JP2019055112A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、尿の吸収後においても着用感を悪化せずに尿漏れを十分に防止するとともに吸収体の保型性を向上させることができる吸収性物品を提供することを目的とする。【解決手段】吸収体に含まれる高吸収性ポリマーの含有量が0.1g以上2.0g以下であり、吸収体には、その長手方向の寸法に対して、1/3以上の寸法であるスリットを長手方向に2本設けており、スリットは、スリットを前部から後部にかけて、第1区分、第2区分、第3区分及び第4区分に略4等分した場合に、第1区分からなる前側端部領域と、第2区分及び第3区分からなる中央領域と、第4区分からなる後側端部領域と、から構成され、中央領域のスリット深さは、前側端部領域及び後側端部領域よりも深く、各領域のスリットの平均深さが一定の範囲であり、トップシートから吸収体までに凹むY字型圧搾溝を備え、Y字型圧搾溝は、スリット間に配置されている吸収性物品を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、軽失禁パッド、軽失禁ライナー、尿取りパッド等の吸収性物品に関する。
一般に吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体と、で構成されており、これにより、尿等の体液は、トップシートを通って吸収体に吸収される。この吸収性物品は、想定される使用状況における体液の排出量に応じて、様々な吸収量のものが存在する。これらのうち、比較的少量の尿を吸収するものとしては、軽失禁パッドと軽失禁ライナーが知られている。両者を比較した場合、軽失禁パッドは軽失禁ライナーと比べて厚みがあり、吸収性能が高く、一方で、軽失禁ライナーは、軽失禁パッドよりも薄く、吸収性能が低い、というそれぞれの特徴があり、使用者は、自己の症状に合った商品の選択をすることができる。
ところで、上記の軽失禁の代表的な症状として、腹圧性尿失禁が挙げられる。腹圧性尿失禁とは、お腹に力が入った時に不意に少量の尿が漏れてしまう症状であり、尿道を支えることで排尿をコントロールする骨盤底筋が、出産や加齢などに伴って衰えることにより発症する。女性の方が男性よりも尿道が短いため、女性の方が男性よりも腹圧性尿失禁に罹患し易く、成人女性の3人に1人が腹圧性尿失禁を経験していると言われている。
現在、軽失禁パッドや軽失禁ライナーにおいては、生理用ナプキンやパンティライナーをベースとして、様々なサイズ、吸収量に応じた商品設計がなされているものの、腹圧性尿失禁等の軽失禁に悩まされる女性の多くは、尿漏れの症状を恥ずかしいこととして、これら尿漏れ専用商品を購入ないし使用することに抵抗を感じている。その結果、尿漏れに悩む多くの女性は、使用している生理用ナプキンをそのまま軽失禁対策に使用する場合も多い。しかしながら、一般的な生理用ナプキンの吸収体には、吸収性能を確保するための高吸収性ポリマー(Super Absorbent Polymer;SAPとも称される)が含まれないか、若しくは、含まれているとしても微量であるため、体液の吸収後においても吸収体の厚みの変化が少なく、生理用ナプキンは、軽失禁パッド等と比べて着用感が悪化しにくいという利点を有するが、一方で、生理用ナプキンでは、軽失禁パッド等と比較して尿漏れを十分に防止できないという根本的な問題があった。さらに、生理用ナプキンから軽失禁パッドや軽失禁ライナーに切り替えた後に、商品の選択の困難性、価格等の問題から、再び生理用ナプキンを使用するケースも多く見られた。これらの背景から、女性が生理用ナプキンのように使用でき、かつ、尿漏れも防止することのできる手段について、検討がなされてきた。
このような検討がなされた発明として、特許文献1には、高吸収性ポリマーが、高吸収性ポリマー及び吸収性繊維の合計重量に対して、40重量%以上含まれ、かつ、加圧薄型化されており、セカンドシートに、ポリエチレンテレフタレートを用いた吸収体が開示されており、当該吸収体によれば、広範に亘って液体を拡散させて、吸収体に入るときの面積を広げ、吸収能力の低下を防止することができるとされている。また、特許文献2には、繊維集合体と、高吸収性ポリマーとを有する吸収体であって、繊維集合体として、繊維で構成されたトウからなるものを用いるとともに、高吸収性ポリマーとして、吸水量が60g/g以上のものを用いた吸収体が開示されており、当該吸収体によれば、使用感や吸収性能を損なわずに、軽量化、薄型化を図ることができるとされている。
