JP3735586B2 - 表示要素形成方法 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使い捨て着用物品の前後胴周り域における肌非当接面に、物品の外側から目視可能な表示要素を形成する表示要素形成方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
特開２００１−５４５３６公報は、模様シートを有するパンツ型の使い捨ておむつおよびその製造方法を開示している。このおむつは、肌当接側に位置する透液性内側シートと、肌非当接側に位置する不透液性外側シートと、それらシートの間に介在する吸液性コアとから構成されている。このおむつは、前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、胴周り開口と一対の脚周り開口とを有する。前胴周り域には、おむつの外側から目視可能な模様を有する模様シートが取り付けれらている。模様シートは、外側シートの内面に固着されている。
【０００３】
このおむつの製造方法は、外側シートの内面の所定位置に外側シートよりも小さい面積の模様シートを固着する模様シート固着手段と、外側シートの内面にコアを固着するコア固着手段と、コアの上面に内側シートを重ね合わせて固着するシート固着手段とを有する。模様シート固着手段は、多数の模様シートを外側シートの内面に順次供給するとともに、個々の模様シートを外側シートの長手方向へ一定間隔で配列した後、ホットメルト型接着剤を介してそれら模様シートを外側シートに固着する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報に開示のおむつの製造方法では、模様シートを前胴周り域と後胴周り域とに取り付ける場合、多数の模様シートを外側シートの幅方向へ所定寸法離間並列させた状態で、模様シートを外側シートの内面に別々に供給するとともに、それら模様シートを外側シートに別々に固着する必要がある。それら模様シートを別々に供給かつ固着すると、模様シートの固着に二度手間がかかることはもちろんのこと、そのための装置や工程を必要とするので、おむつを廉価に製造することができない。
【０００５】
本発明の課題は、二度手間をかけることなく、使い捨て着用物品の前後胴周り域に一度に表示要素を形成することができる表示要素形成方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の前提は、複合ウェブとそれに取り付けられた液吸収性積層パネルとから構成され、前胴周り域および後胴周り域とそれら胴周り域の間に位置する股下域とを備えた使い捨て着用物品の前記前後胴周り域における肌非当接面に、前記物品の外側から目視可能な表示要素を形成する表示要素形成方法である。
【０００７】
前記前提における第１の発明の特徴は、長手方向へ移動する連続外側ウェブの上面に、幅方向へ並ぶ一対の前記表示要素を有する多数のインジケーションシートを順次供給するとともに、前記インジケーションシートを長手方向へ一定間隔で配列するシート配列手段、
前記外側ウェブの幅寸法を二分する長手方向仮想線の両側に個々の前記表示要素を位置させた状態で、前記外側ウェブに前記インジケーションシートを固着するシート固着手段、
前記外側ウェブと前記インジケーションシートとを前記仮想線で切断し、前記外側ウェブを第１外側ウェブと第２外側ウェブとに分割するとともに、一対の前記表示要素を個々のそれらに分割する表示要素分割手段、
前記インジケーションシートそれぞれを幅方向へ互いに並列させた状態で、前記第１外側ウェブと前記第２外側ウェブとを幅方向外方へ所定寸法離間させる第１および第２外側ウェブ離間手段、
前記第１および第２外側ウェブの上面に長手方向へ移動する連続内側ウェブの下面を重ね合わせ、前記インジケーションシートを挟んだ状態で、前記第１および第２外側ウェブと前記内側ウェブとを固着する複合ウェブ成形手段、
前記内側ウェブの上面に幅方向へ延びる多数の前記液吸収性積層パネルを順次供給し、前記パネルを長手方向へ一定間隔で配列するとともに、前記パネルの幅方向両端部を前記インジケーションシート上に位置させた状態で、前記内側ウェブの上面と前記パネルの下面とを固着するパネル固着手段、
前記複合ウェブと前記パネルの両側部とのうちの少なくとも該複合ウェブを、隣り合う前記パネルの間で幅方向へ切断し、長手方向へ並ぶ多数の前記物品を成形する物品成形手段、
を有することにある。
【０００８】
前記前提における第２の発明の特徴は、長手方向へ移動する連続内側ウェブの下面に、幅方向へ並ぶ一対の前記表示要素を有する多数のインジケーションシートを順次供給するとともに、前記インジケーションシートを長手方向へ一定間隔で配列するシート配列手段、
前記内側ウェブの幅寸法を二分する長手方向仮想線の両側に個々の前記表示要素を位置させた状態で、前記内側ウェブに前記インジケーションシートを固着するシート固着手段、
前記内側ウェブと前記インジケーションシートとを前記仮想線で切断し、前記内側ウェブを第１内側ウェブと第２内側ウェブとに分割するとともに、一対の前記表示要素を個々のそれらに分割する表示要素分割手段、
前記インジケーションシートそれぞれを幅方向へ互いに並列させた状態で、前記第１内側ウェブと前記第２内側ウェブとを幅方向外方へ所定寸法離間させる第１および第２内側ウェブ離間手段、
前記第１および第２内側ウェブの下面に長手方向へ移動する連続外側ウェブの上面を重ね合わせ、前記インジケーションシートを挟んだ状態で、前記第１および第２内側ウェブと前記外側ウェブとを固着する複合ウェブ成形手段、
前記内側ウェブの上面に幅方向へ延びる多数の前記液吸収性積層パネルを順次供給し、前記パネルを長手方向へ一定間隔で配列するとともに、前記パネルの幅方向両端部を前記インジケーションシート上に位置させた状態で、前記内外側ウェブの上面と前記パネルの下面とを固着するパネル固着手段、
前記複合ウェブと前記パネルの両側部とのうちの少なくとも該複合ウェブを、隣り合う前記パネルの間で幅方向へ切断し、長手方向へ並ぶ多数の前記物品を成形する物品成形手段、
を有することにある。
【０００９】
前記第１の発明は、以下の実施態様を有する。
（１）前記シート固着手段が、前記インジケーションシートの幅方向両側に位置して長手方向へ連続する第１伸縮性弾性部材を前記外側ウェブの上面に伸長状態で取り付けるとともに、隣り合う前記インジケーションシートの間に位置して幅方向へ延びる第２伸縮性弾性部材を前記外側ウェブの上面に伸長状態で取り付ける弾性部材装着手段を有する。
（２）前記複合ウェブ成形手段と前記パネル固着手段とのうちのいずれか一方が、前記内側ウェブの上面に幅方向へ延びる多数の複合シートを順次供給するとともに、前記複合シートを互いに離間する前記インジケーションシートの間に位置するように長手方向へ一定間隔で配列する複合シート配列手段と、前記内側ウェブの上面と前記複合シートの下面とを固着する第１複合シート固着手段とを有し、
前記パネル固着手段が、前記パネルの下面と前記複合シートの上面とを固着する第２複合シート固着手段を有する。
（３）前記複合ウェブ成形手段では、前記内側ウェブを第１内側ウェブと第２内側ウェブとから形成し、前記第１内側ウェブの下面を前記第１外側ウェブの上面に重ね合わせてそれらウェブどうしを固着するとともに、前記第２内側ウェブの下面を前記第２外側ウェブの上面に重ね合わせてそれらウェブどうしを固着し、
前記複合ウェブ成形手段と前記パネル固着手段とのうちのいずれか一方が、前記第１および第２外側ウェブの下面に幅方向へ延びる多数の複合シートを順次供給するとともに、前記複合シートを互いに離間する前記インジケーションシートの間に位置するように長手方向へ一定間隔で配列する複合シート配列手段と、前記第１および第２外側ウェブの下面と前記複合シートの上面とを固着する第１複合シート固着手段とを有し、
前記パネル固着手段が、前記パネルの下面と前記複合シートの上面とを固着する第２複合シート固着手段を有する。
（４）前記複合ウェブ成形手段では、前記内側ウェブを第１内側ウェブと第２内側ウェブとから形成し、前記第１内側ウェブの下面を前記第１外側ウェブの上面に重ね合わせてそれらウェブどうしを固着するとともに、前記第２内側ウェブの下面を前記第２外側ウェブの上面に重ね合わせてそれらウェブどうしを固着し、
前記複合ウェブ成形手段と前記パネル固着手段とのうちのいずれか一方が、前記第１および第２内側ウェブの上面に幅方向へ延びる多数の複合シートを順次供給するとともに、前記複合シートを互いに離間する前記インジケーションシートの間に位置するように長手方向へ一定間隔で配列する複合シート配列手段と、前記第１および第２内側ウェブの上面と前記複合シートの下面とを固着する第１複合シート固着手段とを有し、
前記パネル固着手段が、前記パネルの下面と前記複合シートの上面とを固着する第２複合シート固着手段を有する。
【００１０】
前記第２の発明は、以下の実施態様を有する。
（５）前記シート固着手段が、前記インジケーションシートの幅方向両側に位置して長手方向へ連続する第１伸縮性弾性部材を前記内側ウェブの下面に伸長状態で取り付けるとともに、隣り合う前記インジケーションシートの間に位置して幅方向へ延びる第２伸縮性弾性部材を前記内側ウェブの下面に伸長状態で取り付ける弾性部材装着手段を有する。
（６）前記複合ウェブ成形手段と前記パネル固着手段とのうちのいずれか一方が、前記第１および第２内側ウェブの上面に幅方向へ延びる多数の複合シートを順次供給するとともに、前記複合シートを互いに離間する前記インジケーションシートの間に位置するように長手方向へ一定間隔で配列する複合シート配列手段と、前記内外側ウェブの上面と前記複合シートの下面とを固着する第１複合シート固着手段とを有し、
前記パネル固着手段が、前記パネルの下面と前記複合シートの上面とを固着する第２複合シート固着手段を有する。
【００１１】
前記第１発明と前記第２の発明とは、以下の実施態様を有する。
（７）前記外側ウェブと前記内側ウェブとが、透湿性かつ疎水性繊維不織布から形成され、前記複合シートが、互いに重なり合う透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムと透湿性かつ疎水性繊維不織布とから形成されている。
（８）前記パネルが、透湿性かつ親水性繊維不織布と前記繊維不織布の下面に位置する吸液性コアとから形成されている。
（９）前記インジケーションシートが、透湿性かつ疎水性繊維不織布と透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムとのうちのいずれか一方から形成されている。
（１０）前記表示要素が、前記インジケーションシートに印刷されたイラストである。
（１１）前記インジケーションシートでは、一対の前記表示要素が互いに鏡像関係にある。
【００１２】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照し、本発明にかかる表示要素形成方法の詳細を説明すると、以下のとおりである。
【００１３】
図１，２は、本発明にかかる表示要素形成方法によって製造された、一例として示す物品１Ａの斜視図と、図１の物品１Ａの部分破断分解斜視図とである。図１，２では、胴周り方向を矢印Ｘ、縦方向を矢印Ｙで示し、脚周り方向を矢印Ｚ（図１のみ）で示す。なお、複合不織布２（複合ウェブ）を形成する第１および第２繊維不織布ｍ１，ｍ２（外側ウェブ，内側ウェブ）、パネル３を形成する繊維不織布ｍ４およびフィルムｍ５の内面とは、コアｍ６に対向する面をいい、それらの外面とは、コアｍ６に非対向の面をいう（図２参照）。
【００１４】
物品１Ａは、肌非当接側に位置する実質的に不透液性の複合不織布２（複合ウェブ）と、複合不織布２の内側に取り付けられた液吸収性積層パネル３とから構成されている。物品１Ａは、互いに対向する前胴周り域４および後胴周り域６と、それら胴周り域４，６の間に位置する股下域５とを有する。
【００１５】
物品１Ａは、胴周り方向へ延びるエンドフラップ７と、縦方向と脚周り方向とへ延びるサイドフラップ８とを有する。股下域５では、サイドフラップ８が物品１Ａの胴周り方向内方へ向かって弧を画いている。物品１Ａは、その展開平面形状が実質的に砂時計型を呈する。
【００１６】
物品１Ａでは、前後胴周り域４，６のサイドフラップ８が合掌状に重なり合い、それら胴周り域４，６のサイドフラップ８が縦方向へ間欠的に並ぶ多数の熱融着線９を介して固着されている。物品１Ａは、パンツ型を呈し、胴周り開口１０とその下方に一対の脚周り開口１１とを有する。
【００１７】
エンドフラップ７には、胴周り方向へ延びる複数条の第１伸縮性弾性部材１４（胴周り用弾性部材）が収縮可能に取り付けられている。サイドフラップ８には、脚周り方向へ延びる複数条の第２伸縮性弾性部材１５（脚周り用弾性部材）と第３伸縮性弾性部材１６（脚周り用弾性部材）とが収縮可能に取り付けられている。
