JP2019057729A - SiC半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、この半導体装置によれば、各トレンチにおいて側面および底面を接続するエッジ部が、外方に向かう湾曲状に形成されている。各トレンチのエッジ部が湾曲状であれば、当該エッジ部に集中する電界を緩和できる。よって、スーパージャンクション構造による耐圧向上効果を高めることができる。
より具体的には、この製造方法によれば、トレンチの内面に第2導電型不純物が注入される。しかも、不純物がSiCで拡散し難いことを利用して、トレンチの内面からのコラム領域の幅を不純物の注入条件の調節によって容易に制御できる。このように形成された第2導電型コラム領域と、第1導電型コラム領域との界面には、トレンチの深さ方向に沿うpn接合が形成される。そして、この界面(pn接合)からトレンチの深さ方向に直交する方向に空乏層が形成される。これにより、スーパージャンクション構造を形成できる。
また、この製造方法によれば、各トレンチにおいて側面および底面を接続するエッジ部が、外方に向かう湾曲状に形成される。各トレンチのエッジ部が湾曲状であれば、当該エッジ部に集中する電界を緩和できる。よって、スーパージャンクション構造による耐圧向上効果を高めることができる。
図1は、本発明の第1実施形態のショットキーバリアダイオード1の模式的な平面図である。
本発明の半導体装置の一例としてのショットキーバリアダイオード1は、その表面を法線方向から見た平面視(以下、単に「平面視」と言う。)において、四角形状のSiC半導体層6を含む。SiC半導体層6は、図1の紙面における上下左右方向の長さがそれぞれ数mm程度である。
図3(a)(b)に示すように、SiC半導体層6は、n+型のSiC基板9と、n型のSiCエピタキシャル層10とを含む。本実施形態におけるSiCエピタキシャル層10は、ドリフト層として形成されている。SiC基板9の厚さは、たとえば50μm〜600μmであり、SiCエピタキシャル層10の厚さは、たとえば3μm〜100μmである。また、SiC基板9の不純物濃度は、たとえば1×1018cm−3〜1×1020cm−3であり、SiCエピタキシャル層10の不純物濃度は、たとえば5×1014cm−3〜5×1017cm−3である。n型不純物としては、たとえば、窒素(N)、リン(P)、ひ素(As)などを使用できる。
各表面注入層16は、n型コラム領域13の表面部に形成されている。各表面注入層16は、トレンチ8のストライプ方向に関して、互いに間隔を空けて形成されている。各表面注入層16のストライプ方向の幅W4は、たとえば0.5μm〜5μmであり、各表面注入層16間の幅W5は、たとえば1μm〜10μmである。各表面注入層16のストライプ方向と直交する方向の幅は、いずれもn型コラム領域13の幅W2と同一である。
SiCエピタキシャル層10の表面には、表面電極の一例としてのアノード電極17が形成されている。アノード電極17は、アクティブ領域7を覆うように形成されており、p型コラム領域12、n型コラム領域13および表面注入層16と電気的に接続されている。アノード電極17は、異なる導電材料が積層された積層構造を有している。
ショットキーバリアダイオード1の動作は次の通りである。アノード電極17に電圧が印加されていない状態(=0V)では、ショットキー障壁によって多数キャリアである電子の移動が制限されるため、電流は流れない。このとき、n型コラム領域13の全域が空乏化されていなくてもよい。スーパージャンクション構造によれば、n型コラム領域13の不純物濃度を比較的に高く形成できる。この場合、p型コラム領域12と、n型コラム領域13との界面における空乏層が拡がり難くなるが、電子の移動は、ショットキー障壁によって制限される。したがって、n型コラム領域13の全域が空乏化されていなくても、電流が流れることがない。
一方、アノード電極17に逆方向電圧が印加されると、p型コラム領域12およびn型コラム領域13間の各界面(各pn接合部)から空乏層が延びて、n型コラム領域13の全域が空乏化する。これにより、アノード電極17からカソード電極18に至る電流経路が閉じられる。そのため、多数キャリアである電子は、アノード電極17およびカソード電極18間を移動し得ないので、電流が流れることがない。
