JP7024156B2 - 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 - Google Patents

吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7024156B2
JP7024156B2 JP2017222988A JP2017222988A JP7024156B2 JP 7024156 B2 JP7024156 B2 JP 7024156B2 JP 2017222988 A JP2017222988 A JP 2017222988A JP 2017222988 A JP2017222988 A JP 2017222988A JP 7024156 B2 JP7024156 B2 JP 7024156B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorbent polymer
sheet
highly absorbent
diffusion layer
absorbent article
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017222988A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019092651A (ja
Inventor
秀憲 小川
哲宏 蓑田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Crecia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Crecia Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paper Crecia Co Ltd filed Critical Nippon Paper Crecia Co Ltd
Priority to JP2017222988A priority Critical patent/JP7024156B2/ja
Publication of JP2019092651A publication Critical patent/JP2019092651A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7024156B2 publication Critical patent/JP7024156B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、着用時の湿り気による不快感が抑制され、着用感及び吸収性に優れる吸収性物品及び吸収性物品の製造方法に関する。
一般的に大人用紙おむつには、テープ止めタイプ、パンツタイプ等があり、これらの紙おむつは使用者の排泄における介護の必要度に応じて適宜選択されて使用される。これらの吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、両シートの間に配置された吸収体と、で構成されている。このような構成を採用することにより、尿等の体液は、吸収性物品のトップシートを透過して吸収体に吸収され、バックシートにより外部へ漏れないようになっている。
テープ止めタイプやパンツタイプの紙おむつ等の吸収性物品は、それ自体を単独で使用する場合と、その内側に尿取りパッドを併用する場合があるが、現在は、尿取りパッドと併用し、尿取りパッドを、トップシート上に重ねて使用することが一般的に行われている。これは、紙おむつ1枚当たりのコストが高いためで、テープ止めタイプやパンツタイプの紙おむつに比して安価な尿取りパッドで排泄物を吸収して保持した後、尿取りパッドのみを交換することで、排泄後においても、よりコストの高いテープ止めタイプの紙おむつやパンツタイプの紙おむつを交換せずに済み、経済的に低いコストで吸収性物品を使用できるためである。尿取パッドの着用者の症状は様々であるが、日常の行動ができる程度の症状の場合には、着用者は尿取パッドを着用しながら日常的に行動する場合が多い。そのような場合に尿取りパッドには、長時間に亘り安心して使用できる吸収性と、外観上目立たないように薄型であることが求められている。
ところで、吸収性物品による吸収の要となる吸収体として、フラッフパルプと高吸収性ポリマー(Super Absorbent Polymer、SAPとも称される)を用いた吸収体や、主に薄型化を目的として、基体となる不織布と高吸収性ポリマーからなる、いわゆる高吸収性シート(SAPシートとも称される)のいずれかを用いることが一般的である。また、それぞれの特徴を活かすべく、フラッフパルプと高吸収性ポリマーからなる吸収体と高吸収性シートを併用することも検討されている。
