JP2019163675A - 入隅用面材、入隅構造及び入隅の作製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】入隅の外観を通常のものに対して特別に変更させることなく、入隅の表面を形成する壁紙の破損を抑制することができる入隅用面材を提供する。【解決手段】入隅用面材4は、第1芯材部41と第2芯材部42とを備える。第2芯材部42は、一辺部42cを第1芯材部41の一辺部41cに結合し、折れ曲がり形状を第1芯材部41と協働して形成している。第1芯材部41の一辺部41cが第1芯材部41の厚さ方向に対して傾斜するとともに、第2芯材部42の一辺部42cが第2芯材部42の厚さ方向に対して傾斜しており、第2芯材部42の一辺部42cが第1芯材部41の一辺部41cに接着層45を介して接着される。入隅用面材4は内側被覆シート材43をさらに備え、内側被覆シート材43によって第1芯材部41の表面41a及び第2芯材部42の表面42aを結合させる。【選択図】図2

Description

本発明は、入隅を形成するための入隅用面材、それを用いた入隅構造及び入隅の作製方法に関する。
観察者から見て凹となる角部のことを建築業界においては一般に入隅と呼ぶ。例えば住宅における入隅は通常、2つの壁の間、壁と天井の間、壁と床の間に形成されている。このうちの2つの壁の間に形成される入隅は一般に、2つの面材を直交状態で突き合わせるとともに各面材を柱に固定することで作製される。
図5には、壁をなす2つの面材を用いて入隅を形成する一般的な入隅構造の横断面図が概略的に示されている。この入隅構造では、上下方向に沿って延び且つ横断面が矩形状の柱部10において角部10Aを形成する隣り合う第1側面11及び第2側面12のうちの第1側面11に直方体状の第1受部13が取り付けられ、第2側面12に直方体状の第2受部14が取り付けられている。
第1受部13は、一つの平面部が第1側面11に面接触するとともに他の平面部が第2側面12と面一の状態となるように第1側面11に固定されている。第2受部14は、一つの平面部が第2側面12に面接触するとともに他の平面部が第1側面11と面一の状態となるように第2側面12に固定されている。第1受部13は、第1受部13及び柱部10に跨がって打ち込まれる釘15によって第1側面11に固定され、第2受部14は、第2受部14及び柱部10に跨がって打ち込まれる釘15によって第2側面12に固定されている。
一方で、第1受部13には第1面材101が固定され、第2受部14には第2面材102が固定される。第1面材101及び第2面材102はそれぞれ平板状に形成され、厚み方向で互いに対向する表面及び裏面が矩形状に形成されている。第1面材101及び第2面材102は石膏ボードであるが、他の板材が用いられることもある。
第1面材101はその裏面101bを第1受部13に面接触させるとともに、その四辺のうちの一辺を第2受部14に面接触させる。この状態において、ネジ16が第1面材101及び第1受部13に跨がるようにねじ込まれることで、第1面材101が第1受部13に固定されている。また、第2面材102はその裏面102bを第2受部14に面接触させるとともに、その四辺のうちの一辺を第1面材101の表面101aに面接触させる。この状態において、ネジ16が第2面材102及び第2受部14に跨がるようにねじ込まれることで、第2面材102が第2受部14に固定されている。
以上のように第1面材101及び第2面材102が固定されることで、第1面材101の表面101aと第2面材102の表面102aとが直交して交わる状態となる。ここで、図5の入隅構造では、第1面材101の表面101a及び第2面材102の表面102aに壁紙18が跨がった状態で貼り付けられることで、壁紙18上に形成される角部が入隅REを形成している。
ところで、図5に示されるような一般的な入隅構造では、第1面材101及び第2面材102が対応する受部13,14にネジ留めされるが、例えば振動を受けた際に、上面視において第1面材101の表裏面が延在する方向D1及び第2面材102の表裏面が延在する方向D2の双方で、第1面材101と第2面材102との間に位置ズレが生じ得る。これにより、第1面材101と第2面材102との境界を起点に壁紙18が裂けてしまう場合がある。
このような問題に関連する技術として、例えば特許文献1に開示された入隅材は入隅を形成する2つの面材に跨がる状態で取り付けられることで入隅を覆うようになっている。このような入隅材によれば、壁紙が裂けたとしても壁紙の破損部分が入隅材によって隠されるため、意匠性が損なわれることを回避することができる。
特開2017−14870号公報
特許文献1にかかる入隅材は、その取付けに手間がかかり、裂けた壁紙を修繕する際には、入隅材を取り外した後に壁紙をつなぎ合わせるか又は交換する必要があるため、交換の作業にも手間がかかる。
