JP2019059706A - アジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤の品質向上方法、並びにアジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤及びその製造方法 - Google Patents

アジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤の品質向上方法、並びにアジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】薬物の安定性の向上及び錠剤の硬度低下の抑制を両立することができるアジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤の品質向上方法、並びに薬物の安定性が向上し、かつ硬度低下が抑制されたアジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤及びその製造方法を提供する。【解決手段】アジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤の品質向上方法であって、アジルサルタン又はその塩を含む組成物を造粒し、アジルサルタン又はその塩含有造粒物を調製する工程と、アムロジピン又はその塩を含む組成物を造粒し、アムロジピン又はその塩含有造粒物を調製する工程と、前記アジルサルタン又はその塩含有造粒物と、前記アムロジピン又はその塩含有造粒物と、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースとを含む混合物を圧縮成型する工程とを含み、前記品質の向上が、薬物の安定性の向上及び錠剤の硬度低下の抑制を含む方法である。【選択図】なし

Description

本発明は、アジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤の品質向上方法、並びにアジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤及びその製造方法に関する。
アジルサルタン(化学名:化学名:2−Ethoxy−1−{[2’−(5−oxo−4, 5−dihydro−1, 2, 4−oxadiazol−3−yl)biphenyl−4−yl]methyl}−1H−benzo[d]imidazole−7−carboxylic acid、構造式:下記構造式(1))及びアムロジピンベシル酸塩(化学名:3−Ethyl 5−methyl (4RS)−2−[(2−aminoethoxy)methyl]−4−(2−chlorophenyl)−6−methyl−1,4−dihydropyridine−3,5−dicarboxylate monobenzenesulfonate、構造式:下記構造式(2))は、高血圧症治療剤として有用であると報告されており、これらの合剤も製造販売されている。
また、特定の薬物と、カルシウム拮抗薬の消化管内における製剤からの溶出を適切にコントロールする技術として、前記特定の薬物を含む造粒物を調製する工程と、前記カルシウム拮抗薬を含む造粒物を調製する工程と、前記各造粒物を圧縮成型する工程とを含む固形製剤の製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、アジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩を含有する錠剤では、薬物の安定性の更なる向上や、経時での錠剤の硬度の低下の抑制などの品質の向上が求められているのが現状である。
したがって、薬物の安定性の向上及び錠剤の硬度低下の抑制を両立することができる技術の速やかな提供が強く求められているのが現状である。
国際公開第2010/126168号
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、薬物の安定性の向上及び錠剤の硬度低下の抑制を両立することができるアジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤の品質向上方法、並びに薬物の安定性が向上し、かつ硬度低下が抑制されたアジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、アジルサルタン又はその塩と、アムロジピン又はその塩とをそれぞれ異なる造粒物として調製し、これらの造粒物を低置換度ヒドロキシプロピルセルロースと共に圧縮成型することにより、経時での薬物の安定性の向上と、錠剤の硬度低下の抑制とを両立することができることを知見した。
本発明は、本発明者らの前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> アジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤の品質向上方法であって、
アジルサルタン又はその塩を含む組成物を造粒し、アジルサルタン又はその塩含有造粒物を調製する工程と、
アムロジピン又はその塩を含む組成物を造粒し、アムロジピン又はその塩含有造粒物を調製する工程と、
前記アジルサルタン又はその塩含有造粒物と、前記アムロジピン又はその塩含有造粒物と、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースとを含む混合物を圧縮成型する工程とを含み、
前記品質の向上が、薬物の安定性の向上及び錠剤の硬度低下の抑制を含むことを特徴とする方法である。
<2> 前記品質の向上が、更に、錠剤の変色の抑制を含む前記<1>に記載の方法である。
<3> アジルサルタン又はその塩含有造粒物と、アムロジピン又はその塩含有造粒物と、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースとを含むことを特徴とするアジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤である。
<4> アジルサルタン又はその塩を含む組成物を造粒し、アジルサルタン又はその塩含有造粒物を調製する工程と、
アムロジピン又はその塩を含む組成物を造粒し、アムロジピン又はその塩含有造粒物を調製する工程と、
