JP2019063004A - アウター固定タイプ使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
パッドタイプ使い捨ておむつにおいては、布パンツや紙おむつに装着するために、肌側面と反対の外側に粘着剤層を設け、その外側に剥離シート(通常は剥離紙)を設け、装着時には剥離シートを剥がし、粘着剤層を介して布パンツや紙おむつに装着している。
そこで、剥離シートにデザインを形成するか、剥離シートで隠れない領域にデザインを形成することが行われる場合がある。
液透過性トップシートと、液不透過性シートと、これらの間に介在された吸収体と、アウターの内面に固定するための固定部とを備えた、アウター固定タイプ使い捨ておむつにおいて、
前記固定部は、おむつと一体である基材シートと、この基材シート外面に形成された粘着剤層と、この粘着剤層を覆う剥離シートとを備え、前記剥離シートを剥離した状態で、着用対象品にあてがわれて固定される使い捨ておむつであって、
前記基材シート又はその内面側シートの少なくとも一部には前記基材シートの外面側から視認可能な第1デザインが形成され、
前記剥離シートの少なくとも一部には外面側から視認可能な第2デザインが形成され、
前記剥離シートの第2デザインが形成された隠蔽領域は、第1デザインを隠蔽又は不明りょうとする領域であり、
前記第1デザインと前記第2デザインとは関連性を有しかつ相互は異なるデザインであり、
前記剥離シートの剥離により、前記隠蔽領域により隠蔽されていた隠れデザインが視認可能となるとともに、
前記隠れデザインは第1デザインと関連性を有しかつ相互は異なるデザインである、
ことを特徴とするアウター固定タイプ使い捨ておむつ。
基材シートには、外面側から視認可能な第1デザインが形成され、剥離シートには外面側から視認可能な第2デザインが形成され、第1デザインと第2デザインとは関連性を有しかつ相互は異なるデザインである。
その結果、剥離シートの剥離により、隠蔽されていた隠れデザインを視認すると、この隠れデザインは、第2デザインと関連性を有するので、剥離シートを剥離する行為によって、新たなデザインが顕出することになり、特に幼児用のおむつの装着介護者(通常は親)にとって、剥離シートを剥離しておむつを布パンツや紙おむつに装着することに負担を感じない又は負担感が和らぐようになり、他方、ある程度知能の発達した幼児にとって、新たなデザインが顕出することに興味を抱くようになる。
この点、単に、剥離シートにデザインを施す場合に比較して、消費者に対する商品価値の訴求力を高めることができる。
本発明は具体例を示さないと直ちには理解しがたい。そこで、後に示す実施の形態を図面及び符号を参照しながら理解するのが望まれる。
前記基材シート又はその内面側シートの少なくとも一部には前記基材シートの外面側から視認可能な第1デザインが形成され、
前記剥離シートの内面には視認可能な第2デザインが形成され、
前記基材シートの第1デザインは前記剥離シートにより隠蔽され、
前記第1デザインと前記第2デザインとは関連性を有しかつ相互は異なるデザインであり、
前記剥離シートの剥離により、前記剥離シートにより隠蔽されていた隠れデザインが視認可能となるとともに、前記第2デザインが視認可能となる、態様もある。
この態様では、剥離シートの剥離後にデザインを楽しむのではなく、剥離シートの剥離過程でその裏面に形成されたデザインを、隠れデザインとの関係で興味をひくようにしたものである。
なお、ここにいう「剥離行為の前後」とは、完全に剥離シートの剥離が完了した段階のほか、剥離シートの剥離が開始されて完了するまでの剥離過程も含む意味である。
図1〜図6は、パッドタイプ使い捨ておむつ200を示している。このパッドタイプ使い捨ておむつ200は、前後方向中央に対して前側に延在する腹側部分F1及び後側に延在する背側部分B1とを有するものである。各部の寸法は適宜定めることができ、例えば、物品全長(前後方向長さ)L1は150〜450mm程度、全幅W1は120〜200mm程度とすることができる。