例えば、特許文献1には、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとの間に、吸収体を具備する使い捨て吸収性物品であって、吸収体は、高吸収性ポリマー粉末を含み、パルプ繊維を含まない高吸収性シートと、高吸収性ポリマー粉末とパルプ繊維とを含む従来の吸収体の構成と同様の繊維集合層とを、トップシート側から順に有しており、かつ、シート状吸水層は、高吸収性ポリマー粉末を内包した複数の高吸収性ポリマー粉末存在領域と、隣接する高吸収性ポリマー粉末存在領域の間に形成される高吸収性ポリマー粉末非存在領域と、を有することを特徴とする使い捨て吸収性物品が開示されている。さらに、当該吸収性物品において、高吸収性シートの厚みが高吸収性ポリマーの膨潤により増大することにより、繊維集合層と着用者の肌との間隔が開くことで、体液の逆戻りを効果的に抑制することができると記載されている。
特開2004-275225号公報
しかしながら、特許文献1に記載の吸収性物品において、尿等の体液の逆戻りを抑制することできたとしても、高吸収性ポリマー粉末の非存在領域と存在領域の間に長手方向に空隙が生じることになる。そのため、尿等の体液の吸収前後の厚みの変化をより感じやすく、着用感が低下する可能性があった。また、高吸収性ポリマー粉末の非存在領域において高吸収性ポリマーの不織布を接着し高吸収性ポリマー粉末を封止しているため、吸水後の高吸収性ポリマー粉末が膨潤できる体積に制限が生じ、高価な高吸収性ポリマー粉末の吸収性能を十分に活用できていない問題があった。
また、特許文献1の吸収性物品に用いる高吸収性シートにおいて、高吸収性ポリマーが高密度に存在することにより、繰り返し使用する場合においては、いわゆるゲルブロッキングにより吸収速度が遅くなり、吸収性が低下する場合があった。さらに吸収速度の低下及びゲルブロッキングにより、着用時に湿り気による不快感を生じる場合があった。
したがって、本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、着用時の湿り気による不快感が抑制され、着用感及び吸収性に優れる吸収性物品及び吸収性物品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の発明者は、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、吸収体とトップシートの間に、液拡散層シートを設け、液拡散層シートは、衣類側表面が起毛した基体不織布と、高吸収性ポリマーと、全体を包む親水性シートと、を有し、基体不織布の起毛した面に高吸収性ポリマーが接着剤により担持された構造を有し、さらに、液拡散層シートに用いる高吸収性ポリマーとして、ゲル状態における通液時間が所定の範囲である高吸収性ポリマーを用いることにより、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
(1)本発明の第1の態様は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体と、を有する吸収性物品であって、前記吸収体は吸収性繊維と第一の高吸収性ポリマーを有し、前記吸収性物品には、前記トップシートと前記吸収体の間に、液拡散層シートが設けられており、前記液拡散層シートは、衣類側表面が起毛した基体不織布と、第二の高吸収性ポリマーと、全体を包む親水性シートと、を有し、前記基体不織布の起毛した面に前記第二の高吸収性ポリマーが接着剤により担持されており、前記基体不織布の坪量は40g/m以上150g/m以下であり、前記第二の高吸収性ポリマーの坪量が80g/m以上200g/m以下であり、前記第二の高吸収性ポリマーのゲル状態における通液時間が130秒以下である、吸収性物品である。
(2)本発明の第2の態様は、(1)に記載の吸収性物品であって、前記液拡散層シートは、前記吸収性物品の長手方向中央部から前側10cm以下の位置において、短手方向に前記第二の高吸収性ポリマーを担持しない略帯状の高吸収性ポリマー非担持領域を有しており、当該領域の長手方向の寸法は7cm以下であることを特徴とするものである。
(3)本発明の第3の態様は、液拡散層シートを製造する第一の工程と、衣類側から順に、バックシートと、吸収体と、液拡散層シートと、トップシートと、を積層し、トップシートとバックシートの一部又は全周を固定する第二の工程と、を備え、第一の工程において、基体不織布の片側表面を起毛処理し、その後、基体不織布の起毛した面に第二の高吸収性ポリマーがオンラインで定量的に担持し、第二の工程において、基体不織布の起毛した面を衣類側にして液拡散層シートを配置することを特徴とする、(1)又は(2)に記載の吸収性物品の製造方法である。