国際公開2005/082305号 特開2006−6742号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載された吸収体では、所定量の高吸収性ポリマーにより吸収性能を確保でき、かつ、所定の工夫により薄型化も実現できたが、尿を吸収した後においては、高吸収性ポリマーの膨潤に伴って吸収体の厚みが増し、着用感が悪化するという問題があり、吸収性物品にこれらの吸収体を用いたとしても、女性が生理用ナプキンのように使用することは難しかった。したがって、本発明は、以上の点の課題に鑑みてなされたものであり、尿の吸収後においても着用感が悪化せずに尿漏れを十分に防止するとともに吸収体の保型性を向上させることができる吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、吸収性繊維と高吸収性ポリマーから構成される吸収体を有する吸収性物品であって、高吸収性ポリマーの含有量は、0.1g以上2.0g以下であり、吸収体に所定のスリットを設けた、吸収性物品によれば、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
(1)本発明の第1の態様は、液透過性のトップシートと、液不透過性又は液透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体と、を有する吸収性物品であって、前記吸収体は、吸収性繊維と高吸収性ポリマーから構成され、前記高吸収性ポリマーの含有量は、0.1g以上2.0g以下であり、前記吸収体には、前記吸収体の長手方向の寸法に対して、1/3以上の寸法であるスリットを、長手方向に、少なくとも2本設けており、前記スリットは、前記スリットを前部から後部にかけて、第1区分、第2区分、第3区分及び第4区分に略4等分した場合に、第1区分からなる前側端部領域と、第2区分及び第3区分からなる中央領域と、第4区分からなる後側端部領域と、から構成され、中央領域のスリット深さは、前側端部領域及び後側端部領域よりも深く、中央領域の平均深さは、前記吸収体の厚みに対して50%以上80%以下であり、前側端部領域及び後側端部領域の平均深さは、前記吸収体の厚みに対して20%以上40%以下であり、前記スリットの形状に前記トップシートが追従しておらず、前記スリットと前記トップシートの間には空隙を有しており、0.9%生理食塩水を20ml注水し、10分間静置した後の吸収性物品の厚みが、注水前の吸収性物品の厚みに対して、50%以上100%以下であり、前記トップシートから前記吸収体までに凹むY字型圧搾溝を、少なくとも1つ備え、前記Y字型圧搾溝は、前記スリット間に挟持されるように、少なくとも前記スリットの一端側又は他端側に配置されている、吸収性物品である。
(2)本発明の第2態様は、(1)に記載の吸収性物品であって、前記Y字型圧搾溝は、基幹であるI字型部と、前記I字型部の一端と連結するV字型部と、から構成され、前記I字型部が長手方向に沿って延在するように、配置されていることを特徴とするものである。
(3)本発明の第3態様は、(2)に記載の吸収性物品であって、前記V字型部は、少なくとも一部が長手方向において前記スリットの端部よりも外側に位置するように、形成されていることを特徴とするものである。
(4)本発明の第4態様は、(3)に記載の吸収性物品であって、前記I字型部は、前記V字型部と連結しない他端が前記吸収体の長手方向の中心から前記吸収体の長手方向の寸法に対して、1/10以上の寸法を離間して配置されていることを特徴とするものである。
(5)本発明の第5の態様は、(1)から(4)のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記高吸収性ポリマーの含有量が、前記吸収体の重量に対して5%以上25%以下であり、前記高吸収性ポリマーの通液時間が25秒以内であることを特徴とするものである。
(6)本発明の第6の態様は、(1)から(5)のいずれかに記載の吸収性物品であって、35gf/cmの荷重下における、吸収前の吸収性物品の厚みが、2mm以上8mm以下であることを特徴とするものである。
(7)本発明の第7の態様は、(1)から(6)のいずれかに記載の吸収性物品であって、0.9%生理食塩水を20ml注水し、10分間静置した後の液体拡散長が、80mm以上であることを特徴とするものである。