この外装シートは設けないことができる。
また、図2に示す形態と異なり、以下の態様では、図面上、剥離シート52に対して、基材シート50の幅は適宜に図示し、長さは同一として図示してある。
「デザイン」は絵、図柄、記号、模様、文字等を含む。
「デザイン要素」はデザインの全体又は部分を含む。したがって、「同じデザイン要素」とは、対象のデザイン全体とまったく同じ場合のほか、対象のデザインの部分と同じ場合を含む。「異なるデザイン要素」とは、対象のデザイン全体とまったく異なる場合のほか、対象のデザインの部分と異なる場合を含む。
「付加デザイン要素」とは、対象のデザイン要素に対して、対象のデザイン要素にない新たに(又は別に)加えたデザイン要素を意味する。
「モチーフ」とはデザイン表現の動機となった中心思想、あるいはデザイン表現の中心的構成を意味する。
「テーマ」とは、デザイン創作の基調となる考え又は主題を意味する。
さらに、本発明は、これらの用語に係るデザインを組み合せた場合も含まれることに注意されたい。
図8は第1の態様を示したもので、基材シート50(又はその内面側シート)の少なくとも一部には基材シート50の外面側から視認可能な第1デザインD1が形成され、
剥離シート52の少なくとも一部には外面側から視認可能な第2デザインD2が形成され、
剥離シート52により隠蔽された(あるいは第2デザインD2によって隠蔽された)隠蔽領域(図示の態様では剥離シート52の全体が隠蔽領域を形成する。もちろん、剥離シート52の一部を隠蔽領域とすることができる。図14の態様及び図16の態様を参照)は、隠れデザインD0を隠蔽又は不明りょうとする領域である。ここに「不明りょうとする」とは、第1デザインD1全体が(例えばぼやけて)隠れデザインD0を見えにくい、あるいは隠れデザインD0の一部のみしか視認できず、隠れデザインD0をデザインとして把握できにくい場合を含むものである。
他方、第1デザインD1と第2デザインD2とは関連性を有しかつ相互は異なるデザインとされている。すなわち両者は樹木デザインとして関連するが、第1デザインD1のみに動物を有する(付加で動物を有する)点で相違する。
そして、剥離シート52の剥離により、隠蔽領域により隠蔽されていた隠れデザインD0が視認可能となる。隠れデザインD0は第1デザインD1と関連性を有しかつ相互は異なるデザインである態様である。
図9に示す第2の態様では、隠れデザインD0は、第2デザインD2(例えば夜のビル群)と同じデザイン要素(例えば夜のビル群)と第2デザイン要素D2(例えば夜のビル群とは異なる追加デザイン要素cd(例えば夜空に輝く星及びビルの窓)を含み、この付加デザイン要素bdは粘着剤層30の色違いにより形成したものである。
図10に示す第3の態様では、隠れデザインD0(例えば小魚群)は、第2デザインD2(例えば成魚群)と同じデザインモチーフ(例えば魚群)を含み、この隠れデザインD0(例えば小魚群)は粘着剤層30の色違いにより形成したものである。ここで、隠れデザインD0(例えば小魚群)は、第1デザインD1(例えば成魚群)と同じデザインモチーフ(例えば魚群)を含んでいる。なお、図示の態様は、第1デザインD1(例えば成魚群)と第2デザインD2(例えば成魚群)とは同一デザインである。
図11に示す第4の態様では、第1デザインD1及び隠れデザインD0はそれぞれテーマが異なる複数のデザイン(ニワトリに関するテーマ、カエルに関するテーマ、ミツバに関するテーマ)を有し、各々の隠れデザインD0は、対応する各々の第1デザインD1と共通するテーマとされ(各テーマの成長過程のデザイン)、第2デザインD2は各テーマを示す又は暗示するテーマのデザイン(やや不明りょうに描かれている)が複数形成されているものである。