前記アジルサルタン又はその塩含有造粒物と、前記アムロジピン又はその塩含有造粒物と、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースとを含む混合物を圧縮成型する工程とを含むことを特徴とするアジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤の製造方法である。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、薬物の安定性の向上及び錠剤の硬度低下の抑制を両立することができるアジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤の品質向上方法、並びに薬物の安定性が向上し、かつ硬度低下が抑制されたアジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤及びその製造方法を提供することができる。
(品質向上方法)
本発明の品質向上方法は、アジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤の品質向上方法であって、アジルサルタン又はその塩含有造粒物調製工程と、アムロジピン又はその塩含有造粒物調製工程と、圧縮成型工程とを少なくとも含み、必要に応じて更にその他の工程を含む。
前記品質の向上とは、薬物の安定性の向上と、錠剤の硬度低下の抑制とを少なくとも含み、更に錠剤の変色の抑制を含むことが好ましい。
<アジルサルタン又はその塩含有造粒物調製工程>
前記アジルサルタン又はその塩含有造粒物調製工程は、アジルサルタン又はその塩を含む組成物を造粒し、アジルサルタン又はその塩含有造粒物を調製する工程である。
−アジルサルタン又はその塩を含む組成物−
前記アジルサルタン又はその塩を含む組成物は、アジルサルタン又はその塩を少なくとも含み、必要に応じて更にその他の成分を含む。
−−アジルサルタン又はその塩−−
前記アジルサルタンは、下記構造式(1)で表される化合物である(化学名:2−Ethoxy−1−{[2’−(5−oxo−4, 5−dihydro−1, 2, 4−oxadiazol−3−yl)biphenyl−4−yl]methyl}−1H−benzo[d]imidazole−7−carboxylic acid)。
前記アジルサルタンの塩としては、薬理学上許容できる塩であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アジルサルタンメドキソミルなどが挙げられる。
前記アジルサルタン又はその塩は、公知の方法により製造したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記アジルサルタン又はその塩の前記アジルサルタン又はその塩を含む組成物における含有量としては、特に制限はなく、錠剤における所望の含有量に応じて適宜選択することができ、例えば、10質量%〜40質量%などが挙げられる。
−−その他の成分−−
前記アジルサルタン又はその塩を含む組成物におけるその他の成分としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、後述する<圧縮成型工程>の−混合物−の−−その他の成分−−の項目に記載したものと同様のものなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アジルサルタン又はその塩を含む組成物におけるその他の成分は、公知の方法により製造したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記アジルサルタン又はその塩を含む組成物におけるその他の成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記アジルサルタン又はその塩を含む組成物は、前記その他の成分として、例えば、マンニトールと、トウモロコシデンプンとを含むことができる。
前記アジルサルタン又はその塩を含む組成物の調製方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記アジルサルタン又はその塩と、必要に応じて前記その他の成分とを混合することにより、調製することができる。
前記混合の方法及び条件としては、特に制限はなく、目的に応じて、適宜選択することができる。
−造粒−
前記造粒の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、湿式造粒法などが挙げられる。
前記湿式造粒法の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、流動層造粒法、撹拌造粒法、押出し造粒法、噴霧造粒法などが挙げられる。これらの中でも、攪拌造粒法、流動層造粒法が好ましく、流動層造粒法がより好ましい。
前記造粒の条件としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
例えば、前記流動層造粒法の場合、結合液として、ヒドロキシプロピルセルロースと、クエン酸トリエチルとを水に溶解させたものを用いることが、アジルサルタン又はその塩の安定性を向上することができる点で、好ましい。前記結合液におけるヒドロキシプロピルセルロースの量及びクエン酸トリエチルの量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<アムロジピン又はその塩含有造粒物調製工程>
前記アムロジピン又はその塩含有造粒物調製工程は、アムロジピン又はその塩を含む組成物を造粒し、アムロジピン又はその塩含有造粒物を調製する工程である。
−アムロジピン又はその塩を含む組成物−
前記アムロジピン又はその塩を含む組成物は、アムロジピン又はその塩を少なくとも含み、必要に応じて更にその他の成分を含む。
−−アムロジピン又はその塩−−
前記アムロジピンは、下記構造式(3)で表される化合物である(化学名:3−Ethyl 5−methyl (4RS)−2−[(2−aminoethoxy)methyl]−4−(2−chlorophenyl)−6−methyl−1,4−dihydropyridine−3,5−dicarboxylate)。