本発明の吸収性物品に用いる吸収体に含まれる高吸収性ポリマーの含有量は、0.1g以上2.0g以下であるため、吸収体が厚くならない範囲で尿を吸収するために十分な高吸収性ポリマーを含有し、尿漏れを十分に防止することができる。また、吸収体には、吸収体の長手方向の寸法に対して、1/3以上の寸法であるスリットを、長手方向に、少なくとも2本設けており、当該スリットは、スリットを前部から後部にかけて、第1区分、第2区分、第3区分及び第4区分に略4等分した場合に、第1区分からなる前側端部領域と、第2区分及び第3区分からなる中央領域と、第4区分からなる後側端部領域と、から構成され、中央領域のスリット深さは、前側端部領域及び後側端部領域よりも深く、中央領域の平均深さは、吸収体の厚みに対して50%以上80%以下であり、前側端部領域及び後側端部領域の平均深さは、吸収体の厚みに対して20%以上40%以下である。吸収体がこのような特定の構成からなるスリットを有することにより、着用感を損なわずに尿の拡散性を向上させ、尿漏れを防止できる。また、スリットの形状にトップシートが追従しておらず、スリットとトップシートの間には空隙を有しているため、着用時にスリットの領域が直接肌に触れることがなく、肌触りが良好で着用感に優れる。さらに、本発明の吸収性物品において、0.9%生理食塩水を20ml注水し、10分間静置した後の吸収性物品の厚みが、注水前の吸収性物品の厚みに対して、50%以上100%以下であるため、尿吸収後においても吸収体が厚くならず、生理用ナプキンと比較しても違和感なく使用することができ、着用感に優れる。
しかしながら、本発明の吸収性物品において、吸収体にスリットを、長手方向に、少なくとも2本設けることにより、吸収体が全体的に型崩れし易くなるという不具合が生じる。そこで、本発明の吸収性物品は、このような不具合を解消するために、トップシートから吸収体までに凹むY字型圧搾溝を、少なくとも1つ備え、Y字型圧搾溝は、スリット間に挟持されるように、少なくともスリットの一端側又は他端側に配置されていることにより、尿はこのY字型圧搾溝に沿っても拡散するため、尿の拡散性を更に向上させ、尿漏れを十分に防止できるとともに、スリットの設置による吸収体全体の型崩れ、特に吸収体のスリット間の領域の型崩れを抑制することができる。
したがって、本発明の吸収性物品は、尿の吸収後においても着用感を悪化させずに、尿漏れを十分に防止するとともに吸収体の保型性を向上させることができる。
本発明の吸収性物品の平面図である。 図1のY−Y断面図である。
<吸収性物品>
本発明の実施形態に係る吸収性物品1としては、軽失禁パッドが例示されるが、本発明の吸収性物品1はこれに限定されるものではなく、軽失禁ライナー、生理用ナプキン、その他の吸収性物品であってもよい。吸収性物品1は、身体側表面に配置された液透過性のトップシート10と、トップシート10に対向し、衣類側表面に配置された液不透過性又は液透過性のバックシート30と、トップシート10及びバックシート30の間に配置された吸収体20と、を備え、これにより、吸収体20は、トップシート10とバックシート30との間に挟まれた構造となっている。本明細書の説明において、吸収性物品1の長手方向とは、吸収性物品1が着用されたときに着用者の前後に亘る方向であり、図中、符号Yで示す方向である。また、吸収性物品1の幅方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中、符号Xで示す方向である。さらに、本明細書において、吸収性物品1の身体側表面とは、吸収性物品1の着用時に着用者の肌に当接する表面を指し、衣類側表面とは、吸収性物品1の着用時に着用者の衣類に接触する表面を指す。また、吸収性物品1は、着用者の前側(腹側)にあてがわれる前部1aと、着用者の股間にあてがわれる股部1bと、着用者の後側(背側)にあてがわれる後部1cと、に区分される。
本発明の吸収性物品1において、0.9%生理食塩水を20ml注水し、10分間静置した後の吸収性物品1の厚みが、35gf/cmの荷重下における、注水前の吸収性物品1の厚みに対して、50%以上100%以下であり、75%以上100%以下であることが好ましい。これにより、尿吸収後においても吸収体20が厚くならず、生理用ナプキンと比較しても違和感なく使用することができ、着用感に優れる。また、本発明の吸収性物品1において、35gf/cmの荷重下における、吸収前の吸収性物品1の厚みが、2mm以上8mm以下であることが好ましく、2mm以上6mm以下であることがより好ましく、3mm以上5mm以下であることが更に好ましい。吸収前の吸収性物品1の厚みをこのように設定することにより、着用時の厚みに対する違和感を抑えることができる。さらに、吸収性能の観点から、0.9%生理食塩水を20ml注水し、10分間静置した後の液体拡散長が、80mm以上であることが好ましく、90mm以上であることがより好ましく、100mm以上であることが更に好ましい。
[トップシート]
トップシート10は、吸収体20に向けて体液を速やかに通過させるものであり、吸収体20を挟んで、バックシート30に対向して配置される。トップシート10は、肌と当接するシートとなることから、柔らかな感触で、肌に刺激を与えないような性質を有する、親水性不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム又はこれらを積層した複合シートから形成される。なお、トップシート10は、単層であっても、複数層積層していてもよく、ドライタッチ性を付与するために多数の透孔が形成されていてもよい。