図4(a)(b)〜図7(a)(b)は、それぞれ図3(a)(b)のショットキーバリアダイオード1の製造工程の一部を示す図である。
まず、図4(a)(b)に示すように、n+型のSiC基板9が用意される。次に、n型の不純物を注入しながらSiCがエピタキシャル成長されて、SiC基板9上にn型のSiCエピタキシャル層10が形成される。これにより、SiC基板9およびSiCエピタキシャル層10を含むSiC半導体層6が形成される。
次に、図6(a)(b)に示すように、トレンチ8の形成時におけるハードマスク50を利用して、各トレンチ8の内面(各トレンチ8の側面および底部)にp型の不純物(たとえば、アルミニウム)が注入される。p型の不純物は、SiCエピタキシャル層10の表面に対して所定の傾斜角度をつけて各トレンチ8の内面に注入される。p型の不純物の注入条件は、たとえば、ドーピングエネルギーが30keV〜1200keVであり、ドーズ量が1×1010cm−2〜1×1013cm−2である。トレンチ8の内面に対するp型不純物の注入は、当該p型の不純物の注入を1回だけ実行する1段階注入であってもよいし、複数回に亘って行う多段階注入であってもよい。各トレンチ8の内面にp型の不純物が注入された後、ハードマスク50は除去される。
次に、図7(a)(b)に示すように、たとえばCVD法により、各トレンチ8を埋め戻して、SiCエピタキシャル層10の表面を覆うように絶縁膜14(本実施形態では、SiO2膜)が形成される。次に、絶縁膜14の不要な部分がエッチバックによって除去される。これにより、絶縁膜14が各トレンチ8に埋め込まれる。
以上の方法によれば、トレンチ8内面への不純物注入によってp型コラム領域12およびn型コラム領域13からなるスーパージャンクション構造を形成できるので、簡単かつ低コストで済むショットキーバリアダイオード1を提供できる。
図8(a)(b)に示すように、本実施形態のショットキーバリアダイオード2におけるSiCエピタキシャル層10は、n型の第1ドリフト層21と、第1ドリフト層21上に当該第1ドリフト層21よりも低濃度に形成された本発明の低濃度領域の一例としてのn−型の第2ドリフト層22とを含む。第1ドリフト層21の不純物濃度は、たとえば5×1014cm−3〜5×1017cm−3であり、第2ドリフト層22の不純物濃度は、たとえば1×1014cm−3〜1×1017cm−3である。つまり、本実施形態におけるn型コラム領域13は、第1ドリフト層21および第2ドリフト層22を含む構成となる。
本実施形態における表面注入層16は、その底部が第2ドリフト層22の途中部に位置している。表面注入層16の底部は、第1ドリフト層21と第2ドリフト層22との境界を横切って、第1ドリフト層21内に位置していてもよい。
図9(a)(b)〜図14(a)(b)は、それぞれ図8(a)(b)のショットキーバリアダイオード2の製造工程の一部を示す図である。
まず、図9(a)(b)に示すように、n+型のSiC基板9が用意される。次に、n型の不純物を選択的に注入しながらSiCがエピタキシャル成長されて、SiC基板9上に第1ドリフト層21および第2ドリフト層22をこの順に含むSiCエピタキシャル層10が形成される。次に、図4(a)(b)と同様の工程を経て、表面注入層16が形成される。
次に、図11(a)(b)に示すように、前述の図6(a)(b)と同様の工程を経て、p型コラム領域12と、n型コラム領域13とが形成される。
次に、図13(a)(b)に示すように、第1表面トレンチ24を形成すべき領域に選択的に開口を有するハードマスク51がSiCエピタキシャル層10上に形成される。次に、ハードマスク51を介するエッチングにより、第1表面トレンチ24が形成される。このとき、第1表面トレンチ24の底部は、第2ドリフト層22の深さ方向途中部に位置するように形成されてもよいし、第2ドリフト層22を貫通して、第1ドリフト層21の深さ方向途中部に至るように形成されてもよい。