前記アムロジピンの塩としては、薬理学上許容できる塩であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アムロジピンベシル酸塩(ベンゼンスルホン酸塩)、アムロジピンマレイン酸塩、アムロジピンメシル酸塩などが挙げられる。
前記アムロジピン又はその塩は、公知の方法により製造したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記アムロジピン又はその塩の前記アムロジピン又はその塩を含む組成物における含有量としては、特に制限はなく、錠剤における所望の含有量に応じて適宜選択することができ、例えば、1質量%〜10質量%などが挙げられる。
−−その他の成分−−
前記アムロジピン又はその塩を含む組成物におけるその他の成分としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、後述する<圧縮成型工程>の−混合物−の−−その他の成分−−の項目に記載したものと同様のものなどが挙げられる。
前記アムロジピン又はその塩を含む組成物におけるその他の成分は、公知の方法により製造したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記アムロジピン又はその塩を含む組成物におけるその他の成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記アムロジピンベシル酸塩を含む組成物は、前記その他の成分として、例えば、マンニトールと、トウモロコシデンプンとを含むことができる。
前記アムロジピン又はその塩を含む組成物の調製方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記アムロジピン又はその塩と、必要に応じて前記その他の成分とを混合することにより、調製することができる。
前記混合の方法及び条件としては、特に制限はなく、目的に応じて、適宜選択することができる。
−造粒−
前記造粒の方法及び条件としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、上記した<アジルサルタン又はその塩含有造粒物調製工程>の−造粒−の項目に記載したものと同様のものなどが挙げられる。
例えば、前記流動層造粒法の場合、結合液として、ヒプロメロースを水に溶解させたものを用いることができる。
<圧縮成型工程>
前記圧縮成型工程は、前記アジルサルタン又はその塩含有造粒物と、前記アムロジピン又はその塩含有造粒物と、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースとを含む混合物を圧縮成型する工程である。
−混合物−
前記混合物は、前記アジルサルタン又はその塩含有造粒物と、前記アムロジピン又はその塩含有造粒物と、前記低置換度ヒドロキシプロピルセルロースとを少なくとも含み、必要に応じて更にその他の成分を含む。
−−アジルサルタン又はその塩含有造粒物−−
前記アジルサルタン又はその塩含有造粒物の前記混合物における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、30質量%〜70質量%などが挙げられる。
−−アムロジピン又はその塩含有造粒物−−
前記アムロジピン又はその塩含有造粒物の前記混合物における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、30質量%〜70質量%などが挙げられる。
−−低置換度ヒドロキシプロピルセルロース−−
前記低置換度ヒドロキシプロピルセルロースは、公知の方法により製造したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの前記混合物における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1質量%〜15質量%が好ましい。前記低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの含有量が、1質量%未満であると、錠剤の硬度の低下を十分に抑制することができないことがある。一方、前記低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの含有量が、前記好ましい範囲内であると、錠剤の硬度の低下の抑制及び錠剤の変色の抑制の点で、有利である。
−−その他の成分−−
前記混合物におけるその他の成分としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、製剤分野において通常使用される添加剤を目的に応じて適宜選択することができ、例えば、糖類、結合剤、安定化剤、滑沢剤、崩壊剤、流動化剤、矯味剤、香料などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記混合物におけるその他の成分は、公知の方法により製造したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記混合物におけるその他の成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
−−−糖類−−−
前記糖類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、乳糖、マンニトール、キシリトール、ソルビトールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記混合物における糖類の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
−−−結合剤−−−
前記結合剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール−アクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロースなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記混合物における結合剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
−−−安定化剤−−−
