JP2019070687A - 光学素子、光学素子の製造方法、光学系、および、光学機器 - Google Patents

光学素子、光学素子の製造方法、光学系、および、光学機器 Download PDF

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Abstract

【課題】可視域から赤外域までの波長帯域において高い反射防止性能を有する光学素子、光学素子の製造方法、光学系、および、光学機器を提供する。【解決手段】基板0と、基板0の上に形成される複数の層を含む反射防止膜10とを有する光学素子であって、複数の層10のうち最も基板から離れた最上層mの波長λ(nm)の光に対する屈折率をnm、複数の層10のうち最上層mを除く下地層11の光学アドミタンスをY=a+ibとするとき、1.10≦nm≦1.30なる条件を満足し、λ=430のとき(a−1.25)2+(b−0.28)2≦0.452、λ=1000のとき(a−1.34)2+(b+0.28)2≧0.302、λ=1800のとき(a−1.14)2+(b+0.24)2≦0.302なる条件を満足する。【選択図】図1

Description

本発明は、多層膜により構成される反射防止膜に関する。
監視カメラ等の光学機器には、可視光の撮像だけでなく、夜間等の暗闇での近赤外光の撮像が求められるものがある。このような光学機器において、取得した画像におけるフレアやゴースト等の発生を抑制するには、可視光から近赤外光までの領域でのレンズの反射率を低減することが必要である。
特許文献1には、高屈折率材料と低屈折率材料とを交互に積層し、最上層に超低屈折率材料の層を設けた反射防止膜により、可視域から近赤外域までの領域での反射防止を行うことが記載されている。
特開2013−250295号公報
"Seeing Photons : Progress and Limits of Visible and Infrared Sensor Arrays"(Committee on Developments in Detector Technologies; National Research Council ,2010) pp.25
しかしながら、特許文献1に開示された反射防止膜の反射率は、1600nm以上の波長帯域で増加し、1700nm付近では1%以上となる。大気光の放射は1450〜1800nmでピークを有するため、特許文献1に開示された反射防止膜の反射防止性能では、大気光に対して不十分である。
そこで本発明は、可視域から赤外域までの波長帯域において高い反射防止性能を有する光学素子、光学素子の製造方法、光学系、および、光学機器を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての光学素子は、基板と、該基板の上に形成される複数の層を含む反射防止膜とを有する光学素子であって、前記複数の層のうち最も前記基板から離れた最上層の波長λ(nm)の光に対する屈折率をn、前記複数の層のうち前記最上層を除く下地層の光学アドミタンスをY=a+ibとするとき、1.10≦n≦1.30なる条件を満足し、λ=430のとき(a−1.25)+(b−0.28)≦0.45、λ=1000のとき(a−1.34)+(b+0.28)≧0.30、λ=1800のとき(a−1.14)+(b+0.24)≦0.30なる条件を満足する。
本発明の他の側面としての光学素子の製造方法は、前記基板と、該基板の上に形成される複数の層を含む前記反射防止膜とを有する光学素子の製造方法であって、前記複数の層のうち最も前記基板から離れた最上層を除く下地層を作製するステップと、前記複数の層のうち前記最上層を作製するステップとを有する。
本発明の他の側面としての光学系は、複数の光学素子を有し、該複数の光学素子のうち少なくとも一つは前記光学素子である。
本発明の他の側面としての光学機器は、前記光学系と、前記光学系を保持する保持部材とを有する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、可視域から赤外域までの波長帯域において高い反射防止性能を有する光学素子、光学素子の製造方法、光学系、および、光学機器を提供することができる。