また、特許文献1にかかる入隅材は室内側に突き出た状態で入隅を覆うように取り付けられるため、室内の意匠性及び開放感に影響を及ぼす。特に2つの壁の間に形成される入隅に使用された際には意匠性及び開放感が著しく損なわれる。そのため、入隅又はその周辺部分の外観を特別に変更することなく入隅表面を形成する壁紙の破損を抑制することが可能となれば、有用である。
本発明は上記実情を考慮してなされたものであり、入隅の外観を通常のものに対して特別に変更させることなく、入隅の表面を形成する壁紙の破損を抑制することができる入隅用面材、入隅構造及び入隅の作製方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる入隅用面材は、平板状に形成され、厚み方向で互いに対向する表面及び裏面が矩形状に形成された第1芯材部と、厚み方向で互いに対向する表面及び裏面が矩形状に形成され且つ前記表面及び裏面が互いに平行となる六面体状であり、前記第1芯材部の表面及び裏面の間に位置する四辺部のうちの一辺部に結合する第2芯材部と、を備え、前記第2芯材部は、その表面と前記第1芯材部の表面とによって内角を形成する折れ曲がり形状を前記第1芯材部と協働して形成しており、前記第1芯材部の前記一辺部のみが前記第1芯材部の裏面と鋭角をなすように前記第1芯材部の厚さ方向に対して傾斜しているか、又は、前記第2芯材部の表面及び裏面の間に位置する四辺部のうちの一辺部のみが前記第2芯材部の裏面と鋭角をなすように前記第2芯材部の厚さ方向に対して傾斜しているか、又は、前記第1芯材部の前記一辺部が前記第1芯材部の裏面と鋭角をなすように前記第1芯材部の厚さ方向に対して傾斜するとともに、前記第2芯材部の前記一辺部が前記第2芯材部の裏面と鋭角をなすように前記第2芯材部の厚さ方向に対して傾斜しており、前記第2芯材部の前記一辺部が前記第1芯材部の前記一辺部に接着層を介して接着されることで、前記第2芯材部が第1芯材部に結合し、前記第1芯材部の表面及び前記第2芯材部の表面を覆う内側被覆シート材をさらに備え、前記内側被覆シート材は、前記内角に沿って折れ曲がる状態で前記第1芯材部の表面及び前記第2芯材部の表面に貼り付けられることで前記第1芯材部の表面及び前記第2芯材部の表面を結合させ、前記内側被覆シート材が前記内角上に形成する角部によって入隅の下地を形成することを特徴とする、入隅用面材である。
この入隅用面材では、折れ曲がり形状をなすように結合する第1芯材部の一辺部及び第2芯材部の一辺部の少なくともいずれかが傾斜状となることで、第1芯材部の一辺部及び第2芯材部の一辺部の両方が平坦状である場合よりも、第1芯材部の一辺部と第2芯材部の一辺部との結合部分の面積が増加し、第1芯材部の一辺部と第2芯材部の一辺部とを接着層を介して強固に結合することが可能となる。さらに、内側被覆シート材が第1芯材部と第2芯材部とを結合することで、第1芯材部の一辺部と第2芯材部の一辺部との結合状態が一層強固になる。そのため、第1芯材部の一辺部と第2芯材部の一辺部との位置ズレが効果的に抑制され、これにより、入隅の下地を形成する内側被覆シート材上の角部に壁紙を貼り付けた際に、入隅の外観を通常のものに対して特別に変更させることなく、壁紙の破損を抑制することができる。
前記内側被覆シート材は、前記内角の頂点を挟んで前記第1芯材部側に位置する第1シート部と、前記内角の頂点を挟んで前記第2芯材部側に位置する第2シート部とを有し、前記第1シート部と前記第2シート部は、前記内角の頂点上でシート接着部を介して結合していてもよい。
この場合、シート接着部が第1シート部と前記第2シート部とを結合するとともに、第1芯材部の一辺部と第2芯材部の一辺部とを結合し得るため、第1芯材部の一辺部と第2芯材部の一辺部との結合強度を向上させることができる。
また、前記第1シート部及び前記第2シート部は紙であり、前記シート接着部は、酢酸ビニル樹脂系接着剤からなるものでもよい。
この場合、第1シート部及び第2シート部が紙であり、シート接着部が結合強度の観点で紙との相性の良い酢酸ビニル樹脂系接着剤からなることで、第1シート部及び第2シート部の結合強度を向上させることができる。
また、前記第1芯材部の前記一辺部と当該一辺部に対向する他辺部とが対向する方向及び前記第1芯材部の厚さ方向の両方に直交する方向に沿って見た場合、前記内角の頂点から前記第1芯材部の前記一辺部に対向する前記他辺部までの長さは、前記内角の頂点から前記第2芯材部の前記一辺部に対向する他辺部までの長さよりも長くなっていてもよい。
この場合、第1芯材部と第2芯材部とが同じ長さになる場合に比べてコンパクトになるため、搬送時及び保管時において入隅用面材が嵩張ることを抑制することができる。
また、前記内角の頂点から前記第2芯材部の前記他辺部までの長さは、20mm以上30mm以下となっていてもよい。
この場合、第2芯材部の表面から裏面にネジや釘を貫通させる領域を確保しつつ、第2芯材部の第1芯材部に対する張り出しを小さくできる。これにより、入隅用面材にて入隅を形成した際に入隅用面材の安定的な支持状態を得ることができるとともに、搬送時及び保管時における入隅用面材の嵩張りを効果的に抑制することができる。