前記安定化剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、クエン酸トリエチル、グリセリン、ポリソルベート、ショ糖脂肪酸エステルなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、アジルサルタン又はその塩の経時的な安定性をより向上することができる点で、クエン酸トリエチルが好ましい。
前記混合物における安定化剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
−−−滑沢剤−−−
前記滑沢剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、フマル酸ステアリルナトリウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記混合物における滑沢剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
−−−崩壊剤−−−
前記の崩壊剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン(トウモロコシデンプン等)、結晶セルロース、カルメロースカルシウム、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスポビドン、クロスカルメロースカルシウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよいが、錠剤硬度の低下の抑制及び錠剤の変色の抑制の点で、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースが好ましい。
前記混合物における崩壊剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
−−−流動化剤−−−
前記流動化剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、軟質無水ケイ酸、タルク、含水二酸化ケイ素、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、水酸化アルミナマグネシウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記混合物における流動化剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
−−−矯味剤−−−
前記矯味剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ソーマチンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記混合物における矯味剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
−−−香料−−−
前記香料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、l−メントール、バニリン、オレンジ油などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記混合物における香料の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記混合物は、前記その他の成分として、例えば、適切な流動化剤、滑沢剤などを含むことができる。
前記混合物の調製方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記アジルサルタン又はその塩含有造粒物と、前記アムロジピン又はその塩含有造粒物とを混合し、次いで、必要に応じて前記その他の成分とを混合することにより、調製することができる。
前記混合の方法及び条件としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
−圧縮成型−
前記圧縮成型の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記混合物を打錠する方法などが挙げられる。
前記打錠の方法の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ロータリー式打錠機を用いる方法などが挙げられる。
前記打錠の条件としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<その他の工程>
前記その他の工程としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記アジルサルタン又はその塩含有造粒物を整粒する工程、前記アムロジピン又はその塩含有造粒物を整粒する工程などが挙げられる。
前記整粒の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
(アジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤及びその製造方法)
本発明のアジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤は、アジルサルタン又はその塩含有造粒物と、アムロジピン又はその塩含有造粒物と、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースとを少なくとも含み、必要に応じて更にその他の成分を含む。
前記アジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、本発明のアジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤の製造方法により好適に製造することができる。
以下、本発明のアジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤の製造方法の説明と併せて、本発明のアジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤についても説明する。
<アジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤の製造方法>