本発明の反射防止膜の代表的な実施例を示す断面図である。 代表的な実施例における薄膜層の等価光学アドミタンスの説明図である。 実施例1〜3における光学アドミタンスを複素座標で示す図である。 実施例1〜3における反射率特性を示す図である。 実施例4〜6における光学アドミタンスを複素座標で示す図である。 実施例4〜6における反射率特性を示す図である。 実施例7〜9における光学アドミタンスを複素座標で示す図である。 実施例7〜9における反射率特性を示す図である。 実施例10〜12おける光学アドミタンスを複素座標で示す図である。 実施例10〜12における反射率特性を示す図である。 実施例13〜16における光学アドミタンスを複素座標で示す図である。 実施例13〜16における反射率特性を示す図である。 実施例17〜19における光学アドミタンスを複素座標で示す図である。 実施例20〜22における光学アドミタンスを複素座標で示す図である。 実施例17〜19における反射率特性を示す図である。 実施例20〜22における反射率特性を示す図である。 実施例23における光学機器の斜視図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
暗闇での撮像は、大気圏での化学反応や電磁的反応で放射される大気光を利用すれば可能となる。大気光は、可視域から近赤外域までの波長帯域で発生するが、地上で観察した場合、大気の光透過率との兼ね合いから、1600nm付近に強いピークを持つことが知られている(例えば、非特許文献1参照)。このため、月明かり等がない暗闇の場合でも、1450〜1800nmの波長帯域であれば、大気光をコンスタントに利用することができる。
一方、撮像光学系に用いられるレンズ等の透光部材の表面には、反射率を低減させるために、蒸着により形成される誘電体薄膜を複数層重ねた多層膜として構成された反射防止膜が設けられる。また、蒸着膜で使用される屈折率1.38のフッ化マグネシウムよりも低い屈折率を有する材料を反射防止膜の最上層に使用すれば、高性能な反射防止機能を得ることができる。屈折率の低い材料として、シリカやフッ化マグネシウム等の無機系材料、シリコン樹脂や非晶質のフッ素樹脂などの有機材料を用いることが知られている。これらの材料は、層内に空隙を形成することにより屈折率を下げることができる。また、1450〜1800nmの波長帯域でのレンズの反射率を低減することにより、この波長帯域の透過光を増やしてより多くの画像情報を得ることができる。
まず、図1を参照して、本発明の代表的な実施例としての反射防止膜を説明する。図1は、本代表的な実施例として光学素子(例えばレンズ)に設けられた多層膜としての反射防止膜10の断面図である。反射防止膜10は、光学素子の本体部(光学素子本体:例えば透光部としてのレンズ部)である基板0の表面に設けられている。反射防止膜10は、基板側から数えて1層目の薄膜層1からm−1層目の薄膜層m−1により構成される1層以上の下地層11とm層目の最上層mとを有する2層以上のm層を含む多層膜である。最上層mは、基板から最も離れた層であり、空気との界面を形成する最表層であり、薄膜層1から薄膜層m−1よりも低屈折率な層である。また、最上層mの波長λ(ただし、430≦λ≦1800)(nm)に対する屈折率をnとするとき、1.10≦n≦1.30なる条件を満足する。
下記の参考文献によれば、光学アドミタンスと特性マトリクスとを用いることにより、入射媒質と薄膜層との間および薄膜層と基板との間の2つの界面を、等価光学アドミタンスで表現される1つの界面に帰着させて薄膜計算を行うことができる。
(参考文献)
「光学薄膜と成膜技術」(李正中 著、株式会社アグネ技術センター発行)
光学アドミタンスとは、媒質中の電場と磁場強度との比であり、真空中の値であるY0=√(ε0/μ0)を単位とすると、媒質の屈折率と等価に扱える量である。例えば図2(a)に示すように、基板0と薄膜層1との界面r0−1および薄膜層1と薄膜層2との界面r1−2に光が垂直入射する場合を考える。このとき、界面r0−1での電場および磁場強度をそれぞれEtおよびHtとし、界面r1−2での電場および磁場強度をそれぞEiおよびHiとする。薄膜層1の光学アドミタンスは、該薄膜層1の屈折率nと等価であるので、薄膜層1の界面r0−1、r1−2でのEt、HtとEi、Hiとの関係は以下の式(1)で表わされる。
ここで、薄膜層1の位相差δは、薄膜層1の膜厚をd、薄膜層1の入射光の波長λに対する屈折率をnとすると、以下の式(2)で表される。
δ=2pn/λ … (2)
式(1)は、基板0の光学アドミタンスYt=Et/Ht=nを用いて、以下の式(3)で表わされる。
ここで、Y=C/Bとすると、Yは界面r0−1,r1−2と薄膜層1から求まる基板0と薄膜層1の等価光学アドミタンスとなる。つまり、図2(a)の構成は、図2(b)に示すような構成と等しくなり、基板0と薄膜層1は等価屈折率Yの仮想的な層010として扱うことができる。この手順を(m−1)回繰り返すと、基板0と下地層11は等価屈折率Ym−1の仮想的な層100と簡易的に表現することができ、図2(a)の構成は図2(c)に示すような構成と等しくなる。等価光学アドミタンスYm−1は、下地層11を構成する薄膜層の屈折率n(j=1〜m−1)および位相差δ(j=1〜m−1)を用いて、以下の式(4)で表される。
