JP4051193B2 - 使い捨て着用物品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排泄物を吸収、保持する使い捨て着用物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平9−56747号公報は、互いに対向する前後胴周り域およびそれら胴周り域の間に位置する股下域を有するアウターシートと、アウターシートの内側に取り付けられて股下域から前後胴周り域へ向かって延びる液吸収性のインナーパネルとから構成され、胴周り開口とその下方に一対の脚周り開口とを有するパンツ型の使い捨て着用物品を開示している。
【0003】
アウターシートは、股下域に胴周り方向内方へ向かって実質的に弧を画く脚周り側部を有し、その平面形状が砂時計型を呈する。アウターシートの前後胴周り域は、インナーパネルの両側から胴周り方向外方へ延びる胴周り両側部と、胴周り両側部の間を胴周り方向へ延びる胴周り中央部とを有する。アウターシートでは、前胴周り域の胴周り両側部と後胴周り域の胴周り両側部とが合掌状に重なり合い、それら胴周り両側部の側縁近傍が縦方向へ間欠的に並ぶ多数の熱融着線を介して固着されている。アウターシートでは、前後胴周り域に複数条の胴周り用弾性部材が伸長状態で取り付けられ、脚周り側部に複数条の脚周り用弾性部材が伸長状態で取り付けられている。
【0004】
インナーパネルは、肌当接側に位置する透液性表面シートと、肌非当接側に位置する不透液性裏面シートと、表裏面シートの間に介在する吸液性コアとから形成されている。インナーパネルは、縦方向へ長い略矩形を呈し、その両端部がアウターシートの前後胴周り域に固着され、その中央部がアウターシートの股下域に固着されている。インナーパネルでは、両端部と中央部との間の部位がアウターシートに固着されておらず、アウターシートから遊離している。
【0005】
この着用物品は、インナーパネルがアウターシートの前後胴周り域と股下域とに固着されているので、インナーパネルが股下域から浮き上がったり、左右へずれ動いたりすることがなく、インナーパネルがアウターシートとともに着用者の肌に密着して排泄物の漏れを防ぐことができるという効果を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報に開示の着用物品では、アウターシートの前後胴周り域の胴周り両側部にインナーパネルが存在せず、排泄物を胴周り両側部において吸収、保持することができない。この着用物品では、インナーパネルに排泄された排泄物がインナーパネルから前後胴周り域の胴周り両側部に漏れると、それが胴周り両側部の内側に残留し、そこから排泄物が着用者の肌に付着してしまう。
【0007】
本発明の課題は、アウターシートの前後胴周り域の胴周り両側部において排泄物を吸収、保持することができる使い捨て着用物品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の前提は、縦方向に前後胴周り域およびそれら胴周り域の間に位置する股下域を有するアウターシートと、前記アウターシートの内側に取り付けられて前記股下域から前記前後胴周り域へ向かって延びる液吸収性の第1インナーパネルとから構成され、前記アウターシートの前後胴周り域が、前記第1インナーパネルの両側から胴周り方向外方へ延びる胴周り両側部と、前記胴周り両側部の間を前記胴周り方向へ延びる胴周り中央部とを有する使い捨て着用物品である。
【0009】
前記前提における本発明の特徴は、前記アウターシートの内側に取り付けられて前記前後胴周り域の前記胴周り方向へ延びる液吸収性の第2インナーパネルの両側部が、前記アウターシートの胴周り側部の側縁に固着され、前記両側部を除く残余の部位が、前記アウターシートから遊離し、前記第2インナーパネルには、前記胴周り方向へ延びる伸縮性弾性部材が取り付けられていることにある。
【0010】
本発明の実施の態様の一例としては、前記第1インナーパネルと前記第2インナーパネルとが、肌当接側に位置する透液性の表面シートと、肌非当接側に位置する実質的に不透液性の裏面シートと、前記表裏面シートの間に介在する吸液性コアとから形成されている。
【0011】
本発明の実施の態様の他の一例としては、前記縦方向へ所与寸法離間して前記胴周り方向へ延びる複数条の伸縮性弾性部材が、前記第2インナーパネルに伸長状態で取り付けられている。
【0012】