本発明において、トップシートと吸収体の間に、液拡散層シートが設けられており、液拡散層シートは、衣類側表面が起毛した基体不織布と、第二の高吸収性ポリマーと、全体を包む親水性シートと、を有し、基体不織布の起毛した面に第二の高吸収性ポリマーが接着剤により担持されており、基体不織布の坪量は40g/m以上150g/m以下であり、第二の高吸収性ポリマーのゲル状態における通液時間が130秒以下であるため、本発明によれば、着用時の湿り気による不快感が抑制され、着用感及び吸収性に優れる吸収性物品及び吸収性物品の製造方法を提供することができる。
本発明の吸収性物品の平面図である。 本発明の吸収性物品の図1におけるX-X断面図である。 本発明の吸収性物品に用いる液拡散層シートの製造方法を示す図面である。 流れ方向に、高吸収性ポリマー担持領域と、高吸収性ポリマー非担持領域とが設けられた態様を示す図面である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本発明の実施形態の説明の全体を通して、同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
本明細書の説明において、吸収性物品1の着用時とは、吸収性物品1の装着時及び装着後の少なくとも一方をいう。吸収性物品1の長手方向とは、着用されたときに着用者の前後に亘る方向であり、図中Yで表す方向である。なお、本明細書において、前側とは、着用されるときの長手方向における前方向を指し、後側とは、前側と逆方向を指す。一方、吸収性物品1の短手方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中Xで表す方向である。さらに、身体側表面とは、吸収体20等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、衣類側表面とは、吸収体20等の各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。
<吸収性物品>
図1は、本発明の吸収性物品1の平面図であり、図2は、本発明の吸収性物品の図1におけるX-X断面図である。本発明の吸収性物品1は、身体側に配置された液透過性のトップシート10と、トップシート10に対向し、衣類側に配置された液不透過性のバックシート30と、トップシート10及びバックシート30の間に配置された吸収体20と、を備える。さらに、トップシート10と吸収体20との間に、液拡散層シート40を有するため、尿等との体液は、トップシート10、液拡散層シート40を介して、吸収体20に吸収される。また、本発明において、吸収性物品1は、紙おむつやテープタイプの紙おむつに重ねて好適に使用することができる。
また、吸収性物品1の形状は、特に限定されないが、図1に示すような長手方向中央部の短手方向側端部に括れを有する略瓢箪形状や、略長方形状であってもよい。吸収性物品1の長手方向の寸法は、450mm以上720mm以下であり、短手方向の寸法は、190mm以上320mm以下であることが好ましい。吸収性物品1の長手方向及び短手方向の寸法をこのような範囲にすることにより、テープタイプやパンツタイプの紙おむつ、軽失禁パッドなど適切な寸法の吸収性物品1を提供することができる。また、他の吸収性物品と重ねて尿取りパッドのように使用する場合には、着用する吸収性物品の態様、大きさ、形状に合わせた吸収性物品1を提供することができる。
[吸収体]
吸収体20は、基材としての吸収性繊維と、第一の高吸収性ポリマーと、を含有する。吸収性繊維は、一般に生理用ナプキンや紙おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。斯かるフラッフパルプとしては、木材パルプ(針葉樹、広葉樹)及び非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収体20の吸収性繊維は、吸収性能及び肌触りを損なわず、かつ、薄型にするために、100g/m以上400g/m以下の坪量とすることが好ましい。