式(4)において、Ym−1=Cm−1/Bm−1である。
一方、式(4)から、基板0から最上層mまでの等価光学アドミタンスY=C/Bは以下の式(5)で表される。
空気の屈折率は1であり、最上層mと空気との界面での反射率が0になるのは、以下の式(6)が成立する場合である。
=C/B=1 … (6)
ここで、入射光の波長(以下、入射波長ともいう)λにおける等価光学アドミタンスYm−1(λ)を、複素表示により、Ym−1(λ)=a+ibと表す。このとき、最上層mと空気との界面での反射率が0である場合における複素座標(a,b)の軌跡は、式(5)および式(6)から、中心が((n +1)/2,0)で半径が(n −1)/2の円となる。そして、入射波長λと最上層mの膜厚dとから、複素座標(a,b)の位置(点)が一意に決まる。例えば、最上層mの屈折率が1.25であれば、複素座標(a,b)の軌跡は中心が(1.28,0)で半径が0.28の円となる。反射防止膜10の反射率を0%近くにまで低減するには、複素座標(a,b)をこの円上において入射波長λと最上層mの膜厚dにより一意に決まる点に近い値を持つように下地層11を構成すればよい。
反射防止膜10は、可視域(430〜730nm)および大気光を使用可能な1450〜1800nmの波長帯域で、高い反射防止性能を有することを特徴とする。この特徴を実現するため、基板0から下地層11までの等価光学アドミタンス(以下、単に「下地層11の光学アドミタンス」ともいう)の複素座標(a,b)は、以下の条件式(7)〜(9)を満足する。
λ=430のとき
(a−1.25)+(b−0.28)≦0.45 … (7)
λ=1000のとき
(a−1.34)+(b+0.28)≧0.30 … (8)
λ=1800のとき
(a−1.14)+(b+0.24)≦0.30 … (9)
前述したように、複素座標(a,b)が、入射波長λと最上層mの屈折率nと膜厚dとにより決まる円上の一意の点の近傍であれば、反射率は低減する。すなわち、可視域である430〜730nmと、1450〜1800nmの波長帯域において、複素座標(a,b)が、円上の一意の点近傍となればよい。また、下地層11を構成する材料には制限があるため、反射率を低減する必要のない帯域である1000nm付近を円上の一意の点近傍から大幅に外すことで、上記二つの帯域の反射率をより低減することが可能となる。
以上より、条件式(7)〜(9)を満足するような膜構成は、一般的な材料での作製が可能であり、可視域である430〜730nmと、大気光を利用可能な1450〜1800nmの波長帯域で、低反射率を実現することができる。
好ましくは、基板0から下地層11までの等価光学アドミタンスの複素座標(a,b)は、以下の条件式(10)、(11)を満足する。
λ=430のとき
(a−1.25)+(b−0.28)≦0.41 … (10)
λ=1800のとき
(a−1.14)+(b+0.24)≦0.20 … (11)
より好ましくは、430≦λ≦730又は1450≦λ≦1800の範囲内において、基板0から下地層11までの等価光学アドミタンスの複素座標(a,b)は、以下の条件式(12)を満足する。
(a−1.28)+(b)≦0.55 … (12)
更に好ましくは、900≦λ≦1100の範囲内において、以下の条件式(13)を満足する。
(a−1.30)+(b+0.28)≧0.25 … (13)
また、最上層mの膜厚d(nm)は、以下の条件式(14)を満足することが好ましい。
125≦n≦250 … (14)
なる条件を満足することが好ましい。一般的に、基板上の薄膜の光学膜厚が、使用波長(入射波長)λの4分の1のときに、反射率が最小となる。本実施例において、使用する波長帯域は430〜1800nmの広範囲であるため、この波長帯域の逆数の中間点の逆数付近が光学膜厚の4分の1であれば低反射率が得られる。また本実施例において、430≦λ≦730又は1450≦λ≦1800のとき、反射防止膜10に対する入射角が0度以上15度以下である光線に対する反射防止膜10の反射率は、1.0%以下であることが好ましい。また本実施例において、反射防止膜10は7以上の層を有することが好ましい。反射防止膜10の層数(下地層11および最上層mの合計層数)が6層以下である場合、反射防止性能を向上させることが困難である。
また、下地層11は互いに異なる材料で構成される複数の層を含み、下地層11のうち最も高屈折率である材料の屈折率をn、最も低屈折率である材料の屈折率をnとするとき、以下の条件式(15)を満足することが好ましい。
