JP2019059421A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】車体のスペースを有効活用しつつ、電装品をより良好に冷却する鞍乗り型車両を提供する。【解決手段】鞍乗り型車両10は、エンジン36に供給する燃料を貯留する燃料タンク14を有する。この鞍乗り型車両10に搭載される電装品18が、燃料タンク14に固定されている。これにより電装品18の熱を燃料タンク14に放熱することができ、しかも燃料タンク14の周囲は比較的スペースが多いため、このスペースを有効活用して電装品18を配置することが可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、電装品の冷却構造を有する鞍乗り型車両に関する。
鞍乗り型車両に搭載されるレギュレートレクチファイア(REG/REC)等の電装品は、走行時における駆動等により熱を生じる。このため、通常、電装品には、生じた熱を誘導して外部に放熱する放熱構造(或いは、電装品自体を冷却する冷却構造)が設けられる。例えば、放熱構造としては、ヒートシンクや熱伝導用の板等があげられる。
また、特許文献1には、開口部を有するカウルの壁部(導風壁)に切り欠きを形成し、この切り欠きに電装品(発熱電装品)を取り付けた鞍乗り型車両(自動二輪車)が開示されている。すなわち、鞍乗り型車両は、開口部から流入する走向風に電装品を晒すことで、この電装品の冷却を行う。
実開平05−26774号公報
本発明は、上記の電装品の熱を放熱する技術に関連してなされたものであって、車体のスペースを有効活用しつつ、電装品をより良好に冷却し、しかも部品点数を削減してコストの低減を図ることができる鞍乗り型車両を提供することを目的とする。
本発明に係る鞍乗り型車両は、以下の特徴を有する。
第1の特徴;エンジン(36)に供給する燃料を貯留する燃料タンク(14、14A〜14C)を有する鞍乗り型車両(10)において、当該鞍乗り型車両(10)に搭載される電装品(18)が、前記燃料タンク(14、14A〜14C)に固定されている。
第2の特徴;前記電装品(18)は、前記燃料タンク(14、14A)の底部(56)に固定される。
第3の特徴;当該鞍乗り型車両(10)は、ヘッドパイプ(30)から後方に延びるメインフレーム(32)を備え、前記燃料タンク(14)の底部(56)は、前記メインフレーム(32)を跨ぐように前記燃料タンク(14)の上方に向かって凹む凹状空間(58)を有し、前記電装品(18)は、前記凹状空間(58)を構成する内側構成壁(52)に固定される。
第4の特徴;前記凹状空間(58)は、前記燃料タンク(14)の前方に開放する前方開放部(60)に連通している。
第5の特徴;前記電装品(18)は、前記燃料タンク(14)に貯留されている前記燃料を流出する流出ポート(74)よりも前側に配置されている。
第6の特徴;前記電装品(18)は、前記内側構成壁(52)に取り付けられる対向面(97)が該内側構成壁(52)に面接触するように湾曲形成されている。
第7の特徴;前記電装品(18)は、前記燃料タンク(14B)の側方且つ下方位置に固定される。
第8の特徴;前記燃料タンク(14、14A〜14C)は、前記電装品(18)を固定する壁部の壁厚が、内部空間(16)を囲う壁部のうち最も厚く形成されている。
第9の特徴;前記電装品(18)は、過剰な電圧を熱に変えるレギュレートレクチファイア(90)である。
上記の第1の特徴によれば、鞍乗り型車両は、電装品を燃料タンクに固定することで、電装品の熱を燃料タンクに放熱することができる。従って、電装品をより良好に冷却することが可能となり、しかもヒートシンクや熱伝導用の板等の放熱構造を別に設ける必要がなくなるため、部品点数を削減してコストの低減が図られる。特に、鞍乗り型車両において燃料タンクの周囲は比較的スペースが多いため、このスペースを有効活用して電装品を配置することで、他のスペースを別の用途に利用することが可能となる。
上記の第2の特徴によれば、鞍乗り型車両は、電装品を底部に固定していることで、電装品を外部から簡単に隠して、電装品の放熱を行うことができる。また電装品が雨水等に接触する機会も抑制される。
上記の第3の特徴によれば、鞍乗り型車両は、凹状空間の内側構成壁に電装品を固定していることで、電装品をより確実に非視認状態とすることができる。しかも内側構成壁には、燃料が定常的に接しているため、燃料への熱の伝達を安定的に行うことができる。
上記の第4の特徴によれば、鞍乗り型車両は、燃料タンクの前方開放部に凹状空間が連通していることで、走向風を前方開放部から取り入れて電装品を一層良好に冷却することができる。
