JP2008540058A - 多機能トレーニング衣類 - Google Patents

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Abstract

着用者の排泄しつけを容易にする機構を含む吸収性物品が開示される。特に、吸収性物品は、1つ又は複数の様々な多機能トレーニング機構を有してもよい。これらの機構は、情報図柄又は緩慢に回復する弾性化機構など、衣類の適用及び除去を容易にするように設計された機構を含む。他の機構は、排尿時、又はある期間乾いたままであったとき、着用者へトレーニングのフィードバックを提供するように設計されてもよい。これらの機構は、多機能物品と組み合わせて用いられて、多感覚フィードバックと適用及び除去機構の容易さとの両方を提供してもよい。

Description

本開示は、おむつ、トレーニングパンツ、プルオンおむつ、失禁用ブリーフ、失禁用下着、吸収性挿入物、おむつホルダー及びおむつライナーなどを含む吸収性物品に適用可能である。本開示は、特に、トレーニング目的、特に尿の排泄しつけ及び/又は着用の指導に適した機構の組み合わせを有する吸収性物品に関する。
吸収性物品は当該技術分野において周知である。これらの物品は、典型的には、着用者から排泄された排泄物を捕捉し吸収するため、使用中、着用者の身体に近接して保持される、又は位置付けられる吸収性アセンブリを有する。典型的な吸収性物品は、流体排出物がそれを通り抜けることができる着用者に面するトップシートと、排出物が吸収性物品から漏れるのを防ぐバックシートとを含む。
おむつなどの使い捨て吸収性物品は、着用者の身体と衣服の汚れを防ぐため、体外排泄物を吸収し封じ込めるように設計されている。使い捨ておむつは、典型的には、新生児から排泄しつけ中の幼児に及ぶ様々な着用者に適合するように、様々なサイズで入手可能な単一の設計を備える。おむつの設計は、典型的には、体外排泄物を吸収し封じ込める能力などの性能に影響を及ぼす。着用者の身体に対するおむつの適合性は、典型的には、例えば、おむつの腰部開口部のサイズ、大腿部周囲の開口部のサイズ及びおむつの長さ、即ち「ピッチ」の影響を受ける。
典型的には、従来の乳幼児及び小児用のおむつ製品は、接着テープ締結具又はフック・ループ式締結具などの締結具によって、使用中、ユーザの臀部の周りで解放可能に接続される、前側腰部部分及び後側腰部部分を含んできた。一般に、そのようなおむつは、乳児を仰向けに寝かせ、おむつを乳児の脚部の間に位置付け、腰部の周りで締結具を締着することによって適用される。
更に最近では、「プルオン」又は「パンツ」型の従来技術のいくつかの使い捨て吸収性物品が存在している。これらの物品は、典型的には、腰部が閉じた形体でユーザに配置され、従って、ユーザの腰及び臀部の上まで引き上げられて、腰部の周り並びに脚部の間に位置付けられるように設計される。理想的には、適用は実質的に小児によって達成されるが、これらの物品は、典型的には、困難が伴うため、少なくとも部分的に介護人によって適用される。介護人は、(1)ユーザの脚部を物品の脚部の穴に通す、(2)物品をユーザの腰及び臀部の上まで引っ張る、並びに(3)物品が適所に置かれた後、その適合を補正又は調節する、という動作の1つ以上を行うか又は支援することが多い。典型的には、そのようなプルオン物品は、物品を臀部の上まで引っ張り、次に弾性的に収縮して物品をぴったりに適合させることができるように拡大する、伸縮性サイドパネルなどの伸縮性部分を有する。プルオン物品の変形例としては、再締着可能なサイドシームなどの再締着可能なシーム付き領域が挙げられる。これらの代替物品は、シームを解くことによって開かれてもよいが、典型的には、閉じた形体のままユーザに適用されることを意図し、従って上述したような伸縮性部分を含む。
当該技術分野では、乳幼児及び小児に対する使い捨て吸収性衣類の適合性を改善すると共に、そのような物品をそのような小児がほとんど又は全く手助けを受けずに着脱することをより容易にする、いくつかの試みがなされてきた。米国特許出願第60/647,246号は、抵抗力が低く、緩慢に回復する弾性腰部を有する、使い捨てプルオン型おむつを記載している。そのような機構により、小児による適用を容易にするため、衣類が伸展して、拡大された形体(拡大された腰部開口部など)にすることが可能になる一方、依然として、製品をぴったり適合し固定するように腰部が回復することが可能になる。弾性部の従来の回復速度よりも遅いことにより、衣類が少なくとも部分的に拡大した形体のままの状態で、衣類を腰及び臀部の上まで引っ張るのに十分な時間が小児に与えられる。
米国特許出願第11/083,607号は、情報画像を備えたプルオン型の着用可能な物品を記載している。生理学的、心理学的、又は他の要因により、多くの小児、特に月齢12〜30ヶ月の範囲の小児は、プルオン製品の最も容易に目に見え、且つアクセス可能な部分、即ち前側腰部区域を把持するため、自然に前屈みになる。プルオン物品は、臀部及び腰の上まで引っ張られなければならないので、製品の前側で引っ張る傾向は、この動作がおむつ後部の円周方向の張力を増加させて、臀部の下できつく引っかかることから、不具合及び不満感につながることが多い。更に、物品を、即ち物品の後側腰部区域を押し上げ得る垂直方向の張力は、その領域に適用されない。それ故に、小児が製品を側部から把持して引っ張り、それによって、垂直方向の引っ張り力を前側及び後側区域の両方に分配することが、より有利である。上述の出願に記載されている物品は、製品を最も容易に着用するために把持する最適な場所を小児に示す、印刷された「手の模様」又は他のしるしを有してもよい。そのような印刷された「手」又は他の機構は、小児が物品をより容易に着脱できるようにする「ハンドル」の機能を果たす、衣類の硬さ又は他の機構が増加された場所に置かれてもよい。上述の特許出願は両方共、本発明の譲受人と同一の所有者によるものである。
幼児又は小児による使い捨て吸収性物品(特にパンツ型のもの)の適用及び除去の容易さを検討することに加えて、当該技術分野では、排泄しつけ過程の小児及び介護人を支援することもまた検討されてきた。排泄しつけが首尾よく終了すると、幼児は、典型的にはもうおむつを着用しないため、排泄しつけ段階は、おむつ製品の範疇からの「出口地点」と称されることがある。「先進」国において小児が排泄しつけをされる年齢は、過去数十年にわたって着実にあがってきており、現在は約24〜48ヶ月の範囲にある。
排泄しつけが遅くなってきた1つの理由は、おむつの乾燥度と快適さにおいて著しい技術的改善がなされてきたためである。例えば、典型的な現代のおむつを着用する場合、小児の皮膚は、1回以上の排尿の後でさえも乾燥していることがある。その結果、小児は、ほとんど又は全く不快を感じないことがあり、また排尿したことにさえ気付かないことも多い。しかし、小児が排尿後に「パンツ」内の不快感を感じるようにすることが、自発的に尿を留めることを学習するのを助け、且つ/又はそれを学習する動機を提供することがある。皮膚をぬれた状態のままにすると共に、その高い通気性により、皮膚の蒸発冷却を促して更に不快感を高める、布製のトレーニングパンツを使用することが可能である。しかし、布製のトレーニングパンツは、尿の封じ込め力に乏しく、衣服を濡らし、また周囲、例えば、敷物類、家具などを濡らすことが多い。
当該技術分野では、排泄しつけ過程を容易にするように設計された多数の方策が説明されてきた。米国特許出願第11/098,362号(本件もまた本願の譲受人が所有している)は、排泄しつけ中の小児に対して正のフィードバックを提供するため、乾燥度を示す図柄を組み込んだ吸収性物品を記載している。この出願に記載されているように、そのような乾燥度を示す図柄は、排尿が生じたときに触感フィードバックを提供する、湿潤感知ライナーなどの機構と組み合わせて使用されてもよい。
本発明の開発中、着用及び衣服除去の能力と、排泄しつけ過程における成功とは関連しており、必ずしも互いに無関係ではないことが見出された。例えば、小児によっては、最適な形で排泄しつけを完了するのに十分な着脱能力が発達する前に、基本的な自制能力(排尿欲求を認識し、自発的に排尿を遅らせることができるなど)が発達することがある。小児は、満足のいく形で衣服(使い捨て吸収性衣類など)を取り除くことができない場合、予想外に汚してしまう前に、トイレを使用できないことがある。それに加えて、本発明の開発中、新しい使い捨て吸収性衣類を着用する(又は既に着用したものを再適用する)際の不快感でさえも、排泄しつけの障害になり得ることが見出された。小児は、そのような衣類を容易に交換できなければ、そもそもそれを脱ぐのを嫌がることがある。そのような脱ぐ意欲の喪失は、そうでなければ小児が排尿欲求を認識するであろう場合であっても、おもらしにつながる可能性がある。当然ながら、小児は異なる速度で異なる能力を発達させ、小児によっては、基本的な排尿の自制よりも前に、更なる器用さが発達することがある。いずれにしても、本発明の開発中、使い捨て衣類の適用及び除去が容易であることと、小児にフィードバックを提供することとの両方が、成功する排泄しつけに関連することが見出された。従って、器用さが発達するに従って、小児が衣類を適用及び/又は除去するのを支援することができる一方、他の排泄しつけフィードバック機能も提供する、多機能トレーニング衣類を提供することが望ましい。
開示の概要
本発明は、多機能トレーニング衣類を対象とする。
そのような衣類は、一対の長手方向側部を有する前側腰部区域と、一対の長手方向側部を有する後側腰部区域と、前側腰部区域と後側腰部区域とを接続する股部区域とを含んでもよい。衣類はまた、前側腰部区域の長手方向側部それぞれから外向きに延びる一対の前側サイドパネルと、後側腰部区域の長手方向側部それぞれから外向きに伸びる一対の後側サイドパネルとを有してもよい。衣類は、腰部開口部及び一対の脚部開口部を有するパンツ様衣類を形成するように、前側サイドパネルのそれぞれに対応する後側サイドパネルと接合する一対のサイドシームを含んでもよい。衣類は、少なくとも1つの適用又は除去補助具を含んでもよい。そのような適用又は除去補助具は、情報画像機構と、緩慢に回復する弾性化区域機構と、再締着可能なサイドシームとから成る群から選択されてもよい。衣類は、トレーニングのための少なくとも1つの感知フィードバック機構を更に含んでもよい。感知フィードバック機構は、出現する図柄と、消失する図柄と、湿潤感知部材とから成る群から選択されてもよい。
少なくとも1つの適用又は除去補助具は、情報画像を含んでもよい。情報画像は、物品を把持するための引っ張り位置を知らせてもよい。情報画像は、前側サイドパネル及び後側サイドパネルの1つの上に位置してもよい。情報画像は手の図柄を含んでもよい。そのような手の図柄は、約1〜約10センチメートルの横方向サイズ寸法及び約1〜約5センチメートルの長手方向サイズ寸法など、小児の手の少なくとも一部にほぼ対応するサイズ寸法を有してもよい。
適用又は除去補助具は、緩慢に回復する弾性化区域を含んでもよい。この区域は、ほぼ腰部開口部の周囲に配置された弾性ベルト区域を含んでもよい。弾性ベルト区域は、解放率試験によって測定したとき、15秒後に最大抵抗力の約50%未満を示してもよい。ベルト区域は、解放率試験によって測定したとき、45秒後に最大抵抗力の約90%未満を示してもよい。弾性ベルト区域は、少なくとも1秒につき30%回復時間を示してもよい。弾性ベルト区域は、約508mm/分未満の回復速度を示してもよい。
吸収性物品の適用又は除去補助具は、再締着可能なサイドシームを含んでもよい。そのような再締着可能なサイドシームは機械的締結具を含んでもよい。機械的締結具は、フック・ループ式締結具又はフック・フック式締結具を含んでもよい。再締着可能なサイドシームは、粘着性締結具又は接着性締結具を含んでもよい。
吸収性物品の感知フィードバック機構は、出現する図柄を含んでもよい。そのような出現する図柄は時間と共に出現する。出現する図柄は、液体に触れると見えにくいものであってもよい。感知フィードバック機構は、消失する図柄を含んでもよい。消失する図柄は、液体に触れると見えにくくなってもよい。
感知フィードバック機構は、湿潤感知部材を含んでもよい。湿潤感知部材は、ユーザによって前記物品から任意に取外し可能であってもよい。
本発明の吸収性物品は、一対の長手方向側部を有する前側腰部区域と、一対の長手方向側部を有する後側腰部区域と、前記前側腰部区域と前記後ろ側腰部区域を接続する股部区域とを含んでもよい。物品は、前側腰部区域の長手方向側部それぞれから外向きに延びる一対の前側サイドパネルと、後側腰部区域の長手方向側部それぞれから外向きに延びる一対の後側サイドパネルとを更に含んでもよい。物品はまた、腰部開口部及び一対の脚部開口部を有するパンツ様衣類を形成するように、前側サイドパネルそれぞれを対応する後側サイドパネルと接合する一対のサイドシームを含んでもよい。それに加えて、吸収性物品は、排泄しつけのため、少なくとも1つの適用又は除去補助具、及び少なくとも1つの感知フィードバック機構を含んでもよい。
定義
本明細書で使用するとき、次の用語は、次の意味を有する。
用語「吸収性物品」は、液体を吸収し閉じ込める装置を指し、より具体的には、着用者の身体に接して又は近接して配置され、身体から排泄された様々な排出物を吸収し閉じ込める装置を指す。
用語「使い捨て」は、洗濯される、或いは吸収性物品として復元又は再利用されることが一般に意図されない吸収性物品、即ち、一回の使用後に廃棄される、好ましくはリサイクルされる、堆肥化される、又は環境に適合する方法で処理されることが意図される吸収性物品を指す。
用語「単一の」は、別個のホルダーやライナーのような別個の操作部分を必要としないように、結合した別個の部分から形成され、調和した統一体を形成している吸収性物品を指す。
用語「配置された」は、ある要素が特定の場所又は位置に取り付けられ配置されて、他の要素を有する単一構造になっていることを指す。
用語「おむつ」は、一般に乳幼児及び失禁症者によって胴体下部周りで着用されると共に、シートの一般形態を有し、その異なる部分が互いに締着されて着用者の腰部及び脚部を取り囲む吸収性物品を指す。
用語「トレーニングパンツ」とは、一般に乳幼児及び失禁症者によって胴体下部周りで着用されると共に、緩めずに着用者に適用できるか又は着用者から取り外しできる一対のショートパンツの一般形態を有する吸収性物品を指す。
用語「再締着可能な」は、ほぼ恒久的に変形又は断裂することなく、2つの要素を解放可能に取り付け、分離でき、さらにその後に解放可能に再取付けできる特性を指す。
用語「解放可能に取り付けられた」、「解放可能に係合された」、及びそれらの変形は、2つの要素を、該要素の一方若しくは両方に適用される引き離される力がないときに接続されたままであり続ける傾向があるように接続する、又は接続できること、さらに該要素を、ほぼ恒久的に変形又は断裂することなく分離できることを指す。必要とされる分離力は、典型的には、吸収性衣類の着用中に遭遇する分離力を超えるものである。
用語「排泄しつけ」は、自発的に尿及び糞便を留める能力である抑制力を育成することを指す。抑制できない者は、身体排泄物を自発的に留めることができず、その代わりに反射的に排尿や排便をする。例えば、新生児は抑制することができない。抑制力の育成と同時に、小児は、典型的には、自発的に排尿や排便をする能力を発達させて、反射的に排泄しなくなる。介護者が連想的な方法及び条件付けの方法を通じて小児をしつけることにより、反射的な排泄の代わりに、この抑制力及び自発的な排泄の発達が加速及び/又は誘導されることがある。本開示の目的のため、用語「排泄しつけ」は、抑制力自体と、抑制力と関連する自発的な排泄との両方をしつけることを指すために使用される。用語「排泄しつけ」は、用語「おまるのしつけ」と同義であることにも留意されたい。
用語「長手方向」は、物品の最大直線寸法に平行に走る方向を指し、長手方向の±45度以内の方向を含む。
用語「横方向」又は「横断方向」は、長手方向に対して90度の角度で走る方向を指し、横方向の±45度以内の方向を含む。
用語「x‐y平面」は、その長さと幅とによって画定されるシート材のほぼ平面的な構造を指し、シート材が平坦であるか湾曲しているか否かにかかわらず、シート材の2つの主要表面の間にある。
用語「z‐方向」は、シート材の厚みを通り、x‐y平面にほぼ直交する方向を指す。
用語「取り付けられた」は、要素を互いに且つその構成材料に取り付けるのに適したいずれかの方法による、締着、接着、結合などによって、要素が接続又は合体されることを指す。接着剤結合、圧力接着、熱接着、機械的締着など、要素を互いに取り付けるための多くの適した方法が周知である。そのような取付け方法を使用して、要素を、特定の領域全体にわたって連続的に又は断続的に互いに取り付けてもよい。
用語「粘着性」は、それ自体には貼り付くが、他の材料には顕著な程度に貼り付かない材料の特性を指す。
用語「近位」及び「遠位」はそれぞれ、構造の中央に比較的近い又は遠い要素の位置を指し、例えば、長手方向に延びる要素の近位縁は、同じ要素の遠位縁が同じ長手方向軸線に対して位置するよりも、長手方向軸線に近い位置にある。
用語「内部」及び「外部」はそれぞれ、吸収性物品が着用されたとき、着用者の身体に接して又はそれに向かって配置されることが意図される要素の位置、並びに吸収性物品の上に着用されるいずれかの衣服に接して又はそれに向かって配置されることが意図される要素の位置を指す。「内部」及び「外部」の類義語としては、それぞれ、「内方」及び「外方」、並びに「内側」及び「外側」が挙げられる。また、類義語としては、吸収性物品の内部が上方に面するように配向される場合、例えば、吸収性物品の上部に着用者を配置する準備をして吸収性物品を展開する場合、それぞれ「上方」及び「下方」、並びに「上部」及び「底部」が挙げられる。
用語「透水性」及び「不透水性」は、使い捨て吸収性物品の意図された使用法に関連した材料の浸透性を指す。具体的には、用語「透水性」は、強制圧力がなくても液体水がその厚みを通り抜けられるようにする孔、開口部、及び/又は互いに結合された空隙を有する層若しくは層状構造を指す。それとは逆に、用語「不透水性」は、強制圧力がない場合、液体水がその厚みを通り抜けることができない層又は層状構造を指す。この定義による不透水性の層又は層状構造は、水蒸気に対して透過性であってもよく、即ち、「水蒸気透過性」であってもよい。そのような水蒸気透過性の層又は層状構造は、一般に、当該技術分野において「通気性」として既知である。当該技術分野において周知であるように、吸収性物品において典型的に使用される材料の水に対する浸透度を測定するための一般的な方法は、静水頭試験(hydrostatic head test)或いは単に「水頭(hydrohead)」試験と呼ばれる水圧試験である。水頭(hydrohead)試験に適した周知の簡潔な方法は、INDA(以前の国際不織布及び使い捨て用品協会(International Nonwovens and Disposables Association)、現在の不織布工業協会(Association of the Nonwoven Fabrics Industry))及びEDANA(欧州使い捨て用品及び不織布協会(European Disposables And Nonwovens Association))によって承認されている。
