JP2019065764A - 吸気マニホールド - Google Patents

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Abstract

【課題】EGR分配通路とPCV分配通路とを備えている吸気マニホールドにおいて、吸気マニホールドを大型化することなくガスを各吸気枝管に均等に分配可能とする。【解決手段】吸気マニホールドは、フロントピース2とミドルピース3と吸気枝管5とからなっており、各PCV分配通路27の合わせ面に、EGR分配通路26を構成する枝通路47,48,51〜53と、PCV分配通路27を構成する枝通路33,36,38,43,44とが形成されている。かつ、フロントピース2の前面には、PCV分配通路27の一部を形成するフロント蓋部材29が接合されており、フロント蓋部材29にPCVガス導入口30を設けている。2つの合わせ面を有効利用して分配通路を形成できるため、吸気マニホールドの高さを高くすることなく、トーナメント形状のEGR分配通路26とPCV分配通路27とを形成できる。【選択図】図1

Description

本願発明は、車両用等の内燃機関における吸気マニホールドに関するもので、複数のパーツを接合して中空構造に構成された吸気マニホールドを対象にしている。
内燃機関の吸気マニホールドは、近年、軽量化等のために合成樹脂で製造されているが、吸気マニホールドは曲がっていて単なる射出成形では中空構造に成形できない(型抜きできない)ため、射出成形法で製造された複数のパーツを振動溶着法等の溶着によって一体に接合して製造している。
他方、車両用の内燃機関においては、排気ガスの浄化促進等を目的として、排気ガスの一部であるEGRガスを吸気系に還流させることが広く行われている。また、クランク室に吹き抜けたPCVガス(ブローバイガス)を吸気系に還流させることも、広く行われている。更に、燃料タンクで発生した揮発燃料(パージガス)をキャニスタで補集して吸気系に供給することも広く行われている。
これらEGR等の補助ガスの通路については様々な提案が成されており、その例として特許文献1には、PCVガス分配通路における水分の凍結防止を目的として、PCVガス分配通路とEGRガス分配通路とを近づけて配置することが開示されており、図4,5の第2実施形態には、クランク軸線方向から見て吸気枝管が湾曲した形態の吸気マニホールドにおいて、曲がりの外周部にPCVガス分配通路を設けて、曲がりの内側の部位にEGRガス分配通路を形成することが開示されている。
特開2013−151906号公報
特許文献1の第2実施形態では、EGRガス分配通路とPCVガス分配通路とが吸気マニホールドの表裏に分離して形成されているため、両分配通路を片側に設けた場合に比べて設計の自由性を向上できるといえる。
しかし、特許文献1では、EGRガス分配通路は、一直線に延びるメイン通路に分岐路を形成したに過ぎず、EGRガスはメイン通路の一端に流入するため、EGRガスがその方向性によってメイン通路の奥に多く流れることは防止できず、このため、EGRガスを各吸気枝管に均等に分配する機能が低いという問題がある。
また、PCV通路は吸気マニホールドの表面部のみに形成しているに過ぎないため、スペースの余裕がないとトーナメント形状に形成できず、適用できる構造が限定されるという問題もある。
本願発明はこのような現状を改善すべく成されたもので、EGRガス等の補助ガスの均等な分配機能を高めつつ設計の自由性も高めるなど、改良された吸気マニホールドを提供せんとするものである。
本願発明の吸気マニホールドは、
「フロントピースとミドルピースとリアピースとの3つのパーツを、フロントピースとリアピースとでミドルピースが挟まれた状態で一体に接合することにより、クランク軸線方向に並んだ吸気枝管の群とサージタンクとを有する中空構造に形成されており、
前記各吸気枝管の上流端は中空部の内部において前記サージタンクに連通し、各吸気枝管の下流端は外側に開口している」
という基本構成である。
そして、請求項1の発明では、上記基本構成において、