0.4≦n−n≦0.9 … (15)
これは、それぞれの材料の屈折率の差異が大きい方が広帯域での低反射を実現しやすいためである。
最上層mは、シリカ(酸化シリコン:SiO)やフッ化マグネシウム(MgF)等の無機系材料またはシリコン樹脂や非晶質のフッ素樹脂等の有機材料により形成され、その内部に空隙を有している。内部の空隙に含まれる空気(屈折率1.0)により屈折率を下げている。さらに、最上層mは、中空微粒子や中実の微粒子をバインダーにより結合してなる膜であることが好ましい。それら微粒子の主材料は、屈折率を下げるため、SiOやMgF等の屈折率の低い材料が好ましい。
一方、下地層11に含まれる層は、チタン、タンタル、ジルコニア、クロム、ニオブ、セリウム、ハフニウム、アルミニウム、シリコン、および、イットリウムの酸化物のうちいずれかの単体またはこれらの混合物で構成されることが好ましい。また、下地層11のうち第1層の薄膜層1の材料は、白曇りの防止等の観点から、Al、SiN、SiON、Nbであることが好ましい。
最上層mの成膜方法としては、微粒子をバインダーにて結合する必要があり、ゾルゲル法で作製することが好ましい。塗工方法としては特に限定されることはなく、ディップコート法、スピンコート法、スプレーコート法、ロールコート法等、液状塗工液の一般的な塗工方法を用いることができる。レンズのような曲面を有する基板0へ膜厚を均一に成膜できるという観点から、塗料をスピンコートで成膜することが好ましい。
塗工後は乾燥を行う。乾燥は、乾燥機、ホットプレート、電気炉等を用いることができる。乾燥条件は、基板0に影響を与えず、かつ微粒子内および微粒子間の有機溶媒を蒸発できる程度の温度と時間とする。一般的には300℃以下の温度を用いることが好ましい。塗工回数は通常1回が好ましいが、乾燥と塗工を複数回繰り返してもよい。下地層11は、成膜の簡単化のため、真空蒸着法やスパッタ法等のドライ法により成膜されることが好ましい。
以下、本発明の具体的な実施例を示す。ただし、これらは例に過ぎず、本発明の実施例はこれらの条件に限定されるものではない。
(実施例1〜3)
実施例1〜3の反射防止膜10は、13層の多層膜として構成されている。実施例1〜3では、基板0の屈折率は互いに異なるが、反射防止膜10を構成する薄膜の材料は同じである。
表1は、実施例1〜3の膜構成およびd線(587.6nm)に対する屈折率を示している。第1層から第12層までが下地層11であり、真空蒸着法により成膜される。第13層は最上層であり、中空SiO含有の溶液にバインダー溶液を加え、混合調整した液をスピンコーターで塗工し、100〜250℃のクリーンオーブンで1時間焼成して作製される。このようにして作製された最上層は、実施例1〜3の全てにおいて、d線に対する屈折率が1.25になるように調整されている。
図3は、実施例1〜3における下地層11の光学アドミタンス(基板0から下地層11までの等価光学アドミタンス)を複素座標で示している。図3において、横軸はY=a+ibにおける実数部aを示し、縦軸は虚数部bを示す。また図3において、条件式(7)を短破線、条件式(8)を一点鎖線、条件式(9)を長破線で示しており、これらの円内であればそれぞれの条件を満足する。これらのことは、後述する他の実施例でも同じである。
図3において、入射波長λが430〜1800nmの実施例1〜3の等価光学アドミタンスの複素座標での軌跡をそれぞれ実線、短破線、長破線で示している。また、λ=430nmのときの複素座標を四角点、λ=1000nmのときの複素座標を三角点、λ=1800nmのときの複素座標を丸点でそれぞれ示し、実施例1〜3をそれぞれ、白、黒、灰色で色分けしている。図3より、λ=430nmでの等価光学アドミタンスを示す四角点が条件式(7)を示す短破線で囲まれた円内にあることが確認できる。また、λ=1000nmの等価光学アドミタンスを示す三角点が条件式(8)を示す一点鎖線で囲まれた円外であり、λ=1800nmでの等価光学アドミタンスを示す丸点が条件式(9)を示す長破線で囲まれた円内であることがそれぞれ確認できる。
図4は、実施例1〜3における430〜1800nmの波長帯域での入射角0度のときの反射率を示す。実施例1の反射率を実線、実施例2の反射率を短破線、実施例3の反射率を長破線で示す。図4より、実施例1〜3における可視域(430〜730nm)および1450〜1800nmの波長帯域での反射率は0.4%以下であり、高い反射防止性能が得られていることが確認できる。
(実施例4〜6)
実施例4〜6の反射防止膜10は13層の多層膜として構成されている。実施例4〜6では、基板0の屈折率は互いに異なるが、反射防止膜10を構成する薄膜の材料は同じである。
