JP2019056620A - クロマトグラフのデータ処理装置 - Google Patents
クロマトグラフのデータ処理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019056620A JP2019056620A JP2017180969A JP2017180969A JP2019056620A JP 2019056620 A JP2019056620 A JP 2019056620A JP 2017180969 A JP2017180969 A JP 2017180969A JP 2017180969 A JP2017180969 A JP 2017180969A JP 2019056620 A JP2019056620 A JP 2019056620A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- peak
- measurement
- standard sample
- measured
- allowable width
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N30/00—Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
- G01N30/02—Column chromatography
- G01N30/86—Signal analysis
- G01N30/8624—Detection of slopes or peaks; baseline correction
- G01N30/8631—Peaks
- G01N30/8637—Peak shape
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N30/00—Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
- G01N30/02—Column chromatography
- G01N30/86—Signal analysis
- G01N30/8624—Detection of slopes or peaks; baseline correction
- G01N30/8631—Peaks
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N30/00—Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
- G01N30/02—Column chromatography
- G01N30/86—Signal analysis
- G01N30/8651—Recording, data aquisition, archiving and storage
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N30/00—Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
- G01N30/02—Column chromatography
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N30/00—Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
- G01N30/02—Column chromatography
- G01N2030/022—Column chromatography characterised by the kind of separation mechanism
- G01N2030/027—Liquid chromatography
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N30/00—Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
- G01N30/02—Column chromatography
- G01N30/86—Signal analysis
- G01N30/8658—Optimising operation parameters
- G01N30/8662—Expert systems; optimising a large number of parameters
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Immunology (AREA)
- Pathology (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
Abstract
Description
特許文献1には、標準試料により予め作製した同定用のテーブルに、ピークの出現順序も記録しておくことで、測定装置のスタートボタンを押すタイミングのずれ等により保持時間が変動した場合に、隣接するピークを同定してしまういわゆる同定ずれを防止することが記載されている。
又、特許文献2には、標準試料により予め同定用のテーブルを作製しておくと共に、測定の際、標準試料による測定を行い、標準試料が同定できた(合格した)場合には同定テーブルの許容幅を狭め、測定試料の同定誤りを抑制することが記載されている。
しかしながら、特許文献1の技術では、同定用のテーブルは既知のものとして固定され、例えば毎日の測定条件の変動によるピークの出現時間(保持時間)のずれを考慮することができなかった。このため、本来なら未知試料のピークが標準試料のピークと一致して正しく同定できたはずの場合でも、測定条件の変動による未知試料のピークのずれにより、同定不能と誤認することがあった。