本発明の実施の態様の他の一例としては、前記アウターシートの前後胴周り域が、前記胴周り両側部の側縁近傍を前記縦方向へ延びる接合部を介して連結され、前記着用物品が、胴周り開口とその下方に一対の脚周り開口とを有する。
【0013】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照し、使い捨て着用物品の詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0014】
図1,2は、着用物品1Aの部分破断斜視図と、前後胴周り域5,7の連結を解除した状態で示す着用物品1Aの部分破断平面図とであり、図3,4は、図1のA−A線矢視断面図と、図2のB−B線断面図とである。図1,2では、胴周り方向を矢印Xで示し、縦方向を矢印Yで示す。図2では、着用物品1Aが縦方向と胴周り方向とヘ伸張した状態にある。なお、表面シート18,24と裏面シート19,25との内面とは、コア20,26に対向する面をいい、それらシート18,24,19,25の外面とは、コア20,26に非対向の面をいう。
【0015】
着用物品1Aは、アウターシート2と、アウターシート2の内側に取り付けられた液吸収性の第1インナーパネル17と、アウターシート2の内側に取り付けられた液吸収性の第2インナーパネル23とから構成されている。着用物品1Aは、パンツ型を呈し、胴周り開口29とその下方に一対の脚周り開口30とを有する。
【0016】
アウターシート2は、対向する面が固着された互いに重なり合う2枚の疎水性繊維不織布3,4から形成されている。アウターシート2は、縦方向に前胴周り域5および後胴周り域7と、それら胴周り域5,7に位置する股下域6とを有する。アウターシート2は、股下域6に胴周り方向内方へ向かって実質的に弧を画く脚周り側部8を有し、その平面形状が砂時計型を呈する。
【0017】
アウターシート2の前後胴周り域5,7は、第1インナーパネル17の両側から胴周り方向外方へ延びる胴周り両側部9と、胴周り両側部9の間を胴周り方向へ延びる胴周り中央部10とを有する。アウターシート2では、前胴周り域5の胴周り両側部9と後胴周り域7の胴周り両側部9とが合掌状に重なり合い、それら胴周り両側部9の縦方向へ延びる側縁11近傍が縦方向へ間欠的に並ぶ多数の熱融着線12(接合部)を介して固着されている。
【0018】
前後胴周り域5,7の端縁13近傍には、胴周り方向へ延びる複数条の胴周り用弾性部材14が伸長状態で取り付けられている。股下域5には、その略前半分に位置して前胴周り域5の側から股下域6の縦方向中央部へ向かって凸となる脚周り用弾性部材15が伸長状態で取り付けられ、その略後半分に位置して後胴周り域7の側から股下域6の縦方向中央部へ向かって凸となる脚周り用弾性部材16が伸長状態で取り付けられている。胴周り用弾性部材15と脚周り用弾性部材16とは、アウターシート2を形成する不織布3,4の間に介在し、それら不織布3,4に固着されている。
【0019】
それら脚周り用弾性部材15,16は、脚周り側部8に延びる両側部15a,16aと、股下域6を横切る中央部15b,16bとを有する。脚周り用弾性部材15,16の両側部15a,16aは、脚周り側部8に沿って横方向内方へ向かって実質的に弧を画いている。脚周り用弾性部材15,16の中央部15b,16bは、股下域6の縦方向中央部において互いに交差している。
【0020】
第1インナーパネル17は、縦方向へ長い略矩形を呈し、アウターシート2の股下域6から前後胴周り域5,7へ向かって縦方向へ延びている。第1インナーパネル17は、肌当接側に位置する透液性の表面シート18と、肌非当接側に位置する実質的に不透液性の裏面シート19と、表裏面シート18,19の間に介在する吸液性コア20とから形成されている。コア20は、表面シート18と裏面シート19とのうちの少なくとも一方の内面に固着されている。第1インナーパネル17は、コア20の両側縁20bの外側を縦方向へ略直状に延びるサイドフラップ21を有する。
【0021】
第1インナーパネル17は、その両端部17aがアウターシート2の前後胴周り域5,7に固着され、その中央部17bがアウターシート2の股下域6に固着されている。第1インナーパネル17では、両端部17aと中央部17bとの間の部位がアウターシート2に固着されておらず、アウターシート2から遊離している。第1インナーパネル17の両端部17aと中央部17bとでは、パネル17を形成する裏面シート19の外面がホットメルト型接着剤27を介してアウターシート2を形成する不織布3に固着されている。