以上のように、ショットキーバリアダイオード2によれば、n型コラム領域13は、ショットキー接合の界面部に、比較的に不純物濃度が低い第2ドリフト層22を有している。したがって、SiCエピタキシャル層10の表面部の不純物濃度を小さくできるので、逆方向電圧印加時にSiCエピタキシャル層10の表面にかかる電界強度を低減できる。その結果、逆方向電圧印加時におけるリーク電流を低減できる。
図15(b)に示すように、n型コラム領域13には、複数の第2電界緩和領域26が形成されている。各第2電界緩和領域26は、n型コラム領域13の表面に選択的に形成された本発明の第2トレンチの一例としての第2表面トレンチ27と、第2表面トレンチ27を取り囲むように、平面視環状に形成されたp型の第2内面注入層28とを含む。
アノード電極17は、SiCエピタキシャル層10の表面から第2表面トレンチ27に入り込むように形成されている。第2表面トレンチ27に入り込んだアノード電極17は、第2内面注入層28を介して、第2ドリフト層22およびn型コラム領域13と電気的に接続されている。アノード電極17(下層電極17a)は、n型コラム領域13との間でショットキー接合を形成している。
図16(a)(b)〜図21(a)(b)は、それぞれ図15(a)(b)のショットキーバリアダイオード2の製造工程の一部を示す図である。
まず、図16(a)(b)に示すように、n+型のSiC基板9が用意される。次に、n型の不純物を選択的に注入しながらSiCがエピタキシャル成長されて、SiC基板9上に第1ドリフト層21および第2ドリフト層22をこの順に含むSiCエピタキシャル層10が形成される。
次に、図18(a)(b)に示すように、前述の図6(a)(b)と同様の工程を経て、p型コラム領域12と、n型コラム領域13とが形成される。
次に、図20(a)(b)に示すように、第2表面トレンチ27を形成すべき領域に選択的に開口を有するハードマスク52が形成される。このハードマスク52を介するエッチングにより、第2表面トレンチ27が形成される。このとき、第2表面トレンチ27の底部は、第2ドリフト層22の深さ方向途中部に位置するように形成されてもよいし、第2ドリフト層22を貫通して、第1ドリフト層21の深さ方向途中部に至るように形成されてもよい。
以上のように、ショットキーバリアダイオード3によれば、電界緩和領域26が第2ドリフト層22に形成されている。第2電界緩和領域26において、第2内面注入層28と、第2ドリフト層22との界面には、pn接合部が形成されている。したがって、第2内面注入層28と第2ドリフト層22との界面(pn接合部)では、トレンチ8の深さ方向に直交する方向に空乏層が形成される。そのため、ショットキー接合の界面部における電界強度を効果的に緩和できる。
この場合、図20(a)(b)の工程において、ハードマスク52に代えて、第2表面トレンチ27を形成すべき領域に加えて、第1表面トレンチ24を形成すべき領域に選択的に開口を有するハードマスクが形成される。次に、当該ハードマスクを介するエッチングにより、第1表面トレンチ24および第2表面トレンチ27が形成される。
図22(a)(b)は、本発明の第4実施形態のショットキーバリアダイオード4の模式的な断面図である。図22(a)(b)において、図3(a)(b)に示す各部に相当する部分には、それらの各部に付した参照符号と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
このようなショットキーバリアダイオード4は、図4(a)(b)の工程に代えて、図23(a)(b)〜図25(a)(b)の工程を実行することにより製造できる。図23(a)(b)〜図25(a)(b)は、図22(a)(b)のショットキーバリアダイオード4の製造工程の一部を示す図である。
次に、図25(a)(b)に示すように、高濃度領域41と同一のn型の不純物を選択的に注入しながらSiCをエピタキシャル成長させて、高濃度領域41上に低濃度領域42を形成する。これにより、高濃度領域41と、低濃度領域42とを含むSiCエピタキシャル層10が形成される。その後、前述の図5(a)(b)〜図7(a)(b)と同様の工程を経て、ショットキーバリアダイオード4が形成される。