第一の高吸収性ポリマーとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン-アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸-ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン-無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。第一の高吸収性ポリマーは、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、25g/m以上300g/m以下の坪量とすることが好ましく、吸収体20の総量に対して10質量%以上50質量%以下の含有量とすることが好ましい。
吸収体20の厚みは、1mm以上5mm以下であることが好ましく、2mm以上3mm以下であることがより好ましい。このように、吸収体20の厚みを調整することにより、吸収体20の厚みによる着用感の低下を抑制することができる。吸収体20の厚みが1mmより小さい場合には、均一な繊維マットの形成が難しく、厚みが5mmより大きい場合には、着用者が座ったり立ったりする動作時に違和感を生じ、着用感が低下する場合がある。なお、吸収体20の、長手方向の寸法は250mm以上670mm以下、短手方向の寸法は100mm以上300mm以下であることが好ましい。
[液拡散層シート]
本発明の吸収性物品1において、図1及び図2に示すように、トップシート10と吸収体20の間に、液拡散層シート40が設けられている。また、図2に示すように、液拡散層シート40は、衣類側表面が起毛した基体不織布43と、第二の高吸収性ポリマー44と、全体を包む親水性シート45と、を有し、基体不織布43の起毛した面に第二の高吸収性ポリマー44が接着剤により担持されている。
上記のとおり、第二の高吸収性ポリマー44は、基体不織布43の起毛した面に担持されており、基体不織布43が起毛していることにより、不織布本来の嵩高さに加えて、やわらかさが付与されることにより、適度なクッション性が発生し、着用感を向上させることができる。また、液拡散層シート40は、フラッフパルプ等の吸収性繊維を有さないため、逆戻りを抑制することができ、湿り気による不快感を抑制することができる。なお、液拡散層シート40の、長手方向の寸法は250mm以上670mm以下、短手方向の寸法は100mm以上160mm以下、厚みは1mm以上8mm以下であることが好ましい。液拡散層シート40は、上記の通り適度なクッション性を有するため、厚みを上記の範囲に調整することにより、吸収性物品に加工される際に、クッション性を維持しながら薄くでき、液拡散層シート40の厚みや高吸収性ポリマーの硬さによる着用感の低下を抑制することができる。
また、基体不織布43の起毛した面が身体側に向くように液拡散層シート40を配置すると、一度に多量の尿が基体不織布43を介さずに基体不織布43の起毛した面に担持された第二の高吸収性ポリマー44に移行することになり、当該第二の高吸収性ポリマー44がゲルブロッキングを起こし、吸収速度が低下する場合がある。よって、本発明の吸収性物品1においては、ゲルブロッキングの発生を抑制し、吸収速度を向上させるために、基体不織布43の起毛した面が衣類側に向くように液拡散層シート40が配置されている。液拡散層シート40をこのように配置することにより、尿等の体液が基体不織布43の平面方向に拡散しつつ、起毛した繊維を介して当該繊維に分散した第二の高吸収性ポリマー44で吸収されるため、ゲルブロッキングの発生を抑制でき、さらに、第二の高吸収性ポリマー44で吸収できなかった尿等の体液は、吸収体20に導かれ確実に吸収されるため、吸収性物品1全体としての吸収性を向上させることができる。また、ゲルブロッキングの発生が抑制され、吸収速度も良好であるため、湿り気による不快感を抑制することができる。
また、高吸収性シートは少なくとも2枚の不織布に高吸収性ポリマーを担持する構造であることが一般的であり、さらに、不織布からなる液拡散性シートを用いた場合には、少なくとも3枚の不織布を必要とするが、本発明では、液拡散層シート40において、基体不織布43を1枚のみの構成とし、高吸収性シートとしても機能しているため、コストを抑えることができる。
また、実際に尿等の体液を吸収する第二の高吸収性ポリマー44及び吸収体20が、湿り気の原因となりやすいが、本発明においては、基体不織布43が起毛していることにより空隙を有する層が形成され、第二の高吸収性ポリマー44とトップシートとの間、及び、吸収体20とトップシート10との間、に上記の空隙の層が存在することにより、肌がトップシート10に触れても、湿り気による不快感が生じにくく、着用感を向上させることができる。