また、前記内角の頂点から前記第2芯材部の前記他辺部までの長さは、前記第1芯材部の厚さよりも小さくなっていてもよい。
この場合、2つの入隅用面材を表面同士が接触するように重ねた際に、一方の入隅用面材の第2芯材部が他方の入隅用面材の第1芯材部から突出しないため、搬送時及び保管時における入隅用面材の嵩張りを効果的に抑制することができる。
また、前記第1芯材部及び前記第2芯材部は石膏ボードであり、前記第1芯材部の前記一辺部と前記第2芯材部の前記一辺部とを接着する接着層が、シリコーン変性ポリマー系弾性接着剤からなるものでもよい。
この場合、第1芯材部及び前記第2芯材部が石膏ボードであり、接着層が結合強度の観点で石膏ボードとの相性の良いシリコーン変性ポリマー系弾性接着剤からなることで、第1芯材部及び前記第2芯材部の結合強度を向上させることができる。また、接着層が弾性部材として機能し得ることで、入隅用面材に適度な柔軟性が付与される。これにより、接着層が例えばエポキシ系樹脂を含む接着剤から形成される場合よりも入隅用面材の耐久性を向上させることができる。
また、前記入隅用面材は、前記第1芯材部の裏面及び前記第2芯材部の裏面を覆う外側被覆シート材をさらに備え、前記外側被覆シート材は、前記第1芯材部の裏面及び前記第2芯材部の裏面に貼り付けられることで前記第1芯材部の裏面及び前記第2芯材部の裏面を結合させてもよい。
この場合、外側被覆シート材が第1芯材部と第2芯材部とを結合することで、第1芯材部の一辺部と第2芯材部の一辺部との結合状態が一層強固になる。
また、本発明にかかる入隅構造は、隣り合う第1側面及び第2側面によって角部を形成する柱部と、前記第1側面に設けられる第1受部と、前記第2側面に設けられる第2受部とを有する柱構造体と、前記の入隅用面材と、で構成され、折れ曲がり形状を有する前記入隅用面材の前記内角とは反対側の角部が前記柱部の前記角部に突き合わされた際に、前記第1受部が前記第1芯材部の裏面と面接触し、前記第2受部が前記第2芯材部の裏面と面接触するようになっており、前記第1芯材部が前記第1受部に面接触し且つ前記第2芯材部が前記第2受部に面接触した状態で、前記第1芯材部と前記第1受部とに跨がる締結部材及び前記第2芯材部と前記第2受部とに跨がる締結部材のうちの少なくともいずかを設けることで、前記入隅用面材が前記柱構造体に支持されていることを特徴とする、入隅構造である。
本発明にかかる入隅構造においては、前記第1芯材部と前記第1受部とに跨がる締結部材のみを設けることで、前記入隅用面材が前記柱構造体に支持されてもよい。
また、本発明にかかる入隅の製造方法は、隣り合う第1側面及び第2側面によって角部を形成する柱部と、前記第1側面に設けられる第1受部と、前記第2側面に設けられる第2受部とを有する柱構造体を設ける工程と、前記の入隅用面材を準備する工程と、折れ曲がり形状を有する前記入隅用面材の前記内角とは反対側の角部が前記柱部の前記角部に突き合わされた際に、前記第1受部は前記第1芯材部の裏面と面接触し、前記第2受部は前記第2芯材部の裏面と面接触するようになっており、前記第1芯材部が前記第1受部に面接触し且つ前記第2芯材部が前記第2受部に面接触した状態で、前記第1芯材部と前記第1受部とに跨がる締結部材及び前記第2芯材部と前記第2受部とに跨がる締結部材のうちの少なくともいずかを設けることで、前記入隅用面材を前記柱構造体に支持する工程と、を備えることを特徴とする、入隅の作製方法である。
本発明にかかる入隅の作製方法においては、前記第1芯材部と前記第1受部とに跨がる締結部材のみを設けることで、前記入隅用面材が前記柱構造体に支持されてもよい。
本発明によれば、入隅の外観を通常のものに対して特別に変更させることなく、入隅の表面を形成する壁紙の破損を抑制することができる。
本発明の一実施の形態にかかる入隅構造の横断面図である。 図1に示す入隅構造の入隅周辺の拡大横断面図である。 図1に示す入隅構造に用いられる入隅用面材の製造方法の一例を示す図である。 図1に示す入隅構造に用いられる入隅用面材の変形例を示す図である。 2つの面材を用いて入隅を形成する一般的な入隅構造の横断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施の形態について説明する。本実施の形態における構成部分のうちの図5で示した一般的な入隅構造の構成部分と同様のものには同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
図1は本発明の一実施の形態にかかる入隅構造1の横断面図である。この入隅構造1は壁と壁との間に入隅REを形成するものであり、図1は、水平方向に沿って切断された入隅構造1の横断面図を示している。なお、本発明にかかる入隅構造及びこれに用いられる入隅用面材は2つの壁の間に入隅を形成するものに限られるものではなく、例えば壁と天井との間又は壁と床との間に入隅を形成する場合にも適用可能である。
