JP2003501211A

JP2003501211A - 対話形訓練補助を与える湿り指示図柄を有する吸収性物品

Info

Publication number: JP2003501211A
Application number: JP2001502784A
Authority: JP
Inventors: クリストファーピーターオルソン; カスリーンアイリーンラトリフ; シャーリーアンウェバー
Original assignee: キンバリークラークワールドワイドインコーポレイテッド
Priority date: 1999-06-15
Filing date: 2000-06-15
Publication date: 2003-01-14
Anticipated expiration: 2020-06-15
Also published as: ZA200109696B; CN1370060A; EG22641A; KR100794867B1; DE60033395T2; EP1762209A2; US20010053898A1; EP1762209A3; EP1194101B1; US20050177120A1; AU774300B2; AU5739400A; RU2241424C2; CN1165265C; HK1049602A1; EP1762209A8; US6635797B2; PL364856A1; AR024371A1; EP1194101A1

Abstract

(57)【要約】トレーニングパンツなどの使い捨て吸収性物品は、対話形訓練の補助を与える湿り指示図柄を含む。対話形図柄は、永久キャラクタ図柄と、尿又は環境に曝されることに反応して「現れる」、又は、視野から「消える」１つ又はそれ以上の活性物体図柄とを含むことができる。対話形図柄はまた、永久キャラクタ図柄が活性物体図柄に関わる活動を行っているように描かれた物語の筋を含むことができる。湿りを指示する形態と図柄による物語の筋とは、保護者が子供と教育的かつ誘導的な方法で対話して排泄訓練の方法を向上させることを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】（技術分野）本発明は、吸収性物品に関し、より具体的には、対話形訓練補助を与える湿り
指示図柄を有する吸収性物品に関する。

【０００２】（背景技術）排泄訓練の方法には、以下では単に保護者と呼ぶ両親及び保護者が使用し得る
多くの訓練手法及び訓練補助を含む、広範な異なる態様を取り入れることができ
る。全体的排泄訓練方法の１つの態様は、子供がちょうど大人のように今後は便
所を使用しなければならないことを理解するのを助けるためのおむつからトレー
ニングパンツへの切り換えである。全体的排泄訓練方法の別の態様は、子供が今
やおむつの代わりに便所を使用しなければならないという子供に対する前向きな
奨励及び援護としての保護者の教えを含む。トレーニングパンツの使用及び保護
者からの前向きな奨励は、排泄訓練方法おいて有益であったが、なお改善する余
地は多く残っている。具体的には、保護者は、排泄訓練過程を通して彼らの子供
たちをより容易により早く成功に導く方法を依然として捜している。

【０００３】多くの保護者は、排泄訓練過程を始めるのに子供にその準備ができているかど
うか判断するのが困難であり、幼い子供たちに排泄訓練を教えることの難しさを
過小評価している。子供が最初の排泄訓練の教えや導入に応じない場合、保護者
は、子供に排泄訓練の技術を習得するように奨励する手法、方法、又は、教材ツ
ールを見出せなくなる可能性がある。すなわち、本、ビデオテープ、ステッカー
付き図表、専用便所、及び、対話形排泄訓練用具などの様々な教材ツールが利用
可能であるが、排泄訓練方法を容易にする新しく改善された教育的及び奨励的機
構の必要性が残されている。

【０００４】（発明の開示）従来の吸収性衣類に付随する上記の欠陥に呼応して、不測の事態が起きた時に
保護者と子供に教える対話形図柄を使用することより、排泄訓練用具の利点を提
供する吸収性物品が開発された。対話形図柄は、永久的なキャラクタ図柄と１つ
又はそれ以上の活性物体図柄を含むことができる。物体図柄は、視野から「消え
る」又は「現れる」ように作られるので「活性」と呼ばれ、特に子供が不測の事
態を起こし、活性である物体図柄が尿と接触する時に機能するが、製品が使用中
の時、空気中の分子などの環境に曝された結果として時間が経つと同じく消失又
は出現が起こる。対話形湿り指示図柄はまた、永久キャラクタ図柄が活性物体図
柄に関わる活動を行っているように描かれた物語の筋を含むことができる。この
ようにして、吸収性物品は、図柄によって作り出された物語の筋に関する保護者
の子供との対話を可能にすることができ、物体図柄の活性的性質によって保護者
に排泄訓練に関する重要な教えを子供に授ける好機を与えることができる。従って、１つの実施形態において本発明は、内部表面及び反対側の外部表面を
有する外側カバーと、外側カバーの内部表面に配置された吸収性アセンブリとを
含む吸収性物品に関する。吸収性物品はまた、外側カバーに配置された永久キャ
ラクタ図柄及び活性物体図柄を含み、永久キャラクタ図柄は、活性物体図柄と相
互作用的な相互関係を有する。

【０００５】本明細書に用いる場合、「活性図柄」という用語は、浮き出し図柄、消失図柄
、又は、浮き出し及び消失図柄の組合せを意味するのに用いられる。「浮き出し
図柄」という用語は、尿に曝された時、可視的になるか又は可視性が一層顕著に
なる図柄、又は、尿に曝されず環境に曝された時、時間の経過と共に可視的にな
るか又は可視性が一層顕著になる図柄を意味するのに本明細書では用いられる。
反対に、「消失図柄」という用語は、本明細書では、尿に曝された時に不可視的に
なるか又は著しく可視的でなくなる図柄、又は、尿に曝されるのではなく環境に
曝された時、時間の経過と共に不可視的になるか又は著しく可視的でなくなる図
柄を意味するのに用いられる。

【０００６】特定の実施形態では、活性図柄は、尿などの水溶液に溶けるインクで作られた
消失図柄を含むことができる。そのインクは、吸収性物品内に置かれるので、製
品に液体が侵入する時に濡れて溶解する。一旦溶解すると、インクは、外側カバ
ーから流されて外側カバーによって覆い隠される。その結果、活性図柄は視野か
ら消えたように見える。好適な尿可溶性インクは、米国ペンシルベニア州フィラデルフィア所在のサン
・ケミカル・コーポレーションなどの様々な販売業者からＡＱＵＡＤＥＳＴＲ
ＵＣＴの商品名で入手できる。具体的な尿可溶性混合物は、本明細書で引用によ
り援用されている、１９７７年５月１０日にティモンズ他に附与された米国特許
第４、０２２、２１１号に開示されている。インクの色は、液体と接触すると素
早く消えていくことを含め、心地よい外観及び図柄効果を与えるように選ぶこと
ができる。急速な消失を容易にするために、消失図柄は、約１から約２ミリメー
トルまでの線幅を有する線画を含むことができる。

【０００７】活性図柄はまた、尿などの水溶液に曝された時に色を変えるインク又は接着剤
などの混合物から形成される消失又は浮き出し図柄を含むことができる。色変化
混合物は、水溶液に曝された前か後のいずれかで、背景又は周囲の色に溶け込む
ようにすることができる。この色変化型の適切な混合物は、例えば、米国ウィス
コンシン州ウォーワトーサ所在のフィンドレー・アドヒーシブス（Ｆｉｎｄｌｅ
ｙＡｄｈｅｓｉｖｅｓ）・インコーポレーテッドから入手できるｐＨ変化／色
変化高温溶融接着剤など、様々な販売業者から入手できる。代替的に、活性図柄
は、ｐＨ感受性インク、一過性インク、着色吸収性粒子、水和性の塩、湿気感受
性フィルム、酵素、又は、熱感受性インク及び染料などを含むことができる。

【０００８】消失図柄は、外側カバーの外部表面に対して視野から単に消えることができる
。例えば、見えなくなっていく物体図柄は、永久的背景図柄の中に消えるように
することができる。代表的な例には、青色の水又は緑の雑草などの背景図柄の中
に消えるか見えなくなっていく黄色の魚などの物体図柄、緑の芝生などの背景図
柄の中に見えなくなっていくピンクの花などの物体図柄、黄褐色の砂などの背景
図柄の中に見えなくなっていくラベンダー色の砂用おもちゃなどの物体図柄、黄
褐色の砂などの背景図柄の中に見えなくなっていくピンクの貝殻などの物体図柄
、ジャングルの場面などの背景の図柄の中に見えなくなっていく小さな動物など
の物体図柄、スイレンなどの背景図柄の中に見えなくなっていく蛙などの物体図
柄、黄色の床又は毛布の区域などの背景図柄の中に見えなくなっていく緑のおも
ちゃなどの物体図柄、青色の雲などの背景図柄の中に見えなくなっていくピンク
の天使などの物体図柄、犬皿の内側などの背景図柄から見えなくなっていく赤い
骨などの物体図柄、緑のチェックの床などの背景図柄から見えなくなっていく猫
の黄色い糸ボールなどの物体図柄、又は、道路などの背景図柄から消失するおも
ちゃの車などの物体図柄などが含まれる。