【0022】
サイドフラップ21は、縦方向へ延びる自由側部21aと、アウターシート2の前後胴周り域5,7に固着された固定両端部21bとを有する。サイドフラップ21には、縦方向へ略直状に延びる複数条の伸縮性弾性部材22が伸長状態で取り付けられている。弾性部材22は、サイドフラップ21の自由側部21aを胴周り方向へ所与寸法離間して並んでいる。
【0023】
第2インナーパネル23は、前後胴周り域5,7の胴周り両側部9に配置されている。第2インナーパネル23は、胴周り方向へ長い略矩形を呈し、胴周り両側部9を胴周り方向へ延びている。第2インナーパネル23は、肌当接側に位置する透液性の表面シート24と、肌非当接側に位置する実質的に不透液性の裏面シート25と、表裏面シート24,25の間に介在する吸液性コア26とから形成されている。コア26は、表面シート24と裏面シート25とのうちの少なくとも一方の内面に固着されている。第2インナーパネル23では、それを形成する裏面シート25の外面がホットメルト型接着剤28を介してアウターシート2を形成する不織布3に固着されている。
【0024】
着用物品1Aでは、前後胴周り域5,7の胴周り両側部9に第2インナーパネル23が配置されており、第1インナーパネル17に排泄された排泄物がサイドフラップ21から胴周り両側部9に漏れたとしても、漏れた排泄物を第2インナーパネル23において吸収、保持することができるので、胴周り両側部9において排泄物が着用者の肌に付着してしまうことを防ぐことができる。
【0025】
着用物品1Aでは、図3に示すように、第1インナーパネル17が表面シート18を内側にして縦方向へ湾曲し、弾性部材22の収縮によってサイドフラップ21の自由側部21aが表面シート18の上方へ起き上がる。着用物品1Aでは、サイドフラップ21の自由側部21aが排泄物に対する障壁を形成するので、サイドフラップ21からの排泄物の漏れを防ぐことができる。
【0026】
第1インナーパネル17の両端部17aでは、コア20の両端縁20aから表面シート18の端部18aと裏面シート19の端部19aとが縦方向外方へ延び、端部18a,19aにおいてそれらシート18,19の内面どうしが固着されている。第1インナーパネル17のサイドフラップ21は、コア20の両側縁20bから横方向外方へ延びる表面シート18の側部18bと裏面シート19の側部19bとから形成されている。弾性部材22は、表面シート18と裏面シート19との間に介在し、それらシート18,19の側部18b,19b内面に固着されている。第2インナーパネル23では、コア26の周縁26aから周方向外方へ表面シート24と裏面シート25との周縁部24a,25aが延び、周縁部24a,25aにおいてそれらシート24,25の内面どうしが固着されている。
【0027】
図5,6は、本発明の実施の形態を示す着用物品1Bの部分破断斜視図と、前後胴周り域5,7の連結を解除した状態で示す着用物品1Bの部分破断平面図とであり、図7,8は、図5のC−C線矢視断面図と、図6のD−D線断面図とである。図5,6では、胴周り方向を矢印Xで示し、縦方向を矢印Yで示す。図6では、着用物品1Bが縦方向と横方向とへ伸張した状態にある。
【0028】
着用物品1Bは、図1のそれと同様に、アウターシート2と、アウターシート2の内側に取り付けられた液吸収性の第1インナーパネル17と、アウターシート2の内側に取り付けられた液吸収性の第2インナーパネル23とから構成されている。着用物品1Bは、パンツ型を呈し、胴周り開口29とその下方に一対の脚周り開口30とを有する。この着用物品1Bが図1のそれと異なる点は、以下のとおりである。
【0029】
アウターシート2の脚周り側部8には、縦方向へ延びる脚周り用弾性部材31が伸長状態で取り付けられている。脚周り用弾性部材31は、脚周り側部8に沿って横方向内方へ向かって実質的に弧を画いている。
【0030】
第2インナーパネル23は、前後胴周り域5,7の胴周り側部9と胴周り中央部10とに配置されている。第2インナーパネル23は、胴周り方向へ長い略矩形を呈し、胴周り側部9と胴周り中央部10とを胴周り方向へ延びている。第2インナーパネル23は、その両側部23aがアウターシート2の胴周り側部9の側縁11近傍に固着されている。第2インナーパネル23では、両側部23aを除く残余の部位がアウターシート2に固着されておらず、アウターシート2から遊離している。第2インナーパネル23の両側部23aでは、パネル23を形成する裏面シート25の外面がホットメルト型接着剤28を介してアウターシート2を形成する不織布3に固着されている。第2インナーパネル23には、胴周り方向へ延びる複数条の伸縮性弾性部材32が伸長状態で取り付けられている。