一方、特許文献2の技術の場合、予め既知試料用の所定のタイムウインドウを用意しなければならない問題がある。また基本的にはひとつのタイムウインドウでひとつのピークを同定することを意図していた。
そこで、本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、任意入力された複数ピークを一斉同定することを意図し、且つひとつひとつピーク同定する方法に匹敵する同定精度でピーク同定を行えるようにしたクロマトグラフのデータ処理装置の提供を目的とする。
このクロマトグラフのデータ処理装置によれば、第2の許容幅W3を変更許容幅W2よりも狭めることで、標準試料の同定誤りを抑制し、測定精度が向上する。
このクロマトグラフのデータ処理装置によれば、測定した実測ピークの範囲を過不足なくカバーした測定ウィンドウWMの設定ができ、ピークの本数をより正確に抽出することができる。
このクロマトグラフのデータ処理装置によれば、同定した標準試料のピークが変更後の標準試料タイムテーブルを用いて測定された標準試料のピークに基づいて測定したことが作業者に認識できる。これにより、例えば、ピークの保持時間のずれが生じた原因を作業者が推測する情報が与えられ、ピークの保持時間のずれの原因解析や改善等に資することができる。
前記測定試料同定部は、前記測定実測ピークを同定した後、前記測定実測ピークの少なくとも最後の溶出成分のピークが、前記第2の許容幅W3の範囲内、又は所定のピーク幅の閾値内に収まるか否かを判定し、肯定判定の場合に正しく同定されたと判定してもよい。
前記測定試料同定部は、前記測定実測ピークを同定した後、前記測定実測ピークのすべてにそれぞれ対応する前記実測保持時間Tと前記第1の保持時間Rの相関係数を算出し、該相関係数が所定の閾値内に収まるか否かを判定し、肯定判定の場合に正しく同定されたと判定してもよい。
図1は、本発明の実施形態に係るクロマトグラフのデータ処理装置50を含むクロマトグラフ装置100の構成を示す図であり、具体的にはクロマトグラフ装置100はアミノ酸分析用液体クロマトグラフ分析装置を構成する。
クロマトグラフ装置100は、第1〜第4溶離液槽1a〜1d、蒸留水槽2、カラム再生液槽3を備える。これらの槽の下流にはそれぞれ、対応する電磁弁6a〜6fが配置され、電磁弁6a〜6fの下流で1つの流路に合流して溶離液ポンプ(プランジャポンプ)9に繋がっている。
これらの槽の中から対応する電磁弁6a〜6fを操作して所望の溶離液は、溶離液ポンプ9によってアンモニアフィルタカラム11を通して、オートサンプラ12によって導入されたアミノ酸試料を送液し、溶離液中のアミノ酸試料が分離カラム13で分離される。
そして、分離されたアミノ酸はニンヒドリン試薬とミキサ14で混合され、ミキサ14の下流の反応カラム15で加熱されて反応が生じる。反応によって発色したアミノ酸(ルーエマンパープル)は、反応カラム15の下流の検出器16で連続的に検知され、データ処理装置50によってクロマトグラム及びデータとして出力され、記録、保存される。 クロマトグラフのデータ処理装置50は例えばパーソナルコンピュータであり、CPU(中央制御装置)、RAM、ROM、ハードディスク等の記憶部55、並びにモニタ等の表示部51、作業者の指示が入力されるキーボード等の入力部53等を備える。
測定試料タイムテーブル33は、複数の特定成分のピーク毎の実測保持時間T及び第2の許容幅W3を格納し、記憶部55に記憶されている。
ピーク本数判定部21、標準試料タイムテーブル変更部22、標準試料同定部23、測定試料タイムテーブル設定部24、測定試料同定部25、出力制御部26は、コンピュータプログラム等として実装され、例えばROMから読みだされてCPUで実行される。
図2に示すように、標準試料タイムテーブル31は、標準試料の複数の特定成分(成分名Xi)のピーク毎の第1の保持時間R1i及び第1の許容幅W1iを格納する。ここで、iは1以上の自然数である。なお、i=1は最も保持時間が短い第1成分のピークでありAsp(アスパラギン酸)に対応する。そして、i=1のピークの第1の保持時間をR11で表記し、第1の許容幅をW11で表記する。i=2以降のピークも同様である。又、本例ではi=1〜18である。
又、標準試料のクロマトグラムの実測ピークは図3に示すように複数本(本例の場合、正確に測定できたときの本来のピークは18本)あり、このうち、所定の閾値(5mV)以上の強度を持つ実測ピークも示されている。
まず、標準試料同定部23は、図2のVIS1用の元標準試料タイムテーブル31(第1の保持時間R1、第1の許容幅W1)から測定成分を抽出(成分数n)し、実測した標準試料のピーク同定結果から、同定できたピーク数を確認する(ステップS2)。標準試料の同定は常法に従い、測定した標準試料のクロマトグラフの各実測ピークが標準試料タイムテーブル31の各第1の保持時間R1iにそれぞれ第1の許容幅W1i(iは1以上の自然数)の許容範囲内で一致するか否かを判定して行う。許容範囲は、保持時間R1i±許容幅W1iである。なお、1つの許容範囲内に複数の実測ピークがある場合、所定の規則により1つのピーク(例えば、保持時間の長いもの)を同定する。以下の同定も同様である。
ここで、VIS1とは、可視吸光光度計のチャンネル1番(波長570nm)での測定を指す。