また、上記のような性質を有する親水性不織布としては、ポリプロピレンやポリエチレン等の合成繊維や、レーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いて、サーマルボンド法、エアスルー法、スパンレース法、スパンボンド法等の公知の加工法によって得られたものを用いることができる。
トップシート10の坪量は、加工性及び強度の点から、13g/m以上40g/m以下であることが好ましい。トップシート10には、肌への刺激を低減させるために、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を適用してもよい。
[バックシート]
本発明に用いるバックシート30としては、液不透過性又は液透過性のいずれの性質でもよいが、液不透過性であるほうが、尿漏れを効果的に防止することができるため、好ましい。また、バックシート30の坪量は、加工性及び強度の点から、15g/m以上60g/m以下であることが好ましい。
バックシート30が液不透過性である場合には、バックシート30は、液不透過性であり、かつ、遮水性を有するシート材が用いられるが、ムレ防止のために透湿性を有していてもよい。このような特性を有するバックシート30の材料としては、例えば、ポリエチレンシートやポリエチレンラミネート不織布等の厚みの薄いプラスチックシートを挙げることができる。
また、バックシート30が液透過性である場合には、バックシート30は、トップシート10と同様に、親水性不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム又はこれらを積層した複合シートから形成される。なお、バックシート30は、単層であっても、複数層積層していてもよく、ドライタッチ性を付与するために多数の透孔が形成されていてもよい。上記のような性質を有する親水性不織布としては、ポリプロピレンやポリエチレン等の合成繊維や、レーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いて、サーマルボンド法、エアスルー法、スパンレース法、スパンボンド法等の公知の加工法によって得られたものを用いることができる。
なお、図示しないが、バックシート30の衣類側表面には、着用時に下着等に吸収性物品1を固着するための粘着剤層が設けられていてもよい。また、吸収性物品1が粘着剤層を有する場合、粘着剤層を保護するための剥離シートを有していてもよく、この剥離シートは、吸収性物品1の包装シートと部分的に接合されていてもよい。
[吸収体]
吸収体20は、基材としての吸収性繊維と、高吸収性ポリマーと、を含有する。吸収性繊維は、一般に生理用ナプキン、おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。斯かるフラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収体20の吸収性繊維は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、50g/m以上800g/m以下の坪量とすることが好ましく、100g/m以上500g/m以下の坪量とすることがより好ましい。
吸収体20に用いる高吸収性ポリマーとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン−アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系共重合体が好ましい。なお、高吸収性ポリマーとしては、破砕タイプとパールタイプ(逆相懸濁重合により得られるもの)のいずれも使用することができる。
本発明において、吸収体20を構成する高吸収性ポリマーの含有量は、0.1g以上2.0g以下であり、0.1g以上1.0以下であることがより好ましく、0.1以上0.6以下であることが更に好ましい。これにより、吸収体20が厚くならない範囲で尿を吸収するために十分な高吸収性ポリマーを含有し、尿漏れを十分に防止することができる。なお、高吸収性ポリマーの含有量が0.1g未満の場合には、吸収性能の低下により逆戻りが生じ易くなるとともに、尿漏れを十分に防ぐことができず、2.0gを超える場合には、吸収後の吸収性物品1が厚くなり、着用感が低下し易くなる。
