JP2019062370A - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】アクチュエータの駆動に起因する撮像素子に対する磁界ノイズの影響を抑えることができ、かつアクチュエータの駆動の制約を抑えることができる撮像装置を提供する。【解決手段】撮像装置は、パルス幅変調を制御することによって、撮像に係る駆動対象を駆動する複数のアクチュエータと、複数のアクチュエータの駆動パラメータが変更されたかを判断する判断手段と、判断手段により駆動パラメータが変更されたと判断された場合に、変更された駆動パラメータに応じて、複数のアクチュエータの間の駆動位相差を変更する制御部111と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、例えばデジタルカメラ等の撮像装置及びその制御方法に関する。
撮像レンズなどを駆動するアクチュエータとしては、その線形性の高いデューティ比−電流特性からPWM(パルス幅変調)制御により正逆通電する方法が用いられていた。しかし、近年、撮像素子としてCMOS(相補型金属酸化膜半導体)センサが多く用いられるようになり、PWM制御による電流変化に起因する磁界ノイズが撮像素子の画像信号に影響を与える現象が発生し得る。
例えば、特許文献1では、撮像レンズの駆動に起因する磁界ノイズが撮像素子の画像信号に影響を与えてしまうのを防ぐために、画素からの信号の読出し期間には撮像レンズの駆動を行わないようにする技術が開示されている。
また、特許文献2では、同様の目的で、撮像素子の画素からの信号の読出し時にアクチュエータの駆動周波数を磁界ノイズが発生しない別の周波数に変更する技術が開示されている。
しかし、上記特許文献1では、撮像素子の画素からの信号の読み出し期間に撮像レンズの駆動を停止させるため、制御が復帰するまでに時間を要し、次の撮影に制約が生じてしまう。また、動画撮影時においては、撮像素子の画素からの信号の読み出し期間においても継続して撮影が行われるため、撮像レンズの駆動を停止させることは出来ない。
一方、上記特許文献2では、撮像素子の画像信号の読み出し時に撮像レンズを駆動するアクチュエータの駆動周波数を変更すると、変更した瞬間には平均電流が大きく変化してしまうことで撮像レンズの駆動に不具合が生じ得る。また、駆動周波数を変更することによってアクチュエータの駆動特性が変化してしまうことが容易に想定できる。
そこで、本発明は、アクチュエータの駆動に起因する撮像素子に対する磁界ノイズの影響を抑えることができ、かつアクチュエータの駆動の制約を抑えることができる撮像装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、パルス幅変調を制御することによって、撮像に係る駆動対象を駆動する複数のアクチュエータと、前記複数のアクチュエータの駆動パラメータが変更されたかを判断する判断手段と、前記判断手段により前記駆動パラメータが変更されたと判断された場合に、変更された前記駆動パラメータに応じて、前記複数のアクチュエータの間の駆動位相差を変更する制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、パルス幅変調を制御することによって、撮像に係る駆動対象を駆動する複数のアクチュエータと、撮像装置の姿勢を検知する姿勢検知部と、前記姿勢検知部により検知される前記姿勢が変化したかを判断する判断手段と、前記判断手段により前記姿勢が変化したと判断された場合に、前記姿勢検知部から出力される姿勢情報に応じて、前記複数のアクチュエータの間の駆動位相差を変更する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、アクチュエータの駆動に起因する撮像素子に対する磁界ノイズの影響を抑えることができ、かつアクチュエータの駆動の制約を抑えることができる撮像装置及びその制御方法を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルカメラ(以下、カメラという)のシステム構成例を示すブロック図である。
図1は、本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルカメラ(以下、カメラという)のシステム構成例を示すブロック図である。
本実施形態では、複数のアクチュエータの駆動デューティ比がそれぞれ変化した際に、どの駆動位相差にすれば撮像信号に現れる磁界ノイズ強度が最小になるかを測定する。そして、複数のアクチュエータの駆動デューティ比に応じた駆動位相差のテーブルをあらかじめ作成し、撮影時には複数のアクチュエータの駆動デューティ比に応じて、駆動位相差を変える。