【００１８】
前後胴周り域４，６の胴周り方向中央部には、物品１Ａの外側から目視可能な表示要素１３を有するインジケーションシート１２が取り付けられている。表示要素１３は、インジケーションシート１２に印刷された熊の顔のイラストである。表示要素１３は、イラストの他に、模様や文字、図形であってもよい。
【００１９】
複合不織布２は、透湿性かつ疎水性第１繊維不織布ｍ１（外側ウェブ）と、不織布ｍ１の内側に位置する透湿性かつ疎水性第２繊維不織布ｍ２（内側ウェブ）とから形成されている。複合不織布２では、第１繊維不織布ｍ１が前後胴周り域４，６に位置し、第２繊維不織布ｍ２が前後胴周り域４，６と股下域５とに位置している。
【００２０】
インジケーションシート１２は、透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ３から形成されている。インジケーションシート１２は、透湿性かつ疎水性繊維不織布から形成されていてもよい。
【００２１】
第１繊維不織布ｍ１と第２繊維不織布ｍ２とは、それら不織布ｍ１，ｍ２の内外面がホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。接着剤は、第１繊維不織布ｍ１の内面全域に間欠的に塗布されている。
【００２２】
インジケーションシート１２と第１および第２伸縮性弾性部材１４，１５とは、第１繊維不織布ｍ１と第２繊維不織布ｍ２との間に介在し、不織布ｍ１の内面に固着されている。インジケーションシート１２は、第２繊維不織布ｍ２に非固着の状態にある。
【００２３】
なお、接着剤は、第１繊維不織布ｍ１の内面全域と第２繊維不織布ｍ２の外面とに塗布されていてもよい。この場合は、インジケーションシート１２が第１繊維不織布ｍ１の内面と第２繊維不織布ｍ２の外面とに固着される。
【００２４】
パネル３は、砂時計型を呈し、股下域５から前後胴周り域４，６へ向かって延びている。パネル３は、肌当接側に位置する透湿性かつ親水性繊維不織布ｍ４と、肌非当接側に位置する透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ５と、不織布ｍ４とフィルムｍ５との間に介在する吸液性コアｍ６とから形成されている。パネル３は、それを形成するフィルムｍ５の外面がホットメルト型接着剤（図示せず）を介して第２繊維不織布ｍ２の内面に固着されている。
【００２５】
不織布ｍ４は、その面積がコアｍ６の上面のそれよりもわずかに大きく、コアｍ６の上面全域を覆っている。フィルムｍ５は、その面積がコアｍ６の下面のそれよりもわずかに大きく、コアｍ６の下面全域を覆っている。不織布ｍ４とフィルムｍ５とは、コアｍ６の両端縁１７の外側に位置する両端部１９，２１と、コアｍ６の両側縁１８の外側に位置する両側部２０，２２とを有する。
【００２６】
不織布ｍ４は、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介してその内面がコアｍ６の上面に固着されている。フィルムｍ５は、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介してその内面がコアｍ６の下面に固着されている。接着剤は、不織布ｍ４の内面全域とフィルムｍ５の内外面全域とに間欠的に塗布されている。
【００２７】
不織布ｍ４とフィルムｍ５とは、それらの両端部１９，２１どうしと両側部２０，２２どうしとが固着されている。第３伸縮性弾性部材１６は、不織布ｍ４とフィルムｍ５との間に介在し、それらの両側部２０，２２に固着されている。
【００２８】
コアｍ６は、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子との混合物、または、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子と熱可塑性合成樹脂繊維との混合物であり、所与厚みに圧縮されている。コアｍ６は、その型くずれやポリマー粒子の脱落を防止するため、全体がティッシュペーパーや親水性繊維不織布等の透液性シートに被覆されていることが好ましい。
【００２９】
エンドフラップ７は、コアｍ６の両端縁１７から縦方向外方へ延びる不織布ｍ１，ｍ２，ｍ４とフィルムｍ５とから形成されている。サイドフラップ８は、コアｍ６の両側縁１８から胴周り方向外方へ延びる不織布ｍ１，ｍ２，ｍ４とフィルムｍ５とから形成されている。
【００３０】
接着剤は、第１および第２繊維不織布ｍ１，ｍ２や繊維不織布ｍ４、フィルムｍ５にスパイラル状、ジグザグ状、ドット状、縞状のうちのいずれかの態様で塗布することが好ましい。接着剤をこのような態様で塗布した場合、第１および第２繊維不織布ｍ１，ｍ２や繊維不織布ｍ４、フィルムｍ５に接着剤が塗布された部分と接着剤が塗布されていない部分とが生じる。
【００３１】
パネル３は、フィルムｍ５を省き、透湿性かつ親水性繊維不織布ｍ４と、不織布ｍ４の内面に固着された吸液性コアｍ６とから形成されていてもよい。この場合では、不織布ｍ４の両端部１９および両側部２０とコアｍ６の下面とが第２繊維不織布ｍ２の内面に固着される。
【００３２】
図３，４は、表示要素形成方法の一例を示す概略斜視図と、図３から続く表示要素形成方法の概略斜視図とである。図５は、図４から続く表示要素形成方法の概略斜視図である。それら図では、長手方向を矢印Ｘで示し、幅方向を矢印Ｙで示す。この方法では、以下に示す手段を経ることによって図１の物品１Ａが製造されるとともに、物品１Ａの前後胴周り域４，６に表示要素１３が形成される。
【００３３】
シート配列手段Ｓ１；シート配列手段Ｓ１では、長手方向へ連続して移動する外側ウェブ３０の上面（内面）に、一対の表示要素１３を有する多数のインジケーションシート１２が順次供給される。
【００３４】
外側ウェブ３０は、矢印Ｘ１で示す長手方向前方へ一定の速度で移動している。インジケーションシート１２は、外側ウェブ３０の上面に長手方向へ所定の寸法離間した状態で配列される。外側ウェブ３０の上面には、インジケーションシート１２が長手方向へ一定間隔で並ぶ。
【００３５】
インジケーションシート１２は、幅方向へ長い矩形を呈し、長手方向へ延びる両端部３１と幅方向へ延びる両側部３２とを有する。インジケーションシート１２は、幅寸法が外側ウェブ３０のそれよりも小さく、その両端部３１が外側ウェブ３０の両側縁部３３の内側に位置している。表示要素１３は、熊の顔のイラストであり、熊の顔が２つ幅方向へ並んでいる。それらイラストは、インジケーションシート１２に印刷されており、互いに鏡像関係にある。
【００３６】
外側ウェブ３０は、透湿性かつ疎水性繊維不織布ｍ１（第１繊維不織布）から形成されている。インジケーションシート１２は、透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ３から形成されている。
【００３７】
シート固着手段Ｓ２；シート固着手段Ｓ２では、外側ウェブ３０の幅寸法を二分する長手方向仮想線Ｌの両側に個々の表示要素１３を位置させた状態で、外側ウェブ３０の上面にインジケーションシート１２が固着される。外側ウェブ３０とインジケーションシート１２とは、外側ウェブ３０の上面全域に間欠的に塗布されたホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。
【００３８】
シート固着手段Ｓ２では、長手方向へ連続する複数条の第１伸縮性弾性部材１４（胴周り用弾性部材）が外側ウェブ３０の両側縁部３３の上面に伸長状態で取り付けられるとともに、幅方向へ延びる複数条の第２伸縮性弾性部材１５（脚周り用弾性部材）が外側ウェブ３０の上面に伸長状態で取り付けられる（弾性部材装着手段Ｓ８）。
【００３９】
第１伸縮性弾性部材１４は、インジケーションシート１２の両端部３１の外側に位置している。第２伸縮性弾性部材１５は、インジケーションシート１２の両側部３２の外側に位置している。第１および第２伸縮性弾性部材１４，１５は、外側ウェブ３０の上面にホットメルト型接着剤を介して固着されている。
【００４０】
シート固着手段Ｓ２では、図示はしていないが、互いに対向配置されて回動する一対のニップロールの間に外側ウェブ３０とインジケーションシート１２と第１および第２伸縮性弾性部材１４，１５とが進入し、それらがニップロールどうしの圧力によって加圧され、外側ウェブ３０にインジケーションシート１２と第１および第２伸縮性弾性部材１４，１５とが固着される。
【００４１】
表示要素分割手段Ｓ３；表示要素分割手段Ｓ３では、外側ウェブ３０とインジケーションシート１２と弾性部材１５とが仮想線Ｌ上に延びる切断線Ｋ１で切断され、それらが幅方向へ二分される。
【００４２】
表示要素分割手段Ｓ３では、外側ウェブ３０が第１外側ウェブ３４と第２外側ウェブ３５とに分割されるとともに、一対の表示要素１３が個々のそれらに分割される。インジケーションシート１２の表示要素１３は、その一方が第１外側ウェブ３４の上面に位置し、その他方が第２外側ウェブ３５の上面に位置する。
【００４３】
第１および第２外側ウェブ離間手段Ｓ４；第１および第２外側ウェブ離間手段Ｓ４では、インジケーションシート１２それぞれを幅方向へ互いに並列させた状態で、第１外側ウェブ３４と第２外側ウェブ３５とを矢印Ｙ１で示す幅方向外方へ所定の寸法離間させる。
【００４４】
複合ウェブ成形手段Ｓ５；複合ウェブ成形手段Ｓ５では、第１および第２外側ウェブ３４，３５の上面に長手方向へ連続して移動する内側ウェブ３６の下面（外面）を重ね合わせた後、インジケーションシート１２を挟んだ状態で、第１および第２外側ウェブ３４，３５と内側ウェブ３６とがホットメルト型接着剤を介して固着される。
【００４５】
複合ウェブ成形手段Ｓ５では、第１および第２外側ウェブ３４，３５と内側ウェブ３６とから複合ウェブ３７（複合不織布２）が形成される。なお、インジケーションシート１２と内側ウェブ３６とは、非固着の状態にある。
【００４６】
内側ウェブ３６は、それら外側ウェブ３４，３５と同一の速度で矢印Ｘ２で示す長手方向前方へ移動している。内側ウェブ３６は、透湿性かつ疎水性繊維不織布ｍ２（第２繊維不織布）から形成されている。
【００４７】
複合ウェブ成形手段Ｓ５では、図示はしていないが、互いに対向配置されて回動する一対のニップロールの間に第１および第２外側ウェブ３４，３５と内側ウェブ３６とが進入し、それらウェブ３４，３５，３６がニップロールどうしの圧力によって加圧され、それらウェブ３４，３５，３６どうしが固着される。
【００４８】
なお、接着剤は、外側ウェブ３０の上面全域のみならず、内側ウェブ３６の下面に塗布されていてもよい。この場合は、インジケーションシート１２が外側ウェブ３０と内側ウェブ３６とに固着される。
【００４９】
パネル固着手段Ｓ６；パネル固着手段Ｓ６では、内側ウェブ３６の上面に幅方向へ延びる多数の液吸収性積層パネル３が順次供給される。パネル３は、長手方向へ所定の寸法離間して内側ウェブ３６に配列される。内側ウェブ３６の上面には、パネル３が長手方向へ一定間隔で並ぶ。
【００５０】
パネル固着手段Ｓ６では、パネル３の幅方向両端部３８がインジケーションシート１２上に位置した状態で、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介して内側ウェブ３６の上面とパネル３の下面とが固着される。
【００５１】
パネル３は、透湿性かつ親水性繊維不織布ｍ４と、透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ５と、それらの間に介在する吸液性コアｍ６とから形成されている（図２参照）。パネル３の両側部３９には、幅方向へ延びる第３伸縮性弾性部材１６（脚周り用弾性部材）が伸長状態で取り付けられている。
【００５２】
パネル３は、それを形成するフィルムｍ５の下面（外面）が内側ウェブ３６の上面に固着されている。パネル３では、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介し、不織布ｍ４の下面（内面）とコアｍ６の上面とが固着され、フィルムｍ５の上面（内面）とコアｍ６の下面とが固着されている。不織布ｍ４とフィルムｍ５とは、それらの両端部１９，２１と両側部２０，２２とが固着されている。第３伸縮性弾性部材１６は、不織布ｍ４とフィルムｍ５とに固着されている。接着剤は、不織布ｍ４の下面全域とフィルムｍ５の上下面全域とに間欠的に塗布されている。
【００５３】
なお、パネル３は、透湿性かつ親水性繊維不織布ｍ４と、不織布ｍ４の内面に固着された吸液性コアｍ６とから形成されていてもよい。この場合は、不織布ｍ４の両端部１９および両側部２０とコアｍ６の下面とが内側ウェブ３６の上面に固着される。
【００５４】