ここで、SiCエピタキシャル層10が一様な不純物濃度で形成されている場合、トレンチ8の底部に沿うp型コラム領域12によって形成される電界が、トレンチ8の側部に沿うp型コラム領域12によって形成される電界よりも高くなる。そのため、トレンチ8の底部およびエッジ部に電界が集中する場合がある。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はさらに他の形態で実施することもできる。
また、前述の第2実施形態における第1内面注入層25の厚さに関して、第1表面トレンチ24の底部に沿って形成された部分と第1表面トレンチ24の側面に沿って形成された部分とが、同一厚さであってもよい。
また、前述の各実施形態では、SiCエピタキシャル層10の表面に対して垂直なトレンチ8,24,27が形成された例について説明したが、トレンチ8,24,27は、開口から底部に向けて開口幅が狭まる断面視台形状(テーパ状)に形成されていてもよい。
本発明のショットキーバリアダイオード1〜4は、たとえば、電気自動車(ハイブリッド車を含む)、電車、産業用ロボットなどの動力源として利用される電動モータを駆動するための駆動回路を構成するインバータ回路に用いられるパワーモジュールに組み込むことができる。また、太陽電池、風力発電機その他の発電装置(とくに自家発電装置)が発生する電力を商用電源の電力と整合するように変換するインバータ回路に用いられるパワーモジュールにも組み込むことができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。この明細書および図面から抽出される特徴の例を以下に示す。
前記半導体装置は、たとえば、第1導電型のSiCからなる半導体層に複数のトレンチを形成する工程と、前記トレンチの内面に第2導電型不純物を注入することによって、各前記トレンチの内面に沿って第2導電型コラム領域を形成すると共に、隣り合う前記第2導電型コラム領域の間に第1導電型コラム領域を形成する工程と、前記トレンチに絶縁膜を埋め込む工程とを含む、半導体装置の製造方法によって製造できる。
より具体的には、SiCからなる半導体層にスーパージャンクション構造を形成する方法として、トレンチに第2導電型のSiCを埋め込む方法と、マルチエピタキシャル成長法とが検討されている。マルチエピタキシャル成長法とは、複数周期に亘って第2導電型の不純物を注入(イオン注入)しながらSiCをエピタキシャル成長させる方法である。この場合、トレンチを半導体層に形成しないで、第2導電型の不純物領域を形成できる。
以上のように、トレンチ内面への不純物注入によってスーパージャンクション構造を形成できるので、簡単かつ低コストで済む。そして、得られた半導体装置では、スーパージャンクション構造によって、耐圧を向上させることができる。
[項3]前記半導体層の表面に沿う方向に関して、前記第1導電型コラム領域の幅W2と、前記第1導電型コラム領域の両側の前記第2導電型コラム領域の各幅W1および前記トレンチの幅W3とが、式:W2≦W1+W1+W3を満たしている、項1または2に記載の半導体装置。
この半導体装置によれば、一方の第1導電型コラム領域との界面から延びる空乏層と、他方の第1導電型コラム領域との界面から延びる空乏層とを一体にして、第1導電型コラム領域の全域を空乏化できる。その結果、スーパージャンクション構造による耐圧向上の効果をより良好に達成できる。
この半導体装置によれば、半導体層の表裏面の間において、絶縁膜が埋め込まれた部分の容量を選択的に低減できる。よって、半導体層の表裏面の間の容量を全体として低減できる。
[項6]前記半導体層上に配置され、前記第1導電型コラム領域と共にショットキー接合を形成する表面電極を含む、項1〜5のいずれか一項に記載の半導体装置。
この半導体装置によれば、ショットキーバリアダイオードを提供できる。
[項7]前記第1導電型コラム領域は、前記ショットキー接合の界面部に、当該界面部の下方部よりも不純物濃度が低い低濃度領域を有している、項6に記載の半導体装置。
この半導体装置によれば、逆方向電圧印加時に半導体層の表面にかかる電界強度を低減できる。その結果、逆方向電圧印加時におけるリーク電流を低減できる。