まず、ピーク本数判定部21は標準試料タイムテーブル31の第1成分(i=1)〜最終成分(i=18)の各第1の保持時間R11、R118と変更許容範囲W111、W118を抽出し、測定ウィンドウWMを決定する(ステップS6)。具体的には、図3に示すように、(最も短時間の第1の保持時間R11−変更許容幅W11)から、(最も長時間の第1の保持時間R118+第1の許容幅W118)までの時間間隔を測定ウィンドウWMとし、図3に示すように、ピーク本数判定部21は、測定ウィンドウWM内で、所定の閾値(本例では5mV)以上の強度の実測ピークの本数mをカウントする(ステップS8)。ステップS8では、所定の閾値に代えて、又は所定の閾値の本数をカウントした後、さらに所定の閾値(本例では100万μV・s)以上のピーク面積を持つピークの本数mをカウントしてもよい。閾値として強度、ピーク面積のいずれを選ぶか、又は両方を実行するかは、標準試料及び測定試料によって決めればよい。
なお、測定ウィンドウWMの設定方法は特に限定されず、例えば予め決められた範囲としても良いが、(第1の保持時間R11−変更許容幅W11)から、(第1の保持時間R118+変更許容幅W118)までの時間間隔とすると、測定した実測ピークの範囲を過不足なくカバーした測定ウィンドウWMの設定ができ、ステップS8のカウントがより正確になる。
ステップS10で「Yes」であれば、標準試料タイムテーブル変更部22は、標準試料タイムテーブルの第1の許容幅W1を大きくした変更許容幅W2に変更する(ステップS12)。
なお、標準試料タイムテーブル31の変更方法として、テーブルを書き換えると、元の第1の許容幅W1iのデータが失われるので、第1の許容幅W1iを書き換えられない領域に別に記憶しておいてもよい。又、元の標準試料タイムテーブル31を書き換えずに残し、書き換えたテーブルを変更テーブルとして別に記録してもよい。
図7は、変更された標準試料タイムテーブル31にて、標準試料の実測ピークを同定する態様を示す。本例では、保持時間の長い方のピークから順に、変更許容幅W2iにて同定を行っている。
図8は、実測保持時間Tで設定された測定試料タイムテーブル33のデータ構成を示す図である。例えば、i=2の第2成分のピーク(Thr:スレオニン)の第1の保持時間R12=5.6(min)に対し、標準試料の実測ピークが同定されたとき、その実測ピークの実測保持時間T2=5.61(min)である。従って、測定試料タイムテーブル33の実測保持時間T2=5.61(min)に設定される。
本例では、第2の許容幅W3は、元の第1の許容幅W1に設定される、つまり、第2の許容幅W3が変更許容幅W2よりも狭められる。第2の許容幅W3を変更許容幅W2よりも狭めると、測定試料の同定誤りを抑制し、測定精度が向上する。但し、第2の許容幅W3はこれに限定されない。
上記した図4は、VIS1(可視吸光光度計のチャンネル1番:570nm)でアミノ酸を分析した例を示すが、アミノ酸のうち、プロリン(Pro)のようにVIS1ではピークが比較的小さく、定量が困難な化合物も存在する。
そこで、1つの波長(VIS1)で他のアミノ酸を同定しながら、プロリンについては異なる波長(VIS2:440nm)でピークを同定し、定量するため、VIS1ではプロリンを同定しない(検出しない)ようにしたいという要望がある。このため、図4のステップS8の閾値は、プロリンが検出されないであろう値に設定されており、通常はステップS10で「Yes」になるよう、つまり、プロリンが検出されないようになっている。
ところが、プロリンが検出されてしまう場合もあり、かかる場合にVIS1でピークを検出する閾値を高くし、プロリンを検出しないようにするため、図3に示す処理をおこなう。
ステップS19で「Yes」であれば、本来プロリンが検出されないときのピーク本数mに対し、ピークが1本多いから、プロリンが検出されたとみなし、図5のステップS32に移行する。
除外して残った実測ピークについて、標準試料同定部23は、図9の元のVIS2用標準試料タイムテーブル31(第一の保持時間Q1j、第一の許容幅Z1J)で標準試料を同定する(ステップS38)。標準試料の同定は、常法に従い、測定した標準試料のクロマトグラフの各実測ピークの内、閾値以上のピークが標準試料タイムテーブル31の各第1の保持時間Q1jにそれぞれ第1の許容幅Z1j(jは1以上の自然数)の許容範囲内で一致するか否かを判定して行う。なお、許容範囲は、保持時間Q1j±許容幅Z1jである。
ステップS40で「No」であれば、測定試料タイムテーブル設定部24は、VIS1のステップS12と同様に許容範囲を変更し、ワイドな許容幅Z2jに変更して測定試料タイムテーブル(図10)を作成する(ステップS44、46)。次に、実測ピーク全てが同定できたかを判定する(ステップS48)。実測ピーク全てが同定できなかった場合は、測定試料タイムテーブル設定部24は元のVIS2用標準試料タイムテーブル31を変更なく終了する。
実測ピーク全てが同定できた場合は、測定試料タイムテーブル設定部24は、図11のVIS2用測定試料タイムテーブルを実測保持時間Q3jと元の許容範囲Z1jを用いて作成する(ステップ50)。
図4ステップS22の処理は、具体的には例えば図12に示すようにして行うことができる。まず、ステップS14にて、標準試料同定部23は、変更後の標準試料タイムテーブル31で、m本の実測ピーク全てを同定すると共に、変更前の元の標準試料タイムテーブル31でもm本の実測ピーク全てを同定する。この時、例えば第8成分のピークP8が元の標準試料タイムテーブル31の許容範囲(ウィンドウ)Aから外れる一方、第9成分のピークP9は許容範囲Aの範囲内にあることがわかる。
従って、出力制御部26は、許容範囲Aの範囲から外れたピークP8のデータに識別情報(例えば、フラグ)を付し、適宜表示部51にその旨のマークを表示させて測定実測ピークの同定結果を出力する。なお、図12において、ピークP8は、変更後の標準試料タイムテーブル31の許容範囲(ウィンドウ)Bの範囲内にあることはいうまでもない。