本発明において、基体不織布43としては、例えば、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布等の不織布や、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布を積層した複合不織布を挙げることができる。これらの不織布のうち、嵩高さの得やすいエアスルー不織布を用いることが好ましい。
基体不織布43の厚さは、着用感及び吸収性能のバランスの観点から、0.3mm以上7.0mm以下であることが好ましく、2.0mm以上5.0mm以下であることが更に好ましい。また、起毛処理した面への尿等の体液の移行性及び生産性の観点から、基体不織布43の坪量は、40g/m以上150g/m以下である。
さらに、基体不織布43を構成する繊維の太さは、1.6dtex以上14dtex以下であることが好ましく、1.8dtex以上9.0dtex以下であることがより好ましく、2.0dtex以上6.0dtex以下であることが更に好ましい。上記の範囲で基体不織布43を構成する繊維の太さを調整することにより、基体不織布43を起毛させやすく、起毛した部分の繊維間に第二の高吸収性ポリマー44を分散させて担持しやすくすることができる。
(第二の高吸収性ポリマー)
第二の高吸収性ポリマー44としては、吸収体20と同様の素材を用いることができる。また、第二の高吸収性ポリマー44の坪量は、80g/m以上200g/m以下である。また、吸収性能及び着用感のバランスの観点から、第二の高吸収性ポリマー44の坪量は、100g/m以上160g/m以下とすることが好ましい。なお、液拡散層シート40に後述する高吸収性ポリマー担持領域41と高吸収性ポリマー非担持領域42を設ける場合には、第二の高吸収性ポリマー44の坪量は、高吸収性ポリマー担持領域41における坪量とする。第二の高吸収性ポリマー44の坪量を上記の範囲に調整することにより、液拡散層シート40で適度に尿等の体液を吸収しつつ、吸収体20へ尿等の体液を導くことができ、吸収性物品1の吸収性を向上させることができる。なお、第二の高吸収性ポリマー44の坪量が80g/m未満の場合には、吸収性能の低下により湿り気による不快感が生じやすくなるとともに、200g/mを超える場合には、吸収後の吸収性物品1が厚くなり、着用感が低下しやすくなる。
また、粉体としての流動性が悪い微粉末を避けることにより、吸収に関する基本性能を高め、かつ、ごつごつとした触感を低減する観点から、第二の高吸収性ポリマー44の中位粒子径は、50μm以上600μm以下であることが好ましく、100μm以上500μm以下であることがより好ましい。
(第二の高吸収性ポリマーの通液時間)
本発明において、第二の高吸収性ポリマー44のゲル状態における通液時間は130秒以下である。第二の高吸収性ポリマー44のゲル状態における通液時間を130秒以下にすることにより、尿等の体液を吸収体20へ導きやすくなり、繰り返し吸収した場合におけるゲルブロッキングを抑制でき、吸収性を向上させることができ、湿り気による不快感を抑制することができる。通液時間は特許5629529号に記載された方法を参考にして、以下の方法により測定することができる。まず、第二の高吸収性ポリマー44 0.32gを0.9%生理食塩水150mlの中で30分間浸漬して膨潤させる。次に、内径が25.4mm、高さが40cmである、底部に150メッシュの金網とコックを有する円筒管内に、膨潤した第二の高吸収性ポリマー44を生理食塩水とともに移した後、垂直に結合する軸を有し、円筒管と内径が同じ100メッシュの金網を、円筒菅内に入れ、さらに軸におもりを載せ21g/cmの荷重がかかるようにする。次に、コックを開き、円筒管内の液面の目盛りが60mlから40mlになるのに要する時間を計測する。この時間と、高吸収性ポリマーを含ませず生理食塩水のみで同様な操作を別途行い計測した時間と、の差を通液時間(秒)とする。このような高吸収性ポリマーを用いることで、ゲルブロッキングにより下層への尿等の体液の拡散が遅くなることを防止することができる。また、通液時間の観点から球状よりも粉砕型の高吸収性ポリマーを用いることが好ましい。
(高吸収性ポリマー非担持領域)
液拡散層シート40は、図1に示すように、吸収性物品1の長手方向中央部から前側10cm以下の位置において、短手方向に第二の高吸収性ポリマー44を担持しない略帯状の高吸収性ポリマー非担持領域42を有していることが好ましく、当該領域の長手方向の寸法は7cm以下であることが好ましい。なお、液拡散層シート40の第二の高吸収性ポリマー44を担持している領域を高吸収性ポリマー担持領域41とする。なお、後述するように、液拡散層シート40の製造工程において、カットする刃を傷めないように、高吸収性ポリマー非担持領域42をカットすることが好ましく、この場合、吸収性物品1に液拡散層シート40が配置される際には、図1に示すように、液拡散層シート40の長手方向両端側は高吸収性ポリマー非担持領域42となる。