表2は、実施例4〜6の膜構成およびd線(587.6nm)に対する屈折率を示している。第1層から第12層までが下地層11であり、真空蒸着法により成膜される。第13層は最上層であり、中空SiO含有の溶液にバインダー溶液を加え、混合調整した液をスピンコーターで塗工し、100〜250℃のクリーンオーブンで1時間焼成して作製される。このようにして作製された最上層は、実施例4〜6の全てにおいて、d線に対する屈折率が1.25になるように調整されている。
図5は、実施例4〜6における下地層11の光学アドミタンス(基板0から下地層11までの等価光学アドミタンス)を複素座標で示している。図5において、横軸はY=a+ibにおける実数部aを示し、縦軸は虚数部bを示す。また図5において、条件式(7)を短破線、条件式(8)を一点鎖線、条件式(9)を長破線で示している。
図5において、入射波長λが430〜1800nmの実施例4〜6の等価光学アドミタンスの複素座標での軌跡をそれぞれ実線、短破線、長破線で示している。また、λ=430nmのときの複素座標を四角点、λ=1000nmのときの複素座標を三角点、λ=1800nmのときの複素座標を丸点でそれぞれ示し、実施例4〜6をそれぞれ、白、黒、灰色で色分けしている。図5より、λ=430nmでの等価光学アドミタンスを示す四角点が条件式(7)を示す短破線で囲まれた円内にあることが確認できる。また、λ=1000nmの等価光学アドミタンスを示す三角点が条件式(8)を示す一点鎖線で囲まれた円外であり、λ=1800nmでの等価光学アドミタンスを示す丸点が条件式(9)を示す長破線で囲まれた円内であることがそれぞれ確認できる。
図6は、実施例4〜6における430〜1800nmの波長帯域での入射角0度のときの反射率を示す。実施例4の反射率を実線、実施例5の反射率を短破線、実施例6の反射率を長破線で示す。図6より、実施例4〜6における可視域(430〜730nm)および1450〜1800nmの波長帯域での反射率は0.4%以下であり、高い反射防止性能が得られていることが確認できる。
(実施例7〜9)
実施例7〜9の反射防止膜10は13層の多層膜として構成されている。実施例7〜9では、最上層の屈折率が互いに異なり、最上層以外の反射防止膜10を構成する薄膜の材料および基板0の屈折率は同じである。
表3は、実施例7〜9の膜構成およびd線(587.6nm)に対する屈折率を示している。第1層から第12層までが下地層11であり、真空蒸着法により成膜される。第13層は最上層であり、中空SiO含有の溶液にバインダー溶液を加え、混合調整した液をスピンコーターで塗工し、100〜250℃のクリーンオーブンで1時間焼成して作製される。実施例7〜9のそれぞれの最上層は、表3に示される屈折率になるように調整して作製される。
図7は、実施例7〜9における下地層11の光学アドミタンス(基板0から下地層11までの等価光学アドミタンス)を複素座標で示している。図7において、横軸はY=a+ibにおける実数部aを示し、縦軸は虚数部bを示す。また図7において、条件式(7)を短破線、条件式(8)を一点鎖線、条件式(9)を長破線で示している。
図7において、入射波長λが430〜1800nmの実施例7〜9の等価光学アドミタンスの複素座標での軌跡をそれぞれ実線、短破線、長破線で示している。また、λ=430nmのときの複素座標を四角点、λ=1000nmのときの複素座標を三角点、λ=1800nmのときの複素座標を丸点でそれぞれ示し、実施例7〜9をそれぞれ、白、黒、灰色で色分けしている。図7より、λ=430nmでの等価光学アドミタンスを示す四角点が条件式(7)を示す短破線で囲まれた円内にあることが確認できる。また、λ=1000nmの等価光学アドミタンスを示す三角点が条件式(8)を示す一点鎖線で囲まれた円外であり、λ=1800nmでの等価光学アドミタンスを示す丸点が条件式(9)を示す長破線で囲まれた円内であることがそれぞれ確認できる。
図8は、実施例7〜9における430〜1800nmの波長帯域での入射角0度のときの反射率を示す。実施例7の反射率を実線、実施例8の反射率を短破線、実施例9の反射率を長破線で示す。図8より、実施例7〜9における可視域(430〜730nm)での反射率は0.5%以下、1450〜1800nmの波長帯域での反射率は0.7%以下であり、高い反射防止性能が得られていることが確認できる。
(実施例10〜12)
実施例10〜12の反射防止膜10は14層の多層膜として構成されている。実施例10〜12では、最上層の屈折率が互いに異なり、最上層以外の反射防止膜10を構成する薄膜の材料および基板0の屈折率は同じである。