上記の第5の特徴によれば、鞍乗り型車両は、流出ポートよりも前側に電装品を配置していることで、走向風を流動させた際に流出ポートが邪魔せずに電装品に走向風を多量にあてることができる。
上記の第6の特徴によれば、電装品は、対向面が内側構成壁に面接触するため、燃料タンクに熱をより一層スムーズに伝達することができる。
上記の第7の特徴によれば、鞍乗り型車両は、燃料タンクの側方且つ下方位置に電装品が固定されることでも、電装品から貯留している燃料への放熱を効果的に行うことができる。
上記の第8の特徴によれば、燃料タンクは、電装品の熱を厚い壁部に多量に逃がすことができ、放熱の効率を向上することができる。
上記の第9の特徴によれば、電装品がレギュレートレクチファイアであることで、鞍乗り型車両において発熱量が大きい電装品を簡単且つ確実に冷却することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る鞍乗り型車両の全体構成を示す側面図である。 図2Aは、燃料タンクの正面図である。図2Bは、燃料タンクの底面図である。 燃料タンクの電装品を設けた部分を示す拡大説明部である。 燃料タンクの電装品を設けた部分の概略正面断面図である。 燃料タンクおいて走向風の流れを示す側面図である。 図6Aは、第1変形例に係る燃料タンクと電装品の概略説明図である。図6Bは、第2変形例に係る燃料タンクと電装品の概略説明図である。図6Cは、第3変形例に係る燃料タンクと電装品の概略説明図である。
以下、本発明について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係る鞍乗り型車両10(以下、単に車両10という)は、図1に示すように、車体12の前後方向(車長方向)の略中央部に燃料タンク14を備える。燃料タンク14は、その内部空間16にガソリン等の燃料を貯留しており、車両10の走行時に、内燃機関であるエンジン36に燃料を供給する。本発明は、車両10に搭載される電装品18を燃料タンク14に固定することで、電装品18の熱を燃料に伝達し冷却を促進している。以下では、車両10の全体構成と共に、燃料タンク14及び電装品18の構造について述べていく。なお、以下の説明における「右」とは車両10の搭乗者から見て車体12の右側をいい、「左」とは車両10の搭乗者から見て車体12の左側をいう。
車両10は、操舵輪である前輪20と、駆動輪である後輪22とを有する。前輪20は、左右一対のフロントフォーク24の下端に軸支され、この一対のフロントフォーク24の上端には、ハンドル26が連結されている。車両10は、ユーザによるハンドル26の操舵に伴い、車体12の骨格である車体フレーム28のヘッドパイプ30を基点として、フロントフォーク24及び前輪20を左右に一体的に回動させる。
ヘッドパイプ30は、車体フレーム28のメインフレーム32の前端に連結されている。メインフレーム32は、ヘッドパイプ30から後方に向かって斜め下方に緩やかに延びている。さらに、ヘッドパイプ30には、ハンガフレーム34が連結されており、ハンガフレーム34は後方に向かって斜め下方に延びている。ハンガフレーム34は、メインフレーム32よりも急な角度に設定され、メインフレーム32及びハンガフレーム34の間にエンジン36が設置されている。
エンジン36は、ユーザの操作に基づいて、燃料タンク14から適宜の燃料が供給され、燃料を燃焼することで回転駆動力を生じさせる。エンジン36の回転駆動力は、トランスミッション38を介して後輪22に伝達される。これにより後輪22は、走行路を転動し車両10を推進させる。
また、車体フレーム28のメインフレーム32は、途中位置においてサポートフレーム40の一端が連結され、このサポートフレーム40の他端は、メインフレーム32から後方に向かって斜め上方に延びるリアフレーム42に連結されている。サポートフレーム40には、ユーザが着座するシート44が固定されている。
そして、本実施形態に係る燃料タンク14は、車体12の上部側で、ハンドル26の後方且つシート44の前方に設けられている。この燃料タンク14は、正面視(図2Aも参照)で逆U字状に形成され、メインフレーム32及びサポートフレーム40を車幅方向(左右方向)に跨ぐように取り付けられる。
具体的には、燃料タンク14は、車幅方向に短い幅に形成される一方で、前後方向に長く延在している。燃料タンク14は、図2A及び図2Bに示すように、車両10の外部に露出される外側構成壁50と、車両10の外部に対して概ね非露出となる内側構成壁52とを組み合わせて、燃料を貯留可能な内部空間16を形成している。すなわち、燃料タンク14は、正面視で、外側構成壁50が上方且つ左右方向を覆うように配置され、内側構成壁52が外側構成壁50の下方を覆うように配置される。