図13においては、測定実測ピークのチャート(上段)の他、各測定試料の実測ピークの同定結果(ピークNo、保持時間、成分名等)が表形式で表示され(下段)、第7,8成分(ピークNo.7,8)の欄の右側に、それぞれマークMが表示されている。このマークMは、第7,8成分の各実測保持時間が許容範囲Aからどれだけ外れたかの数値で表され、本例では、それぞれ許容範囲Aから0.25min外れた。
である。
なお、マークMの表示態様は上記に限らず、例えば測定実測ピークのチャート上に表記してもよい。
以上のように、第1の許容幅W1を外れたピークに対応して同定された実測ピークに目印情報(マークM)を付して出力することで、その標準試料のピークが変更後の標準試料タイムテーブル31を用いてステップS14で測定された標準試料のピークに基づいて測定したことが作業者に認識できる。これにより、例えば、ピークの保持時間のずれが生じた原因を作業者が推測する情報が与えられ、ピークの保持時間のずれの原因解析や改善等に資することができる。
そして、標準試料の同定が行えたときには実測ピークの実際の保持時間を測定試料タイムテーブルに用いるので、測定条件の変動によりピークの保持時間がずれた場合に、未知試料の同定も行えるようになる。
又、図13のクロマトグラムのうち、画面全体に表示されているクロマトグラムはVIS1により、左上に表示されているクロマトグラムはVIS2によるものとなっている。
又、上記した図8等で確定した変更許容幅W3を、図16ないし図18に示すように、表示部51が表示する結果レポート及び/またはクロマトグラム上に表示しても良い。図16ないし図18では、マークMに添えて、第1の許容幅W1から変更許容幅W3へ変更したときの増分(*1.15min等)または倍率(*1.25times等)を表示している。
なお、例えば倍率*1.15timesは、第1の許容幅W1が±0.20分の場合、徐々にタイムウインドウを拡げて変更許容幅W2が±0.23分で初めてあるピークを捕捉したことを意味する。第1の許容幅W1が±0.30分の場合、徐々にタイムウインドウを拡げて変更許容幅W2が±0.55分で初めてあるピークを捕捉したことを意味する。
目印情報も上記マークMに限定されず、作業者が認識できるものであればよい。
例えば、図19に示すようにVIS1で測定したアミノ酸は、それぞれの化合物の性質により3つのグループに分けられる。
この場合、各グループの最後の溶出成分(保持時間が最も長い成分)のピークが、第2の許容幅W3内であるか否かを判定する。
例えば、図19では、グループ1の最後の溶出成分である6番目のピーク(Ala:アラニン)のピークが実測保持時間T6±第2の許容幅W36、グループ2の最後の溶出成分の13番目のピーク(Phe:フェニルアラニン)のピークが実測保持時間T13±第2の許容幅W313、最後のグループ3の最後の溶出成分のピーク(Arg:アルギニン)のピークが実測保持時間T18±第2の許容幅W318内であるか否かを判定する。このアミノ酸の3つのグループとは、複数の溶離液(緩衝液、移動相)の切り替えに応じて、溶出するグループとなる。
なお、最後の溶出成分のピークを判定する理由は、後の溶出成分ほど、測定条件の変動による保持時間のずれが大きくなるからである。
次に、図19に示すように、各グループkのそれぞれに属するすべての溶出成分iの実測保持時間Tiと第1の保持時間Riの相関係数rkを、以下の数1から算出する。
そして、各グループのすべての相関係数r1〜r3が、基準値以上(例えば0.9以上)となった場合に、同定したピークが正しいとし、3つのグループの1つでも基準値から外れた場合は、正しく同定できなかったと判定する。
クロマトグラムにおけるピーク幅(s)は、時間の単位のみとなり、ピーク面積やピーク高さ(信号強度)のように測定成分の濃度または注入量に比例して変化することが無く測定成分にほぼ固有の値となる。例えば、ピーク幅(s)は、ピーク面積(μV・s)をピーク高さ(μV)で除算した値であり、又は、半値全幅(s)をピーク幅として用いることもできる。
従って、予め成分毎にピーク幅の上下限値を閾値として設定しておき、同定した各成分のピーク幅が閾値内であれば、その成分がピークとして正しく同定されていると判定することができる。
22 標準試料タイムテーブル変更部
23 標準試料同定部
24 測定試料タイムテーブル設定部
25 測定試料同定部
26 出力制御部
31 標準試料タイムテーブル
33 測定試料タイムテーブル
50 クロマトグラフのデータ処理装置
R1 第1の保持時間
W1 第1の許容幅
W2 変更許容幅
W3 第2の許容幅
T 実測保持時間
WM 測定ウィンドウ
M 目印情報(マーク)
Claims (7)
- 標準試料の複数の特定成分のピーク毎の第1の保持時間R1及び第1の許容幅W1が予め格納される標準試料タイムテーブルと、
前記標準試料タイムテーブルにより前記標準試料のクロマトグラムを同定した際、1つ以上の実測ピークが同定できなかった場合に、所定の閾値以上の強度又はピーク面積を持つ前記実測ピークの本数が、当該標準試料について規定された規定ピーク本数に一致するか否かを判定するピーク本数判定部と、
前記実測ピークの本数が前記規定ピーク本数に一致すると判定された場合に、前記標準試料タイムテーブルにおける、少なくとも1つの前記特定成分の前記第1の許容幅W1を大きくした変更許容幅W2にて前記標準試料タイムテーブルを変更する標準試料タイムテーブル変更部と、
前記変更された標準試料タイムテーブルにて、前記所定の閾値以上の強度を持つ実測ピークのすべてが前記第1の保持時間R1を中心とする前記変更許容幅W2の範囲内に収まる場合に、前記実測ピークを同定する標準試料同定部と、