図1に示される入隅構造1は、上下方向に沿って延びるように配置された柱構造体2と、柱構造体2から離れた位置で上下方向に沿って延びるように配置された間柱3と、入隅用面材4と、通常面材5と、壁紙18とで構成されている。
柱構造体2は、上下方向に沿って延び且つ横断面が矩形状の柱部10を有し、柱部10は隣り合う第1側面11及び第2側面12によって角部10Aを形成している。第1側面11及び第2側面12のうちの第1側面11に直方体状の第1受部13が取り付けられ、第2側面12に直方体状の第2受部14が取り付けられている。
第1受部13は、一つの平面部が第1側面11に面接触するとともに他の平面部が第2側面12と面一の状態となるように第1側面11に固定されている。第2受部14は、一つの平面部が第2側面12に面接触するとともに他の平面部が第1側面11と面一の状態となるように第2側面12に固定されている。第1受部13は、第1受部13及び柱部10に跨がって打ち込まれる釘15によって第1側面11に固定されており、第2受部14は、第2受部14及び柱部10に跨がって打ち込まれる釘15によって第2側面12に固定されている。
第1受部13は入隅用面材4を支持するために設けられており、第2受部14は通常面材5を支持するために設けられている。柱部10、第1受部13及び第2受部14は木材で形成されるが、その材質は特に限られるものではなく、鉄や樹脂で形成されてもよい。
第1受部13及び第2受部14は直方体状であるが、その形状は特に限られるものではなく、例えば上面視の形状が台形状となる六面体状であってもよいし、上面視の形状が三角形状となる立体形状であってもよい。また、柱部10の断面形状も特に限られるものではない。また、本実施の形態における柱構造体2では、柱部10、第1受部13及び第2受部14がそれぞれ別の部材から形成され互い取り付けられて一体化されるが、柱構造体2は単一の部材上に柱部10、第1受部13及び第2受部14に相当する部分を一体に有するものであってもよい。
本実施の形態における入隅用面材4は、第1芯材部41と、第2芯材部42と、内側被覆シート材43と、外側被覆シート材44と、を備えている。第1芯材部41は平板状に形成され、厚み方向で互いに対向するその表面41a及び裏面41bが矩形状に形成されている。第2芯材部42は、厚み方向で互いに対向する、その表面42a及び裏面42bが矩形状に形成され且つこれら表面42a及び裏面42bが互いに平行となる六面体状であり、第1芯材部41の表面41a及び裏面41bの間に位置する四辺部のうちの一辺部41cに結合している。
第2芯材部42は、その表面42aと第1芯材部41の表面41aとによって内角IAを形成する折れ曲がり形状を第1芯材部41と協働して形成しており、本実施の形態では第1芯材部41と第2芯材部42とが直角をなすように結合されることで、内角IAの角度が90度になっている。なお、入隅用面材4に形成される折れ曲がり部分の角度は特に限られるものではない。
内側被覆シート材43は、第1芯材部41の表面41a及び第2芯材部42の表面42aを覆う部材であり、外側被覆シート材44は、第1芯材部41の裏面41b及び第2芯材部42の裏面42bを覆う部材である。以下、入隅用面材4の各部についてさらに詳述する。
図2に示されるように、本実施の形態では、第1芯材部41の一辺部41cが裏面41bと鋭角をなすように第1芯材部41の厚さ方向に対して傾斜するとともに、第2芯材部42の一辺部42cが裏面42bと鋭角をなすように第2芯材部42の厚さ方向に対して傾斜している。そして、第2芯材部42の一辺部42cが第1芯材部41の一辺部41cに接着層45を介して接着されることで、第2芯材部42が第1芯材部41に結合している。
第1芯材部41及び第2芯材部42はともに石膏ボードであり、第1芯材部41の一辺部41cと第2芯材部42の一辺部42cとを接着する接着層45は、シリコーン変性ポリマー系弾性系接着剤からなる。より詳しくは、接着層45はシリコーン変性ポリマー系弾性接着剤が乾燥して固化したものであり、シリコーン変性ポリマーを含む。このように接着層45が結合強度の観点で石膏ボードとの相性の良いシリコーン変性ポリマー系弾性接着剤からなることで、第1芯材部41及び第2芯材部42の結合強度を向上させることができる。
また、第1芯材部41の厚さT1は第2芯材部42の厚さT2と同一であり、第1芯材部41の一辺部41cが第1芯材部41の厚さ方向に対して傾斜する角度θ1は、第2芯材部42の一辺部42cが第2芯材部42の厚さ方向に対して傾斜する角度θ2と同一である。これにより、本実施の形態では第1芯材部41の一辺部41cと第2芯材部42の一辺部42cはそれぞれの全面で接着層45を介して互いに結合している。