図12に示す第5の態様では、第1デザインD1及び隠れデザインD0はそれぞれテーマが異なる複数のデザイン(ニワトリに関するテーマ、カエルに関するテーマ、サカナに関するテーマ)を有し、各々の隠れデザインD0は、対応する各々の第1デザインD1と関連する意味のデザイン(各テーマの意味を示す文字デザイン)とされ、第2デザインD2は各意味を示す又は暗示する意味のデザインが複数形成されている態様である。
図13に示す第6の態様では、第1の態様と同じく、隠れデザインD0は、第2デザインD2と同じデザイン要素(例えば樹木デザイン及び動物)と、この第2デザイン要素(とは異なる付加デザイン要素ad(例えば動物の涙のデザイン)を含んでいる。
さらに、この付加デザイン要素adは、基材シートとしての不透過性シート21の内面(着用者側の面)に、水可溶性インクを用いて印刷し、さらに上から水発色インクで排尿を促すデザインを印刷したもので、排尿によって付加デザイン要素adが現れ、第2デザインD2が変化した状態としての隠れデザインD0が現れる。
この態様によれば、剥離シート52の剥離と排尿とデザインの変化とが関連し、排尿と通しての親子のコミュニケーションの促進を図ることができ、結果として、幼児に対して、トイレを使用することに向かわせるトレーニングを行わせることができる。
既に説明した態様では、剥離シート52(例えば剥離紙)により隠れデザインD0に対する隠蔽領域を形成したものである。
これに対し、図14に示す第7の態様では、剥離シート52の一部を、例えば図示のように両側部52a,52aを透明又は半透明としたものである。その結果、剥離シート52の幅方向中央部のみが隠れデザインD0に対する隠蔽領域を形成している。
図15に示す態様は、既に説明した態様とかなり異なる態様であるが、剥離シートの剥離を契機としてデザインが変化する点では既に説明した態様と同一である。そして、本発明の各態様は、「剥離シートの剥離を契機としてデザインが変化する」点を技術思想として提案するものである。
さて、図15に示す態様は、基材シート50又はその内面側シートの少なくとも一部には基材シート50の外面側から視認可能な第1デザインD1が形成され、剥離シート52の内面には視認可能な第2デザインD2が形成され、基材シート50の隠れデザインD0は剥離シート52により隠蔽され、第1デザインD1と第2デザインD2とは関連性を有しかつ相互は異なるデザインであり、剥離シート52の剥離により、剥離シート52により隠蔽されていた隠れデザインD0が視認可能となるとともに、第2デザインD2も視認可能となるものである。
図15に示す態様では、第1デザインD1としては海の波であり、第2デザインD2は、海の波上からイルカがジャンプしたデザインである。
なお、図示のように、剥離シート52の外面には適宜のデザイン、例えば第1デザインD1と同じ又は関連したデザインを形成することができる。
図16に示す態様は、図15に示す第8態様と類似するものである。
すなわち、剥離シート52の一部を、例えば図示のように両側部52a,52aを透明又は半透明としたものである。
その結果、剥離シート52を剥離しない状態で、基材シート50の外面に形成された第1デザインが視認可能である。
剥離シート52の幅方向中央部は、その部分自体が隠れデザインD0の隠蔽領域を形成している。
剥離シート52の剥離により、剥離シート52により隠蔽されていた隠れデザインD0が視認可能となるとともに、第2デザインD2が視認可能となる。
その結果、かかる使い捨ておむつ商品に対する訴求力が高まる。
Claims (11)
- 液透過性トップシートと、液不透過性シートと、これらの間に介在された吸収体と、アウターの内面に固定するための固定部とを備えた、アウター固定タイプ使い捨ておむつにおいて、
前記固定部は、おむつと一体である基材シートと、この基材シート外面に形成された粘着剤層と、この粘着剤層を覆う剥離シートとを備え、前記剥離シートを剥離した状態で、着用対象品にあてがわれて固定される使い捨ておむつであって、
前記基材シート又はその内面側シートの少なくとも一部には前記基材シートの外面側から視認可能な第1デザインが形成され、
前記剥離シートの少なくとも一部には外面側から視認可能な第2デザインが形成され、
前記剥離シートの第2デザインが形成された隠蔽領域は、第1デザインを隠蔽又は不明りょうとする領域であり、
前記第1デザインと前記第2デザインとは関連性を有しかつ相互は異なるデザインであり、
前記剥離シートの剥離により、前記隠蔽領域により隠蔽されていた隠れデザインが視認可能となるとともに、
前記隠れデザインは第1デザインと関連性を有しかつ相互は異なるデザインである、
ことを特徴とするアウター固定タイプ使い捨ておむつ。 - 前記液不透過性シートが前記基材シートである請求項1記載のアウター固定タイプ使い捨ておむつ。
- 剥離シート全体が前記隠蔽領域である請求項1記載のアウター固定タイプ使い捨ておむつ。
- 前記隠れデザインは、前記第2デザインと同じデザイン要素を含む請求項3記載の
アウター固定タイプ使い捨ておむつ。 - 前記隠れデザインは、前記第2デザインと同じデザイン要素と前記第2デザイン要素とは異なるデザイン要素を含む請求項3記載のアウター固定タイプ使い捨ておむつ。
- 前記隠れデザインは、前記第2デザインと同じデザインモチーフの変形デザインモチーフを含む請求項3記載のアウター固定タイプ使い捨ておむつ。
- 前記隠れデザインは、前記第2デザインと同じデザイン要素と前記第2デザイン要素とは異なる付加デザイン要素を含み、この付加デザイン要素は粘着剤層の色違いにより形成されている請求項3記載のアウター固定タイプ使い捨ておむつ。
- 前記第1デザイン及び前記隠れデザインはそれぞれテーマが異なる複数のデザインを有し、各々の前記隠れデザインは、対応する各々の前記第1デザインと共通するテーマとされ、前記第2デザインは各テーマを示す又は暗示するテーマのデザインが複数形成されている請求項3記載のアウター固定タイプ使い捨ておむつ。
- 前記第1デザイン及び前記隠れデザインはそれぞれテーマが異なる複数のデザインを有し、各々の前記隠れデザインは、対応する各々の前記第1デザインと関連する意味のデザインとされ、前記第2デザインは各意味を示す又は暗示する意味のデザインが複数形成されている請求項3記載のアウター固定タイプ使い捨ておむつ。
- 前記隠れデザインは、前記第2デザインと同じデザイン要素と前記第2デザイン要素とは異なる付加デザイン要素を含み、この付加デザイン要素は、基材シートに予め形成された排尿検知用インジケータにおける排尿があったことの指示部によって形成されている請求項3記載のアウター固定タイプ使い捨ておむつ。
- 液透過性トップシートと、液不透過性シートと、これらの間に介在された吸収体と、アウターの内面に固定するための固定部とを備えた、アウター固定タイプ使い捨ておむつにおいて、
前記固定部は、おむつと一体である基材シートと、この基材シート外面に形成された粘着剤層と、この粘着剤層を覆う剥離シートとを備え、前記剥離シートを剥離した状態で、着用対象品にあてがわれて固定される使い捨ておむつであって、
前記基材シート又はその内面側シートの少なくとも一部には前記基材シートの外面側から視認可能な第1デザインが形成され、
前記剥離シートの内面には視認可能な第2デザインが形成され、
前記基材シートの第1デザインは前記剥離シートにより隠蔽され、
前記第1デザインと前記第2デザインとは関連性を有しかつ相互は異なるデザインであり、
前記剥離シートの剥離により、前記剥離シートにより隠蔽されていた隠れデザインが視認可能となるとともに、前記第2デザインが視認可能となる、
ことを特徴とするアウター固定タイプ使い捨ておむつ。
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