パネル固着手段Ｓ６では、図示はしていないが、互いに対向配置されて回動する一対のニップロールの間に複合ウェブ３７とパネル３とが進入し、それらがニップロールどうしの圧力によって加圧され、ウェブ３７とパネル３とが固着される。
【００５５】
物品成形手段Ｓ７；物品成形手段Ｓ７では、複合ウェブ３７とパネル３の両側部３９とが隣り合うパネル３の間を幅方向へ横切る切断線Ｋ２，Ｋ３で切断される。
【００５６】
複合ウェブ３７の幅方向中央部４０では、複合ウェブ３７とパネル３の両側部３９とが略四角形状を画く切断線Ｋ２で切除され、脚周り用切欠縁が形成される。複合ウェブ３７の両側縁部４１では、幅方向へ直状に延びる切断線Ｋ３で複合ウェブ３７が切断される。複合ウェブ３７とパネル３の両側部３９とが切断されると、長手方向へ並ぶ多数の物品１Ａが作られる。
【００５７】
物品１Ａは、その平面形状が実質的に砂時計型を呈し、幅方向に前胴周り域４および後胴周り域６と、それら胴周り域４，６の間に位置する股下域５とを有する。
【００５８】
複合ウェブ３７とパネル３の両側部３９とを切断した後は、パネル３を内側にした状態で、仮想線Ｌを折曲部としてパネル３と複合ウェブ３７とを幅方向内方へ折曲し、前胴周り域４の複合ウェブ３７と後胴周り域６の複合ウェブ３７とを重ね合わせる。次に、前後胴周り域４，６の複合ウェブ３７どうしを熱融着線９で固着し、パンツ型に成形する。
【００５９】
図６，７は、本発明の表示要素形成方法によって製造された、他の一例として示す物品１Ｂの斜視図と、図６の物品１Ｂの部分破断分解斜視図とである。図６，７では、胴周り方向を矢印Ｘ、縦方向を矢印Ｙで示し、脚周り方向を矢印Ｚ（図６のみ）で示す。なお、複合シート２３を形成するフィルムｍ７と不織布ｍ８との内面とは、コアｍ６に対向する面をいい、それらの外面とは、コアｍ６に非対向の面をいう。
【００６０】
物品１Ｂは、実質的に不透液性の複合不織布２（複合ウェブ）と、不織布２の内側に取り付けられた不透液性の複合シート２３と、不織布２とシート２３との内側に取り付けられた液吸収性積層パネル３とから構成されている。
【００６１】
物品１Ｂは、互いに対向する前胴周り域４および後胴周り域６と、それら胴周り域４，６の間に位置する股下域５とを有し、胴周り方向へ延びるエンドフラップ７と、縦方向と脚周り方向とへ延びるサイドフラップ８とを有する。物品１Ｂは、パンツ型を呈し、胴周り開口１０と一対の脚周り開口１１とを有する。
【００６２】
エンドフラップ７には、胴周り方向へ延びる複数条の第１伸縮性弾性部材１４（胴周り用弾性部材）が収縮可能に取り付けられている。サイドフラップ８には、脚周り方向へ延びる複数条の第２伸縮性弾性部材１５（脚周り用弾性部材）と第３伸縮性弾性部材１６（脚周り用弾性部材）とが収縮可能に取り付けられている。
【００６３】
前後胴周り域４，６の胴周り方向中央部には、熊の顔のイラスト（表示要素１３）が印刷されたインジケーションシート１２が取り付けられている。インジケーションシート１２は、透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ３から形成されている。
【００６４】
複合不織布２は、透湿性かつ疎水性第１繊維不織布ｍ１（外側ウェブ）と、透湿性かつ疎水性第２繊維不織布ｍ２（内側ウェブ）とから形成されている。第１繊維不織布ｍ１と第２繊維不織布ｍ２とは、それら不織布ｍ１，ｍ２の内外面がホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。接着剤は、第１繊維不織布ｍ１の内面全域に間欠的に塗布されている。
【００６５】
インジケーションシート１２と第１および第２伸縮性弾性部材１４，１５とは、第１繊維不織布ｍ１と第２繊維不織布ｍ２との間に介在し、不織布ｍ１の内面に固着されている。インジケーションシート１２は、第２繊維不織布ｍ２に非固着の状態にある。
【００６６】
複合シート２３は、互いに重なり合う透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ７と、透湿性かつ疎水性繊維不織布ｍ８とから形成されている。複合シート２３は、砂時計型を呈し、物品１Ｂの股下域５に配置されている。複合シート２３は、その面積がパネル３のそれよりも小さく、股下域５においてコアｍ６の下面を覆っている（図７参照）。フィルムｍ７と不織布ｍ８とは、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。
【００６７】
複合不織布２と複合シート２３とでは、不織布２を形成する第２繊維不織布ｍ２の内面とシート２３を形成する不織布ｍ８の外面とがホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。複合シート２３は、インジケーションシート１２の一部に重なっている。接着剤は、不織布ｍ８の内外面全域に間欠的に塗布されている。
【００６８】
パネル３は、肌当接側に位置する透湿性かつ親水性繊維不織布ｍ４と、不織布ｍ４の内面に固着された吸液性コアｍ６とから形成されている。不織布ｍ４は、その面積がコアｍ６の上面のそれよりもわずかに大きく、コアｍ６の上面全域を覆っている。不織布ｍ４は、コアｍ６の両端縁１７の外側に位置する両端部１９と、コアｍ６の両側縁１８の外側に位置する両側部２０とを有する。第３伸縮性弾性部材１６は、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介して不織布ｍ４の両側部２０に固着されている。
【００６９】
パネル３では、不織布ｍ４の両端部１９と両側部２０とがホットメルト型接着剤（図示せず）を介して第２繊維不織布ｍ２の内面とフィルムｍ７の内面とに固着されている。接着剤は、不織布ｍ４の内面全域に間欠的に塗布されている。
【００７０】
エンドフラップ７は、コアｍ６の両端縁１７から縦方向外方へ延びる不織布ｍ１，ｍ２，ｍ４から形成されている。サイドフラップ８は、コアｍ６の両側縁１８から胴周り方向外方へ延びる不織布ｍ１，ｍ２，ｍ４，ｍ８とフィルムｍ７とから形成されている。
【００７１】
図８，９は、表示要素形成方法の他の一例を示す概略斜視図と、図８から続く表示要素形成方法の概略斜視図とであり、図１０は、図９から続く表示要素形成方法の概略斜視図である。それら図では、長手方向を矢印Ｘで示し、幅方向を矢印Ｙで示す。この方法では、以下に示す手段を経ることによって図６の物品１Ｂが製造されるとともに、物品１Ｂの前後胴周り域４，６に表示要素が形成される。
【００７２】
シート配列手段Ｓ１；シート配列手段Ｓ１では、長手方向へ連続して移動する外側ウェブ３０の上面（内面）に、一対の表示要素１３を有する多数のインジケーションシート１２が順次供給される。
【００７３】
インジケーションシート１２は、外側ウェブ３０の上面に長手方向へ所定の寸法離間した状態で配列される。外側ウェブ３０の上面には、インジケーションシート１２が長手方向へ一定間隔で並ぶ。表示要素１３は、互いに鏡像関係にある熊の顔のイラストであり、熊の顔が２つ幅方向へ並んでいる。
【００７４】
外側ウェブ３０は、透湿性かつ疎水性繊維不織布ｍ１（第１繊維不織布）から形成されている。インジケーションシート１２は、透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ３から形成されている。
【００７５】
シート固着手段Ｓ２；シート固着手段Ｓ２では、仮想線Ｌの両側に個々の表示要素１３を位置させた状態で、外側ウェブ３０の上面にインジケーションシート１２が固着される。外側ウェブ３０とインジケーションシート１２とは、外側ウェブ３０の上面全域に間欠的に塗布されたホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。
【００７６】
シート固着手段Ｓ２では、長手方向へ連続する複数条の第１伸縮性弾性部材１４（胴周り用弾性部材）と幅方向へ延びる複数条の第２伸縮性弾性部材１５（脚周り用弾性部材）とが外側ウェブ３０の上面に伸長状態で取り付けられる（弾性部材装着手段Ｓ８）。
【００７７】
表示要素分割手段Ｓ３；表示要素分割手段Ｓ３では、外側ウェブ３０とインジケーションシート１２と弾性部材１５とが仮想線Ｌ上に延びる切断線Ｋ１で切断され、それらが幅方向へ二分される。
【００７８】
表示要素分割手段Ｓ３では、外側ウェブ３０が第１外側ウェブ３４と第２外側ウェブ３５とに分割されるとともに、一対の表示要素１３が個々のそれらに分割される。
【００７９】
第１および第２外側ウェブ離間手段Ｓ４；第１および第２外側ウェブ離間手段Ｓ４では、インジケーションシート１２それぞれを幅方向へ互いに並列させた状態で、第１外側ウェブ３４と第２外側ウェブ３５とを矢印Ｙ１で示す幅方向外方へ所定の寸法離間させる。
【００８０】
複合ウェブ成形手段Ｓ５；複合ウェブ成形手段Ｓ５では、第１および第２外側ウェブ３４，３５の上面に長手方向へ連続して移動する内側ウェブ３６の下面（外面）を重ね合わせた後、第１および第２外側ウェブ３４，３５と内側ウェブ３６とがホットメルト型接着剤を介して固着される。
【００８１】
複合ウェブ成形手段Ｓ５では、第１および第２外側ウェブ３４，３５と内側ウェブ３６とから複合ウェブ３７（複合不織布２）が形成される。なお、インジケーションシート１２と内側ウェブ３６とは、非固着の状態にある。内側ウェブ３６は、透湿性かつ疎水性繊維不織布ｍ２（第２繊維不織布）から形成されている。
【００８２】
パネル固着手段Ｓ６；パネル固着手段Ｓ６では、内側ウェブ３６の上面（内面）に幅方向へ延びる多数の複合シート２３が順次供給される。複合シート２３は、内側ウェブ３６の上面に長手方向へ所定の寸法離間した状態で配列される（複合シート配列手段Ｓ９）。
【００８３】
複合シート２３は、互いに離間するインジケーションシート１２の間に位置し、インジケーションシート１２の一部に重なっている。内側ウェブ３６の上面には、複合シート２３が長手方向へ一定間隔で並ぶ。次に、複合シート２３の下面が内側ウェブ３６の上面に固着される（第１複合シート固着手段Ｓ１０）。複合シート２３と内側ウェブ３６とは、後記する不織布ｍ８の下面全域に間欠的に塗布されたホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。
【００８４】
複合シート２３と内側ウェブ３６とを固着した後には、複合シート２３の上面に幅方向へ延びる多数の液吸収性積層パネル３が順次供給される。パネル３の幅方向両端部３８は、インジケーションシート１２上に位置している。次に、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介してパネル３の下面と複合シート２３の上面とが固着される（第２複合シート固着手段Ｓ１１）。さらに、パネル３の幅方向両端部３８がホットメルト型接着剤（図示せず）を介して内側ウェブ３６の上面に固着される。
【００８５】
複合シート２３は、砂時計型を呈し、透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ７と、透湿性かつ疎水性繊維不織布ｍ８とから形成されている。パネル３は、透湿性かつ親水性繊維不織布ｍ４と、不織布ｍ４の下面に位置する吸液性コアｍ６とから形成されている（図７参照）。パネル３の両側部３９には、幅方向へ延びる伸縮性弾性部材１６（脚周り用弾性部材）が伸長状態で取り付けられている。
【００８６】
パネル３では、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介して不織布ｍ４の下面とコアｍ６の上面とが固着されている。不織布ｍ４の両端部１９と両側部２０とは、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介して内側ウェブ３６の上面とフィルムｍ７の上面とに固着されている。接着剤は、不織布ｍ４の下面全域に間欠的に塗布されている。
【００８７】
なお、複合シート２３は、複合ウェブ成形手段Ｓ５で供給され、内側ウェブ３６の上面に長手方向へ一定間隔で配列されてもよく、複合シート２３の下面が複合ウェブ成形手段Ｓ５において内側ウェブ３６の上面に固着されてもよい。
【００８８】
物品成形手段Ｓ７；物品成形手段Ｓ７では、複合ウェブ３７とパネル３の両側部３９とが隣り合うパネル３の間を幅方向へ横切る切断線Ｋ２，Ｋ３で切断される。
【００８９】
複合ウェブ３７の幅方向中央部４０では、複合ウェブ３７とパネル３の両側部３９とが略四角形状を画く切断線Ｋ２で切除され、脚周り用切欠縁が形成される。複合ウェブ３７の両側縁部４１では、幅方向へ直状に延びる切断線Ｋ３で複合ウェブ３７が切断される。複合ウェブ３７とパネル３の両側部３９とが切断されると、長手方向へ並ぶ多数の物品１Ｂが作られる。
【００９０】