この半導体装置によれば、第1導電型コラム領域における電界強度が緩和されるため、当該第1導電型コラム領域に電界が集中することを効果的に抑制できる。
[項10]前記電界緩和部は、前記第1導電型コラム領域の表面に選択的に形成された第2トレンチと、前記第2トレンチの内面に対する不純物注入によって形成された第2導電型の内面注入層とを含む、項8または9に記載の半導体装置。
トレンチの内面に沿う第2導電型コラム領域によって形成される電界は、トレンチの深さ方向に沿って均一であることが望ましい。しかし、トレンチの内面に対する不純物の注入により第2導電型コラム領域を形成する場合、トレンチの底部に沿う第2導電型コラム領域の不純物濃度が比較的に高く形成されることがある。
さらに、製造工程では、不純物が拡散し難いというSiCの性質を利用することにより、高濃度領域の不純物濃度および厚さを正確に制御できる。また、イオン注入後に活性化処理等が実行されても、不純物が半導体層内で広く拡散するということがない。これにより、所望の濃度プロファイルを有する半導体層を形成できる。
この半導体装置によれば、高濃度領域内における第2導電型コラム領域を、実質的に高濃度領域の一部とみなすことができる。これにより、トレンチの底部およびエッジ部における電界集中の緩和効果をより一層向上させることができる。
2 ショットキーバリアダイオード
3 ショットキーバリアダイオード
4 ショットキーバリアダイオード
6 SiC半導体層
8 トレンチ
12 p型コラム領域
13 n型コラム領域
14 絶縁膜
16 表面注入層
17 アノード電極
23 第1電界緩和領域
24 第1表面トレンチ
25 第1内面注入層
26 第2電界緩和領域
27 第2表面トレンチ
28 第2内面注入層
41 高濃度領域
W1 p型コラム領域の幅
W2 n型コラム領域の幅
W3 トレンチの幅
Claims (20)
- SiCからなり、表面を有する第1導電型の半導体層と、
前記半導体層の前記表面に形成され、側面、底面、ならびに、前記側面および前記底面を接続し、外方に向かう湾曲状に形成されたエッジ部をそれぞれ有する複数の断面視U字形状のトレンチと、
各前記トレンチに一体物として埋め込まれた単層絶縁膜と、
前記半導体層において複数の前記トレンチに沿う領域に互いに間隔を空けて形成された複数の第2導電型コラム領域と、
前記半導体層において互いに隣り合う複数の前記第2導電型コラム領域の間に形成された第1導電型コラム領域と、
前記第1導電型コラム領域の表面部に形成され、複数の前記第2導電型コラム領域に電気的に接続された第2導電型の表面注入層と、を含む、半導体装置。 - 複数の前記第2導電型コラム領域は、対応する前記トレンチの前記側面、前記底面および前記エッジ部に沿うようにそれぞれ形成されている、請求項1に記載の半導体装置。
- 複数の前記第2導電型コラム領域は、対応する前記トレンチの前記側面を被覆する側面被覆部、および、対応する前記トレンチの前記底面を被覆し、前記側面被覆部の厚さよりも大きい厚さを有する底面被覆部をそれぞれ有している、請求項1または2に記載の半導体装置。
- 複数の前記第2導電型コラム領域は、対応する前記トレンチに埋め込まれた前記単層絶縁膜にそれぞれ接している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 複数の前記トレンチは、平面視において外側に向かう湾曲状に形成された角部をそれぞれ有している、請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 複数の前記トレンチは、平面視においてストライプ状に形成されており、長手方向の両端部に位置する前記角部が外側に向かう湾曲状になるように形成されている、請求項5に記載の半導体装置。
- 前記半導体層の前記表面に沿う方向に関して、前記第1導電型コラム領域の幅W2と、前記第1導電型コラム領域の両側の前記第2導電型コラム領域の各幅W1および前記トレンチの幅W3とが、式:W2≦W1+W1+W3を満たしている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記単層絶縁膜は、SiCよりも低い比誘電率を有する材料からなる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記単層絶縁膜は、SiO2からなる、請求項8に記載の半導体装置。
