JP2019057808A - スピーカ装置およびスピーカ装置を備えた機器 - Google Patents

スピーカ装置およびスピーカ装置を備えた機器 Download PDF

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Abstract

【課題】良好な音圧と音質を得ることが可能なスピーカ装置を提供する。【解決手段】ボックススピーカ15の筐体の内部に2つの同一仕様のスピーカ19L,19Rを、各振動板が同一平面内で同じ向きになるよう配置し、各スピーカ19L,19Rの前側空間20L,20Rと後側空間(共鳴空間)25L,25Rとを隔離する。各スピーカ19Lと19Rとの間には隔壁21を設け、各スピーカ19L,19Rの前側空間20Lと20Rとを同容量で隔離し、後側空間25Lと25Rとを同容量で分割する。各スピーカ19L,19Rの前側空間20L,20Rを構成する壁面のうち、振動板の法線方向に垂直な方向に位置する壁面(正面板15F)に、前側空間20L,20Rをそれぞれ導音路として音波SL,SRを放出する放音スリット15L,15Rを設ける。更にスピーカ19L,19Rそれぞれの後側空間25Lと25Rとを分割する隔壁21の一部に連通孔21hを設け、各後側空間25L,25Rを一部共有する共鳴空間とする。【選択図】 図4

Description

本発明は、スピーカ装置およびスピーカ装置を備えた機器に関する。
従来、複数のスピーカを、スピーカ筐体の一側面に対して、その各振動板の法線が互いに平行になるように並べて配置し、スピーカ筐体の前記各振動板の背面側に形成される共鳴空間を、スピーカ毎に隔壁を設けて隔離したスピーカ装置が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
また、複数のスピーカを、スピーカ筐体の内部に設けた音圧隔壁に並べて配置し、その各振動板の背面側で密閉される空間を各スピーカ間で連通する共鳴空間とし、また、各振動板の前面側から筐体側面の放音口に至る導音路も各スピーカ間で連通する導音空間として構成したスピーカ装置が考えられている(例えば、特許文献2参照。)。
特許第5405461号公報 特許第5203403号公報
本発明の目的は、良好な音圧と音質を得ることが可能なスピーカ装置およびスピーカ装置を備えた機器を提供することにある。
本発明に係るスピーカ装置は、複数の出音要素と、前記複数の出音要素間に設けられた壁部と、前記複数の出音要素および前記壁部を収容する筐体と、を備え、
前記複数の出音要素は、前記筐体内において、各出音要素の前面が同じ向きを向くように収容され、
前記筐体内で前記各出音要素の前側に位置する各前側空間と、前記筐体内で前記各出音要素の後側に位置する各後側空間とは、互いに隔離されており、
前記複数の出音要素の各前側空間は、互いに隔離されており、
前記複数の出音要素の各後側空間は、前記壁部により互いに分割されるとともに、前記壁部に設けられた連通部により隣り合う後側空間同士が互いに連通されており、
前記複数の出音要素の各前側空間の一部を画定する前記筐体の壁面には、前記複数の出音要素の各前側空間と前記筐体の外部空間とを連通する第1放音部が設けられている、
ことを特徴としている。
本発明の実施形態に係るスピーカ装置を備えた電子機器10の外観の構成を示す図であり、同図(A)は電子機器10の完成した状態の正面図、同図(B)は電子機器10のベゼル部品16を外した状態の正面図。 前記電子機器10に組み込んだボックススピーカ15の外観の構成を示す図であり、同図(A)は全体斜視図、同図(B)は正面図、同図(C)は右側面図、同図(D)は裏面図、同図(E)は上面図。 前記電子機器10をボックススピーカ15の位置で左右方向に断面にして示す図であり、同図(A)は図1に示す電子機器10のA−A線断面図、同図(B)は図1に示す電子機器10のA´−A´線断面図。 前記電子機器10をボックススピーカ15の位置で上下方向に断面にして示す図であり、同図(A)は図1に示す電子機器10のB−B線断面図、同図(B)は図1に示す電子機器10のB´−B´線断面図、同図(C)は図1に示す電子機器10のB´´−B´´線断面図、同図(D)は同図(A)の部分Pの拡大図。 前記電子機器10のボックススピーカ15による音響特性の評価結果を示す図。
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るスピーカ装置を備えた電子機器10の外観の構成を示す図であり、同図(A)は電子機器10の完成した状態の正面図、同図(B)は電子機器10のベゼル部品16を外した状態の正面図である。
電子機器10の本体は、例えば、縦60mm×横100mm×高さ10mm程度の長方形で平板状の機器筐体に納めて構成し、当該機器筐体の主要部は、上ケース11と下ケース12とを重ね合わせ係合して構成する。
図1(B)に示すように、上ケース11は、その左右端の辺と下端の辺を構成する枠部11a、当該枠部11aに囲まれて背面方向に凹部となるLCD装着部11b、当該LCD装着部11bの右端に沿って開けられた配線孔11b、上端の辺を構成する上枠部11cを有する。
LCD装着部11bには、LCD13とタッチパネル14とを重ねて組み込み、上枠部11cには、ボックススピーカ15を組み込む。
前記ボックススピーカ15は、その正面の下端に沿って形成された2本の放音スリット15L,15Rを有し、当該放音スリット15L,15Rを通して音波を放出する。
また、前記ボックススピーカ15は、その左右両端に、前記放音スリット15L,15Rを形成した正面中央部より低くなる段差部15D1,15D2(図2参照)を有し、当該段差部15D1,15D2を前記上ケース11における上枠部11cの裏面に突出して設けたスピーカ抑え部11p1,11p2に突き当てて組み込むことで、前記放音スリット15L,15Rのある正面中央部の高さを、前記上ケース11における上枠部11cの正面の高さよりも低くなるように規制する。
そして、前記ボックススピーカ15を組み込んだ上ケース11の上枠部11cには、機器筐体の上端から前記LCD13およびタッチパネル14の上端の一部分までを覆うように形成したベゼル部品16を係合して設ける。このベゼル部品16は、前記ボックススピーカ15の正面に対向する面に多数の放音孔16a…形成した放音領域を有し、ボックススピーカ15の放音スリット15L,15Rから放出された音波を当該放音孔16a…を通して外部に導出する。
前記ボックススピーカ15の放音スリット15L,15Rのある正面の高さは、前記上ケース11における上枠部11cの正面の高さよりも低くなるように規制しているので、前記ボックススピーカ15の正面と前記ベゼル部品16の裏面との間に隙間dが形成された状態に保持され(図4(D)参照)、当該ボックススピーカ15からの音波の放出が前記ベゼル部品16の放音孔16a…から効率良く行なわれると共に、同ボックススピーカ15からの音波の放出に伴う振動が前記ベゼル部品16に伝わらずにビビリ音の発生を防止し、音質の劣化を抑制できる。
図2は、前記電子機器10に組み込んだボックススピーカ15の外観の構成を示す図であり、同図(A)は全体斜視図、同図(B)は正面図、同図(C)は右側面図、同図(D)は裏面図、同図(E)は上面図である。
ボックススピーカ15は、例えば、縦5mm×横30mm×高さ8mm程度の小型サイズで、図2(E)に示す上面側または下面側から見た外形が左右に段差部15D1,15D2を形成した逆T字状の筐体を有し、図2(A)(B)に示すように、その正面板15Fの下端には、下面板15Bに沿って左右に2つに分割した幅1mm程度の放音スリット15L,15Rを設ける。
ボックススピーカ15に内蔵する2つの同一仕様のスピーカ19L,19R(図3,図4にて後述)が発生する各音波SL,SRのうち、音波SLは放音スリット15Lを介して放出され、音波SRは放音スリット15Rを介して放出される。
なお、図2(A)(E)に示すように、前記ボックススピーカ15の上面板15Uには、その左右の前記段差部15D1,15D2に対応する位置に、内蔵のスピーカ19L,19Rにそれぞれ接続する配線を各々通すためのスピーカ配線孔15H1,15H2を設ける。
図3は、前記電子機器10をボックススピーカ15の位置で左右方向に断面にして示す図であり、同図(A)は図1に示す電子機器10のA−A線断面図、同図(B)は図1に示す電子機器10のA´−A´線断面図である。
図4は、前記電子機器10をボックススピーカ15の位置で上下方向に断面にして示す図であり、同図(A)は図1に示す電子機器10のB−B線断面図、同図(B)は図1に示す電子機器10のB´−B´線断面図、同図(C)は図1に示す電子機器10のB´´−B´´線断面図、同図(D)は同図(A)の部分Pの拡大図である。
前記電子機器10の機器筐体は、前記下ケース12の内側に沿った状態で設けられる内部ケース17を有し、また、前記上ケース11におけるLCD装着部11bの裏面下には、回路基板18が配置される。
前記ボックススピーカ15は、電子機器10の機器筐体に対し、その左右方向の位置を、図3(A)に示すように、上ケース11の内側に突出させた上位置決め部11s1と11s2とにより挟んだ状態で位置決めし、また、図3(B)に示すように、内部ケース17の内側に突出させた下位置決め部17s1と17s2とにより挟んだ状態で位置決めする。
また、ボックススピーカ15は、機器筐体に対し、その上面板15U側の位置を、図4(A)(D)に示すように、機器筐体の上部に回り込んだ上ケース11から内側に突出させた突起部11eに突き当てて位置決めし、また、その下面板15Bの位置を、図4(A)〜(D)に示すように、前記上ケース11におけるLCD装着部11bの上部壁11baに突き当てて位置決めする。
そして、ボックススピーカ15は、図3(A)(B)および図4(C)に示すように、その正面左右の段差部15D1,15D2を、前記上ケース11の裏側に突出させたスピーカ抑え部11p1,11p2に突き当てて前記内部ケース17との間に挟み込むように組み込む。
この際、前述したように、前記ボックススピーカ15の正面左右の段差部15D1,15D2を、前記上ケース11の裏側のスピーカ抑え部11p1,11p2に突き当てて抑え込むことで、当該ボックススピーカ15の正面板15Fの高さを、前記上ケース11における上枠部11cの高さよりも低くなるように規制し、当該ボックススピーカ15が電子機器10に組み込まれた状態では、図4(D)に示すように、同ボックススピーカ15の正面板15Fの表面と機器筐体の上部を覆うベゼル部品16の裏面との間に隙間dが形成されている。
次に、前記ボックススピーカ15の内部の構造について説明する。
前記ボックススピーカ15には、複数(ここでは2個)のスピーカ19L,19Rを組み込んで内蔵させる。
前記ボックススピーカ15の左右方向の中央には、当該ボックススピーカ15の内部空間を左右に分割する隔壁21を設け、また正面板15Fには、各放音スリット15L,15Rの隙間に沿って下面板15Bと平行に所定の幅で垂下するスリット壁22L,22Rを設ける。
また、前記ボックススピーカ15における下面板15Bの内側の面には、前記正面板15Fとその左右の段差部15D1,15D2との境界に対応する位置に、少なくとも前記スリット壁22L,22Rに到達する高さで仕切部23L,23Rを設ける。
そして、前記各スリット壁22L,22Rの内面側の下端と、前記各仕切部23L,23Rと、当該ボックススピーカ15の底板の内面と、前記中央の隔壁21の側面とに渡って、前記下面板15Bから均等の高さで環状に連続する断面L字状のスピーカ取付段差部24L,24Rを設ける。
このスピーカ取付段差部24L,24Rに対して、それぞれ、前記スピーカ19L,19Rの正面(振動板の前面側)の外周を囲むL字状外枠部19Fを係合させて接着等により固着し、当該スピーカ19L,19Rの後側を上面板15Uにより閉塞する。
これにより、スピーカ19L,19Rそれぞれの前側の空間と後側の空間とは隔離され、且つ、当該スピーカ19Lの前側空間20Lとスピーカ19Rの前側空間20Rとは、前記隔壁21により隔離される。
そして、前記各スピーカ19L,19Rの振動板からその前側方向に出力された音波SL,SRは、それぞれ、前記前側空間20L,20Rを導音路として伝搬し、各対応する放音スリット15L,15Rから放出される。この際、当該各スピーカ19L,19Rの振動板からその略法線方向に出力された音波SL,SRは、それぞれその導音路(20L,20R)において、ボックススピーカ15の下面板15Bに沿って略垂直に放音スリット15L,15Rの方向に導かれて放出される。
このように、スピーカ19L,19Rから出力された音波SL,SRを、当該スピーカ19L,19Rの正面に位置する下面板15Bに沿って垂直に方向転換して放音スリット15L,15Rから放出させる。このように、進行方向を90°転換させるように音波が進行した場合、周波数帯域が高い音ほど、指向性が高いので、進行方向の転換に伴う減衰が大きい。このため、スピーカ19L,19Rから出力される音声は、周波数帯域が比較的高い音は減衰が比較的大きいため音圧が比較的小さくなり、かつ、周波数帯域が比較的低い音は減衰が比較的小さいため音圧が比較的大きくなる。結果的に、スピーカ19L,19Rの振動板から放出された直後の音に比べて、低音が強調された音声が、スピーカ19L,19Rから出力される。
また、図3(B)および図4(B)に示すように、前記スピーカ19Lの後側空間(共鳴空間)25Lとスピーカ19Rの後側空間(共鳴空間)25Rとは、前記隔壁21により仕切られているが、当該隔壁21の前記ボックススピーカ15の前面板15Uに沿った位置に設けた連通孔21hにより、一部連通した状態とされる。
図5は、前記電子機器10のボックススピーカ15による音響特性の評価結果を示す図である。
図5の「一部共有」とは、前記実施形態で構成したボックススピーカ15におけるスピーカ19Lの後側空間25Lとスピーカ19Rの後側空間25Rとの間に、前記連通孔21hを設けた隔壁21を介在させることにより、各スピーカ19L,19Rの後側空間25L,25Rを一部のみ連通して共有した状態(一部共有)での音響特性の結果である。これに対して、「共有」は、スピーカ19Lの後側空間25Lとスピーカ19Rの後側空間25Rとの間に当該隔壁21を設けない共有状態での音響特性の結果であり、「隔離」は、スピーカ19Lの後側空間25Lとスピーカ19Rの後側空間25Rとの間に前記連通孔21hが設けられていない隔壁を介在させて、2つの後側空間25L、25Rを完全に隔離した状態での音響特性の結果である。
前記音響特性の評価結果は、音圧と音質の総合的な評価結果である。以下、各評価結果について詳しく説明する。
「共有」の場合、各スピーカ19L,19Rの後側空間25L,25Rの間に隔壁21が介在せず、各スピーカ19L,19Rの後側空間25L,25Rが完全に共有されたことによって、当該各スピーカ19L,19Rの振動板の振幅を大きくして音圧を向上できた結果、1000Hzより高い周波数帯域において、「隔離」および「一部共有」よりも高評価であった。その反面、内部共振が発生し音の再現性(音質)が低下したため、300Hzより高くかつ1000Hz以下の周波数帯域において、「隔離」および「一部共有」よりも低評価であった。
「隔離」の場合、各スピーカ19L,19Rの後側空間25L,25Rを、連通孔21hを設けない隔壁により隔離したことによって、内部共振が抑制され音の再現性(音質)を向上できた結果、500Hzから1000Hzにおいて、「共有」よりも高評価であった。その反面、当該各スピーカ19L,19Rの振動板の十分な振幅が得られず音圧が低下したため、500Hzから800Hz、および、1000Hzから2000Hzにおいて、「一部共有」よりも低評価であった。
本実施形態のボックススピーカ15の構造である「一部共有」の場合、スピーカ19Lの後側空間25Lとスピーカ19Rの後側空間25Rとの間に、前記連通孔21hを設けた隔壁21を介在させて、各スピーカ19L,19Rの後側空間25L,25Rを一部だけ共有する状態にして分割したことによって、300Hz付近から2000Hz付近までの周波数帯域Xにおいて、音圧と音質の両面においてバランスよく良好な評価結果を得ることができた。したがって、ボックススピーカ15を「一部共有」の構造にすることによって、「共有」や「隔離」に比べて、人の声を聞きやすくすることができたと言える。例えば、電子辞書のように人の声を聞きやすいことが好ましい機器においては、本実施形態のボックススピーカ15の構造が有効であることがわかった。
前記構成のボックススピーカ15によれば、筐体の内部に2つの同一仕様のスピーカ19L,19Rを、その各振動板が同一平面内で同じ向きになるよう配置し、各スピーカ19L,19Rの前側空間20L,20Rと後側空間25L,25Rとを隔離する。また、前記各スピーカ19Lと19Rの間には、当該各スピーカ19L,19Rの法線方向に平行な隔壁21を設け、スピーカ19Lの前側空間20Lとスピーカ19Rの前側空間20Rとを同容量で隔離し、スピーカ19Lの後側空間25Lとスピーカ19Rの後側空間25Rとを同容量で分割する。
即ち、前記ボックススピーカ15は、複数のスピーカ19L,19Rと、前記複数のスピーカ19L,19R間に設けられた隔壁21と、前記複数のスピーカ19L,19Rおよび前記隔壁21を収容する筐体と、を備え、前記複数のスピーカ19L,19Rは、前記筐体内において、各スピーカ19L,19Rの前面が同じ向きを向くように収容され、前記各スピーカ19L,19Rの前側に位置する各前側空間と、前記各スピーカ19L,19Rの後側に位置する各後側空間とは、互いに隔離されており、前記複数のスピーカ19L,19Rの各前側空間は、互いに隔離されており、前記複数のスピーカ19L,19Rの各後側空間は、前記隔壁21により互いに分割されるとともに、前記隔壁21に設けられた連通孔21により隣り合う後側空間同士が互いに連通されており、前記複数のスピーカ19L,19Rの各前側空間の一部を画定する前記筐体の壁面には、前記複数のスピーカ19L,19Rの各前側空間と前記筐体の外部空間とを連通する放音スリット15.15Rが設けられている。
そして、前記各スピーカ19L,19Rの前側空間20L,20Rを構成する筐体の壁面のうち、当該各スピーカ19L,19Rの振動板の法線方向に対し法線方向が交差する壁面(即ち、当該各スピーカ19L,19Rの振動板の法線方向に対し垂直な方向に位置する壁面(ここでは正面板15F))に、当該前側空間20L,20Rをそれぞれ導音路として音波SL,SRを放出する放音スリット15L,15Rを設ける。
更に、前記スピーカ19Lの後側空間25Lとスピーカ19Rの後側空間25Rとを分割する前記隔壁21の一部に連通孔21hを設け、当該各後側空間25L、25Rを一部共有する共鳴空間とする。
このように、各スピーカ19L,19Rの後側空間25L,25Rを、隔壁21に設けた連通孔21hにより一部共有の共鳴空間とすることで、音圧の向上が図れるのと共に、内部共振の発生を抑制して音の再現性(音質)を向上できる。
また、各スピーカ19L,19Rから出力された音波SL,SRを、その導音路である前側空間20L,20Rにて垂直に方向転換して放音スリット15L,15Rから放出させることで、スピーカ19L,19Rの振動板から放出された直後の音に比べて、低音が強調された音声が、スピーカ19L,19Rから出力される。
また、前記構成のボックススピーカ15を組み込んだ電子機器10によれば、ボックススピーカ15の筐体は、その外面の一部が機器筐体の内面の一部に突き当てられることにより位置決めされて組み込まれ、当該ボックススピーカ15の放音スリット15L,15Rを設けた正面板15Fには、機器筐体の一部を覆うベゼル部材16の複数の放音孔16a…を設けた領域が対向して配置される。この場合、前記ボックススピーカ15の左右の段差部15D1,15D2を、機器筐体の上ケース11の裏側に突出して設けたスピーカ抑え部11p1,11p2により抑えて位置決めし、前記ベゼル部品16の裏面との間に隙間dが形成された状態を保持することで、当該ボックススピーカ15からの音波SL,SRの放出を前記ベゼル部品16の放音孔16a…から効率良く行なうことができ、しかも、同ボックススピーカ15からの音波SL,SRの放出に伴う振動が前記ベゼル部品16に伝わらずにビビリ音の発生を防止でき、音質を向上できる。
なお、前記実施形態のボックススピーカ15は、2つのスピーカ19L,19Rを内蔵したものとして説明したが、3つの以上のスピーカを内蔵しても、前記実施形態と同様の構成とすることで、同様の効果が得られるのは勿論である。
本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
複数の出音要素と、前記複数の出音要素間に設けられた壁部と、前記複数の出音要素および前記壁部を収容する筐体と、を備え、
前記複数の出音要素は、前記筐体内において、各出音要素の前面が同じ向きを向くように収容され、
前記筐体内で前記各出音要素の前側に位置する各前側空間と、前記筐体内で前記各出音要素の後側に位置する各後側空間とは、互いに隔離されており、
前記複数の出音要素の各前側空間は、互いに隔離されており、
前記複数の出音要素の各後側空間は、前記壁部により互いに分割されるとともに、前記壁部に設けられた連通部により隣り合う後側空間同士が互いに連通されており、
前記複数の出音要素の各前側空間の一部を画定する前記筐体の壁面には、前記複数の出音要素の各前側空間と前記筐体の外部空間とを連通する第1放音部が設けられている、
ことを特徴とするスピーカ装置。
[2]
前記壁部は、前記複数の出音要素に対応する各後側空間が互いに同じ容積になるように分割する位置に設けられている、
ことを特徴とする[1]に記載のスピーカ装置。
[3]
前記第1放音部は、前記複数の出音要素の各前側空間の一部を画定する前記筐体の壁面のうち、前記各出音要素の前面の法線方向に対し法線方向が交差する壁面に設けられており、
前記複数の出音要素から各前側空間へ出た音は、前記各出音要素の前面の法線方向と交差する方向へ導かれてから前記第1放音部より放たれる、
ことを特徴とする[1]または[2]に記載のスピーカ装置。
[4]
[1]ないし[3]の何れかに記載のスピーカ装置を備えた機器。
[5]
前記機器の筐体は、前記スピーカ装置から出た音を放つ第2放音部が設けられた放音領域を備え、
前記スピーカ装置は、当該スピーカ装置の前記第1放音部が、前記機器の筐体の前記放音領域に対向するように、前記機器の筐体内に配置される、
ことを特徴とする[4]に記載のスピーカ装置を備えた機器。
[6]
前記スピーカ装置は、前記機器の筐体内において、当該スピーカ装置の筐体の外面のうち前記第1放音部が設けられた部分を除くいずれかの部分が、前記機器の筐体の内面の一部に突き当てられることにより、位置合わせされている、
ことを特徴とする[5]に記載のスピーカ装置を備えた機器。
[7]
前記スピーカ装置は、前記機器の筐体内において、当該スピーカ装置の筐体の外面のうち前記第1放音部が設けられた部分を除くいずれかの部分が、前記機器の筐体の内面の一部に突き当てられることにより、当該スピーカ装置の前記第1放音部が設けられた面と、前記機器の筐体の放音領域のある筐体面との間に隙間が形成された状態が保持されるように、位置合わせされている、
ことを特徴とする[6]に記載のスピーカ装置を備えた機器。
10 …電子機器
11 …上ケース
11b…LCD装着部
11ba…LCD装着部の上部壁
11p1,11p2…スピーカ抑え部
11s1,11s2…上位置決め部
12 …下ケース
13 …LCD
14 …タッチパネル
15 …ボックススピーカ
15L,15R…放音スリット(第1放音部)
15D1,15D2…段差部
16 …ベゼル部品
16a…放音孔(第2放音部)
17 …内部ケース
17s1,17s2…下位置決め部
18 …回路基板
19L,19R…スピーカ
19F…L字状外枠部
20L,20R…前側空間(導音路)
21 …スピーカ間の隔壁(壁部)
21h…連通孔(連通部)
22L,22R…スリット壁
23L,23R…仕切部
24L,24R…スピーカ取付段差部
25L,25R…後側空間(共鳴空間)
SL,SR…音波

Claims (7)

  1. 複数の出音要素と、前記複数の出音要素間に設けられた壁部と、前記複数の出音要素および前記壁部を収容する筐体と、を備え、
    前記複数の出音要素は、前記筐体内において、各出音要素の前面が同じ向きを向くように収容され、
    前記筐体内で前記各出音要素の前側に位置する各前側空間と、前記筐体内で前記各出音要素の後側に位置する各後側空間とは、互いに隔離されており、
    前記複数の出音要素の各前側空間は、互いに隔離されており、
    前記複数の出音要素の各後側空間は、前記壁部により互いに分割されるとともに、前記壁部に設けられた連通部により隣り合う後側空間同士が互いに連通されており、
    前記複数の出音要素の各前側空間の一部を画定する前記筐体の壁面には、前記複数の出音要素の各前側空間と前記筐体の外部空間とを連通する第1放音部が設けられている、
    ことを特徴とするスピーカ装置。
  2. 前記壁部は、前記複数の出音要素に対応する各後側空間が互いに同じ容積になるように分割する位置に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記第1放音部は、前記複数の出音要素の各前側空間の一部を画定する前記筐体の壁面のうち、前記各出音要素の前面の法線方向に対し法線方向が交差する壁面に設けられており、
    前記複数の出音要素から各前側空間へ出た音は、前記各出音要素の前面の法線方向と交差する方向へ導かれてから前記第1放音部より放たれる、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスピーカ装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のスピーカ装置を備えた機器。
  5. 前記機器の筐体は、前記スピーカ装置から出た音を放つ第2放音部が設けられた放音領域を備え、
    前記スピーカ装置は、当該スピーカ装置の前記第1放音部が、前記機器の筐体の前記放音領域に対向するように、前記機器の筐体内に配置される、
    ことを特徴とする請求項4に記載のスピーカ装置を備えた機器。
  6. 前記スピーカ装置は、前記機器の筐体内において、当該スピーカ装置の筐体の外面のうち前記第1放音部が設けられた部分を除くいずれかの部分が、前記機器の筐体の内面の一部に突き当てられることにより、位置合わせされている、
    ことを特徴とする請求項5に記載のスピーカ装置を備えた機器。
  7. 前記スピーカ装置は、前記機器の筐体内において、当該スピーカ装置の筐体の外面のうち前記第1放音部が設けられた部分を除くいずれかの部分が、前記機器の筐体の内面の一部に突き当てられることにより、当該スピーカ装置の前記第1放音部が設けられた面と、前記機器の筐体の放音領域のある筐体面との間に隙間が形成された状態が保持されるように、位置合わせされている、
    ことを特徴とする請求項6に記載のスピーカ装置を備えた機器。
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