物品１Ｂは、その平面形状が実質的に砂時計型を呈し、幅方向に前胴周り域４および後胴周り域６と、それら胴周り域４，６の間に位置する股下域５とを有する。
【００９１】
複合ウェブ３７とパネル３の両側部３９とを切断した後は、パネル３を内側にした状態で、仮想線Ｌを折曲部として複合ウェブ３７とパネル３とを幅方向内方へ折曲し、前胴周り域４の複合ウェブ３７と後胴周り域６の複合ウェブ３７とを重ね合わせる。次に、前後胴周り域４，６の複合ウェブ３７どうしを熱融着線９で固着し、パンツ型に成形する。
【００９２】
図１１，１２は、本発明の表示要素形成方法によって製造された、他の一例として示す物品１Ｃの斜視図と、図１１の物品１Ｃの分解斜視図とである。図１１，１２では、胴周り方向を矢印Ｘ、縦方向を矢印Ｙで示し、脚周り方向を矢印Ｚ（図１１のみ）で示す。
【００９３】
物品１Ｃは、実質的に不透液性の複合不織布２（複合ウェブ）と、不織布２の外側に取り付けられた不透液性の複合シート２３と、不織布２とシート２３との内側に取り付けられた液吸収性積層パネル３とから構成されている。
【００９４】
物品１Ｃは、互いに対向する前胴周り域４および後胴周り域６と、それら胴周り域４，６の間に位置する股下域５とを有し、胴周り方向へ延びるエンドフラップ７と、縦方向と脚周り方向とへ延びるサイドフラップ８とを有する。
【００９５】
物品１Ｃは、パンツ型を呈し、胴周り開口１０と一対の脚周り開口１１とを有する。物品１Ｃでは、複合不織布２が前後胴周り域４，６に位置し、複合シート２３が股下域５に位置している。
【００９６】
エンドフラップ７には、胴周り方向へ延びる複数条の第１伸縮性弾性部材１４（胴周り用弾性部材）が収縮可能に取り付けられている。サイドフラップ８には、脚周り方向へ延びる複数条の第２伸縮性弾性部材１５（脚周り用弾性部材）と第３伸縮性弾性部材１６（脚周り用弾性部材）とが収縮可能に取り付けられている。
【００９７】
前後胴周り域４，６の胴周り方向中央部には、熊の顔のイラスト（表示要素１３）が印刷されたインジケーションシート１２が取り付けられている。インジケーションシート１２は、透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ３から形成されている。
【００９８】
複合不織布２は、透湿性かつ疎水性第１繊維不織布ｍ１（外側ウェブ）と、透湿性かつ疎水性第２繊維不織布ｍ２（内側ウェブ）とから形成されている。第１繊維不織布ｍ１と第２繊維不織布ｍ２とは、それら不織布ｍ１，ｍ２の内外面がホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。接着剤は、第１繊維不織布ｍ１の内面全域に間欠的に塗布されている。
【００９９】
インジケーションシート１２と第１および第２伸縮性弾性部材１４，１５とは、第１繊維不織布ｍ１と第２繊維不織布ｍ２との間に介在し、不織布ｍ１の内面に固着されている。インジケーションシート１２は、第２繊維不織布ｍ２に非固着の状態にある。
【０１００】
複合シート２３は、互いに重なり合う透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ７と、透湿性かつ疎水性繊維不織布ｍ８とから形成されている。複合シート２３は、砂時計型を呈し、その面積がパネル３のそれよりも小さく、股下域５においてコアｍ６の下面を覆っている（図１２参照）。複合シート２３は、インジケーションシート１２の一部に重なっている。フィルムｍ７と不織布ｍ８とは、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。
【０１０１】
パネル３は、肌当接側に位置する透湿性かつ親水性繊維不織布ｍ４と、不織布ｍ４の内面に固着された吸液性コアｍ６とから形成されている。不織布ｍ４は、その面積がコアｍ６の上面のそれよりもわずかに大きく、コアｍ６の上面全域を覆っている。不織布ｍ４は、コアｍ６の両端縁１７の外側に位置する両端部１９と、コアｍ６の両側縁１８の外側に位置する両側部２０とを有する。第３伸縮性弾性部材１６は、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介して不織布ｍ４の両側部２０に固着されている。
【０１０２】
パネル３では、前後胴周り域４，６に位置する不織布ｍ４の両端部１９と両側部２０とがホットメルト型接着剤（図示せず）を介して第２繊維不織布ｍ２の内面に固着され、股下域５に位置するコアｍ６の下面と不織布ｍ４の両側部２０とがホットメルト型接着剤（図示せず）を介してフィルムｍ７の内面に固着されている。接着剤は、不織布ｍ４の内面全域とフィルムｍ７の内面全域とに間欠的に塗布されている。
【０１０３】
エンドフラップ７は、コアｍ６の両端縁１７から縦方向外方へ延びる不織布ｍ１，ｍ２，ｍ４から形成されている。サイドフラップ８は、コアｍ６の両側縁１８から胴周り方向外方へ延びる不織布ｍ１，ｍ２，ｍ４，ｍ８とフィルムｍ７とから形成されている。
【０１０４】
図１３，１４は、表示要素形成方法の他の一例を示す概略斜視図と、図１３から続く表示要素形成方法の概略斜視図とであり、図１５は、図１４から続く表示要素形成方法の概略斜視図である。それら図では、長手方向を矢印Ｘで示し、幅方向を矢印Ｙで示す。この方法では、以下に示す手段を経ることによって図１１の物品１Ｃが製造されるとともに、物品１Ｃの前後胴周り域４，６に表示要素が形成される。
【０１０５】
シート配列手段Ｓ１；シート配列手段Ｓ１では、長手方向へ連続して移動する外側ウェブ３０の上面（内面）に、一対の表示要素１３を有する多数のインジケーションシート１２が順次供給される。インジケーションシート１２は、外側ウェブ３０の上面に長手方向へ所定の寸法離間した状態で配列される。外側ウェブ３０の上面には、インジケーションシート１２が長手方向へ一定間隔で並ぶ。表示要素１３は、互いに鏡像関係にある熊の顔のイラストであり、熊の顔が２つ幅方向へ並んでいる。
【０１０６】
外側ウェブ３０は、透湿性かつ疎水性繊維不織布ｍ１（第１繊維不織布）から形成されている。インジケーションシート１２は、透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ３から形成されている。
【０１０７】
シート固着手段Ｓ２；シート固着手段Ｓ２では、仮想線Ｌの両側に個々の表示要素１３を位置させた状態で、外側ウェブ３０の上面にインジケーションシート１２が固着される。外側ウェブ３０とインジケーションシート１２とは、外側ウェブ３０の上面全域に間欠的に塗布されたホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。
【０１０８】
シート固着手段Ｓ２では、長手方向へ連続する複数条の第１伸縮性弾性部材１４（胴周り用弾性部材）と幅方向へ延びる複数条の第２伸縮性弾性部材１５（脚周り用弾性部材）とが外側ウェブ３０の上面に伸長状態で取り付けられる（弾性部材装着手段Ｓ８）。
【０１０９】
表示要素分割手段Ｓ３；表示要素分割手段Ｓ３では、外側ウェブ３０とインジケーションシート１２と弾性部材１５とが仮想線Ｌ上に延びる切断線Ｋ１で切断され、それらが幅方向へ二分される。
【０１１０】
表示要素分割手段Ｓ３では、外側ウェブ３０が第１外側ウェブ３４と第２外側ウェブ３５とに分割されるとともに、一対の表示要素１３が個々のそれらに分割される。
【０１１１】
第１および第２外側ウェブ離間手段Ｓ４；第１および第２外側ウェブ離間手段Ｓ４では、インジケーションシート１２それぞれを幅方向へ互いに並列させた状態で、第１外側ウェブ３４と第２外側ウェブ３５とを矢印Ｙ１で示す幅方向外方へ所定の寸法離間させる。
【０１１２】
複合ウェブ成形手段Ｓ５；複合ウェブ成形手段Ｓ５では、第１外側ウェブ３４の上面に長手方向へ連続して移動する第１内側ウェブ４２の下面（外面）を重ね合わせ、第２外側ウェブ３５の上面に長手方向へ連続して移動する第２内側ウェブ４３の下面（外面）を重ね合わせる。その後、第１外側ウェブ３４と第１内側ウェブ４２とが固着され、第２外側ウェブ３５と第２内側ウェブ４３とが固着される。
【０１１３】
複合ウェブ成形手段Ｓ５では、第１および第２外側ウェブ３４，３５と第１および第２内側ウェブ４２，４３とから複合ウェブ３７（複合不織布２）が形成される。なお、インジケーションシート１２とそれら内側ウェブ４２，４３とは、非固着の状態にある。第１および第２内側ウェブ４２，４３は、透湿性かつ疎水性繊維不織布ｍ２（第２繊維不織布）から形成されている。
【０１１４】
パネル固着手段Ｓ６；パネル固着手段Ｓ６では、第１および第２内側ウェブ４２，４３の上面（内面）に幅方向へ延びる多数の液吸収性積層パネル３が順次供給される。パネル３は、長手方向へ所定の寸法離間して内側ウェブ４２，４３に配列される。第１および第２内側ウェブ４２，４３の上面には、パネル３が長手方向へ一定間隔で並ぶ。
【０１１５】
パネル固着手段Ｓ６では、パネル３の幅方向両端部３８がインジケーションシート１２上に位置した状態で、第１および第２内側ウェブ４２，４３の上面とパネル３の下面とがホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着される。
【０１１６】
次に、幅方向へ延びる多数の複合シート２３が順次供給される。複合シート２３は、第１および第２外側ウェブ３４，３５の下面に長手方向へ所定の寸法離間した状態で配列される（複合シート配列手段Ｓ９）。複合シート２３は、互いに離間するインジケーションシート１２の間に位置し、インジケーションシート１２の一部に重なっている。第１および第２外側ウェブ３４，３５の下面には、複合シート２３が長手方向へ一定間隔で並ぶ。
【０１１７】
パネル固着手段Ｓ６では、複合シート２３をパネル３の下面に位置させた状態で、複合シート２３の上面がホットメルト型接着剤（図示せず）を介して第１および第２外側ウェブ３４，３５の下面（外面）とパネル３の下面とに固着される（第１および第２複合シート固着手段Ｓ１０，Ｓ１１）。
【０１１８】
複合シート２３は、砂時計型を呈し、透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ７と、透湿性かつ疎水性繊維不織布ｍ８とから形成されている。パネル３は、透湿性かつ親水性繊維不織布ｍ４と、不織布ｍ４の下面に位置する吸液性コアｍ６とから形成されている（図１２参照）。パネル３の両側部３９には、幅方向へ延びる伸縮性弾性部材１６（脚周り用弾性部材）が伸長状態で取り付けられている。
【０１１９】
パネル３では、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介して不織布ｍ４の下面とコアｍ６の上面とが固着されている。不織布ｍ４の両端部１９と両側部２０とは、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介して内側ウェブ４２，４３の上面とフィルムｍ７の上面とに固着されている。コアｍ６の下面は、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介してフィルムｍ７の上面に固着されている。接着剤は、不織布ｍ４の下面全域とフィルムｍ７の上面全域とに間欠的に塗布されている。
【０１２０】
なお、複合シート２３は、複合ウェブ成形手段Ｓ５で供給され、第１および第２外側ウェブ３４，３５の下面に長手方向へ一定間隔で配列されてもよく、複合シート２３の上面が第１および第２外側ウェブ３４，３５の下面に固着されてもよい。
【０１２１】
物品成形手段Ｓ７；物品成形手段Ｓ７では、複合ウェブ３７とパネル３の両側部３９とが隣り合うパネル３の間を幅方向へ横切る切断線Ｋ２，Ｋ３で切断される。
【０１２２】
幅方向へ互いに離間する複合ウェブ３７の間では、複合ウェブ３７の一部とパネル３の両側部３９とがコアｍ６へ向かって弧を画く切断線Ｋ２で切除され、脚周り用切欠縁が形成される。さらに、複合ウェブ３７は、幅方向へ直状に延びる切断線Ｋ３で切断される。複合ウェブ３７とパネル３の両側部３９とが切断されると、長手方向へ並ぶ多数の物品１Ｃが作られる。
【０１２３】
物品１Ｃは、その平面形状が実質的に砂時計型を呈し、幅方向に前胴周り域４および後胴周り域６と、それら胴周り域４，６の間に位置する股下域５とを有する。
【０１２４】
複合ウェブ３７とパネル３の両側部３９とを切断した後は、パネル３を内側にした状態で、仮想線Ｌを折曲部としてパネル３を幅方向内方へ折曲し、前胴周り域４の複合ウェブ３７と後胴周り域６の複合ウェブ３７とを重ね合わせる。次に、前後胴周り域４，６の複合ウェブ３７どうしを熱融着線９で固着し、パンツ型に成形する。
【０１２５】
図１６，１７は、本発明の表示要素形成方法によって製造された、他の一例として示す物品１Ｄの斜視図と、図１６の物品１Ｄの部分破断分解斜視図とである。図１６，１７では、胴周り方向を矢印Ｘ、縦方向を矢印Ｙで示し、脚周り方向を矢印Ｚ（図１６のみ）で示す。