前記変更された標準試料タイムテーブルにより前記実測ピークが同定された場合に、前記実測ピークの実際の保持時間を実測保持時間Tとして取得すると共に、該実測保持時間Tと、所定の第2の許容幅W3とにより測定試料タイムテーブルを設定する測定試料タイムテーブル設定部と、
を備えたクロマトグラフのデータ処理装置。 - 前記測定試料タイムテーブル設定部は、前記第2の許容幅W3を前記変更許容幅W2よりも狭める、ことを特徴とする請求項1に記載のクロマトグラフのデータ処理装置。
- 前記ピーク本数判定部は、前記標準試料タイムテーブルにおける最小の前記保持時間から前記許容幅を減じた最小時間、及び最大の前記保持時間に前記許容幅を加えた最大時間の間の時間間隔で表される測定ウィンドウWMの範囲内の前記ピークの本数を抽出すること、を特徴とする請求項1又は2に記載のクロマトグラフのデータ処理装置。
- 前記測定実測ピークの同定結果を出力するための出力制御部をさらに備え、
前記出力制御部は、前記第1の許容幅W1を外れたピークに対応して同定された前記実測ピークに目印情報を付して出力すること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のクロマトグラフのデータ処理装置。 - 特定の測定波長では測定されないはずの特定成分が測定された場合に、前記ピーク判定本数部は、前記閾値を高くして該特定成分が測定されないように設定すること、を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のクロマトグラフのデータ処理装置。
- 前記測定試料同定部は、前記測定実測ピークを同定した後、前記測定実測ピークの少なくとも最後の溶出成分のピークが、前記第2の許容幅W3の範囲内、又は所定のピーク幅の閾値内に収まるか否かを判定し、肯定判定の場合に正しく同定されたと判定する請求項1〜5のいずれか一項に記載のクロマトグラフのデータ処理装置。
- 前記測定試料同定部は、前記測定実測ピークを同定した後、前記測定実測ピークのすべてにそれぞれ対応する前記実測保持時間Tと前記第1の保持時間Rの相関係数を算出し、該相関係数が所定の閾値内に収まるか否かを判定し、肯定判定の場合に正しく同定されたと判定する請求項1〜6のいずれか一項に記載のクロマトグラフのデータ処理装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017180969A JP7012998B2 (ja) | 2017-09-21 | 2017-09-21 | クロマトグラフのデータ処理装置 |
DE102018122961.5A DE102018122961A1 (de) | 2017-09-21 | 2018-09-19 | Chromatographische datensystemverarbeitungseinrichtung |
CN201811094277.XA CN109541095B (zh) | 2017-09-21 | 2018-09-19 | 色谱的数据处理装置 |
US16/137,627 US11567047B2 (en) | 2017-09-21 | 2018-09-21 | Chromatographic data system processing apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017180969A JP7012998B2 (ja) | 2017-09-21 | 2017-09-21 | クロマトグラフのデータ処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019056620A true JP2019056620A (ja) | 2019-04-11 |
JP7012998B2 JP7012998B2 (ja) | 2022-01-31 |
Family
ID=65526701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017180969A Active JP7012998B2 (ja) | 2017-09-21 | 2017-09-21 | クロマトグラフのデータ処理装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11567047B2 (ja) |
JP (1) | JP7012998B2 (ja) |
CN (1) | CN109541095B (ja) |
DE (1) | DE102018122961A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102546894B1 (ko) * | 2022-07-15 | 2023-06-23 | 주식회사 위드텍 | 크로마토그래피 기반의 단일물질 표준용액 측정 시스템 |
DE102023213251A1 (de) | 2022-12-22 | 2024-06-27 | Hitachi High-Tech Science Corporation | Verfahren und Vorrichtung zur Datenverarbeitung für ein Chromatogramm |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019111312A1 (ja) * | 2017-12-05 | 2019-06-13 | 株式会社島津製作所 | 生体試料分析システム |
JP7415771B2 (ja) | 2020-04-24 | 2024-01-17 | 株式会社島津製作所 | 分析支援装置、分析支援方法および分析支援プログラム |