本発明のアジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤の製造方法は、アジルサルタン又はその塩含有造粒物調製工程と、アムロジピン又はその塩含有造粒物調製工程と、圧縮成型工程とを少なくとも含み、必要に応じて更にその他の工程を含む。
<<アジルサルタン又はその塩含有造粒物調製工程>>
前記アジルサルタン又はその塩含有造粒物調製工程は、アジルサルタン又はその塩を含む組成物を造粒し、アジルサルタン又はその塩含有造粒物を調製する工程であり、上記した(品質向上方法)の<アジルサルタン又はその塩含有造粒物調製工程>の項目に記載したものと同様である。
<<アムロジピン又はその塩含有造粒物調製工程>>
前記アムロジピン又はその塩含有造粒物調製工程は、アムロジピン又はその塩を含む組成物を造粒し、アムロジピン又はその塩含有造粒物を調製する工程であり、上記した(品質向上方法)の<アムロジピン又はその塩含有造粒物調製工程>の項目に記載したものと同様である。
<<圧縮成型工程>>
前記圧縮成型工程は、前記アジルサルタン又はその塩含有造粒物と、前記アムロジピン又はその塩含有造粒物と、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースとを含む混合物を圧縮成型する工程であり、上記した(品質向上方法)の<圧縮成型工程>の項目に記載したものと同様である。
<<その他の工程>>
前記その他の工程としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、上記した(品質向上方法)の<その他の工程>の項目に記載したものと同様の工程などが挙げられる。
本発明のアジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤の製造方法によれば、薬物の安定性の向上及び錠剤の硬度低下の抑制が両立された錠剤を効率よく生産することができる。
<アジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤>
本発明のアジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤は、アジルサルタン又はその塩含有造粒物と、アムロジピン又はその塩含有造粒物と、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースとを含むので、薬物の安定性の向上及び錠剤の硬度低下の抑制を両立することができ、更には、錠剤の変色を抑制することもできる。
前記アジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤の態様としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、素錠、チュアブル錠、フィルムコーティング錠、口腔内崩壊錠などが挙げられる。
前記アジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤の形状、構造、大きさ、重さ、硬度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
以下、試験例及び参考例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの試験例及び参考例に限定されるものではない。
(試験例1)
<錠剤1−1の製造>
<<アジルサルタン含有造粒物調製工程>>
アジルサルタン(株式会社トクヤマ製)40gと、マンニトール(マンニットP、三菱フードテック株式会社製)112gと、トウモロコシデンプン(コーンスターチW、日本コーンスターチ株式会社製)40gとを混合し、アジルサルタンを含む混合物を得た。
ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−SSL、日本曹達株式会社製)6gと、クエン酸トリエチル(森村商事株式会社製)2gとを水54gに溶解させた結合液を調製した。
流動層造粒装置(MP−01、株式会社パウレック製)を用い、前記アジルサルタンを含む混合物に、前記結合液を噴霧しながら造粒した。得られた造粒品を目開き850μmの篩で整粒し、アジルサルタン含有造粒物(以下、「アジルサルタン顆粒」と称することがある。)を得た。
<<アムロジピンベシル酸塩含有造粒物調製工程>>
アムロジピンベシル酸塩(Kyongbo製)13.86gと、マンニトール(マンニットP、三菱フードテック株式会社製)140.14gと、トウモロコシデンプン(コーンスターチW、日本コーンスターチ株式会社製)40gとを混合し、アムロジピンベシル酸塩を含む混合物を得た。
ヒプロメロース(TC−5E、信越化学工業株式会社製)6gを水54gに溶解させた結合液を調製した。
流動層造粒装置(MP−01、株式会社パウレック製)を用い、前記アムロジピンベシル酸塩を含む混合物に、前記結合液を噴霧しながら造粒した。得られた造粒品を目開き850μmの篩で整粒し、アムロジピンベシル酸塩含有造粒物(以下、「アムロジピンベシル酸塩顆粒」と称することがある。)を得た。
<<圧縮成型工程>>
前記アジルサルタン顆粒200gと、前記アムロジピンベシル酸塩顆粒200gとを混合し、更に、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(LH21、信越化学工業株式会社製)21gと、軟質無水ケイ酸(アドソリダー101、フロイント産業株式会社製)0.8gと、ステアリン酸マグネシウム(太平化学産業株式会社製)2.1gとを混合し、打錠用顆粒とした。
前記打錠用顆粒を、ロータリー式打錠機(株式会社菊水製作所)を用いて、直径8.0mmの杵を使用し、1錠あたり211.95mg(アジルサルタンを20mg、アムロジピンベシル酸塩を6.93mg含有する。)の錠剤を得た。表1−1に錠剤1錠中の組成を示す。
<錠剤1−2の製造>
<<造粒物調製工程>>
アジルサルタン(株式会社トクヤマ製)20gと、アムロジピンベシル酸塩(Kyongbo製)6.93gと、マンニトール(マンニットP、三菱フードテック株式会社製)81.55gと、トウモロコシデンプン(コーンスターチW、日本コーンスターチ株式会社製)32gとを混合し、アジルサルタン及びアムロジピンベシル酸塩を含む混合物を得た。
ヒプロメロース(TC−5E、信越化学工業株式会社製)8gと、クエン酸トリエチル(森村商事株式会社製)1.6gとを水72gに溶解させた結合液を調製した。