また、高吸収性ポリマーの含有量は、吸収体20の重量に対して5%以上25%以下であることが好ましく、後述する高吸収性ポリマーの通液時間は、25秒以内であることが好ましく、20秒以下であることがより好ましい。吸収体20における高吸収性ポリマーの構成をこのようにすることにより吸収性物品1の着用時において、尿吸収後においても吸収体20が厚くならずに、着用感に優れる。なお、高吸収性ポリマーの含有量が、吸収体20の重量に対して5%未満の場合には、吸収性能の低下により逆戻りが生じ易くなるとともに、尿漏れを十分に防ぐことができず、また、25%を超える場合には、吸収後の吸収性物品1が厚くなり、着用感が低下し易くなる。また、使用する高吸収性ポリマーの通液時間が25秒を超える場合には、吸収後の吸収性物品1が厚くなり、着用感が低下し易くなる。さらに、吸収体20に含まれる高吸収性ポリマーは、吸収性能及び肌触りのバランスを損なわないよう、10g/m以上200g/m以下の坪量とすることが好ましい。
(高吸収性ポリマーの通液時間)
上記した高吸収性ポリマーの通液時間の測定方法について説明する。まず、容量100mlのビーカーを用いて、1.28g±0.005gの高吸収性ポリマーを、十分な量の0.9%生理食塩水に浸して膨潤させ、30分間静置する。次に、垂直に立てたメモリ付きガラスの開口部の下端に金網及びコックを備えたロートを有する濾過円筒管を用意し、コックを閉鎖した状態で当該濾過円筒管内に、膨潤した高吸収性ポリマーを含む上記ビーカーの内容物の全てを投入する。投入後1分間静置した後、コックを開いて液を流し、濾過円筒管内の液面が200mlの目盛り線から100mlの目盛り線に達するまでの時間を計測し、当該時間を高吸収性ポリマーの通液時間とする。
吸収体20において、吸収性繊維及び高吸収性ポリマーの形態は、吸収性繊維中に高吸収性ポリマー粒子を混合して形成した積層マットの形態であることが好ましい。また、高吸収性ポリマー粒子の漏洩防止や吸収体20の形状の安定化の目的から、図2に示すように、吸収体20をキャリアシート24に包むことが好ましい。キャリアシート24の基材としては親水性を有するものであればよく、ティシュ、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布を挙げることができる。キャリアシート24を複数備える場合は、キャリアシート24の基材は同一のものであっても異なるものであってもよく、キャリアシート24で吸収体20を包む際の包み方は特に限定されるものではない。
なお、吸収体20の坪量は、50g/m以上500g/m以下であることが好ましい。吸収体20の坪量をこのような範囲にすることにより、吸収性に優れ、体液の漏れを効果的に防止することができる。また、吸収体20は、上層吸収体と下層吸収体とを積層してなるものであってもよい。この場合、上層吸収体と下層吸収体の長手方向及び幅方向の寸法は、上層吸収体の寸法が下層吸収体の寸法より大きくてもよく、上層吸収体の寸法が下層吸収体の寸法と同じであってもよく、上層吸収体の寸法が下層吸収体の寸法より小さくてもよい。
[スリット]
本発明において、吸収体20には、吸収体20の長手方向の寸法に対して、1/3以上の寸法であるスリット21を、長手方向に、2本設けており、当該スリット21は、スリット21を前部1aから後部1cにかけて、第1区分、第2区分、第3区分及び第4区分に略4等分した場合に、第1区分からなる前側端部領域231と、第2区分及び第3区分からなる中央領域22と、第4区分からなる後側端部領域232と、から構成され、中央領域22のスリット深さは、前側端部領域231及び後側端部領域232よりも深く、中央領域22の平均深さは、吸収体20の厚みに対して50%以上80%以下であり、前側端部領域231及び後側端部領域232の平均深さは、吸収体の厚みに対して20%以上40%以下である。なお、中央領域22の長手方向の寸法は、スリット21の長手方向の寸法に対して、40%以上60%以下とすることが好ましい。吸収体20がこのような特定の構成からなるスリット21を有することにより、着用感を損なわずに尿の拡散性を向上させ、尿漏れを防止できる。なお、中央領域22の平均深さが、吸収体20の厚みに対して50%未満の場合には、尿の拡散性が低下するために、尿漏れを十分に防ぐことができず、80%を超える場合には、肌触りが硬くなることで、着用感が低下し易くなる。同様に、前側端部領域231及び後側端部領域232の平均深さが、吸収体20の厚みに対して20%未満の場合には、尿の拡散性が低下するために、尿漏れを十分に防ぐことができず、40%を超える場合には、肌触りが硬くなることで、着用感が低下し易くなる。
また、図2に示すように、スリット21の形状にトップシート10が追従しておらず、スリット21とトップシート10の間には空隙を有しているため、着用時にスリット21の領域が直接肌に触れることがなく、肌触りが良好で着用感に優れる。