【0031】
弾性部材32は、縦方向へ所与寸法離間して並んでいる。弾性部材32は、裏面シート25とコア26との間に介在し、裏面シート25の内面に固着されている。前後胴周り域5,7の胴周り中央部10では、第2インナーパネル23がアウターシート2と第1インナーパネル17との間に介在している。
【0032】
第1インナーパネル17は、その両端部17aが第2インナーパネル23に固着され、その中央部17bがアウターシート2の股下域6に固着されている。第1インナーパネル17では、両端部17aと中央部17bとの間の部位がアウターシート2と第2インナーパネル23とに固着されておらず、それらから遊離している。第1インナーパネル17の両端部17aでは、パネル17を形成する裏面シート19の外面がホットメルト型接着剤を介してパネル23を形成する表面シート24の外面に固着されている。サイドフラップ21は、その固定両端部21bが第2インナーパネル23に固着されている。
【0033】
この着用物品1Bでは、前後胴周り域5,7の胴周り両側部9と胴周り中央部10とに第2インナーパネル23が配置されており、第1インナーパネル17に排泄された排泄物がサイドフラップ21から胴周り両側部9に漏れたとしても、漏れた排泄物を第2インナーパネル23において吸収、保持することができるので、胴周り両側部9において排泄物が着用者の肌に付着してしまうことを防ぐことができる。
【0034】
着用物品1Bでは、第2インナーパネル23が前後胴周り域5,7の胴周り中央部10に配置されているので、第2インナーパネル23が前後胴周り域5,7の胴周り両側部9のみに配置された図1の着用物品1Aと比較し、第2インナーパネル23の排泄物吸収量を向上させることができる。また、着用物品1Bでは、第2インナーパネル23に弾性部材32が取り付けられているので、着用物品1Bを着用したときに、弾性部材23によって着用者の胴部を締め付けることができ、着用物品1Bが着用者の胴部から不用意にずれ下がってしまうことを防ぐことができる。
【0035】
それら図示の着用物品1A,1Bでは、第2インナーパネル23が前後胴周り域5,7に取り付けられているが、第2インナーパネル23が前後胴周り域5,7のうちの少なくとも一方に取り付けられていればよい。
【0036】
表面シート18,24には、親水性繊維不織布、多数の開孔を有する疎水性繊維不織布、微細な多数の開孔を有するプラスチックフィルムのいずれかを使用することができる。
【0037】
裏面シート19,25には、疎水性繊維不織布、通気不透液性プラスチックフィルム、疎水性繊維不織布を重ね合わせた複合不織布、疎水性繊維不織布と通気不透液性プラスチックフィルムとを重ね合わせた複合シートのいずれかを使用することができる。
【0038】
アウターシート2は、疎水性繊維不織布の他に、通気不透液性プラスチックフィルム、疎水性繊維不織布と通気不透液性プラスチックフィルムとを重ね合わせた複合シートのいずれかから形成されていてもよい。
【0039】
アウターシート2や裏面シート19,25には、高い耐水性を有するメルトブローン法による繊維不織布を、高い強度と良好な柔軟性とを有するスパンボンド法による繊維不織布で挟んだ複合不織布を使用することもできる。
【0040】
不織布としては、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンポンド、ケミカルボンド、エアースルー、の各製法により製造されたものを使用することができる。不織布の構成繊維としては、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、の各繊維、ポリエチレン/ポリプロピレンやポリエチレン/ポリエステルからなる芯鞘型複合繊維または並列型複合繊維を使用することができる。
【0041】
コア20,26は、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子との混合物、または、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子と熱可塑性合成樹脂繊維との混合物であり、所要の厚みに圧縮されている。コア20,26は、それの型崩れやポリマー粒子の脱落を防止するため、全体がティッシュペーパーや親水性繊維不織布等の透液性シートに被覆されていることが好ましい。ポリマー粒子としては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のものを使用することができる。
