JP6114567B2 - 構造部材の補強構造 - Google Patents

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Description

本発明は、構造部材の補強構造に係り、特に、接着剤を用いて構造部材を補強するものに関する。
従来、図8と図9で示すような、補強プレート(補強部材)305を用いて柱材303を補強する柱材の補強構造301が知られている。
柱材303の下端には、ベースプレート307がたとえばスミ肉溶接によって一体的に設けられている。補強プレート305は、柱材303の高さ方向に延びて、接着材を介して柱材303の側面に貼り付いている。
そして、補強プレート305によってたとえば耐震性を向上するための補強が柱材303になされている。
なお、建屋等に使用されている柱材303に補強プレート305を溶接で接合することが好ましくない環境下で、接着剤を用いた補強プレート305の柱材303への設置がなされるのである。
また、従来の技術に関連する特許文献として、たとえば、特許文献1、非特許文献1〜非特許文献3を掲げることができる。
特開2004−353269公報
構造工学論文集Vol.57A(2011年3月) 土木学会 747ページ〜755ページ「腐食した鋼板の鋼板接着による性能回復」 土木学会第67回年次学術講演会(平成24年9月) 217ページ〜218ページ「当て板補強した腐食鋼板の繰り返し荷重作用下における力学的挙動」 鋼構造年次論文報告集第17巻(2009年11月) 637ページ〜642ページ「腐食鋼材の接着剤補修における性能回復効果の定量的把握」
上記従来の補強構造301では、ベースプレート307が柱材303に溶接で設けられているので、補強プレート305が柱材303の全長にわたり設けられていない。すなわち、図8や図9で示すように、柱材303とベースプレート307との溶接部311を避けるために、ベースプレート307と補強プレート305との間に、補強プレート非存在部309が設けられている。
柱材303は、両端固定梁の態様で使用されることが多いので、外力が加わったときに、補強プレート305が設けられている部位(柱材303の長手方向の中間部)よりも、補強プレート非存在部309に、大きな曲げモーメントが発生することが多い。
そこで、柱材303を補強する場合には、柱材303の全長にわたって補強をすることが望ましい。なお、この要請は、柱材を補強する場合だけでなく、梁材(梁)等の構造部材を補強する場合にも同様に発生する。
本発明は、上記要請に鑑みてなされたものであり、補強部材によって構造部材を補強する場合、従来よりも強固に補強することができる構造部材の補強構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、第1の構造部材と、前記第1の構造部材に設けられた第2の構造部材と、前記第1の構造部材と前記第2の構造部材とに接合された接続部材と、前記第1の構造部材を補強するために、接着剤によって、前記第1の構造部材と前記接続部材とに接合された補強部材とを有し、 前記第1の構造部材は柱材であり、前記第2の構造部材はベースプレートであり、前記接続部材はウィングプレートであり、前記補強部材は、前記柱材に接着剤によって接合された第1の接着接合部材と、前記ウィングプレートに接着剤によって接合された第2の接着接合部材とを備えて構成されており、前記第1の接着接合部材と前記第2の接着接合部材とは、前記接着剤による接着をする前に予め接合されている補強構造である。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の構造部材の補強構造において、平板状の前記第1の接着接合部材と平板状の前記第2の接着接合部材との間、前記第2の接着接合部材と平板状の前記ウィングプレートとの間の少なくともいずれかに、調整プレートが設けられており、前記調整プレートによって、前記補強部材を前記柱材と前記ウィングプレートとに接合するときに、前記第1の接着接合部材の厚さと前記ウィングプレートの厚さとの差が調整され、前記第1の接着接合部材が薄い膜状の接着剤を介して前記柱材に接合され、前記第2の接着接合部材が薄い膜状の接着剤を介して前記ウィングプレートに接合されるように構成されており、前記調整プレートと前記各接着接合部材とは、上記接着剤による接着をする前に予め接合されている構造部材の補強構造である。