用語「遅らせる」は、液体水の流れの妨害又は阻止を指す。用語「流れ制御層」に関連して、両用語は共に、層状構造における異なる層が透水性であり、但し、液体水、及び同様に本質的に水性である体外排泄物がそれぞれの厚みを通り抜けることができるそれぞれの流量の点で異なってもよいという事実を指す。例えば、毛管チャネルを含み、強制圧力がなくてもその厚みを通って液体水がウィッキングする層は、透水性であると見なされる。しかし、液体水がそのような層の厚みを通り抜けることができる流量は、液体水が、毛管チャネルの機能を果たすのには大きすぎる穴を含む層の厚みを通り抜けることができる流量よりも少なくてもよい。同様に、どちらも毛管チャネルを含むと共に、強制圧力がなくてもその厚みを通って液体水がウィッキングする2つの層は、どちらも透水性であると見なされる。しかし、複数層の1つの層における毛管チャネルは、他の層におけるそれらとはサイズが異なっていてもよく、或いは他の層におけるそれらよりも数が多くてもよく、結果として、1つの層を通る液体水のウィッキング流量は、他の層を通るそれよりも多くてもよい。従って、層状構造において、流れ制御層として働く1つの層は、流れ制御層のない別の層が、より多い流量で液体水がその厚みを通り抜けるようにすることができるのに比べて、層状構造の厚みを通る液体水の通過を遅らせてもよい。流れ制御層が不透水性であるとき、流れ制御層は、強制圧力がないときに液体水がその厚みを通り抜けるのを効果的に防ぎ、即ち、液体水の通過の阻止は、用語「遅らせる」の意味の中に含まれることに留意されたい。
用語「可視的」は、通常の室内照明又は昼間の自然光の条件下で裸眼で見える特質を指す。「見えやすい」又は「見えにくい」とは、ほぼ一定の又は均一な照明条件下で見たとき、顕著な程度まで視認性が変わることを意味する。
用語「可視的強調表示」は、例えば、配色、色相、又は色合いが異なることによって、明るさ、暗さ、又はコントラストが異なることによって、図柄又はべた色の形態の有無により異なることによって、或いは顕著に可視的な区別を生じさせる働きをする他のいずれかの変化によって、その周囲よりも顕著に目立つような、対象物の可視的な区別を指す。
用語「着色」は、対象物若しくは対象物の一部の中及び/又は上に色を付ける、或いはそこで色を組み合わせることによって、生み出される効果を指す。
用語「配色」は、特に、可視的に強調する目的で対象物又は対象物の一部を可視的に区別するために使用されたとき、着色の配置又は程度を指す。
用語「べた色」は、いくつかの図柄の分離した線状の形とは対照的に、中断されていない、即ち途切れていない区域の着色を指す。
用語「図柄」は、絵の形態でのグラフィックアート又は図柄的表現の生成物を指す。図柄は、記号、形、画像、テキスト、又は他のしるしの形態であってもよい。
用語「連想的な相関関係」は、可視的強調表示と可視的強調表示が連想的に相関しているものとの間に、相互的又は相補的な関係を確立し、二者の間に、連想、即ち心的繋がり又は結び付きを形成することを指す。この用語は、可視的強調表示の可視的な形態それぞれと、吸収性物品の中又は上の外から見える図柄とを連想的に相関させることに関連して、並びに、可視的強調表示又は図柄を排尿しつけの概念と連想的に相関させることに関連して使用される。例えば、連想的に相関された図柄は、吸収性物品を着用する前に見たとき、排尿しつけの機会に注意を引き付ける、吸収性物品が着用されている間、その内部に湿潤感知部材が存在することの外から見える暗示を提供する、などの働きを同時に行ってもよい。同様に、乾燥、湿潤、又は湿潤からの保護などの排尿しつけに関する話題を視覚的に参照する可視的強調表示は、可視的強調表示を排尿しつけの概念と連想的に相関させる働きをして、それにより排尿しつけの機会を容易にしてもよい。
用語「相互作用的に相関した」、「相互作用的に関連のない」、「主題において関連付けられた」、「主題において関連のない」、及び「一般的な物語の筋書きにより関連付けられた」は、米国特許第6,297,424号(オルソン(Olson)ら、2001年10月2日発行)、米国特許第6,635,797号(オルソン(Olson)ら、2003年10月21日発行)、及び米国特許第6,307,119号(カマロタ(Cammarota)ら、2001年10月23日発行)と同じ意味を有することを意図する。
図1a〜bは、プルオン型パンツの吸収性物品20の形態の、代表的な使い捨て吸収性物品の平面図を示す。吸収性物品20は、前側腰部区域36と、前側腰部区域36に対向する後側腰部区域38と、前側腰部区域36と後側腰部区域38との間に位置する股部区域37とを備えて構成されてもよい。吸収性物品20の周囲は、側縁部50が長手方向中心線100にほぼ平行であり、前側腰部縁部52及び後側腰部縁部54が吸収性物品20の横方向中心線110にほぼ平行であると共に、側縁部50の間を延びる、吸収性物品20の外縁部によって画定される。
吸収性物品20の吸収性アセンブリ22は、液体透過性トップシート24と、液体不透過性バックシート26と、トップシート24とバックシート26との少なくとも一部の間に位置付けられてもよい吸収性コア28とを含んでもよい。吸収性アセンブリ22は、他の機構が付加されて複合おむつ構造を形成する、おむつの主要構造を構成してもよい。吸収性アセンブリ22、並びに吸収性物品20のほぼ全ての要素は、物品が着用されたとき、一般に身体と接触するか又は身体に近接する身体面表面23を有してもよい。吸収性アセンブリ22は、身体面表面23に対向し、着用されているいずれかの衣類と一般に接触するか又はそれに近接してもよい、衣類面表面25を有してもよい。トップシート24と、バックシート26と、吸収性コア28は、当該技術分野において周知の様々な形体で組み立てられてもよい。代表的な吸収性アセンブリ構造は、1999年5月4日発行の米国特許第5,899,895号および2000年9月19日発行の米国特許第6,120,487号に記載されている。
バックシート26は、一般に、吸収性コア28の衣類に面する表面に隣接して配置され、中に閉じ込められた排泄物及び/又は排出物が、ベッドシーツ及び衣服などの吸収性物品20に接触することがある衣類又は他の物品を汚さないようにする、吸収性物品20の部分である。好ましい実施形態では、バックシート26は、実質的に液体不透過性であってもよく、通気性フィルムを含む当該技術分野において既知のいずれかの適した薄いプラスチックフィルムを含んでもよい。適したバックシートフィルムの代表例としては、トレデガー・インダストリーズ(Tredegar Industries, Inc.)又は米国インディアナ州テレホート(Terre Haute)製の、X15306、X10962、及びX10964の商標名で販売されているものが挙げられる。
バックシート26は、トップシート24、吸収性コア28、又は吸収性物品20若しくは吸収性アセンブリ22のいずれかの他の要素に、当該技術分野において既知のいずれかの取付け手段によって接合されてもよい。取付け手段としては、例えば、接着剤の均一な連続層、接着剤の模様付き層、又は接着剤の分離した線、らせん、若しくは点の配列を挙げることができる。適した接着剤の代表例としては、H.B.フラー社(H.B. Fuller Company)(米国ミネソタ州セントポール(St. Paul))製の、HL−1620及びHL−1358−XZPとして市販されているものが挙げられる。或いは、取付け手段は、熱ボンド、圧力結合、超音波結合、動的機械的結合、若しくは他のいずれかの適した取付け手段、又は当該技術分野において既知の取付け手段の組み合わせを含んでもよい。
トップシート24は、好ましくは、吸収性コア28の身体面表面に隣接して配置され、当該技術分野において既知のいずれかの取付け手段によって、吸収性コア28および/又はバックシート26に接合されてもよい。トップシート24は、好ましくは順応性があり、柔らかな感触であり、着用者の皮膚を刺激しない。好ましくは、トップシート24の少なくとも一部は液体透過性であり、液体がその厚さを容易に通過することを可能にする。適したトップシートは、多孔質発泡体、網状発泡体、孔あきプラスチックフィルム、或いは、木材繊維若しくは木綿繊維などの天然繊維、又はポリエステル繊維若しくはポリプロピレン繊維などの合成繊維、又は天然繊維と合成繊維の組み合わせの織布若しくは不織布材料など、当該技術分野において既知の広範囲にわたる材料から製造されてもよい。トップシート24が繊維を含む場合、その繊維は、スパンボンド、カーディング、湿式載置、メルトブローン、水流交絡、又は当該技術分野において既知の他の方法で処理されてもよい。1つの適したトップシート材料は、供給元コード番号P−8としてファイバーウェブ・ノース・アメリカ(Fiberweb North America, Inc.)(米国サウスカロライナ州シンプソンビル(Simpsonville))から入手可能な、熱結合されたカードウェブである。
吸収性コア28は、一般に圧縮可能で、順応性があり、着用者の皮膚を刺激せず、尿および他の排泄物などの液体を吸収し保持することができる、いずれかの吸収性材料を含んでもよい。吸収性コア28は、多種多様なサイズおよび形状(例えば、方形、砂時計形、「T」字形、非対称など)で製造されてもよい。吸収性コア28は、一般にエアフェルトと称される粉砕木材パルプ、セルロース詰め物、メルトブローポリマー、化学的に剛化、変性、若しくは架橋されたセルロースファイバー、ティッシュ、高内相エマルションの重合によって作成されたものが含まれる吸収性フォーム、超吸収性ポリマー、吸収性ゲル材料、又は他のいずれかの既知の吸収性材料、或いは材料の組み合わせなど、使い捨ておむつおよび他の吸収性物品に一般的に使用される多種多様な液体吸収性材料のいずれかを含んでもよい。代表的な吸収性コア構造は、1986年9月9日発行の米国特許第4,610,678号および1993年11月9日発行の米国特許第5,260,345号に記載されている。
吸収性物品20は、少なくとも1つのレッグカフを含んでもよい。図1〜2は、ガスケットカフ32及びバリアカフ42の二対のレッグカフを備えた吸収性物品20を示す。レッグカフは、ガスケットカフ、閉じ込めフラップ、「直立」伸縮性フラップ、バリアカフ、レッグバンド、サイドフラップ、および/又は弾性カフとして、当該技術分野において様々に知られている。レッグカフは、1987年9月22日発行の米国特許第4,695,278号および1989年1月3日発行の米国特許第4,795,454号に記載されているものが含まれる、当該技術分野において既知のあらゆる適した形体で作成されてもよい。
バリアカフ42は、フラップ44および弾性部材45で形成されてもよい。フラップ44は、吸収性物品20を形成する既存の材料又は要素のいずれかから連続した延長部であってもよい。例えば、フラップ44は、疎水性であるように処理されたトップシート24の一部であってもよく、或いは、フラップ44は、吸収性物品20に別個に取り付けられた分離した要素であってもよい。弾性部材45は、バリアカフ42に弾性をもたらす弾性材であってもよい。弾性部材45は、通常の着用中、バリアカフが着用者と接触したままであるため、バリアカフ42の防護性を強化することができるように、十分な弾性を示すことが望ましい。米国特許第4,808,178号及び4,909,803号に、脚部領域における閉じ込めを改善するバリアカフを有する使い捨ておむつが記載されている。
ガスケットカフ32は、実質的に非弾性であってもよいし、又は着用者の脚部で動的に適合するように弾性的延伸性であってもよい。ガスケットカフ32は、トップシート24、バックシート26、フラップ44、又は吸収性物品20を形成するのに使用される他のいずれかの基材に動作可能に接合された、1つ以上の弾性部材33で形成されてもよい。適した一実施形態では、ガスケットカフ32は、バックシート26とフラップ44の間に接合された複数の弾性部材33を有する。米国特許第3,860,003号には、弾性レッグカフを提供するためにサイドフラップ及び1つ以上の弾性部材を有する収縮性の脚部開口部を備える、使い捨てのおむつが記載されている。
図1bに示されるものなどのいくつかの実施形態では、吸収性物品20は締着装置40を含んでもよい。締着装置40は、好ましくは、吸収性物品20が着用されたとき、弾性ベルトによって与えられる横方向の抵抗力が円周方向の張力に寄与するように、前側腰部区域36及び後側腰部区域38を輪の形体で維持する。円周方向の張力のベクトルは、腰部開口部21を形成する前側腰部縁部52および後側腰部縁部54にほぼ平行に揃えられてもよい。締着装置は、着用中に円周方向の弾性ベルトを維持するのであれば、いずれかの場所に配置されてもよい。締着装置40は、前側腰部区域36及び/又は後側腰部区域38の側縁部50の少なくとも一部に、少なくとも部分的に隣接して配置されてもよい。一般に、締着装置40はいずれかの既知の締着手段を含んでもよい。例えば、締着装置40は、テープ状ひも、フック・ループ式締着構成要素、及び/又は雌雄同体の締着構成要素などの面締結具を含んでもよい。更に、締着装置40は、ボタン、フック、バックル、及び/又は他の締着構成要素を含んでもよい。いくつかの実施形態では、締着装置40は、着用者の身体に適合させ、且つそれから取り外すのを容易にするため、また吸収性物品20が着用された状態で調節するため、吸収性物品20を開いて再締着することを可能にする、再締着可能な締着手段を含んでもよい。特定の実施形態では、締着装置40は係合部材及び受け入れ部材を含んでもよい。係合部材及び受け入れ部材の適した組み合わせとしては、それぞれ、フック対ループ、フック対フック、接着剤対基材、選択性接着剤対基材、粘着剤対粘着剤、それらの変形、及びそれらの組み合わせが挙げられる。適した締着装置40は、1993年9月7日発行の米国特許第5,242,436号に記載されている。
いくつかの実施形態では、吸収性物品20は、例えば図1a〜bに示されるように、予め閉じられた形態で提供されてもよい。予め閉じられた吸収性物品20は、シーム42によって接合された前側腰部区域36及び後側腰部区域38に、その対向する側縁部50を有してもよい。シーム42は、用いられる特定の材料に適した、当該技術分野において既知のいずれかの適した結合手段によって形成されてもよい。適した結合手段としては、例えば、超音波シール、ヒートシール、圧力接着、接着剤結合、縫合、自己結合などを挙げることができる。シーム42は、恒久的であってもよく、即ち、接合された対向する側縁部50を分離するためには、側縁部50の再締着を妨げる結合された材料を破断するか、又は他の分解操作が必要であるように結合されてもよい。
吸収性物品20は、別の方法として、図1bに示されるような締着装置40に関して上述したようなものを含むいずれかの適した締着手段によって互いに締着された、その対向する側縁部50を有してもよい。いくつかの実施形態では、予め閉じられた吸収性物品20の締着装置40は、吸収性物品20を開いて再締着することができるように、再締着可能であってもよい。再締着可能な締結具は、適用、取外し、及び調節をより容易にすることができる。図1bに示されるような締着装置40を有する予め閉じられた吸収性物品20の一実施形態では、締着装置40は、前側腰部区域36及び/又は後側腰部区域38の側縁部50の少なくとも一部に、少なくとも部分的に隣接して配置されてもよい。
本発明の吸収性物品20は、吸収性物品20が閉じた形体のとき、前側腰部区域36と後側腰部区域38が接合されて、併せて腰部開口部62及び2つの脚部開口部64を画定する前側腰部縁部52及び後側腰部縁部54を含む連続的な腰部縁部をもたらすように、弾性ベルト70を含んでもよい。弾性ベルト70は、閉じた形体において、吸収性物品20が適用のために拡張又は伸展されたとき、或いは吸収性物品20が着用されたとき、前記弾性要素によって与えられる横方向の抵抗力が円周方向の張力に寄与するように、1つ以上の弾性要素から作成されてもよい。弾性ベルト70は、様々な要素又は要素の組み合わせによって形成されてもよい。
弾性ベルト70を形成するのに使用されてもよい1つの適した要素は、腰部機構34a、34bである。腰部機構34a、34bは、吸収性コア28の腰部縁部56の少なくとも1つから長手方向外向きに配置されてもよい。腰部機構34a、34bは、吸収性物品20の前側腰部縁部52及び/又は後側腰部縁部54に沿って配置されてもよく、一般に、腰部機構34a、34bは、前側腰部縁部52及び/又は後側腰部縁部54の一部を形成する腰部機構34a、34bは、吸収性物品20に固着された1つ以上の別個の要素を含んでもよく、且つ/又は、バックシート26及び/又はトップシート24などの、吸収性物品20の別の要素若しくは基材から連続した延長部を含んでもよい。例えば、図1a〜bに示されるように、吸収性物品20は、互いに対して不連続的な前側腰部機構34a及び後側腰部機構34bを有してもよい。或いは、前側腰部機構34a及び後側腰部機構34bは、単一の腰部機構として有効に機能するように、重なり合うか、又は互いに近接して位置付けられてもよい。或いは、腰部機構34a、34bは、前側腰部区域36及び後側腰部区域38の両方の一部に広がってもよい。弾性ベルトに360°の弾性をもたらすように、腰部機構は、前側腰部区域36及び後側腰部区域38全体に広がることが望ましいことがある。
腰部機構34a、34bは、おむつの腰部開口部62において円周方向の張力をもたらすため、少なくとも横方向に弾性的に延伸性であってもよい。腰部機構34a、34bは、当該技術分野において既知のいくつかの異なる形体のいずれかで作成されてもよい。一実施形態では、腰部機構34a、34bは、弾性部材がその上又は間に接合された、1つ以上の基材を含む伸展積層体であってもよい。代表的な腰部機構34a、34bは、複数の弾性ストランドがそれらの間に延伸結合された、不織布材料の2つの層を含む伸展積層体であってもよい。そのような腰部機構34a、34bは、別個に形成され、次に吸収性物品20に接合されてもよく、又は腰部機構はおむつの中に一体的に形成されてもよい。一体の構成の一例として、腰部機構34a、34bは、おむつの2つの既存の層又は基材の間(例えば、トップシートとバックシートの間)に延伸結合された複数の弾性ストランドを含んでもよい。他の代表的な腰部機構構造としては、1985年5月7日発行の米国特許第4,515,595号及び1993年6月22日発行の米国特許第5,221,274号に記載されているものが挙げられる。
弾性ベルト70を形成するのに使用されてもよい1つの適した要素は、1つ以上のサイドパネル30、31である。吸収性物品20はまた、前側腰部区域36及び後側腰部区域38それぞれに配置されたサイドパネル30、31を含んでもよい。サイドパネル30、31は、当該技術分野において既知のいずれかの適した形体で作成されてもよい。サイドパネル30、31は弾性的延伸性であってもよい。適した弾性サイドパネルは、1997年9月23日発行の米国特許第5,669,897号に記載されている。