外側構成壁50及び内側構成壁52のうち、少なくとも内側構成壁52は、熱伝導率が高い材料により構成されることが好ましい。この種の材料は、特に限定されるものではないが、例えば、金属材、セラミック、炭素繊維樹脂等があげられる。なお、外側構成壁50は、コスト低減のため内側構成壁52と同じ材料で構成されてもよく、内側構成壁52よりも熱伝導率が低い材料により構成されてもよい。熱伝導率が低い材料により構成されれば、車両10の外部環境の温度から燃料に与える影響を抑制することができる。
外側構成壁50と内側構成壁52は、相互の縁部同士が溶接等の適宜の接合方法で液密に接合されることで、内部空間16を閉じる連結箇所54を構築している。連結箇所54は、燃料タンク14の前端においてアーチ状を呈し、この前端から燃料タンク14の後方に向かって燃料タンク14の下端を延在している。
外側構成壁50は、正面視で、下方が開放し、内側構成壁52に対して充分に大きな楕円形状を描いて後方向に延在した紡錘型に形成されている。外側構成壁50の適宜の箇所(例えば、上面)には、内部空間16に燃料を給油するための給油ポート(不図示)が設けられている。
内側構成壁52は、外側構成壁50に接合されることで、燃料タンク14の底部56を構成している。内側構成壁52は、車幅方向両側にて下方に突出する一方で、車幅方向中央部において上方(内側)に窪む凹状空間58を形成している。上述したメインフレーム32及びサポートフレーム40は、この凹状空間58に配置される。凹状空間58は、連結箇所54によって構成された燃料タンク14の前端の前方開放部60に連通し、長手方向に沿って深さを変化させつつ延在している。凹状空間58の下側は、燃料タンク14の長手方向に沿って延在する下方開放部62に連通している。
より具体的には、内側構成壁52は、正面視で、外側構成壁50に連なる一対の内側部64と、一対の内側部64の上部に連なり凹状空間58の天井を構成する中央凹部66と、を有する。
一対の内側部64は、中央凹部66から下方に向かって車幅方向外側に傾斜した末広がりに形成されている。そして、各内側部64の下端の縁部が、下方開放部62を構成し、また外側構成壁50の下端の縁部に連結されて連結箇所54を形成している。また図2Bに示すように、一対の内側部64は、燃料タンク14の前方において、相互の間隔が幅狭に形成される一方で、前後方向中央部において相互の間隔が幅広に形成されている。
中央凹部66は、燃料タンク14の前方において、下方開放部62から上方に向かって充分な深さに形成され、また燃料タンク14の後方に向かって段階的に浅くなるように形成されている。具体的には、前方の中央凹部66が前段部68を構成し、車長方向中間部が前段部68に対して若干浅い中段部70を構成し、車長方向後方部が中段部70に対してさらに浅い後段部72を構成している。これにより、燃料タンク14は、斜め下方に傾斜するメインフレーム32を凹状空間58に良好に配置することができる。
図3に示すように、この燃料タンク14の中央凹部66の中段部70が、燃料タンク14の流出ポート74及び電装品18を配置する配置部70aとなっている。また本実施形態において流出ポート74には、内部空間16の燃料を流出させる燃料供給ユニット76(電気式燃料ポンプ)が設けられている。
燃料供給ユニット76には、エンジン36に接続される図示しない気化器に燃料を供給する燃料供給管(不図示)が連結される。この燃料供給ユニット76は、燃料タンク14の中央凹部66に取付けられるフランジ部78と、フランジ部78から上方(燃料タンク14内)に延びるポンプ本体(不図示)と、フランジ部78から下方(燃料タンク14外)に短く突出する接続部80と、を含む。ポンプ本体は、例えば、動力を発生させるモータ、燃料を濾過するフィルタ等を備える。
このため、燃料供給ユニット76には、電力が供給される配線(燃料供給用電気配線82)が接続されている。燃料供給用電気配線82は、ある程度延在した位置において、レギュレートレクチファイア(以下、REG/REC90という)に接続される配線(レギュレータ用電気配線84)と束ねられ、1本の合流配線86として延在している。
合流配線86は、所定長さ延在し、その延在端部に端部コネクタ86aが設けられている。この端部コネクタ86aは、メインハーネス88に繋がる主幹コネクタ88aに結線される。つまり、燃料供給ユニット76には、メインハーネス88、合流配線86、燃料供給用電気配線82を介して、適宜のタイミングで電力供給や信号等が供給される。同様に、REG/REC90には、メインハーネス88、合流配線86、レギュレータ用電気配線84を介して、車両10の発電機及びバッテリ等の間で電力が送受される。