表4は、実施例10〜12の膜構成およびd線(587.6nm)に対する屈折率を示している。第1層から第12層までが下地層11であり、真空蒸着法により成膜される。第14層は最上層であり、中空SiO含有の溶液にバインダー溶液を加え、混合調整した液をスピンコーターで塗工し、100〜250℃のクリーンオーブンで1時間焼成して作製される。実施例10〜12のそれぞれの最上層は、表4に示される屈折率になるように調整して作製される。
図9は、実施例10〜12における下地層11の光学アドミタンス(基板0から下地層11までの等価光学アドミタンス)を複素座標で示している。図9において、横軸はY=a+ibにおける実数部aを示し、縦軸は虚数部bを示す。また図9において、条件式(7)を短破線、条件式(8)を一点鎖線、条件式(9)を長破線で示している。
図9において、入射波長λが430〜1800nmの実施例10〜12の等価光学アドミタンスの複素座標での軌跡をそれぞれ実線、短破線、長破線で示している。また、λ=430nmのときの複素座標を四角点、λ=1000nmのときの複素座標を三角点、λ=1800nmのときの複素座標を丸点でそれぞれ示し、実施例10〜12をそれぞれ、白、黒、灰色で色分けしている。図9より、λ=430nmでの等価光学アドミタンスを示す四角点が条件式(7)を示す短破線で囲まれた円内にあることが確認できる。また、λ=1000nmの等価光学アドミタンスを示す三角点が条件式(8)を示す一点鎖線で囲まれた円外であり、λ=1800nmでの等価光学アドミタンスを示す丸点が条件式(9)を示す長破線で囲まれた円内であることがそれぞれ確認できる。
図10は、実施例10〜12における430〜1800nmの波長帯域での入射角0度のときの反射率を示す。実施例10の反射率を実線、実施例11の反射率を短破線、実施例12の反射率を長破線で示す。図10より、実施例10〜12における可視域(430〜730nm)での反射率は0.5%以下、1450〜1800nmの波長帯域での反射率は0.7%以下であり、高い反射防止性能が得られていることが確認できる。
(実施例13〜16)
実施例13〜16の反射防止膜10はそれぞれ7層から10層の多層膜として構成されている。実施例13〜16では、反射防止膜10を構成する薄膜の材料および基板0の屈折率は同じである。
表5は、実施例13〜16の膜構成およびd線(587.6nm)に対する屈折率を示している。最上層以外の層である下地層11は、真空蒸着法により成膜される。各実施例における最上層は、中空SiO含有の溶液にバインダー溶液を加え、混合調整した液をスピンコーターで塗工し、100〜250℃のクリーンオーブンで1時間焼成して作製される。このようにして作製された最上層は、実施例13〜16の全てにおいて、d線に対する屈折率が1.25になるように調整されている。
図11は、実施例13〜16における下地層11の光学アドミタンス(基板0から下地層11までの等価光学アドミタンス)を複素座標で示している。図11において、横軸はY=a+ibにおける実数部aを示し、縦軸は虚数部bを示す。また図11において、条件式(7)を短破線、条件式(8)を一点鎖線、条件式(9)を長破線で示している。
図11において、入射波長λが430〜1800nmの実施例13〜16の等価光学アドミタンスの複素座標での軌跡をそれぞれ実線、丸短破線、丸長破線、および、灰破線で示している。また、λ=430nmのときの複素座標を四角点、λ=1000nmのときの複素座標を三角点、λ=1800nmのときの複素座標を丸点でそれぞれ示し、実施例13〜16をそれぞれ、白、黒、灰色、薄灰色で色分けしている。図11より、λ=430nmでの等価光学アドミタンスを示す四角点が条件式(7)を示す短破線で囲まれた円内にあることが確認できる。また、λ=1000nmの等価光学アドミタンスを示す三角点が条件式(8)を示す一点鎖線で囲まれた円外であり、λ=1800nmでの等価光学アドミタンスを示す丸点が条件式(9)を示す長破線で囲まれた円内であることがそれぞれ確認できる。
図12は、実施例13〜16における430〜1800nmの波長帯域での入射角0度のときの反射率を示す。実施例13の反射率を実線、実施例14の反射率を短破線、実施例15の反射率を長破線、実施例16の反射率を灰破線で示す。図12より、実施例13〜16における可視域(430〜730nm)での反射率は0.4%以下、1450〜1800nmの波長帯域での反射率は0.6%以下であり、高い反射防止性能が得られていることが確認できる。
(実施例17〜22)
実施例17〜22の反射防止膜10はそれぞれ11層から16層の多層膜として構成されている。実施例17〜22では、反射防止膜10を構成する薄膜の材料および基板0の屈折率は同じである。
表6は、実施例17〜22の膜構成およびd線(587.6nm)に対する屈折率を示している。最上層以外の層である下地層11は、真空蒸着法により成膜される。各実施例における最上層は、中空SiO含有の溶液にバインダー溶液を加え、混合調整した液をスピンコーターで塗工し、100〜250℃のクリーンオーブンで1時間焼成して作製される。このようにして作製された最上層は、実施例17〜22の全てにおいて、d線に対する屈折率が1.25になるように調整されている。
図13は、実施例17〜19における下地層11の光学アドミタンス(基板0から下地層11までの等価光学アドミタンス)を複素座標で示している。図14は、実施例20〜22における下地層11の光学アドミタンス(基板0から下地層11までの等価光学アドミタンス)を複素座標で示している。図13および図14において、横軸はY=a+ibにおける実数部aを示し、縦軸は虚数部bを示す。また図13および図14において、条件式(7)を短破線、条件式(8)を一点鎖線、条件式(9)を長破線で示している。
図13において、入射波長λが430〜1800nmの実施例17〜19の等価光学アドミタンスの複素座標での軌跡をそれぞれ実線、短破線、長破線で示している。また、λ=430nmのときの複素座標を四角点、λ=1000nmのときの複素座標を三角点、λ=1800nmのときの複素座標を丸点でそれぞれ示し、実施例17〜19をそれぞれ、白、黒、灰色で色分けしている。図14において、入射波長λが430〜1800nmの実施例20〜22の等価光学アドミタンスの複素座標での軌跡をそれぞれ実線、短破線、長破線で示している。また、λ=430nmのときの複素座標を四角点、λ=1000nmのときの複素座標を三角点、λ=1800nmのときの複素座標を丸点でそれぞれ示し、実施例20〜22をそれぞれ、白、黒、灰色で色分けしている。
図13および図14より、λ=430nmでの等価光学アドミタンスを示す四角点が条件式(7)を示す短破線で囲まれた円内にあることが確認できる。また、λ=1000nmの等価光学アドミタンスを示す三角点が条件式(8)を示す一点鎖線で囲まれた円外であり、λ=1800nmでの等価光学アドミタンスを示す丸点が条件式(9)を示す長破線で囲まれた円内であることがそれぞれ確認できる。
図15は、実施例17〜19における430〜1800nmの波長帯域での入射角0度のときの反射率を示す。実施例17の反射率を実線、実施例18の反射率を短破線、実施例19の反射率を長破線で示す。図15より、実施例17〜19における可視域(430〜730nm)および1450〜1800nmの波長帯域での反射率は0.4%以下であり、高い反射防止性能が得られていることが確認できる。
図16は、実施例20〜22における430〜1800nmの波長帯域での入射角0度のときの反射率を示す。実施例20の反射率を実線、実施例21の反射率を短破線、実施例22の反射率を長破線で示す。図16より、実施例20〜22における可視域(430〜730nm)および1450〜1800nmの波長帯域での反射率は0.3%以下であり、高い反射防止性能が得られていることが確認できる。
(実施例23)
図17は、本発明の実施例23である光学機器としての監視用ネットワークカメラ200を示す。監視用ネットワークカメラ200は、物体の光学像を形成する撮像光学系201とこれを保持する筐体(保持部材)202とを有する。撮像光学系201は、複数のレンズにより構成されている。
そして、これら複数のレンズのうち少なくとも1つのレンズ(光学素子)に実施例1〜22のいずれかの反射防止膜10が形成されている。これにより、フレアやゴーストなどの有害光の発生を抑制した画像を生成できるだけでなく、透過光の増加によってより多くの画像情報を得ることが可能な高性能なカメラ200を実現することができる。
なお、本実施例では光学機器の例としてネットワークカメラを挙げたが、ネットワークカメラ以外の撮像装置、交換レンズ等の各種光学機器の光学系を構成する光学素子に対して実施例1〜22のいずれかの反射防止膜を設けることができる。
各実施例によれば、可視域から赤外域までの波長帯域において高い反射防止性能を有する光学素子、光学素子の製造方法、光学系、および、光学機器を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
0 基板
1〜m−1 薄膜層
m 最上層
10 反射防止膜
11 下地層

Claims (15)

  1. 基板と、該基板の上に形成される複数の層を含む反射防止膜とを有する光学素子であって、
    前記複数の層のうち最も前記基板から離れた最上層の波長λ(nm)の光に対する屈折率をn、前記複数の層のうち前記最上層を除く下地層の光学アドミタンスをY=a+ibとするとき、
    1.10≦n≦1.30
    なる条件を満足し、
    λ=430のとき
    (a−1.25)+(b−0.28)≦0.45
    λ=1000のとき
    (a−1.34)+(b+0.28)≧0.30
    λ=1800のとき
    (a−1.14)+(b+0.24)≦0.30
    なる条件を満足することを特徴とする光学素子。
  2. λ=430のとき
    (a−1.25)+(b−0.28)≦0.41
    λ=1800のとき
    (a−1.14)+(b+0.24)≦0.20
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 430≦λ≦730又は1450≦λ≦1800のとき
    (a−1.28)+(b)≦0.55
    900≦λ≦1100のとき
    (a−1.30)+(b+0.28)≦0.25
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の光学素子。
  4. 前記最上層の膜厚をd(nm)とするとき、
    125≦n≦250
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学素子。
  5. 430≦λ≦730又は1450≦λ≦1800のとき、前記反射防止膜に対する入射角が0度以上15度以下である光線に対する該反射防止膜の反射率は、1.0%以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光学素子。
  6. 前記反射防止膜は、7以上の層を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光学素子。
  7. 前記下地層は互いに異なる材料で構成される複数の層を含み、前記下地層のうち最も高屈折率である材料の屈折率をn、最も低屈折率である材料の屈折率をnとするとき、
    0.4≦n−n≦0.9
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光学素子。
  8. 前記最上層は、空隙を含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光学素子。
  9. 前記最上層は、酸化シリコンまたはフッ化マグネシウムで構成されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光学素子。
  10. 前記下地層に含まれる層は、チタン、タンタル、ジルコニア、クロム、ニオブ、セリウム、ハフニウム、アルミニウム、シリコン、および、イットリウムの酸化物のうちいずれかの単体またはこれらの混合物で構成されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の光学素子。
  11. 基板と、該基板の上に形成される複数の層を含む反射防止膜とを有する光学素子の製造方法であって、
    前記複数の層のうち最も前記基板から離れた最上層を除く下地層を作製するステップと、
    前記複数の層のうち前記最上層を作製するステップと、を有し、
    前記最上層の波長λ(nm)の光に対する屈折率をn、前記下地層の光学アドミタンスをY=a+ibとするとき、
    1.10≦n≦1.30
    なる条件を満足し、
    λ=430のとき
    (a−1.25)+(b−0.28)≦0.45
    λ=1000のとき
    (a−1.34)+(b+0.28)≧0.30
    λ=1800のとき
    (a−1.14)+(b+0.24)≦0.30
    なる条件を満足することを特徴とする光学素子の製造方法。
  12. 前記最上層を作製するステップは、ゾルゲル法により前記最上層を作製するステップを含むことを特徴とする請求項11に記載の光学素子の製造方法。
  13. 前記下地層を作製するステップは、真空蒸着法またはスパッタ法により前記下地層を作製するステップを含むことを特徴とする請求項11または12に記載の光学素子の製造方法。
  14. 複数の光学素子を有し、該複数の光学素子のうち少なくとも一つは請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光学素子であることを特徴とする光学系。
  15. 請求項14に記載の光学系と、
    前記光学系を保持する保持部材と、を有することを特徴する光学機器。
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