サイドパネル30、31は、吸収性アセンブリ22と一体であってもよいし(即ち、吸収性アセンブリ22の層の1つ以上から連続した延長部であってもよい)、又は主要な吸収性アセンブリ22に別個に取り付けられてもよい。或いは、サイドパネル30、31は、あるものは別個(即ち、主要な吸収性部分に別個に取り付けられるか、又は間隙によってそこから分離している)であり、あるものは連続的である、複数の構成要素若しくは層で作られてもよい。このタイプの構成の一例は、サイドパネル30、31及び吸収性アセンブリ22を含む、吸収性物品20の全ての領域を完全に覆う外側不織布カバーを備えたおむつである。
サイドパネル30、31は、吸収性アセンブリと併せて、前記プルオンおむつが閉じた形体のときに腰部開口部及び一対の脚部開口部を有する、プルオン吸収性物品20を形成してもよい。図1〜2に示されるように、吸収性物品20は、吸収性アセンブリの長手方向縁部からほぼ横断方向外向きに、且つ前側腰部区域36に、若しくはその付近に配置された、一対の前側サイドパネル30を有する。同様に、吸収性物品20は、吸収性アセンブリの長手方向縁部からほぼ横断方向外向きに、且つ後側腰部区域38に、若しくはその付近に配置された、一対の後側サイドパネル31を有する。各腰部区域36、38は、サイドパネル30、31と併せて、図1aのシーム42によって、又は図1bの締着装置40によってサイドパネル30、31が接合されたとき、連続的な腰部開口部を形成してもよい。同様に、主要な吸収性アセンブリ22及びサイドパネル30は脚部開口部も形成する。
前側サイドパネル30及び後側サイドパネル31は、結合方法によって接合されてシーム42を形成してもよい。前側サイドパネル30及び後側サイドパネル31は、用いられる特定の材料に適した、当該技術分野において既知のいずれかの適した結合手段によって結合されてもよい。例えば、適した結合方法としては、超音波シール、ヒートシール、圧力接着、接着剤結合、縫合、自己結合などを挙げることができる。シーム42は恒久的であってもよく、接合されたサイドパネル30、31を分離する場合、サイドパネル30、31を破断するか、又はサイドパネル30、31の再締着を効率的に妨げる他の分解操作が必要である。
図1a〜bに示されるように、前側サイドパネル30と後側サイドパネル31は、サイドパネル30、31がそれぞれほぼ同じ横方向幅を有するように、ある地点で接合されてもよい。しかし、サイドパネル30、31は様々な位置で接合されてもよい。更に、図1a〜bは、腰部開口部62及び一対の脚部開口部64を形成するように接合された前側サイドパネル30及び後側サイドパネル31を示すが、単一の前側サイドパネル又は後側サイドパネルが、前側腰部区域を後側腰部区域に接合し、それによって腰部開口部及び一対の脚部開口部を形成してもよい。
特定の実施形態では、サイドパネル30、31は延伸性及び/又は弾性であることが望ましい。サイドパネル30、31は、当該技術分野において既知の様々な技術のいずれかによって、延伸性又は弾性にされてもよい。例えば、弾性サイドパネル30、31は、弾性ストランド又はフィルムなどの弾性部材を、不織布材料などの被覆材料の向かい合った層の間に配置することによって作成することができる。典型的には、このような構成では、弾性ストランドは伸展された形体で向かい合った層に取り付けられる。取り付けた後、ストランドは弛緩され、それによって向かい合った層をひだ寄せし、弾性積層体を作ることができる。代替方法では、弾性ストランド又はフィルムは、弛緩した形体又は部分的に伸展された形体のどちらかで、1つ以上の向かい合った層に取り付けることができる。結果として得られる積層体は、向かい合った層を恒久的に伸長するが弾性ストランド又は層は一時的にのみ伸長する伸長プロセスを、その積層体に施すことによって、伸縮性に(或いは、部分的に伸展されたストランド又はフィルムの場合は更に伸縮性に)することができる。そのようなプロセスは、「ゼロ歪み」伸展積層体の形成として当該技術分野において既知であり、そのような積層体の伸張は、ローラ、係合歯などの適した手段を用いて達成されてもよい。ゼロ歪活性化処理、及び結果として得られる伸縮性積層体の形成の例は、米国特許第5,167,897号(ウェバー(Weber)ら)及び米国特許第5,156,793号(ブエル(Buel)ら)に記載されている。
特定の実施形態では、弾性ベルトは要素の組み合わせから作成されてもよい。例えば、図1〜2では、吸収性物品20はサイドパネル及び腰部機構を有して示される。図3及び4は、プルオンおむつ320の別の実施形態を示す。図3は、吸収性アセンブリ322及び単一の腰部バンド380の形体の弾性ベルト370を有するおむつ320の斜視図である。開いてシームが解かれた形体のおむつ320が図4に示される。特に記述しない限り、おむつ320の要素の構成及び形態は、上述し、図1〜2に示した実施形態の同様の要素と実質的に同一である。
おむつ320は、前側腰部区域336と、前側腰部区域336に対向する後側腰部区域338と、前側腰部区域336と後側腰部区域38との間に位置する股部区域337とを有する。おむつ320の周囲は、側縁部350が長手方向中心線100にほぼ平行であり、前側腰部縁部352及び後側腰部縁部354がおむつ320の横方向中心線110にほぼ平行であると共に、側縁部350の間を延びる、おむつ320の外縁部によって画定される。
おむつ320の吸収性アセンブリ322は、液体透過性トップシート324と、液体不透過性バックシート326と、トップシート324とバックシート326の少なくとも一部との間に位置付けられてもよい吸収性コア328とを含んでもよい。吸収性アセンブリ322は、物品が着用されたとき、一般に身体と接触するか、又は身体に近接する内側の身体面表面323を有してもよい。吸収性アセンブリ322はまた、内側面323に対向し、着用されているいずれかの衣類と一般に接触するか、又はそれに近接してもよい、外側の衣類に対面する面325を有してもよい。トップシート324と、バックシート326と、吸収性コア328とは、当該技術分野において周知の様々な形体で組み立てられてもよい。代表的な吸収性アセンブリ構造は、1999年5月4日発行の米国特許第5,899,895号及び2000年9月19日発行の米国特許第6,120,487号に記載されている。
おむつ320は、少なくとも1つのレッグカフを含んでもよく、図3〜4は、ガスケットカフ332及びバリアカフ342の二対のレッグカフを有するおむつ320を示す。レッグカフ332は、ガスケットカフ、閉じ込めフラップ、「直立」伸縮性フラップ、バリアカフ、レッグカフ、レッグバンド、サイドフラップ、バリアカフ、及び/又は弾性カフとして、当該技術分野において様々に知られている。レッグカフは、1987年9月22日発行の米国特許第4,695,278号及び1989年1月3日発行の米国特許第4,795,454号に記載されているものが含まれる、当該技術分野において既知のいずれかの適した形体で作成されてもよい。図3〜4では、バリアカフ342は、フラップ344及び弾性部材345によって形成されるものとして示され、ガスケットカフ332は弾性部材333を有して示される。
図3〜4は、腰部バンド380に動作可能に接合された吸収性アセンブリを示す。吸収性アセンブリ、又は吸収性アセンブリを含むいずれかの単一の要素若しくは要素の部分集合は、腰部380に重なってもよい。吸収性アセンブリ322は、超音波シール、ヒートシール、圧力結合、接着剤結合、縫合、自己結合などが挙げられるがそれらに限定されない、当該技術分野において既知のいずれかの手段によって腰部バンド380に接合される。
腰部バンド380は、おむつ320の腰部開口部362を取り囲んでもよい。腰部バンド380は、着用中に動的に生じる抵抗力に対して弾性抵抗を分配し提供してもよい。図3〜4に示されるような適した一実施形態では、腰部バンド380は、当該技術分野において既知のあらゆる手段によってシーム342で接合されて、腰部開口部362及び2つの脚部開口部364を形成してもよい、前側腰部バンド380a及び後側腰部バンド380bを含んでもよい。この実施形態では、前側腰部バンド380a及び後側腰部バンド380bは、おむつ320の前側腰部縁部352及び後側腰部縁部354それぞれに対応する縁部を有する。前側腰部縁部352及び後側腰部縁部354は共に、腰部開口部362を画定する。吸収性アセンブリ322は、前側腰部バンド380a、後側腰部バンド380b、又はその両方の長手方向長さ全体に延びてもよい。特定の実施形態では、吸収性コア328は、腰部バンド380まで延びないか、又はそれに重ならないことが望ましい。
腰部バンド380は、外層392及び内層394を有してもよい。弾性部材396は、腰部バンド380に弾性をもたらすため、外層392と内層394の間に挟み込まれてもよい。前側腰部バンド380a及び後側腰部バンド380bは、同じ材料を含んでもよく、且つ/又は同じ構造を有してもよい。或いは、前側腰部バンド380a及び後側腰部バンド380bは、異なる材料を含んでもよく、且つ/又は異なる構造を有してもよい。図3〜4の実施形態に示されるように、前側腰部バンド380a及び後側腰部バンド380bは、一般に同じ構造を有する。外層392及び内層394は、前側腰部バンド及び後側腰部バンド380a、380bと同一の広がりを持つものとして示されるが、外層392及び内層394は、サイズ又は配向が異なってもよい(例えば、内層は、前側腰部バンド及び後側腰部バンド380a、380bのサイズよりも小さくてもよい)。適した一実施形態では、外層392又は内層394のどちらかは、他方の層を超えて延びてもよい。大きな方の層は、折り返され、任意に結合されて、腰部バンド380の縁部を形成してもよい。
腰部バンド380は、リング様のベルトを提供するような、いずれかの形状を有してもよい。図3〜4に示される実施形態では、腰部縁部352、354は横方向に真直ぐ延び、下側腰部縁部358にほぼ平行である。或いは、腰部縁部352、354及び下側腰部縁部358は、曲線状、及び/又は実質的に非平行に形作られてもよい。
腰部バンド380は様々な適した材料を含んでもよい。腰部バンド380に適した材料としては、プラスチックフィルム、孔あきプラスチックフィルム、天然材料(例えば、木材繊維若しくは木綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリオレフィン類、ポリアミド類、ポリエステル、ポリエチレン、若しくはポリプロピレンの繊維)、又は天然繊維及び/若しくは合成繊維の組み合わせ、又はコーティングされた織布ウェブ若しくは不織布ウェブなど、広範囲にわたる基材が挙げられる。腰部バンド380は伸縮性の不織布を含んでよい。適した一実施形態では、腰部バンド380は、疎水性で非伸縮性の不織布材料を含む内層394と、疎水性で非伸縮性の不織布材料を含む外層392と、それらの間の弾性部材396とを有する。弾性積層体の構造は当該技術分野において周知である。構造は、伸展された形体で向かい合った層に取り付けられた弾性部材を含んでもよい。取り付けた後、弾性部材は弛緩され、それによって向かい合った層をひだ寄せし、弾性積層体を作ることができる。或いは、弾性ストランド又はフィルムは、弛緩した形体又は部分的に伸展された形体のどちらかで、1つ以上の向かい合った層に取り付けることができる。結果として得られる積層体は、向かい合った層を恒久的に伸長するが弾性ストランド又は層は一時的にのみ伸長する伸長プロセスを、その積層体に施すことによって、伸縮性に(又は、部分的に伸展されたストランド又はフィルムの場合は更に伸縮性に)することができる。そのようなプロセスは、上述したように、「ゼロ歪み」伸展積層体の形成として当該技術分野において既知である。他の実施形態では、内層394及び/又は外層392を形成する材料に十分な弾性がある場合(例えば、層は弾性スクリムであってもよい)、腰部バンド380は、弾性部材396を有さない内層394及び/又は外層392を含んでもよい。
弾性部材396は、少なくとも横断方向に延びる、ストランド又はパネルなどの1つ以上の弾性要素を含んでもよい。弾性部材396は、腰部バンドの横断方向幅に沿って連続的又は非連続的に配置されてもよい。弾性部材396は、腰部バンド380の長手方向長さに沿って均一又は不均一に配置されてもよい。図3〜4に示されるように、弾性部材396は、腰部バンド380の幅に連続的に広がり、長手方向長さに沿ってほぼ均等に間隔をあけられたストランドの形態である。吸収性アセンブリ322と重なる腰部バンド380の部分には、弾性部材396がないことが望ましいことがあり、その場合、弾性部材396は、吸収性アセンブリ322に重ならない腰部バンド380の部分に横断方向に広がってもよい。
以下により詳細に記載される適用又は除去補助具のいずれか、或いは感知フィードバック機構のいずれかは、あらゆる適した基本的形体の吸収性物品上に提供されてもよい。従って、そのような機構のいずれか又は全てを、図1a又は図1b、或いは図3に示されるような基本的構造を有する吸収性物品上に提供することができることを理解されたい。それに加えて、他の形体の吸収性物品(テープ付きおむつなどを含む)は、そのような機構のいずれか又は全てを備えることができる。説明を容易にするため、適用又は除去補助具及び感知フィードバック機構は、図1a又は1bに示されるタイプの吸収性物品に関して記載される。
吸収性物品20は、湿潤感知部材を含んでもよい。湿潤感知部材に適したいくつかの構造は、米国特許第6,627,786号(ロー(Roe)らの名前で2003年9月30日発行)に記載されている。代表的な湿潤感知部材が図5に示される。湿潤感知部材80は、透水性の身体に面する層(上部層)82、及び透水性層52と向かい合わせに配置された流れ制御層84を含む。流れ制御層は、好ましくは、液体水に対しては不浸透性であるが、蒸気に対しては浸透性であり、結果として通気性である。必ずしも必要ではないが、好ましくは、湿潤感知部材のいくつかの部分及び/又は湿潤感知部材が取り付けられている層は、例えば、弾性的に収縮、形成されて、相対的に外側に配置された別の層よりも短い長さを有するなどにより、湿潤感知部材を着用者の皮膚の方に引き寄せるように構成される。
排尿中、透水性層は尿をz‐方向に浸透させ、ウィッキングにより尿をx‐y平面に流すための媒体も提供する。流れ制御層は、湿潤感知部材をz‐方向に通る尿の通過を遅らせ、それによって湿潤感知部材の濡れた領域を拡大し、湿潤感知部材は、好ましくは着用者の皮膚と接触した状態に保持される。z‐方向における制限された浸透とx‐y平面におけるウィッキングとの組み合わせにより、尿が、吸収性アセンブリに吸収される前に広がって広い領域を有効に濡らし、それにより、着用者が受ける湿潤の合図が最大限になる。
湿潤感知部材に使用するのに適した代表的な透水性層としては、不織布、発泡体、織布材料などが挙げられる。透水性層は親水性であるのが好ましい。湿潤感知部材に使用するのに適した代表的な流れ制御層としては、ポリオレフィンフィルム、ミクロ孔質又は通気性フィルム、他のフィルム、及び疎水性不織布が挙げられる。適した疎水性不織布としては、SM(スパンボンド・メルトブローン)、SMS(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド)、及びSMMS(スパンボンド・メルトブローン・メルトブローン・スパンボンド)複合物が挙げられる。
吸収性物品20は、1つ又は複数の湿潤感知部材が存在することを示し、それによって物品の着用者の排尿しつけの機会を容易にするため、物品の内部に可視的強調表示を含んでもよい。そのような可視的強調表示は、同一出願人による同時係属中の米国特許出願第10/697,225号(デイヴィス(Davis)らの名前で2003年10月30日出願)に記載されている。この可視的強調表示がない湿潤感知部材は、顕著な湿潤の合図を着用者に提供することに関しては十分に機能的であるが、吸収性物品内の身体に面する表面上においてほぼ均一な白い外観を呈しているなど、吸収性物品の身体に面する部分がほぼ均一の外観を呈している場合、介護者が、排尿しつけのための各機会を利用する可能性を見落としたり忘れたりすることがある。
更に、一旦介護者が着用者に対して排尿しつけの指示をすると決めると、可視的強調表示は、着用者の興味を引く働きをすることができ、又は介護者が指し示して、次の機会の説明に取り入れることができる。従って、可視的強調表示は、介護者と着用者の間に排尿しつけに関する話題を提供することができ、同様に、着用者が呼ぶための名指しできる対象物を提供することができて、トイレに行く必要性を伝えたり、湿潤感知部材がもたらす湿潤の合図に対する認識が改善されていることを伝えたりしたいと望む着用者が必要とする、精神的な負担を大いに単純化する。
可視的強調表示の単純なべた色の形態であっても、色又は着色形態をいくらか認識できる着用者が使用するときは特に、排尿しつけの機会を容易にする働きをすることができる。それに加えて、単色又は複数色の形態の可視的強調表示は、色及び色の差異の認識の教育を容易にすることがあり、連想学習は次に、排尿しつけのプロセスを向上させることがある。
湿潤感知部材は、一般に吸収性物品の横方向中央区域と呼ばれるところに位置するので、湿潤感知部材を可視的に強調表示することは、着用者が達成する学習に関する付加的な利益を提供してもよい。例えば、可視的に強調表示された湿潤感知部材は、2つの脚部開口部を視覚的に分離する基準線を提供することがあるが、それぞれの足を対応する脚部開口部に入れるため、左脚開口部と右脚開口部に区別されている。同様に、長手方向に向けられている可視的強調表示は、介護者が行う場合は物品を適用する前に、或いは着用者が行う場合は物品を着用する前に、どちらも物品を配向するための前後方向に関する視覚的基準としての機能を果たしてもよい。この長手方向に向けられた視覚的基準はまた、トイレを使った後、長手方向の動作を用いて自分できれいに拭くといった能力の教育を支援してもよい。可視的強調表示を視覚的に参照することにより、中央又は「真中」にあるものの概念を教育及び学習してもよく、次にこの概念を、尿の出口の解剖学上の場所、及びトイレの上に座るための対応する適切な位置など、関連する事項に適用してもよい。従って、上記の方法及び同様の方法において、着用者は自分自身の体を更に認識することができ、これにより排尿しつけの経験が向上したり容易になる傾向がある。
それに加えて、可視的強調表示は、着用者が排尿しつけに関わるほど十分に成熟していることを思い出させることにより、着用者の自尊心を高める働きをすることができる。着用者がトイレに行く必要性を認識することに成功し、次に、物品を引き下げた後に、物品内にある可視的に強調表示された湿潤感知部材の乾燥状態を見るとき、この効果を強めることができる。
可視的強調表示は、湿潤感知部材の表面又はその複数層のうち1層の上に印刷することによって提供されてもよい。例えば、透水性層の下にある流れ制御層の表面上にべた色又は図柄を印刷してもよい。別の例として、二層のどちらかの表面上に接着剤又はゲルを印刷してもよい。そのような接着剤又はゲルは、周囲の領域とは異なるように着色されてもよい。或いは、接着剤又はゲルは、着色されなくてもよいし、又は周囲の領域と同じ色を有してもよいが、弁別的な隆起領域若しくは模様を形成することによって、且つ/又は弁別的な凹み領域若しくは模様を取り囲むことによって、可視的強調表示を依然として提供してもよい。