REG/REC90は、車両10の発電機(不図示)で発電された交流電流を直流にし、さらに電圧を一定以下に制御する電装品18である。例えば、REG/REC90は、電圧をカット(半波整流)又は反転(全波整流)し、また整流した電流を平滑にして直流電流に近づける。そして、REG/REC90は、余った電力を熱に変換して消費する。
このREG/REC90は、レギュレータ用電気配線84が接続される接続コネクタ部92と、接続コネクタ部92に連なり直方形状に形成された発熱部94と、を有し、さらに発熱部94の一方面に放熱部96が連設されている。REG/REC90は、放熱部96により中央凹部66の中段部70(内側構成壁52)に固定される。REG/REC90は、中央凹部66の車幅方向中心に対して車幅方向に若干ずれる位置に取り付けられる。
取付状態において、接続コネクタ部92は、燃料供給ユニット76が設置されている後方向に突出している。これにより、レギュレータ用電気配線84が燃料供給用電気配線82と合流し易くなる。
また、発熱部94の内部には、上述した電力変換機能や電圧抑制機能を有する主構造が設けられ、車幅方向に対して傾斜して取り付けられる。発熱部94は、熱伝導率が高い材料(金属、セラミック、炭素繊維樹脂等)によってその外周部を覆っており、この外周部が放熱部96に一体化している。
また、放熱部96も、金属、セラミック、炭素繊維樹脂等の熱伝導率が高い材料によって構成されている。放熱部96は、接続コネクタ部92と反対箇所に延在しており、平面視で発熱部94に対して充分に広い(例えば2倍以上の)面積に形成されている。この放熱部96には、燃料タンク14に固定するための固定ボルト98(固定部品)が挿入される締結孔96aが設けられている(図4参照)。例えば、締結孔96aは、放熱部96の長手方向中央部に形成される
固定ボルト98も、熱伝導率が高い材料により構成され、放熱部96の締結孔96aを貫通して、燃料タンク14の中央凹部66に設けられた固定孔66aに挿入される。ここで、図4に示すように、燃料タンク14の中央凹部66(内側構成壁52)は、車幅方向の断面視で、車幅方向に沿って若干円弧状に形成されている。このため、放熱部96において燃料タンク14に対向する対向面97も、中央凹部66に合うように湾曲形成されている。これにより、放熱部96の対向面97が燃料タンク14に面接触することになり、放熱部96から内側構成壁52への熱の移動が容易となる。
また、本実施形態において、REG/REC90は、燃料タンク14を構成する壁部(外側構成壁50、内側構成壁52)のうち最も厚みをもっている配置部70aに取り付けられる。つまり、燃料タンク14において内側構成壁52の中段部70は、外側構成壁50等の他の部分と比較して厚く形成されている。金属材料から構成される燃料タンク14の壁部は、上述したように、燃料よりも熱伝導率が高くなっており、放熱部96から伝達された熱は、内側構成壁52の面方向に沿って広く拡散されることになる。これにより、REG/REC90の放熱をより迅速に行うことが可能となる。
次に、本実施形態に係る車両10の作用について説明する。
図1に示す車両10は、燃料タンク14に燃料が貯留されており、燃料供給ユニット76により燃料をエンジン36に供給する。燃料供給ユニット76は、燃料供給用電気配線82を介して電力が供給され、モータを回転することで適宜の燃料を内部空間16から排出する。そして、エンジン36では、燃料及び空気の燃焼を行うことで回転駆動力を得る。車両10は、この回転駆動力を後輪22に伝達して、後輪22を転動させて走向する。
また、車両10の駆動時には、レギュレータ用電気配線84を介して車両10の発電機からREG/REC90に電力が供給される。この際、REG/REC90の発熱部94は、電力の一部を熱に変換して、適宜の電力をバッテリ等に供給する。図4に示すように、発熱部94の熱は、放熱部96に伝達され、さらに放熱部96から燃料タンク14の底部56(中央凹部66)を構成する内側構成壁52に伝達される。
上述したように、放熱部96の対向面97は、燃料タンク14の内側構成壁52に面接触されているため、広い範囲にわたって熱を内側構成壁52に伝達する。また内側構成壁52は、他の箇所よりも厚く形成された壁厚を有しており、熱伝導率が高い壁部の肉に沿って伝達された熱を移動させる。これにより、燃料タンク14の底部56全体に熱を拡散することができる。
また、燃料タンク14は、内側構成壁52に伝達された熱を、貯留されている燃料にも伝達する。燃料の熱伝導率は、内側構成壁52の熱伝導率よりも低いものの、燃料自体が充分な容量を有しているため、熱を充分に拡散することができる。これにより、燃料タンク14に伝達された熱の放熱を促進することができる。
また、車両10は、走行時等に、車体12の正面から走向風を受け、この走向風の一部が燃料タンク14の凹状空間58に流入して、REG/REC90を冷却する。すなわち図5に示すように、走向風は、前方開放部60から凹状空間58内に進入して、凹状空間58の延在方向に沿って後方に流動する。
この場合、走向風は、まず中央凹部66の幅狭な前段部68において幅方向中央部に流動することで、ある程度整流されて中段部70に移動する。そして、この走向風は、中段部70において燃料供給ユニット76よりも前側で下方に突出(露出)しているREG/REC90に多量にあたることになる。なお、前段部68と中段部70が段差状に形成されていることで、雨水が中段部70まで流動することが抑制される。また、REG/REC90を冷却した走向風は、後段部72を流動して、燃料タンク14の下方開放部62から後方に抜ける。このように、車両10は、燃料タンク14への放熱に加えて、凹状空間58に誘導した走向風がスムーズに流動することで、REG/REC90を良好に冷却することができる。
本実施形態に係る車両10は、以下の効果を奏する。
車両10は、電装品18を燃料タンク14に固定することで、電装品18の熱を燃料タンク14に放熱することができる。従って、電装品18をより良好に冷却することが可能となり、しかもヒートシンクや熱伝導用の板等の放熱構造を別に設ける必要がなくなるため、部品点数を削減してコストの低減が図られる。特に、鞍乗り型車両10において燃料タンク14の周囲は比較的スペースが多いため、このスペースを有効活用して電装品18を配置することで、他のスペースを別の用途に利用することが可能となる。
車両10は、電装品18を底部56に固定していることで、電装品18を外部から簡単に隠して、電装品18の放熱を行うことができる。また電装品18が雨水に接触する機会も抑制される。
車両10は、凹状空間58の内側構成壁52に電装品18を固定していることで、電装品18をより確実に非視認状態とすることができる。しかも内側構成壁52には、燃料が定常的に接しているため、燃料への放熱を安定的に行うことができる。
車両10は、燃料タンク14の前方開放部60に凹状空間58が連通していることで、走向風を前方開放部60から取り入れて電装品18を一層良好に冷却することができる。
車両10は、流出ポート74よりも前側に電装品18を配置していることで、走向風を流動させた際に流出ポート74や燃料供給管が邪魔をせずに電装品18に走向風を多量にあてることができる。
電装品18は、対向面97が内側構成壁52に面接触するため、燃料タンク14に熱をより一層スムーズに伝達することができる。
燃料タンク14は、電装品18の熱を厚い壁部に多量に逃がすことができ、放熱の効率を向上することができる。
電装品18がレギュレートレクチファイア90であることで、車両10において発熱量が大きい電装品18を簡単且つ確実に冷却することが可能となる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されず、発明の要旨に沿って種々の改変が可能である。例えば、本実施形態に係る車両10では、電装品18としてREG/REC90を燃料タンク14の底部56に取り付けた構成としたが、REG/REC90に代えて(又はREG/REC90と共に)放熱が必要な他の電装品18を取り付けてもよいことは勿論である。要するに、放熱を行う電装品18は、REG/REC90に限定されるものではない。
また例えば、燃料タンク14は、図3中に点線で示すように、REG/REC90と燃料供給ユニット76(流出ポート74)との間に、REG/REC90の熱を遮蔽する遮蔽部材100を備えた構成としてもよい。これにより、REG/REC90の熱が空気を介して流入ポートや燃料供給管等に伝達されることを抑制することができる。
また、図6Aに示す第1変形例に係る燃料タンク14Aは、平坦状の底部56(すなわち、凹状空間58を有していない)を備え、この底部56の下面にREG/REC90を設置した構成である点で、上述の燃料タンク14と異なる。このように、平坦状の底部56を有する構成でも、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、REG/REC90から燃料タンク14A、内部空間16に貯留されている燃料への熱の伝達が行われることで、REG/REC90を良好に冷却することが可能となる。また、露出されているREG/REC90に対し、開放部分から冷却風が流動することで、REG/REC90の冷却がより促進される。
