JP2019058157A - 釣竿 - Google Patents

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【課題】握持、保持されるグリップ間にスペーサを介在して太径化した元竿杆を有する釣竿であって、軽量化が図れると共に、外観が良好な釣竿を提供する。【解決手段】本発明の釣竿は、元竿杆5に装着され、それぞれ柔軟性のある材料で形成されたミッドグリップ30とリアグリップ40との間にスペーサを配設し、そのスペーサ上に管状体35を圧入してグリップ間を太径化する。スペーサは、ミッドグリップ30を後方側に延長することで形成されており、その延長した後方延長部32に管状体35を被着したことを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本発明は釣竿に関し、詳細には、船釣りで使用され、元竿部分に特徴を備えた釣竿に関する。
最近の釣竿は、対象魚に応じて、好ましい性能が発揮できる構造にすることが行なわれている。船釣りで使用される釣竿において、例えば、鯛を対象魚とした釣竿は、軽量で撓み性に優れた釣竿特性が要求される。すなわち、鯛は、警戒心が強く、太い釣糸を使用したり、仕掛けに付けた餌が不自然な動きをすると釣果に影響を及ぼすことから、細い釣糸を使用しても切れにくく、餌が不自然な動き(竿の弾性によって跳ねるような動き)にならないように、釣竿全体として柔軟でしなやかに曲がる調子が望まれる。
例えば、非特許文献1の第114頁には、鯛釣りに適した船用の釣竿(リーオマスター;登録商標)が開示されており、釣竿全体でしなやかな曲りが実現できるように、リールが装着される元竿部分においても、十分に撓むことが可能な構造となっている。元竿杆を撓みやすくするためには、その径は細い方が好ましく、具体的には、軽量化も考慮すると、直径が7〜10mm程度であれば、元竿杆を十分に撓ませることが可能である。また、上記した釣竿には、実釣時において、握持性が良好となるように、フロントグリップ、ミッドグリップ、リアグリップが装着されており、これらのグリップとしては、握り心地が良好となるように、例えばEVAやウレタンなど合成樹脂製の発泡材や、コルクなどの天然材が用いられている。
ところで、上記した釣竿は、船縁に装着される釣竿ホルダに対して着脱自在に装着して操作することがあり、このような使用態様では、釣竿ホルダ用のロッドクランプ(クランプヘッドとも称される)を、ミッドグリップとリアグリップの間の竿杆が露出している部分に挟持する必要がある。この場合、上記したように、元竿は細径化されており、ロッドクランプの挟持状態が安定しない(特に、重量が重い電動リールを装着すると竿杆が回転し易くなってしまい、安定して釣竿を保持できない)ことから、図6に示すように、ミッドグリップ110とリアグリップ130との間の元竿杆100に、太径化する管状のスペーサ120を装着し、その部分の表面に、表面塗装などの処理が成されるカーボンパイプ140を被せることで、ロッドクランプを安定して挟持できるようにすることが行われている。
DAIWA FISHING TACKLE 2017(カタログ)
上記したミッドグリップとリアグリップの間に装着される管状のスペーサは、重量化しないように発泡材(高発泡材)が用いられている。しかし、発泡材は、寸法誤差が大きいため、軸方向両側に位置するミッドグリップ及びリアグリップとの間で偏芯が生じ易いという問題がある。上記のように、ミッドグリップ及びリアグリップも、寸法誤差が大きい発泡性の材料が用いられることから、これらのグリップとスペーサとの間で同芯度を確保すことが難しく、このため、実際にこれらの部材を元竿杆に装着すると、カーボンパイプとミッドグリップの境界部分、カーボンパイプとリアグリップの境界部分で偏芯状態が生じて、違和感を生じさせてしまうことがある。このため、従来では、そのような違和感を生じさせないように、寸法誤差を予め考慮して、ミッドグリップ及びリアグリップの境界部で、カーボンパイプとの間で径差を大きくしており、寸法誤差を吸収するようにしている。
この結果、ミッドグリップやリアグリップの肉厚が厚くなってしまい、元竿杆部分の重量が増加してしまう。また、ミッドグリップ及びリアグリップの径を大きくすると、その間に被着されるカーボンパイプとの間での径差が大きくなってしまうことから、良好な外観(細身外観)が得られない。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、握持、保持されるグリップ間にスペーサを介在して太径化した元竿杆を有する釣竿であって、軽量化が図れると共に、外観が良好な釣竿を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る釣竿は、元竿杆に装着され、それぞれ柔軟性のある材料で形成された前グリップと後グリップとの間にスペーサを配設し、そのスペーサ上に管状体を圧入して前記グリップ間を太径化したものであり、前記スペーサは、前記前グリップを後方側に延長することで形成されており、その延長した延長部に前記管状体を被着したことを特徴とする。