なお、吸収性能及び着用感の観点から、スリット21の幅方向の寸法は、0.5mm以上15mm以下であることが好ましく、1mm以上12mm以下であることがより好ましく、2mm以上10mm以下であることが更に好ましい。
[Y字型圧搾溝]
本発明の実施形態に係る吸収性物品1は、トップシート10から吸収体20までに凹むY字型圧搾溝40を一対備え、一対のY字型圧搾溝40は、その一部が2本のスリット21間に挟持されるように、2本のスリット21の一端側及び他端側の両方に配置されている。これにより、尿は、スリット21に沿って拡散するだけではなく、Y字型圧搾溝40に沿っても拡散するため、尿の拡散性を更に向上させ、尿漏れを十分に防止できるとともに、スリット21の設置による吸収体20全体の型崩れ、特に吸収体20のスリット21間の領域の型崩れを抑制することができる。
一対のY字型圧搾溝40は、基幹であるI字型部41と、I字型部41の一端と連結するV字型部42と、から構成され、2本のスリット21の両端側に配置されている。また、I字型部41の幅は、V字型部42の幅と等しく、任意に設定することが可能である。なお、吸収性能と吸収体20の保型性との両立の観点から、一対のY字型圧搾溝40の平均深さは、吸収性物品1の厚みに対して5%以上80%以下であることが好ましい。
一対のI字型部41は、長手方向に沿って延在するように、2本のスリット21の中央に配置されている。また、一対のI字型部41のV字型部42と連結しない他端が向かい合うように配置されている。
吸収体20の保型性の観点から、一対のI字型部41の他端は、吸収体20の長手方向の中心から吸収体20の長手方向の寸法に対して、1/10以上の寸法を離間して配置されることが好ましい。すなわち、吸収体20の保型性の観点から、向かい合う一対のI字型部41の他端は、吸収体20の長手方向の寸法に対して、1/5以上の寸法を離間して配置されることが好ましい。
また、本発明の実施形態では、向かい合う一対のI字型部41の他端は、長手方向に等間隔に形成される複数のドット圧搾溝50によって接続されているが、これに限定されるものではなく、例えば、このようなドット圧搾溝50によって接続されなくてもよい。
一対のV字型部42は、湾曲する湾曲部からなり、その一端側(基端側)がI字型部41の一端と連結するとともに、その他端側(先端側)が吸収体20の略幅方向に沿って延在するように形成されるため、尿をスリット21の延在方向(長手方向)と異なる方向に拡散することができ、吸収体20全体の型崩れ、特に吸収体20のスリット21間の領域の型崩れを有効に抑制することができる。
そして、一方のY字型圧搾溝40のV字型部42は、少なくとも一部(先端側)が長手方向において2本のスリット21の一端(図1の左端)よりも外側に位置するように、形成されている。一方、他方のY字型圧搾溝40のV字型部42は、一方のY字型圧搾溝40のV字型部42と同様に、少なくとも一部(先端側)が長手方向において2本のスリット21の他端(図1の右端)よりも外側に位置するように、形成されている。
また、一方のY字型圧搾溝40のV字型部42は、少なくとも一部(先端側)が吸収体20の幅方向において2本のスリット21よりも外側に位置するように、形成されている。一方、他方のY字型圧搾溝40のV字型部42は、一方のY字型圧搾溝40のV字型部42と同様に、少なくとも一部(先端側)が幅方向において2本のスリット21よりも外側に位置するように、形成されている。
このように、V字型部42は、少なくとも一部がスリット21の設置領域よりも外側に位置するように、形成されることにより、尿をスリット21の設置領域よりも外側に拡散することができ、スリット21間の領域の型崩れをより抑制することができる。
なお、本発明の実施形態では、吸収性物品1は、2本のスリット21間にY字型圧搾溝40を一対備えたものを説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、2本のスリット21間にY字型圧搾溝40を1つのみ備えてもよい。この場合、1つのY字型圧搾溝40を、2本のスリット21の一端側又は他端側のみに配置することができる。
[立体ギャザー]
吸収性物品1の身体側表面には、立体ギャザーが設けられていてもよい。この立体ギャザーは、トップシート10とともに体液の閉じ込め空間を形成し、体液の漏れを防止できるようになっている。立体ギャザーは、立体ギャザーシートと、立体ギャザーシートの自由端部に沿って配された伸縮性弾性部材と、を備えていることが好ましい。伸縮性弾性部材としては、天然ゴム、合成ゴム、及びポリウレタン等からなる、糸状、紐状、平型形状のものを適宜使用することができる。