本発明によれば、補強部材によって構造部材を補強する場合、従来よりも強固に補強することができる構造部材の補強構造を提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態に係る柱材の補強構造を示す図である。 図1におけるII矢視図である。 (a)は図1におけるIIIA−IIIA断面を示す図であり、(b)は図1におけるIIIB−IIIB断面を示す図であり、(c)は図1におけるIIIC−IIIC断面を示す図である。 変形例に係る柱材の補強構造を示す図であって図1に対応した図である。 別の変形例に係る柱材の補強構造を示す図であって図2に対応した図である。 本発明の実施形態に係る柱材と梁の補強構造を示す図である。 図6におけるVII矢視図である。 従来の補強構造を示す図である。 図8におけるIX矢視図である。
本発明の実施形態に係る構造部材の補強構造1は、図1〜図3に示すように、第1の構造部材(たとえば柱材)3と第2の構造部材(たとえばベースプレート)5と接続部材(たとえばウィングプレート)7とを備えて構成された構造物(構造部)9を、補強部材11で補強したものである。
ここで、説明の便宜のために、水平な所定の一方向を縦方向とし、水平な所定の他の一方向であって縦方向に直交する方向を横方向とし、縦方向と横方向とに直交する方向を高さ方向(上下方向)とする。
ベースプレート5は、高さ方向に延びている柱材3の長手方向の一端(下端)で、柱材3に一体的に設けられている。すなわち、柱材3とベースプレート5とは、これらがお互いに接触しており、この接触をしている部位で溶接(すみ肉溶接)13がなされている。
なお、溶接に代えてもしくは加えて、柱材3とベースプレート5とがリベットやボルト等の接合部材によって一体的に接合されていてもよい。また、柱材3ベース、ベースプレート5、ウィングプレート7、補強部材11等は、たとえば構造用鋼で構成されている。
ウィングプレート7は、柱材3とベースプレート5との接合強度を高めるために、柱材3とベースプレート5とに溶接によって一体的に接合されている。なお、溶接に代えてもしくは加えて、ウィングプレート7が柱材3とベースプレート5とにリベットやボルト等の接合部材によって一体的に接合されていてもよい。
補強部材11は、柱材3にベースプレート5が設けられさらにウィングプレート7が設けられている状態(たとえば、柱材3等によって建屋が完成し使用されている状態)で、柱材3を補強するために、接着剤(硬化した接着剤)2によって、柱材3とウィングプレート7とに一体的に接合(固定)されている。
柱材3は、たとえば、中空で筒状である四角柱状に形成されており、上下方向に長く延びている。ベースプレート5は、たとえば、矩形な平板状に形成されており、柱材3の下端に厚さ方向の一方の面(上面)の中央部が溶接で接合されている。
ウィングプレート7は、たとえば、等脚台形状で平板状に形成されている。そして、ウィングプレート7は、下底部がベースプレート5に溶接で接合されており、厚さ方向の一方の面における幅方向の中央部が高さ方向の全長にわたって柱材3の側面に溶接で接合されており、上底部が柱材3の側面に溶接で接合されている。
なお、ウィングプレート7をこの厚さ方向から見ると、より正確には、等脚台形の下底の両端に位置している2つの角部のそれそれが適宜面取りされた六角形状になっている。さらに説明すると、ウィングプレート7をこの厚さ方向から見ると、矩形からお互いが隣接する2つの角部のそれぞれで、C面取りをした形状になっている。
補強部材11は、第1の接着接合部材(第1の接着接合部)15と、第2の接着接合部材(第2の接着接合部)17とを備えて構成されている。第1の接着接合部材15は、接着剤2によって柱材3に一体的に接合されており、第2の接着接合部材17は、接着剤2によってウィングプレートに一体的に接合(結合)されている。
第1の接着接合部材15と第2の接着接合部材17とは、接着剤2による接着をする前に別の場所で予めお互いが一体的に接合されている。なお、第1の接着接合部材15と第2の接着接合部材17との接合は、たとえば溶接によってなされているが、溶接に代えてもしくは加えて、リベットやボルト等の接合部材によってなされていてもよいし、接着剤によってなされていてもよい。