可視的強調表示はまた、例えば、着色された繊維を含む繊維層、分散された又は埋め込まれた着色剤を含む一体層、その初期状態において着色されている未漂白材料の層など、着色された材料の湿潤感知部材の1つの層以上の層を形成することによって提供されてもよい。
いくつかの実施形態では、可視的強調表示は、湿潤感知部材又はその複数層のうち1つの層を型押し又はエンボス加工することによって提供されてもよい。湿潤感知部材の型押し、エンボス加工、又は結合された部分は、湿潤感知部材の存在及び位置を可視的に強調表示することに加えて、触感を提供してもよい。例えば、隆起領域若しくは凹み領域、又は互いに隣接した隆起領域と凹み領域の組み合わせは、手で感じられることがあり、またいくつかの実施形態では、物品の着用中に着用者により感じられることがある。同様に、上述したような印刷された接着剤又はゲルによって形成された隆起領域又は模様が、そのような触感を提供してもよい。可視的強調表示のみの場合と全く同じように、可視的強調表示とこの触感との組み合わせは、着用者の興味を引く働きをすることができ、又は介護者が指し示して、排尿しつけの次の機会の説明に取り入れることができる。
それに加えて、可視的強調表示は、弁別的な繊維若しくはフィラメントを湿潤感知部材の1つの層又は両方の層に組み込むことにより、又はこれら複数層のうちの1つの層の中に繊維若しくはフィラメントを弁別的に配向することによって提供されてもよい。例えば、弁別的な色の繊維又はフィラメントを流れ制御材料に組み込んで、物品内におけるその存在とその位置を可視的に強調表示してもよい。同様に、2層のうち1層に弁別的により厚い繊維又はフィラメントを埋め込んで、それによって弁別的な隆起領域又は模様を形成してもよい。
湿潤感知部材を取り囲む吸収性物品の構造の部分が単色である場合、可視的強調表示は、別の色を使用することにより、コントラストを使用することにより、同じ色若しくは類似の色の異なる模様を使用することにより、又は湿潤感知部材を周囲の構造要素から可視的に区別するあらゆる他の方法によって提供することができる。
いくつかの実施形態では、可視的強調表示は、1を超える色、1を超えるコントラストの差異、1を超える模様、1を超える図柄、べた色の1を超える領域などを含んでもよいので、可視的強調表示の形態の単数形を指すこの説明の全ての部分は複数形を含むことを意図しており、逆もまた同様である。
可視的強調表示は、開いた又は閉じた幾何学的図形、三次元の物体の二次元的表現、一般的に名付けられた又は名付け得る形状若しくは物体の表現、遊戯に使用される認識可能な対象物の表現、及び/又はテディベアなどの着用者が知っているであろうキャラクターの表現、小児向けテレビ番組に登場するキャラクター、小児向けゲーム若しくは物語本に登場するキャラクターなどを含んでもよい。可視的強調表示が様々な図形、物体、及び/又はキャラクターを含む実施形態において、可視的強調表示の様々な要素は、相互作用的に相関し、主題によって関係付けられ、且つ/又は一般的な物語の筋書きによって関係付けられてもよい。逆に、様々な要素は、相互作用的に関係付けられず、主題によって関連付けられず、且つ/又は一般的な物語の筋書きによって関係付けられなくてもよい。
べた色を使用するとき、それは図柄の輪郭によって仕切られた領域を部分的若しくは完全に満たし、そのような図柄の輪郭の内側若しくは外側に陰影として現れ、それ自体が「充填された」図柄を形成し、又は単に途切れずに領域を占め、例えば、対応する長さの全体若しくは一部分にわたって湿潤感知部材の層の幅全体を占めてもよい。
いくつかの実施形態では、可視的強調表示は、湿潤感知部材が濡れたときに見えやすなるか、又は見えにくくなってもよい。それに加えて、可視的強調表示は、湿潤感知部材が濡れたときに色を変化させてもよい。これらの効果のいずれも、尿によって濡れたときに化学反応を起こす、或いは分散又は凝縮するインク又は染料若しくは他の作用剤を使用して生み出されてもよい。一般に、可視的強調表示のこれらの変形に関して、濡れたときに見えやすくなる、又は見えにくくなることがある、いわゆる「出現する」又は「消失する」湿り度インジケータなどの外から見える湿り度インジケータにおいて、並びに濡れたときに色が変化することがある湿り度インジケータにおいて一般に使用される、湿り度インジケータ組成物のいずれかを使用してもよい。
吸収性物品の外部から見える湿り度の指示を提供するようにして構造的に配置するのではなく、湿潤感知部材の可視的強調表示に使用されるいずれの湿り度インジケータ組成物は、吸収性物品の身体面表面から見えてもよいことが望ましいことがある。この異なる配置により、物品の外部から見える湿り度インジケータのみを有する吸収性物品を使用するのに比べて、本開示の吸収性物品を使用するとき、介護人が排尿しつけの作業に異なる技術を適用することが可能になる。例えば、外部の湿り度インジケータにおける変化は誰にでも見えるが、一方、内部の湿潤感知部材の可視的強調表示におけるあらゆる変化は、介護者若しくは着用者のどちらかが吸収性物品を覗き込むか、又はそれを取り外すまで「隠れた」ままである。従って、吸収性物品の何らかの濡れが生じたか否かに関わらず、それ自体がゲームに似た遊戯的活動の焦点となることができ、介護者と着用者がゲームを終了することに同意したときのみ「秘密」が明らかになる。着用者が濡れた感覚に気付いた場合、又は単に「隠れた」指示部の状態を確認したい場合、着用者は、簡単に吸収性物品の内側を見ることができる。可視的強調表示の外観が変化した場合、着用者は、トイレに行くことを求める状況において、介護者の注意を可視的強調表示に向けさせることを選ぶことができる。それに加えて、可視的強調表示は「隠れた」指示部としての働きをするので、着用者は、いずれかの外から見える湿り度インジケータの外観が変化する前にその外観の変化を見つけることができ、それによりトイレに行くことについて口にする最初の人となることができる。その上、視覚的及び触覚的感覚の両方を着用者に提供することは、湿り気の触感を強化する働きをし、それにより湿潤感知部材のしつけ効果を高めることがある。濡れた感覚と可視的強調表示の外観における可視的な変化との両方によって濡れを指示する吸収性物品は、着用者側でのより早い学習を容易にすることがある。
可視的強調表示の外観は、介護者若しくは着用者のどちらかが吸収性物品を覗き込むか又はそれを取り外すまでは「隠れた」ままであるが、可視的強調表示は、吸収性物品の中又は上の他の場所に位置し、吸収性物品の外側から見えるしるしと、可視的な形態で連想的に相関されてもよい。この外から見えるしるしは、恒久的であってもよく、又は吸収性物品が着用されている間に外観が変化してもよい。例えば、外から見えるしるしは、外から見える湿り度インジケータであってもよい。湿潤感知部材の可視的強調表示に、外から見えるしるしの可視的な形態に類似する可視的な形態を与えることにより、排尿しつけの機会を向上させてもよい。例えば、介護者は、外から見えるしるしと湿潤感知部材の「隠れた」可視的強調表示との類似点を指摘し、外から見えるしるしに気付く度に隠れた可視的強調表示を思い出すよう着用者に求めることができる。
可視的強調表示の外観が、濡れることによる影響を受けない実施形態においてさえ、外から見えるしるしと可視的強調表示それぞれの可視的な形態の連想的な相関関係は、排尿しつけの機会を容易にする働きをすることがある。例えば、外から見えるしるしと可視的強調表示の両方が類似する図柄の可視的な形態を有する場合、外から見えるしるしは、着用者の興味を引く働きをすることができ、又は介護者が指し示して、進行中の排尿しつけの機会の説明に取り入れることができる。
それぞれの可視的な形態が類似していなくても、それぞれの可視的な形態が認識可能な方法で相互に関係している限り、外から見えるしるしと可視的強調表示のそれぞれの可視的な形態のそのような連想的な相関関係を達成することができる。例えば、可視的な形態は、主題において関連付けられてもよく、且つ/又は一般的な物語の筋書きにより関連付けられてもよく、且つ/又は相互作用的に相関してもよい。外から見えるしるしの単純なべた色形態と可視的強調表示の類似するべた色形態の連想的な相関関係でさえ、色又は着色された形態をいくらか認識できる着用者が使用したときは特に、排尿しつけの機会を容易にする働きをすることができる。
或いは、可視的強調表示は、いずれの外から見えるしるしとも連想的に相関していなくてもよい。連想的な相関関係がないことは、全面的であっても特定的であってもよく、例えば、可視的強調表示と外から見える可視的なしるしの形態はそれぞれ、主題において関連付けられず、一般的な物語の筋書きにより関連付けられず、且つ/又は相互作用的に関連付けられていないが、依然として別の方法で連想的に相関していてもよい。
湿潤感知部材の可視的強調表示の可視的な形態は、排尿しつけの概念と連想的に相関している必要はない。しかし、いくつかの実施形態では、可視的強調表示の可視的な形態は、例えば、湿り気、乾燥、湿り気からの保護、液体の流れ、水などの、排尿しつけの液体に関する本質を視覚的に参照することにより、排尿しつけの概念と連想的に相関してもよく、故に、排尿しつけの機会を容易にする働きをしてもよい。
可視的強調表示は、太陽、お天気雲、晴れた日などを描写することにより、乾燥を強調してもよく、一方、水たまり、雲と落下する雨などの描写により、湿り気について触れてもよい。湿り気からの保護について視覚的に参照するには、着用者が濡れた環境における乾燥維持の概念で連想する可能性のある、傘、レインコート、レインハット、防水用雨靴、潜水艦、又は他の何らかの物体を描写してもよい。
排尿しつけの概念と連想的に相関した可視的強調表示のこれらの可視的な形態のいずれにおいても、可視的強調表示に人の形及び/又は認識可能なキャラクターを描写してもよい。例えば、小児を無生物と併せて示してもよいし、幼児用便座に座っている小児を示してもよいし、且つ/又は小児の物語本若しくは小児向けテレビ番組からのキャラクターを類似する姿勢などで示してもよい。
本開示による湿潤感知部材は、様々な形体で吸収性物品に配置されてもよい。更に、吸収性物品は、単一の湿潤感知部材又は複数の湿潤感知部材を含むことも可能である。いずれにしても、1つ又は複数の湿潤感知部材は、好ましくは、着用者の皮膚に接して確実に保持される、トップシートなどの要素若しくはウェブの一部であるか、又はそれに取り付けらる。湿潤感知部材は、物品の長さの半分未満にわたる使い捨て吸収性物品の一部全体にわたって延びてもよく、或いは物品の長さの半分よりも長くにわたる物品のかなりの部分全体にわたって延びてもよい。加えて、1つ又は複数の湿潤感知部材が、好ましくは吸収性物品内に位置付けられ、尿で濡らされる確率を増す。
湿潤感知部材はまた、吸収性物品の残りの部分に解放可能に取り付けられるか、又はそれと解放可能に係合されてもよい。そのような構成では、湿潤感知部材は、湿潤感知機能が望ましくない場合に、任意に吸収性物品から取り外されてもよい。そのような解放可能な取付けは、接着剤、粘着剤、超音波結合、熱接着、機械的締結具などを含む様々な既知の取付け手段によって達成されてもよい。それに加えて、上述したものなどの取外し可能な湿潤感知部材は、そのような部材を取り外すことができるという事実と、そのような取外しをどのように達成できるかを指示する、指導的図柄、印刷などを備えてもよい。
トップシート24と共に配置された湿潤感知部材80を含む吸収性物品20の代表的な実施形態が、図5a及び図5bに示される。この実施形態における湿潤感知部材は、トップシートに取り付けられた別個の複合部材である。湿潤感知部材は、透水性の身体に面する層82と、身体に面する層と向かい合わせに配置された流れ制御層84とを含む。可視的強調表示200は、波線及び円の代表的な模様として図5aに示される。
湿潤感知部材80は、弾性を有してもよく、第1の腰部区域に取り付けられた第1の長手方向端部、及び第2の腰部区域に取り付けられた第2の長手方向端部を含む。それに加えて、部材を安定させ、着用者に対する物品の適合を容易にし、排便への干渉を防ぎ、且つ着用者の皮膚との良好な接触を確実にするため、部材の中央部分は股部区域に取り付けられてもよい。
図6a及び図6bに示される代替実施形態では、湿潤感知部材80の流れ制御層84はトップシート24の内側表面に取り付けられるので、トップシート24の一部は、湿潤感知部材80の透水性層82の働きをする。この実施形態の場合、トップシート24は、好ましくは、湿潤感知部材80を偏向して着用者の皮膚と接触させるように、弾性的に短縮される。或いは、この実施形態は、バックシートよりも長さが短く、バックシートの長手方向端部と隣接するトップシートの長手方向端部を有するトップシートを含んでもよいので、使い捨て吸収性物品が着用者の周囲に適合されると、トップシートは押しつけられて着用者の皮膚と接触する。可視的強調表示200は、ハート型の代表的な模様として図6aに示される。
本開示による吸収性物品は、物品の身体面表面上に配置された複数の湿潤感知部材を含んでもよい。例えば、2つの流れ制御層がトップシート24の下側表面に取り付けられて、2つの湿潤感知部材を形成してもよい。この実施形態の場合、流れ制御層は、トップシートと吸収性アセンブリ22の間に配置されるので、トップシートは、湿潤感知部材の透水性層82としての働きをする。2つの流れ制御層は、吸収性物品20の長手方向中心線100に平行に、且つそれから離間して配置されてもよい。この空隙部は、排尿中の吸収性物品の漏れにつながり得る溢出を防止するように、十分な液体がコアへ通り抜けることができると同時に、十分な液体が、湿潤感知部材を形成する流れ制御層に向かって流れ且つウィッキングすることができるように決定される。流れ制御層間の空隙部は、約10mmであることができるが、約5mm〜約15mm及び約8mm〜約12mmの範囲であることができる。ここに記載される実施形態は2つの湿潤感知部材のみを有するが、3つ以上の湿潤感知部材を有する他の吸収性物品の実施形態が予期される。
別の代替実施形態では、流れ制御層は、おむつの長手方向長さに沿ってトップシート24に形成された、2つの平行に対向して向かい合ったZ‐形の折り畳みの形で配置され、従って2つの湿潤感知部材を形成してもよい。Z‐形に折り畳まれたトップシートは、トップシート24の長手方向縁部に沿って下地層に取り付けられ、従って、トップシートのZ‐形の折り畳みの間の部分を自由に浮かせるようにしてもよい。長手方向に延びる弾性要素は、Z‐形に折り畳まれたトップシートの中央部分を吸収性アセンブリ22から離れる方向に偏向させるため、流れ制御層に沿って配置されてもよい。湿潤感知部材の層としての働きをするトップシートの部分に代わるものとして、バリアレッグカフなどの使い捨て吸収性物品の他の構成要素が、そのような層としての働きをしてもよい。バリアレッグカフは、透水性材料又は不透水性材料のどちらから作られてもよい。いずれの場合でも、バリアレッグカフ材料が湿潤感知部材の層の1つの層としての働きをしてもよい。このような代表的な実施形態では、バリアレッグカフの構造は、好ましくは湿潤感知部材を着用者の皮膚と接触して保持し、着用者の脚及び/又は股の付け根に対して湿り気の感覚を与える。
下記に開示される湿潤感知部材の実施形態は、着用者の皮膚と接触して保持されたときに最も効果的に機能する。湿潤感知部材の身体に面する部分は、使用中に着用者の皮膚と確実に接触するために、使用中に湿潤感知部材を適所に保持するように作用する局所接着剤などの身体接着性組成物を含んでもよい。身体接着性組成物は、湿潤感知部材の身体に面する表面の少なくとも一部に塗布されてもよい。しかし、身体接着性組成物はまた、湿潤感知部材の身体に面する層を構成する材料と一体であってもよい。更に、身体接着性組成物は、線、縞、点などを含むがこれらに限定されないいずれかの模様又は構成で、着用者の皮膚に接触する湿潤感知部材のいずれかの部分上に設けられてもよい。そのような身体接着性組成物は、米国特許第4,231,369号、第4,593,053号、第4,699,146号、第4,738,257号、第5,726,250号、第4,078,568号、第4,140,115号、第4,192,785号、第4,393,080号、第4,505,976号、第4,551,490号、第4,768,503号、第5,614,586号、及び第5,674,275号、並びにWO94/13235A1として公開されたPCT特許出願に開示されたものなど、着用者の皮膚に解放可能に付着できる1つ以上の物質のいずれかを含んでもよい。
上述したように、代表的な使い捨て吸収性物品20は、腰部区域を側部で互いに締着して、おむつのような物品を着用者の身体上に適用するのに使用することができ、且つ一対のプルオントレーニングパンツのような物品を構成するのに使用することができる、再締着可能なサイドシームを含む。ユーザは、物品を着用者の身体上に適用する前に再締着可能なサイドシームを締着することができ、次に、物品を一対のプルオントレーニングパンツのように適用することができる。物品の内部を調べるためにアクセスするには、且つ/又は着用中にその適合を調節するには、物品を着用者の身体上に適用した後、再締着可能なサイドシームを開いて再締着する。当然ながら、サイドシームは、物品を一対のトレーニングパンツの形態のまま脚及び足を通して引き下げて取り外す代わりに、開いて、物品を最終的に取り外して処分することもできる。再締着可能なサイドシームはまた、製造業者、卸売り業者、及び/又は小売業者がそのような予め締着された提示の仕方を望む場合、消費者に販売する時点よりも前に物品を一対のトレーニングパンツの形態に予め構成するのを容易にする一方、ユーザに、物品をおむつのように適用する準備をするためサイドシームを開く代替方法も提供する。
第1の締着構成要素は、対向する腰部区域の合わせ面に押しつけられたときに解放可能に付着する、あらゆる材料及びあらゆる形態で形成されてもよい。例えば、第1の締着構成要素は、不織布シートの中に繊維で形成されたループと係合する複数のフックを用いるなど、合わせ面と解放可能に係合する機械的締結具であってもよい。或いは、第1の締着構成要素は、合わせ面に解放可能に接着する接着剤であってもよい。
以下にさらに詳細に記載されるように、第1の締着構成要素はまた、別個の噛み合う締着構成要素と相互作用してもよい。例えば、フックを含む機械的な第1の締着構成要素が、ループを含む別個の噛み合う締着構成要素と係合してもよい。同様に、接着性の第1の締着構成要素が、良好な接着のために特に選択された別個の噛み合う締着シートに接着してもよい。さらに同様に、粘着性の第1の締着構成要素が、噛み合う粘着性締着構成要素に粘着してもよい。締着構成要素はそれぞれ、方形、円形、卵形、波状など、いずれかの適した形状を有してもよい。形状は、締着構成要素の面積を最大化又は最小化すること、特有の外観を締着構成要素に付与すること、物品を特定の方法で着用するときに締着構成要素が受ける応力及び力を分散することなど、様々な基準に従って選択されてもよい。
再締着可能なサイドシームの別の例は、1つの腰部区域においておむつの外側に配置された第1の締着構成要素と、他方の腰部区域においておむつの内側に対応するように配置された別個の噛み合う締着構成要素とを含んでもよい。それに加えて、第2の締着構成要素が、第1の締着構成要素に横方向に隣接して配置されてもよい。
第1の締着構成要素と別個の噛み合う締着構成要素の両方が存在するとき、使い捨て吸収性物品の内側及び外側に対するそれらの配置は、一般に置換え可能である。
吸収性物品20は、図7a〜cに示されるような、排泄しつけを容易にする図柄300を更に含んでもよい。代表的な実施形態では、図柄300は、恒久的な図柄302、第1の出現する図柄304、及び第2の出現する図柄306を含む。恒久的な図柄300は、男の子に似せたキャラクター画像308と、「トイレに行くのを忘れないで!」などのメッセージを形成する言葉を含むテキスト図柄310とを含んでもよい。図示されるように、キャラクター画像308の男の子は地面に膝を付いており、テキスト図柄310はキャラクター画像308の上方に位置する。恒久的な図柄302はキャラクター画像308を含むものとして示されているが、恒久的な画像302は、物体、デザイン、又は模様などの他の図柄を含んでもよいことが理解されよう。更に、女の子、動物(擬人化されていてもよい)、まんがのキャラクターなどの、男の子以外のキャラクター画像が提供されてもよい。更にまた、追加の又は代わりのテキストが、恒久的な図柄300に提供されてもよい。
第1の出現する図柄304は、恒久的な図柄302と連想的に相関してもよいキャラクター画像として示される。図示される実施形態では、第1の出現する図柄304は、男の子のキャラクター画像308の隣に座っているイヌの形態であり、男の子のキャラクター画像308がイヌを可愛がっているように見える。恒久的な図柄302と同様に、第1の出現する図柄304は、イヌ以外の異なるキャラクターの形態であってもよく、又は、物体、デザイン、模様、背景色、又はテキストなどの、キャラクター以外のものの形態であってもよい。
第2の出現する図柄306は、恒久的な図柄302及び第1の出現する図柄304と連想的に相関してもよい物体の画像として示される。図示される実施形態では、第2の出現する図柄306は、恒久的な図柄302及び第1の出現する図柄304に近接して位置する複数の星の形態である。第2の出現する図柄306は、複数の星以外の異なる物体の形態であってもよく、又は、キャラクター、デザイン、模様、背景色、又はテキストなどの、物体以外のものの形態であってもよい。更にまた、代表的な実施形態は3つの星を示すが、3つよりも少ない物体が第2の出現する図柄306として提供されてもよい。
上述したように、恒久的な図柄302、第1の出現する図柄304、及び第2の出現する図柄306は、互いに連想的に相関して、場面を形成してもよい。それ故に、図柄はよく知られたテーマ又は物語の筋書きに関連してもよい。図示される実施形態は、男の子、イヌ、及び星の画像を含む場面を示すが、他の場面が提供されてもよい。例えば、場面は、単に2つの例であるが、女の子、花、及び虹、或いはネコ、ウシ、及び月の画像を含んでもよい。同様に、図柄は、まんが又は他の人気のある娯楽的キャラクター、及び典型的な友だち、仲間、或いは主要キャラクターと共に現れる物体など、小児が既に互いを関連付けている画像を含んでもよい。そのような馴染みのある画像が使用されたとき、小児は、部分的な場面に常に関連付けられた第2のキャラクター又は品目が現れることを期待し、それにより、小児の興味が維持され、場面が完成するまで、濡れないようにするなどの排泄しつけ作業を完了するように促される。
それとは別に、或いはそれに加えて、図柄は、互いに近接することに基づいて連想的に相関してもよい。図柄は、上述したような複数の相関する物体又はキャラクターを有する完全な場面を形成する、複数の別個の画像を含んでもよい。或いは、複数の図柄は単一の最終画像を構築してもよい。この場合、例えば、恒久的な画像は、花がない茎のような部分的な描画など、内在的又は本質的に不完全な物体又はキャラクターのものであってもよい。出現する図柄は、花びら、葉などの、花の追加の部分の画像であってもよい。それ故に、小児は、少なくとも最終的な複合画像が完成するまで、排泄しつけ作業に興味を持ったままになる。
図柄は、着用者の興味を引きつける、又は或いは着用者が識別可能な、いずれかの視覚的表現の形態であってもよい。図柄は、絵で示した記号、写真、描画、まんが、及びロゴを含んでもよいが、それらに限定されない、1つ以上のアイコンを含んでもよい。例えば、アイコンは、吸収性物品20を使用している小児、又は動物の擬人化された画像の描画として提供されてもよい。同様に、アイコンは、周知のまんがキャラクター又はブランドのロゴ、或いは物品と関連付けるように特別に創作されたキャラクターを含んでもよい。アイコンは、更に、動作、移動、又は方向性を示すため、矢印などの記号を更に含んでもよい。
図柄は、着用者に見える限り、あらゆる方法で配置されてもよい。図柄は、単一のアイコン又は一連のアイコンを含んでもよい。一連のアイコンが提供される場合、各アイコンは異なってもよい。異なるアイコンは互いに相補的であってもよく、その際、同じ概念又は活動に関連し、或いは一般の視覚的要素(類似の外観、色、又はテーマなど)を組み込んでもよい。アイコンは、垂直、水平、対角線、円形、円弧、及びそれらの組み合わせであってもよいが、それらに限定されない、いずれかの適した様式で配置されてもよい。
図柄は、任意に、製品におけるユーザの興味を高めることができるキャラクター画像を含んでもよい。用語「キャラクター画像」は、本明細書において、擬人化された画像を含む図柄を指すために、特に、ヒトの動機、特性、又は挙動を、無生物の物体、動物、自然現象、おもちゃ、まんがのキャラクターなどに持たせた、ヒトの形態又は外観を有する又は示唆する画像を指すために使用される。キャラクター画像は、媒体、広告で人気のある、又は特定の文化において周知のキャラクターに関連付けられてもよい。理想的には、それらは、ユーザが、特に小児の場合、好意を持って一体感を持とうとするキャラクターである。
本明細書に開示される図柄は、小児による使用を目的とする吸収性物品に特に適している。それ故に、本明細書に示される代表的な画像は、読み書きを覚える前の小児にとって認知的に機能性であってもよい。図柄はテキストを含んでもよいが、主な伝達形態は、記号、アイコン、又は単語以外のしるしであってもよいので、読み書きを覚える前の小児は、図柄によって示される指示又は他の情報を把握し、それに従ってもよい。
本明細書で使用するとき、用語「読み書きを覚える前」及び「読むことができない」は、置換え可能に使用されて、小児が介護人の支援なしに話すことができる言語で書かれた注意を、小児が正しく理解し、把握し、それに従うことができないことを意味する。小児が文字を理解し、且つ/又は1つ又は2つの離れた単語を認識できる能力は、小児が、ヒントや支援なしにそのような書かれた注意を理解し、把握し、それに従うことができないため、小児が「読むことができない」ことをやはり意味する。しかし、「読むことができない」のこの定義は、小児が、図、アイコン、記号、仕草、まんがなどの形態で提示された視覚的注意を理解し、把握し、それに従うことができることを除外するものではない。更に、開示される実施形態は、読み書きを覚える前の小児が理解することができるが、画像がこのレベルで理解されることは必須ではない。
第1及び第2の出現する図柄304、306は、小児の興味を構築し、物品20内に排尿しないように促すため、異なる時間間隔で現れてもよい。出現する図柄を使用することにより、介護人が、新しい図柄がご褒美として現れることを説明することが可能になり、従って、排泄しつけのより積極的な方策をとることができる。例えば、出現する図柄は、小児が濡れないようにしたご褒美として見られてもよい。それ故に、第1及び第2の出現する図柄304、306はそれぞれ、図柄が透明、半透明、又は比較的見えにくい初期状態と、図柄が少なくとも半分不透明、又はさもなければ比較的より見えやすい、後に続く状態とを有する。第1の出現する図柄304は、例えば約1時間などの第1の期間にわたって、初期状態から後に続く状態に変化してもよい。第2の出現する図柄306は、第1の期間とは異なっていてもよい、約2時間などの第2の期間にわたって、初期状態から後に続く状態に変化する。それ故に、小児は、最初は、第1の出現する図柄304の外観によって促され、しばらく経って第2の出現する図柄306の外観を予測し理解することを学習する。
第1及び第2の出現する画像304、306は、均一の又は様々な速度で目に見えるようになってもよい。例えば、図柄は、約1時間又は約2時間などの期間にわたってほぼ同じ速度でなど、時間とともにゆっくり、又は徐々に現れてもよい。或いは、図柄は、様々な又は不均一な速度で現れてもよい。例えば、図柄は、最初の期間には視認性が変化せず、それに続く期間で視認性がより急速に変化してもよい。単に一例として、図柄は、約50分の期間、実質的に隠れた、不明瞭な、又は見えにくいままであって、次に、約10分の期間にわたって、見えやすい状態により急速に変化してもよい。更に、2時間である代表的な第2の期間は、1時間である代表的な第1の期間の2倍であるが、期間は、いずれかの相対比で関連している必要はない。代わりに、期間はあらゆる適した時間間隔を含んでもよい。それに加えて、代表的実施形態では、第1及び第2の出現する図柄304、306を示すが、本開示の範囲から逸脱することなく、初期状態から後に続く状態への異なる変化期間を有する第3又はそれ以上の出現する図柄が提供されてもよい。
出現する図柄304、306は、尿などの液体に曝されたとき、見えにくくなって、それにより、小児に吸収性物品20の中に排尿しないように促してもよい。それ故に、出現する図柄304、306は、吸収性アセンブリ22と液体連通するように位置付けられ、又はさもなければ配置されてもよく、即ち、尿などの液体は、通常の使用条件下で、出現する図柄304、306と吸収性アセンブリ22の間を移動することができる。結果として、小児が吸収性物品20を濡らしたとき、液体は出現する図柄304、306に伝達され、その後、出現する図柄は、例えば溶解し、色を変化させ、又は消失する。例えば、図7bに示されるような第1の出現する図柄304、又は図7cに示されるような第1及び第2の出現する図柄304、306が、後に続く状態であり、即ち目に見える場合、出現する図柄304、306は、尿と接触すると、図7aに示されるような恒久的な図柄302を残して消失する。
恒久的な図柄302、並びに第1及び第2の出現する図柄304、306は、後に続く状態のとき、吸収性物品20の外から見ることができる。具体的には、図柄はバックシート26の外側表面において見ることができる。それ故に、図柄は、バックシート26、吸収性アセンブリ22、又はそれらの間に位置する層の上に配置されてもよい。本開示の目的のため、材料の別個の中間層が、バックシート26と吸収性アセンブリ22の間に位置する場合、中間層は、バックシート26及び吸収性アセンブリ22の少なくとも1つと関連付けられると見なされ、従って、そのような中間層上に配置された図柄は、バックシート26及び吸収性アセンブリ22の少なくとも1つの上に配置されているものと見なされる。
図柄302、304、306の様々な配置は、図8aおよび図8bに示される吸収性物品の部分断面図を参照して更に理解することができる。図に示した実施形態の様々な層は、接着剤、熱接合、機械的接合、又は当業者に周知の他の手段を使用して互いに固定することができる。
図8aは、バックシート26とトップシート24の間に挟まれた吸収性コア28を有する、吸収性物品の部分断面図を示す。図示されるバックシート26は、外側表面320及び対向する内側表面322を有する単層から成る。恒久的な図柄及び出現する図柄302、304、306は、バックシートのどちらかの表面320又は322を含むバックシート26上、吸収性コア28の外側表面324上、或いは吸収性コアとバックシートの間に配置されてもよい。バックシート26は、好ましくは、液体不透過性の材料で形成される。恒久的な図柄302及び出現する図柄304、306は、同じ位置に、又は同じ基材上に位置する必要はない。
図8bは、バックシート26とトップシート24の間に挟まれた吸収性コア28を有する、別の吸収性物品の部分断面図を示す。図示されるバックシート26は、外層326及び内層328を含む2層の複合体から成る。バックシート26は、外側表面320及び対向する内側表面322を有する。恒久的な図柄及び出現する図柄302、304、306は、特に、外側表面320上、内側表面322上、外層326と内層328の間、外層326と内層328の向かい合った表面のどちらか又は両方の上、吸収性アセンブリ28の外側表面324上、或いは吸収性アセンブリとバックシートの間を含む、バックシート26上に配置されてもよい。
出現する図柄304、306の初期状態と後に続く状態の間の所望の期間を得るため、様々なタイプの機構が使用されてもよい。例えば、図柄304、306は、異なる色など、変化のあった環境条件に曝されたときに異なる特性を呈する化学的組成によって形成されてもよい。還元状態では無色だが、酸化状態では青色に変わる、メチレンブルーなどの染料が使用されてもよい。酸化状態に達するため、染料は酸素に触れなければならない。それ故に、出現する図柄304、306がメチレンブルーで形成されている場合、最初は無色であるが、その後、雰囲気に十分に曝されることによって酸化すると青色に変わる(且つ目に見えるようになる)。酸化の開始は、ほぼ物品が最初に着用されるときに除去される膜又はプラスチックで覆うなど、使用前の出現する図柄304、306を封止することによって制御されてもよい。メチレンブルー染料は、液体可溶性であるという追加の効果を有し、従って、尿に触れると、吸収性コア28又は物品の他の領域に流されて、出現する図柄304、306を消失させ、不明瞭にし、又はさもなくば見えにくくしてもよい。
出現する画像に作用するため、上述の染料組成物の代替物が使用されてもよい。異なる温度、伝導度若しくは抵抗力、又は他の周囲条件に曝されたときに、外観を変化させるインク又は染料が使用されてもよい。更にまた、特別なインク又は染料ではなく、隠れた場所から、使われる物品の外から目に見える場所までのインクのフローを制御する、機械的構造が提供されてもよい。インク又は染料は、少なくとも最初は物品の外から目に見えない貯蔵器に保存されてもよい。フィルター、毛管チューブ、又は他の機械的構造が、外部から見える場所までの染料のフローを制御して、染料の持続放出を有効に作り出してもよい。出現する図柄は、期間を測定し、且つ/又はインク若しくは他のグラフィック材料を放出する、電気的手段を使用してもよい。例えば、時間を測定する単純な回路が提供されて、それにより、物品に、小さな電池又は他の電源によって電力供給されてもよい電子タイマーを備えてもよい。タイマー回路は、インクなどを保管場所から放出する所望の時間を指示する電子信号を生成してもよい。
吸収性物品20は、複数の感覚を使用して小児にフィードバックを提供する構造を含み、それにより、排泄しつけ中の望ましい挙動をより明瞭に指示してもよい。物品20は、例えば、濡れないようにすることを積極的に促すため、少なくとも第1の出現する図柄304と、おもらしが起きたことを消極的に補足するか、又はさもなければ小児又は介護人に知らせるため、部材50などの少なくとも湿潤感知部材とを含んでもよい。出現する図柄304は、視覚によって受け取る目に見える手掛りを生成する一方、湿潤感知部材50は、小児が触覚によって受け取る触覚の合図を提供する。複数の感覚によって受け取ることができるフィードバックを提供することにより、小児は、排泄しつけの望ましい挙動を更に学習し覚える傾向がある。
上述の出現する図柄に加えて、吸収性物品20は消失する図柄を備えてもよい。そのような消失する図柄は、乾燥すると(一例として、酸化の結果として)、又は湿ると消失してもよい(一例として、インクの溶解によって)。それに加えて、濡れると出現する出現する図柄が使用されてもよい。乾燥及び湿潤の両方によって出現又は消失する図柄が、同じ物品に組み合わせて使用されてもよい。
上述したように、適用(着用)及び/又は除去を容易にできる機構を有する吸収性物品20などの、多機能トレーニング衣類を提供することが望ましいことがある。そのような機構は、吸収性物品20を着用者の脚部の間で容易に引き上げることを可能にする、薄いコア構造(例えば、不要な又は過剰な嵩のないもの)を含んでもよい。以下に更に詳細に記載される他の機構は、吸収性物品20の情報画像及び緩慢に回復する部分を含んでもよい。上述のしつけ機構と同様に、これらの機構は、単独で、又は上述の残りの機構とのあらゆる所望の組み合わせで使用されてもよい。
図1aに示されるように、情報画像120は、プルアップ吸収性物品20に関連する情報をユーザに伝達するため、側部区域(サイドパネル30など)の少なくとも1つの上に配置されてもよい。情報画像120は、吸収性物品20の使用法に関する情報をユーザに伝達するように選択される。情報は、吸収性物品20の特性又は機構に関してもよく、或いは物品20の使用法に関する指示的又は説明的情報を提供してもよい。
本明細書で使用するとき、用語「伝達する」は、情報画像が、ユーザにアイディア又はメッセージを与え、又はユーザの中の認知的応答を誘発する能力を指す。または、伝達は、意図されるメッセージに到達するため、ユーザの経験又は知識に依存してもよい。それに加えて、又は別の方法として、画像は、好ましくは、基本的又は直感的レベルで理解される、ユーザの以前の知識又は経験を必要としない単純な概念を説明する。いずれの場合も、好ましくは一般に受け手側のユーザが理解可能な、動作又は成されるべき決定に関するメッセージを伝達するという点で、画像は好ましくは認知上機能的なものである。
本明細書で使用するとき、語句「〜上に配置される」は、情報画像120が、プルオン物品20に適用され、その上に形成され、又はさもなければそれに設けられることを意味するのに使用される。例えば、情報画像120は、物品20又はその要素の上に直接印刷されるか、或いは、(活性化の前又は後に)物品20に固着又はさもなければ接合された材料の補助層などの、別個の基材上に印刷されてもよい。そのような補助層は、不織布、フィルム、積層体、又は他の材料で形成されてもよい。情報画像120は、印刷を含むいずれかの既知の方法を使用して付与されてもよい。本明細書で使用するとき、用語「印刷」は、デジタル、インクジェット、グラビア、スクリーン、及び他の印刷形態などが挙げられるがそれらに限定されない、当該技術分野において既知のすべての印刷方法を含む。印刷方法に関わらず、結果として得られる印刷画像は、好ましくは十分に乾燥し、水に対して不変であって、乾燥による損傷に反応した転移(例えば、外側の衣類と接触することによる磨耗)に抵抗性があり、液体(水、尿、又は飲物など)との接触に反応した転移、にじみ、又は色泣きに抵抗性がある。
特定の状況では、サイドパネルが弛緩状態のときに、判読可能またはより判読可能な画像を提供することが好ましいことがある。そのような状況の一例は、小児がプルオン物品の配置の全て又は一部を行うように求められたときである。何らかの支援が提供される範囲で、介護人は、小児の足を物品の脚部開口部に通して配置する(即ち、脚を物品に通す)ことのみを助ける場合が多い。それ故に、物品を引っ張り上げる作業に最初に直面するとき、物品は小児の足首又は膝のところにある。足首、膝、又は他の腰及び臀部の下の位置では、サイドパネルは、弛緩状態又は実質的に弛緩した状態にある。例えば、サイドパネルは、40%の延伸を超えることはほとんどなく、典型的には0〜20%の延伸であり、物品が腰及び臀部の下に位置付けられているとき、0〜10%の延伸であることが多い。反対に、一旦物品が腰部の周りで適所に置かれると、小児は、それ以上、物品を把持し且つ/又は引っ張り力を加える必要がなくなることがあり、従って、物品又はその上に配置されたいかなる画像を見る必要がなくなる可能性があり、画像の判読可能性及び視認性はあまり重要ではなくなることがある。従って、このタイプの状況の場合、情報画像120は、サイドパネルが実質的に弛緩状態にあるときに容易に見られることが好ましい。
他の状況では、サイドパネルが拡張状態のときに、判読可能またはより判読可能な画像を提供することが好ましいことがある。例えば、介護人は、製品をユーザの臀部又は腰部に適用し、小児に、腰部まで完全に引き上げ、適合を調節するなどにより、適用プロセスを完了するように求めることがある。これらの状況では、サイドパネルは、非常に、又は実質的に拡張状態になる。それ故に、情報画像は、好ましくは、適用プロセスの適切な時点でユーザに情報を提供するため、サイドパネルが拡張状態のときに判読可能又はより判読可能である。
弛緩状態における画像の判読可能性が問題である場合、情報画像は、サイドパネルが弛緩状態又は実質的に弛緩した状態で、サイドパネル上に配置されてもよい。弛緩状態で判読可能又はより判読可能な情報画像の例が、図9〜11に示される。
図9A及び9Bはそれぞれ、画像111が、弛緩状態及び拡張状態にあるゼロ伸展積層体の不織布材料112の外層上に配置された一例を示す。画像111は、不織布層112が弛緩状態にあるとき、明確、明瞭、且つ連続的(及び従って判読可能)である(図9A)。不織布層112が伸展されて拡張状態であると、不連続性によって画像が中断されて、判読しにくくなる。
別の例が図10A及び10Bに示され、画像113はそれぞれ、弛緩状態又は拡張状態にあるエラストマーフィルム層114上に示される。層114が弛緩状態のとき(図10A)、画像113はより明瞭且つ明確であって、背景色とのよりはっきりしたコントラストを提供し、さらに変形がより少ないので、それらによって判読可能な画像が提供される。層114が、図10Bに示される拡張状態のとき、画像113は、より薄く、明確でなく、且つより変形した外観を有する。
予め伸展された積層体116の外層上に配置された画像115を示す、更なる例が図11Aおよび11Bに示される。弛緩状態の積層体116(図11A)では、画像115はやはり、より明瞭、明確、且つ連続的であるが、積層体が図11Bに示される拡張状態のとき、画像115は不連続的であり、理解するのがより困難である。
上述の実施例それぞれにおいて、情報画像は、弛緩状態(活性化の前又は後)又は拡張状態のどちらかのサイドパネルに適用されてもよい。サイドパネルが弛緩状態にある場合、画像は、図9A、10A、及び11Aに示される画像など、ユーザが見ることが意図される画像にほぼ対応する変形していない画像として適用される。拡張状態にあるサイドパネルに画像が適用された場合、画像は、図9B、10B、及び11Bに示されるような変形した画像として適用されるので、サイドパネルがその後弛緩したときに、画像は変形されずに強調される。
しかし、本開示の範囲から逸脱することなく、情報画像は、拡張状態で判読可能又はより判読可能であってもよいことが理解されるであろう。それ故に、変形していない画像が、サイドパネルが拡張状態にある間に適用されてもよく、又は、変形した画像が、サイドパネルが弛緩状態にある間に適用されてもよい。
本明細書に開示される情報画像は、小児が使用することを意図するプルオン物品に特に適している。それ故に、本明細書に示される代表的な画像は、読み書きを覚える前の小児にとって認知上機能的である。情報画像は、好ましくは、伝達の基礎的な形態として、記号、図案、又は単語以外の他のしるしを使用するので、読み書きを覚える前の小児は、画像によって示される指示又は他の情報を理解し、それに従うことができる。
画像は、物品20の使用法に関する情報をユーザに伝達するのに適した、あらゆる視覚的表示の形態であってもよい。それ故に、画像は、絵で表した記号、写真、描画、まんが、及びロゴを含んでもよいがそれらに限定されない、1つ以上のアイコンを含むことが可能である。例えば、アイコンは、プルオン物品20を使用する小児、又は動物の擬人化された画像の描画として提供されてもよい。同様に、アイコンは、周知のまんがキャラクター又はブランドのロゴ、或いは物品と関連付けるように特別に創作されたキャラクターを含んでもよい。アイコンは、更に、動作、移動、又は方向性を示すため、矢印などの記号を含んでもよい。
情報画像は、所望の情報をユーザに伝達する限り、あらゆる形で配置されてもよい。画像は、単一のアイコン又は一連のアイコンであってもよい。一連のアイコンが提供される場合、各アイコンは同じ又は異なっていてもよい。異なるアイコンは、同じ概念又は動きに関連する(開いた手と閉じた手など)、或いは共通の視覚的要素(類似の外観、色、又はテーマなど)を組み込むという点で、相補的であることも可能である。アイコンは、垂直、水平、対角線、円形、円弧、及びそれらの組み合わせであるがそれらに限定されない、あらゆる適した様式で配置されてもよい。
情報画像は、任意に、ユーザの製品に関する関心を高めることができる、キャラクター図柄を含むこともできる。図示される実施形態では、情報画像120は、ユーザ上の適所に引っ張るときに物品20を把持する場所を伝達する。延伸性のサイドパネルを有する物品では、力は、物品の前側からよりも、放射方向側部の位置から前側及び後側区域に有効に移行される。それ故に、情報画像120は放射方向側部位置を含む、物品20の側部区域31又は32に配置される。両方の側部区域でおむつを引っ張ることが好ましく、従って、情報画像120は両方の側部区域に提供されてもよい。更に、上側縁部付近で物品を把持することが好ましく、従って、画像120は、各サイドパネルの上側部分に位置付けられてもよい。画像は異なっていてもよいが、好ましくは実質的に類似している。本明細書で使用するとき、「実質的に類似した画像」は、同一の画像、鏡像、共通の視覚的要素を組み込んだ画像、異なる色を有する同じ又は類似の画像の形状、前景と背景が反転された画像(即ち、ポジとネガ(positive and negative)の同じ又は類似の画像)、ベタと輪郭両方の同じ又は類似の画像などを含む。
認知上機能的な図案の代表的な一実施形態では、情報画像120は、物品が画像の位置で把持されるべきであることをユーザに伝達するため、手の図柄として提供される。本明細書で使用するとき、語句「手の図柄」は、手、腕又は身体の一部を有する手、掌、1本以上の指、1つ以上の指先などその1つ以上の部分を模して形成された画像を指す。手は、人間、動物、擬人化されたもの、まんがのキャラクター、架空の生き物、又は他の様式を模してもよい。更に、手の画像は、5本の指(即ち、4本の指と親指)を含むものに限定されない。小児が使用することが意図されるとき、画像120は、いかなるサイズを有してもよいが、好ましくは、一般に小児の手またはその一部のサイズに対応するようにサイズが決められる。それ故に、画像は、好ましくは、約1〜約10cmの横方向寸法と、約1〜約5cmの長手方向寸法を有する。代表的な一実施形態では、画像は、約6cmの横方向寸法と約3cmの長手方向寸法を有してもよい。
手の画像以外の図柄が、ユーザの注意を引き、把持位置を示すために使用されてもよい。物品が小児によって使用されることを意図するとき、クッキー又は他の食品、スプーン、ドアノブ、ハンドル、又は小児が一般に把持する他の物体の画像を有してもよい。別の方法として、しるしは、星、風船、又は小児が容易に認識する他の品目の画像、或いは、小児の注意を引くであろう模様及び装飾的デザインを含んでもよい。
図1aに示される情報画像120は、完全に各サイドパネル内に位置付けられているが、画像は、サイドパネル31、32内の他の位置に配置されてもよい。例えば、画像の一部がサイドパネル上に位置してもよく、別の部分が、主要部分の隣接する横断方向区域上に位置してもよい。情報画像は、例えば、前側腰部区域付近に位置付けられるか、又は、後側腰部区域付近若しくは他のいずれかの望ましい場所に位置付けられることができる。
それに加えて、画像は、完全に主要部分の前側又は後側横断方向区域内に位置してもよい。横断方向区域は、サイドパネルに隣接して配置されるので、画像は、完全に横断方向区域内に提供されたとき、依然として、主要部分の中央よりも望ましい引っ張り位置を示す。連続的な単一のサイドパネルが図1aに示されるが、サイドパネルが別個のパネル部分で形成されてもよい。それ故に、画像は、完全に特定のサイドパネル部分内で、隣接する接合されたサイドパネル部分に掛かって、又はサイドパネル部分と主要部分の横断方向区域とに掛かって配置されてもよい。
サイドパネル又は主要部分は、情報画像の少なくとも一部がその上に配置される、横方向突出部などの突出部を含んでもよい。図12に示されるように、物品200は、主要部分202及びサイドパネル204を含む。主要部分202は、サイドパネル領域の中に延びる突出部206を含む。情報画像208は、突出部206の少なくとも一部の上に配置される。主要部分202は複数の材料層を含んでもよく、突出部206はそれらの層の1つ以上を含んでもよい。例えば、主要部分202は、突出部206を形成するフィルム層を含んでもよい。図13に示される代替実施形態では、物品210は、主要部分212及びサイドパネル214を含む。サイドパネル214は、主要部分212の横断方向区域内に延びる突出部216を含み、情報画像218は、突出部216の少なくとも一部の上に配置される。サイドパネル214は複数の材料層を含んでもよく、突出部216はそれらの層の1つ以上を含んでもよい。
サイドパネルが一体であっても、又は別々のパネル部分で形成されていても、画像がその上に適用されてもよいシームが形成されてもよい。シームは、材料を恒久的に接合するため、材料の隣接する縁部の少なくとも一部の上で、材料の隣接する縁部が互いに固着されたときに形成される。パネル部分の取付けは、パネル部分が、使用前及び使用中、接合された関係を維持することが意図されるという意味で恒久的である。しかし、パネル部分は、物品の除去及び/又は処理を容易にするため、脆いか、又は弱く接続させることも可能である。一体のサイドパネルを有する物品では、シームは、サイドパネルが前側及び後側腰部区域に接合するところに形成されてもよい。同様に、シームは、互いに接合される別々のサイドパネルの間に形成されてもよい。情報画像は、側部区域に形成されたあらゆるシームの上に形成されてもよい。例えば、パネル部分は接合されてシームを形成してもよく、画像はシームに広がってもよい。
図14は、物品402のシームに広がる情報画像400を示す。物品402は、前側パネル部分406及び後側パネル部分408を含むサイドパネル404を含む。前側及び後側パネル部分406、408は、結合などによって接合されてシームを形成してもよいが、図14は、接合される前のパネル部分を示す。情報画像400は、サイドパネル404上に配置され、前側画像部分410及び後側画像部分412を含む。図示される実施形態では、前側画像部分410は、背景図柄414及び手の図柄416を含む一方、後側画像部分は背景図柄418を含む。互いに接合されると、前側パネル部分406の周囲区域は、後側パネル部分の周囲区域に重なる。この実施形態では、手の図柄416は、完全に前側パネル部分406上に配置されるので、その後に形成されるシームは画像を分断しない。或いは、手の図柄416は、完全に後側パネル部分408上に配置されてもよく、又は前側及び後側パネル部分406、408の両方の上に配置される部分を有してもよい。
図15は、図14に示されるものと類似するが、僅かに異なる情報画像430を示す。具体的には、情報画像430は、背景図柄434及び手の図柄436を含む前側画像部分432と、背景図柄440を含む後側画像部分438とを含む。背景図柄434、440は、前側及び後側パネル部分406、408の横方向縁部付近に、湾曲した又は輪郭をとった下側の境界線442、444を含む。画像部分432、434は、サイドパネル部分406、408に接合する前の、物品が平坦な形体で適用されてもよいので、画像部分432、434は、互いに正確に揃わないことがあり得る。湾曲した下側の境界線442、444により、そのようなずれが容易に見えにくくなり、それによって、サイドパネル部分間の長手方向の軌跡に対するより大きな許容が可能になる。
単一のアイコンではなく、画像は、側部区域の1つ以上に複数又は一連のアイコンを含んでもよい。例えば、各サイドパネルは、上側縁部から下側縁部まで延びる長手方向の長さを有する、上側縁部及び下側縁部を画定してもよい。情報画像は、サイドパネルの長手方向長さを実質的に横切って延びてもよい。情報画像は、手のアイコンの繰り返す模様を含んでもよい。単一又は複数どちらのアイコンが提供されても、画像は、好ましくは、各物品上の実質的に同じ位置に配置されるように位置合わせされるが、特定の代替実施形態では、位置合わせされていない画像が適している。
情報画像120は、好ましくは物品の外部から見ることができ、従って、情報画像は、好ましくは、物品又はその要素の外層又は衣類に面する層の上に配置される。ほとんどの場合、画像は、バックシートの外側表面など物品の外部の層、又は物品の外部の層に結合される補助層の上に配置される。別の方法として、情報画像は、内部の層上に配置されてもよく、1つ以上の透明又は半透明の外層を通して見える。特定の代替実施形態では、画像は、内側表面上又は物品の内部から見える層上に印刷されることにより、物品の内部から見ることが可能である。それ故に、情報画像は、物品の外部のみから、外部及び内部の両方から、又は内部のみから見えるように配置されてもよい。
本開示の追加の態様によれば、プルオン着用可能な物品は、質感機構を組み込んだ情報画像を有して提供されてもよい。質感機構は、情報画像に十分に近接して位置付けられるので、質感機構は情報画像に関連付けられ、それによって複合画像を形成する。本明細書で使用するとき、用語「近接」は、一致する、部分的に一致する、隣接する、又は互いの付近にあることを含む。
質感機構は、層、比較的平滑な又は粗い区域を形成する、反射率、色の強調、又は他の視覚効果を変化させるなどにより、固有の視覚的外観を画像に付与する。質感機構は、照明が暗い条件での、又は垂直から著しく偏位する視角での、画像の判読可能性を向上し得る。それに加えて、又は別の方法として、質感機構は、情報画像の少なくとも一部を強化してもよく、又は、情報画像の別の部分を形成してもよい。例えば、情報画像が掌などの手の画像の一部分を形成すると共に、質感機構が、指又は指腹などの手の画像の別の部分を形成してもよいので、情報画像と質感機構の組み合わせは複合画像を形成する。別の方法として、情報画像が完全な手の画像を形成すると共に、質感機構が、手の画像の一部分又は全体に付与されて、複合画像を形成してもよい。情報画像と質感機構の組み合わせは、延伸性のサイドパネルを有する、いずれかの既知のタイプのプルオン着用可能な物品上に、そのタイプに又はサイドパネルの作成方法に関わらず、且つ情報画像がある場合そのより判読可能な状態(即ち、拡張又は弛緩)に関わらず提供され得る。
代表的な一実施形態では、質感機構は、物品の外側表面に形成された局部的な突出部を含んでもよい。図16は、情報画像を有する物品の一部の断面図を示す。この部分において、物品は、不織布材料の外層150、不織布材料の内層152、及び外層150と内層152との間に配置されたエラストマー要素154を含む。外層150は、間に凹部158を画定する局部的な突出部156を有して形成される。突出部156は、エンボス加工、又は少なくとも外層の一部を隆起させる他のプロセスによって、形成されてもよい。
代替実施形態では、質感機構は、物品の外側表面に形成された局部的な凹部を含んでもよい。図17は、不織布材料の外層160、不織布材料の内層162、及び、外層160と内層162の間に配置されたエラストマー要素164を有する物品の一部の断面図を示す。外層160は、間に突出部168を画定する局部的な凹部166を有して形成される。凹部は、外層160と内層162又はエラストマー要素164のどちらかとの間に固着パターンを付与するなど、あらゆる既知の方式で形成されてもよい。固着パターンは、他の内層の1つに対する外層160の別個の位置を固定して、関連する凹部166を形成する。
更なる代表的な一実施形態では、質感機構は、材料の隣接する層によって形成されてもよい。図18に示されるように、プルオン物品の一部は、不織布材料の外層170、不織布材料の内層172、及び外層170と内層172の間に配置されたエラストマー要素174を含む。外層170は、スリット、溝、穴、又は他の規則的若しくは不規則な開口若しくは開口部176を有して形成されて、エラストマー要素174の部分を露出させる。それ故に、物品の外部表面は、少なくともこの位置において、外層170とエラストマー層174の露出部分との両方によって形成されることが理解されるであろう。外層170は、変化する外部表面の外観を作るのに十分な厚さを有する。
本明細書に開示される質感機構の代表的な実施形態では、特定の層及び材料のタイプを特定したが、他の組み合わせ及び材料層のタイプが使用されてもよいことが理解されるであろう。更に、質感機構を形成する特定のプロセスが提案されるが、機構を形成するあらゆるタイプの既知のプロセスが使用されてもよい。質感機構は、好ましくは、機械的処理(エンボス加工、リングロール、結合、スコアリング、穿孔、又はスリット付けなど)によって形成されるが、レーザー、熱空気、化学的、又は他のプロセスなど、機械的ではない処理によって形成されてもよい。
機械的処理はそれぞれ、特定のタイプの質感効果をもたらしてもよい。エンボス加工は、高温又は低温のどちらかで、平滑な又は模様付きロールのどちらかを用いて実行されてもよく、突出部、凹部、比較的平滑な領域、圧縮領域(及び関連する圧縮抵抗)、又はそれらの組み合わせを結果として生じてもよい。リングロールは、開口部、突出部、凹部、又はそれらの組み合わせを結果として生じてもよい。「複数区域の構造的に弾性様のフィルムウェブの延伸性腰部機構を備えた吸収性物品(Absorbent Article with Multiple Zone Structural Elastic-Like Film Web Extensible Waist Feature)」という名称の米国特許第5,554,143号(ロー(Roe)ら、1996年9月10日発行)、及び「弾性様挙動を示すウェブ材料(Web Materials Exhibiting Elastic-Like Behavior)」という名称の米国特許第5,518,801号(シャペル(Chappell)ら、1996年5月21日発行)に開示されているような、構造的に弾性様のフィルム(SELF)を形成する方法が用いられてもよく、突出部、凹部、又はそれらの組み合わせを結果として生じてもよい。スコアリングは、比較的粗い又は曖昧な領域などの表面モルホロジーをもたらしてもよい。穿孔は、三次元の突出部によって少なくとも部分的に取り囲まれた開口部をもたらしてもよい。
質感効果は、更に、エラストマー層の影響を受けるか、少なくとも部分的にエラストマー層によって形成されてもよい。例えば、「赤色のしるしに対する改善された保護を有する使い捨てパンツタイプおむつ(Disposable Pant-Type Diaper Having Improved Protection Against Red Marking)」という名称の米国特許公開公報US2003/0120240号(ブエル(Buell)ら、2003年6月26日発行)に開示されている真空形成されたエラストマーなど、不連続表面を有するエラストマー要素が提供され、それに対して外側カバーが少なくとも部分的に一致して層化された外側表面を形成してもよい。
更にまた、質感機構は、物品の別個の区域を局部的に収縮させることによって形成されてもよい。これは、機械プロセスによって、又は熱収縮などの別のプロセスによって達成されてもよい。
上述したような質感、又は他の適した技術(局所領域における硬さ又は嵩の増加など)の使用は、吸収性物品上に「ハンドル」を作成するため、情報画像と組み合わせて用いられてもよい。そのようなハンドルは、単に、把持するのがより容易な(厚くされる又は硬くされることによってなど)領域を提示することができ、或いは、実際に、引っ張り力を伝達する際に、何らかの支援(ループ、フック、突出構造などを用いて)を提供することができる。ハンドルは、本明細書に記載されるものなどの情報図柄が存在することによって、必須ではないが強調表示されてもよい。
多くの場合、吸収性物品20などの使い捨て吸収性物品は、圧縮された状態で包装材料に包装される。典型的には、そのような物品がサイドパネル又はサイドの耳部を有して提供される場合、そのようなパネル又は耳部は、圧縮し梱包する前に、主要本体部分の下に折り畳まれるか、又はたくし込まれる。そのような吸収性物品20のサイドパネルが情報図柄を備える場合、これは、そのような情報図柄120が、包装材料から取り出されたときに目に見えないことがあることを意味する。それに加えて、包装材料自体に少なくとも部分的に透明な、又は実質的に透明な部分を備えることにより、吸収性物品20の一部(及び、特に情報図柄120)を、そのような部分を通して認識できるようにするのが望ましいことがある。この実質的に透明な部分は、透明な窓の形体であってもよく、例えば、それを通して、物品が依然として包装材料の中にあるとしても、情報図柄120などの図柄が認識されてもよい。そのような視認を容易にするため、サイドパネル31、30がたくし込まれていない、又は外向きに配置された形態で、包装材料に吸収性物品20を包装することが望ましいことがある。物品20が透明窓を有する包装材料に包装されていない場合であっても、取り出す際にサイドパネルが目に見える状態(それらを引き出すまたは広げることなく)で包装材料にそのように提示することが望ましいことがあるので、ユーザは、物品20の追加の操作を必要とせずに、情報図柄120を即座に見ることができる。
特定の適した実施形態では、本発明の吸収性物品の適用及び除去の容易さは、弾性ベルト70、370などの機構を操作することによって達成されてもよい。弾性ベルト70、270は、回復率、開放時間、伸長力、及び適合力などの可能な所望の特性を提供するように操作することができる。それらの所望の特性は、弾性ベルト70、370の物理的及び組成上の構造を変えることによって達成されてもよい。特定の適した実施形態では、弾性ベルト70、370は、緩慢に回復する特性を示す弾性部材を含んでもよい。特定の実施形態では、サイドパネル、腰部機構、及び/又は腰部バンドは、緩慢に回復する特性を示す弾性部材を含んでもよい。後述される伸長後回復試験によって測定したとき、材料が、22℃で15秒の回復後、少なくとも約20%の伸長後歪みを示す場合、エラストマーは緩慢に回復する特性を示す。
多数のエラストマー性ポリマーを、緩慢に回復する特性を示す弾性材を作成するために使用することができる。エラストマーポリマーとして、ホモポリマー(例えば、架橋されたポリ(イソプレン))、ブロックコポリマー、ランダムコポリマー、交互型コポリマー、及びグラフトコポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。適したエラストマーポリマーは、スチレン系ブロックコポリマー類、天然及び合成ゴム類、ポリイソプレン、ネオプレン、ポリウレタン類、シリコーンゴム類、炭化水素エラストマー類、アイオノマー類などを含む。
一実施形態では、エラストマーポリマーは、ブロックコポリマーであってもよい。緩慢に回復する特性を示す弾性材を作成するため、多元ブロックコポリマー、先細ブロックコポリマー、及び星型ブロックコポリマーが含まれる、多数のブロックコポリマーが使用されてもよい。一般に、緩慢に回復するエラストマーに使用するのに適したブロックコポリマーは、エラストマー特性と熱可塑性特性の両方を示す。そのようなブロックコポリマーでは、硬ブロック(又はセグメント)は、約25℃を超えるガラス転移温度(Tg)を有してもよく、又は、約25℃を超える融解温度(Tm)を有する結晶性若しくは半結晶性である。好ましくは、硬ブロックは、約35℃超過のTgを有するか、又は約35℃超過のTmを有する結晶性若しくは半結晶性である。硬ブロック部分は、典型的には、スチレン及びα−メチルスチレン、又はそれらの組み合わせなどの、ビニルアレーン類を含むビニルモノマー由来である。
エラストマー性ポリマー及び本発明の緩慢に回復するエラストマーに関連して本明細書で言及されるガラス転移温度は、温度変化法を使用して周波数1Hzで材料の線状弾性区域において実行される、引張り動的機械的分析によって決定される。適しては、約0.3mm以下の均一な厚さを有するフィルム試料が、約1℃/分以下の温度変化速度で使用されてもよい。正接δピーク温度は、特定の材料又は相のTgとされる。本明細書で言及される結晶の融解温度は、10℃/分の温度勾配率を用いて、示差走査熱量計により決定される。融解吸熱のピーク温度は、特定の結晶領域のTmとされる。
軟ブロック部分は、共役脂肪族ジエンモノマーから誘導されたポリマーであってもよい。典型的には、軟ブロックモノマーは、約6個未満の炭素原子を含有する。適したジエンモノマーとして、ブタジエン、イソプレンなどが挙げられる。適した軟ブロックポリマーとしては、ポリ(ブタジエン)及びポリ(イソプレン)が挙げられる。本発明で使用するのに適したブロックコポリマーは、少なくとも1つの硬ブロック(A)と少なくとも1つの軟ブロック(B)とを含んでもよい。ブロックコポリマーは、多元ブロックを有してもよい。好ましい実施形態では、ブロックコポリマーは、A‐B‐A三元ブロックコポリマー、A‐B‐A‐B四元ブロックコポリマー、又はA‐B‐A‐B‐A五元ブロックコポリマーであってもよい。また、本明細書で有用であるのは、端末ブロックA及びA’を有して、A及びA’が異なるビニル化合物から誘導されてもよい、三元ブロックコポリマーである。本発明でやはり有用であるのは、1つ以上の硬ブロック及び/又は1つ以上の軟ブロックを有して、それぞれの硬ブロックが同一又は異なるモノマーから誘導されてもよく、及びそれぞれの軟ブロックが同一又は異なるモノマーから誘導されてもよい、ブロックコポリマーである。
コポリマーが残留オレフィン性二重結合を有する場合、望むならば、コポリマーは、部分的又は完全に水素添加されてもよいことを記さなければならない。飽和は、コポリマーのゴム状弾性に有益な効果をもたらす可能性が高い。
エラストマー性ポリマーは、所望の正規化された除荷力及び伸長後歪みを実現するため、有効な量で緩慢に回復するエラストマーに使用されてもよい。緩慢に回復するエラストマーは、一般に、約20%〜約70%、好ましくは約30%〜約65%、最も好ましくは約45%〜約60%のエラストマー性ポリマーを含んでもよい。
エラストマー性ポリマーとしては、スチレン‐ブタジエン‐スチレン(S‐B‐S)、スチレン‐エチレン/ブチレン‐スチレン(S‐EB‐S)、スチレン‐エチレン/プロピレン‐スチレン(S‐EP‐S)、スチレン‐イソプレン‐スチレン(S‐I‐S)、水素添加ポリスチレン‐イソプレン/ブタジエン‐スチレン(S‐IB‐S)、及びそれらの混合物などの、スチレン‐オレフィン‐スチレン三元ブロックコポリマーを挙げることができる。そのブロックコポリマーは、単独で使用されても、又はブロックコポリマーのブレンド中で使用されてもよい。適したS‐B‐S及びS‐I‐Sコポリマーは、デクスコ・ポリマーズ(Dexco Polymers L.P.)(テキサス州ヒューストン(Houston))からベクトル(Vector)(登録商標)の商品名で、並びにクラトン・ポリマーズ(Kraton Polymers)(テキサス州ヒューストン(Houston))からクラトン(Kraton)の商品名で市販されている。
様々な変性樹脂が、この緩慢に回復するエラストマーに使用されてもよい。適した変性樹脂は、好ましくは、エラストマーポリマーの軟ブロックと会合又は相混合すべきである。この理論によって束縛されることを意図しないが、変性樹脂は、使用中温度における分子緩和が緩慢になる程度まで、軟質相のTgを上昇させると考えらる。緩慢に回復するエラストマーは、約0重量%〜約60重量%の量で変性樹脂を含んでもよい。好ましくは、組成物は、約20%〜約55%、更により好ましくは約40%〜約50%の変性樹脂を含む。本明細書で有用な適した変性樹脂類として、非水素添加C5炭化水素樹脂類又はC9炭化水素樹脂類、部分的及び完全水素添加C5炭化水素樹脂類又はC9炭化水素樹脂類、脂環式樹脂類、テルペン樹脂類、ポリスチレン及びスチレンオリゴマー類、ポリ(t‐ブチルスチレン)又はそのオリゴマー類、ロジン及びロジン誘導体、クマロンインデン類、ポリシクロペンタジエン及びそのオリゴマー類、ポリメチルスチレン又はそのオリゴマー類、フェノール樹脂類、インデンポリマー類、オリゴマー類及びコポリマー類、アクリレート及びメタクリレートオリゴマー類、ポリマー類又はコポリマー類、その誘導体類、並びにこれらの組み合わせを挙げることができるが、それらに限定されない。好ましくは、その樹脂は、t‐ブチルスチレン、シクロペンタジエン、イソボルニルメタクリレート、メチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、インデン、クマロン、ビニルシクロヘキサン、メチルスチレン、及び3,3,5‐トリメチルシクロヘキシルメタクリレートから誘導された、オリゴマー類、ポリマー類、及び/又はコポリマー類から成る群から選択される。好ましい変性樹脂として、脂環式テルペン類、炭化水素樹脂類、脂環式樹脂類、ポリ‐β‐ピネン、テルペンフェノール樹脂、及びこれらの組み合わせも挙げられる。「C5炭化水素樹脂類」及び「C9炭化水素樹脂類」は、米国特許第6,310,154号にて開示されている。
他の適した実施形態では、弾性ベルトは、熱収縮性材料、水収縮性材料、形状記憶粘弾性発泡体、塑弾性材料、又はそれらの組み合わせである弾性部材を含んでもよい。
上述の製品機構のいずれも、あらゆる望ましい組み合わせで組み合わせることができる。例えば、湿潤感知部材(恒久的又は取外し可能のどちらか)、再締着可能な側部、出現する図柄、情報図柄(手の印刷図柄など)、及び物品の緩慢に回復する弾性化部分を含む(ただしそれらに限定されない)製品機構は全て、単一の使い捨てパンツ様衣類製品の提供物に組み合わせることができる。他の変形例では、これらの機構のいくつかのみが含まれてもよく、また、あらゆる望ましい組み合わせ又は部分的組み合わせで提供されてもよい。それに加えて、製品の変形例は、単一の包装材料に組み合わされて、排泄しつけキット又はシステムを提供してもよく、また、モデルシステムの特定の提案が提供されてもよい。一例として、一連のパンツ様衣類は、単一の排泄しつけシステムキットに含まれてもよい。製品のいくつかは湿潤感知ライナーを有してもよく、他のものは有さなくてもよい。そのような例では、他の製品機構(再締着可能な側部及び出現する図柄など)は、あらゆる望ましい組み合わせで、キット内の全ての製品に含まれても、そのいずれにも含まれなくても、又はいくつかの製品に含まれてもよい。
試験方法
解放率及び最大抵抗力パーセント
この方法は、伸長後の回復の時点でプルオン衣類により与えられる抵抗力を測定するために使用される。抵抗力データは、ある所与の時点において示される最大抵抗力の百分率の基準である、最大抵抗力パーセントを計算するために使用されてもよい。抵抗力データは、ある時点からの抵抗力の変化をその後のある時点と比べたときの基準である、解放率を計算するために使用されてもよい。時間値は、ゲージ長さ(ただし必ずしも試料でなくてもよい)が、80%歪みから回復する際に30%歪みに達した時点から測定される。ゼロ時点は、後述する引張り試験機プログラムの工程6に対応する。
解放率試験は、一定の伸展速度で、コンピュータインターフェースを用いて引張り試験機上で実行される。代表的な試験機は、テストワークス(Testworks)4ソフトウェアとインターフェース接続されたMTSシナジー(MTS Synergy)引張り試験機である。試験は、温度23℃±1℃及び相対湿度50%±2%の周囲室内条件で実施される。この試験のため、引張り試験機には、100Nのロードセル及び図19aに示されるようなカスタムフック固定具510が取り付けられる。
フック固定具510は、取付け部材514をそれぞれ有する一対のJ字形のフック512を含む。J字形のフック512はそれぞれ、直径Dが約1cmのほぼ円形の断面形状を有する。フックは約20cmの長さLを有してもよい。フックは約6cmの幅Wを有してもよい。フック512は、互いにほぼ平行な2つのアームを形成するように、滑らかな湾曲を示す。フック512は、テフロン(登録商標)コーティングされた鋼など、吸収性物品の測定に干渉しない材料から形成される。各フック512は、フックを引張り試験機に取り付けるのに使用されてもよい、取付け部材514を有する。取付け部材514の適切な寸法は、使用される引張り試験機の要求を満たすように多様であってもよい。係合アーム516、即ちフック512の試料を係合する部分は、係合アーム516がその断面の中心であるその軸線の周りで回転できるように、フック512の残りの部分に旋回可能に取り付けられてもよい。J字形のフック512の間の距離はゲージ長さGである。
試料は、物品の腰部開口部の外周を決定するため、試料の腰部縁部に沿ってミリメートル単位で測定される。引張り試験機の最初のゲージ長さGは、この外周の半分に設定される。
試料518は、図19bに示されるようにフック512に装填される。試料518は、試料の腰部縁部がJ字形のフック512の係合アーム516に垂直に位置付けられるようにして位置付けられる。J字形のフック512は、腰部開口部に挿入されてもよい。試料の側部(例えば、存在する場合、サイドパネル)は、J字形のフック512に隣接すべきである。試料は、フックが試料の反対側に出るまで、J字形のフック上に滑らされる。プルオンおむつの場合、1つのフックは腰部開口部に入って第1の脚部開口部に出るべきであり、他方のフックは腰部開口部に入って第2の脚部開口部に出るべきである。試料幅Sは、ミリメートル単位で測定された、J字形のフックと接触している試料の部分の幅である。
引張り試験機は次のようにプログラムされてもよい。
1.時間チャンネルがゼロに設定される。負荷チャンネルがゼロに設定される。
2.ゲージ長さが、508mm/分のクロスヘッド速度で80%歪みまで伸展される(即ち、最初のゲージ長さが、最初のゲージ長さの1.8倍に等しい長さまで伸展される)。
3.試料が80%歪みで10秒保持される。
4.(任意に)試料を活性化する必要がある場合、試料を活性化するトリガ事象が工程3の終了時に適用される。例えば、試料が熱収縮性フィルムを含む場合、工程3の10秒の保持時間の終了時に十分な熱が適用されてもよい。
5.ゲージ長さが、508mm/分のクロスヘッド速度で30%歪みまで低減される(即ち、最初のゲージ長さの1.3倍に等しい長さまで低減される)。
6.30%歪みに戻ると、時間チャンネルが再びゼロに戻され、抵抗力値が記録されてもよい(以下の表1を参照)。ゲージ長さが30%歪みで3分維持される。
7.抵抗力値が記録され、時間に対してプロットされる。
解放率は、指定の単位時間にわたる抵抗力の変化率の基準である。解放率は次式に従って計算されてもよく、式中、nは1秒超過の時間である。
Figure 2008540058
解放率を計算する際、時間は、上述の工程6のように、ゲージ長さが30%歪みに達した時点から測定される。例えば、抵抗力1秒は、ゲージ長さが30%歪みに戻った際に、時間チャンネルがゼロに合わせられてから1秒後に記録される抵抗力である。
最大抵抗力パーセントは、ある所与の時点で示される最大抵抗力の百分率の基準である。この基準のため、用語「最大抵抗力」は、上述した試験方法に従って、工程6で時間チャンネルがゼロにリセットされてから180秒後に測定された抵抗力である。最大抵抗力パーセントは、次式に従って計算されてもよく、式中、nは時間である。
Figure 2008540058
30%回復時間
30%回復時間は、80%歪みの伸長から解放された後に、プルオンおむつが30%歪みに戻るのに掛かる時間の基準である。この計算の目的上、試料は、測定可能な抵抗力が試料によって与えられ、引張り試験機によって記録されて(上述の方法の工程7)すぐに、30%に戻ったものと見なされる。30%回復時間は、抵抗力が試料によってフック上に与えられる時間である。30%回復時間は、「反発」の定性的事象の定量的基準と見なすことができる。低い30%回復時間を呈する試料は、80%歪みの伸長力から解放された後に、試料が30%歪みにすぐに回復する点で高速と見なされてもよい(即ち、一般に時間は約1秒未満と見なされる)。反対に、より高い30%回復時間を呈する試料は、時間と共に30%歪みへ回復するのが緩慢であると見なすことができる(即ち、一般に時間は約1秒よりも長いと見なされる)。更に、時間ゼロはゲージ長さが30%歪みに戻ると始まるので、時間ゼロにおいて抵抗力を示す試料は、少なくとも引張り試験機のゲージ速度と同程度高速で回復したと見なしてもよい。80%歪みから30%歪みに戻るときのゲージ速度は508mm/分なので、時間ゼロにおいて抵抗力を示す試料は、508mm/分以上の回復速度を示すと考えられる。
エラストマーに対する伸長後回復試験方法
この方法は、温度及び時間に応じて変わるエラストマーの伸長後歪みを決定するのに使用される。この方法は伸展方法及び回復方法を含む。測定は、22℃(72°F)又は32℃(90°F)で行われてもよい。この方法は、フィルムクランプ、データ取得用のサーマル・アドバンテージ/サーマル・ソリューションズ(Thermal Advantage/Thermal Solutions)ソフトウェア、及びデータ分析用のユニバーサル・アナリシス2000(Universal Analysis 2000)ソフトウェアを備えた、TAインスツルメンツ(TA Instruments, Inc.)(デラウェア州ニューキャッスル(New Castle))から入手可能なTAインスツルメンツDMA2980(以下、「DMA2980」などの、動的機械的分析器(DMA)を用いる。多数の他のタイプのDMA装置が存在しており、動的機械的分析の使用は、ポリマー及びコポリマーの特性決定技術の当業者には周知である。