流動層造粒装置(MP−01、株式会社パウレック製)を用い、前記アジルサルタン及びアムロジピンベシル酸塩を含む混合物に、前記結合液を噴霧しながら造粒した。得られた造粒品を目開き850μmの篩で整粒し、アジルサルタン及びアムロジピンベシル酸塩含有造粒物(以下、「アジルサルタン及びアムロジピンベシル酸塩顆粒」と称することがある。)を得た。
<<圧縮成型工程>>
前記アジルサルタン及びアムロジピンベシル酸塩顆粒150.08gと、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(LH21、信越化学工業株式会社製)8gと、軟質無水ケイ酸(アドソリダー101、フロイント産業株式会社製)0.32gと、ステアリン酸マグネシウム(太平化学産業株式会社製)1.6gとを混合し、打錠用顆粒とした。
前記打錠用顆粒を、ロータリー式打錠機(株式会社菊水製作所)を用いて、直径8.0mmの杵を使用し、1錠あたり160mg(アジルサルタンを20mg、アムロジピンベシル酸塩を6.93mg含有する。)の錠剤を得た。表1−2に錠剤1錠中の組成を示す。
<錠剤1−3の製造>
<<アジルサルタン含有造粒物調製工程>>
アジルサルタン(株式会社トクヤマ製)20gと、マンニトール(マンニットP、三菱フードテック株式会社製)81.55gと、トウモロコシデンプン(コーンスターチW、日本コーンスターチ株式会社製)32gとを混合し、アジルサルタンを含む混合物を得た。
ヒプロメロース(TC−5E、信越化学工業株式会社製)8gと、クエン酸トリエチル(森村商事株式会社製)1.6gとを水72gに溶解させた結合液を調製した。
流動層造粒装置(MP−01、株式会社パウレック製)を用い、前記アジルサルタンを含む混合物に、前記結合液を噴霧しながら造粒した。得られた造粒品を目開き850μmの篩で整粒し、アジルサルタン含有造粒物(以下、「アジルサルタン顆粒」と称することがある。)を得た。
<<圧縮成型工程>>
前記アジルサルタン顆粒143.15gと、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(LH21、信越化学工業株式会社製)8gと、アムロジピンベシル酸塩(Kyongbo製)6.93gと、軟質無水ケイ酸(アドソリダー101、フロイント産業株式会社製)0.32gと、ステアリン酸マグネシウム(太平化学産業株式会社製)1.6gとを混合し、打錠用顆粒とした。
前記打錠用顆粒を、ロータリー式打錠機(株式会社菊水製作所)を用いて、直径8.0mmの杵を使用し、1錠あたり160mg(アジルサルタンを20mg、アムロジピンベシル酸塩を6.93mg含有する。)の錠剤を得た。表1−3に錠剤1錠中の組成を示す。
<安定性試験>
前記錠剤1−1〜1−3を以下の保存条件で2週間保存した後、アジルサルタンの総類縁物質量及びアムロジピンベシル酸塩の総類縁物質量を、超高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて測定した。
−保存条件−
・ 4℃(密封)
・ 40℃、相対湿度75%(密封)
・ 40℃、相対湿度75%(開放)
・ 50℃、相対湿度90%(開放)
・ 60℃(開放)
※ 湿度条件が記載されていないものの湿度は、なりゆきとした。
−アジルサルタンの総類縁物質量の測定−
−−試料溶液の調製−−
錠剤1錠を20mLメスフラスコに入れ、水を4mL加えて錠剤を崩壊させた。メタノールを適量加え、振とう器で20分間振とうした。更にメタノールを加えて、20mLとした。
得られた溶液を0.2μmのメンブレンフィルターでろ過し、試料溶液とした。
−−HPLC条件−−
HPLCシステム : ChromasterUltra Rs(株式会社日立ハイテクノロジーズ製)
検出波長 : UV 250nm
カラム : ACQUITY UPLC BEH C18 1.7μm、2.1×100mm
カラム温度 : 25℃付近の一定温度
流量 : アジルサルタンの保持時間が約4.7分になるように調整
移動相A : リン酸バッファー:アセトニトリル=65:35(体積比)の混液
移動相B : リン酸バッファー:アセトニトリル=30:70(体積比)の混液
上記リン酸バッファーは、10mMリン酸二水素カリウム溶液をリン酸でpH3.0に調整したもの。
注入量 : 0.8μL
分析時間 : 25分間
グラジエントプログラム : 下記表1−4に記載
アジルサルタンの総類縁物質の量(%)は、アジルサルタン原薬に由来するピーク面積に対する、アジルサルタン及びアムロジピンベシル酸塩以外のピーク面積の合計の割合とした。各試料におけるアジルサルタンの総類縁物質の量(%)と、4℃(密封)条件で保存した試料におけるアジルサルタンの総類縁物質の量(%)との差(以下、「増加量」と称することがある。)を表1−6に示す。
−アムロジピンベシル酸塩の総類縁物質量の測定−
−−試料溶液の調製−−
錠剤1錠を20mLメスフラスコに入れ、水を4mL加えて錠剤を崩壊させた。メタノールを適量加え、振とう器で20分間振とうした。更にメタノールを加えて、20mLとした。
得られた溶液を0.2μmのメンブレンフィルターでろ過し、試料溶液とした。
−−HPLC条件−−
HPLCシステム : Chromaster(株式会社日立ハイテクノロジーズ製)
検出波長 : UV 241nm
カラム : Inertsil ODS−2 5μm 4.6mm×150mm
カラム温度 : 40℃付近の一定温度
流量 : アムロジピンのピークが12分になるように調整
移動相A : アセトニトリル:水:100%HClO=100:900:1(体積比)の混液
移動相B : アセトニトリル:水:100%HClO=900:100:1(体積比)の混液
注入量 : 10μL
分析時間 : 45分間
グラジエントプログラム : 下記表1−5に記載
アムロジピンベシル酸塩の総類縁物質の量(%)は、アムロジピンベシル酸塩原薬に由来するピーク面積に対する、アジルサルタン及びアムロジピンベシル酸塩以外のピーク面積の合計の割合とした。各試料におけるアムロジピンベシル酸塩の総類縁物質の量(%)と、4℃(密封)条件で保存した試料におけるアムロジピンベシル酸塩の総類縁物質の量(%)との差(以下、「増加量」と称することがある。)を表1−6に示す。