【０１２６】
物品１Ｄは、実質的に不透液性の複合不織布２（複合ウェブ）と、不織布２の内側に取り付けられた不透液性の複合シート２３と、不織布２とシート２３との内側に取り付けられた液吸収性パネル３とから構成されている。
【０１２７】
物品１Ｄは、互いに対向する前胴周り域４および後胴周り域６と、それら胴周り域４，６の間に位置する股下域５とを有し、胴周り方向へ延びるエンドフラップ７と、縦方向と脚周り方向とへ延びるサイドフラップ８とを有する。
【０１２８】
物品１Ｄは、パンツ型を呈し、胴周り開口１０と一対の脚周り開口１１とを有する。物品１Ｄでは、複合不織布２が前後胴周り域４，６に位置し、複合シート２３が股下域５に位置している。
【０１２９】
エンドフラップ７には、胴周り方向へ延びる複数条の第１伸縮性弾性部材１４（胴周り用弾性部材）が収縮可能に取り付けられている。サイドフラップ８には、脚周り方向へ延びる複数条の第２伸縮性弾性部材１５（脚周り用弾性部材）と第３伸縮性弾性部材１６（脚周り用弾性部材）とが収縮可能に取り付けられている。
【０１３０】
前後胴周り域４，６の胴周り方向中央部には、熊の顔のイラスト（表示要素１３）が印刷されたインジケーションシート１２が取り付けられている。インジケーションシート１２は、透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ３から形成されている。
【０１３１】
複合不織布２は、透湿性かつ疎水性第１繊維不織布ｍ１（外側ウェブ）と、透湿性かつ疎水性第２繊維不織布ｍ２（内側ウェブ）とから形成されている。第１繊維不織布ｍ１と第２繊維不織布ｍ２とは、それら不織布ｍ１，ｍ２の内外面がホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。接着剤は、第１繊維不織布ｍ１の内面全域に間欠的に塗布されている。
【０１３２】
インジケーションシート１２と第１および第２伸縮性弾性部材１４，１５とは、第１繊維不織布ｍ１と第２繊維不織布ｍ２との間に介在し、不織布ｍ１の内面に固着されている。インジケーションシート１２は、第２繊維不織布ｍ２に非固着の状態にある。
【０１３３】
複合シート２３は、互いに重なり合う透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ７と、透湿性かつ疎水性繊維不織布ｍ８とから形成されている。複合シート２３は、砂時計型を呈し、その面積がパネル３のそれよりも小さく、股下域５においてコアｍ６の下面を覆っている（図１７参照）。複合シート２３は、不織布ｍ８の一部に間欠的に塗布されたホットメルト型接着剤（図示せず）を介して不織布ｍ２の内面に固着されている。フィルムｍ７と不織布ｍ８とは、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。
【０１３４】
パネル３は、肌当接側に位置する透湿性かつ親水性繊維不織布ｍ４と、不織布ｍ４の内面に固着された吸液性コアｍ６とから形成されている。不織布ｍ４は、その面積がコアｍ６の上面のそれよりもわずかに大きく、コアｍ６の上面全域を覆っている。不織布ｍ４は、コアｍ６の両端縁１７の外側に位置する両端部１９と、コアｍ６の両側縁１８の外側に位置する両側部２０とを有する。第３伸縮性弾性部材１６は、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介して不織布ｍ４の両側部２０に固着されている。
【０１３５】
パネル３では、前後胴周り域４，６に位置する不織布ｍ４の両端部１９と両側部２０とがホットメルト型接着剤（図示せず）を介して第２繊維不織布ｍ２の内面に固着され、股下域５に位置する不織布ｍ４の両側部２０がホットメルト型接着剤（図示せず）を介してフィルムｍ７の内面に固着されている。コアｍ６の下面は、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介してフィルムｍ７の内面に固着されている。接着剤は、不織布ｍ４の内面全域とフィルムｍ７の内外面全域とに間欠的に塗布されている。
【０１３６】
エンドフラップ７は、コアｍ６の両端縁１７から縦方向外方へ延びる不織布ｍ１，ｍ２，ｍ４から形成されている。サイドフラップ８は、コアｍ６の両側縁１８から胴周り方向外方へ延びる不織布ｍ１，ｍ２，ｍ４，ｍ８とフィルムｍ７とから形成されている。
【０１３７】
図１８，１９は、表示要素形成方法の他の一例を示す概略斜視図と、図１８から続く表示要素形成方法の概略斜視図とであり、図２０は、図１９から続く表示要素形成方法の概略斜視図である。それら図では、長手方向を矢印Ｘで示し、幅方向を矢印Ｙで示す。この方法では、以下に示す手段を経ることによって図１６の物品１Ｄが製造されるとともに、物品１Ｄの前後胴周り域４，６に表示要素が形成される。
【０１３８】
シート配列手段Ｓ１；シート配列手段Ｓ１では、長手方向へ連続して移動する外側ウェブ３０の上面（内面）に、一対の表示要素１３を有する多数のインジケーションシート１２が順次供給される。インジケーションシート１２は、外側ウェブ３０の上面に長手方向へ所定の寸法離間した状態で配列される。外側ウェブ３０の上面には、長手方向へ一定間隔で並ぶ。表示要素１３は、互いに鏡像関係にある熊の顔のイラストであり、熊の顔が２つ幅方向へ並んでいる。
【０１３９】
外側ウェブ３０は、透湿性かつ疎水性繊維不織布ｍ１（第１繊維不織布）から形成されている。インジケーションシート１２は、透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ３から形成されている。
【０１４０】
シート固着手段Ｓ２；シート固着手段Ｓ２では、仮想線Ｌの両側に個々の表示要素１３を位置させた状態で、外側ウェブ３０の上面にインジケーションシート１２が固着される。外側ウェブ３０とインジケーションシート１２とは、外側ウェブ３０の上面全域に間欠的に塗布されたホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。
【０１４１】
シート固着手段Ｓ２では、長手方向へ連続する複数条の第１伸縮性弾性部材１４（胴周り用弾性部材）と幅方向へ延びる複数条の第２伸縮性弾性部材１５（脚周り用弾性部材）とが外側ウェブ３０の上面に伸長状態で取り付けられる（弾性部材装着手段Ｓ８）。
【０１４２】
表示要素分割手段Ｓ３；表示要素分割手段Ｓ３では、外側ウェブ３０とインジケーションシート１２と弾性部材１５とが仮想線Ｌ上に延びる切断線Ｋ１で切断され、それらが幅方向へ二分される。
【０１４３】
表示要素分割手段Ｓ３では、外側ウェブ３０が第１外側ウェブ３４と第２外側ウェブ３５とに分割されるとともに、一対の表示要素１３が個々のそれらに分割される。
【０１４４】
第１および第２外側ウェブ離間手段Ｓ４；第１および第２外側ウェブ離間手段Ｓ４では、インジケーションシート１２それぞれを幅方向へ互いに並列させた状態で、第１外側ウェブ３４と第２外側ウェブ３５とを矢印Ｙ１で示す幅方向外方へ所定の寸法離間させる。
【０１４５】
複合ウェブ成形手段Ｓ５；複合ウェブ成形手段Ｓ５では、第１外側ウェブ３４の上面に長手方向へ連続して移動する第１内側ウェブ４２の下面（外面）を重ね合わせ、第２外側ウェブ３５の上面に長手方向へ連続して移動する第２内側ウェブ４３の下面（外面）を重ね合わせる。その後、第１外側ウェブ３４と第１内側ウェブ４２とが固着され、第２外側ウェブ３５と第２内側ウェブ４３とが固着される。
【０１４６】
複合ウェブ成形手段Ｓ５では、第１および第２外側ウェブ３４，３５と第１および第２内側ウェブ４２，４３とから複合ウェブ３７（複合不織布２）が形成される。なお、インジケーションシート１２とそれら内側ウェブ４２，４３とは、非固着の状態にある。第１および第２内側ウェブ４２，４３は、透湿性かつ疎水性繊維不織布ｍ２（第２繊維不織布）から形成されている。
【０１４７】
パネル固着手段Ｓ６；パネル固着手段Ｓ６では、第１および第２内側ウェブ４２，４３の上面（内面）に幅方向へ延びる多数の複合シート２３が順次供給される。複合シート２３は、それら内側ウェブ４２，４３の上面に長手方向へ所定の寸法離間した状態で配列される（複合シート配列手段Ｓ９）。
【０１４８】
複合シート２３は、互いに離間するインジケーションシート１２の間に位置し、インジケーションシート１２の一部に重なっている。第１および第２内側ウェブ４２，４３の上面には、複合シート２３が長手方向へ一定間隔で並ぶ。次に、複合シート２３の下面がそれら内側ウェブ４２，４３の上面に固着される（第１複合シート固着手段Ｓ１０）。複合シート２３と内側ウェブ４２，４３とは、後記する不織布ｍ８の一部に間欠的に塗布されたホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。
【０１４９】
パネル固着手段Ｓ６では、複合シート２３の上面に幅方向へ延びる多数の液吸収性積層パネル３が順次供給される。パネル３の幅方向両端部３８は、インジケーションシート１２上に位置している。次に、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介してパネル３の下面と複合シート２３の上面とが固着される（第２複合シート固着手段Ｓ１１）。さらに、パネル３の幅方向両端部３８がホットメルト型接着剤（図示せず）を介して第１および第２内側ウェブ４２，４３の上面に固着される。
【０１５０】
複合シート２３は、砂時計型を呈し、透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ７と、透湿性かつ疎水性繊維不織布ｍ８とから形成されている。パネル３は、透湿性かつ親水性繊維不織布ｍ４と、不織布ｍ４の下面に位置する吸液性コアｍ６とから形成されている（図１７参照）。パネル３の両側部３９には、幅方向へ延びる伸縮性弾性部材１６（脚周り用弾性部材）が伸長状態で取り付けられている。
【０１５１】
パネル３では、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介して不織布ｍ４の下面とコアｍ６の上面とが固着されている。不織布ｍ４の両端部１９と両側部２０とは、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介して第１および第２内側ウェブ４２，４３の上面とフィルムｍ７の上面とに固着されている。コアｍ６の下面は、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介してフィルムｍ７の上面に固着されている。接着剤は、不織布ｍ４の下面全域とフィルムｍ７の上下面全域とに間欠的に塗布されている。
【０１５２】
複合シート２３は、複合ウェブ成形手段Ｓ５で供給され、内側ウェブ４２，４３の上面に長手方向へ一定間隔で配列されてもよく、その下面が複合ウェブ成形手段Ｓ５において内側ウェブ４２，４３の上面に固着されてもよい。
【０１５３】
物品成形手段Ｓ７；物品成形手段Ｓ７では、複合ウェブ３７とパネル３の両側部３９とが隣り合うパネル３の間を幅方向へ横切る切断線Ｋ２，Ｋ３で切断される。
【０１５４】
幅方向へ互いに離間する複合ウェブ３７の間では、複合ウェブ３７の一部とパネル３の両側部３９とがコアｍ６へ向かって弧を画く切断線Ｋ２で切除され、脚周り用切欠縁が形成される。さらに、複合ウェブ３７は、幅方向へ直状に延びる切断線Ｋ３で切断される。複合ウェブ３７とパネル３の両側部３９とが切断されると、長手方向へ並ぶ多数の物品１Ｄが作られる。
【０１５５】
物品１Ｄは、その平面形状が実質的に砂時計型を呈し、幅方向に前胴周り域４および後胴周り域６と、それら胴周り域４，６の間に位置する股下域５とを有する。
【０１５６】
複合ウェブ３７とパネル３の両側部３９とを切断した後は、パネル３を内側にした状態で、仮想線Ｌを折曲部としてパネル３を幅方向内方へ折曲し、前胴周り域４の複合ウェブ３７と後胴周り域６の複合ウェブ３７とを重ね合わせる。次に、前後胴周り域４，６の複合ウェブ３７どうしを熱融着線９で固着し、パンツ型に成形する。
【０１５７】
図２１，２２は、本発明の表示要素形成方法によって製造された、他の一例として示す物品１Ｅの斜視図と、図２１の物品１Ｅの部分破断分解斜視図とである。図２１，２２では、胴周り方向を矢印Ｘ、縦方向を矢印Ｙで示し、脚周り方向を矢印Ｚ（図２１のみ）で示す。
【０１５８】
物品１Ｅは、実質的に不透液性の複合不織布２（複合ウェブ）と、複合不織布２の内側に取り付けられた液吸収性積層パネル３とから構成されている。物品１Ｅは、互いに対向する前胴周り域４および後胴周り域６と、それら胴周り域４，６の間に位置する股下域５とを有し、胴周り方向へ延びるエンドフラップ７と、縦方向と脚周り方向とへ延びるサイドフラップ８とを有する。物品１Ｅは、パンツ型を呈し、胴周り開口１０とその下方に一対の脚周り開口１１とを有する。