<吸収性物品の製造方法>
吸収性物品1の製造方法としては、特に限定はなく、従来公知の方法を採用することができ、例えば、必要に応じて、液拡散性シート及び立体ギャザーをあらかじめトップシート10に配置した上で、所定のスリット21を有する吸収体20をトップシート10とバックシート30との間に挟持し、トップシート10とバックシート30とを一部又は全周に亘ってホットメルト接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等を用いて固定し、くわえて、ヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等を用いてトップシート10から吸収体20までに圧搾することにより、所定のY字型圧搾溝40を形成することで製造することができる。
以上、本発明を、実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に記載の発明の範囲には限定されないことは言うまでもなく、上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
<実施例1から2、比較例1から2>
下記の吸収体を用いた吸収性物品を作製し、吸収速度、液戻り量及びスリットの保型性について評価した。
<吸収体の作製>
まず、表1に記載の通液時間である各高吸収性ポリマーを、表1に記載の比率及び重量となるようにフラッフパルプと混合した後に、長手方向の寸法が200mm、幅方向の寸法が70mmとなるようにカットし、表1に記載の重量である吸収体を得た。なお、吸収体には、長手方向の寸法が120mm、幅方向の寸法が7mmであるスリットを、長手方向に2本設け、更に、スリットには、スリットを前部から後部にかけて、第1区分、第2区分、第3区分及び第4区分に略4等分した場合に、第1区分からなる前側端部領域と、第2区分及び第3区分からなる中央領域と、第4区分からなる後側端部領域と、を設けた。なお、スリットの長手方向の寸法に対する中央領域の長手方向の寸法(%)、中央領域、前側端部領域及び後側端部領域の平均深さ(mm)及び吸収体の厚みに対する平均深さ(%)を、表1に記載の数値となるように調整した。
<吸収性物品の作製>
このように作製した吸収体をトップシートとバックシートとの間に挟持し、トップシートとバックシートの全周に亘ってホットメルト接着剤を用いて固定し、長手方向の寸法が230mm、幅方向の寸法が85mmである、軽失禁パッドを作製した。また、トップシートとしては、親水性エアスルー不織布(坪量25g/m)を用い、バックシートとしては、通気性ポリエチレンフィルム(坪量32g/m)を用いた。なお、吸収性物品の作製において、スリットの形状にトップシートを追従させずに、スリットとトップシートの間には空隙を有するように調整した。さらに、吸収性物品の作製において、トップシートから吸収体までに圧搾することで、所定のY字型圧搾溝を形成した。
(高吸収性ポリマーの通液時間)
吸収体に用いる高吸収性ポリマーの通液時間の測定方法について、説明する。まず、容量100mlのビーカーを用いて、1.28g±0.005gの高吸収性ポリマーを、十分な量の0.9%生理食塩水に浸して膨潤させ、30分間静置した。次に、垂直に立てたメモリ付きガラスの開口部の下端に金網及びコックを備えたロートを有する濾過円筒管を用意し、コックを閉鎖した状態で当該濾過円筒管内に、膨潤した高吸収性ポリマーを含む上記ビーカーの内容物の全てを投入した。投入後1分間静置した後、コックを開いて液を流し、濾過円筒管内の液面が200mlの目盛り線から100mlの目盛り線に達するまでの時間を計測し、当該時間を高吸収性ポリマーの通液時間とした。
(吸収前後の吸収性物品の厚み及び液体拡散長)
35gf/cmの荷重下における、注水前の吸収性物品の厚みを測定し、さらに、0.9%生理食塩水を20ml注水し、10分間静置した後の吸収性物品の厚み及び液体拡散長を測定した。
(吸収速度)
中央に内径19mmの穴が開いた底面積16.8cm、質量755.6gの円柱形をした測定治具を、吸収性物品の長手方向、かつ幅方向中央部の上に置き、上部の穴から0.9%生理食塩水を20ml注入し、生理食塩水が吸収性物品に接触した時点を開始点とし、治具中央円内の円周に、液体が完全に吸い込まれる時点を終点として時間を計測した。表1に記載した吸収速度は、10検体のサンプルについて試験した結果の平均値である。数値が小さいほど吸収性能に優れることを示す。
(液戻り量)