内側被覆シート材43は、内角IAに沿って折れ曲がる状態で第1芯材部41の表面41a及び第2芯材部42の表面42aに貼り付けられることで第1芯材部41の表面41a及び第2芯材部42の表面42aを結合させている。内側被覆シート材43は内角IA上に形成する角部によって入隅REの下地を形成しており、本実施の形態では内側被覆シート材43に壁紙18が貼り付けられることで壁紙18が入隅REを形成している。
壁紙18が形成する入隅REは90度の角度をなしており、入隅用面材4は、壁紙18が形成する入隅REが90度をなすように内角IAを90度に設定する。しかしながら、内角IAが88度〜92度の範囲になっていれば、入隅用面材4は多少変形することにより、概ね90度の入隅REを適正に形成し得る下地を形成することができる。
また、本実施の形態における内側被覆シート材43は、内角IAの頂点を挟んで第1芯材部41側に位置する第1シート部43Aと、内角IAの頂点を挟んで第2芯材部42側に位置する第2シート部43Bとを有しており、第1シート部43Aと第2シート部43Bは内角IAの頂点上でシート接着部46を介して結合している。
第1シート部43A及び第2シート部43Bは紙であり、より詳細には石膏ボード用原紙である。一方で、シート接着部46は酢酸ビニル樹脂系接着剤、より詳細には酢酸ビニル樹脂系溶剤型接着剤からなるものである。シート接着部46は酢酸ビニル樹脂系接着剤が乾燥して固化したものであり、酢酸ビニル樹脂を含む。このようにシート接着部46が結合強度の観点で石膏ボード用原紙との相性の良い酢酸ビニル樹脂からなることで、各シート部43A,43Bの結合強度を向上させることが可能となる。
外側被覆シート材44は、第1芯材部41の裏面41b及び第2芯材部42の裏面42bに貼り付けられることで第1芯材部41の裏面41b及び第2芯材部42の裏面42bを結合させている。外側被覆シート材44は紙であり、より詳細には石膏ボード用原紙である。
本実施の形態では内側被覆シート材43及び外側被覆シート材44がともに石膏ボード用原紙である。これらシート材43,44においては、その間に、入隅用面材4の製造段階において第1芯材部41及び第2芯材部42の原料である石膏を流し込まれ、この石膏が硬化することで第1芯材部41及び第2芯材部42に相当する部分が形成されている。ここで石膏が硬化する際に、第1芯材部41及び第2芯材部42に相当する部分に生じる結晶が内側被覆シート材43及び外側被覆シート材44に食い込むことで、内側被覆シート材43及び外側被覆シート材44と、第1芯材部41及び第2芯材部42とが結合する。そのため、本実施の形態では、内側被覆シート材43及び外側被覆シート材44と第1芯材部41及び第2芯材部42との間に接着剤は介在していない。
第1芯材部41と第2芯材部42との寸法関係ついて説明すると、図1に示されるように入隅用面材4を上方から見た場合に、内角IAの頂点から第1芯材部41の一辺部41cに対向する他辺部41dまでの長さL1は、内角IAの頂点から第2芯材部42の一辺部42cに対向する他辺部42dまでの長さL2よりも長くなっている。つまり、第1芯材部41の一辺部41cとこれに対向する他辺部41dとが対向する方向及び第1芯材部41の厚さ方向の両方に直交する方向に沿って見た場合に、長さL1は長さL2よりも長い。
長さL1及び長さL2の値は特に限られるものではないが、本実施の形態では長さL1が390mmとなっている。長さL1が385mm以上であれば、例えば一般的な軸組工法の仕様に従って所定距離だけ離された間柱と柱との間に第1芯材部41を架設することが可能となり、入隅用面材4の汎用性を向上させることができる。
また、長さL2は本実施の形態では23mmである。長さL2は、20mm以上30mm以下の範囲であることが望ましく、この場合には、第2芯材部42の表面42aから裏面42bにネジや釘を貫通させる領域を確保しつつ、第2芯材部42の第1芯材部41に対する張り出しを小さくできる。これにより、入隅用面材4にて入隅を形成した際に入隅用面材4の安定的な支持状態を得ることができるとともに、搬送時及び保管時における入隅用面材4の嵩張りを効果的に抑制することができる。
とりわけ、長さL2が第1芯材部41の厚さT1よりも小さくなっている場合には、2つの入隅用面材4を表面同士が接触するように重ねた際に、一方の入隅用面材4の第2芯材部42が他方の入隅用面材4の第1芯材部41から突出しないため、搬送時及び保管時における入隅用面材4の嵩張りを効果的に抑制することができる。
一方で、通常面材5は平板状に形成され、厚み方向で互いに対向するその表面及び裏面が矩形状に形成されている。通常面材5も入隅用面材4と同様に石膏ボードである。本実施の形態では入隅用面材4及び通常面材5が石膏ボードであるが、これらは石膏ボードでなくてもよい。入隅用面材4及び通常面材5は、例えばケイ酸カルシウム板や炭酸マグネシウム板であっても構わない。
