JP2000156895A - スピーカボックスの構造 - Google Patents
スピーカボックスの構造Info
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- JP2000156895A JP2000156895A JP10329053A JP32905398A JP2000156895A JP 2000156895 A JP2000156895 A JP 2000156895A JP 10329053 A JP10329053 A JP 10329053A JP 32905398 A JP32905398 A JP 32905398A JP 2000156895 A JP2000156895 A JP 2000156895A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、ボックス容積を増加させる
ことなく、低音域での音圧レベルを向上させるスピーカ
ボックスの構造を提供することにある。 【解決手段】 ボックスの全内容積をスピーカの前面側
および後面側ボックス容積に仕切るバッフル板と、バッ
フル板と天板の間で前面側ボックス容積をさらに第1の
スピーカの前面側の第1のボックス容積と第2のスピー
カの前面側の第2のボックス容積とに仕切る第1の仕切
り板と、バッフル板と底板の間で後面側ボックス容積を
さらに第1のスピーカの後面側の第3のボックス容積と
第2のスピーカの後面側の第4のボックス容積とに仕切
る第2の仕切り板と、第1のボックス容積に通じて側板
に設けた第1のポートと、第2のボックス容積に通じて
側板に設けた第2のポートと、第3のボックス容積と第
4のボックス容積の間に通じて仕切り板に設けられた第
3のポートとからなる。
ことなく、低音域での音圧レベルを向上させるスピーカ
ボックスの構造を提供することにある。 【解決手段】 ボックスの全内容積をスピーカの前面側
および後面側ボックス容積に仕切るバッフル板と、バッ
フル板と天板の間で前面側ボックス容積をさらに第1の
スピーカの前面側の第1のボックス容積と第2のスピー
カの前面側の第2のボックス容積とに仕切る第1の仕切
り板と、バッフル板と底板の間で後面側ボックス容積を
さらに第1のスピーカの後面側の第3のボックス容積と
第2のスピーカの後面側の第4のボックス容積とに仕切
る第2の仕切り板と、第1のボックス容積に通じて側板
に設けた第1のポートと、第2のボックス容積に通じて
側板に設けた第2のポートと、第3のボックス容積と第
4のボックス容積の間に通じて仕切り板に設けられた第
3のポートとからなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスピーカボックスの
構造に関する。
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のスピーカボックスの構造例
を示す断面図である。図4に示すスピーカボックスSB
は、低音域を再生する車載用ウーハボックスであり、側
板SB1&SB2、天板SB3および底板SB4からな
る箱形のものである。側板SB1とSB2間に固定され
たバッフル板BPには、開口部BP1およびBP2が形
成され、ウーハスピーカSP1およびSP2が取り付け
られている。また、このバッフル板BPは、ボックスの
全内容積を、その前面(上部)側のボックス容積B1
とその後面(下部)側のボックス容積B2とに区切って
いる。また、側板SB1には、前面(上部)側のボック
ス容積B1に通じるように、たとえば管状のポートP1
0(音波放射部となる)が設けられている。
を示す断面図である。図4に示すスピーカボックスSB
は、低音域を再生する車載用ウーハボックスであり、側
板SB1&SB2、天板SB3および底板SB4からな
る箱形のものである。側板SB1とSB2間に固定され
たバッフル板BPには、開口部BP1およびBP2が形
成され、ウーハスピーカSP1およびSP2が取り付け
られている。また、このバッフル板BPは、ボックスの
全内容積を、その前面(上部)側のボックス容積B1
とその後面(下部)側のボックス容積B2とに区切って
いる。また、側板SB1には、前面(上部)側のボック
ス容積B1に通じるように、たとえば管状のポートP1
0(音波放射部となる)が設けられている。
【0003】この構造では、前面(上部)側のボックス
容積B1の空気コンプライアンスとポートP1の空気質
量からなる低域フィルターにより、図2に示す周波数特
性における実線で表される曲線Aのバンドパス特性が得