図1において、レンズユニット101は、フォーカス機構部1011、ズーム機構部1012、手ぶれ補正機構部1013、絞り機構部1014及びシャッタ機構部1015等を備える。
フォーカス機構部1011は、被写体からの光を撮像素子106に集光するためのレンズ、焦点調節を行うフォーカスレンズとフォーカス制御回路により構成される。ズーム機構部1012は、光学結像の倍率を可変させるズームレンズとズーム制御回路により構成される。手ぶれ補正機構部1013は、撮像素子106の撮像面上に形成される光学像の位置を撮像面上で移動させる。絞り機構部1014は、撮像素子106に入射される光量を調整する。フォーカス機構部1011、ズーム機構部1012、手ぶれ補正機構部1013、絞り機構部1014及びシャッタ機構部1015は、システム制御部111からの制御信号に基づいて駆動される。
撮像素子106の複数の単位画素に結像した被写体像は、CDS・AD107にて相関2重サンプリング、ゲイン調整、アナログ信号からデジタル信号への変換を行うAD変換が行われ、R、G、Bの信号として、撮像信号処理回路108に送られる。撮像信号処理回路108では、各種の画像信号処理および各種の補正、圧縮等を行って画像データを生成する。
システム制御部111は、ROM、RAM、CPU等を備え、カメラ全体の制御と各種演算を行う。ТG109は、システム制御部111からの制御信号に基づき、撮像素子106を駆動させるための駆動パルスを発生させる。メモリ部110は、画像データを一時的に記憶する。記録媒体制御インタフェース部112では、記録媒体114に画像データの記録または読み出しを行う。表示部113は、LCD等により構成され、画像データの表示を行う。記録媒体114は、半導体メモリ等の着脱可能な記憶媒体であり、画像データの記録または読み出しを行う。外部インタフェース部115は、外部コンピュータ等と通信を行うために為のインタフェースである。
メモリ部116は、システム制御部111での演算結果や撮影条件等の各種駆動パラメータを記憶する。操作部117にてユーザが設定したカメラの駆動条件に関する情報は、システム制御部111に送られ、これらの情報に基づいてカメラ全体の制御が行われる。温度計118は、撮像素子106からの熱が伝わりやすい場所に配置され、計測したセンサ温度Tを定期的にシステム制御部111へ送る。姿勢検知部119は、ジャイロセンサや加速度センサ等によって構成され、カメラないしはレンズユニット101に対する重力の向きを計測し、計測結果を定期的にシステム制御部111へ送る。
次に、図2を参照して、複数のアクチュエータから発生する磁界ノイズについて説明する。図2は、レンズユニット101の手ぶれ補正機構部1013におけるISレンズ(光学手ぶれ補正レンズ)を駆動するアクチュエータを示す要部断面図である。なお、本実施形態では、駆動対象として、ISレンズを例示し、複数のアクチュエータとして、パルス幅変調(以下、PWM)で制御されるアクチュエータを例示するが、これに限定されない。例えば、フォーカス機構部1011、ズーム機構部1012、絞り機構部1014、シャッタ機構部1015などに搭載され、磁界ノイズを発生し、PWMや交流で駆動するアクチュエータであれば同様に適用し得る。また、手ぶれ補正のために撮像素子106を駆動させる構成において、撮像素子106を駆動対象とするPWMや交流で駆動するアクチュエータであれば同様に適用し得る。
ISとは、撮像素子106の撮像面上での像ぶれを防止する機能である。姿勢検知部119からの信号をカメラの手ぶれ量としてシステム制御部111で受け、ISレンズ201の最適移動量を計算して、励磁コイル203Aと励磁コイル203Bに適切なPWM制御した電流を流すことで、ISレンズ201を所望の位置に移動させる。これを繰り返し行うことで、カメラの手ぶれがあっても撮像素子106の撮像面上での像ぶれを防止できる。
マグネット202Aとマグネット202Bは、ISレンズ201に対して機械的に接続している。ISレンズ201の位置は、撮像素子106の撮像面に平行に移動できるようになっており、マグネット202Aとマグネット202Bの位置の変化に応じてISレンズ201の位置が変化する。
これに対して、励磁コイル203Aと励磁コイル203Bは手ぶれ補正機構部1013内で位置が固定されている。励磁コイル203Aと励磁コイル203Bは、それぞれISドライバ204に接続され、ISドライバ204により励磁コイル203Aと励磁コイル203Bの平均電流がPWM制御される。また、ISドライバ204は、システム制御部111からの信号に基づいて制御される。