以上のように構成された入隅用面材4は、柱構造体2への取り付けの際に、まず、第1芯材部41が第1受部13に面接触し且つ第2芯材部42が第2受部14に面接触するように配置される。次いで、入隅用面材4は、第1芯材部41と第1受部13とに跨がる締結部材であるネジ16のみによって、第1受部13に支持された状態となる。本実施の形態では、入隅用面材4を第1受部13に支持する際、第1芯材部41と第1受部13とに跨がるネジ16のみを使用するが、第2芯材部42と第2受部14とに跨がるネジによって入隅用面材4を第2受部14にさらに固定してもよい。
上述したように第1受部13は、一つの平面部が柱部10の第1側面11に面接触するとともに他の平面部が第2側面12と面一の状態となるように柱部10の第1側面11に固定されている。第2受部14は、一つの平面部が柱部10の第2側面12に面接触するとともに他の平面部が第1側面11と面一の状態となるように第2側面12に固定されている。ここで、上述の第1受部13の他の平面部と第2受部14の他の平面部とが直角をなすことで、本実施の形態では、直角の折れ曲がり形状を有する入隅用面材4の内角IAとは反対側の角部が柱部10の角部10Aに突き合わされた際に、第1受部13が第1芯材部41の裏面と面接触し、第2受部14が第2芯材部42の裏面と面接触するようになっている。
その後、通常面材5が第2受部14に面接触するように配置された状態で、通常面材5と第2受部14とに跨がるネジ16を設けられることで第2受部14に支持される。本実施の形態では、その後、壁紙18が入隅用面材4及び通常面材5に跨がる状態で貼り付けられることにより入隅REが形成されている。
以上に説明した入隅構造1又は入隅用面材4よれば、入隅用面材4において折れ曲がり形状をなすように結合する第1芯材部41の一辺部41c及び第2芯材部42の一辺部42cの少なくともいずれか(本実施の形態では両方)が傾斜状となることで、第1芯材部41の一辺部41c及び第2芯材部42の一辺部42cの両方が平坦状である場合よりも、これら一辺部41c,42cの結合部分の面積が増加し、これら一辺部41c,42cを接着層45を介して強固に結合することが可能となる。さらに、内側被覆シート材43が第1芯材部41と第2芯材部42とを結合することで、第1芯材部41の一辺部41cと第2芯材部42の一辺部42cとの結合状態が一層強固になる。そのため、第1芯材部41の一辺部41cと第2芯材部42の一辺部42cとの位置ズレが効果的に抑制され、これにより、入隅REの外観を通常のものに対して特別に変更させることなく、壁紙18の破損を抑制することができるようになる。
また、図5に示したような一般的な入隅構造では、第1面材101の表裏面が延在する方向D1において第1面材101が第2受部14側に向かう力を受けた場合に、第1面材101が第2面材102との接触面から第2受部14側に移動しようとするとともに、第2面材102から反力を受けることで、第1面材101と第2面材102との接触面が擦れ合って、入隅REにクラックが生じ易くなる。一方で、第2面材102の表裏面が延在する方向D2において第2面材102が第1受部13側に向かう力を受けた場合には、第1面材101が方向D2において揺動することで、第1面材101と第2面材102との接触面が擦れ合って、入隅REにクラックが生じ易くなる。
これに対して、本実施の形態にかかる入隅用面材4は折れ曲がり形状をなし、第1芯材部41と第1受部13とに跨がる締結部材であるネジ16のみによって第1受部13に支持されることで、第1芯材部41が上述の方向D1に相当する方向に力を受けるか又は第2芯材部42が上述の方向D2に相当する方向に力を受けたとしても、第1芯材部41の一辺部41cと第2芯材部42の一辺部42cとの間の接触部分に擦れ合う力は生じず、入隅REにクラックを生じさせるような力が発生しないため、壁紙18の破損を効果的に抑制することができる。つまり、第1芯材部41が上述の方向D1に相当する方向に力を受けた場合に、第2芯材部42が第2受部14に固定されていないことで、第2受部14からの反力が入隅用面材4の全体に伝わり、第1芯材部41が第2芯材部42から離れようとする力は生じない。一方で、第2芯材部42が上述の方向D2に相当する方向に力を受けた場合には、第2芯材部42が第2受部14に固定されていないことで、第1受部13からの反力が入隅用面材4の全体に伝わり、第1芯材部41が第2芯材部42から離れようとするような力は生じない。これにより、壁紙18の破損を効果的に抑制することが可能となる。
以下では、折れ曲がり形状を有する上述の入隅用面材4の製造方法の一例について図3を参照しつつ説明する。
この例では、図3(A)に示されるように、まず、石膏ボード用原紙である内側被覆シート材43と外側被覆シート材44との間に石膏50が流し込まれる。ここで、内側被覆シート材43は当該シート材を順次巻き出す第1原紙供給部71から供給され、外側被覆シート材44は当該シート材を順次巻き出す第2原紙供給部72から供給される。また、石膏50は石膏供給部75から供給される。