【０１５９】
エンドフラップ７には、胴周り方向へ延びる複数条の第１伸縮性弾性部材１４（胴周り用弾性部材）が収縮可能に取り付けられている。サイドフラップ８には、脚周り方向へ延びる複数条の第２伸縮性弾性部材１５（脚周り用弾性部材）と第３伸縮性弾性部材１６（脚周り用弾性部材）とが収縮可能に取り付けられている。
【０１６０】
前後胴周り域４，６の胴周り方向中央部には、熊の顔のイラスト（表示要素１３）が印刷されたインジケーションシート１２が取り付けられている。インジケーションシート１２は、透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ３から形成されている。
【０１６１】
複合不織布２は、透湿性かつ疎水性第１繊維不織布ｍ１（外側ウェブ）と、不織布ｍ１の内側に位置する透湿性かつ疎水性第２繊維不織布ｍ２（内側ウェブ）とから形成されている。複合不織布２では、第１繊維不織布ｍ１が前後胴周り域４，６と股下域５とに位置し、第２繊維不織布ｍ２が前後胴周り域４，６に位置している。第１繊維不織布ｍ１と第２繊維不織布ｍ２とは、それら不織布ｍ１，ｍ２の内外面がホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。接着剤は、第２繊維不織布ｍ２の内面全域に間欠的に塗布されている。
【０１６２】
インジケーションシート１２と第１および第２伸縮性弾性部材１４，１５とは、第１繊維不織布ｍ１と第２繊維不織布ｍ２との間に介在し、不織布ｍ２の内面に固着されている。インジケーションシート１２は、第１繊維不織布ｍ１に非固着の状態にある。
【０１６３】
パネル３は、肌当接側に位置する透湿性かつ親水性繊維不織布ｍ４と、肌非当接側に位置する透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ５と、不織布ｍ４とフィルムｍ５との間に介在する吸液性コアｍ６とから形成されている。パネル３は、それを形成するフィルムｍ５の外面がホットメルト型接着剤（図示せず）を介して第１および第２繊維不織布ｍ１，ｍ２の内面に固着されている。
【０１６４】
不織布ｍ４は、その面積がコアｍ６の上面のそれよりもわずかに大きく、コアｍ６の上面全域を覆っている。フィルムｍ５は、その面積がコアｍ６の下面のそれよりもわずかに大きく、コアｍ６の下面全域を覆っている。不織布ｍ４とフィルムｍ５とは、コアｍ６の両端縁１７の外側に位置する両端部１９，２１と、コアｍ６の両側縁１８の外側に位置する両側部２０，２２とを有する。
【０１６５】
不織布ｍ４は、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介してその内面がコアｍ６の上面に固着されている。フィルムｍ５は、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介してその内面がコアｍ６の下面に固着されている。接着剤は、不織布ｍ４の内面全域とフィルムｍ５の内外面全域とに間欠的に塗布されている。
【０１６６】
不織布ｍ４とフィルムｍ５とは、それらの両端部１９，２１どうしと両側部２０，２２どうしとが固着されている。第３伸縮性弾性部材１６は、不織布ｍ４とフィルムｍ５との間に介在し、それらの両側部２０，２２に固着されている。
【０１６７】
エンドフラップ７は、コアｍ６の両端縁１７から縦方向外方へ延びる不織布ｍ１，ｍ２，ｍ４とフィルムｍ５とから形成されている。サイドフラップ８は、コアｍ６の両側縁１８から胴周り方向外方へ延びる不織布ｍ１，ｍ２，ｍ４とフィルムｍ５とから形成されている。
【０１６８】
パネル３は、フィルムｍ５を省き、透湿性かつ親水性繊維不織布ｍ４と、不織布ｍ４の内面に固着された吸液性コアｍ６とから形成されていてもよい。この場合では、不織布ｍ４の両端部１９および両側部２０とコアｍ６の下面とが第１および第２繊維不織布ｍ１，ｍ２の内面に固着される。
【０１６９】
図２３，２４は、表示要素形成方法の他の一例を示す概略斜視図と、図２３から続く表示要素形成方法の概略斜視図とであり、図２５は、図２４から続く表示要素形成方法の概略斜視図である。それら図では、長手方向を矢印Ｘで示し、幅方向を矢印Ｙで示す。この方法では、以下に示す手段を経ることによって図２１の物品１Ｅが製造されるとともに、物品１Ｅの前後胴周り域４，６に表示要素が形成される。
【０１７０】
シート配列手段Ｓ２１；シート配列手段Ｓ２１では、長手方向へ連続して移動する内側ウェブ５０の下面（外面）に、一対の表示要素１３を有する多数のインジケーションシート１２が順次供給される。
【０１７１】
インジケーションシート１２は、内側ウェブ５０の下面に長手方向へ所定の寸法離間した状態で配列される。内側ウェブ５０の下面には、インジケーションシート１２が長手方向へ一定間隔で並ぶ。表示要素１３は、互いに鏡像関係にある熊の顔のイラストであり、熊の顔が２つ幅方向へ並んでいる。
【０１７２】
インジケーションシート１２は、幅方向へ長い矩形を呈し、長手方向へ延びる両端部５１と幅方向へ延びる両側部５２とを有する。インジケーションシート１２は、幅寸法が内側ウェブ５０のそれよりも小さく、その両端部５１が内側ウェブ５０の両側縁部５３の内側に位置している。
【０１７３】
内側ウェブ５０は、透湿性かつ疎水性繊維不織布ｍ２（第２繊維不織布）から形成されている。インジケーションシート１２は、透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ３から形成されている。
【０１７４】
シート固着手段Ｓ２２；シート固着手段Ｓ２２では、内側ウェブ５０の幅寸法を二分する長手方向仮想線Ｌの両側に個々の表示要素１３を位置させた状態で、内側ウェブ５０の下面にインジケーションシート１２が固着される。内側ウェブ５０とインジケーションシート１２とは、内側ウェブ５０の下面全域に間欠的に塗布されたホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。
【０１７５】
シート固着手段Ｓ２２では、長手方向へ連続する複数条の第１伸縮性弾性部材１４（胴周り用弾性部材）が内側ウェブ５０の両側縁部５３の下面に伸長状態で取り付けられるとともに、幅方向へ延びる複数条の第２伸縮性弾性部材１５（脚周り用弾性部材）が内側ウェブ５０の下面に伸長状態で取り付けられる（弾性部材装着手段Ｓ２８）。
【０１７６】
第１伸縮性弾性部材１４は、インジケーションシート１２の両端部５１の外側に位置している。第２伸縮性弾性部材１５は、インジケーションシート１２の両側部５２の外側に位置している。第１および第２伸縮性弾性部材１４，１５は、内側ウェブ５０の下面にホットメルト型接着剤を介して固着されている。
【０１７７】
表示要素分割手段Ｓ２３；表示要素分割手段Ｓ２３では、内側ウェブ５０とインジケーションシート１２と弾性部材１５とが仮想線Ｌ上に延びる切断線Ｋ１で切断され、それらが幅方向へ二分される。
【０１７８】
表示要素分割手段Ｓ２３では、内側ウェブ５０が第１内側ウェブ５４と第２内側ウェブ５５とに分割されるとともに、一対の表示要素１３が個々のそれらに分割される。インジケーションシート１２の表示要素１３は、その一方が第１内側ウェブ５４の下面に位置し、その他方が第２内側ウェブ５５の下面に位置する。
【０１７９】
第１および第２内側ウェブ離間手段Ｓ２４；第１および第２内側ウェブ離間手段Ｓ２４では、インジケーションシート１２それぞれを幅方向へ互いに並列させた状態で、第１内側ウェブ５４と第２内側ウェブ５５とを矢印Ｙ１で示す幅方向外方へ所定の寸法離間させる。
【０１８０】
複合ウェブ成形手段Ｓ２５；複合ウェブ成形手段Ｓ２５では、第１および第２内側ウェブ５４，５５の下面に長手方向へ連続して移動する外側ウェブ５６の上面（内面）を重ね合わせた後、インジケーションシート１２を挟んだ状態で、第１および第２内側ウェブ５４，５５と外側ウェブ５６とがホットメルト型接着剤を介して固着される。
【０１８１】
複合ウェブ成形手段Ｓ２５では、第１および第２内側ウェブ５４，５５と外側ウェブ５６とから複合ウェブ５７（複合不織布２）が形成される。なお、インジケーションシート１２と外側ウェブ５６とは、非固着の状態にある。外側ウェブ５６は、透湿性かつ疎水性繊維不織布ｍ１（第１繊維不織布）から形成されている。
【０１８２】
なお、接着剤は、内側ウェブ５０の下面全域のみならず、外側ウェブ５６の上面に塗布されていてもよい。この場合は、インジケーションシート１２が内側ウェブ５０と外側ウェブ５６とに固着される。
【０１８３】
パネル固着手段Ｓ２６；パネル固着手段Ｓ２６では、第１および第２内側ウェブ５４，５５の上面と外側ウェブ５６の上面とに幅方向へ延びる多数の液吸収性積層パネル３が順次供給される。パネル３は、長手方向へ所定の寸法離間して複合ウェブ５７に配列される。複合ウェブ５７には、パネル３が長手方向へ一定間隔で並ぶ。
【０１８４】
パネル固着手段Ｓ２６では、パネル３の幅方向両端部５８がインジケーションシート１２上に位置した状態で、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介して第１および第２内側ウェブ５４，５５の上面とパネル３の下面とが固着されるとともに、外側ウェブ５６の上面とパネル３の下面とが固着される。
【０１８５】
パネル３は、透湿性かつ親水性繊維不織布ｍ４と、透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ５と、それらの間に介在する吸液性コアｍ６とから形成されている（図２２参照）。パネル３の両側部５９には、幅方向へ延びる第３伸縮性弾性部材１６（脚周り用弾性部材）が伸長状態で取り付けられている。
【０１８６】
パネル３は、それを形成するフィルムｍ５の下面（外面）が第１および第２内側ウェブ５４，５５の上面と外側ウェブ５６の上面とに固着されている。パネル３では、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介して、不織布ｍ４の下面（内面）とコアｍ６の上面とが固着され、フィルムｍ５の上面（内面）とコアｍ６の下面とが固着されている。不織布ｍ４とフィルムｍ５とは、それらの両端部１９，２１と両側部２０，２２とが固着されている。第３伸縮性弾性部材１６は、不織布ｍ４とフィルムｍ５とに固着されている。接着剤は、不織布ｍ４の下面全域とフィルムｍ５の上下面全域とに間欠的に塗布されている。
【０１８７】
なお、パネル３は、透湿性かつ親水性繊維不織布ｍ４と、不織布ｍ４の内面に固着された吸液性コアｍ６とから形成されていてもよい。この場合は、不織布ｍ４の両端部１９および両側部２０とコアｍ６の下面とが第１および第２内側ウェブ５４，５５の上面と外側ウェブ５６の上面とに固着される。
【０１８８】
物品成形手段Ｓ２７；物品成形手段Ｓ２７では、複合ウェブ５７とパネル３の両側部５９とが隣り合うパネル３の間を幅方向へ横切る切断線Ｋ２，Ｋ３で切断される。
【０１８９】
複合ウェブ５７の幅方向中央部６０では、複合ウェブ５７とパネル３の両側部５９とが略四角形状を画く切断線Ｋ２で切除され、脚周り用切欠縁が形成される。複合ウェブ５７の両側縁部６１では、幅方向へ直状に延びる切断線Ｋ３で複合ウェブ５７が切断される。複合ウェブ５７とパネル３の両側部５９とが切断されると、長手方向へ並ぶ多数の物品１Ｅが作られる。
【０１９０】
物品１Ｅは、その平面形状が実質的に砂時計型を呈し、幅方向に前胴周り域４および後胴周り域６と、それら胴周り域４，６の間に位置する股下域５とを有する。
【０１９１】
複合ウェブ５７とパネル３の両側部５９とを切断した後は、パネル３を内側にした状態で、仮想線Ｌを折曲部としてパネル３と複合ウェブ５７とを幅方向内方へ折曲し、前胴周り域４の複合ウェブ５７と後胴周り域６の複合ウェブ５７とを重ね合わせる。次に、前後胴周り域４，６の複合ウェブ５７どうしを熱融着線９で固着し、パンツ型に成形する。
【０１９２】
図２６，２７は、本発明の表示要素形成方法によって製造された、他の一例として示す物品１Ｆの斜視図と、図６の物品１Ｆの部分破断分解斜視図とである。図２６，２７では、胴周り方向を矢印Ｘ、縦方向を矢印Ｙで示し、脚周り方向を矢印Ｚ（図２６のみ）で示す。
【０１９３】
物品１Ｆは、実質的に不透液性の複合不織布２（複合ウェブ）と、不織布２の内側に取り付けられた不透液性の複合シート２３と、不織布２とシート２３との内側に取り付けられた液吸収性積層パネル３とから構成されている。
【０１９４】
物品１Ｆは、互いに対向する前胴周り域４および後胴周り域６と、それら胴周り域４，６の間に位置する股下域５とを有し、胴周り方向へ延びるエンドフラップ７と、縦方向と脚周り方向とへ延びるサイドフラップ８とを有する。物品１Ｆは、パンツ型を呈し、胴周り開口１０と一対の脚周り開口１１とを有する。