上記した構成の釣竿は、前グリップと後グリップの間の竿杆(元竿杆)を太径化するに際し、太径化を実現するためのスペーサを前グリップで形成したことから、前グリップとスペーサの同芯度を確保することが可能となる。このため、両者の間で芯ズレの発生が防止され、前グリップを不必要に厚肉化する必要がなくなって、全体として軽量化が図れると共に、スペーサの前端部分から前グリップに移行する境界部分が不必要に膨らむこともなく細身外観が得られる。また、前グリップは、元竿杆の基端側から圧入されることとなるが、前グリップの圧入時にそのままスペーサも追従して圧入されることから、作業性も向上し、薄肉厚のスペーサを実現できる。
また、本発明におけるグリップ間に配設されるスペーサは、元竿杆に圧入される後グリップを前方側に延長することで形成することも可能である。
本発明によれば、握持、保持されるグリップ間にスペーサを介在して太径化した元竿杆を有する釣竿に関し、軽量化が図れると共に、良好な外観が得られるようになる。
本発明に係る釣竿の第1の実施形態を示し、元竿杆部分の構成を示す部分断面図。 図1に示すミッドグリップとリアグリップの間の構成を示す部分断面図。 本発明に係る釣竿の第2の実施形態を示し、元竿杆のミッドグリップとリアグリップの間の構成を示す部分断面図。 本発明に係る釣竿の第3の実施形態を示し、元竿杆部分の構成を示す部分断面図。 図4に示すミッドグリップとリアグリップの間の構成を示す部分断面図。 従来のスペーサ構造を示す図。
以下、本発明に係る釣竿の実施形態について説明する。なお、本発明は、元竿杆に装着されるグリップ間を太径化することに特徴があることから、以下の実施形態では、元竿杆部分を図示して説明する。このため、釣竿として、竿杆の継本数、竿杆同士の継構造については、限定されることはない。
図1及び図2は、本発明の第1の実施形態を示す図であり、図1は、元竿杆部分の構成を示す部分断面図、図2は、図1に示すミッドグリップとリアグリップの間の構成を示す部分断面図である。
釣竿1を構成する元竿杆5は、本実施形態では、管状の部材として構成されており、公知のように、強化繊維に合成樹脂を含浸したプリプレグシートを芯金に巻回し、加熱処理することで合成樹脂を硬化し、その後、脱芯することで形成されている。元竿杆5は、外周面が軸方向に沿ってストレート状に形成されており、その直径は7〜10mm程度の範囲で形成されると共に、プリプレグシートについては、竿先側に負荷が作用した際、元竿杆そのものが撓むことができる構造のものが用いられる。そして、ストレート形状に形成された元竿杆5には、矢印D1で示す後端側から、以下の構成部材が圧入され、その表面に接着、固定される。
元竿杆5に対して圧入、固定される構成部材は、竿先側からフロントグリップ10、筒状のリールシート20、ミッドグリップ30、及び、リアグリップ40である。
本実施形態では、元竿杆に対して、3つのグリップが圧入、固定され、ミッドグリップ30とリアグリップ40の間が元竿杆の露出する部分となり、ここにスペーサ及び管状体を被着して太径化を図るようにしている。このため、請求項で特定する前グリップは、ミッドグリップ30を意味しており、後グリップは、リアグリップ40を意味している。
これら元竿杆5に圧入、固定される3つのグリップ10,30,40は、軽量化が図れると共に握り心地が良好な材料、例えば、EVA等の柔軟性を有する発泡材、コルク等によって形成される。また、発泡材を用いる場合、ある程度の強度が維持できるように低発泡のものを用いるのが好ましい。
前記フロントグリップ10は、先端側に移行するに連れて次第に縮径化するように形成されており、その後端にリールシート20が当て付くようにして固定される。リールシート20の構成については限定されることはないが、筒状でリール脚載置面21aを有する本体21と、本体21の後方側に設けられてリール脚を固定する固定フード22と、本体21の前方側に設けられた雄ネジ部21bに螺合するナット23aを具備し、リール脚を締め付け固定する移動フード23とを備えている。すなわち、リールのリール脚をリール脚載置面21aに載置し、リール脚の後方側を固定フード22に嵌合し、この状態で移動フード23の締め付けナット23aを回転操作して移動フード23を固定フード22に対して、接近/離反させることでリールの着脱が成される。