このように流し込んだ石膏50は、時間の経過に応じて乾燥及び硬化する。このように石膏50が乾燥及び硬化する際、石膏50が硬化してなる石膏芯材部分の外面には針状の結晶が発生し、この針状の結晶が内側被覆シート材43及び外側被覆シート材44を突き刺す。これにより、石膏芯材部分に内側被覆シート材43及び外側被覆シート材44が固着する。
次に、図3(B)に示されるように、石膏芯材部分に内側被覆シート材43及び外側被覆シート材44が固着してなる板体から所定の大きさの面材中間体が切り出される。
次に、図3(C)に示されるように、外側被覆シート材44を残しつつ内側被覆シート材43及び石膏芯材部分を切削し、面材中間体上に外側被覆シート材44に向けて先細りとなる三角形状の切欠き80が形成される。本例では切欠き80の角度が90度になっている。これにより、切欠き80を挟んで一方側に第1芯材部41が形成され、他方側に第2芯材部42が形成され、切欠き80の対向する側面の一方側に第1芯材部41の一辺部41cが形成され、他方側に第2芯材部42の一辺部42cが形成される。
次に、図3(D)に示されるように、切欠き80の側面である第1芯材部41の一辺部41c及び第2芯材部42の一辺部42cにシリコーン変性ポリマー系弾性接着剤Bが塗布される。
次で、図3(E)に示されるように第1芯材部41及び第2芯材部42が切欠き80を起点に折り曲げられることで、第1芯材部41の一辺部41cと第2芯材部42の一辺部42cとがシリコーン変性ポリマー系弾性接着剤を介して面接触して互いに接着される。この接着剤は乾燥後に接着層45を形成する。また、第1芯材部41及び第2芯材部42が折り曲げられた際には、切欠き80によって分断された第1芯材部41側の内側被覆シート材43(第1シート部43A)及び第2芯材部42の内側被覆シート材43(第2シート部43B)が近接又は接触する。ここで、第1シート部43Aと第2シート部43Bとの間に酢酸ビニル樹脂系接着剤が塗布されることで、第1シート部43Aと第2シート部43Bとがシート接着部46を介して接着される。この酢酸ビニル樹脂系接着剤が乾燥後にシート接着部46を形成する。
以上のような手順で入隅用面材4を製造することで、入隅用面材4を効率的に製造することが可能となる。このような製造方法は一例であり、入隅用面材4は他の手順で製造されてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、上述の実施の形態においては、各種の変更が行われてもよい。
例えば、上述の実施の形態では、内側被覆シート材43における第1シート部43Aと第2シート部43Bとが一連のものではなく、シート接着部46によって互いに結合されたものであるが、図4(A)に示されるように、内側被覆シート材43は、シート接着部46を介することなく第1シート部43Aと第2シート部43Bとを一体化させたものであってもよい。
また、上述の実施の形態では、入隅用面材4が直角の折り曲り形状を有するが、図4(B)に示されるように鈍角の折り曲り形状を有するものでもよい。なお、入隅用面材4は鋭角の折れ曲がり形状を有するものでもよい。
また、上述の実施の形態では、第1芯材部41の一辺部41cが第1芯材部41の厚さ方向に対して傾斜するとともに、第2芯材部42の一辺部42cが第2芯材部42の厚さ方向に対して傾斜している。これに代えて、図4(C)に示されるように、第1芯材部41の一辺部41cが第1芯材部41の厚さ方向に対して平行であり、第2芯材部42の一辺部42cのみが第2芯材部42の厚さ方向に対して傾斜していてもよい。また、図4(D)に示されるように、第1芯材部41の一辺部41cのみが第1芯材部41の厚さ方向に対して傾斜しており、第2芯材部42の一辺部42cは第2芯材部42の厚さ方向に対して平行であってもよい。
1…入隅構造、2…柱構造体、4…入隅用面材、10…柱部、10A…角部、11…第1側面、12…第2側面、13…第1受部、14…第2受部、18…壁紙、41…第1芯材部、41a…表面、41b…裏面、41c…一辺部、41d…他辺部、42…第2芯材部、42a…表面、42b…裏面、42c…一辺部、43…内側被覆シート材、43A…第1シート部、43B…第2シート部、44…外側被覆シート材、45…接着層、46…シート接着部、RE…入隅、IA…内角

Claims (10)

  1. 平板状に形成され、厚み方向で互いに対向する表面及び裏面が矩形状に形成された第1芯材部と、
    厚み方向で互いに対向する表面及び裏面が矩形状に形成され且つ前記表面及び裏面が互いに平行となる六面体状であり、前記第1芯材部の表面及び裏面の間に位置する四辺部のうちの一辺部に結合する第2芯材部と、を備え、
    前記第2芯材部は、その表面と前記第1芯材部の表面とによって内角を形成する折れ曲がり形状を前記第1芯材部と協働して形成しており、
    前記第1芯材部の前記一辺部のみが前記第1芯材部の裏面と鋭角をなすように前記第1芯材部の厚さ方向に対して傾斜しているか、又は、前記第2芯材部の表面及び裏面の間に位置する四辺部のうちの一辺部のみが前記第2芯材部の裏面と鋭角をなすように前記第2芯材部の厚さ方向に対して傾斜しているか、又は、前記第1芯材部の前記一辺部が前記第1芯材部の裏面と鋭角をなすように前記第1芯材部の厚さ方向に対して傾斜するとともに、前記第2芯材部の前記一辺部が前記第2芯材部の裏面と鋭角をなすように前記第2芯材部の厚さ方向に対して傾斜しており、