吸収性物品の長手方向、かつ幅方向中央部に0.9%生理食塩水を20ml注入し、10分間経過後に、あらかじめ重量を測定したろ紙(ADVANTEC社製No.2ろ紙、直径55mm)を注入部の中心に置き、ろ紙の上に圧力が35gf/cmとなるように、687gの錘を載せた。錘を載せてから1分間経過後に、ろ紙の重量を測り、試験前後のろ紙の重量差(g)を液戻り量とした。表1に記載した液戻り量は、10検体のサンプルについて試験した結果の平均値である。液戻り量が少ないほど、吸収性能に優れることを示す。
(吸収体全体の保型性)
吸収性物品の長手方向、かつ幅方向中央部に0.9%生理食塩水を20ml注入し、1分間静置した後、重量が2kgである金属製ロールを、吸収体の長手方向に10往復させ、吸収体全体の型崩れの有無を目視で確認し、吸収体全体の保型性について、評価を行う。具体的には、30名のパネラーにより、吸収体全体の保型性について、「吸収体全体の保型性が良い」又は「吸収体全体の保型性が悪い」の選択で調査を行い、以下の基準により評価を行った。なお、○を合格とした。
○:「保型性が良い」が21人以上30人以下のとき
△:「保型性が良い」が11人以上20人以下のとき
×:「保型性が良い」がいないか、1人以上10人以下のとき
Figure 2019055112
以上より、本発明の吸収性物品によれば、尿の吸収後においても着用感を悪化せずに尿漏れを十分に防止するとともに吸収体の保型性を向上させることができることが分かる。
1 吸収性物品
1a 前部
1b 股部
1c 後部
10 トップシート
20 吸収体
21 スリット
22 中央領域
231 前側端部領域
232 後側端部領域
24 キャリアシート
30 バックシート
40 Y字型圧搾溝
41 I字型部
42 V字型部
50 ドット圧搾溝

Claims (7)

  1. 液透過性のトップシートと、液不透過性又は液透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体と、を有する吸収性物品であって、
    前記吸収体は、吸収性繊維と高吸収性ポリマーから構成され、
    前記高吸収性ポリマーの含有量は、0.1g以上2.0g以下であり、
    前記吸収体には、前記吸収体の長手方向の寸法に対して、1/3以上の寸法であるスリットを、長手方向に、少なくとも2本設けており、
    前記スリットは、前記スリットを前部から後部にかけて、第1区分、第2区分、第3区分及び第4区分に略4等分した場合に、第1区分からなる前側端部領域と、第2区分及び第3区分からなる中央領域と、第4区分からなる後側端部領域と、から構成され、
    中央領域のスリット深さは、前側端部領域及び後側端部領域よりも深く、
    中央領域の平均深さは、前記吸収体の厚みに対して50%以上80%以下であり、
    前側端部領域及び後側端部領域の平均深さは、前記吸収体の厚みに対して20%以上40%以下であり、
    前記スリットの形状に前記トップシートが追従しておらず、前記スリットと前記トップシートの間には空隙を有しており、
    0.9%生理食塩水を20ml注水し、10分間静置した後の吸収性物品の厚みが、注水前の吸収性物品の厚みに対して、50%以上100%以下であり、
    前記トップシートから前記吸収体までに凹むY字型圧搾溝を、少なくとも1つ備え、
    前記Y字型圧搾溝は、前記スリット間に挟持されるように、少なくとも前記スリットの一端側又は他端側に配置されている、吸収性物品。
  2. 前記Y字型圧搾溝は、基幹であるI字型部と、前記I字型部の一端と連結するV字型部と、から構成され、前記I字型部が長手方向に沿って延在するように、配置されている、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記V字型部は、少なくとも一部が長手方向において前記スリットの端部よりも外側に位置するように、形成されている、請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記I字型部は、前記V字型部と連結しない他端が前記吸収体の長手方向の中心から前記吸収体の長手方向の寸法に対して、1/10以上の寸法を離間して配置されている、請求項3に記載の吸収性物品。
  5. 前記高吸収性ポリマーの含有量が、前記吸収体の重量に対して5%以上25%以下であり、前記高吸収性ポリマーの通液時間が25秒以内である、請求項1から4のいずれかに記載の吸収性物品。
  6. 35gf/cmの荷重下における、吸収前の吸収性物品の厚みが、2mm以上8mm以下である、請求項1から5のいずれかに記載の吸収性物品。
  7. 0.9%生理食塩水を20ml注水し、10分間静置した後の液体拡散長が、80mm以上である、請求項1から6のいずれかに記載の吸収性物品。
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