例えば、図2において励磁コイル203Aに右回りに電流を流すと、発生した磁界の作用によりマグネット202AにISレンズ201の方向に力が生じ、左回りに電流を流すと、ISレンズ201と逆方向に力が生じる。力の大きさは、電流の絶対値に比例する。励磁コイル203Bとマグネット202Bについても同様に、マグネット202Aとマグネット202Bにそれぞれ生じる力の合成によって、ISレンズ201は変位する。
本実施形態では、励磁コイル203AのPWM信号Aと励磁コイル203BのPWM信号Bの周波数は同じであり、PWM信号Aに対するPWM信号B′の立ち上がりの時間差Δtを角度に換算したものを位相差(以下、IS駆動位相差という。)とする。
図3を参照して、IS駆動位相差について説明する。図3はPWM信号AとPWM信号BとPWM信号B′の波形を示す図である。例えば、PWM信号AとPWM信号Bの関係においては立ち上がりの時間差Δtが0であるので、IS駆動位相差は0°であるが、PWM信号AとPWM信号B′の関係においてはΔtが1/4周期であり、IS駆動位相差は90°となる。
励磁コイル203Aと励磁コイル203Bで発生して撮像素子106に到達する磁界ノイズAと磁界ノイズBの向き・強度の合成磁界(合成磁界ノイズ)が撮像素子106に干渉して撮像素子106の撮像信号に影響を及ぼすことが先行例等から知られている。撮像素子106の内部において、磁界ノイズAと磁界ノイズBの向きが互いに逆方向なら合成磁界ノイズは打ち消し合い、同方向なら強め合う。
また、磁界ノイズは、励磁コイルの電流変化量に起因して発生し、特にPWM信号の立ち上がりと立ち下がりに発生する。このため、磁界ノイズは、周期的に向きと強度が変化し、さらに、PWM信号のデューティ比によって強度が変化する。なお、正逆通電方式でPWM制御をした場合においては、磁界ノイズの強度に加えて向きも変化する。
本実施形態では、励磁コイル203AのPWM信号Aのデューティ比Aと励磁コイル203BのPWM信号Bのデューティ比Bに対して、IS駆動位相差を磁界ノイズが打ち消し合うように設定する。これにより、合成磁界ノイズが強め合うことを抑制して防止し得る。
次に、図4乃至図6を参照して、複数のアクチュエータの駆動デューティ比に応じたIS駆動位相差テーブルの作成について説明する。IS駆動位相差テーブルを作成する際には、まず、デューティ比Aとデューティ比BのIS駆動時に取り得る組み合わせにおいて、撮像素子106の撮像信号に現れる磁界ノイズの強度をそれぞれ計測する。
図4(a)は、デューティ比Aとデューティ比BのPWM信号の波形を示す図である。まず、デューティ比とは、PWM信号における周期に対するオン時間の比を表している。図4(a)の周期T=Ton +Toffとなり、デューティ比は次式(1)で示される。
デューティ比=Ton/ (Ton +Toff) …(1)
デューティ比=Ton/ (Ton +Toff) …(1)
例えば、図4(a)のPWM信号AはTon:Toff=5:5なので、デューティ比Aは0.5となる。同様に、PWM信号の周期Tに対するオン時間の比を変えることでデューティ比は0〜1まで変化させることができる。
図4(b)は、デューティ比Aとデューティ比Bの組み合わせの一例を示す図である。図4(b)では、デューティ比A=0.5とデューティ比B=0.3の組み合わせがD1、デューティ比A=0.5とデューティ比B=0.7の組み合わせがD2とする。なお、図4(b)では、デューティ比Aとデューティ比Bの組み合わせの一例として挙げるが、これ以外にもIS駆動時に取り得るデューティ比の範囲における複数の組み合わせについて、磁界ノイズの強度を網羅的にそれぞれ計測する。
図5は、撮像素子106の画像信号における磁界ノイズ強度と位相差の特性を模式的に示すグラフ図である。図5において、実線はデューティ比の組み合わせD1の特性を示し、破線はデューティ比の組み合わせD2の特性を示している。これらの特性において、図5で黒丸で示すように、磁界ノイズ強度が低くなる極を求めることができる。この極における位相差が、IS駆動位相差の目標値となる。そして、この極におけるIS駆動位相差をIS駆動時に取り得るデューティ比の全ての組み合わせにおいて計測することで、図6に示すIS駆動位相差テーブルを作成する。
図6は、デューティ比A,Bを0.1〜0.9まで0.2刻みで左端列と上端行に示す図である。図6では、デューティ比A,Bの組み合わせに対応するIS駆動位相差をマトリクス上に示している。
図6に示すIS駆動位相差テーブルから、デューティ比Aとデューティ比Bの任意の組み合わせに応じて、磁界ノイズ強度が低くなるIS駆動位相差を求めることができ、求めた値は、IS駆動位相差の目標値となる。IS駆動位相差テーブルは、メモリ部116に格納され、後述するIS駆動位相差変更処理で用いられる。