    前記第2芯材部の前記一辺部が前記第1芯材部の前記一辺部に接着層を介して接着されることで、前記第2芯材部が第1芯材部に結合し、
    前記第1芯材部の表面及び前記第2芯材部の表面を覆う内側被覆シート材をさらに備え、
    前記内側被覆シート材は、前記内角に沿って折れ曲がる状態で前記第1芯材部の表面及び前記第2芯材部の表面に貼り付けられることで前記第1芯材部の表面及び前記第2芯材部の表面を結合させ、
    前記内側被覆シート材が前記内角上に形成する角部によって入隅の下地を形成することを特徴とする、入隅用面材。
  2. 前記内側被覆シート材は、前記内角の頂点を挟んで前記第1芯材部側に位置する第1シート部と、前記内角の頂点を挟んで前記第2芯材部側に位置する第2シート部とを有し、
    前記第1シート部と前記第2シート部が、前記内角の頂点上でシート接着部を介して結合していることを特徴とする、請求項1に記載の入隅用面材。
  3. 前記第1シート部及び前記第2シート部は紙であり、
    前記シート接着部は、酢酸ビニル樹脂系接着剤からなることを特徴とする、請求項2に記載の入隅用面材。
  4. 前記第1芯材部の前記一辺部と当該一辺部に対向する他辺部とが対向する方向及び前記第1芯材部の厚さ方向の両方に直交する方向に沿って見た場合、前記内角の頂点から前記第1芯材部の前記一辺部に対向する前記他辺部までの長さが、前記内角の頂点から前記第2芯材部の前記一辺部に対向する他辺部までの長さよりも長くなっていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の入隅用面材。
  5. 前記内角の頂点から前記第2芯材部の前記他辺部までの長さが、20mm以上30mm以下となっていることを特徴とする、請求項4に記載の入隅用面材。
  6. 前記内角の頂点から前記第2芯材部の前記他辺部までの長さが、前記第1芯材部の厚さよりも小さくなっていることを特徴とする、請求項4に記載の入隅用面材。
  7. 前記第1芯材部及び前記第2芯材部は石膏ボードであり、
    前記第1芯材部の前記一辺部と前記第2芯材部の前記一辺部とを接着する接着層が、シリコーン変性ポリマー系弾性接着剤からなることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載の入隅用面材。
  8. 前記第1芯材部の裏面及び前記第2芯材部の裏面を覆う外側被覆シート材をさらに備え、
    前記外側被覆シート材は、前記第1芯材部の裏面及び前記第2芯材部の裏面に貼り付けられることで前記第1芯材部の裏面及び前記第2芯材部の裏面を結合させていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の入隅用面材。
  9. 隣り合う第1側面及び第2側面によって角部を形成する柱部と、前記第1側面に設けられる第1受部と、前記第2側面に設けられる第2受部とを有する柱構造体と、
    請求項1乃至8のいずれかに記載の入隅用面材と、で構成され、
    折れ曲がり形状を有する前記入隅用面材の前記内角とは反対側の角部が前記柱部の前記角部に突き合わされた際に、前記第1受部が前記第1芯材部の裏面と面接触し、前記第2受部が前記第2芯材部の裏面と面接触するようになっており、
    前記第1芯材部が前記第1受部に面接触し且つ前記第2芯材部が前記第2受部に面接触した状態で、前記第1芯材部と前記第1受部とに跨がる締結部材及び前記第2芯材部と前記第2受部とに跨がる締結部材のうちの少なくともいずかを設けることで、前記入隅用面材が前記柱構造体に支持されていることを特徴とする、入隅構造。
  10. 隣り合う第1側面及び第2側面によって角部を形成する柱部と、前記第1側面に設けられる第1受部と、前記第2側面に設けられる第2受部とを有する柱構造体を設ける工程と、
    請求項1乃至8のいずれかに記載の入隅用面材を準備する工程と、
    折れ曲がり形状を有する前記入隅用面材の前記内角とは反対側の角部が前記柱部の前記角部に突き合わされた際に、前記第1受部は前記第1芯材部の裏面と面接触し、前記第2受部は前記第2芯材部の裏面と面接触するようになっており、前記第1芯材部が前記第1受部に面接触し且つ前記第2芯材部が前記第2受部に面接触した状態で、前記第1芯材部と前記第1受部とに跨がる締結部材及び前記第2芯材部と前記第2受部とに跨がる締結部材のうちの少なくともいずかを設けることで、前記入隅用面材を前記柱構造体に支持する工程と、を備えることを特徴とする、入隅の作製方法。
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