- 前記半導体層の前記表面の上に配置され、前記第1導電型コラム領域との間でショットキー接合を形成する表面電極を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記第1導電型コラム領域は、前記表面電極との間で前記ショットキー接合を形成する低濃度領域、および、前記低濃度領域の下方部に形成され、前記低濃度領域の不純物濃度よりも高い不純物濃度を有する高濃度領域を含む、請求項10に記載の半導体装置。
- 前記トレンチの幅よりも大きい幅を有し、かつ、前記トレンチの深さよりも小さい深さを有し、前記トレンチに連通するように前記半導体層の前記表面に形成された第2トレンチをさらに含み、
前記表面電極は、前記第2トレンチ内において前記半導体層および前記単層絶縁膜に接している、請求項10または11に記載の半導体装置。 - 前記表面注入層は、複数の前記トレンチの前記底面に対して前記半導体層の前記表面側の深さ位置し、かつ、平面視において互いに間隔を空けて形成されている、請求項1〜11のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記表面注入層は、前記第1導電型コラム領域の表面部の電界強度を緩和する電界緩和部を形成している、請求項1〜13のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記半導体層の前記表面において前記第1導電型コラム領域に形成された第3トレンチをさらに含み、
前記表面注入層は、前記第3トレンチの内面に沿って形成された内面注入層である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の半導体装置。 - 前記半導体層は、前記表面から厚さ方向に向けて不純物濃度が高くなる濃度プロファイルを有している、請求項1〜15のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記第2導電型コラム領域の不純物濃度は、前記半導体層において複数の前記トレンチの前記底面を区画する領域の不純物濃度と同一か、またはそれよりも低い、請求項16に記載の半導体装置。
- SiCからなり、表面を有する第1導電型の半導体層を用意する工程と、
前記半導体層の前記表面を掘り下げることにより、側面、底面、ならびに、前記側面および前記底面を接続し、外方に向かう湾曲状に形成されたエッジ部をそれぞれ有する複数の断面視U字形状のトレンチを形成する工程と、
複数の前記トレンチの内面に第2導電型不純物を注入することにより、前記半導体層において複数の前記トレンチに沿う領域に複数の第2導電型コラム領域を互いに間隔を空けて形成すると同時に、前記半導体層において互いに隣り合う複数の前記第2導電型コラム領域の間の領域に第1導電型コラム領域を形成する工程と、
前記第1導電型コラム領域の表面部に複数の前記第2導電型コラム領域に電気的に接続されるように第2導電型不純物を注入することにより、第2導電型の複数の表面注入層を形成する工程と、
各前記トレンチに単一の絶縁材料を埋め込むことにより、各前記トレンチ内に一体物からなる単層絶縁膜を形成する工程と、を含む、半導体装置の製造方法。 - 前記表面注入層を形成する工程は、複数の前記トレンチよりも浅い領域に前記第2導電型不純物を注入する工程を含む、請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記表面注入層を形成する工程は、平面視において前記第1導電型コラム領域の表面部に前記第2導電型不純物を間隔を空けて注入することにより、複数の前記表面注入層を形成する工程を含む、請求項18または19に記載の半導体装置の製造方法。
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