次に、図7を参照して、IS駆動時におけるIS駆動位相差変更動作を説明する。図7は、IS駆動位相差変更動作を説明するフローチャート図である。図7での各処理は、システム制御部111のROM等の格納されたプログラムがRAMに展開されてCPU等により実行される。
図7において、ステップS701では、システム制御部111は、手ぶれ補正機構部1013におけるデューティ比Aもしくはデューティ比Bの設定値を変更したかを判断し、変更がある場合は、ステップS702に進む。
ステップS702では、システム制御部111は、手ぶれ補正機構部1013のデューティ比Aとデューティ比Bの設定値と、メモリ部116に格納されたIS駆動位相差テーブルを参照することで、IS駆動位相差の目標値Sを算出し、ステップS703に進む。
ステップS703では、システム制御部111は、手ぶれ補正機構部1013におけるIS駆動位相差の設定値を変更してISドライバ204の駆動に反映させ、ステップS701に戻る。
IS駆動位相差を変更する際に、急に位相差を変更したことにより瞬間的に平均電流が変動し、ISとして意図しない動作となってしまうことが容易に想定できる。これを防ぐために、ステップS703では、徐々にIS駆動位相差を目標値に近づくように変更し、IS駆動位相差の変更完了までの時定数を設けるとさらに良い。
このように、本実施形態では、撮影前に複数のアクチュエータの駆動位相差と駆動デューティ比の変化に応じた、撮像素子106の撮像信号に現れる磁界ノイズ強度の変化をあらかじめ測定する。そして、複数のアクチュエータの駆動デューティ比に応じた、撮像素子106への磁界ノイズの影響が最小になるIS駆動位相差のテーブル作成し、撮影時に複数のアクチュエータの駆動デューティ比に応じて、IS駆動位相差を変更する。
以上説明したように、本実施形態では、駆動の停止による復帰時間の発生などのアクチュエータの駆動の制約を回避しつつ、複数のアクチュエータの駆動に起因した磁界ノイズの撮像素子106への影響を抑えることが可能となる。
なお、本実施形態では、IS駆動位相差テーブルの駆動パラメータとして駆動デューティ比を用いているが、これに限定されない。磁界強度は、駆動電流の振幅や波高率、波形率、電流方向によっても変わるので、駆動電流の振幅や波高率、波形率、電流方向などのアクチュエータの駆動波形に係わる駆動パラメータをIS駆動位相差テーブルの駆動パラメータとして用いてもよい。
例えば、ISドライバ204(図2参照)に電流振幅を計測できる機能が搭載された構成で、励磁コイル203A,203Bの電流振幅A,BをIS駆動時に取り得る多数の組み合わせで撮像素子106の撮像信号に現れる磁界ノイズ強度を網羅的に計測する。そして、図8のような電流振幅に対するIS駆動位相差テーブルをあらかじめ作成して、IS駆動時に電流振幅に応じてIS駆動位相差を変化させてもよい。なお、図8では、電流振幅Aと電流振幅Bの取り得る値が0.1mA〜0.9mAとする場合のIS駆動位相差テーブルについて例示している。
また、本実施形態では、IS駆動位相差テーブルをメモリ部116に格納するとしているが、IS駆動位相差テーブルをレンズユニット101のメモリ等に格納して、撮影時に複数のアクチュエータの駆動デューティ比に応じてIS駆動位相差を変えてもよい。
例えば、レンズユニット101がカメラ本体に対して着脱可能な構成のカメラの場合、レンズユニット101のメモリ等にIS駆動位相差テーブルを格納してもよい。即ち、カメラ本体側のシステム制御部111がIS駆動位相差テーブルを参照する際に、レンズユニット101のメモリ等に格納されたIS駆動位相差テーブルを参照して、IS駆動位相差の変更動作を行ってもよい。
また、レンズユニット101にメモリや演算部が搭載されたカメラの場合、メモリにIS駆動位相差テーブルを格納して、カメラ本体側のシステム制御部111とは通信せずに演算部とIS駆動位相差テーブルによってIS駆動位相差の変更動作を行ってもよい。
レンズユニットが交換可能なカメラにおいては、アクチュエータとセンサ間の距離やアクチュエータの駆動波形の違いから、アクチュエータの駆動に起因した磁界ノイズの特性が変わる為、最適なIS駆動位相差テーブルがレンズユニット毎に異なる。
前述したように、IS駆動位相差テーブルをレンズユニット101のメモリ等に格納する構成によって、各レンズユニットのそれぞれに適したIS駆動位相差テーブルに基づいて、IS駆動位相差を変更することができる。
(第2の実施形態)