JP7415783B2 (ja) * | 2020-05-12 | 2024-01-17 | 株式会社島津製作所 | 分析支援装置、分析支援方法および分析支援プログラム |
JP2023158945A (ja) * | 2022-04-19 | 2023-10-31 | アークレイ株式会社 | 制御装置、分離分析装置、分離分析方法、及び分離分析プログラム |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02196959A (ja) * | 1989-01-26 | 1990-08-03 | Shimadzu Corp | クロマトグラフ用データ処理装置 |
JPH0580041A (ja) * | 1991-09-24 | 1993-03-30 | Shimadzu Corp | クロマトグラフ用データ処理装置 |
JPH11133015A (ja) * | 1997-07-23 | 1999-05-21 | Hewlett Packard Co <Hp> | クロマトグラフピークの識別方法 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2602366B2 (ja) * | 1991-02-18 | 1997-04-23 | 株式会社日立製作所 | クロマトグラフ装置 |
JP2957802B2 (ja) * | 1992-05-19 | 1999-10-06 | 株式会社日立製作所 | クロマトグラフ装置 |
JP3094921B2 (ja) * | 1996-09-26 | 2000-10-03 | 株式会社島津製作所 | クロマトグラフ用データ処理装置 |
JPH1172489A (ja) * | 1997-08-28 | 1999-03-16 | Hitachi Ltd | 液体クロマトグラフ |
JP4857000B2 (ja) * | 2006-03-24 | 2012-01-18 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 質量分析システム |
JP5770597B2 (ja) * | 2010-10-26 | 2015-08-26 | アークレイ株式会社 | クロマトグラムの表示方法、データ処理装置、分析装置及び表示プログラム |
US9812306B2 (en) * | 2011-08-17 | 2017-11-07 | Smiths Detection Inc. | Shift correction for spectral analysis |
JP2014021083A (ja) * | 2012-07-24 | 2014-02-03 | Hitachi High-Technologies Corp | 質量分析方法及び質量分析システム |
US10151734B2 (en) * | 2013-09-02 | 2018-12-11 | Shimadzu Corporation | Data processing system and method for chromatograph |
JP6056980B2 (ja) * | 2013-09-09 | 2017-01-11 | 株式会社島津製作所 | ピーク検出方法 |
-
2017
- 2017-09-21 JP JP2017180969A patent/JP7012998B2/ja active Active
-
2018
- 2018-09-19 DE DE102018122961.5A patent/DE102018122961A1/de active Pending
- 2018-09-19 CN CN201811094277.XA patent/CN109541095B/zh active Active
- 2018-09-21 US US16/137,627 patent/US11567047B2/en active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02196959A (ja) * | 1989-01-26 | 1990-08-03 | Shimadzu Corp | クロマトグラフ用データ処理装置 |
JPH0580041A (ja) * | 1991-09-24 | 1993-03-30 | Shimadzu Corp | クロマトグラフ用データ処理装置 |
JPH11133015A (ja) * | 1997-07-23 | 1999-05-21 | Hewlett Packard Co <Hp> | クロマトグラフピークの識別方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102546894B1 (ko) * | 2022-07-15 | 2023-06-23 | 주식회사 위드텍 | 크로마토그래피 기반의 단일물질 표준용액 측정 시스템 |
DE102023213251A1 (de) | 2022-12-22 | 2024-06-27 | Hitachi High-Tech Science Corporation | Verfahren und Vorrichtung zur Datenverarbeitung für ein Chromatogramm |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20190086374A1 (en) | 2019-03-21 |
CN109541095A (zh) | 2019-03-29 |
CN109541095B (zh) | 2022-11-15 |
US11567047B2 (en) | 2023-01-31 |
DE102018122961A1 (de) | 2019-03-21 |