前記フロントピースとミドルピースとが重なった第1合わせ面と、前記ミドルピースとリアピースースとが重なった第2合わせ面とを利用して、第1補助ガスを前記各吸気枝管に分配するための第1分配通路と、第2補助ガスを前記各吸気枝管に分配するための第2分配通路とが形成されており、
前記第1分配通路と第2分配通路とは、それぞれ1つの入口から複数段階に枝分かれしたトーナメント形状なっている。
請求項2の発明は、請求項1において、
「前記吸気枝管の群は、クランク軸線と平行な軸心回りに略一周するように曲がっており、前記吸気枝管の外周部のうち下流側の部位に前記第1分配通路と第2分配通路とが形成されている一方、
前記吸気枝管の外周部のうち上流側の部位に、第3補助ガスが流入する第3分配通路が、前記各吸気枝管を横切る状態で形成されており、
前記第1補助ガスと第2補助ガスとは、いずれか一方がPCVガスで他方がEGRガスであり、前記第3補助ガスは、燃料タンクから補集された揮発燃料ガスである」
というものである。
本願発明では、吸気マニホールドの外周面にフロント蓋部材を設けて、このフロント蓋部材と分配通路との合わせ面に、第1分配通路又は第2分配通路の一部を形成することも可能である。
また、例えば第1合わせ面に第1分配通路の全体を形成して、第2合わせ面に第2分配通路の全体を形成することも可能であるし、第1合わせ面と第2合わせ面とに両分配通路の一部ずつを形成することも可能である。フロントピースの表面も通路として利用する場合は、フロントピースの表面と第1合わせ面との2つの面を利用して1つの分配通路を形成するといったことも可能である。つまり、本願発明では、第1合わせ面と第2合わせ面とフロントピース表面リアピース表面とを、様々に利用して分配通路を形成することができる。
本願発明では、第1合わせ面と第2合わせ面とを利用して分配通路を形成できるため、吸気マニホールドを立体的に利用して分配通路を形成することができる。このため、第1分配通路と第2分配通路とは、上下に分離させたり左右に分離させたり、前後に重ね合わせたりするなど、形状や位置を様々に選択することができる。従って、第1分配通路と第2分配通路とをトーナメント形状に形成することも容易であり、各吸気枝管への補助ガスの均等な分配性能に優れた吸気マニホールドを提供することができる。
また、吸気マニホールドの肉厚部内を分配通路として利用するものであるため、吸気マニホールドが大型化することはなく、逆に、通路を形成することによって軽量化することが可能である。
また、EGRガスの出口とPCVガスの出口とは、吸気枝管の内面の汚れ防止のためには、各吸気枝管の下流端にできるだけ近づけて配置するのが好ましいが、本願発明では、吸気マニホールドの肉厚部内を立体的に利用して第1分配通路と第2分配通路とを形成できるため、実施形態のように、EGRガスの出口とPCVガスの出口とを、左右に並べて各吸気枝管の下流端にできるだけ近づけて配置することも容易に実現できる。
請求項2の構成では、PCVガスとEGRガスとは吸気枝管の下流側から吸気枝管に放出されるため、吸気枝管の内部の汚れをできるだけ抑制しつつ、各吸気枝管への揮発燃料の供給量を均等化することができる。
実施形態を手前側から見た分離斜視図である。 実施形態を後ろ側から見た分離斜視図である。 クランク軸線方向から見た側面図である。 (A)はフロントピースの部分背面図、(B)はミドルピースの正面図である。 (A)はフロントピースの背面図、(B)はミドルピースの正面図である。 (A)はミドルピースの背面図、(B)はリアピースの正面図である。 吸気枝管の背面図である。 図7の VIII-VIII視方向から見た吸気マニホールドの断面図である。
(1).基本構成
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本願発明は、自動車用内燃機関の吸気マニホールドに適用している。
まず、方向について説明すると、以下では方向を特定するため前後・左右の文言を使用しているが、図3に示すようにシリンダヘッド1の吸気側面1aを向いて、手前側を前で奥側を後ろとして定義し、これを基準に左右を規定している。内燃機関については、一般に、クランク軸線方向を前後方向と呼ぶことが多いが、本実施形態の方向は一般的な呼称と異なっている。図1,2にも方向を明示している。
吸気マニホールドは合成樹脂製であり、図1,2に示すように、略前後方向に分離したフロントピース2とミドルピース3とリアピース4との3つのパーツを基本部材として備えており、これらを振動溶着によって一体に接合することにより、4本の吸気枝管5と1つのサージタンク6(図8も参照)とを有する中空構造に形成されている。なお、隣り合った吸気枝管5は、谷部を介して一体に繋がっている。
フロントピース2は、ミドルピース3と協働して吸気枝管5を構成する後ろ向き開口のフロント溝体7の群と、フロント溝体7の群の上端に一体に形成した左右横長のフロントヘッド部8とを有しており、フロント溝体7の群は、側面視で前向き突状に湾曲している。フロントヘッド部8の略左右中間部には、正面視でく字形に曲がったフロントEGRガス導入部9を上向きに突設しており、フロントEGRガス導入部9の上端に、EGRパイプ10を接続するためのフランジ11を一体に設けている。
ミドルピース3は、下部にサージタンク6を形成して下膨れ形状になっており、サージタンク6の下方には、吸気枝管5を構成するトンネル通路12(図1,2参照)の群が形成されている。図8に示すように、サージタンク6の上端部に後ろ向き開口部13が形成されており、サージタンク6の後ろ向き開口部13の後方部が吸気枝管5の上流端になっている。
サージタンク6の上端には、フロントヘッド部8と重なるミドルヘッド部14が形成されており、ミドルヘッド部14には、フロントEGRガス導入部9と重なるミドルEGRガス導入部15が形成されている。図1のとおり、サージタンク6の前面には、フロントピース2と協働して吸気枝管5を形成するミドル溝体16が形成されている。また、ミドル溝体16の上端は、吸気枝管5を構成する貫通穴17に連通している。
図1に示すように、リアピース4は、ミドルピース3と共通してリア吸気枝管5の一部を構成するリア溝体20の群を備えており、リアピース4の後ろ向き開口部13の後ろに位置した左右横長の中間部21が形成されており、中間部21の上端に、シリンダヘッド1にボルトで固定される吸気フランジ22が形成されている。
図吸気フランジ22には、吸気枝管5の下流側端部を構成する吸気排出通路23が形成されている。また、吸気フランジ22の上端には、ミドルヘッド部14と重なるリアヘッド部24が形成されている。8に示すように、吸気枝管5の上流端は上向きに開口しており、上流から下流に向けて、図3,8の右側面視で、時計回りにぐるりと回って水平方向に姿勢を変えている。従って、吸気枝管5は、クランク軸線と平行な軸心回りにほぼ一周している。
本実施形態の内燃機関は4気筒であり、吸気枝管5と吸気排出通路23とは4本ずつあるが、個別に特定する必要がある場合は、左から右に向かって第1〜第4の番号を付しており、第1〜第4の順に添え字a〜dを付している。個別に特定する必要がない場合は、符号5,23で総称している。
吸気枝管5は、リア溝体20の箇所では互いに近接しているが、吸気排出通路23の箇所では左右に間隔が広がっている。なお、図示していないが、サージタンク6のうち図1,2で表示されている側面と反対側に、スロットルバルブが取り付く吸気導入座が形成されている。従って、図3を基準に説明すると、吸気は紙面の奥からサージタンク6に流入して、上から右に流れて吸気枝管5に流入し、下向きから上向き、更に後ろ向きと方向を変えて、吸気排出通路23から流出する。
本実施形態では、補助ガスとしてのEGRガスとPCVガスとパージガスとが、各吸気枝管5に供給される。そこで、EGR分配通路26と、PCV分配通路27と、パージガス分配通路28とを備えている。EGRガスとPCVガスとは請求項に記載した第1補助ガス及び第2補助ガスの例であり、従って、EGR分配通路26とPCV分配通路27とは、いずれか一方が第1分配通路で他方が第2分配通路になる。パージガス分配通路28は、第3分配通路になる。
第1分配通路26において、EGRガスは、EGRガス導入部9から流入して、トーナメント形状に分岐して各吸気枝管5の下流端部に至るようになっており、同様に、PCVガスは、図1に示すように、フロントヘッド部8の前面に左右横長のフロント蓋部材29が固定されているが、PCVガスは、このフロント蓋部材29に突設された筒状のPCVガス導入口30に取り込まれてから、トーナメント形状に分岐して各吸気枝管5に至っている。