第1の接着接合部材15は、細長い矩形な平板状に形成されており、厚さ方向から見たときの長手方向の寸法の値が、柱材3の高さの値からウィングプレート7の高さの値を減じた値よりも僅かに小さくなっている。また、第1の接着接合部材15は、厚さ方向から見たときの幅が、柱材3の幅よりも僅かに狭くなっている。
第2の接着接合部材17も、細長い矩形な平板状に形成されているが、厚さ方向から見たときの長さは、第1の接着接合部材15のものよりも短くなっている。また、第2の接着接合部材17は、厚さ方向から見たときの幅寸法が、第1の接着接合部材15のものと等しくなっているが、第2の接着接合部材17の幅が、第1の接着接合部材15の幅より狭くなっていてもよいし広くなっていてもよい。
第1の接着接合部材15の厚さは、第2の接着接合部材17の厚さと等しくなっているが、一方のものの厚さが他方のものの厚さより厚くなっていてもよい。ウィングプレート7の厚さと第1の接着接合部材15の厚さとは、お互いが等しくなっている。
また、補強部材11では、第1の接着接合部材15と第2の接着接合部材17とが、上述したように溶接によってお互いが固定されて一体化しているが、第1の接着接合部材15と第2の接着接合部材17との位置関係は、次のようになっている。
第1の接着接合部材15の厚さ方向と第2の接着接合部材17の厚さ方向とはお互いが一致しており、第1の接着接合部材15の幅方向と第2の接着接合部材17の幅方向とはお互いが一致しており、各接着接合部材15,17の幅方向では、第1の接着接合部材15の中心の位置と第2の接着接合部材17の中心の位置とがお互いに一致している。また、すでに理解されるように、第1の接着接合部材15の長手方向と第2の接着接合部材17の長手方向とはお互いが一致している。
第1の接着接合部材15の長手方向の一方の端(下端)からこの近傍にかけての部位と第2の接着接合部材17の長手方向の一方の端(上端)からこの近傍にかけての部位とのところで、各接着接合部材15,17がお互いに重なり接触して接合されている(第1の接着接合部材15の下端側の部位における厚さ方向の一方の面に、第2の接着接合部材17の上端側の部位における厚さ方向の他方の面とが接してお互いが接合されている)。
補強部材11での補強をすべく、補強部材11を柱材3とウィングプレート7とに設置し終えた状態では、補強部材11と柱材3とウィングプレート7と接着剤2との位置関係は次のようになっている。
各接着接合部材15,17の厚さ方向では、第1の接着接合部材15の厚さ方向の他方の面の全面が、薄い膜状の硬化した接着剤2を介して、柱材3の側面(4つの側面のうちの1つの側面)に接着されている。また、第2の接着接合部材17の厚さ方向の他方の面のうちの下側に位置する面の部位が、薄い膜状の硬化した接着剤2を介してウィングプレート7に接着されている。
柱材3の長手方向では、柱材3の長手方向と各接着接合部材15,17の長手方向とがお互いに一致している。第1の接着接合部材15は、ウィングプレート7の上方でウィングプレート7から僅かに離れている。これにより、ウィングプレート7と柱材3との溶接部を避けるための間隙19が形成されている。また、第2の接着接合部材17は、第1の接着接合部材15よりも下方に位置し、上述したように、ウィングプレート7に接着されている。
柱材3の幅方向では、柱材3の幅方向と各接着接合部材15,17の幅方向とがお互いに一致しており柱材3の中心の位置と、補強部材11の中心の位置とはお互いに一致している。
また、ウィングプレート7は、たとえば、柱材3の中心に対して対称に一対で設けられており、これに応じて、補強部材11も柱材3の中心に対して対称に一対で設けられている(図2参照)。
次に、構造物9への補強部材11の設置について説明する。
まず、一対の補強部材11を別の場所で生成する。続いて、この生成された各補強部材11のうちの一方の補強部材11を、柱材3の1つの側面とこの1つの側面の下方に存在しているウィングプレート7とに接着剤2によって固定する。また、上記固定と同時に、各補強部材11のうちの他方の補強部材11を、柱材3の他の1つの側面(上記1つの側面と平行な側面)とこの他の1つの側面の下方に存在しているウィングプレート7とに接着剤2によって固定する。
ところで、ウィングプレート7が等脚台形状に形成されていることに合わせて、図4で示すように、第2の接着接合部材17の下端部の幅を次第に広げて等脚台形状に形成してあってもよい。
また、構造部材の補強構造1において、図5で示すように、調整プレート21を設けてもよい。