表1−6の結果から、アジルサルタン含有造粒物と、アムロジピンベシル酸塩含有造粒物と、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースとを含む錠剤1−1は、アジルサルタンとアムロジピンベシル酸塩とを同一の造粒物に含む錠剤1−2及び造粒物ではないアムロジピンベシル酸塩を用いた錠剤1−3と比較して、いずれの保存条件でも、各薬物の類縁物質量が同等以下であり、また、類縁物質の増加量も低かった。そのため、本発明によれば、様々な保存条件において、薬物の安定性を向上することができることが示された。
(試験例2)
<錠剤2−1の製造>
<<アジルサルタン含有造粒物調製工程>>
アジルサルタン(株式会社トクヤマ製)100gと、マンニトール(マンニットP、三菱フードテック株式会社製)280gと、トウモロコシデンプン(コーンスターチW、日本コーンスターチ株式会社製)100gとを混合し、アジルサルタンを含む混合物を得た。
ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−SSL、日本曹達株式会社製)15gと、クエン酸トリエチル(森村商事株式会社製)5gとを水135gに溶解させた結合液を調製した。
流動層造粒装置(MP−01、株式会社パウレック製)を用い、前記アジルサルタンを含む混合物に、前記結合液を噴霧しながら造粒した。得られた造粒品を目開き850μmの篩で整粒し、アジルサルタン含有造粒物(以下、「アジルサルタン顆粒」と称することがある。)を得た。
<<アムロジピンベシル酸塩含有造粒物調製工程>>
アムロジピンベシル酸塩(Kyongbo製)34.65gと、マンニトール(マンニットP、三菱フードテック株式会社製)350.35gと、トウモロコシデンプン(コーンスターチW、日本コーンスターチ株式会社製)100gとを混合し、アムロジピンベシル酸塩を含む混合物を得た。
ヒプロメロース(TC−5E、信越化学工業株式会社製)15gを水135gに溶解させた結合液を調製した。
流動層造粒装置(MP−01、株式会社パウレック製)を用い、前記アムロジピンベシル酸塩を含む混合物に、前記結合液を噴霧しながら造粒した。得られた造粒品を目開き850μmの篩で整粒し、アムロジピンベシル酸塩含有造粒物(以下、「アムロジピンベシル酸塩顆粒」と称することがある。)を得た。
<<圧縮成型工程>>
前記アジルサルタン顆粒100gと、前記アムロジピンベシル酸塩顆粒100gとを混合し、更に、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(LH21、信越化学工業株式会社製)10.5gと、軟質無水ケイ酸(アドソリダー101、フロイント産業株式会社製)0.4gと、ステアリン酸マグネシウム(太平化学産業株式会社製)2.1gとを混合し、打錠用顆粒とした。
前記打錠用顆粒を、ロータリー式打錠機(株式会社菊水製作所)を用いて、直径8.0mmの杵を使用し、1錠あたり213mg(アジルサルタンを20mg、アムロジピンベシル酸塩を6.93mg含有する。)の錠剤を得た。表2−1に錠剤1錠中の組成を示す。
<錠剤2−2の製造>
前記錠剤2−1の製造における圧縮成型工程において使用していた低置換度ヒドロキシプロピルセルロースをクロスカルメロースナトリウム(Primellose、DFE Pharma社製)に代えた以外は、前記錠剤2−1の製造と同様にして、1錠あたり160mg(アジルサルタンを20mg、アムロジピンベシル酸塩を6.93mg含有する。)の錠剤を得た。表2−1に錠剤1錠中の組成を示す。
<吸湿平衡試験>
前記錠剤2−1及び2−2を、相対湿度が0%、33%、43%、58%、75%、84%、93%、又は97%の条件で2週間保存した後、各錠剤の硬度をロードセル式錠剤硬度計 PC−30(岡田精工株式会社製)を用いて測定した。各錠剤の硬度(kg)を表2−2に、相対湿度0%で保存した試料を基準とした硬度維持率(%)を表2−3に示す。
表2−2及び2−3中、「−」は、錠剤が崩れるため、硬度測定ができなかったことを表す。
表2−2及び2−3の結果から、アジルサルタン含有造粒物と、アムロジピンベシル酸塩含有造粒物と、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースとを含む錠剤2−1は、アジルサルタン含有造粒物と、アムロジピンベシル酸塩含有造粒物と、クロスカルメロースナトリウムとを含む錠剤2−2と比較して、いずれの保存条件でも、錠剤の硬度の維持率が高く、湿度に対する安定性が高いことが確認された。そのため、本発明によれば、様々な湿度条件で保存した際の錠剤の硬度の低下を抑制することができることが示された。
<錠剤の外観変化>
前記錠剤2−1及び2−2を、50℃、相対湿度90%(開放)の条件で1ヶ月間保存した。各錠剤の外観を目視にて確認したところ、アジルサルタン含有造粒物と、アムロジピンベシル酸塩含有造粒物と、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースとを含む錠剤2−1では、アジルサルタン含有造粒物と、アムロジピンベシル酸塩含有造粒物と、クロスカルメロースナトリウムとを含む錠剤2−2と比較して、黄色化の度合いが小さいことが確認された。そのため、本発明によれば、保存時、特に高温高湿度条件での保存時の錠剤の変色を抑制することができることが示された。
(参考例1)
<錠剤3−1の製造>
<<造粒物調製工程>>
アジルサルタン(株式会社トクヤマ製)20gと、アムロジピンベシル酸塩(Kyongbo製)6.93gと、マンニトール(マンニットP、三菱フードテック株式会社製)125.07gと、トウモロコシデンプン(コーンスターチW、日本コーンスターチ株式会社製)40gとを混合し、アジルサルタン及びアムロジピンベシル酸塩を含む混合物を得た。
ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−SSL、信越化学工業株式会社製)6gと、クエン酸トリエチル(森村商事株式会社製)2gとを水54gに溶解させた結合液を調製した。
流動層造粒装置(MP−01、株式会社パウレック製)を用い、前記アジルサルタン及びアムロジピンベシル酸塩を含む混合物に、前記結合液を噴霧しながら造粒した。得られた造粒品を目開き850μmの篩で整粒し、アジルサルタン及びアムロジピンベシル酸塩含有造粒物(以下、「アジルサルタン及びアムロジピンベシル酸塩顆粒」と称することがある。)を得た。