【0042】
表面シート18,24と裏面シート19,25との固着、コア20,26の固着、弾性部材14,15,16,22,32の固着には、ホットメルト型接着剤、または、ヒートシールやソニックシール等の熱による溶着手段を利用することができる。
【0043】
この発明は、前後胴周り域の胴周り側部があらかじめ連結されたパンツ型の着用物品の他に、着用時に前後胴周り域の胴周り側部が連結するオープン型の着用物品でも実施することができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明にかかる使い捨て着用物品によれば、アウターシートの前後胴周り域のうちの少なくとも一方を胴周り方向へ延びる液吸収性の第2インナーパネルが胴周り両側部と胴周り中央部とのうちの少なくとも胴周り両側部に配置されているので、第1インナーパネルに排泄された排泄物が第1インナーパネルから前後胴周り域の胴周り両側部に漏れたとしても、漏れた排泄物を第2インナーパネルにおいて吸収、保持することができる。ゆえに、この着用物品では、胴周り両側部に漏れた排泄物が着用者の肌に付着してしまうことはない。
【0045】
第2インナーパネルに伸縮性弾性部材が取り付けられた着用物品では、胴周り両側部に漏れた排泄物を第2インナーパネルにおいて吸収、保持することができることはもちろん、着用物品を着用したときに、弾性部材によって着用者の胴部を締め付けることができるので、着用物品が着用者の胴部から不用意にずれ下がってしまうことを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】着用物品の部分破断斜視図。
【図2】前後胴周り域の連結を解除した状態で示す着用物品の平面図。
【図3】図1のA−A線矢視断面図。
【図4】図2のB−B線端面図。
【図5】他の実施の形態を示す着用物品の部分破断斜視図。
【図6】前後胴周り域の連結を解除した状態で示す着用物品の平面図。
【図7】図5のC−C線矢視断面図。
【図8】図6のD−D線端面図。
【符号の説明】
1A,1B 使い捨て着用物品
2 アウターシート
5 前胴周り域
6 股下域
7 後胴周り域
9 胴周り両側部
10 胴周り中央部
12 熱融着線(接合部)
17 第1インナーパネル
18 表面シート
19 裏面シート
20 吸液性コア
23 第2インナーパネル
24 表面シート
25 裏面シート
26 吸液性コア
29 胴周り開口
30 脚周り開口
32 伸縮性弾性部材
Claims (4)
- 縦方向に前後胴周り域およびそれら胴周り域の間に位置する股下域を有するアウターシートと、前記アウターシートの内側に取り付けられて前記股下域から前記前後胴周り域へ向かって延びる液吸収性の第1インナーパネルとから構成され、前記アウターシートの前後胴周り域が、前記第1インナーパネルの両側から胴周り方向外方へ延びる胴周り両側部と、前記胴周り両側部の間を前記胴周り方向へ延びる胴周り中央部とを有する使い捨て着用物品において、
前記アウターシートの内側に取り付けられて前記前後胴周り域の前記胴周り方向へ延びる液吸収性の第2インナーパネルの両側部が、前記アウターシートの胴周り側部の側縁に固着され、前記両側部を除く残余の部位が、前記アウターシートから遊離し、前記第2インナーパネルには、前記胴周り方向へ延びる伸縮性弾性部材が取り付けられていることを特徴とする前記着用物品。 - 前記第1インナーパネルと前記第2インナーパネルとが、肌当接側に位置する透液性の表面シートと、肌非当接側に位置する実質的に不透液性の裏面シートと、前記表裏面シートの間に介在する吸液性コアとから形成されている請求項1記載の着用物品。
- 前記縦方向へ所与寸法離間して前記胴周り方向へ延びる複数条の伸縮性弾性部材が、前記第2インナーパネルに伸長状態で取り付けられている請求項1または請求項2に記載の着用物品。
- 前記アウターシートの前後胴周り域が、前記胴周り両側部の側縁近傍を前記縦方向へ延びる接合部を介して連結され、前記着用物品が、胴周り開口とその下方に一対の脚周り開口とを有する請求項1ないし請求項3いずれかに記載の着用物品。
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