調整プレート21は、平板状に形成されており、平板状の第1の接着接合部材15と平板状の第2の接着接合部材17との間に設けられている。各第1の接着接合部材15,17の厚さ方向と、調整プレート21の厚さ方向とはお互いに一致している。
調整プレート21は、補強部材11を柱材3とウィングプレート7とに接合するときに、第1の接着接合部材15の厚さとウィングプレート7の厚さとの差を調整するために、設けられている。
また、前述したように、第1の接着接合部材15が薄い膜状の接着剤2を介して柱材3に接合され、第2の接着接合部材17が薄い膜状の接着剤2を介してウィングプレート7に接合されるように構成されている。
調整プレート21と各接着接合部材15,17とは、接着剤2による接着をする前に別の場所で予めお互いが溶接により一体的に接合されている。なお、上記接合が、溶接に代えてもしくは加えてリベットやボルト等の接合部材によってなされていてもよいし、接着剤によってなされていてもよい。
調整プレート21の幅は、第1の接着接合部材15の幅と等しくなっており、調整プレート21の長さは、第2の接着接合部材17よりも短くなっている。そして、調整プレート21を備えた補強部材11では、横方向で、第1の接着接合部材15の中心と調整プレート21中心とがお互いに一致しており、長手方向では、調整プレート21の上端と第2の接着接合部材17の上端とがお互いに一致しており、第1の接着接合部材15の下端と調整プレート21の下端とがお互いに一致している。
次に、調整プレート21を備えた補強部材11の構造物9への設置について説明する。
まず、ウィングプレート7の厚さ寸法(図5の左右方向の寸法)を測定する。続いて、適宜の厚さの調整プレート21を用意する。この用意した調整プレート21の厚さ(図5の左右方向の寸法)と第1の接着接合部材15の厚さ(図5の左右方向の寸法)との和(より正確には、調整プレート21と第1の接着接合部材15とを溶接接合したときの調整プレート21の厚さと第1の接着接合部材15の厚さとの和)が、ウィングプレート7の厚さと等しくなっている。
続いて、調整プレート21を備えた一対の補強部材11を別の場所で生成する。続いて、この生成した各補強部材11のうちの一方の補強部材11を、柱材3の1つの側面とこの1つの側面の下方に存在しているウィングプレート7とに接着剤2によって固定する。また、たとえば、上記固定と同時に、各補強部材11のうちの他方の補強部材11を、柱材3の他の1つの側面(上記1つの側面と平行な側面)とこの他の1つの側面の下方に存在しているウィングプレート7とに接着剤2によって固定する。
なお、図5の説明では、各接着接合部材15,17の間に調整プレート21を設けているが、各接着接合部材15,17の間に調整プレート21を設けることに代えてもしくは加えて、第2の接着接合部材17とウィングプレート7との間に、調整プレートを設けた構成であってもよい。すなわち、各接着接合部材15,17の間および第2の接着接合部材17とウィングプレート7との間、または、第2の接着接合部材17とウィングプレート7との間のみに、調整プレートが設けられていてもよい。
構造部材の補強構造1によれば、補強部材11が接着剤2によって柱材3とウィングプレート7とに一体的に接合されているので、図8等で示す従来の補強構造301のような補強プレート非存在部309が存在せず、柱材3の全長にわたって補強(特に下端部の補強)がなされている。
これにより、従来よりも強固な補強がなされ、柱材3が両端固定梁の態様で使用されて下端部に大きな曲げモーメントがかかっても、この曲げモーメントに対して十分な耐力を有する。
また、構造部材の補強構造1によれば、第1の接着接合部材15と第2の接着接合部材17とが、接着剤2による接着をする前に別の場所で溶接により予め接合されているので、補強部材11を柱材3とウィングプレート7とに接着剤2を用いて設置するとき、溶接工程が不要になっており、柱材3が設置されている環境が溶接による煙の発生等で悪化することを防止することができる。
また、構造部材の補強構造1によれば、補強部材11が第1の接着接合部材15と第2の接着接合部材17とによって構成されているので、平板を組み合わせて溶接するだけで補強部材11を得ることができ、柱材3の補強に要する工数を低減させることができる。