(2).PCV分配通路27
図2に示すように、ミドルピース3における側壁31に筒状のパージガス導入口32が横向きに突設されており、パージガスは、パージガス導入口32に取り込まれてから、各吸気枝管5の上流端に向けて供給される。以下、順次説明する。
図1に示すように、フロントヘッド部8とフロント蓋部材29との合わせ面には、PCV分配通路27を構成するPCV第1枝通路33が形成されている。すなわち、フロントヘッド部8とフロント蓋部材29との合わせ面に長溝を形成して、この長溝をPCV第1枝通路33と成している。なお、長溝は片方のみの部材に形成してもよい(この点は、他の通路についても同様である。)。
図4から明瞭に把握できるように、PCV第1枝通路33の左右両端には、PCV第1右貫通穴34とPCV第1左貫通穴35とが空いている。他方、図4,1,2から理解できるように、フロントヘッド部8の右部分後面とミドルヘッド部14の右部分前面との合わせ面には、PCV第1右貫通穴35と連通したPCV第2枝通路36が、長溝によって形成されている。PCV第2枝通路36は、全体として右貫通穴34から右下方に下がっている。
ミドルヘッド部14の右側部には、PCV第2枝通路36の左端と連通したPCV第2右貫通穴37が形成されており、ミドルヘッド部14の右側部後面とリアヘッド部24の右側部分前面とには、PCV第2右貫通穴37から左側に向けて延びるPCV第3枝通路38が、長溝によって形成されている。PCV第3枝通路38は、PCV第2右貫通穴37から左側に向いて延びてから下方に向きを変えている。
ミドルヘッド部14の右側部には、PCV第2枝通路36の右端と連通したPCV第3右貫通穴39が形成されている。PCV第3枝通路38の下端とPCV第3右貫通穴39とは同じ高さになっており、図6から理解できるように、PCV第3右貫通穴39は、リアヘッド部24に形成したPCV第4出口穴40dと連通している。PCV第4出口穴40dは、第4吸気枝管5dを構成する第4吸気排出通路23dに開口している。PCV第4出口穴40dは、斜め下向きの姿勢になっている(他の出口穴も同様である。)。
図6から容易に理解できるように、PCV第3枝通路38の下端は、リアヘッド部24に形成したPCV第3出口穴40cと連通している。PCV第3出口穴40cは、第3吸気枝管5cを構成する第3吸気排出通路23cに開口している。
図2や図6から理解できるように、PCV第2枝通路36とPCV第3枝通路38とを正面視又は背面視で重ねてみると、PCV右貫通穴34を中心にして左右に分岐しており、前後位置を異ならせたPCV第2枝通路36とPCV第3枝通路38とにより、第3吸気排出通路23cと第4吸気排出通路23dとに、PCVガスを分配する分岐通路が形成されている。
PCV分配通路27は、第1吸気排出通路23aと第2吸気排出通路23bとに分配する部分も有している。すなわち、まず、図2,図6に示すように、ミドルヘッド部14の左側部分に、PCV第1左貫通穴35と連通するPCV第2左貫通穴42を形成し、次いで、図6,1,2に示すように、ミドルヘッド部14の左側部分とリアヘッド部24の左側部分との合わせ面に、PCV第2左貫通穴42から左に分岐したPCV第4分岐通43と右に分岐したPCV第5分岐通44とを形成している。
更に、リアヘッド部24に、PCV第4分岐通43の終端に連通したPCV第1出口穴40aを形成し、このPCV第1出口穴40aを、第1吸気枝管5aを構成する第1吸気排出通路23aに開口させており、また、リアヘッド部24に、PCV第5分岐通44の終端に連通したPCV第2出口穴40bを形成し、このPCV第2出口穴40bを、第2吸気枝管5bを構成する第2吸気排出通路23bに開口させている。
PCV分配通路27は、第1〜第5の枝通路33,36,38,43,44を有しているが、正面視又は背面視では、これらの枝通路33,36,38,43,44は、PCVガス導入口30を頂点とするトーナメント形状になって、最終的に4つのPCV第2出口穴40bに分岐している。この分岐構造により、PCVガスを、各吸気枝管5に均等に分パイすることができる。
(3).EGR分配通路26
次に、EGR分配通路26を説明する。図1,2,5に示すように、EGR分配通路26の一部として、フロントEGRガス導入部9とミドルEGRガス導入部15との合わせ面に、く字形の長溝よりなるEGR導入通路46が形成されており、かつ、フロントヘッド部8とミドルヘッド部14との合わせ面には、EGR導入通路46の下端から左に分岐したEGR第1枝通路47と右に分岐したEGR第2枝通路48とが形成されている。
また、図1,2,5に示すように、ミドルヘッド部14には、EGR第1枝通路47の左端に連通したEGR第1貫通穴49と、EGR第2枝通路48の右端に連通したEGR第2貫通穴50とが形成されている。
また、図1,2,6に示すように、ミドルヘッド部14とリアヘッド部24との合わせ面には、EGR第1貫通穴49から左に分岐したEGRガス第3枝通路51と、EGR第1貫通穴49から右に分岐したEGRガス第4枝通路52と、EGR第2貫通穴50から左に分岐したEGRガス第5枝通路53と、EGR第2貫通穴50から右に分岐したEGRガス第6枝通路54とが形成されている。
そして、リアヘッド部24には、EGRガス第3枝通路51に連通して第1吸気排出通路23aに開口したEGR第1出口穴55aと、EGRガス第4枝通路52に連通して第2吸気排出通路23bに開口したEGR第2出口穴55bと、EGRガス第5枝通路53に連通して第3吸気排出通路23cに開口したEGR第1出口穴55cと、EGRガス第6枝通路54に連通して第4吸気排出通路23dに開口したEGR第4出口穴55dとが形成されている。
図2や図7に示すように、各吸気排出通路23a〜23dにおいて、EGR第4出口穴54a〜54dとPCV出口穴40a〜40dとは左右に並んでいる。また、EGR第4出口穴54a〜54dとPCV出口穴40a〜40dとは、吸気排出通路23a〜23dの開口近傍に位置している。このため、吸気枝管5の内面がEGRガスで汚れたり、PCVガスに包含されていたオイルミストが吸気枝管5の内面に付着することを防止できる。
EGR分配通路26も、第1及び第2の枝通路47,48と第3〜第6枝通路51〜54とは前後に分かれており、吸気マニホールドの上部を立体的に使用してトーナメント形状の分岐通路を形成している。このため、吸気マニホールドが上下方向に広がることを防止して、コンパクト化しつつ各吸気排出通路23a〜23dにガスを均等に分配できる。
(3).パージガス分配通路28
図2から理解できるように、パージガス分配通路28として、まず、ミドルピース3の右端部に、パージガス導入口32と連通して後ろ向きに開口した第1パージガス連通穴56を形成している一方、リアピース4のうち吸気フランジ22の直下部に、第1パージガス連通穴56と連通した第2パージガス連通穴57を形成している。
そして、リアピース4の後面に、第2パージガス連通穴57を覆う状態で左右横長のリア蓋部材58を振動溶着によって接合し、リアピース4とリア蓋部材58との合わせ面に、左右横長のパージガスチャンバー59を形成し、パージガスチャンバー59に、各吸気枝管5の上流端に向けて開口したパージガス出口穴60を形成している。
図8に示すように、パージガス出口穴60は各吸気枝管5の上流端の上に位置しているが、吸気が各吸気枝管5に流入する手前の段階で流れの方向性は付与されているため、パージガスは、各吸気枝管5に流入する。この場合、パージガスチャンバー59が大きな容積でバッファ空間になっていることと、第2パージガス連通穴57の向きとパージガス出口穴60とが側面視で交差していることとにより、パージガスを各パージガス出口穴60に均等に排出することができる。
つまり、第2パージガス連通穴57の向きとパージガス出口穴60とが側面視で交差していることにより、パージガスの方向性が無くなって、パージガスが特定のパージガス出口穴60に強く向かうことはなく、また、パージガスチャンバー59は単なる通路以上に容積が大きいため、多く溜まったパージガスを各パージガス出口穴60に均等に小出しする状態になるのであり、これらの相乗作用により、パージガス分配通路28を各吸気枝管5に均等に分配できる。
(4).まとめ