なお、リールシート20には、リール脚載置面と反対側に指掛け部25等を形成しても良いし、前方側を固定フードとし、後方側を移動フードとしても良い。
前記リールシート20の後方側には、前記ミッドグリップ30が圧入、固定される。
ミッドグリップ30は、その先端が前記リールシートの固定フード22と当接し、その部分から後方側が次第に縮径するように形成されている(この縮径する領域は、露出する部分であり、握持部31と称する)。ミッドグリップ30には、握持部31と一体的に、後方側に向けて延出(延長)する延長部(後方延長部)32が形成されている。この延長部32は、元竿杆5の外周面に密着して圧入されるように、ストレート形状に形成されており、ミッドグリップとリアグリップ40の間で元竿杆5の径を太径化するスペーサとしての機能を備えている。
前記ミッドグリップ30が後方から圧入、固定された後、延長部32の外周面には、管状体35が圧入、固定される。この管状体35は、軽量であり、また、ロッドクランプが挟着されることから高強度であることが好ましく、繊維強化樹脂製のものが用いられる。すなわち、上記した延長部32を厚肉化して径を確保し、かつ、軽量(薄肉厚)で高強度の管状体35を被着することで、元竿杆を効率よく太径化することが可能である。この場合、管状体35の肉厚tは、0.5〜1.0mm程度に形成されていれば良く、管状体35の表面には、元竿杆5の外面と同じ模様の表面処理を施しても良いし、異なる模様の表面処理を施しても良い。
前記延長部32が形成されたミッドグリップ30は、上記したように、EVA等の発泡性のある材料で形成される。ミッドグリップ30には、中心の軸方向に沿って元竿杆5が嵌入する貫通孔が形成されると共に、その外周面に、露出する握持部31と、その握持部から後方に向けて延長し管状体35が被着される管状の延長部32が一体形成される。このような形状のミッドグリップ30は、例えば、円柱形状に形成された上記の発泡材に、元竿杆5の径と略同一の貫通孔を形成し、その後、貫通孔部分をチャックして、握持部31及び延長部32が形成されるように表面加工を施せば良い。或いは、握持部31及び延長部32については、センターレス加工等によって形成することも可能である。
前記ミッドグリップ30の延長部32の肉厚Tについては特に限定されないが、発泡性のEVAを加工する場合、2〜4mm程度の範囲で形成することが可能であり、スペーサとして、その部分の直径を4〜8mm程度、太径化することが可能となる。また、ミッドグリップ30の握持部31と延長部32との境界部分には、圧入される管状体35が当て付いて位置決めでき、かつ、管状体35の表面と面一状になるように、管状体35の肉厚に相当する段部(停止部)34を形成しておくことが好ましい。
前記段部34は、軸方向に対して垂直方向に形成して圧入される管状体35の端面が面当たりするような構成であっても良いし、穂先側に向けて次第に拡径する傾斜面や階段状に拡径する段面で構成しても良い。後者のような構成の場合、管状体35の端面との間に僅かな隙間G(接着剤溜まり)を形成することが可能となる。すなわち、接着剤を塗布して管状体35を圧入した際、管状体35の内面に塗布された接着剤がしごかれ、接着剤溜まりとなる隙間Gに溜まり、これがアンカー効果を発揮して、管状体の剥離を効果的に防止することが可能となる。
上記した構成では、延長部32の外径をd、管状体35の内径をd1とした場合、d≧d1となるように延長部32及び管状体35を形成することが好ましい。管状体35の圧入に際しては、延長部32は弾性変形可能であることから、延長部32の外径が管状体35の内径と同じか僅かに大きくしても圧入することが可能である。また、両部材の径差が少ないことから、芯ズレが生じ難くなり、延長部32の外周面に対する管状体35の接着状態が安定して両者の間で剥離が生じることが抑制される。
また、ミッドグリップ30の握持部31と延長部32との境界部(前記段部34が形成される部分)では、ミッドグリップ30の後端部の境界部P1の外径をD、管状体35の外径をD1とした場合、D≧D1となるように握持部31及び管状体35を形成しておくことが好ましい。
すなわち、握持部31の後端部における外径を管状体35の外径と同じか僅かに大きく設定しておくことにより、管状体から握持部への移行領域を略面一状にすることができ、外観を綺麗に仕上げることができる(細身外観となる)。また、このような細身外観となる形状になるため、ミッドグリップを軽量化することができる。さらに、両者の径を殆ど同一にすることで、握持部31と延長部32の境界部分に大きな段差が生じないことから、元竿杆5が撓んだ際の応力集中を最小化することができ、両者の間の剛性ギャップを少なくすることが可能となる。