【０００９】活性図柄はまた、環境に曝されて時間が経つと現れるように形成することがで
きる。特に、活性図柄は、時間間隔、温度レベル、酸素レベルなど、及び、それ
らの組合せに反応的であることが可能である。特定条件に応答して時間を経て現
れる様々な可視表示については、本明細書で引用により援用されている、１９９
１年１０月１５日にハース他に付与された米国特許第５、０５８、０８８号、１
９９１年１０月１日にパテル（Ｐａｔｅｌ）に付与された米国特許第５、０５３
、３３９号、１９９１年９月３日にパテルに付与された米国特許第５、０４５、
２８３号、１９９１年１月２９日にシャーマンに付与された米国特許第４、９８
７、８４９号、１９９０年２月２０日にハースに付与された米国特許第４、９０
３、２５４号、１９８９年３月１４日にバッタチャージー（Ｂｈａｔｔａｃｈａ
ｒｊｅｅ）に付与された米国特許第４、８１２、０５３号、及び、１９８１年１
０月６日にブラッドレー他に付与された米国特許第４、２９２、９１６号に開示
されている。時間を経て現れる活性図柄は、使用を始める時に製品に施されるか
、又は、製品の一体型構成要素として形成されてもよい。

【００１０】活性図柄とは対照的に、「永久図柄」という用語は、本明細書では、吸収性物
品に尿が侵入する時、及び、吸収性物品が使用条件に似せた環境に曝される時に
、その可視性の程度が実質的に変わらない図柄を意味するように使用される。図
柄又は図柄の一部分の可視性の変化は、図柄を含む物品が液体に曝される前後の
人による図柄の観察に基づいて判断することができる。この目的のために、液体
は、塩化ナトリウムを０．９重量％含有し室温（２３℃又は約２３℃）で使用さ
れる水溶液に２０分間物品を完全に浸すことによって液体に曝される。２０分後
、製品は水溶液から取り除かれ、米国ニューヨーク州ピーターズバーグ所在のタ
コニック・プラスチックス・インコーポレーテッドから市販されている、ＴＥＦ
ＬＯＮ（登録商標）コーティングされた０．２５インチの開口部を有する繊維ガ
ラスの網の上に置かれ、その網は、次に真空箱に置かれて可撓性ラバーダム材料
で覆われる。真空箱において、３．５キロパスカル（０．５ポンド／平方インチ
）の真空を５分間に亘って作り、その後、物品を取り出して観察された。２０−
２０の通常又は矯正視力を有する人は、３０フィート燭（３２０ルクス）の照明
をもたらす環境では１メートルの距離から観察する必要がある。図柄の可視性の
変化が識別されなければならず、必要であれば、吸収性アセンブリ内のフラフパ
ルプなどの他の材料の色の変化と区別される必要がある。永久図柄は、製品に液
体が侵入するか又は環境に曝される時、図柄全体もまたその外観、大きさ、又は
、形状を実質的に変えないように形成できることが好ましい。

【００１１】吸収性物品の図柄は、永久キャラクタ図柄と活性物体図柄とが関わる物語の筋
を与えるように作成することができる。「キャラクタ図柄」という用語は、擬人
化されたイメージ、特に人間の動機、特性、又は、挙動を生命のない物体、動物
、自然現象、又は、漫画のキャラクタなどに帰着する、人間の形又は姿を有する
か暗示するイメージを包含する図柄を意味するように本明細書で使用される。理
想的には、キャラクタ図柄は子供たちの下着に適すると思われ、パンツを着用し
ておまるや便所を使用する興味を起こさせるのに利用できるであろう。その目的
のために、キャラクタ図柄は、特定の文化レベルで宣伝しているか又はよく知ら
れたマスコミ媒体の人気者キャラクタと結び付けることができる。理想的には、
それらは、子供又は保護者が愛し、一体感を持ちたいキャラクタである。子供に
とって、自分自身がキャラクタの場所を占めていると想像できることが理想であ
る。キャラクタ図柄は、永久図柄、活性図柄、又は、永久及び活性図柄の両方を
含むことができる。

【００１２】キャラクタ図柄の役割は、子供がＢＩＧＫＩＤ（登録商標）（キンバリー・
クラーク・コーポレーションの登録商標）であるかのように感じることを補助し
、子供達に排泄訓練修了者になる動機を与えることであり得る。キャラクタ図柄
はまた、両親や保護者に排泄訓練中に使用する対話の要素を与えることができる
。１つの実施形態は、消失図柄が消えてしまった後、ある行動又は観察を完了す
ることができない永久キャラクタ図柄を含む。これは、子供が不測の事態を起こ
してしまい自分のパンツを濡らした時、子供と保護者との間の怖がらせない優し
い会話を容易にする。キャラクタ図柄は、子供に自分のパンツを濡らさないでほ
しいという希望を伝える一方で、尚かつ、保護者が非難や恥ずかしめを子供から
そらすのに使うことができる第３者である。保護者が第３者のことを話している
ように思える時、子供にとって非難を受け入れるのが容易な場合がある。それは
また、過ちについて子供と直接対峙する必要がないので、保護者にとってストレ
スがより少ないことであり得る。同様に、キャラクタ図柄は、子供に慰めの源と
、排泄訓練中のストレスを減らす仲間とを与えることができる。

【００１３】キャラクタ図柄は、描かれた場面に関するテーマを設定するトレーニングパン
ツ全体図柄の一部分を含むことができるのが好ましい。それ自体として、キャラ
クタ図柄は、子供と両親又は保護者との間の教育的対話の機会を準備することが
できる。より具体的には、両親又は保護者は、排泄訓練を進行する目的でゲーム
や物語を作り上げるのに図柄で表された物語の筋を使用することができる。子供
が自分のトレーニングパンツを濡らすと「消える」消失する物体図柄の場合、保
護者は、「魚釣りをしているボートの小熊をご覧なさい。あなたが漏らせばボー
トの下の魚が消えることになるので、あなたのトレーニングパンツにおしっこを
しないようにしなさい。」などの態度をとってもよい。

【００１４】好適なキャラクタ図柄は、腕、脚、又は、顔の造作などのような人の特徴を備
えたり又は備えない場合もある、動物、人々、生命のない物体、自然現象、又は
、漫画のキャラクタなどを含むことができる。排泄訓練を高めるために、キャラ
クタ図柄は、一体感を持てる漫画のキャラクタのように子供によく知られている
ことが必要な場合がある。キャラクタ図柄は、少なくとも子供が関連づけられる
種類でなければならず、例をあげれば、動物、おもちゃ、又は、世間が認めるキ
ャクタなどを含むことができるであろう。キャラクタ図柄は、人間のような容貌
、人間のような表情、服装、又は、能力などを含むことにより、子供にとってよ
り人好きのする親しいものにすることができる。例示的であるが、動物のキャラ
クタ図柄は、微笑んだり、着物を着たり、スポーツをしたり、魚釣りをしたり、
ドライブをしたり、又は、おもちゃで遊んだりして表すことができる。特定の実
施形態では、キャラクタ図柄は、親しみやすく、前向きであり、威圧的でなく、
滑稽であり、自主性があり、霊感を与え、活性であり、表情豊かであり、及び／
又は、忍耐強いように表現し得る外観を投影するように創造できることが必要で
ある。

【００１５】前述のように、永久キャラクタ図柄は、活性物体図柄と相互作用的な相互関係
を有することが必要である。「物体図柄」という用語は、本明細書では、生命の
ない物体又はキャラクタを含むことができる、対象や物を表す図柄を意味するよ
うに用いられる。「相互作用的な相互関係を有する」という用語は、本明細書では、キャラクタ
図柄が行動や活動に関わっているか又はそれを実行しているように描かれて、物
体図柄が行動や活動の対象であるか又はそれに関連することを意味するように用
いられる。列挙する特定実施形態に限定することは望まないが、物体図柄と相互
作用的な相互関係を有するキャラクタ図柄の好適な例には、ラケット、バット、
グローブ、又は、他のスポーツ用具などを持っているか使っているキャラクタ図
柄とボールや関連スポーツ用具などを含む物体図柄、サッカー場、フットボール
場、バスケットボールコート、又は、類似の環境において描かれたキャラクタ図
柄とボールや関連用具又は関連おもちゃを含む物体図柄、蝶採集用の網などを持
っているキャラクタ図柄と蝶などを含む物体図柄、釣竿を持ってボートなどに座
っているキャラクタ図柄と魚や膨張式水遊び用おもちゃなどを含む物体図柄、花
、植物、又は、園芸用道具などを持っているキャラクタ図柄と花や植物を含む物
体図柄、動物や植物などを含む物体図柄に餌を与えている、訓練している、又は
、飼育しているキャラクタ図柄、人形の家や農家の内庭などの特定環境で遊んで
いるキャラクタ図柄とその環境に特別に適合している人形や動物などを含む物体
図柄、望遠鏡などを持っているか使っているキャラクタ図柄と星や惑星などを含
む物体図柄、レーシングカーを含むキャラクタ図柄とレース用の旗を含む物体図
柄、潜水艦を含むキャラクタ図柄と魚、あぶく、又は、貝殻などを含む物体図柄
、ペットや他の動物を含むキャラクタ図柄と犬用の骨、ペット用のおもちゃ、又
は、餌などを含む物体図柄、広い砂場を含むキャラクタ図柄と砂場におもちゃを
含む物体図柄、大きな犬皿の近くに犬を含むキャラクタ図柄と犬皿の中又は近く
に犬用の骨を含む物体図柄、又は、他の相互作用的に相互関係がある適切な図柄
を含むことができる。

【００１６】吸収性物品はまた、図柄の対話的性質を促進して保護者に子供と対話するため
の物語を発展させるより大きな機会を提供する永久物体図柄を含むことができる
。従って、１つの実施形態において、吸収性物品は、内部表面及び反対側の外部
表面を有する外側カバーと、外側カバーの内部表面に配置された吸収性アセンブ
リとを含む。永久キャラクタ図柄、永久物体図柄、及び、活性物体図柄は、各々
、外側カバーに配置される。永久キャラクタ図柄は、活性物体図柄と相互作用的
な相互関係を有し、永久物体図柄は、活性物体図柄と内容的に関係がある。

【００１７】本明細書で用いる場合、「内容的に関係がある」という語句は、１つの図柄の
内容が別の図柄の内容と同じであるか又は結びついている状況を意味する。内容
の関連は、２つ又はそれ以上のテキストメッセージの間、２つ又はそれ以上の絵
入りイメージの間、又は、１つ又はそれ以上のテキストメッセージと１つ又はそ
れ以上の絵入りイメージとの組合せの間にあることが可能である。「テキストメ
ッセージ」という用語は、１つ又はそれ以上の英数字記号から成る図柄を意味し
、「絵入りイメージ」という用語は、１つ又はそれ以上の絵から成る図柄を意味
する。「テキストイメージ」と「絵入りイメージ」という用語は、本明細書で用い
る場合は互いに排他的である。一般的な用語である「図柄」は、本明細書では、
吸収性物品上にあるか又は見えてくるいかなるデザイン又は模様なども意味する
ように使われ、具体的には、１つ又はそれ以上の英数字記号から成るテキストメ
ッセージ、１つ又はそれ以上の絵から成る絵入りイメージ、及び、それらの組合
せを含む。

【００１８】一例として、２つの絵入りイメージは、イメージが同一であり、イメージが共
通の対象の異なる大きさ、形状、又は、色を別々に示し、イメージの各々が月と
星、水域と水遊び用おもちゃ、砂場とそれに適するおもちゃ、野球バットとボー
ル、又は、納屋と動物などの通常互いに関連する２つの対象の１つ及びもう１つ
を示し、イメージがスポーツ活動や園芸活動などの特別な活動に使用される異な
る品目を示し、イメージが三角形と三角形の開口又は１組のジッパーなどの幾何
学的に一致するか又は係合する要素を共に示し、又は、イメージの各々が複数部
分から成る絵の一部分を描くなどの場合に、内容的に関係があると見なされる。
同様に、２つのテキストメッセージは、メッセージが同一であり、メッセージが
「ｊｕｍｐ」と「ｕｐ」のように文、考え、又は、行動を共に形成し、メッセー
ジの各々が「バット」と「ボール」、「Ｂｉｇ」と「Ｋｉｄ」、「Ｂｉｇ」と「
Ｇｉｒｌ」、又は、「Ｂｉｇ」と「Ｂｏｙ」などの互いに通常関連する２つのこ
との１つ及びもう１つを指し、又は、質問と答えを共に呈示するなどの場合に、
内容的に関係があると見なされる。同じように、テキストメッセージと絵入りイ
メージとは、テキストがイメージを名づけるか、規定するか、又は、説明するな
どの場合に内容的に関係があると見なされる。

【００１９】永久物体図柄は、永久キャラクタ図柄と相互作用的に関連することができる。
従って、特定の実施形態では、吸収性物品は、内部表面及び反対側の外部表面を
有する外側カバーと、外側カバーの内部表面に配置された吸収性アセンブリとを
含む。永久キャラクタ図柄、永久物体図柄、及び、活性物体図柄は、各々、外側
カバーに配置される。永久キャラクタ図柄は、永久物体図柄及び活性物体図柄の
両方と相互作用的な相互関係を有する。

【００２０】より具体的には、吸収性物品の図柄は、永久キャラクタ図柄、１つ又はそれ以
上の永久物体図柄、及び、１つ又はそれ以上の活性物体図柄を含むことができ、
これらの全ては、本、映画、又は、他のマスコミ媒体の供給源を通して一般に知
られていると思われる共通の物語の筋によって関連づけられる。更に、永久キャ
ラクタ図柄は、永久物体図柄を利用する活動に関わっており、活性物体図柄は、
活動の対象である。例えば、図柄には、人の衣類を着て、人の特徴と一般に人間
が行う活動である釣竿を使って魚を釣るなどの活動に従事する能力とを有する動
物から成る永久キャラクタ図柄を含むことができる。永久物体図柄は、魚釣りの
活動と関連する、及び／又は、魚釣りの活動を形成するボート、湖、及び、釣竿
などの対象を含むことができる。活性物体図柄は、活動の対象であって吸収性物
品が尿の流体放出を受ける時に視野から消えていくか又は消えるようになってい
る複数の魚を含むことができる。代替的に、永久物体図柄は、永久キャラクタ図柄と相互作用的に無関係である
ことができる。例えば、永久物体図柄は、キャラクタ図柄の活動と無関係な背景
図柄を含むことができる。例示的に、永久物体図柄は、空、太陽、又は、草原な
どのイメージを含むことができる。

【００２１】使用中、活性図柄は、不測の事態が起きて尿が活性図柄と接触するようになる
と、現れるか又は消えていくことができる。活性図柄は、好ましくは、吸収性物
品が２００ミリリットル又それ以上の尿、より好ましくは、約４０から約６０ミ
リリットル又はそれ以上の尿に侵入された時、３分又はそれ以内に、特に約１分
又はそれ以内に、より好ましくは、約２０秒又はそれ以内に現れるか又は消えて
いく。図柄の変化した状態は、保護者に子供と対話してなぜ図柄が変化したのか説明
する手段を提供する。これは、子供がおまるに行くことや便所の使用が必要なこ
とを知っておくように教わる排泄訓練の段階では特に役に立つ。物語の筋の図柄
と活性図柄との組み合わせは、子供たちに排泄訓練方法に更に興味を持たせ、従
って質の高い結果をもたらすと考えられる。

【００２２】活性図柄が消失図柄である時、訓練の好機は、子供が不測の事態を起こして物
体図柄が消えた時に永久キャラター図柄によって行われている活動が止められる
という事実に基づいている。物体図柄はもはや存在せず、キャラター図柄は物体
図柄ともはや相互作用することができないので、少々落胆した気持ちを子供に優
しく伝えてもよい。保護者は、「岸辺の「熊さん」が一緒に遊ぶ彼の砂のおもち
ゃをまだ持っていられるように、あなたのパンツを濡らさないようにしなさい。
」という前向きな態度を取り得るであろう。意味深いことに、これは、子供が自
分のパンツを濡らさないで行ける限り、活動を続けさせるかどうかは子供次第で
あることを子供に教える際の動機づけの基本として使うことができる。消失図柄がトレーニングパンツなどの本発明の吸収性物品に用いられる時には
、別の訓練の好機が存在する。保護者は、活性物体図柄が消える時にその活動を
止めなければならないキャラクタ図柄と同じように、子供が便所を使う必要があ
る時には遊びを中断しなければならないことを子供に教えることができる。

【００２３】活性図柄が消失図柄とは逆に浮き出し図柄である場合、訓練の好機は、保護者
が新しい図柄の出現を褒美として説明でき、そのためにより前向きな方法を取る
ことができるという事実に基づく。例えば、活性図柄は、時間が経って現れるよ
うにすることができ、乾燥したままであることは、子供にとって褒美として見る
ことができる。この場合、これは、排泄訓練の待ち行列を特定する手段として用
いることができる。例えば、活性図柄が乾燥している間は１時間毎に一度などの
時間に亘って現れたとしたら、保護者は、「ほら、ご覧なさい。何といい子にし
ていること。あなたは２時間の間乾いたままでしたよ。」と言うことができるで
あろう。

【００２４】活性図柄は、より明るい色及び／又はより暗い色に交互に色を変えることがで
きる。例示的に、黄色又は黄褐色などで非常にうすく輪郭を描かれ着色されたぬ
いぐるみの熊は、尿と接触すると、明るい赤、緑、及び／又は、青に変わること
ができる。代替的に、活性図柄の輪郭だけが存在することができ、時間が経つか
又は尿と接触すると、模様や一様な色が現われることが可能である。例えば、活
性図柄は、消防自動車の輪郭を含むことができ、尿が消防自動車と接触するよう
になると、輪郭が埋められて一様な色になる。

【００２５】永久キャラクタ図柄に適切な焦点をもたらすために、永久キャラクタ図柄は、
製品の縦方向の中心線に沿う又は近くの前部腰領域に配置することができる。永
久キャラクタ図柄、又は、補足的又は相補的な永久キャラクタ図柄は、製品の縦
方向の中心線に沿う又は近くの後部腰領域に配置することができる。特定の実施
形態では、キャラクタ図柄の正面図が前部腰領域に示され、同じキャラクタ図柄
の背面図が後部腰領域に示される。永久キャラクタ図柄は、例えば前部端縁部か
ら約５センチメートルのように、製品の第１及び第２端縁部から間隔を置いて配
置することができる。

【００２６】活性物体図柄は、永久キャラクタ図柄よりも製品の横方向中心線の近くに位置
することができる。特定の実施形態では、活性物体図柄は、使用中に適切に焦点
が当てられ視界から隠れないように、製品の横方向中心線と永久キャラクタ図柄
との間に位置される。活性図柄を製品の股領域にある放尿の目標スポット近くに
配置することにより、侵入に際して活性図柄が素早く尿に曝されるのを同じく補
助することができる。尿との接触によって誘発される活性図柄に対して、活性図
柄は、最初の排尿中に最も濡れを受ける可能性が高い外側カバーの区域に位置す
る必要がある。勿論、永久及び活性キャラクタの代わりの配置は、股領域の永久
キャラクタ図柄と腰領域の１つの活性物体図柄、又は、腰領域の１つ又は両方か
股領域の永久及び活性図柄の両方などが可能である。活性物体図柄は、必ずしも
必要ではないが、例えばキャラクタ図柄の下で「浮いている」ように、永久キャ
ラクタ図柄の１つ又はそれ以上の側部に配置することができる。代替的に、永久
キャラクタ図柄は、活性物体図柄を取り囲むこともできる。

【００２７】１つの特定の実施形態では、活性物体図柄の全ては、子供が注意を集中するこ
とができる明確な活性物体図柄領域に配置される。活性図柄領域は、縦方向中心
線に平行に測って約１０センチメートル、より詳細には、９センチメートルの長
さ寸法、及び、横方向中心線に平行に測って約６センチメートルの幅寸法を適切
に有する。活性図柄領域は、例えば製品の第１端縁部から約１３から１６センチ
メートルだけ間隔を置いて配置されてもよい。１つ又はそれ以上の活性物体図柄が存在することができる。子供に最も大きい
影響を与えるためには複数の活性物体図柄を使う必要があると考えられる。特定
の実施形態では、トレーニングパンツは、例えば２−１−２のパターンで配列し
た５つなどの特に４つから８つである、３つ又はそれ以上の活性物体図柄を含む
。

【００２８】活性物体図柄の大きさは、部分的にその数と種類とに左右される場合がある。
活性物体図柄の大きさは、一般的に、少なくとも約１．５×１．５センチメート
ルであって、３×３センチメートルよりも小さく、特に、少なくとも約１．８×
１．８センチメートルであって、約２．５×２．５センチメートルよりも小さい
ことが好ましい。永久キャラクタ図柄の全体の大きさは、離散的な活性物体図柄の各々の全体の
大きさよりもかなり大きくすることができる。特定の実施形態では、例えば、永
久キャラクタ図柄は、全表面積で測って、１つの物体図柄の大きさの少なくとも
２倍、より具体的には、少なくとも３倍の大きさを有する。永久キャラクタ図柄
の最大の長さ寸法は、縦方向中心線に平行に測って約８から約９センチメートル
であることが必要である。

【００２９】永久キャラクタ図柄、永久物体図柄、及び、活性物体図柄は、外側カバーに適
切に配置される。「に配置される」という用語及びその変形は、１つの部材が別
の部材と一体であることができること、又は、１つの部材が別の部材と結合され
るか、共に置かれるか、又は、近くに置かれた別の構造であることができること
を意味するように意図されている。すなわち、図柄は、外側カバーの表面に直接
又は間接的に形成又は適用されるか、多層の外側カバーの層間に形成又は適用さ
れるか、外側カバーと共に又は近くに配置された生地に形成又は適用されるか、
外側カバー又は別の生地の層内に形成又は適用されるか、又は、それらの他の変
形又は組合せによって形成又は適用することができる。特定の実施形態では、図
柄は、印刷するか、噴霧するか、又は、別の方法で外側カバーの層に直接適用す
ることができる。他の実施形態において、図柄は、以下に限定されないが、組織
層、液体処理層、又は、吸収層などを含む吸収性アセンブリに付随する生地など
の、外側カバーと共に又は近くに置かれた層に適用することができる。

【００３０】永久図柄は、永久図柄の視覚的な影響を高めるために、外側カバーの外部表面
に配置することができる。しかし、永久図柄が製品の外部から可視であり続ける
ならば、代わりに、永久図柄は、外側カバーの内部表面、又は、多層外側カバー
の層間に配置することもできる。活性図柄は、外側カバーの内部表面に位置することができ、このことは、図柄
が尿と接触する速さ、すなわち、それらの視覚的外観を変える速さを高めるため
に、尿によって誘発される活性図柄には特に必要である。外側カバーは、液体不
透過性であるように形成又は処理される材料を含むことが必要である。代替的実
施形態において、外側カバーは、少なくとも部分的に液体透過性であるように形
成又は処理される材料を含むことができる。この後者の場合は、活性図柄は、多
層外側カバーの層間、又は、特に浮き出し図柄に対しては、外側カバーの外部表
面に位置することができる。位置に関係なく、消失図柄は、活性化の前に製品の
外部から可視である必要があり、浮き出し図柄は、活性化の後に製品の外部から
可視である必要がある。

【００３１】単層又は多層積層体を説明する時に用いる「液体不透過性」は、液体が接触す
る点の層又は積層体の面とほぼ垂直方向に、普通の使用条件下において尿などの
液体が層又は積層体を通過しないことを意味する。液体又は尿は、液体不透過性
の層又は積層体の面に平行に広がるか又は運ばれることが可能であるが、本明細
書で用いる場合、これは「液体不透過性」の意味に含まれるとは見なされない。

【００３２】外側カバーは、尿可溶性のインクが溶解した後でそれを隠すために、十分な不
透明度を有する半透明材料、又は、別の方法で処理された透明又は半透明材料を
含むことができる。このような外側カバーは、外側カバーの内部表面又は内部表
面近傍に印刷された図柄が不明瞭になるほど不透明であってはならない。外側カ
バーを作るのに使用されるポリマーフィルムは、フィルムを白色に見えるように
し、尿、ＢＭ、及び、溶解したインクを隠すのに十分な不透明性を発現させるた
めに、二酸化チタンで処理することができる。好適な外側カバー材料の例には、
ポリエチレン、ポリプロピレン、カタロイ（ｃａｔａｌｏｙ）、２成分、又は、
任意のポリマーベース押出しフィルムなどで形成されたフィルムが含まれる。そ
のようなフィルムの１つは、約０．２ミリメートル（０．７５ミル）の厚さを有
するポリエチレンフィルムである。永久及び活性図柄は、外側カバー、又は、外側カバーに任意の適切な技術で結
合されるか、共に配置されるか、又は、近くに配置された別の生地に形成又は適
用することができる。図柄は、図柄が製品の目標とする領域に配置されるように
、製造中に吸収性物品の他の構成要素と見当合わせされる必要がある。

【００３３】尿との接触で誘発される活性図柄に関して、活性図柄は、製品の吸収性アセン
ブリと液体的に連通していることが可能である。本明細書で用いる場合、「液体
的に連通」という用語は、尿などの液体が１つの層又は部材から別の層又は部材
へ移動することができることを意味する。吸収性アセンブリは、必要というわけ
ではないが、溝又は高密度領域を含み、液体分配層などを組み込んで、活性図柄
が位置する外側カバー近くの場所に液体を導く又は向けることができる。

【００３４】前述のように、液体可溶性のインクを活性図柄を作るのに使用することができ
る。外側カバーから離れて吸収性アセンブリに入る溶解インクの移動は、活性図
柄の見えなくなる又は消えていく特性を改善することができると理論づけられる
。この効果を高めるために、外側カバーは、外側カバーの活性図柄領域は吸収性
アセンブリに結合されず、活性図柄領域を取り囲む外側カバーの領域が吸収性ア
センブリに結合される窓枠状のデザインで吸収性アセンブリに取り付けることが
できる。外側カバーを窓枠状のデザインで吸収性アセンブリに粘着的に結合する
１つの好適な方法及び装置は、本明細書で引用により援用されている１９９７年
１１月４日にポップ他に付与された米国特許第５、６８３、７５２号で開示され
ている。

【００３５】本発明と共に使用される好適な吸収性物品は、おむつ、トレーニングパンツ、
失禁用製品、おむつパンツ、又は、使い捨て下着などを含む。好適なトレーニン
グパンツ及びおむつパンツは、継ぎ合わせの側部つまり再装着可能な側部を有す
ることができる。本発明は、排泄訓練を補助するトレーニングパンツ又はおむつ
パンツで使用するのに特に適する。本発明と共に使用するのに好適な１つの特別
なトレーニングパンツについては、本明細書で引用により援用されている１９９
０年７月１０日にヴァン・ゴムペル（ＶａｎＧｏｍｐｅｌ）他に付与された米
国特許第４、９４０、４６４号で開示されている。ヴァン・ゴムペル他の特許は
、トレーニングパンツを作ることができる様々な材料、及び、トレーニングパン
ツの製造方法を説明している。トレーニングパンツはまた、同じく本明細書で引
用により援用されている１９９８年６月１６日にブランドン他に付与された米国
特許第５、７６６、３８９号で開示された方法や装置を使って製造することがで
きる。本発明の上記及び他の形態や利点、及び、それらを達成する方法は、図面及び
図面に関する以下の説明を参照することによって更に明らかになり、本発明自体
もより良く理解されるであろう。

【００３６】（発明を実施するための最良の形態）本発明の原理は、様々な吸収性物品、特に使い捨て吸収性物品に取り入れるこ
とができる。「使い捨て」という用語は、洗ったり別の方法で再使用のために元
に戻すよりはむしろ、限られた使用の後で捨てるように設計された物品を意味す
る。説明を容易にするために、以後の記載は、子供のトレーニングパンツに関し
て為されることになる。トレーニングパンツ２０は、完全に組み立てられた状態で図１に、部分的に分
解して伸ばされ平らに置かれた状態で図２に示されている。トレーニングパンツ
２０は、第１又は前部腰領域２２、第２又は後部腰領域２４、前部及び後部腰領
域の間でそれらを相互接続するように配置された股領域２６、着用者に接触する
ように形成された内面２８（図１）、及び、着用者の衣類に接触するように形成
された、内面と反対側の外面３０を形成する。図示されたトレーニングパンツ２
０は、吸収性シャーシ３２及び複数の横方向に対置する側部パネル３４を含む。
吸収性シャーシ３２と側部パネル３４とは、一体的に形成するか、又は、図示さ
れるように２つ又はそれ以上の別々の部材を含むことができる。

【００３７】トレーニングパンツ２０は、縦方向中心線３６（図２）、横方向中心線３８（
図２）、第１又は前部縦方向端縁部５６、及び、第２又は後部縦方向端縁部５８
（図２）を形成する。第１腰部領域２２は、第１縦方向端縁部５６に当接し、第
２腰部領域２４は、第２縦方向端縁部５８に当接する。「縦方向」及び「横方向
」は、それらの慣例的な意味を有する。縦方向の軸線は、物品の平面内にあって
、物品着用時に立っている着用者を身体の左及び右半分に二分する垂直面にほぼ
平行である。横方向の軸線は、縦方向軸線にほぼ垂直な物品平面内にある。図示
の物品は、横方向よりも縦方向に長い。図示の吸収性シャーシ３２は、外側カバー４０と、外側カバーと重ね合わせの
関係で結合された身体側ライナ４２（図３）とを含む。吸収性シャーシ３２はま
た、外側カバーと身体側ライナとの間に位置した吸収性アセンブリ４４（図３）
を含み、任意選択的に１対の閉じ込めフラップ（図示しない）を含むことができ
る。

【００３８】図１及び図２で示されるように、完全に組み立てられた状態のトレーニングパ
ンツ２０では、前部及び後部腰領域２２及び２４は、合わせ目４６によって互い
に接合され、腰開口部５０及び１対の脚開口部５２を形成する。前部腰領域２２
は、着用時に着用者の前部に位置するトレーニングパンツ２０の部分を含み、一
方、後部腰領域２４は、着用時に着用者の後部に位置するトレーニングパンツ２
０の部分を含む。トレーニングパンツ２０の股部２６は、着用時に着用者の脚部
の間に位置し、着用者の胴下部を覆うトレーニングパンツ２０の部分を含む。側
部パネル３４は、着用時に着用者の側臀部領域に位置するトレーニングパンツ２
０の部分を含む。トレーニングパンツ２０の縦方向端縁部５６及び５８は、着用
時に着用者の腰部を取り囲むように形成され、腰開口部５０をもたらす。

【００３９】吸収性シャーシ３２は、着用者から排泄されたいかなる身体滲出物も包含する
、及び／又は、吸収するように形成される。例えば、吸収性シャーシ３２は、必
ずというわけではないが、身体滲出物の横方向の流れに対して障壁を設けるよう
に形成することができる１対の閉じ込めフラップ（図示しない）を含むことが好
ましい。閉じ込めフラップに好適な構造及び構成は、一般に当業者によく知られ
ており、本明細書で引用により援用されている、１９８７年１１月３日にエンロ
ーに付与された米国特許第４、７０４、１１６号で開示されている。

【００４０】身体滲出物の閉じ込め及び／又は吸収を更に高めるために、トレーニングパン
ツ２０は、当業者に知られているように、前部腰弾性部材、後部腰弾性部材、及
び、脚弾性部材（図示しない）を含むことができる。腰弾性部材及び脚弾性部材
は、トレーニングパンツ２０の外側カバー４０及び／又は身体側ライナ４２と機
能的に接合することができる。腰弾性部材、脚弾性部材、及び、閉じ込めフラッ
プの弾性部材は、任意の適切な弾性材料で作ることができる。当業者によく知ら
れているように、好適な弾性材料は、天然ゴム、合成ゴム、又は、熱可塑性弾性
ポリマーのシート、ストランド、又は、リボンを含む。弾性材料は、弾性収縮力
が生地に附与されるように、伸して生地に接着するか、ギャザーを寄せた生地に
接着するか、又は、生地に接着した後、例えば熱を加えて、弾性を持たせるか又
は縮ませることができる。例えば、１つの特別な実施形態では、脚弾性部材は、
米国デラウェア州ウィルミントン所在のＥ・Ｉ・デュポン・デ・ネモア・アンド
・カンパニーから入手可能で、ＬＹＣＲＡ（登録商標）の商品名で販売されてい
る複数の乾紡集合多繊維スパンデックス弾性糸を含む。

【００４１】外側カバー４０は、トレーニングパンツの外面３０に対応する外部表面と反対
側の内部表面とを有する。外側カバー４０は、実質的に液体不透過性の材料を含
むことが必要である。外側カバー４０は、液体不透過性材料の単一層であること
ができるが、少なくとも１つの層が液体不透過性である多層積層体構造を含むこ
とが好ましい。例えば、外側カバー４０は、積層体接着剤（図示しない）で適切
に互いに接合された液体透過性外側層と液体不透過性内側層とを含むことができ
る。ビード、噴霧、又は、パラレル・スワールなどで連続的又は断続的に塗布す
ることができる好適な積層体接着剤は、米国ウィスコンシン州ウォーワトーサ所
在のフィンドレー・アドヒーシブス・インコーポレーテッド、又は、米国ニュー
ジャージー州ブリッジウォーター所在のナショナル・スターチ・アンド・ケミカ
ル・カンパニーから得ることができる。液体透過性外側層には、いかなる好適な
材料も可能であるが、ほぼ布のような手触りを与えるものが好ましい。そのよう
な材料の一例は、２０ｇｓｍ（グラム／平方メートル）のスパンボンドポリプロ
ピレン不織ウェブである。外側層はまた、液体透過性身体側ライナ４２が作られ
る材料から作ることができる。外側層に関しては液体透過性である必要はないが
、外側層は、比較的布のような手触りを着用者に与えることが必要である。

【００４２】外側カバー４０の内側層は、液体及び蒸気不透過性の両方であることができる
か、又は、液体不透過性で蒸気透過性であることができる。内側層は、薄いプラ
スチックフィルムから製造されるのが好ましいが、他の可撓性の液体不透過性材
料もまた使用することができる。内側層、又は、単層の時の液体不透過性外側カ
バー４０は、排泄物質がベッドシーツ及び衣類などの物品のほか、着用者及び保
護者を濡らすことを防止する。液体不透過性内側層として使用するのに好適な液
体不透過性フィルム、又は、単層液体不透過性外側カバー４０は、米国ニュージ
ャージー州サウスプレーンフィールド所在のエジソン・プラスチックス・カンパ
ニーから市販されている、０．０２５ミリメートル（１．０ミル）ポリエチレン
フィルムである。外側カバー４０が材料の単一層である場合、それに更に布のよ
うな外観をもたらすために、エンボス加工、及び／又は、なし地仕上げをするこ
とができる。上記の通り、液体不透過性材料は、蒸気が使い捨て吸収性物品の内
部から逃げるのを許すことができる一方で、尚、液体が外側カバー４０を通過す
るのを防止する。好適な「通気性」材料は、目標とするレベルの液体不透過性を
付与するためにコーティングされたか、又は、別の方法で処理された微孔性ポリ
マーフィルム又は不織布から成る。好適な微孔性フィルムは、日本国東京都所在
のミツイ・トーアツ・ケミカルズ・インコーポレーテッドから市販されているＰ
ＭＰ−１フィルム材料、又は、米国ミネソタ州ミネアポリス所在の３Ｍカンパニ
ーから市販されているＸＫＯ−８０４４ポリオレフィンフィルムである。

【００４３】図１〜図３に示すように、トレーニングパンツ２０及び特に外側カバー４０は
、１つ又はそれ以上の体裁関連の構成要素を含むことが必要である。体裁関連構
成要素の例には、以下に限定されないが、製品形状を使用者により明確又は可視
的にするために脚及び腰開口部を目立たせる又は強調する図柄、弾性脚バンド、
弾性ウエストバンド、男の子用の模擬の「パンツの前の開き」、及び、女の子用
のひだ飾りなどの機能的構成要素をまねるために製品の区域を目立たせる又は強
調する図柄、製品の大きさの感じを変化させるために製品の区域を目立たせる図
柄、製品に湿り指示計や温度指示計などを表示する図柄、製品に後部ラベル又は
前部ラベルを表示する図柄、及び、書かれた使用説明文を製品の目標とする場所
に表示する図柄が含まれる。

【００４４】幼い男児が使用するようにデザインされた図示のトレーニングパンツ２０は、
対話形の湿り指示図柄を備える登録された外側カバー図柄を含む。より具体的に
は、トレーニングパンツは、人間のような表情を有し、シャツや帽子をかぶって
いる犬の形をした永久キャラクタ図柄７０、それぞれボート、水面を示す曲線セ
グメント、及び、釣竿の形の永久物体図柄７２、７４、及び、７６、及び、魚を
表す複数の活性物体図柄７８を含む。外側カバー図柄はまた、模擬の弾性ウエス
トバンド８０、模擬の前開き８２、及び、模擬の脚バンド８４を含み、それらの
全てが永久図柄であることができる。活性物体図柄７８は、外側カバー４０の内部表面に配置することができ、外側
カバーの外部表面から可視である。活性物体図柄７８は、吸収性アセンブリ４４
と液体連通であり、それは、普通の使用条件下で尿などの液体が活性物体図柄と
吸収性アセンブリとの間を移動できることを意味する。

【００４５】子供がトレーニングパンツ２０を濡らすと、液体が活性物体図柄７８と連通し
、その結果、物体図柄は、だんだん消えていく、色を変える、又は、現れるなど
のいずれかになる。その効果は図４に表されており、活性物体図柄７８が尿と接
触して消える状況を示す。図４の正面図は、活性物体図柄７８がもはや存在しな
いことを示す。浮き出し図柄が採用される場合は、状況は逆に働くことになり、
パンツの外観は、液体の侵入に際して図４から図１に変化することになるであろ
う。代替的に、活性物体図柄７８は、使用すると環境に曝されることにより誘発
される浮き出し図柄を含むことができる。

【００４６】幼い女児が使用するためにデザインされたトレーニングパンツ９０の代替的実
施形態は、図５及び図６に示されている。図示のトレーニングパンツ９０は、永
久キャラクタ図柄９２と、それぞれ雲、虹及び太陽、及び、蝶採集用の網の形の
永久物体図柄９４、９６、及び、９８と、蝶を表す複数の活性物体図柄１００と
を含む。外側カバー図柄はまた、共に永久図柄である、ひだ飾りの付いた模擬の
弾性ウエストバンド８０とひだ飾りの付いた模擬の弾性脚バンド８４とを含む。

【００４７】液体透過性身体側ライナ４２は、一般に、外側カバー４０と吸収性アセンブリ
４４とに重なっており、必要というわけではないが、外側カバー４０と同じ寸法
を有することができる。身体側ライナ４２は、馴染みやすく、柔らかな感触で、
子供の皮膚を刺激しないことが必要である。更に、身体側ライナ４２は、着用者
に比較的乾いた表面を提供し、液体を身体側ライナの厚さに亘って容易に通過さ
せるために、吸収性アセンブリ４４よりも親水性を低くすることができる。

【００４８】身体側ライナ４２は、合成繊維（例えば、ポリエステル又はポリプロピレン繊
維）、天然繊維（例えば、木材又は木綿繊維）、天然及び合成繊維の組合せ、多
孔性発泡体、網状発泡体、又は、穿孔プラスチックフィルムなどの広範な選択肢
を有するウェブ材料から製造することができる。身体側ライナ４２に対しては、
様々な織布及び不織布を使用することができる。例えば、身体側ライナは、ポリ
オレフィン繊維のメルトブロー又はスパンボンドウェブから構成することができ
る。身体側ライナはまた、天然及び／又は合成繊維から成るボンデッドカーデッ
ドウェブであることが可能である。身体側ライナは、実質的に疎水性である材料
から構成することができ、その疎水性材料を、任意選択的であるが、界面活性剤
で処理するか別の方法で処理して、目標とする濡れ性及び親水性のレベルを附与
してもよい。例えば、ＴｒｉｔｏｎＸ−１０２の商品名でローム・アンド・ハ
ース・カンパニーから市販されている界面活性剤の約０．２８重量パーセントを
用いて材料を表面処理することができる。界面活性剤は、例えば、噴霧法、印刷
法、又は、はけ塗り法などのいずれの従来技術を用いても塗布することができる
。界面活性剤は、身体側ライナ４２全体に塗布することができるし、又は、縦方
向中心線に沿った中央部分などの身体側ライナの特定部分に対して選択的に塗布
することができる。

【００４９】好適な液体透過性身体側ライナ４２は、約２７ｇｓｍの坪量を有する不織２成
分ウェブである。この不織２成分は、スパンボンド２成分ウェブ又はボンデッド
カーデッド２成分ウェブであることができる。好適な２成分ステープル長繊維に
は、日本国大阪府所在のチッソ・コーポレーションから入手できるポリエチレン
／ポリプロピレン２成分繊維が含まれる。この特定の２成分繊維においては、ポ
リプロピレンは繊維の芯を形成し、ポリエチレンは繊維の鞘を形成する。多葉形
、並列、又は、エンドツーエンドなどの他の繊維配向も可能である。

【００５０】吸収性アセンブリ４４（図２）は、外側カバー４０と身体側ライナ４２との間
に置かれ、構成要素は、当業技術でよく知られているように、接着剤などのいか
なる適切な手段によっても互いに接合することができる。吸収性アセンブリ４４
は、一般に、圧縮性で適合性があり、子供の皮膚に刺激がなく、液体やいくつか
の身体排泄物を吸収及び保持することができるいかなる構造でも可能である。吸
収性アセンブリ４４は、当業技術で一般に使用される広範な液体吸収材料から様
々な大きさ及び形状に製造することができる。例えば、吸収性アセンブリ４４は
、一般に超吸収性材料として知られる高吸収性材料の粒子と混合したセルロース
フラフのウェブなどの親水性繊維マトリックスを適当に含むことができる。特定
の実施形態では、吸収性アセンブリ４４は、木材パルプフラフなどのセルロース
フラフと超吸収性ヒドロゲル形成粒子とのマトリックスを含む。木材パルプフラ
フは、合成繊維、ポリマー繊維、メルトブロー繊維、又は、メルトブロー繊維と
天然繊維との組合せと交換することができる。超吸収性粒子は、親水性繊維と実
質的に均一に混合することができ、又は、不均一に混合することもできる。フラ
フ及び超吸収性粒子はまた、身体滲出物をより良く包含し吸収するために、吸収
性アセンブリ４４の目標とする区域の中に選択的に置くことができる。超吸収性
粒子の濃度はまた、吸収性アセンブリ４４の厚さに亘って変えることができる。
代替的に、吸収性アセンブリ４４は、繊維質ウェブと超吸収性材料との積層体、
又は、超吸収性材料を局所的区域に維持する他の好適な手段を含むことができる
。

【００５１】好適な超吸収性材料は、天然、合成、及び、修飾天然のポリマー及び材料から
選択することができる。超吸収性材料は、シリカゲルなどの無機材料でもよく、
架橋ポリマーなどの有機化合物でも可能である。好適な超吸収性材料は、米国ミ
シガン州ミッドランド所在のダウ・ケミカル・カンパニー、及び、米国バージニ
ア州ポーツマス所在のホークスト・セラニーズ・コーポレーションなどの様々な
専門業者から入手できる。一般に、超吸収性材料は、少なくともその水中重量の
約１５倍を吸収することができ、その水中重量の約２５倍を超える量を吸収でき
ることが好ましい。

【００５２】１つの実施形態では、吸収性アセンブリ４４は、ほぼ矩形の形状を有し、木材
パルプフラフと超吸収性材料との混合物を含む。フラフの１つの好ましい種類は
、米国ウィスコンシン州ニーナー所在のキンバリー・クラーク・コーポレーショ
ンから入手できる商品名ＣＲ１６５４であると特定され、主に軟材繊維を含有す
る漂白された高吸収性硫酸木材パルプである。概して、超吸収性材料は、吸収性
アセンブリの全重量を基準にして約５から約９０重量パーセントの量で吸収性ア
センブリ４４に存在する。吸収性アセンブリ４４は、約０．１０から約０．３５
グラム／立方センチメートルの範囲内の密度を適切に有する。吸収性アセンブリ
４４は、吸収性アセンブリの一体性及び／又は形状を維持する適切なティシュ・
ラップで包むか取り囲んでもよく、そうしなくてもよい。

【００５３】吸収性シャーシ３２はまた、吸収性アセンブリ４４と互いに向き合う面に沿っ
て液体を収容、一時的に保持、及び／又は、移動するように設計された他の材料
を取り込むこともでき、それにより、吸収性アセンブリの吸収能力を最大にする
。好適な材料の１つは、サージ層（図示しない）と呼ばれ、約５０グラム／平方
メートルの坪量を有する、ＢＡＳＦコーポレーションから市販のポリエステル芯
／ポリエチレン鞘を含む３デニールの２成分繊維６０％とホークスト・セラニー
ズから市販の６デニールのポリエステル繊維４０％との均一混合物のスルーエア
・ボンデッドカーデッドウェブを含む、材料を有する。

【００５４】永久及び活性図柄の様々な配置は、図７Ａ、図７Ｂ、及び、図７Ｃに示す吸収
性物品の部分的切断面を参照することによってより良く理解することができる。
図示の実施形態の様々な層は、接着剤、熱結合、機械的結合、又は、当業者に知
られる他の手段を使って互いに固定することができる。図７Ａは、外側カバー４０と身体側ライナ４２との間に挟まれた吸収性アセン
ブリ４４を有する吸収性物品の部分的切断面を示す。図示の外側カバー４０は、
外部表面１１０と反対側の内部表面１１２とを有する単層から成っている。永久
及び活性図柄は、外側カバー４０に配置することができ、それには、外側カバー
の表面１１０上か表面１１２上のいずれか、外側カバーに面する吸収性アセンブ
リ４４の表面上、又は、吸収性アセンブリと外側カバーとの間が含まれる。外側
カバー４０は、液体不透過性の材料で形成される必要がある。そのような実施形
態において、また、活性図柄が尿との接触によって誘発される場合、活性図柄は
、外側カバー４０の内部表面１１２上か、外側カバーに面する吸収性アセンブリ
４４の表面上か、又は、吸収性アセンブリと外側カバーとの間に配置されること
が必要である。永久図柄と活性図柄とは、同じ位置や同じ生地に位置する必要は
ない。

【００５５】図７Ｂは、外側カバー４０と身体側ライナ４２との間に挟まれた吸収性アセン
ブリ４４を有する別の吸収性物品の部分的切断面を示す。図示の外側カバー４０
は、外側層１１４と内側層１１６とを含む２層複合物から成る。外側カバー４０
は、外部表面１１０と反対側の内部表面１１２とを有する。永久及び活性図柄は
、外側カバー４０に配置することができ、それには、具体的に、外部表面１１０
上、内側表面１１２上、外側層１１４と内側層１１６との間、外側層１１４及び
内側層１１６の向き合う表面のいずれか又は両方の上、外側カバーに面する吸収
性アセンブリ４４の表面上、又は、吸収性アセンブリと外側カバーとの間が含ま
れる。

【００５６】図７Ｃは、外側カバー４０と身体側ライナ４２との間に挟まれた吸収性アセン
ブリ４４を有する更なる吸収性物品の部分的切断面を示す。図示の吸収性アセン
ブリは、吸収性アセンブリの生地１２２及び１２４の間に挟まれた液体貯蔵層１
２０を含む。生地１２２及び１２４は、ティシュ・ラップのシート、又は、液体
分配又は液体処理層などを含むことができる。図示の外側カバー４０は、外部表
面１１０と反対側の内部表面１１２とを有する単層から成るが、代わりに、多層
複合物を含むこともできる。永久及び活性図柄は、外側カバー４０に配置するこ
とができ、それには、外部表面１１０上、内部表面１１２上、外側カバーと共に
又は近くに置かれた生地１２４のいずれかの表面上、生地１２４と外側カバーと
の間、外側カバーに面する液体貯蔵層１２０の表面上、又は、液体貯蔵層と生地
１２４との間などの特定位置が含まれる。非限定的に吸収性アセンブリ又は外側
カバーの層内を含む、吸収性アセンブリ４４及び外側カバー４０の異なる構成が
採用される場合、永久及び活性図柄に関して様々な他の適切な位置が可能になる
。

【００５７】前述のように、図示のトレーニングパンツ２０は、吸収性シャーシ３２の各側
部に配置された側部パネル３４を有する。図示の実施形態では、横方向に対置す
る側部パネル対３４は、接着剤又は熱又は超音波結合などの当業者に知られる装
着方法を用いて、吸収性シャーシ３２に永続的に結合され、互いに対しても永続
的に結合される。側部パネル３４は、トレーニングパンツ２０の横軸線４９に平行な方向に伸び
ることができる弾性材料を含むことが必要である。好適な弾性材料のほか、弾性
側部パネルをトレーニングパンツの中に取り入れる１つの説明した方法は、全て
本明細書で引用により援用されている、１９９０年７月１０日にヴァン・ゴムペ
ル他に付与された米国特許第４、９４０、４６４号、１９９３年７月６日にポヒ
ョラ（Ｐｏｈｊｏｌａ）に付与された第５、２２４、４０５号、１９９２年４月
１４日にポヒョラに付与された第５、１０４、１１６号、及び、１９９１年９月
１０日にボグト（Ｖｏｇｔ）他に付与された第５、０４６、２７２号に記載され
ている。特定の実施形態では、弾性材料は、延伸温熱積層体（ＳＴＬ）、ネック
結合積層体（ＮＢＬ）、逆ネック積層体、又は、延伸結合積層体（ＳＢＬ）材料
を含む。そのような材料を作る方法は当業者にはよく知られており、全てが本明
細書で引用により援用されている、１９８７年５月５日にウィスネスキ他に付与
された米国特許第４、６６３、２２０号、１９９３年７月１３日にモーモン（Ｍ
ｏｒｍｏｎ）に付与された米国特許第５、２２６、９９２号、及び、１９８７年
４月８日にテーラー他の名前で公開された欧州特許出願第ＥＰ０２１７０
３２号に説明されている。代わりに、側部パネル材料は、外側カバー４０又は身
体側ライナ４２に適するとした上記のものなどの他の織物状材料又は不織材料を
含むことができる。

【００５８】例証する目的で与えられた上記の実施形態の詳細は、本発明の範囲を限定する
ものとして解釈されないことが理解されるであろう。本発明のわずか数例の例示
的実施形態のみが上記で詳細に説明されたが、当業者は、本発明の新しい教示や
利点から著しく逸脱することなく例示的実施形態において多くの修正が可能であ
ることは容易に理解するであろう。従って、そのような修正の全ては、添付請求
項及びその全ての同等形態で規定される本発明の範囲の中に含まれることが意図
されている。更に、多くの実施形態は幾つかの実施形態の利点、特に好ましい実
施形態の利点の全てを達成しないと考えられる場合があるが、それでもなお、特
定の利点の欠如をして、そのような実施形態を必ずしも本発明の範囲外の意味に
解釈してはならないことが理解される。

【図面の簡単な説明】

【図１】永久図柄及び活性図柄の両方を示す、本発明の原理を取り入れたトレーニング
パンツの正面全体図である。

【図２】図１のトレーニングパンツの背面全体図である。

【図３】各部分が外されて説明のために伸ばして平らに置かれた状態にある図１及び図
２のトレーニングパンツの部分的分解平面図である。

【図４】永久図柄のみを示している点を除き、図１に類似の正面全体図である。

【図５】本発明の原理を取り入れたトレーニングパンツの代替的実施形態の正面全体図
である。

【図６】図５のトレーニングパンツの背面全体図である。

【図７Ａ】本発明による吸収性物品の様々な部分的切断面の１つを示す図である。

【図７Ｂ】本発明による吸収性物品の様々な部分的切断面の１つを示す図である。

【図７Ｃ】本発明による吸収性物品の様々な部分的切断面の１つを示す図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者ウェバーシャーリーアンアメリカ合衆国ウィスコンシン州 54956 ニーナネルソンコート 1576 Ｆターム(参考） 3B029 BE03

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】内部表面及びその反対側の外部表面を有する外側カバーと、前記内部表面に配置された吸収性アセンブリと、前記外側カバーに配置された永久キャラクタ図柄と、前記外側カバーに配置された活性物体図柄と、を含み、前記永久キャラクタ図柄は、前記活性物体図柄と相互作用的な相互関係を有す
る、ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項２】内部表面及びその反対側の外部表面を有する外側カバーと、前記内部表面に配置された吸収性アセンブリと、前記外側カバーに配置された永久キャラクタ図柄と、前記外側カバーに配置された永久物体図柄と、前記外側カバーに配置された活性物体図柄と、を含み、前記永久キャラクタ図柄は、前記活性物体図柄と相互作用的な相互関係を有し
、前記永久物体図柄は、前記活性物体図柄と内容的に関係がある、ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項３】内部表面及びその反対側の外部表面を有する外側カバーと、前記内部表面に配置された吸収性アセンブリと、前記外側カバーに配置された永久キャラクタ図柄と、前記外側カバーに配置された永久物体図柄と前記外側カバーに配置された活性物体図柄と、を含み、前記永久キャラクタ図柄は、前記永久物体図柄及び前記活性物体図柄と相互作
用的な相互関係を有する、ことを特徴とする吸収性物品。
【請求項４】永久物体図柄を更に含み、前記永久キャラクタ図柄、前記永久物体図柄、及び、前記活性物体図柄は、共
通の物語の筋によって関連する、ことを特徴とする請求項１に記載の吸収性物品。
【請求項５】前記永久キャラクタ図柄は、前記永久物体図柄を利用する活
動に関わっているように描かれており、前記活性物体図柄は、前記活動の対象で
あることを特徴とする請求項２から請求項４のいずれか１項に記載の吸収性物品
。
【請求項６】前記活性物体図柄は尿に溶けるインクを含み、前記活性物体
図柄は、前記吸収性アセンブリと液体的に連通していることを特徴とする請求項
１から請求項３のいずれか１項に記載の吸収性物品。
【請求項７】前記活性物体図柄は尿に曝されると変色するインクを含み、
前記活性物体図柄は、前記吸収性アセンブリと液体的に連通していることを特徴
とする請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の吸収性物品。
【請求項８】前記活性物体図柄は、尿に曝されると可視性が一層顕著にな
る浮き出し図柄を含み、前記活性物体図柄は、前記吸収性アセンブリと液体的に
連通していることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の吸
収性物品。
【請求項９】前記活性物体図柄は、使用中に環境に晒すと尿と接触する前
に可視性が一層顕著になる浮き出し図柄を含むことを特徴とする請求項１から請
求項３のいずれか１項に記載の吸収性物品。
【請求項１０】前記活性物体図柄は、前記外側カバーの前記内部表面に配
置されることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の吸収性
物品。
【請求項１１】前記外側カバーは、液体透過性外側層及び液体不透過性内
側層を含み、前記活性物体図柄は、前記外側カバーの前記内部表面を形成する前
記内側層の一方の表面に配置され、前記永久キャラクタ図柄は、前記内側層の反
対側の表面に配置されることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか１項
に記載の吸収性物品。
【請求項１２】前記活性物体図柄は、前記外側カバーに面する前記吸収性
アセンブリの表面に配置されることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれ
か１項に記載の吸収性物品。
【請求項１３】前記外側カバーは前記吸収性アセンブリに窓枠模様で粘着
的に取り付けられ、前記外側カバーの前記活性物体図柄を包含する領域は、前記
吸収性アセンブリに接着されないことを特徴とする請求項１から請求項３のいず
れか１項に記載の吸収性物品。
【請求項１４】前記吸収性物品は、縦方向中心線及び横方向中心線を形成
し、前記吸収性物品は、前記縦方向中心線と平行に測った約１０センチメートル
の長さ寸法と前記横方向中心線と平行に測った約６センチメートルの幅寸法とを
有する明確な活性図柄領域に位置した複数の活性物体図柄を含むことを特徴とす
る請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の吸収性物品。
【請求項１５】前記活性図柄領域は、前記吸収性物品の第１の縦方向端縁
部と約１３から１６センチメートルだけ間隔が空いていることを特徴とする請求
項１４に記載の吸収性物品。
【請求項１６】前記吸収性物品は、縦方向中心線、横方向中心線、相対す
る第１及び第２の縦方向端縁部、それぞれの前記第１及び第２縦方向端縁部に当
接する第１及び第２の腰領域、及び、前記第１及び第２腰領域の間に配置されて
それらを相互接続する股領域を形成し、前記永久キャラクタ図柄は、前記第１腰
領域に配置され、前記活性物体図柄は、前記股領域に配置されることを特徴とす
る請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の吸収性物品。
【請求項１７】前記活性物体図柄は、前記永久キャラクタ図柄と前記横方
向中心線との間に縦方向に配置されることを特徴とする請求項１６に記載の吸収
性物品。
【請求項１８】前記活性物体図柄は、約１から約２ミリメートルの線幅を
有する線を含むことを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の
吸収性物品。
【請求項１９】前記吸収性物品は、少なくとも約１．５×１．５センチメ
ートル以上で約３×３センチメートル未満の大きさを有する活性物体図柄を４か
ら８つまで含むことを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の
吸収性物品。
【請求項２０】前記永久キャラクタ図柄は、前記活性物体図柄の大きさの
少なくとも２倍の大きさを有することを特徴とする請求項１９に記載の吸収性物
品。
【請求項２１】縦方向中心線、横方向中心線、相対する第１及び第２の縦
方向端縁部、それぞれの前記第１及び第２縦方向端縁部に当接する第１及び第２
の腰領域、及び、前記第１及び第２腰領域の間に配置されてそれらを相互接続す
る股領域を形成する使い捨て吸収性トレーニングパンツであって、内部表面及びその反対側の外部表面を有する液体不透過性外側カバーと、前記外側カバーの前記内部表面に配置された吸収性アセンブリと、前記吸収性アセンブリ上に配置され、前記吸収性アセンブリを前記外側カバー
との間に挟み込む液体透過性ライナと、第１の腰領域の前記外側カバーに配置された永久キャラクタ図柄と、前記外側カバーに配置された永久物体図柄と、前記永久キャラクタ図柄と横方向中心線との間で股領域の前記外側カバーに配
置され、前記吸収性アセンブリと液体的に連通している複数の活性物体図柄と、
を含み、前記永久キャラクタ図柄、前記永久物体図柄、及び、前記活性物体図柄は、前
記永久キャラクタ図柄が前記永久物体図柄を利用する活動に関わり前記活性物体
図柄が前記活動の対象である、共通の物語の筋によって関連する、ことを特徴とする使い捨て吸収性トレーニングパンツ。
【請求項２２】前記活性物体図柄は、尿に溶けるインクを含むことを特徴
とする請求項２１に記載のトレーニングパンツ。
【請求項２３】前記活性物体図柄は、尿に曝されると変色するインクを含
むことを特徴とする請求項２１に記載のトレーニングパンツ。
【請求項２４】前記外側カバーは、液体透過性外側層及び液体不透過性内
側層を含み、前記活性物体図柄は、前記内側層の一方の表面に配置されて、前記
永久キャラクタ図柄は、前記内側層の反対側の表面に配置されることを特徴とす
る請求項２１に記載のトレーニングパンツ。
【請求項２５】前記外側カバーは、前記吸収性アセンブリに窓枠模様で粘
着的に取り付けられ、前記外側カバーの前記活性物体図柄を包含する領域は、前
記吸収性アセンブリに接着されないことを特徴とする請求項２１に記載のトレー
ニングパンツ。