既に述べたように、本実施形態では、吸気マニホールドの上部を立体的に使用してトーナメント形状のEGR分配通路26とPCV分配通路27とを形成することができる。このため、吸気マニホールドが上に広がることを防止してパクト化しつつ、各吸気枝管5にEGRガスとPCVガスとを均等に分配して供給することができる。
また、パージガス分配通路28は、吸気フランジ22を挟んでEGR分配通路26及びPCV分配通路27と反対側の下方に配置されているため、吸気マニホールドを大型することなく、パージガスも各吸気枝管5に分配して均等に供給することができる。
実施形態のように、フロント蓋部材29にPCVガス導入口30を設けると、フロントピース2に特段の加工を施す必要はないため、構造を簡単化することができる。また、本実施形態では、EGR分配通路26にしてもPCV分配通路27にしても、全体として上流から下流に向けて低くなっているため、通路の途中で凝縮水が発生しても、機関停止時に通路の途中に溜まることはない。このため、低温環境下であっても、凝縮水が凍結してトラブルを惹起するようなことはない。
また、本実施形態では、概ねPCV分配通路27がEGR分配通路26の上に位置しており、かつ、PCV分配通路27とEGR分配通路26とは近接している。このため、EGRガスの熱をPCVガスに効率良く伝達して、PCV分配通路27での凝縮水の凍結を抑制することができる。
EGR分配通路やPCV分配通路の形態、或いはパージガス分配通路の形態は、吸気マニホールドの構造等に応じて様々に具体化できる。なお、互いに重なり合った2つ又は3つのパーツの合わせ面にトーナメント状のガス分配通路を形成しつつ、トーナメント形状の頂点に位置した部位としてパーツに貫通した導入口を設けることは、それ自体として独立した発明たり得る。
本願発明は、吸気マニホールドに具体化することができる。従って、産業上利用できる。
1 シリンダヘッド
2 フロントピース
3 ミドルピース
4 リアピース
5 吸気枝管
6 サージタンク
11 EGRガスの導入口となるフランジ
22 吸気フランジ22
23 吸気枝管の下流端部を構成する吸気排出通路
26 EGR分配通路(第1分配通路又は第2分配通路)
27 PCV分配通路(第1分配通路又は第2分配通路)
28 パージガス分配通路(第1分配通路)
29 フロント蓋部材
30 PCVガス導入口
32 パージガス導入口
33,36,38,43,44 PCV分配通路を構成する枝通路
40a〜40d PCV出口穴
47,48,51〜53 EGR分配通路を構成する枝通路
55 EGR出口穴
58 リア蓋部材
59 パージガスチャンバー

Claims (2)

  1. フロントピースとミドルピースとリアピースとの3つのパーツを、フロントピースとリアピースとでミドルピースが挟まれた状態で一体に接合することにより、クランク軸線方向に並んだ吸気枝管の群とサージタンクとを有する中空構造に形成されており、
    前記各吸気枝管の上流端は中空部の内部において前記サージタンクに連通し、各吸気枝管の下流端は外側に開口している構成であって、
    前記フロントピースとミドルピースとが重なった第1合わせ面と、前記ミドルピースとリアピースースとが重なった第2合わせ面とを利用して、第1補助ガスを前記各吸気枝管に分配するための第1分配通路と、第2補助ガスを前記各吸気枝管に分配するための第2分配通路とが形成されており、
    前記第1分配通路と第2分配通路とは、それぞれ1つの入口から複数段階に枝分かれしたトーナメント形状なっている、
    吸気マニホールド。
  2. 前記吸気枝管の群は、クランク軸線と平行な軸心回りに略一周するように曲がっており、前記吸気枝管の外周部のうち下流側の部位に前記第1分配通路と第2分配通路とが形成されている一方、
    前記吸気枝管の外周部のうち上流側の部位に、第3補助ガスが流入する第3分配通路が、前記各吸気枝管を横切る状態で形成されており、
    前記第1補助ガスと第2補助ガスとは、いずれか一方がPCVガスで他方がEGRガスであり、前記第3補助ガスは、燃料タンクから補集された揮発燃料ガスである、
    請求項1に記載した吸気マニホールド。
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