られる。ウーハスピーカSP1およびSP2からの音波
は、このバンドパス特性にしたがってポートP10の音
波放射部から放音される。
容積B1の空気コンプライアンスとポートP1の空気質
量からなる低域フィルターにより、図2に示す周波数特
性における実線で表される曲線Aのバンドパス特性が得
られる。ウーハスピーカSP1およびSP2からの音波
は、このバンドパス特性にしたがってポートP10の音
波放射部から放音される。
【0004】通常、このウーハボックスは、内蔵される
ウーハスピーカSP1およびSP2が、LおよびRチャ
ンネルステレオ信号入力を抵抗R1およびR2を介して
合成して増幅器A1およびA2で増幅したモノラル信号
により駆動されているため、車室内の低音域はモノラル
再生音がほとんどであり、車室内音場はステレオ感に乏
しく、広がり感に欠ける欠点がある。(なぜなら、低音
域は指向性が低いため、中高音域のようにスピーカを左
右に配置して、ステレオ感を出す必要がないとされてい
るからである。)また、ステレオで再生するためには、
LおよびRステレオ信号のそれぞれ専用のウーハボック
スが2個必要となるなど、車室内でのスペースファクタ
ーが良くない。
ウーハスピーカSP1およびSP2が、LおよびRチャ
ンネルステレオ信号入力を抵抗R1およびR2を介して
合成して増幅器A1およびA2で増幅したモノラル信号
により駆動されているため、車室内の低音域はモノラル
再生音がほとんどであり、車室内音場はステレオ感に乏
しく、広がり感に欠ける欠点がある。(なぜなら、低音
域は指向性が低いため、中高音域のようにスピーカを左
右に配置して、ステレオ感を出す必要がないとされてい
るからである。)また、ステレオで再生するためには、
LおよびRステレオ信号のそれぞれ専用のウーハボック
スが2個必要となるなど、車室内でのスペースファクタ
ーが良くない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、上記した
従来のスピーカボックスの構造には次のような問題点が
ある。1.L/Rチャンネル合成音を再生するため、L
またはRチャンネル固有の音質再現が不可能となり、低
音域での音の方向感、ステレオ感が大幅に低下する。
2.ステレオ再生のためには、ウーハボックスがLチャ
ンネル専用ボックスとRチャンネル専用ボックスの合計
2個必要である。3.1つのウーハボックスを、同一容
積でLチャンネル用およびRチャンネル用に二分割する
と、チャンネル当たりの低音域再生音量が減少する。
従来のスピーカボックスの構造には次のような問題点が
ある。1.L/Rチャンネル合成音を再生するため、L
またはRチャンネル固有の音質再現が不可能となり、低
音域での音の方向感、ステレオ感が大幅に低下する。
2.ステレオ再生のためには、ウーハボックスがLチャ
ンネル専用ボックスとRチャンネル専用ボックスの合計
2個必要である。3.1つのウーハボックスを、同一容
積でLチャンネル用およびRチャンネル用に二分割する
と、チャンネル当たりの低音域再生音量が減少する。
【0006】本発明の目的は、上記従来構造の問題点を
解決したスピーカボックスの構造を提供することにあ
る。
解決したスピーカボックスの構造を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
側板、天板および底板からなるスピーカボックスであっ
て、ボックス内部に固定されて第1および第2のスピー
カが取り付けられ、ボックスの全内容積を、スピーカの
前面側ボックス容積と上記スピーカの後面側ボックス容
積に仕切るバッフル板と、バッフル板と上記天板の間に
設けられ、上記前面側ボックス容積を、さらに、第1の
スピーカの前面側の第1ボックス容積と、第2のスピー
カの前面側の第2ボックス容積とに仕切る第1の仕切り
板と、バッフル板と上記底板の間に設けられ、後面側ボ
ックス容積を、さらに、第1のスピーカの後面側の第3
のボックス容積と、第2のスピーカの後面側の第4のボ
ックス容積とに仕切る第2の仕切り板と、第1のボック
ス容積に通じるように側板に設けられた第1のポート
と、第2のボックス容積に通じるように側板に設けられ
た第2のポートと、第3のボックス容積と第4のボック
ス容積の間に通じるように仕切り板に設けられた第3の
ポートとからなることを特徴とする。これにより、低音
域のステレオ感が改善されると共に、低音域での音圧レ
ベルがより低い周波数までレベルアップになるように改
善することができる。
側板、天板および底板からなるスピーカボックスであっ
て、ボックス内部に固定されて第1および第2のスピー