JP7012998B2 (ja) | 2022-01-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2019056620A (ja) | クロマトグラフのデータ処理装置 | |
Rozet et al. | Advances in validation, risk and uncertainty assessment of bioanalytical methods | |
Parr et al. | Life cycle management of analytical methods | |
Libiseller et al. | IPO: a tool for automated optimization of XCMS parameters | |
US10151734B2 (en) | Data processing system and method for chromatograph | |
JP5375411B2 (ja) | クロマトグラフ質量分析データ解析方法及び装置 | |
RU2519644C2 (ru) | Устройство, способ и система для количественного измерения аналита с использованием камеры | |
JP5427962B2 (ja) | 質量分析装置、分析法およびキャリブレーション試料 | |
JP2008185586A (ja) | 二次元ガスクロマトグラフィーによって分子化合物混合物の定量分析を行うための方法 | |
US10935526B2 (en) | Liquid chromatograph and method for correcting detector output value fluctuation of liquid chromatograph | |
JP5272822B2 (ja) | 代謝物解析用データ処理装置 | |
JP5757264B2 (ja) | クロマトグラフ質量分析データ処理装置 | |
JP4953175B2 (ja) | クロマトグラフ/質量分析装置における定量精度向上方法 | |
JP7464695B2 (ja) | 自動ピーク積分のための方法および装置 | |
Ellison et al. | Measurement uncertainty and its implications for collaborative study method validation and method performance parameters | |
US20240210366A1 (en) | Data processing method and device for chromatogram, chromatographic device, and recording medium | |
JP7067189B2 (ja) | グリコヘモグロビン分析におけるデータ処理方法 | |
JP2013506843A5 (ja) | ||
EP3194996B1 (en) | Method for extracting information encoded in a result of an nmr measurement | |
Watson et al. | Standardless, automated determination of Chlorine-35 by 35Cl nuclear magnetic resonance | |
KR101932798B1 (ko) | 내부표준물질을 이용한 성분분석장치 및 방법 | |
Tavéra et al. | The “mother of all puzzles” at thirty: A meta-analysis | |
JPS6375659A (ja) | ガスクロマトグラフイ質量分析計を用いた定量分析方法 | |
Landin et al. | Factors affecting the evaluation and use of a hemoglobin A2 method–Lot-to-lot variation, long-term deviation and carry-over | |
JP2001330599A (ja) | Gc/msによる代謝異常スクリーニング診断装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200527 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210507 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210524 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20210721 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210921 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211004 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211214 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220112 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7012998 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |