JP7067189B2 - グリコヘモグロビン分析におけるデータ処理方法 - Google Patents

グリコヘモグロビン分析におけるデータ処理方法 Download PDF

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本発明は、液体クロマトグラフィによるグリコヘモグロビン測定における、正確な定量計算結果を提供する方法に関する。
クロマトグラフィは多種の成分から成る試料を、分離、定量する目的で、多様な分野で用いられている。各成分ピークの面積または高さによる定量を目的として、クロマトグラフィを行う場合、正確にピーク面積を算出することが求められる。そのため、理想的には個別の成分を完全に分離することが望ましいが、現実的にはいくつかの成分は完全には分離できない場合がある。
ピークの形状が乱れる要因としては、目的成分とカラム、溶離液の関連性から生じる障害、カラムへの試料の過負荷、直接的な分離場以外のデッドボリュームの影響、カラム内の温度勾配などが挙げられる。また、グラジエント溶出を行う場合は、経時的に溶出力が変化することで、ピーク形状が左右対称とはならないことがある。特に、溶離液を段階的に切り返す「ステップワイズグラジエント溶出」では、本現象が顕著になる場合がある。これ以外にも、検出器由来で定量精度を悪化させる場合もある。何れの検出器においても、濃度に対して出力される信号が直線的に変化することが望ましいが、直線性が維持できる濃度範囲は限定され、それ以上の濃度では濃度に対する出力の変化率が大きく下がったり、変化しなくなる。直線性が大きく崩れた濃度では正確な定量分析を行うことができない。
前述の様々な要因から、グリコヘモグロビン分析の際も、各成分のピーク形状は、左右対称の形状をとることはない。また、健常人のS-A1c%は5~6%であり、A0は全体の90%程度を占めているため、A0ピークの強度(ピーク高さ)が極端に大きくなっており、S-A1cの面積%を正確に算出するには、微小なS-A1cピークおよび巨大なA0ピークも正確に定量する必要がある。つまり、使用する検出器には検量域が広いことが求められるが、患者検体は個体差もあり、A0ピークが検量域を逸脱し、測定結果の信頼性が低くなることもある。
本発明の課題は、液体クロマトグラフィによるグリコヘモグロビン測定において、分離が不十分なピーク、検出器の直線性が劣った濃度領域で測定されたピークであっても、正確なピーク面積値が得られる処理方法を提供することである。
本発明は前記課題を解決する為になされたものであり、ピークの形状が理論的に正しい形状を示す領域を基に、それ以外の領域のピーク形状を数学的に算出し、ピーク全体の形状を正確に表現し、正確な定量計算を可能とする手法である。
すなわち、本発明は、液体クロマトグラフィによるグリコヘモグロビン測定において、クロマトグラムのピークを構成する一部領域の出力データおよび前記クロマトグラムのベースラインを構成する一部領域の出力データに基づき、非正規分布でかつピーク形状を示す関数を用いてカーブフィッティングを行い、前記カーブフィッティングの結果を用いて定量計算を行うことを特徴とするクロマトグラムのデータ処理方法である。
非正規分布かつピーク形状となる関数(以下、「処理関数」ということがある)は、下記(数1)から(数5)のような公知の関数を使用することができるが、これらの関数に限定されるものではない。なお、yは出力、xは時間であり、xc、y0、A、w、w1、w2、w3はそれぞれ係数である。
Figure 0007067189000001
Figure 0007067189000002
Figure 0007067189000003
Figure 0007067189000004
Figure 0007067189000005
まず、本発明の手順について説明する。
(工程1)
処理関数を選択し、対応する係数の初期値を指定する。初期値としては、xcは処理を行うピークの頂点の時間、y0は処理を行うピークのベース出力値、Aは処理を行うピークの出力値(ピーク高さ)、w,w1,w2,w3は処理を行うピークの半値幅を目安として用いると良い。
(工程2)
処理対象であるクロマトグラムのピーク(ピーク群を含む)に対して、2以上のフィッティング区間を指定する。なお、前記工程1及び本工程の順番は逆でもよく、特に限定するものではない。
(工程3)
前記フィッティング区間での、前記工程1で初期値を指定した処理関数の計算値との差分、次いで差分の二乗を算出し、差分の二乗の総和(以下、「誤差」という)を求める。
(工程4)
誤差が最小になるように、処理関数の係数を順次変化させて、最適な係数を求める。本工程には、Microsoft社の表計算ソフトExcel2010に搭載されている「ソルバー」や、類似した機能を有するソフトを用いることで簡便に行える。
(工程5)
誤差が最小となった、処理関数の係数を用いて、ピーク群をフィッティングし、定量(面積)計算を実施する。
次に、本発明をA0ピークに適用する場合について説明する。
図1bに示すように、検出器の濃度に対する出力は、ある一定濃度から、濃度変化に対する出力変化が鈍化してくる場合がある。直線性が良好な状態では正規分布に近いピーク形状が得られるが、直線性が一定濃度から悪くなる場合は図1aに示すようなピーク頂点部付近が鈍ったピーク形状となり、A0ピークもまさにそのようなピークに該当する。
図2のように、ピーク出力(検出器出力)が75以上で直線性が失われるような場合を想定すると、時間(横軸)が0~1.4分、2.55~5.0分は濃度と出力は直線関係が得られ、1.4~2.55分は濃度と出力は直線関係がないことになる。このような場合、図2aの破線のようなピーク形状となるべきであるにも関わらず、実際に得られる信号は実線のようになる。実線の形状を基にしたピーク面積は、破線の形状を基にしたピーク面積より小さく算出されてしまう。そこで、実際に得られたピーク形状と理想的なピーク形状が同一になる領域(ピークの立ち上がり部分とピークの立ち下り部分のデータ点群)を使用して、ピーク全体の形状を計算で予測し、面積計算(定量計算)を実施する。
図2の場合、ピーク立ち上がり部分は最小で0分から1.4分までとなるが、ベースラインのドリフト等の影響を排除する目的で、実際にピークが立ち上がった時間0.72分から出力の直線性が保てる上限付近1.4分までと規定する(斜線領域)。同様にピーク立ち下がり部分は2.55分から最大で5.0分までとなるが、直線性が保てる上限付近2.55分から、実際にピークが立ち下がった時間3.2分までと規定する(斜線領域)。更に、ベースラインの絶対位置を特定させるため、ベースラインの変動がないピークの前領域およびピークの後ろ領域の複数点を規定する(図2b)。これらのデータ群をフィッティング区間として、前述した手順によりフィッティングを行う。処理関数に非対称二重シグモイド関数を用いて、係数を順次変化させていくと表1のようになった。
Figure 0007067189000006
図2cは前記操作を基に得られた最適パラメータ(try3)での近似曲線を模式的に示した図である(図中、破線)。図3からも分かるようにフィッティング区間での乖離は殆どなく、最適なフィッティングがなされていることが分かる。ピークの頂点付近(1.5~2.0分)では計算された曲線と元のクロマトグラムとの乖離が逆に大きくなっており、このことからも、この領域では理想的なピーク形状を示していなかったことも分かる。
次に、本発明をS-A1cピークに適用する場合について説明する。
S-A1cピークは図4のような、主成分とそれ以外の複数成分から構成され、分離が不十分なピーク群である。
図4のように、2.0分に主成分(第1成分)となる大きなピーク、1.0分に微小成分(第2成分)となる小さなピーク、3.2分に微小成分(第3成分)となる小さなピークが存在するような場合を想定すると、0.5分~1.3分程度までは第1成分と第2成分、2.5分~3.9分程度までは第1成分と第3成分が混在している。その一方、ピークの頂点付近は主成分である第1成分の単一成分の領域となる。この場合、約1.5分~2.45分は第一成分のみであることが推測される。
そこで、図5のように、実際に得られたピーク形状と理想的なピーク形状が同一になる領域、つまり、ピークの頂点付近のデータ点群を使用して、ピーク全体の形状を計算で予測し、面積計算(定量計算)を実施する。微小の第2成分の混入がないと推測される1.5分から、微小の第3成分の混入がないと推測される2.45分までを計算領域として規定する(斜線領域)。更に、ベースラインの絶対位置を特定させるため、ベースラインの変動がないピークの前領域およびピークの後ろ領域の複数点を規定する(図5b)。これらのデータ群をフィッティング区間として、前述した手順によりフィッティングを行う。処理関数に非対称二重シグモイド関数を用いて、係数を順次変化させていくと表2のようになった。
Figure 0007067189000007
図5cは前記操作を基に得られた最適パラメータ(try3)での近似曲線を模式的に示した図である(図中、破線)。図6からも分かるように計算区間での乖離は殆どなく、最適なフィッティングがなされていることが分かる。ピークの裾野付近(0.8~1.3分、2.7~3.7分)では逆に計算された曲線と元のクロマトグラムとの乖離が大きくなっており、このことからも、この領域では主成分以外の微小成分が混入していることを示唆していることが分かる。
液体クロマトグラフィによるグリコヘモグロビン測定において、分離が不十分なピーク、検出器の直線性が劣った濃度領域で測定されたピークであっても、正確なピーク面積値が得られる。
検出器出力が飽和した状態の単一ピークを模式的に示した図である。 単一ピークに対して本発明の計算処理を実施する場合を説明した図である。 単一ピークに対して本発明の計算処理を実施する場合の最終結果(誤差最小点)を示した図である。 複数成分から成るピーク形状および、その構成ピーク群を模式的に示した図である。 複数成分から成るピーク群に対して本発明の計算処理を実施する場合を説明した図である。 複数成分から成るピーク群に対して計算処理を実施する場合の最終結果(誤差最小点)を示した図である。 実施例1および2を行ったシステム構成を示した図である。 実施例1および2で、比較のために用いた、標準的なグリコヘモグロビンの分離パターンおよびレポート出力を示した図である。 実施例1で用いた検体のクロマトグラムである。 実施例1における、希釈率1/40でのクロマトグラムを示した図である。 実施例1における、希釈率に対するA0ピークの面積値をプロットした図である。 実施例2における、グリコヘモグロビン分離クロマトグラムにおける各成分の構成を簡易的に示した図である。 実施例2における、S-A1cピークの近似結果を示したクロマトグラムである。 実施例2における、S-A1c面積%と、分離が良好である標準条件で一般的なピーク検出(縦切り)で得られたS-A1c面積%の相関を示した図である。
以下、実施例によって本発明を具体的に示すが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
フィッティングに用いる処理関数としては非対称二重シグモイド関数を用い、繰り返し計算により誤差を最小にする手段として、Microsoft社の表計算ソフトExcel2010を使用して計算を実施した。本表計算ソフトの機能の一種である「ソルバー」は、複数の変数を含む数式において、目標とする値を得るための、最適な変数の値を求めることができる機能である。ソルバー機能を使用して、誤差を最小化させるためのパラメータを検索した。
まず、関数の係数の初期値を入力した。xcは大まかなピーク溶出時間を指定し、±10%の範囲で変化させる制約を設けた。フィッティングを行うクロマトグラムの時間、出力を入力し、対応するx(時間)での解を求め、実際の出力と計算の解との差の二乗を計算した。各区間の差の二乗の総和(誤差)を計算し、ソルバー機能を使用して、誤差が最小となるように、係数を変化させ、繰り返し計算を行った。
(実施例1)
液体クロマトグラフィ法によるグリコヘモグロビンの測定を行い、A0ピークに適用した。
測定装置として、東ソー自動グリコヘモグロビン分析計 HLC-723GVIIIを使用した。図7に主なシステム構成を示す。
本装置の場合、3液ステップグラジエント方式で血液検体はカラムで分離され、分離されたヘモグロビン成分は波長415nmの吸光度により検出される。3液ステップグラジエントとは、イオン交換カラムを用いて、3種類の溶離液をステップワイズに切り替え各成分を分離する方式であり、検体注入から0.11分(T1)まで溶離液1、0.11分(T1)から0.53分(T2)まで溶離液2、0.53分(T2)から0.63分(T3)まで溶離液3を送液し、溶離液1に戻す。
図8aは東ソー自動グリコヘモグロビン分析計 HLC-723GVIIIで得られる典型的なクロマトグラム(レポート)である。図8bはS-A1cピーク付近を拡大、図8cは全体を示したクロマトグラムである。これらの図から分かるように、主目的であるS-A1cピークとA0ピークでは、ピーク高さで50倍程度の差異がある。
S-A1c測定においては、通常、血液検体(全血)を溶血/希釈液にて1/150程度に希釈して測定を行っている。本実施例では、血液検体(全血)を1/40希釈、1/50希釈、1/60希釈、1/80希釈、1/100希釈、1/150希釈、1/200希釈、1/250希釈し、測定を行った。得られたクロマトグラムを図9に示す。なお、左図はS-A1cピーク付近を拡大した図、右図は出力軸を固定し、A0ピーク形状、出力値が分かるように全体を示した図である。
最も濃度が高い希釈率1/40(図9a)と一般的な濃度である希釈率1/150(図9b)を比較すると、A0のピーク形状が大きく異なることが分かる。一般的な濃度である希釈率1/150のA0ピークはシャープであるのに対して、最も濃度が高い希釈率1/40のA0ピークは頂点付近が歪んでいる。
検出器信号が約1500mVまでは直線性が担保でき、それ以上では検出器信号が飽和に近づくと仮定し、A0ピークの立ち上がり部の1500mV以下のデータ点群、A0ピークの立下り部の1500mV以下のデータ点群、ベースラインの絶対位置を特定させるため、ベースラインの変動がないピークの前領域およびピークの後ろ領域の複数点の4つの領域をフィッティング区間として、濃度が高い希釈率1/40、希釈率1/50、希釈率1/60のクロマトグラムに対して、本発明を適用した。最適化された処理関数の係数はそれぞれ以下の通りとなった。
Figure 0007067189000008
図10aは希釈率1/40の試料の、クロマトグラムおよび計算対象となるデータ点、図10bはA0付近を拡大した図である。図10cは前記処理により得られたA0ピーク形状を示した図である。実線は未処理のクロマトグラム、破線は計算結果により得られたA0の形状を示している。図から分かるように、本計算処理により得られたA0ピークは未処理のA0ピークより出力(高さ)が500mV程度大きくなり、ピーク形状の歪みも少なくなっていることが分かる。