カが取り付けられ、ボックスの全内容積を、スピーカの
前面側ボックス容積と上記スピーカの後面側ボックス容
積に仕切るバッフル板と、バッフル板と上記天板の間に
設けられ、上記前面側ボックス容積を、さらに、第1の
スピーカの前面側の第1ボックス容積と、第2のスピー
カの前面側の第2ボックス容積とに仕切る第1の仕切り
板と、バッフル板と上記底板の間に設けられ、後面側ボ
ックス容積を、さらに、第1のスピーカの後面側の第3
のボックス容積と、第2のスピーカの後面側の第4のボ
ックス容積とに仕切る第2の仕切り板と、第1のボック
ス容積に通じるように側板に設けられた第1のポート
と、第2のボックス容積に通じるように側板に設けられ
た第2のポートと、第3のボックス容積と第4のボック
ス容積の間に通じるように仕切り板に設けられた第3の
ポートとからなることを特徴とする。これにより、低音
域のステレオ感が改善されると共に、低音域での音圧レ
ベルがより低い周波数までレベルアップになるように改
善することができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のス
ピーカボックスの構造において、第3のポートの口径お
よび/または長さを変えて、動的ボックス容積を変える
ことができることを特徴とする。これにより、ボックス
容積を2倍とする周波数帯域は、選択性を持たせること
が可能である。
ピーカボックスの構造において、第3のポートの口径お
よび/または長さを変えて、動的ボックス容積を変える
ことができることを特徴とする。これにより、ボックス
容積を2倍とする周波数帯域は、選択性を持たせること
が可能である。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のスピーカボックスの構造において、さらに、第3
のボックス容積に通じるように側板に設けられた第4の
ポートと、第4のボックス容積に通じるように側板に設
けられた第5のポートとを含むことを特徴とする。これ
により、スピーカボックスの総合的な再生周波数帯域を
設定することができる。
記載のスピーカボックスの構造において、さらに、第3
のボックス容積に通じるように側板に設けられた第4の
ポートと、第4のボックス容積に通じるように側板に設
けられた第5のポートとを含むことを特徴とする。これ
により、スピーカボックスの総合的な再生周波数帯域を
設定することができる。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載のス
ピーカボックスの構造において、さらに、前記第4およ
び第5のポートの口径および/または長さをそれぞれ変
えることによって、スピーカボックスの総合的な再生周
波数帯域を変えることができることを特徴とする。
ピーカボックスの構造において、さらに、前記第4およ
び第5のポートの口径および/または長さをそれぞれ変
えることによって、スピーカボックスの総合的な再生周
波数帯域を変えることができることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1
の実施の形態を示すスピーカボックスの断面図である。
図1に示すスピーカボックスSBは、図4と同様に、低
音域を再生する車載用ウーハボックスであり、側板SB
1&SB2、天板SB3および底板SB4からなる箱形
のものである。側板SB1とSB2間に固定されたバッ
フル板BPには、開口部BP1およびBP2が形成さ
れ、ウーハスピーカSP1およびSP2が取り付けられ
ている。
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1
の実施の形態を示すスピーカボックスの断面図である。
図1に示すスピーカボックスSBは、図4と同様に、低
音域を再生する車載用ウーハボックスであり、側板SB
1&SB2、天板SB3および底板SB4からなる箱形
のものである。側板SB1とSB2間に固定されたバッ
フル板BPには、開口部BP1およびBP2が形成さ
れ、ウーハスピーカSP1およびSP2が取り付けられ
ている。
【0012】また、バッフル板BPは、ボックスの全内
容積を、その前面(上部)側ボックス容積とその後面
(下部)側ボックス容積とに仕切っている。前面(上
部)側ボックス容積は、さらに、バッフル板BPと天板
SB3の間に設けられた仕切り板S1で、ボックス容積
B1およびボックス容積B3に仕切られている。同様
に、後面(下部)側ボックス容積は、さらに、バッフル
板BPと底板SB4の間に設けられた仕切り板S2で、
ボックス容積B2およびボックス容積B4に仕切られて