<<圧縮成型工程>>
前記アジルサルタン及びアムロジピンベシル酸塩顆粒200gと、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(LH21、信越化学工業株式会社製)10.5gと、軟質無水ケイ酸(アドソリダー101、フロイント産業株式会社製)0.4gと、ステアリン酸マグネシウム(太平化学産業株式会社製)1.05gとを混合し、打錠用顆粒とした。
前記打錠用顆粒を、ロータリー式打錠機(株式会社菊水製作所)を用いて、直径8.0mmの杵を使用し、1錠あたり211.95mg(アジルサルタンを20mg、アムロジピンベシル酸塩を6.93mg含有する。)の錠剤を得た。表3−1に錠剤1錠中の組成を示す。
<錠剤3−2の製造>
前記錠剤3−1の製造におけるアジルサルタンをカンデサルタンシレキセチル(Yungjin製)に代えた以外は、前記錠剤3−1の製造と同様にして、1錠あたり1錠あたり211.95mg(カンデサルタンシレキセチルを20mg、アムロジピンベシル酸塩を6.93mg含有する。)の錠剤を得た。表3−2に錠剤1錠中の組成を示す。
<安定性試験>
前記錠剤3−1及び3−2を以下の保存条件で2週間保存した後、アジルサルタンの総類縁物質量又はカンデサルタンシレキセチルの総類縁物質量と、アムロジピンベシル酸塩の総類縁物質量とを、超高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて測定した。
−保存条件−
・ 4℃(密封)
・ 50℃、相対湿度90%(開放)
・ 60℃(開放)
※ 湿度条件が記載されていないものの湿度は、なりゆきとした。
−アジルサルタンの総類縁物質量の測定−
前記試験例1の安定性試験と同様にして、アジルサルタンの総類縁物質の量(%)を求めた。結果を4℃(密封)条件で保存した試料におけるアジルサルタンの総類縁物質の量(%)との差(以下、「増加量」と称することがある。)と共に、表3−4に示す。
−カンデサルタンシレキセチルの総類縁物質量の測定−
−−試料溶液の調製−−
錠剤2錠を粉砕し、カンデサルタンシレキセチル20mgに相当する粉末量(211.95mg)を20mLメスフラスコに量りとり、水を4mL加えて分散させた。メタノールを適量加え、振とう器で20分振とうした。更にメタノールを加えて、20mLとした。
得られた溶液を0.2μmのメンブレンフィルターでろ過し、試料溶液とした。
−−HPLC条件−−
HPLCシステム : Chromaster(株式会社日立ハイテクノロジーズ製)
検出波長 : UV 242nm
カラム : Inertsil ODS−4 3μm、4.6mm×150mm
カラム温度 : 25℃付近の一定温度
流量 : カンデサルタンシレキセチルの保持時間が約17分になるように調整
移動相A : アセトニトリル:水:酢酸=57:43:1(体積比)の混液
移動相B : アセトニトリル:水:酢酸=90:10:1(体積比)の混液
注入量 : 10μL
分析時間 : 45分間
グラジエントプログラム : 下記表3−3に記載
カンデサルタンシレキセチルの総類縁物質の量(%)は、カンデサルタンシレキセチル原薬に由来するピーク面積に対する、カンデサルタンシレキセチル及びアムロジピンベシル酸塩以外のピーク面積の合計の割合とした。各試料におけるカンデサルタンシレキセチルの総類縁物質の量(%)と、4℃(密封)条件で保存した試料におけるカンデサルタンシレキセチルの総類縁物質の量(%)との差(以下、「増加量」と称することがある。)を表3−4に示す。
−アムロジピンベシル酸塩の総類縁物質量の測定−
前記試験例1の安定性試験と同様にして、アムロジピンベシル酸塩の総類縁物質の量(%)を求めた。結果を4℃(密封)条件で保存した試料におけるアムロジピンベシル酸塩の総類縁物質の量(%)との差(以下、「増加量」と称することがある。)と共に、表3−4に示す。
表3−4の結果から、アムロジピンベシル酸塩の安定性は、アジルサルタンと共に配合した錠剤3−1のほうが、カンデサルタンシレキセチルと共に配合した錠剤3−2よりも悪くなっていた。そのため、アムロジピンベシル酸塩の安定性は、組み合わせる薬物により異なる挙動を示すことが確認された。

Claims (4)

  1. アジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤の品質向上方法であって、
    アジルサルタン又はその塩を含む組成物を造粒し、アジルサルタン又はその塩含有造粒物を調製する工程と、
    アムロジピン又はその塩を含む組成物を造粒し、アムロジピン又はその塩含有造粒物を調製する工程と、
    前記アジルサルタン又はその塩含有造粒物と、前記アムロジピン又はその塩含有造粒物と、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースとを含む混合物を圧縮成型する工程とを含み、
    前記品質の向上が、薬物の安定性の向上及び錠剤の硬度低下の抑制を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記品質の向上が、更に、錠剤の変色の抑制を含む請求項1に記載の方法。
  3. アジルサルタン又はその塩含有造粒物と、アムロジピン又はその塩含有造粒物と、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースとを含むことを特徴とするアジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤。
  4. アジルサルタン又はその塩を含む組成物を造粒し、アジルサルタン又はその塩含有造粒物を調製する工程と、
    アムロジピン又はその塩を含む組成物を造粒し、アムロジピン又はその塩含有造粒物を調製する工程と、
    前記アジルサルタン又はその塩含有造粒物と、前記アムロジピン又はその塩含有造粒物と、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースとを含む混合物を圧縮成型する工程とを含むことを特徴とするアジルサルタン又はその塩及びアムロジピン又はその塩含有錠剤の製造方法。
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