次に、図9乃至図11等を参照して、本発明の撮像装置の第2の実施形態であるカメラを説明する。なお、上記第1の実施形態と重複する部分については、図及び符号を流用して主に相違点について説明する。
次に、図9乃至図11等を参照して、本発明の撮像装置の第2の実施形態であるカメラを説明する。なお、上記第1の実施形態と重複する部分については、図及び符号を流用して主に相違点について説明する。
本実施形態では、撮影前にカメラの姿勢(以下、カメラ姿勢という。)と、複数のアクチュエータの駆動位相差の変化に応じた、撮像素子106の画像信号に現れる磁界ノイズ強度の変化をあらかじめ測定する。そして、カメラ姿勢に応じた駆動位相差のテーブルを作成し、撮影時にカメラ姿勢に応じて、駆動位相差を変える。
図9及び図10を参照して、カメラ姿勢に応じたIS駆動位相差テーブルの作成について説明する。
IS駆動位相差テーブルの作成については、まず、カメラが取り得る姿勢において、ISを駆動させた際に撮像素子106の画像信号に現れる磁界ノイズ強度をそれぞれ計測する。カメラの姿勢は、姿勢検知部119によって計測する。
図9(a)は、撮像素子106の画像信号における磁界ノイズ強度とIS駆動位相差とカメラ姿勢との関係を示すグラフ図である。図9(a)において、実線はカメラ姿勢1の特性を示し、破線はカメラ姿勢2の特性を示している。カメラ姿勢を変化させると、ISレンズ201への重力方向が変化し、これにより、所望のレンズ位置に保持するためのPWM信号A及びPWM信号Bのデューディ比が変化する。また、上記第1の実施形態で説明した通り、ディーティ比を変化させると、磁界ノイズは変化する。従って、カメラ姿勢を変化させると、上記第1の実施形態と同様に、磁界ノイズは変化する。
図9(b)は、カメラ姿勢1,2のイメージ図である。図9(b)において、カメラ姿勢1は、重力に対して光軸が直交し、かつピッチ角度0°でカメラを構えた正姿勢であり、カメラ姿勢2は、カメラ姿勢1に対してピッチ角度を90°傾けた縦向き姿勢である。なお、カメラ姿勢は、これ以外にもIS駆動時に取り得る多数のカメラ姿勢について、磁界ノイズ強度を網羅的にそれぞれ計測する。
図9(a)では、カメラ姿勢1,2において黒丸で示しているように磁界ノイズ強度が低くなる極を求めることができる。この極における位相差がIS駆動位相差の目標値となる。極におけるIS駆動位相差をIS駆動時の全てのカメラ姿勢において計測することで、図10に示すIS駆動位相差テーブルを作成する。
図10は、n種類のカメラ姿勢に対応するIS駆動位相差テーブルを示す図である。このIS駆動位相差テーブルから、ロール/ヨー/ピッチからなる任意のカメラ姿勢に応じて、磁界ノイズ強度が低くなるIS駆動位相差を求めることができる。IS駆動位相差テーブルは、メモリ部116に格納され、後述するIS駆動位相差変更動作で用いられる。
図11は、IS駆動時におけるIS駆動位相差変更動作を説明するフローチャート図である。図11での各処理は、システム制御部111のROM等の格納されたプログラムがRAMに展開されてCPU等により実行される。
図11において、ステップS1101では、システム制御部111は、姿勢検知部119により計測したカメラの姿勢情報を取得し、ステップS1102に進む。
ステップS1102では、システム制御部111は、ステップS1101で取得したカメラの姿勢情報を基にカメラ姿勢が変化したか否かを判断し、変化がある場合はステップS1103に進み、変化がない場合は、ステップS1101に戻る。
ステップS1103では、システム制御部111は、ステップS1101で取得したカメラの姿勢情報とメモリ部116に格納されたIS駆動位相差テーブルを参照することで、IS駆動位相差の目標値Sを算出し、ステップS1104に進む。
ステップS1104では、システム制御部111は、手ぶれ補正機構部1013におけるIS駆動位相差の設定値を目標値Sに変更してISドライバ204の駆動に反映させ、ステップS1101に戻る。なお、ステップS1104では、上記第1の実施形態と同様に、徐々にIS駆動位相差を目標値に近づくように変更し、IS駆動位相差の変更完了までの時定数を設けるとよい。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
なお、本発明は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101 レンズユニット
106 撮像素子
111 システム制御部
119 姿勢検知部
1013 手ぶれ補正機構部
202A,202B IS用マグネット
203A,203B IS用励磁コイル
204 ISドライバ
106 撮像素子
111 システム制御部
119 姿勢検知部
1013 手ぶれ補正機構部
