JP6408840B2 - 制震ダンパー - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明は、3以上の複数枚の鋼板と、各鋼板間に接着される粘弾性体とからなり、鋼板の少なくとも一端が取付部材を介して建物のフレーム側の連結部材に連結、或いは鋼板の少なくとも一端が連結部材に直接連結される制震ダンパーであって、鋼板を3以上の奇数枚の平鋼板として長手方向へ互い違いにずらして配置し、偶数番の平鋼板を取付部材或いは連結部材に連結すると共に、取付部材或いは連結部材に連結される当該偶数番の平鋼板と厚み方向の一方側で隣接する奇数番の平鋼板の端面を、当該偶数番の平鋼板の端面よりも長手方向内側に位置させて、当該偶数番の平鋼板と、その平鋼板と厚み方向の他方側で隣接する奇数番の平鋼板とに接着される粘弾性体を、厚み方向の一方側で隣接する奇数番の平鋼板の端面から、取付部材或いは連結部材の平鋼板側の端面と少なくとも面一となる位置まで取付部材或いは連結部材側へ延設したことを特徴とするものである。
また、粘弾性体を複数積層した管構造が容易に製造可能となり、製品サイズのコンパクト化を維持しつつ、断面強度も確保することができる。
請求項2に記載の発明によれば、平鋼板を積層した制震ダンパーにおいても断面強度を上げて座屈を好適に防止可能となる。
[形態1]
図1,2は、制震ダンパーの一例を示す説明図で、制震ダンパー1は、上下面が平面で厚み方向が扁平となる横断面六角形状の外管2と、その外管2より一回り小さく、上下面が平面で厚み方向が扁平となる横断面六角形状で、外管2内に同軸で収容される内管3とを備え、外管2と内管3との間には、六角形の半割形状となる鋼製の中半割金具4,4が、両管2,3との間にそれぞれ所定間隔を開けた状態で介在されて、外管2と中半割金具4,4との間及び、内管3と中半割金具4,4との間には、例えばスチレン系の粘弾性体(図1の網状部分)5,5が、互いの対向面を接着した状態で介在されている。
まず、中半割金具4を挟んで外半割金具6と内半割金具10とのフランジ部7,11同士を重ねて(但し、中金具14側ではフランジ部7a,7a同士が重ねられる。)、長手方向へ互い違いにずらせた状態で、両半割金具6,10と中半割金具4との間に粘弾性体5,5を介在させて接着すると、図4に示すように、両半割金具6,10間に中半割金具4を介して粘弾性体5,5が二層積層され、偶数番である中半割金具4に接着される外側の粘弾性体5Aが中金具14とオーバーラップする半割ユニット20が得られる。この状態で外半割金具6の外金具8は、内半割金具10の内金具12上に重なり、両金具の取付孔9,13が一致する。
そして、ここでは、各半割ユニット20の中金具14側の端部において、外半割金具6と外側の粘弾性体5Aとは中金具14にオーバーラップするまで延設されているので、中金具14までの間で中半割金具4のみとなる部分がなくなって断面強度が高まり、座屈するおそれが低減される。
特にここでは、3枚の半割金具4,6,10を長手方向へ互い違いにずらして配置し、各半割金具の間に粘弾性体5,5を接着して形成される半割ユニット20を、一対互いに対向させて組み合わせて接合した管構造とし、各半割ユニット20において、偶数番の中半割金具4に接着される外側の粘弾性体5Aを、中金具14とオーバーラップするまで延設しているので、粘弾性体5を複数積層した管構造が容易に製造可能となり、製品サイズのコンパクト化を維持しつつ、断面強度も確保することができる。
本発明は管構造での積層に限らず、平鋼板と粘弾性体との積層でも採用できる。図7はその一例を示すもので、この制震ダンパー1Aにおいては、平鋼板40が5層、粘弾性体41が4層となって、奇数番の3枚の平鋼板40が同図左側へ伸長して図示しない取付部材を介してフレームの仕口部等へ連結され、偶数番の2枚の平鋼板40が同図右側へ伸長して取付部材42,42を介してフレームの仕口部等へ連結される。