DMA2980の操作及び較正方法、並びにその使用に関するガイドラインは、2002年3月発行のTAインスツルメンツDMA2980操作マニュアル(TA Instruments DMA 2980 Operator’s Manual)、2000年7月発行のサーマル・アドバンテージ・ユーザー・リファレンス・ガイド(Thermal Advantage User’s Reference Guide)、及び2003年2月発行のユニバーサル・アナリシス2000ガイド(Universal Analysis 2000 guide)に見出される。DMA2980の使用に慣れた者には、下記の運転上の実行条件が、サンプルの伸展及び回復の追試をするのに十分な筈である。
DMA2980は、フィルムクランプを用いて制御抵抗力モードに設定される。フィルムクランプは、DMA2980上に載置され、ユーザー・リファレンス・ガイドに従って較正される。試験される材料は、ほぼ均一な寸法の試料に切断される。適切な試料の寸法は、必要な歪みを得られるように選択されてもよい。DMA2980の場合、適した試料の寸法は、幅約6.4mm×厚さ約0.15mmである。DMA2980の浮揚しているフィルムクランプは、保持面の間が約6mmになる位置に調節され、この位置で係止される。試料はフィルムクランプ内に載置され、下側クランプは、フィルムクランプ間の実効ゲージ長さを決定することができるように、浮揚できるようにされる。
伸展方法−上述の試料寸法に対する特定のDMA2980パラメータ設定は、次のように設定される。クランプ内の試料に適用される予荷重力(0.01N)、試験開始時の自動ゼロ変位(オン)、炉(閉止)、クランプ位置(係止)、及び伸展方法の終了時にT(22℃又は32℃)に保持される温度。データ受入れ率が0.5Hzに設定される(2秒毎に1点)。伸展方法がDMA2980に読み込まれる。方法のセグメントは、(1)開始温度T(22℃又は32℃)、(2)Tで平衡、(3)データ記録装置ON、及び(4)ランプ力5.0N/分で18.0Nまで、である。
試験開始時、温度は指定のT(22℃又は32℃)まで変化し(方法セグメント1)、温度はこのTで維持される(方法セグメント2)。Tにて最低15分間の後、操作者は、サンプル伸展及び同時にデータ採取を開始する[方法のセグメント3及び4]。試料は、適用されたランプ力5N/分により、約30mmの長さまで伸展される。伸展長さ約30mmにおいて、サンプルが、適切な位置に固定されて、Tに維持される。400%の歪みに達するのに必要な力は、機器のデジタル表示から手動で記録される。
異なる寸法の試料に対して、加えられる力は、最初の試料の断面積1平方ミリメートル当たりに加えられるランプ力が5N/分になるように調節され、最大変位は400%の歪みが得られるように調節される。パーセント歪みは、伸展長さからゲージ長さを引き算し、次にその結果をゲージ長さにより割り算して100を乗算することにより、計算される。最初の長さ6mmから30mmの長さまで伸展された試料が、400%の歪みをもたらす。
回復方法−回復方法は機器にロードされ、伸展方法で所望の歪み(400%)に達してから15秒後に開始される。回復方法の4つのセグメントは、(1)データ記憶オン、(2)力0.01N、(3)Tまで昇温、及び(4)等温3.0分間である。DMA2980の次のパラメータ設定が伸展方法から変更される:自動ゼロ変位を(オフ)に変更。回復方法は、指定の温度(T=22℃又は32℃のどちらか)において、3分間にわたって試料の長さを測定する。試料の長さ、歪み率、及び試験温度が、回復時間の関数として記録されてもよい。
実施例1及び2 これらの実施例は、図3〜4に示されるおむつに使用されてもよい、例示的な腰部バンドのものである。腰部バンドは次のように作成されてもよい。
1)エラストマーフィルムは、デクスコ・ポリマーズ(Dexco Polymers L.P.)(テキサス州ヒューストン(Houston))から入手可能なベクトル(Vector)4211約45%、ポリ(t‐ブチルスチレン)45%、及び鉱物油10%を含んで化合されてもよい。ポリ(t‐ブチルスチレン)は、理想的には、約1.99E−20g(12kDa)重量平均分子量のものである。エラストマーフィルムは熟成された。実施例1及び2に使用されるフィルムは、少なくとも24ヶ月間熟成された。
2)エラストマーフィルムは、長さ120mm、幅5mm、及び厚さ約0.14mm〜約0.17mmを有するほぼ方形のバンドにサイズ変更されてもよい。バンドは、600mmまで伸長され(即ち400%の歪み)、第1の基材に結合されてもよい。第1の基材は、長さが620〜660mm、幅が70〜120mm、好ましくは70mmであってもよい。第1の基材は、ファイバーテックス(Fibertex A/S)(デンマーク、アールボルグ(Aalborg))から入手可能な供給元コードH0201010などの、市販の不織布であってもよい。幅5mmのエラストマーフィルムのバンド約14本が、ボスティク・フィンドレー(Bostik Findley)(マサチューセッツ州ミドルトン(Middleton))から入手可能なH2031などの接着剤を使用して、第1の基材に接着されてもよい。第1の基材上において約30g/mの接着剤塗布量(laydown)が十分である。バンドは、第1の基材の幅全体にわたって均一に分配される。伸長された状態において、バンドは、実質的に第1の基材の長さを延び、基材の最も長い縁部にほぼ平行である。
3)第2の基材は、接着剤を再び塗布することにより、バンドが間に位置付けられるようにして第1の基材に結合される。理想的には、第2の基材は第1の基材と同一(即ち、同じ寸法及び組成)であってもよい。接着剤(即ち、H2031)の二度目の塗布は、第1の基材/バンド積層体に適用されてもよい。結果として得られる伸展積層体は、ハンドローラーを使用して圧縮される。
4)2つの伸展積層体が工程1〜3に従って形成されてもよい。2つの伸展積層体は、2つの積層体が完全に重なり合うように向かい合わせの関係に置かれてもよい。2つの積層体は、それらの最も短い末端縁部に沿って互いに結合される。結合領域は、積層体の最も長い縁部に沿って測定したとき、幅約5mm〜約15mmのいずれかの長さを延びてよい。2つの積層体は、塗布量(laydown)30g/mのH2031などの接着剤で互いに結合される。
5)2つの結合された伸展積層体により、約300〜380mmの外周を有する腰部バンドが得られる。実施例1は約306mmの外周を有していた。実施例2は約360mmの外周を有していた。
吸収性アセンブリは、図3〜4に示されるものと実質的に同様の吸収性物品を得るため、腰部バンドに取り付けられてもよい。吸収性アセンブリの構造は当該技術分野において周知である。理想的には、吸収性アセンブリは、吸収性アセンブリと腰部バンドが重なり合う量が最小限になるようにして腰部バンドに結合される。実施例1及び2は、上述の工程に従って作成されてもよい。実施例1は実施例2とは外周が異なる。実施例1は約306mmの外周を有し、実施例2は約360mmの外周を有していた。
実施例3及び4 これらの実施例は、プロクター・アンド・ギャンブル(The Procter & Gamble Company)(オハイオ州シンシナティ(Cincinnati))から入手可能な、パンパース(Pampers)(登録商標)イージーアップ(Easy Up)サイズ2T〜3Tを使用した比較例である。
実施例5及び6 これらの実施例は、キンバリー・クラーク(Kimberly-Clark Corp.)(ウィスコンシン州ニーナ(Neenah))から入手可能な、ハギーズ・プルアップ(Huggies Pull-Ups)(登録商標)男の子用、サイズ3T〜4Tを使用した比較例である。
実施例7及び8 これらの実施例は、キンバリー・クラーク(Kimberly-Clark Corp.)(ウィスコンシン州ニーナ(Neenah))から入手可能な、ハギーズ・プルアップ(Huggies Pull-Ups)(登録商標)女の子用、サイズ3T〜4Tを使用した比較例である。
試験結果
表1及び2に後述されるのは、実施例1〜8に対する解放率試験の結果である。表1は、別個の時点における実施例の未加工の抵抗力値を列挙している。表2は、正規化され、少数位1/100の単位で四捨五入された表1の抵抗力を示す。正規化は、様々な時点(表1に示されるような)で実施例の未加工の抵抗力値を取り、試料の幅で割ることによって行われてもよい。抵抗力値は、誤差がプラス又はマイナス0.05Nまでと見なされる。結果として、1秒の時点における実施例1の負の抵抗力値は、信号対雑音のノイズであると考えられ、測定の精度を前提とすると、1秒の時点で抵抗力がないことに相当し得る。同様に、1秒の時点における実施例2の抵抗力値も抵抗力がないことに相当し得る。表1のデータから分かるように、本発明(実施例1〜2)は、抵抗力が徐々に増えて、180秒の時点で測定したときに最大抵抗力に達する回復を示す。比較例(実施例3〜8)は、抵抗力値が測定サイクルの開始時において高く、15〜30秒後に僅かに増加することを示す。
Figure 2008540058
Figure 2008540058
表3は、別個の時点における様々な実施例に対する最大抵抗力パーセントを示す。所与の時間に対する最大抵抗力パーセントは、ある時間における抵抗力の測定値を取り、時間=180秒における抵抗力で割り、100を掛けることによって計算される。本明細書で使用するとき、用語「最大抵抗力」は、未加工の又は正規化された、180秒において試料に対して測定された抵抗力を指す。この最大抵抗力パーセント値は、試料がその最大抵抗力値に近付くのに掛かる時間がどれだけ短いか、また相対的にどの程度の抵抗力が与えられるかを示すために使用することができる。
図20は、表3からのデータを組み込んだ、時間に対してプロットした最大抵抗力パーセントのグラフである。表3及び/又は図20から理解されるように、本発明(実施例1及び2)は、抵抗力が緩慢に最大抵抗力に達するような構成を示す。対照的に、比較例(実施例3〜8)は、最大抵抗力の大きな割合(即ち70%以上)が比較的瞬間的(例えば、時間=1秒で測定されたとき)に与えられる。更に、15秒までに、本発明はその最大抵抗力の約11〜15%しか示さないのに対して、比較例はそれらの最大抵抗力の少なくとも90%を示す。定性的に、本発明は、比較例にある「反発」を示さない。プルオンおむつを小児が自分で適用することに関連して見たとき、低い最初の抵抗力(即ち、より低い時間値における低い最大抵抗力パーセント)は、小児が、それほど力を掛けずにプルオンおむつの腰部開口部を広げることができることを意味する。最初の抵抗力がより低いプルオンおむつは、介護人に補助されて、又は補助されずに小児が適用することをより容易にすると考えられる。
Figure 2008540058
表4は、実施例それぞれに対する解放率の値を示す。解放率を計算する式は上記に示されている。解放率の計算から分かるように、ゼロに近付く解放率の値は、時間=nにおける抵抗力が、時間=1秒における抵抗力に比べて認め得る程増加していないことを示す。同様に、100に近付く解放率の値は、時間=nにおける抵抗力が、時間=1秒における抵抗力に比べて認め得る程増加したことを示す。
Figure 2008540058
図21は、実施例1〜8の正規化された抵抗力対時間のプロットである。グラフから分かるように、比較例(実施例3〜8)は、時間=0秒において抵抗力がフックに印加されていることを示す。結果として、実施例3〜8はそれぞれ、0秒の30%回復時間を示す。対照的に、図21に示されるように、本発明(実施例1〜2)は、約7.5秒と12.5秒の間の30%回復時間を示す。本発明が示す30%回復時間により、結果として、プルオンおむつを適用する間、腰部開口部が広げられた状態を維持すると考えられる。従って、本発明が示す30%回復時間により、プルオンおむつをより容易に適用することが可能になり得る。
「発明を実施するための最良の形態」及び「背景技術」で引用される全ての文献は、その関連部分において、本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に関して先行技術であることを容認するものとして解釈されるべきではない。
本開示の特定の実施形態及び/又は個々の特徴について図示し説明したが、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正を実施できることが当業者には明白であろう。更に、かかる実施形態及び特徴のすべての組み合わせが可能であり、またこれにより本開示を好ましく実施できることも明らかである。従って、添付の特許請求の範囲は、本開示の範囲内にある全てのそのような変更および修正を含むものとする。
添付図面中、同じ参照数字は同じ要素を示し、描かれるいくつかの代表的な実施形態において、同一であっても、又は同一でなくてもよい。一部の図は、他の要素をより簡潔に示すため、選択された要素を省略することで簡易化されていてもよい。一部の図中のそのような要素の省略は、対応する明細書の中で明確に叙述されている場合を除き、代表的な実施形態のいずれかにおいて必ずしも特定要素の有無を暗示するものではない。
本発明による使い捨てプルオンおむつの斜視図。 締着装置を示す、本発明による使い捨てプルオンおむつの斜視図。 シームを解かれた非収縮状態で広げられた、図1の使い捨てプルオンおむつの斜視図。 本発明による使い捨てプルオンおむつの斜視図。 シームを解かれた非収縮状態で広げられた、図3の使い捨てプルオンおむつの斜視図。 身体面表面上に配置された湿潤感知部材を有する使い捨て吸収性物品の平面図。 湿潤感知部材の層を示す、図5aに示される使い捨て吸収性物品の断面図。 トップシートと一体化された湿潤感知部材を有する使い捨て吸収性物品の平面図。 図6aに示される使い捨て吸収性物品の断面図。 初期状態の出現する図柄を有する吸収性物品の前側斜視図。 後に続く状態の第1の出現する図柄を示す、図7aの吸収性物品の前側斜視図。 後に続く状態の第1及び第2の出現する図柄の両方を有する、図7aの吸収性物品の前側斜視図。 単層バックシートを有する吸収性物品の部分断面図。 2層バックシートを有する吸収性物品の部分断面図。 弛緩状態及び拡張状態のゼロ歪み積層体に適用された情報画像の平面図。 弛緩状態及び拡張状態のゼロ歪み積層体に適用された情報画像の平面図。 弛緩状態及び拡張状態のエラストマーフィルムに適用された情報画像の平面図。 弛緩状態及び拡張状態のエラストマーフィルムに適用された情報画像の平面図。 弛緩状態及び拡張状態の予め伸展された積層体に適用された情報画像の平面図。 弛緩状態及び拡張状態の予め伸展された積層体に適用された情報画像の平面図。 情報画像がその上に配置された突出部を備えた主要部分を有する物品の一部の拡大平面図。 情報画像がその上に配置された突出部を備えたサイドパネルを有する物品の一部の拡大平面図。 サイドパネルのシームに広がる情報画像を有する物品の一部の拡大平面図。 サイドパネルのシームに広がる別の情報画像の拡大平面図。 外側表面上に質感機構を有する物品の側面断面図。 外側表面上に質感機構の代替実施形態を有する物品の側面断面図。 外側表面上に質感機構の代替実施形態を有する物品の側面断面図。 解放率試験に使用されるカスタムフックを示す。 試料がその上に係合された、解放率試験に使用されるカスタムフックを示す。 実施例に対する最大抵抗力パーセント対時間をプロットするグラフ。 実施例に対する正規化された抵抗力対時間をプロットするグラフ。

Claims (14)

  1. 一対の長手方向側部を有する前側腰部区域と、一対の長手方向側部を有する後側腰部区域と、前記前側腰部区域と前記後側腰部区域とを接続する股部区域とを含み、前記前側腰部区域の前記長手方向側部それぞれから外向きに延びる一対の前側サイドパネルと、前記後側腰部区域の前記長手方向側部それぞれから外向きに延びる一対の後側サイドパネルと、腰部開口部及び一対の脚部開口部を有するパンツ様衣類を形成するように、前記前側サイドパネルそれぞれを対応する後側サイドパネルと接合する一対のサイドシームとを含む吸収性物品であって、
    前記吸収性物品は、情報画像機構、緩慢に回復する弾性化区域機構、及び再締着可能なサイドシームから成る群から選択された少なくとも1つの適用又は除去補助具を含み、前記吸収性物品は、出現する図柄、消失する図柄、及び湿潤感知部材から成る群から選択された少なくとも1つの感知フィードバック機構をさらに含むことを特徴とする、吸収性物品。
  2. 前記少なくとも1つの適用又は除去補助具は、好ましくは前記前側サイドパネル及び前記後側サイドパネルの1つの上に位置する、前記物品を把持するための引張り位置を伝える情報画像を含む、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記情報画像は、好ましくは少なくとも小児の手の一部にほぼ対応するサイズ寸法を有する手の図柄を含む、請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記手の図柄は、1から10センチメートルの横方向サイズ寸法及び1から5センチメートルの長手方向サイズ寸法を有する、請求項6に記載の吸収性物品。
  5. 前記少なくとも1つの適用又は除去補助具は緩慢に回復する弾性化区域を含み、前記緩慢に回復する弾性化区域は、ほぼ前記腰部開口部の周囲に配置された弾性ベルト区域を含む、請求項1に記載の吸収性物品。
  6. 前記弾性ベルト区域は、解放率試験によって測定したとき、15秒後に最大抵抗力の50%未満を示し、かつ好ましくは、解放率試験によって測定したとき、45秒後に最大抵抗力の90%未満を示す、請求項5に記載の吸収性物品。
  7. 前記弾性ベルト区域は少なくとも1秒に30%回復時間を示す、請求項5に記載の吸収性物品。
  8. 前記弾性ベルト区域は508mm/分未満の回復速度を示す、請求項5に記載の吸収性物品。
  9. 前記少なくとも1つの適用及び除去補助具は再締着可能なサイドシームを含み、前記サイドシームは、好ましくは機械的締結具を含む、請求項1に記載の吸収性物品。
  10. 前記機械的締結具は、フック・ループ式、又はフック・フック式の締結具を含む、請求項9に記載の吸収性物品。
  11. 前記再締着可能なサイドシームは粘着性又は接着性締結具を含む、請求項9に記載の吸収性物品。
  12. 前記感知フィードバック機構は出現する図柄を含み、前記出現する図柄は時間と共に出現し、前記出現する図柄は、好ましくは液体に触れると見えにくい、請求項1に記載の吸収性物品。
  13. 前記感知フィードバック機構は消失する図柄を含み、前記消失する図柄は、好ましくは液体に触れると見えにくくなる、請求項1に記載の吸収性物品。
  14. 前記感知フィードバック機構は湿潤感知部材を含み、前記湿潤感知部材は、好ましくはユーザによって前記物品から任意に取外し可能である、請求項1に記載の吸収性物品。
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