そして、前記延長部32に対して管状体35が圧入された後、元竿杆5には、リアグリップ40が圧入される。本実施形態では、延長部32と管状体35は、同一の長さに形成されており、管状体35の圧入後、その端面に対して、リアグリップ40の前端縁が当て付くように圧入、固定される。この場合、リアグリップ40の前端の境界部P2における外径をD2とした場合、管状体35の外径D1との間では、D2≧D1となるようにリアグリップを形成しておくことが好ましい。すなわち、リアグリップ40の前端部における外径を管状体35の外径と同じか僅かに大きく設定しておくとにより、ミッドグリップ部分と同様、管状体からリアグリップへの移行領域を略面一状にすることができ、外観を綺麗に仕上げることができる(細身外観となる)。
以上のような構成によれば、スペーサとなる延長部32は、ミッドグリップ30と一体形成されているため、両者の間では、同芯度を確保することが可能となり、したがって、従来のように、ミッドグリップ30を厚肉化する必要もなく、軽量化が図れ、かつ、外観を細身にして綺麗に仕上げることが可能となる。また、従来のように、単なる管状のスペーサを元竿杆に圧入するのではなく、ミッドグリップ30と一体化した状態の延長部(スペーサ)を圧入するので、ミッドグリップ圧入時に、そのままスペーサも一体的に圧入されるため、延長部を薄肉厚化しても圧入作業が容易に行えるようになる。すなわち、従来のスペーサでは、薄肉厚化すると、元竿杆圧入時にコシが無く、圧入作業が容易に行えないか、或いは、ある程度、厚肉にする必要があったが、上記した実施形態では、そのような問題が生じることもない。
また、従来のように、前グリップとは別体のスペーサを圧入する構成では、元竿杆5が大きく撓むとミッドグリップの後端縁とスペーサとの間隔が開き、これによりスペーサがミッドグリップから剥離する(亀裂が生じる)という問題が生じていたが、上記した構成では、スペーサは前グリップと同一の材料で一体化されているため、元竿杆が大きく撓んでもそのような剥離が生じることもない。また、そのような剥離が生じ難いことから、接着不良や異音が発生することも防止することができる。
上記した元竿杆5を備えた釣竿1は、鯛釣りに用いるなど、船釣り用で元竿杆の外径が細く軽量化され、元竿杆そのものも撓みやすい構造となっている。上述したように、ミッドグリップ30とスペーサである延長部32は同芯度が確保されることから、ミッドグリップの後端部境界部P1における外径Dと、延長部に圧入される管状体35の外径D1の径差は可能な限り少なくすることが可能である。具体的には、Dを15mm、D1を14mmにして、両者の径差を1mm以下に設定(片肉厚で0.5mm以下)したとしても、両者の間で外観を低下させるような段差が生じることが防止できる。また、管状体35は圧入できるため、外径Dを更に小さくすることが可能であり、これにより、管状体35の表面とミッドグリップ30の表面を上記したように略面一状にすることが容易に行えるようになる。
さらに、上記した形態の釣竿は、ミッドグリップ30とリアグリップ40との間の管状体35の部分に図示していないロッドクランプが装着され、実釣時では、釣り人は、リールシート20からミッドグリップ30の領域を片手で握持保持し、他方の手でリアグリップ40を握持保持する。このため、握り易いように、各グリップの最大外径は、25mm程度、確保されるが、上記のように、管状体35との境界部分は細径化できる(従来の構成では、Dは18mm程度)ことから、グリップの最大外径と境界部分における外径の間の径差を従来よりも大きくすることができる(従来では、7mm程度の径差であったところ、上記した構成では、少なくとも9mm以上の径差を確保できる)。この結果、各グリップにおいて、境界部分から最大外径に至る領域のテーパを、従来よりもきつくすることができるため、握り易く、かつ、滑り難いグリップ構造とすることが可能となる。
図3は、本発明の第2の実施形態を示し、元竿杆のミッドグリップとリアグリップの間の構成を示す部分断面図である。
この実施形態では、リアグリップ40の握持部の前端側に、上記した実施形態の管状体35の内面に圧入されるように前方側に延出する延長部42を形成している。このため、管状体35は、ミッドグリップ30の延長部32に対して、若干長くなるように形成されている。
この場合、リアグリップ40の延長部42は、あまり長くし過ぎると、管状体35の内面に圧入する際、コシが弱くなるため、その長さは5mm以下、好ましくは、2〜3mm程度確保されていれば良い。上記したように、スペーサ(ミッドグリップの延長部32)は、元竿杆5の中心軸に対して、同芯度を精度良く確保することができるため、リアグリップ40に延長部42を形成し、この部分を管状体35の内面に圧入することが容易に行えるようになり、これにより、ミッドグリップと同様、リアグリップを太径化する必要もない。すなわち、リアグリップ40も細身外観に仕上げることができるため、軽量化が図れると共に、外観を向上することが可能となる。
図4及び図5は、本発明の第3の実施形態を示し、図4は、元竿杆部分の構成を示す部分断面図、図5は、図4に示すミッドグリップとリアグリップの間の構成を示す部分断面図である。
上記した実施形態では、元竿杆5に対して、図1の矢印D1で示すように、後方側から各種構成部材を圧入し、接着固定していたが、図4の矢印D2で示すように、前方側から各種の構成部材を圧入するような構成であっても良い。
このため、本実施形態では、リアグリップ40に、前方側に向けて延出する延長部(延長部42A)を形成しておき、この延長部42Aをスペーサとしている。また、このような延長部42Aには、前方側から管状体35が圧入され、引き続き、ミッドグリップ30、リールシート20及びフロントグリップ10が順に圧入れ、接着固定される。
このような構成では、元竿杆5はストレート形状にする必要はなく、穂先側に向けて次第に縮径するテーパ状に形成することが可能である。また、元竿杆5の基端部には、元竿杆(リアグリップ)の貫通孔を閉塞するためのキャップ60が取着される。なお、このキャップについては、元竿杆外表面から径方向外方にフランジ等を形成しておき、最初に圧入されるリアグリップ40の端縁がフランジに当て付けられて、その位置が固定されるようにしても良い。
このような構成であっても、上記した実施形態と同様、リアグリップやミッドグリップの径を太径化する必要がなくなり、全体として軽量化が図れると共に、外観を綺麗に仕上げることが可能となる。
なお、このような構成においても、上記した図3に示した実施形態のように、ミッドグリップ31に、後方に延出する延長部32Aを形成し、この部分を管状体35の内面に圧入するようにしても良いし、図2に示したように、延長部を形成することなく、管状体の端縁にミッドグリップを当て付けるようにしても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
上記した構成において、元竿杆5は、管状体として構成したが、中実体として構成しても良い。また、スペーサは、釣竿ホルダ用のロッドクランプが境着される部分のグリップ間に配設されていれば良く、元竿杆に装着されるグリップは2箇所であっても良い。さらに、元竿杆に圧入して接着固定される各グリップの形状、長さ、材質等については、適宜変形することが可能である。
1 釣竿
5 元竿杆
10 フロントグリップ
20 リールシート
30 ミッドグリップ(前グリップ)
32 延長部(スペーサ)
35 管状体
40 リアグリップ(後グリップ)
42 延長部(スペーサ)

Claims (5)

  1. 元竿杆に装着され、それぞれ柔軟性のある材料で形成された前グリップと後グリップとの間にスペーサを配設し、そのスペーサ上に管状体を圧入して前記グリップ間を太径化した釣竿であって、
    前記スペーサは、前記前グリップを後方側に延長することで形成されており、その延長した延長部に前記管状体を被着したことを特徴とする釣竿。
  2. 前記延長部の外径をd、前記管状体の内径をd1とした場合、d≧d1となるように前記延長部及び管状体を形成したことを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
  3. 前記延長部に圧入される管状体と、前記管状体が当て付く前グリップ後端部との境界部において、
    前記前グリップ後端部の境界部における外径をD、前記管状体の外径をD1とした場合、D≧D1となるように前記前グリップ及び管状体を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の釣竿。
  4. 前記後グリップの前端側に、前記管状体の内面に圧入される延長部を形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の釣竿。
  5. 元竿杆に装着され、それぞれ柔軟性のある材料で形成された前グリップと後グリップとの間にスペーサを配設し、そのスペーサ上に管状体を圧入して前記グリップ間を太径化した釣竿であって、
    前記スペーサは、前記後グリップを前方側に延長することで形成されており、その延長した延長部に前記管状体を被着したことを特徴とする釣竿。
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