図11は前記で得られたA0ピーク形状を基にした面積と、未処理のクロマトグラムでのA0ピークの面積を希釈率に対してプロットした図である。ここからも分かるように、生データ(クロマトグラム)から得られるA0の面積は検体の希釈率が1/60の濃度以上では直線性が担保できていないが、本発明の処理を行うことで直線性の改善が見られた。
これにより、本発明の処理を施したA0の面積を基にしたS-A1c%は、このような高濃度域であっても、より正確に算出できるようになる。
(実施例2)
実施例1と同様に液体クロマトグラフィ法によるグリコヘモグロビンの測定を行い、S-A1cピークに適用した。
本実施例では、L-A1c~S-A1cピーク、S-A1c~A0ピークの分離が不十分な状態でも、正確にS-A1c%が算出できるか検証するために、前述の溶離液切り替えのステップワイズの時間、および流量を調整し、測定時間を40%短縮したクロマトグラムを対象に行った。
図12は本検証に使用したクロマトグラムの一例である。この条件では、約0.42分にS-A1cピーク、約0.50分にA0ピークが溶出する。図9の標準条件のクロマトグラムと比較してわかるように、L-A1c~S-S1cピーク、S-S1c~A0ピークの分離が悪くなっていることが分かる。
S-A1cピークトップを含む、0.410~0.453分まで(データ点:25点)、および、ベースラインの絶対位置を特定させるため、ベースラインの変動がないピークの前領域およびピークの後ろ領域の複数点を計算対象としたデータ点群をフィッティング区間として指定し、本発明を適用した(図13参照)。
本処理を実施した場合の正確性を検証するため、臨床的にA1c%を計測する条件で得られる値との比較を実施した。比較対象は東ソー(株)グリコヘモグロビン分析計 GHbVIIIの標準モードでのS-A1c%を用いた(分析時間1.0分)。本実施例で使用した分離が不十分なクロマトグラム(分析時間約0.6分)に対して、本発明のデータ処理方法を施し算出したS-A1c%との相関を図14に示す。横軸にGHbVIII標準モードで得られたS-A1c%(分離良好でピーク縦切り処理)、本縦軸に本実施例で得られたS-A1c%をプロットした図である。なお、検体は全血7検体、コントロール(高値、低値)、標準(高値、低値)を使用した(各n=2測定)。
相関式はy=0.9923x-0.0003、R^2は0.9991であり、相関式の傾きはほぼ1であり、切片も極小であり、R^2も1に極近いことから、両者の値は、相関が非常に良好であり、ほぼ同じ値が得られていることを示している。
以上のことから、本発明を、分離が良好ではないグリコヘモグロビンのクロマトグラムに対して適用しても、正確にS-A1c%を算出できることが確認された。
1.溶離液A
2.溶離液B
3.溶離液C
4.溶血/希釈液
5.脱気装置
6.電磁弁
7.送液ポンプ
8.検体希釈/注入装置
9.予熱コイル
10.プレフィルタ
11.分析カラム
12.オーブン
13.可視検出器
14.廃液

Claims (4)

  1. 液体クロマトグラフィによるグリコヘモグロビン測定において、クロマトグラムのピークを構成するA0ピークの立ち上がり部および立ち下がり部の出力データおよび前記クロマトグラムのベースラインを構成する一部領域の出力データに基づき、非正規分布でかつピーク形状を示す関数を用いてカーブフィッティングを行い、前記カーブフィッティングの結果を用いて定量計算を行うことを特徴とするクロマトグラムのデータ処理方法。
  2. 液体クロマトグラフィによるグリコヘモグロビン測定において、クロマトグラムのピークを構成するS-A1cピークの極大部の出力データおよび前記クロマトグラムのベースラインを構成する一部領域の出力データに基づき、非正規分布でかつピーク形状を示す関数を用いてカーブフィッティングを行い、前記カーブフィッティングの結果を用いて定量計算を行うことを特徴とするクロマトグラムのデータ処理方法。
  3. 液体クロマトグラフィによるグリコヘモグロビン測定において、クロマトグラムのピークを構成するA0ピークの立ち上がり部および立ち下がり部と、S-A1cピークの極大部の出力データおよび前記クロマトグラムのベースラインを構成する一部領域の出力データに基づき、非正規分布でかつピーク形状を示す関数を用いてカーブフィッティングを行い、前記カーブフィッティングの結果を用いて定量計算を行うことを特徴とするクロマトグラムのデータ処理方法。
  4. 前記非正規分布でかつピーク形状を示す関数が、非対称二重シグモイド関数であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のデータ処理方法。
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