【０１９５】
エンドフラップ７には、胴周り方向へ延びる複数条の第１伸縮性弾性部材１４（胴周り用弾性部材）が収縮可能に取り付けられている。サイドフラップ８には、脚周り方向へ延びる複数条の第２伸縮性弾性部材１５（脚周り用弾性部材）と第３伸縮性弾性部材１６（脚周り用弾性部材）とが収縮可能に取り付けられている。
【０１９６】
前後胴周り域４，６の胴周り方向中央部には、熊の顔のイラスト（表示要素１３）が印刷されたインジケーションシート１２が取り付けられている。インジケーションシート１２は、透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ３から形成されている。
【０１９７】
複合不織布２は、透湿性かつ疎水性第１繊維不織布ｍ１（外側ウェブ）と、透湿性かつ疎水性第２繊維不織布ｍ２（内側ウェブ）とから形成されている。第１繊維不織布ｍ１と第２繊維不織布ｍ２とは、それら不織布ｍ１，ｍ２の内外面がホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。接着剤は、第２繊維不織布ｍ２の外面全域に間欠的に塗布されている。
【０１９８】
インジケーションシート１２と第１および第２伸縮性弾性部材１４，１５とは、第１繊維不織布ｍ１と第２繊維不織布ｍ２との間に介在し、不織布ｍ２の内面に固着されている。インジケーションシート１２は、第１繊維不織布ｍ１に非固着の状態にある。
【０１９９】
複合シート２３は、互いに重なり合う透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ７と、透湿性かつ疎水性繊維不織布ｍ８とから形成されている。複合シート２３は、砂時計型を呈し、物品１Ｆの股下域５に配置されている。複合シート２３は、その面積がパネル３のそれよりも小さく、股下域５においてコアｍ６の下面を覆っている（図２７参照）。フィルムｍ７と不織布ｍ８とは、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。
【０２００】
複合不織布２と複合シート２３とでは、不織布２を形成する第１および第２第２繊維不織布ｍ１，ｍ２の内面とシート２３を形成する不織布ｍ８の外面とがホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。複合シート２３は、インジケーションシート１２の一部に重なっている。接着剤は、不織布ｍ８の内外面全域に間欠的に塗布されている。
【０２０１】
パネル３は、肌当接側に位置する透湿性かつ親水性繊維不織布ｍ４と、不織布ｍ４の内面に固着された吸液性コアｍ６とから形成されている。不織布ｍ４は、その面積がコアｍ６の上面のそれよりもわずかに大きく、コアｍ６の上面全域を覆っている。不織布ｍ４は、コアｍ６の両端縁１７の外側に位置する両端部１９と、コアｍ６の両側縁１８の外側に位置する両側部２０とを有する。第３伸縮性弾性部材１６は、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介して不織布ｍ４の両側部２０に固着されている。
【０２０２】
パネル３では、不織布ｍ４の両端部１９と両側部２０とがホットメルト型接着剤（図示せず）を介して第２繊維不織布ｍ２の内面とフィルムｍ７の内面とに固着されている。接着剤は、不織布ｍ４の内面全域に間欠的に塗布されている。
【０２０３】
エンドフラップ７は、コアｍ６の両端縁１７から縦方向外方へ延びる不織布ｍ１，ｍ２，ｍ４から形成されている。サイドフラップ８は、コアｍ６の両側縁１８から胴周り方向外方へ延びる不織布ｍ１，ｍ２，ｍ４，ｍ８とフィルムｍ７とから形成されている。
【０２０４】
図２８，２９は、表示要素形成方法の他の一例を示す概略斜視図と、図２８から続く表示要素形成方法の概略斜視図とであり、図３０は、図２９から続く表示要素形成方法の概略斜視図である。それら図では、長手方向を矢印Ｘで示し、幅方向を矢印Ｙで示す。この方法では、以下に示す手段を経ることによって図２６の物品１Ｆが製造されるとともに、物品１Ｆの前後胴周り域４，６に表示要素が形成される。
【０２０５】
シート配列手段Ｓ２１；シート配列手段Ｓ２１では、長手方向へ連続して移動する内側ウェブ５０の下面（外面）に、一対の表示要素１３を有する多数のインジケーションシート１２が順次供給される。
【０２０６】
インジケーションシート１２は、内側ウェブ５０の下面に長手方向へ所定の寸法離間した状態で配列される。内側ウェブ５０の下面には、インジケーションシート１２が長手方向へ一定間隔で並ぶ。表示要素１３は、互いに鏡像関係にある熊の顔のイラストであり、熊の顔が２つ幅方向へ並んでいる。
【０２０７】
内側ウェブ５０は、透湿性かつ疎水性繊維不織布ｍ２（第２繊維不織布）から形成されている。インジケーションシート１２は、透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ３から形成されている。
【０２０８】
シート固着手段Ｓ２２；シート固着手段Ｓ２２では、仮想線Ｌの両側に個々の表示要素１３を位置させた状態で、内側ウェブ５０の下面にインジケーションシート１２が固着される。内側ウェブ５０とインジケーションシート１２とは、内側ウェブ５０の下面全域に間欠的に塗布されたホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。
【０２０９】
シート固着手段Ｓ２２では、長手方向へ連続する複数条の第１伸縮性弾性部材１４（胴周り用弾性部材）と幅方向へ延びる複数条の第２伸縮性弾性部材１５（脚周り用弾性部材）とが内側ウェブ５０の下面に伸長状態で取り付けられる（弾性部材装着手段Ｓ２８）。
【０２１０】
表示要素分割手段Ｓ２３；表示要素分割手段Ｓ２３では、内側ウェブ５０とインジケーションシート１２と弾性部材１５とが仮想線Ｌ上に延びる切断線Ｋ１で切断され、それらが幅方向へ二分される。
【０２１１】
表示要素分割手段Ｓ２３では、内側ウェブ５０が第１内側ウェブ５４と第２内側ウェブ５５とに分割されるとともに、一対の表示要素１３が個々のそれらに分割される。
【０２１２】
第１および第２内側ウェブ離間手段Ｓ２４；第１および第２内側ウェブ離間手段Ｓ２４では、インジケーションシート１２それぞれを幅方向へ互いに並列させた状態で、第１内側ウェブ５４と第２内側ウェブ５５とを矢印Ｙ１で示す幅方向外方へ所定の寸法離間させる。
【０２１３】
複合ウェブ成形手段Ｓ２５；複合ウェブ成形手段Ｓ２５では、第１および第２内側ウェブ５４，５５の下面に長手方向へ連続して移動する外側ウェブ５６の上面（内面）を重ね合わせた後、第１および第２内側ウェブ５４，５５と外側ウェブ５６とがホットメルト型接着剤を介して固着される。
【０２１４】
複合ウェブ成形手段Ｓ２５では、第１および第２内側ウェブ５４，５５と外側ウェブ５６とから複合ウェブ５７（複合不織布２）が形成される。なお、インジケーションシート１２と外側ウェブ５６とは、非固着の状態にある。外側ウェブ５６は、透湿性かつ疎水性繊維不織布ｍ１（第１繊維不織布）から形成されている。
【０２１５】
パネル固着手段Ｓ２６；パネル固着手段Ｓ２６では、第１および第２内側ウェブ５４，５５の上面（内面）と外側ウェブ５６の上面（内面）とに幅方向へ延びる多数の複合シート２３が順次供給される。複合シート２３は、それらウェブ５４，５５，５６の上面に長手方向へ所定の寸法離間した状態で配列される（複合シート配列手段Ｓ２９）。
【０２１６】
複合シート２３は、互いに離間するインジケーションシート１２の間に位置し、インジケーションシート１２の一部に重なっている。複合ウェブ５６には、複合シート２３が長手方向へ一定間隔で並ぶ。次に、複合シート２３の下面が第１および第２内側ウェブ５４，５５の上面と外側ウェブ５６の上面とに固着される（第１複合シート固着手段Ｓ３０）。複合シート２３とそれらウェブ５４，５５，５６とは、後記する不織布ｍ８の下面全域に間欠的に塗布されたホットメルト型接着剤（図示せず）を介して固着されている。
【０２１７】
複合シート２３とそれらウェブ５４，５５，５６とを固着した後には、複合シート２３の上面に幅方向へ延びる多数の液吸収性積層パネル３が順次供給される。パネル３の幅方向両端部５８は、インジケーションシート１２上に位置している。次に、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介してパネル３の下面と複合シート２３の上面とが固着される（第２複合シート固着手段Ｓ３１）。さらに、パネル３の幅方向両端部５８がホットメルト型接着剤（図示せず）を介して第１および第２内側ウェブ５４，５５の上面に固着される。
【０２１８】
複合シート２３は、砂時計型を呈し、透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムｍ７と、透湿性かつ疎水性繊維不織布ｍ８とから形成されている。パネル３は、透湿性かつ親水性繊維不織布ｍ４と、不織布ｍ４の下面に位置する吸液性コアｍ６とから形成されている（図２７参照）。パネル３の両側部５９には、幅方向へ延びる伸縮性弾性部材１６（脚周り用弾性部材）が伸長状態で取り付けられている。
【０２１９】
パネル３では、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介して不織布ｍ４の下面とコアｍ６の上面とが固着されている。不織布ｍ４の両端部１９と両側部２０とは、ホットメルト型接着剤（図示せず）を介して第１および第２内側ウェブ５４，５５の上面とフィルムｍ７の上面とに固着されている。接着剤は、不織布ｍ４の下面全域に間欠的に塗布されている。
【０２２０】
なお、複合シート２３は、複合ウェブ成形手段Ｓ２５で供給され、内側ウェブ５４，５５の下面に長手方向へ一定間隔で配列されてもよく、複合シート２３の上面が複合ウェブ成形手段Ｓ５において内側ウェブ５４，５５の下面に固着されてもよい。
【０２２１】
物品成形手段Ｓ２７；物品成形手段Ｓ２７では、複合ウェブ５７とパネル３の両側部５９とが隣り合うパネル３の間を幅方向へ横切る切断線Ｋ２，Ｋ３で切断される。
【０２２２】
複合ウェブ５７の幅方向中央部６０では、複合ウェブ５７とパネル３の両側部５９とが略四角形状を画く切断線Ｋ２で切除され、脚周り用切欠縁が形成される。複合ウェブ５７の両側縁部６１では、幅方向へ直状に延びる切断線Ｋ３で複合ウェブ５７が切断される。複合ウェブ５７とパネル３の両側部５９とが切断されると、長手方向へ並ぶ多数の物品１Ｆが作られる。
【０２２３】
物品１Ｆは、その平面形状が実質的に砂時計型を呈し、幅方向に前胴周り域４および後胴周り域６と、それら胴周り域４，６の間に位置する股下域５とを有する。
【０２２４】
複合ウェブ５７とパネル３の両側部５９とを切断した後は、パネル３を内側にした状態で、仮想線Ｌを折曲部として複合ウェブ５７とパネル３とを幅方向内方へ折曲し、前胴周り域４の複合ウェブ５７と後胴周り域６の複合ウェブ５７とを重ね合わせる。次に、前後胴周り域４，６の複合ウェブ５７どうしを熱融着線９で固着し、パンツ型に成形する。
【０２２５】
不織布ｍ１，ｍ２，ｍ４，ｍ８には、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンポンド、ケミカルボンド、エアースルー、の各製法により製造されたものを使用することができる。不織布の構成繊維としては、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、の各繊維、ポリエチレン／ポリプロピレンやポリエチレン／ポリエステルからなる芯鞘型複合繊維または並列型複合繊維を使用することができる。
【０２２６】
フィルムｍ３，ｍ５，ｍ７には、ポリオレフィン系熱可塑性合成樹脂を使用することが好ましい。フィルムは、その透湿度が２１５０〜４０００ｇ／ｍ^２・２４ｈｒｓの範囲にあることが好ましい。
【０２２７】
この発明は、あらかじめ前後胴周り域４，６が連結されたパンツ型の使い捨て着用物品１Ａ，１Ｂ，１Ｃ，１Ｄ，１Ｅ，１Ｆの他に、着用時に前後胴周り域を連結するオープン型の使い捨て着用物品にも実施することができる。
【０２２８】
【発明の効果】
本発明にかかる表示要素形成方法によれば、一対の表示要素を有するインジケーションシートを二分し、それら表示要素を個々のそれらに分割するとともに、二分したインジケーションシートを互いに所定寸法離間させることで、物品の前後胴周り域における肌非当接面に一度に表示要素を形成することができる。この方法では、表示要素を前後胴周り域に別々に取り付けるための装置や工程を必要としないので、物品を廉価に製造することができる。
【０２２９】
この方法では、インジケーションシートの表示要素が互いに鏡像関係にあるので、前後胴周り域に形成された表示要素のうちの一方が他方に対して上下逆さまになってしまうことはない。
【図面の簡単な説明】
【図１】一例として示す物品の斜視図。
【図２】図１の物品の部分破断分解斜視図。
【図３】表示要素形成方法の一例を示す概略斜視図。
【図４】図３から続く表示要素形成方法の概略斜視図。
【図５】図４から続く表示要素形成方法の概略斜視図。
【図６】他の一例として示す物品の斜視図。
【図７】図７の物品の部分破断分解斜視図。
【図８】表示要素形成方法の他の一例を示す概略斜視図。
【図９】図８から続く表示要素形成方法の概略斜視図。
【図１０】図９から続く表示要素形成方法の概略斜視図。
【図１１】他の一例として示す物品の斜視図。
【図１２】図１１の物品の部分破断分解斜視図。
【図１３】表示要素形成方法の他の一例を示す概略斜視図。
【図１４】図１３から続く表示要素形成方法の概略斜視図。
【図１５】図１４から続く表示要素形成方法の概略斜視図。
【図１６】他の一例として示す物品の斜視図。
【図１７】図１６の物品の部分破断分解斜視図。
【図１８】表示要素形成方法の他の一例を示す概略斜視図。
【図１９】図１８から続く表示要素形成方法の概略斜視図。
【図２０】図１９から続く表示要素形成方法の概略斜視図。
【図２１】他の一例として示す物品の斜視図。
【図２２】図２１の物品の部分破断分解斜視図。
【図２３】表示要素形成方法の他の一例を示す概略斜視図。
【図２４】図２３から続く表示要素形成方法の概略斜視図。
【図２５】図２４から続く表示要素形成方法の概略斜視図。
【図２６】他の一例として示す物品の斜視図。
【図２７】図２６の物品の部分破断分解斜視図。
【図２８】表示要素形成方法の他の一例を示す概略斜視図。
【図２９】図２８から続く表示要素形成方法の概略斜視図。
【図３０】図２９から続く表示要素形成方法の概略斜視図。
【符号の説明】
１Ａ 使い捨て着用物品
１Ｂ 使い捨て着用物品
１Ｃ 使い捨て着用物品
１Ｄ 使い捨て着用物品
２ 複合不織布（複合ウェブ）
３ 吸液性積層パネル
４ 前胴周り域
５ 股下域
６ 後胴周り域
１２ インジケーションシート
１３ 表示要素
１４ 第１伸縮性弾性部材
１５ 第２伸縮性弾性部材
２３ 複合シート
３０ 外側ウェブ
３４ 第１外側ウェブ
３５ 第２外側ウェブ
３６ 内側ウェブ
３７ 複合ウェブ（複合不織布）
３８ 幅方向両端部
３９ 両側部
４２ 第１内側ウェブ
４３ 第２内側ウェブ
５０ 内側ウェブ
５４ 第１内側ウェブ
５５ 第２内側ウェブ
５６ 外側ウェブ
５７ 複合ウェブ（複合不織布）
５８ 幅方向両端部
５９ 両側部
Ｌ 長手方向仮想線
ｍ１ 透湿性かつ疎水性繊維不織布（外側ウェブ）
ｍ２ 透湿性かつ疎水性繊維不織布（内側ウェブ）
ｍ３ 透湿性かつ不透液性プラスチックフィルム
ｍ４ 透湿性かつ親水性繊維不織布
ｍ６ 吸液性コア
ｍ７ 透湿性かつ不透液性プラスチックフィルム
ｍ８ 透湿性かつ疎水性繊維不織布
Ｓ１ シート配列手段
Ｓ２ シート固着手段
Ｓ３ 表示要素分割手段
Ｓ４ 第１および第２外側ウェブ離間手段
Ｓ５ 複合ウェブ成形手段
Ｓ６ パネル固着手段
Ｓ７ 物品成形手段
Ｓ８ 弾性部材装着手段
Ｓ９ 複合シート配列手段
Ｓ１０ 第１複合シート固着手段
Ｓ１１ 第２複合シート固着手段
Ｓ２１ シート配列手段
Ｓ２２ シート固着手段
Ｓ２３ 表示要素分割手段
Ｓ２４ 第１および第２外側ウェブ離間手段
Ｓ２５ 複合ウェブ成形手段
Ｓ２６ パネル固着手段
Ｓ２７ 物品成形手段
Ｓ２８ 弾性部材装着手段
Ｓ２９ 複合シート配列手段
Ｓ３０ 第１複合シート固着手段
Ｓ３１ 第２複合シート固着手段

Claims (13)

1. 複合ウェブとそれに取り付けられた液吸収性積層パネルとから構成され、前胴周り域および後胴周り域とそれら胴周り域の間に位置する股下域とを備えた使い捨て着用物品の前記前後胴周り域における肌非当接面に、前記物品の外側から目視可能な表示要素を形成する表示要素形成方法において、
   長手方向へ移動する連続外側ウェブの上面に、幅方向へ並ぶ一対の前記表示要素を有する多数のインジケーションシートを順次供給するとともに、前記インジケーションシートを長手方向へ一定間隔で配列するシート配列手段、
   前記外側ウェブの幅寸法を二分する長手方向仮想線の両側に個々の前記表示要素を位置させた状態で、前記外側ウェブに前記インジケーションシートを固着するシート固着手段、
   前記外側ウェブと前記インジケーションシートとを前記仮想線で切断し、前記外側ウェブを第１外側ウェブと第２外側ウェブとに分割するとともに、一対の前記表示要素を個々のそれらに分割する表示要素分割手段、
   前記インジケーションシートそれぞれを幅方向へ互いに並列させた状態で、前記第１外側ウェブと前記第２外側ウェブとを幅方向外方へ所定寸法離間させる第１および第２外側ウェブ離間手段、
   前記第１および第２外側ウェブの上面に長手方向へ移動する連続内側ウェブの下面を重ね合わせ、前記インジケーションシートを挟んだ状態で、前記第１および第２外側ウェブと前記内側ウェブとを固着する複合ウェブ成形手段、
   前記内側ウェブの上面に幅方向へ延びる多数の前記液吸収性積層パネルを順次供給し、前記パネルを長手方向へ一定間隔で配列するとともに、前記パネルの幅方向両端部を前記インジケーションシート上に位置させた状態で、前記内側ウェブの上面と前記パネルの下面とを固着するパネル固着手段、
   前記複合ウェブと前記パネルの両側部とのうちの少なくとも該複合ウェブを、隣り合う前記パネルの間で幅方向へ切断し、長手方向へ並ぶ多数の前記物品を成形する物品成形手段、
   を有することを特徴とする前記方法。
2. 前記シート固着手段が、前記インジケーションシートの幅方向両側に位置して長手方向へ連続する第１伸縮性弾性部材を前記外側ウェブの上面に伸長状態で取り付けるとともに、隣り合う前記インジケーションシートの間に位置して幅方向へ延びる第２伸縮性弾性部材を前記外側ウェブの上面に伸長状態で取り付ける弾性部材装着手段を有する請求項１記載の表示要素形成方法。
3. 前記複合ウェブ成形手段と前記パネル固着手段とのうちのいずれか一方が、前記内側ウェブの上面に幅方向へ延びる多数の複合シートを順次供給するとともに、前記複合シートを互いに離間する前記インジケーションシートの間に位置するように長手方向へ一定間隔で配列する複合シート配列手段と、前記内側ウェブの上面と前記複合シートの下面とを固着する第１複合シート固着手段とを有し、
   前記パネル固着手段が、前記パネルの下面と前記複合シートの上面とを固着する第２複合シート固着手段を有する請求項１または請求項２に記載の表示要素形成方法。
4. 前記複合ウェブ成形手段では、前記内側ウェブを第１内側ウェブと第２内側ウェブとから形成し、前記第１内側ウェブの下面を前記第１外側ウェブの上面に重ね合わせてそれらウェブどうしを固着するとともに、前記第２内側ウェブの下面を前記第２外側ウェブの上面に重ね合わせてそれらウェブどうしを固着し、
   前記複合ウェブ成形手段と前記パネル固着手段とのうちのいずれか一方が、前記第１および第２外側ウェブの下面に幅方向へ延びる多数の複合シートを順次供給するとともに、前記複合シートを互いに離間する前記インジケーションシートの間に位置するように長手方向へ一定間隔で配列する複合シート配列手段と、前記第１および第２外側ウェブの下面と前記複合シートの上面とを固着する第１複合シート固着手段とを有し、
   前記パネル固着手段が、前記パネルの下面と前記複合シートの上面とを固着する第２複合シート固着手段を有する請求項１または請求項２に記載の表示要素形成方法。
5. 前記複合ウェブ成形手段では、前記内側ウェブを第１内側ウェブと第２内側ウェブとから形成し、前記第１内側ウェブの下面を前記第１外側ウェブの上面に重ね合わせてそれらウェブどうしを固着するとともに、前記第２内側ウェブの下面を前記第２外側ウェブの上面に重ね合わせてそれらウェブどうしを固着し、
   前記複合ウェブ成形手段と前記パネル固着手段とのうちのいずれか一方が、前記第１および第２内側ウェブの上面に幅方向へ延びる多数の複合シートを順次供給するとともに、前記複合シートを互いに離間する前記インジケーションシートの間に位置するように長手方向へ一定間隔で配列する複合シート配列手段と、前記第１および第２内側ウェブの上面と前記複合シートの下面とを固着する第１複合シート固着手段とを有し、
   前記パネル固着手段が、前記パネルの下面と前記複合シートの上面とを固着する第２複合シート固着手段を有する請求項１または請求項２に記載の表示要素形成方法。
6. 複合ウェブとそれに取り付けられた液吸収性積層パネルとから構成され、前胴周り域および後胴周り域とそれら胴周り域の間に位置する股下域とを備えた使い捨て着用物品の前記前後胴周り域における肌非当接面に、前記物品の外側から目視可能な表示要素を形成する表示要素形成方法において、
   長手方向へ移動する連続内側ウェブの下面に、幅方向へ並ぶ一対の前記表示要素を有する多数のインジケーションシートを順次供給するとともに、前記インジケーションシートを長手方向へ一定間隔で配列するシート配列手段、
   前記内側ウェブの幅寸法を二分する長手方向仮想線の両側に個々の前記表示要素を位置させた状態で、前記内側ウェブに前記インジケーションシートを固着するシート固着手段、
   前記内側ウェブと前記インジケーションシートとを前記仮想線で切断し、前記内側ウェブを第１内側ウェブと第２内側ウェブとに分割するとともに、一対の前記表示要素を個々のそれらに分割する表示要素分割手段、
   前記インジケーションシートそれぞれを幅方向へ互いに並列させた状態で、前記第１内側ウェブと前記第２内側ウェブとを幅方向外方へ所定寸法離間させる第１および第２内側ウェブ離間手段、
   前記第１および第２内側ウェブの下面に長手方向へ移動する連続外側ウェブの上面を重ね合わせ、前記インジケーションシートを挟んだ状態で、前記第１および第２内側ウェブと前記外側ウェブとを固着する複合ウェブ成形手段、
   前記第１および第２内側ウェブの上面に幅方向へ延びる多数の前記液吸収性積層パネルを順次供給し、前記パネルを長手方向へ一定間隔で配列するとともに、前記パネルの幅方向両端部を前記インジケーションシート上に位置させた状態で、前記内外側ウェブの上面と前記パネルの下面とを固着するパネル固着手段、
   前記複合ウェブと前記パネルの両側部とのうちの少なくとも該複合ウェブを、隣り合う前記パネルの間で幅方向へ切断し、長手方向へ並ぶ多数の前記物品を成形する物品成形手段、
   を有することを特徴とする前記方法。
7. 前記シート固着手段が、前記インジケーションシートの幅方向両側に位置して長手方向へ連続する第１伸縮性弾性部材を前記内側ウェブの下面に伸長状態で取り付けるとともに、隣り合う前記インジケーションシートの間に位置して幅方向へ延びる第２伸縮性弾性部材を前記内側ウェブの下面に伸長状態で取り付ける弾性部材装着手段を有する請求項６記載の表示要素形成方法。
8. 前記複合ウェブ成形手段と前記パネル固着手段とのうちのいずれか一方が、前記第１および第２内側ウェブの上面に幅方向へ延びる多数の複合シートを順次供給するとともに、前記複合シートを互いに離間する前記インジケーションシートの間に位置するように長手方向へ一定間隔で配列する複合シート配列手段と、前記内外側ウェブの上面と前記複合シートの下面とを固着する第１複合シート固着手段とを有し、
   前記パネル固着手段が、前記パネルの下面と前記複合シートの上面とを固着する第２複合シート固着手段を有する請求項６または請求項７に記載の表示要素形成方法。
9. 前記外側ウェブと前記内側ウェブとが、透湿性かつ疎水性繊維不織布から形成され、前記複合シートが、互いに重なり合う透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムと透湿性かつ疎水性繊維不織布とから形成されている請求項１ないし請求項８いずれかに記載の表示要素形成方法。
10. 前記パネルが、透湿性かつ親水性繊維不織布と前記繊維不織布の下面に位置する吸液性コアとから形成されている請求項１ないし請求項９いずれかに記載の表示要素形成方法。
11. 前記インジケーションシートが、透湿性かつ疎水性繊維不織布と透湿性かつ不透液性プラスチックフィルムとのうちのいずれか一方から形成されている請求項１ないし請求項１０いずれかに記載の表示要素形成方法。
12. 前記表示要素が、前記インジケーションシートに印刷されたイラストである請求項１ないし請求項１１いずれかに記載の表示要素形成方法。
13. 前記インジケーションシートでは、一対の前記表示要素が互いに鏡像関係にある請求項１ないし請求項１２いずれかに記載の表示要素形成方法。

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