いる。
容積を、その前面(上部)側ボックス容積とその後面
(下部)側ボックス容積とに仕切っている。前面(上
部)側ボックス容積は、さらに、バッフル板BPと天板
SB3の間に設けられた仕切り板S1で、ボックス容積
B1およびボックス容積B3に仕切られている。同様
に、後面(下部)側ボックス容積は、さらに、バッフル
板BPと底板SB4の間に設けられた仕切り板S2で、
ボックス容積B2およびボックス容積B4に仕切られて
いる。
【0013】さらに、側板SB1には、前面(上部)側
のボックス容積B3に通じるように、たとえば管状のポ
ートP1(音波放射部となる)が設けられている。同様
に、側板SB2には、前面(上部)側のボックス容積B
1に通じるように、たとえば管状のポートP2(音波放
射部となる)が設けられている。また、仕切り板S2に
は、ボックス容積B2とボックス容積B4の間に通じる
ように、たとえば管状のポートP3が設けられている。
のボックス容積B3に通じるように、たとえば管状のポ
ートP1(音波放射部となる)が設けられている。同様
に、側板SB2には、前面(上部)側のボックス容積B
1に通じるように、たとえば管状のポートP2(音波放
射部となる)が設けられている。また、仕切り板S2に
は、ボックス容積B2とボックス容積B4の間に通じる
ように、たとえば管状のポートP3が設けられている。
【0014】この構造では、ボックス容積B1とポート
P2は、ボックス容積B1の空気コンプライアンスとポ
ートP2の空気質量からなる低域フィルターを構成して
いる。同様に、ボックス容積B2とポートP1は、ボッ
クス容積B2の空気コンプライアンスとポートP1の空
気質量からなる低域フィルターを構成している。
P2は、ボックス容積B1の空気コンプライアンスとポ
ートP2の空気質量からなる低域フィルターを構成して
いる。同様に、ボックス容積B2とポートP1は、ボッ
クス容積B2の空気コンプライアンスとポートP1の空
気質量からなる低域フィルターを構成している。
【0015】ウーハスピーカSP1およびSP2は、そ
れぞれ、Lチャンネル信号入力を増幅器A1で増幅した
出力と、Rチャンネル信号入力を増幅器A2で増幅した
出力信号により駆動される。
れぞれ、Lチャンネル信号入力を増幅器A1で増幅した
出力と、Rチャンネル信号入力を増幅器A2で増幅した
出力信号により駆動される。
【0016】ウーハスピーカSP1の振幅から得られる
Lチャンネルの音波は、B1/P2からなる低域フィル
ターを介して外部へ放射される。同様に、ウーハスピー
カSP2の振幅から得られるRチャンネルの音波は、B
2/P1からなる低域フィルターを介して外部へ放射さ
れる。したがって、Lチャンネルの音波と、Rチャンネ
ルの音波が、それぞれ、バッフル板BPの長さだけ離れ
たポートP1とポートP2から放射されるので、低音域
のステレオ感が改善される。
Lチャンネルの音波は、B1/P2からなる低域フィル
ターを介して外部へ放射される。同様に、ウーハスピー
カSP2の振幅から得られるRチャンネルの音波は、B
2/P1からなる低域フィルターを介して外部へ放射さ
れる。したがって、Lチャンネルの音波と、Rチャンネ
ルの音波が、それぞれ、バッフル板BPの長さだけ離れ
たポートP1とポートP2から放射されるので、低音域
のステレオ感が改善される。
【0017】また、ウーハスピーカSP1およびSP2
の裏面よりそれぞれボックス容積B2およびB4中に発
生する音波は、ポートP3を介して相互にバイパスされ
るので、ウーハスピーカSP1に対するボックス容積は
B2+B4となり、同様に、ウーハスピーカSP2に対
するボックス容積もB4+B2となり、結果的にボック
ス容積は2倍に増加させることができる。つまり、ポー
トP3は動的な内容積増加のために役立つ。したがっ
て、低音域での音圧レベルは、図2の周波数特性におけ
る点線で表される曲線Bに示すように、従来構造より低
い周波数までレベルアップになるように改善することが
できる。
の裏面よりそれぞれボックス容積B2およびB4中に発
生する音波は、ポートP3を介して相互にバイパスされ
るので、ウーハスピーカSP1に対するボックス容積は
B2+B4となり、同様に、ウーハスピーカSP2に対
するボックス容積もB4+B2となり、結果的にボック
ス容積は2倍に増加させることができる。つまり、ポー
トP3は動的な内容積増加のために役立つ。したがっ
て、低音域での音圧レベルは、図2の周波数特性におけ
る点線で表される曲線Bに示すように、従来構造より低
い周波数までレベルアップになるように改善することが
できる。
【0018】ボックス容積を2倍とする周波数帯域は、
ポートP3の口径φおよび/または長さLを変えること
によって、選択性を持たせることが可能である。
ポートP3の口径φおよび/または長さLを変えること
によって、選択性を持たせることが可能である。
【0019】
【実施例】次に、図3は、本発明の第2の実施の形態を
示すスピーカボックスの断面図である。図3に示すスピ
ーカボックスSBは、図1と同一構成部分に加えて、側
板SB2には、たとえば管状のポートP4が、後面(下
部)側のボックス容積B2に通じるように設けられ、側
板SB1には、たとえば管状のポートP5が、後面(下
部)側のボックス容積B4に通じるように設けられてい
る。
示すスピーカボックスの断面図である。図3に示すスピ
ーカボックスSBは、図1と同一構成部分に加えて、側
板SB2には、たとえば管状のポートP4が、後面(下
部)側のボックス容積B2に通じるように設けられ、側
板SB1には、たとえば管状のポートP5が、後面(下
部)側のボックス容積B4に通じるように設けられてい
る。
【0020】この構造では、ボックス容積B2とポート
P4は、ボックス容積B2の空気コンプライアンスとポ
ートP4の空気質量からなる低域フィルターを構成して
いる。同様に、ボックス容積B4とポートP5は、ボッ
クス容積B4の空気コンプライアンスとポートP5の空
気質量からなる低域フィルターを構成している。
P4は、ボックス容積B2の空気コンプライアンスとポ
ートP4の空気質量からなる低域フィルターを構成して
いる。同様に、ボックス容積B4とポートP5は、ボッ
クス容積B4の空気コンプライアンスとポートP5の空
気質量からなる低域フィルターを構成している。
【0021】ウーハスピーカSP1の裏面よりボックス
容積B2中に発生する音波は、ポートP4を介して外部
へ放射される。同様に、ウーハスピーカSP2の裏面よ
りボックス容積B4中に発生する音波は、ポートP5を
介して外部へ放射される。
容積B2中に発生する音波は、ポートP4を介して外部
へ放射される。同様に、ウーハスピーカSP2の裏面よ
りボックス容積B4中に発生する音波は、ポートP5を
介して外部へ放射される。
【0022】そこで、ポートP4およびP5の口径およ
び/または長さをそれぞれ変えることによって、B2/
P4からなる低域フィルターおよびB4/P5からなる
低域フィルターの周波数特性の周波数帯域を、B1/P
2からなる低域フィルターおよびB2/P1からなる低
域フィルターの周波数特性の周波数帯域と異ならせるこ
とができ、それにより、スピーカボックスSBの総合的
な再生周波数帯域を自由に設定することができる。
び/または長さをそれぞれ変えることによって、B2/
P4からなる低域フィルターおよびB4/P5からなる
低域フィルターの周波数特性の周波数帯域を、B1/P
2からなる低域フィルターおよびB2/P1からなる低
域フィルターの周波数特性の周波数帯域と異ならせるこ
とができ、それにより、スピーカボックスSBの総合的
な再生周波数帯域を自由に設定することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、スピーカボックスのボ
ックス容積を増加させることなく、スピーカ低音域での
音圧レベルを向上させることが可能である。また、1個
のスピーカボックスで、ステレオ再生の低音スピーカを
供給することが可能である。さらに、ポートの口径およ
び長さを変えることにより、低音域での周波数特性を自
由にコントロールすることが可能である。
ックス容積を増加させることなく、スピーカ低音域での
音圧レベルを向上させることが可能である。また、1個
のスピーカボックスで、ステレオ再生の低音スピーカを
供給することが可能である。さらに、ポートの口径およ
び長さを変えることにより、低音域での周波数特性を自
由にコントロールすることが可能である。
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すスピーカボッ
クスの断面図である。
クスの断面図である。
【図2】図1に示すスピーカボックスの再生周波数特性
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示すスピーカボッ
クスの断面図である。
クスの断面図である。
【図4】従来のスピーカボックスの構造例を示す断面図
である。
である。
SB スピーカボックス SB1 側板 SB2 側板 SB3 天板 SB4 底板 BP バッフル板 BP1 開口部 BP2 開口部 S1 仕切り板 S2 仕切り板 B1 ボックス容積 B2 ボックス容積 B3 ボックス容積 B4 ボックス容積 P1 ポート P2 ポート P3 ポート P4 ポート P5 ポート SP1 スピーカ SP2 スピーカ A1 増幅器 A2 増幅器
Claims (4)
- 【請求項1】 側板、天板および底板からなるスピーカ
ボックスであって、 ボックス内部に固定されて第1および第2のスピーカが
取り付けられ、ボックスの全内容積を、上記スピーカの
前面側ボックス容積と上記スピーカの後面側ボックス容
積に仕切るバッフル板と、 上記バッフル板と上記天板の間に設けられ、上記前面側
ボックス容積を、さらに、上記第1のスピーカの前面側
の第1ボックス容積と、上記第2のスピーカの前面側の
第2ボックス容積とに仕切る第1の仕切り板と、 上記バッフル板と上記底板の間に設けられ、上記後面側
ボックス容積を、さらに、上記第1のスピーカの後面側
の第3のボックス容積と、上記第2のスピーカの後面側
の第4のボックス容積とに仕切る第2の仕切り板と、 上記第1のボックス容積に通じるように上記側板に設け
られた第1のポートと、 上記第2のボックス容積に通じるように上記側板に設け
られた第2のポートと、 上記第3のボックス容積と上記第4のボックス容積の間
に通じるように上記仕切り板に設けられた第3のポート
とからなることを特徴とするスピーカボックスの構造。 - 【請求項2】 請求項1記載のスピーカボックスの構造
において、前記第3のポートの口径および/または長さ
を変えて、動的ボックス容積を変えることができること
を特徴とするスピーカボックスの構造。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のスピーカボック
スの構造において、さらに、 上記第3のボックス容積に通じるように上記側板に設け
られた第4のポートと、 上記第4のボックス容積に通じるように上記側板に設け
られた第5のポートとを含むことを特徴とするスピーカ
ボックスの構造。 - 【請求項4】 請求項3記載のスピーカボックスの構造
において、さらに、前記第4および第5のポートの口径
および/または長さをそれぞれ変えることによって、ス
ピーカボックスの総合的な再生周波数帯域を変えること
ができることを特徴とするスピーカボックスの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10329053A JP2000156895A (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | スピーカボックスの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10329053A JP2000156895A (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | スピーカボックスの構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000156895A true JP2000156895A (ja) | 2000-06-06 |
Family
ID=18217097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10329053A Pending JP2000156895A (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | スピーカボックスの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000156895A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100645530B1 (ko) * | 2005-07-28 | 2006-11-14 | 삼성전자주식회사 | 저음특성 향상을 위한 어쿠스틱 필터를 가진 스테레오스피커 장치 |
CN109525925A (zh) * | 2017-09-20 | 2019-03-26 | 卡西欧计算机株式会社 | 扬声器装置以及具备扬声器装置的设备 |
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1998
- 1998-11-19 JP JP10329053A patent/JP2000156895A/ja active Pending
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