202A,202B IS用マグネット
203A,203B IS用励磁コイル
204 ISドライバ
Claims (10)
- パルス幅変調を制御することによって、撮像に係る駆動対象を駆動する複数のアクチュエータと、
前記複数のアクチュエータの駆動パラメータが変更されたかを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記駆動パラメータが変更されたと判断された場合に、変更された前記駆動パラメータに応じて、前記複数のアクチュエータの間の駆動位相差を変更する制御部と、を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記制御部は、前記複数のアクチュエータのそれぞれの駆動パラメータに応じた前記駆動位相差のテーブルを保持することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記駆動パラメータは、前記複数のアクチュエータの駆動デューティ比であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
- 前記駆動パラメータは、前記複数のアクチュエータの電流振幅であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
- 前記撮像に係る駆動対象は、手ぶれ補正機構部における光学手ぶれ補正レンズまたは撮像素子であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の撮像装置。
- 撮像素子と、
パルス幅変調を制御することによって、撮像に係る駆動対象を駆動する複数のアクチュエータと、
撮像装置の姿勢を検知する姿勢検知部と、
前記姿勢検知部から取得した前記姿勢が変化したかを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記姿勢が変化したと判断された場合に、前記姿勢検知部から取得した姿勢情報に応じて、前記複数のアクチュエータの間の駆動位相差を変更する制御部と、を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記制御部は、前記姿勢検知部から取得した姿勢情報に応じた前記駆動位相差のテーブルを保持することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
- 前記姿勢検知部は、加速度センサあるいはジャイロセンサであることを特徴とする請求項6又は7に記載の撮像装置。
- パルス幅変調を制御することによって、撮像に係る駆動対象を駆動する複数のアクチュエータと備える撮像装置の制御方法であって、
前記複数のアクチュエータの駆動パラメータが変更されたか否かを判断する判断ステップと、
前記判断ステップで前記駆動パラメータが変更されたと判断された場合に、変更された前記駆動パラメータに応じて、前記複数のアクチュエータの間の駆動位相差を変更する制御ステップと、を備えることを特徴とする撮像装置の制御方法。 - パルス幅変調を制御することによって、撮像に係る駆動対象を駆動する複数のアクチュエータと、姿勢を検知する姿勢検知部とを備える撮像装置の制御方法であって、
前記姿勢検知部から取得した前記姿勢が変化したかを判断する判断ステップと、
前記判断ステップで前記姿勢が変化したと判断された場合に、前記姿勢検知部から取得した姿勢情報に応じて、前記複数のアクチュエータの間の駆動位相差を変更する制御ステップと、を備えることを特徴とする撮像装置の制御方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2017
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021016074A (ja) * | 2019-07-11 | 2021-02-12 | キヤノン株式会社 | アクチュエータの制御装置および制御方法、撮像装置 |
JP7242458B2 (ja) | 2019-07-11 | 2023-03-20 | キヤノン株式会社 | アクチュエータの制御装置および制御方法、撮像装置 |
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WO2022163046A1 (ja) * | 2021-01-26 | 2022-08-04 | 富士フイルム株式会社 | 撮像装置、撮像装置の作動方法、及びプログラム |
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