さらに、図6Bに示す第2変形例に係る燃料タンク14Bは、REG/REC90が側方且つ下方位置に取り付けられた構成となっている。このように車両10は、電装品18が燃料タンク14Bの底部56に取り付けられていなくても、電装品18の放熱(冷却)行うことが可能である。特に、REG/REC90が燃料タンク14Bの下方側に設けられていれば、燃料が下側に貯留されているので、REG/REC90から貯留している燃料への放熱を効果的に行うことができる。
なお、燃料タンク14Bの側方且つ下方位置に電装品18が固定される構成では、その設置位置が車両10のカウル102等で覆われていることが好ましい。これにより、カウル102の構造によって走向風をREG/REC90に誘導して冷却を促進することができ、また雨水等の接触を抑制することが可能となる。
またさらに、図6Cに示す第3変形例に係る燃料タンク14Cの底部56は、下方開放部62のみを有する凹状空間58の窪み104を備え、REG/REC90をこの窪み104の側壁に設けた構成としている。すなわち窪み104には走向風が殆ど届かないが、この場合でもREG/REC90は、燃料タンク14Cに放熱することで、充分に温度を下げることができる。
10…鞍乗り型車両(車両) 12…車体
14、14A〜14C…燃料タンク 16…内部空間
18…電装品 50…外側構成壁
52…内側構成壁 56…底部
58…凹状空間 60…前方開放部
66…中央凹部 70a…配置部
74…流出ポート 90…REG/REC
97…対向面

Claims (9)

  1. エンジン(36)に供給する燃料を貯留する燃料タンク(14、14A〜14C)を有する鞍乗り型車両(10)において、
    当該鞍乗り型車両(10)に搭載される電装品(18)が、前記燃料タンク(14、14A〜14C)に固定されている
    ことを特徴とする鞍乗り型車両(10)。
  2. 請求項1記載の鞍乗り型車両(10)において、
    前記電装品(18)は、前記燃料タンク(14、14A)の底部(56)に固定される
    ことを特徴とする鞍乗り型車両(10)。
  3. 請求項2記載の鞍乗り型車両(10)において、
    当該鞍乗り型車両(10)は、ヘッドパイプ(30)から後方に延びるメインフレーム(32)を備え、
    前記燃料タンク(14)の底部(56)は、前記メインフレーム(32)を跨ぐように前記燃料タンク(14)の上方に向かって凹む凹状空間(58)を有し、
    前記電装品(18)は、前記凹状空間(58)を構成する内側構成壁(52)に固定される
    ことを特徴とする鞍乗り型車両(10)。
  4. 請求項3記載の鞍乗り型車両(10)において、
    前記凹状空間(58)は、前記燃料タンク(14)の前方に開放する前方開放部(60)に連通している
    ことを特徴とする鞍乗り型車両(10)。
  5. 請求項4記載の鞍乗り型車両(10)において、
    前記電装品(18)は、前記燃料タンク(14)に貯留されている前記燃料を流出する流出ポート(74)よりも前側に配置されている
    ことを特徴とする鞍乗り型車両(10)。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両(10)において、
    前記電装品(18)は、前記内側構成壁(52)に取り付けられる対向面(97)が該内側構成壁(52)に面接触するように湾曲形成されている
    ことを特徴とする鞍乗り型車両(10)。
  7. 請求項1記載の鞍乗り型車両(10)において、
    前記電装品(18)は、前記燃料タンク(14B)の側方且つ下方位置に固定される
    ことを特徴とする鞍乗り型車両(10)。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両(10)において、
    前記燃料タンク(14、14A〜14C)は、前記電装品(18)を固定する壁部の壁厚が、内部空間(16)を囲う壁部のうち最も厚く形成されている
    ことを特徴とする鞍乗り型車両(10)。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両(10)において、
    前記電装品(18)は、過剰な電圧を熱に変えるレギュレートレクチファイア(90)である
    ことを特徴とする鞍乗り型車両(10)。
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