また、構造部材の補強構造1において調整プレート21を設けることで、ウィングプレート7と第1の接着接合部材15との厚さが異なっていても、補強部材11を柱材3とウィングプレート7とに設置することが容易になり、柱材3の補強がしやすくなる。
ところで、構造部材の補強構造1を、図6で示すように、柱材3と梁(梁材)23との構造物に適用してもよい。
詳しく説明すると、図6に示す補強構造1aでは、柱材3と梁23とウィングプレート7とで構成された構造物25を補強部材11で補強している。
梁23は、柱材3と同様に矩形な筒状に形成されており(長手方向に対して直交する平面による断面が「ロ」字状になっており)、水平方向に長く延びている。梁23の長手方向の中間部が柱材3の上端に接合されている。
ウィングプレート7は、下底側の部位が梁23に溶接で接合されており、上底側の部位が柱材3の側面に溶接で接合されている。
補強部材11は、図1等で示す補強構造1と同様にして、柱材3とウィングプレート7とに接着剤2によって一体的に設けられている。
図6に示す補強構造1aでは(補強部材11での補強をすべく、補強部材11を柱材3とウィングプレート7とに設置し終えた状態では)、補強部材11と柱材3とウィングプレート7と接着剤2との位置関係は次のようになっている。
各接着接合部材15,17の厚さ方向では、第1の接着接合部材15の厚さ方向の他方の面の全面が、薄い膜状の硬化した接着剤2を介して、柱材3の側面(4つの側面のうちの1つの側面)に接着されている。また、第2の接着接合部材17の厚さ方向の他方の面のうちの上側に位置する面の部位が、薄い膜状の硬化した接着剤2を介してウィングプレート7に接着されている。
柱材3の長手方向では、柱材3の長手方向と各接着接合部材15,17の長手方向とがお互いに一致している。第1の接着接合部材15は、ウィングプレート7の下方でウィングプレートから僅かに離れている。また、第2の接着接合部材17は、第1の接着接合部材15よりも上方に位置し、上述したように、ウィングプレート7に接着されている。
柱材3の幅方向では、柱材3の幅方向と各接着接合部材15,17の幅方向とがお互いに一致しており、柱材3の中心の位置と補強部材11の中心の位置とはお互いに一致している。
また、ウィングプレート7は、たとえば、柱材3や梁23の中心に対して対称に一対で設けられており、これに応じて、補強部材11も一対で設けられている(図7参照)。
1 構造部材の補強構造
2 接着剤
3 第1の構造部材(柱材)
5 第2の構造部材(ベースプレート)
7 接続部材(ウィングプレート)
11 補強部材
15 第1の接着接合部材
17 第2の接着接合部材
21 調整プレート

Claims (2)

  1. 第1の構造部材と、
    前記第1の構造部材に設けられた第2の構造部材と、
    前記第1の構造部材と前記第2の構造部材とに接合された接続部材と、
    前記第1の構造部材を補強するために、接着剤によって、前記第1の構造部材と前記接続部材とに接合された補強部材と、
    を有し、 前記第1の構造部材は柱材であり、前記第2の構造部材はベースプレートであり、前記接続部材はウィングプレートであり、
    前記補強部材は、前記柱材に接着剤によって接合された第1の接着接合部材と、前記ウィングプレートに接着剤によって接合された第2の接着接合部材とを備えて構成されており、前記第1の接着接合部材と前記第2の接着接合部材とは、上記接着剤による接着をする前に予め接合されていることを特徴とする構造部材の補強構造。
  2. 請求項1に記載の構造部材の補強構造において、
    平板状の前記第1の接着接合部材と平板状の前記第2の接着接合部材との間、前記第2の接着接合部材と平板状の前記ウィングプレートとの間の少なくともいずれかに、調整プレートが設けられており、
    前記調整プレートによって、前記補強部材を前記柱材と前記ウィングプレートとに接合するときに、前記第1の接着接合部材の厚さと前記ウィングプレートの厚さとの差が調整され、前記第1の接着接合部材が薄い膜状の接着剤を介して前記柱材に接合され、前記第2の接着接合部材が薄い膜状の接着剤を介して前記ウィングプレートに接合されるように構成されており、
    前記調整プレートと前記各接着接合部材とは、上記接着剤による接着をする前に予め接合されていることを特徴とする構造部材の補強構造。
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