そして、奇数番の最外の平鋼板40Aと、偶数番の平鋼板40に接着される粘弾性体41のうち、平鋼板40を挟んで取付部材42の反対側に位置する最外の粘弾性体41Aとは、それぞれ取付部材42側へ伸長して厚み方向で取付部材42とオーバーラップしている。
よって、形態2の平鋼板40を積層した制震ダンパー1Aにおいても、粘弾性体41の延設により、取付部材42までの間で平鋼板40のみとなる部分がなくなって断面強度が高まり、座屈のおそれが低減される。
図8に示す制震ダンパー1Bも積層タイプで、ここでは平鋼板40が3層、粘弾性体41が2層となっている。この場合も、最外の平鋼板40Aと、中央に位置する偶数番の平鋼板40に接着される粘弾性体41のうち、平鋼板40を挟んで取付部材42の反対側に位置する粘弾性体41Aとは、取付部材42側へ伸長して厚み方向で取付部材42とオーバーラップしている。
よって、形態3の平鋼板40を積層した制震ダンパー1Bにおいても、粘弾性体41の延設により、取付部材42までの間で平鋼板40のみとなる部分がなくなって断面強度が高まり、座屈のおそれが低減される。
従って、制震ダンパーの配設形態も、上記形態のように制震ダンパーの両端に延長鋼板を接続して配設する構造に限らず、何れか一方にのみ延長鋼板を接続して他方は直接仕口部に連結してもよい。
また、フレーム内で一方の対角線上にのみ配設する場合に限らず、フレームに十分な厚みがあれば、他方の対角線上にも制震ダンパーを配設してX状とすることもできるし、いわゆるKブレース状に配設することもできる。
Claims (2)
- 3以上の複数枚の鋼板と、各前記鋼板間に接着される粘弾性体とからなり、前記鋼板の少なくとも一端が取付部材を介して建物のフレーム側の連結部材に連結、或いは前記鋼板の少なくとも一端が前記連結部材に直接連結される制震ダンパーであって、
前記鋼板を半管状の半割金具として、3以上の奇数枚の前記半割金具を長手方向へ互い違いにずらして配置し、各前記半割金具の間に前記粘弾性体を接着して形成される半割ユニットを、一対互いに対向させて組み合わせて、少なくとも最外の前記半割金具同士を接合した管構造とし、各前記半割ユニットにおいて、偶数番の前記半割金具に接着される前記粘弾性体の少なくとも1層を、前記取付部材或いは前記連結部材の前記粘弾性体側の端面と少なくとも面一となる位置まで前記取付部材或いは前記連結部材側へ延設したことを特徴とする制震ダンパー。 - 3以上の複数枚の鋼板と、各前記鋼板間に接着される粘弾性体とからなり、前記鋼板の少なくとも一端が取付部材を介して建物のフレーム側の連結部材に連結、或いは前記鋼板の少なくとも一端が前記連結部材に直接連結される制震ダンパーであって、
前記鋼板を3以上の奇数枚の平鋼板として長手方向へ互い違いにずらして配置し、偶数番の前記平鋼板を前記取付部材或いは前記連結部材に連結すると共に、前記取付部材或いは前記連結部材に連結される当該偶数番の前記平鋼板と厚み方向の一方側で隣接する奇数番の前記平鋼板の端面を、当該偶数番の前記平鋼板の端面よりも長手方向内側に位置させて、当該偶数番の前記平鋼板と、その平鋼板と厚み方向の他方側で隣接する奇数番の前記平鋼板とに接着される前記粘弾性体を、前記厚み方向の一方側で隣接する奇数番の前記平鋼板の端面から、前記取付部材或いは前記連結部材の前記平鋼板側の端面と少なくとも面一となる位置まで前記取付部材或いは前記連結部材側へ延設したことを特徴とする制震ダンパー。
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