二つの高吸収性ポリマー担持領域41の間に位置する高吸収性ポリマー非担持領域42が、吸収性物品1の長手方向中央部から前側10cm以下の位置に設けられていることにより、着用した際に排尿口の下部に高吸収性ポリマー非担持領域42が設けられ、幅方向への尿等の体液の拡散を向上させることができ、かつ、吸収体20に速やかに尿等の体液を導くことができ、吸収性を向上させることができる。高吸収性ポリマー非担持領域42が設けられる上記の位置は、股部の体圧がかかりにくい部位であるため、尿等の体液の吸収前後の厚みの変化による違和感が生じにくく、着用感を向上させることができる。
また、高吸収性ポリマー非担持領域42の長手方向の寸法が、7cm以下であることにより、尿等の体液の吸収前後の厚みの変化による違和感が生じにくくなり、着用感を向上させることができる。なお、高吸収性ポリマー非担持領域42の長手方向の寸法は、1cm以上7cm以下であることが好ましく、3cm以上5cm以下であることがより好ましい。
第二の高吸収性ポリマー44は、接着剤により、基体不織布43の起毛した面に担持されている。接着剤としては、汎用性に優れるホットメルト接着剤であることが好ましい。なお、第二の高吸収性ポリマー44の吸収性を阻害せず、かつ、着用時の肌触りを損なわないように、ホットメルト接着剤の含有量は10g/m以下であることが好ましい。ホットメルト接着剤としては、融点が100℃以上180℃以下の、スチレン-ブタジエン-スチレン系共重合体やスチレン-イソプレン-スチレン系共重合体など合成ゴム系、又は、エチレン-酢酸ビニル共重合体などのオレフィン系のホットメルト接着剤を用いることができる。
(親水性シート)
本発明において、図2に示すように、基体不織布43及び第二の高吸収性ポリマー44は、親水性シート45により包まれている。これにより、第二の高吸収性ポリマー44の漏れを防止することができ、着用時の肌触りも向上させることができる。親水性シート45としては、ティシュ、吸収紙、スパンボンド不織布やエアレイド不織布等の親水性不織布を挙げることができる。これらの中でもコスト性に優れ、高吸収性ポリマーの漏れを効果的に抑制できる、ティシュを用いることが好ましい。また、ティシュは伸長性があるため、第二の高吸収性ポリマー44の膨潤を阻害しない観点からも好ましい。親水性シート45の坪量は、7g/m以上45g/m以下とすることが好ましく、8g/m以上18g/m以下とすることがより好ましい。なお、液拡散層シート40及び第二の高吸収性ポリマー44を親水性シート45で包む際には、液拡散層シート40と親水性シート45とを、ホットメルト接着剤や熱エンボス加工により固定することが好ましい。
[トップシート]
トップシート10は、吸収性物品1の内部に向けて体液を速やかに通過させるものであり、吸収体20及び液拡散層シート40を挟んで、バックシート30に対向して配置される。トップシート10は、肌と当接するシートとなることから、やわらかな感触で、肌に刺激を与えないような性質を有する、親水性不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム又はこれらを積層した複合シートから形成される。なお、トップシート10は、単層であっても、複数層積層していてもよく、ドライタッチ性を付与するために多数の透孔が形成されていてもよい。
また、上記のような性質を有する親水性不織布としては、ポリプロピレンやポリエチレン等の合成繊維や、レーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いて、サーマルボンド法、エアスルー法、スパンレース法、スパンボンド法等の公知の加工法によって得られたものを用いることができる。
トップシート10の坪量は、加工性及び強度の点から、15g/m以上40g/m以下であることが好ましい。トップシート10には、肌への刺激を低減させるために、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を塗布してもよい。
[バックシート]
本発明に用いるバックシート30としては、液不透過性であり、かつ、遮水性を有するシート材が用いられるが、ムレ防止のために透湿性を有していてもよい。このような特性を有するバックシート30の材料としては、例えば、ポリエチレンシートやポリエチレンラミネート不織布等の厚みの薄いプラスチックシートを挙げることができる。また、バックシート30の坪量は、加工性及び強度の点から、15g/m以上60g/m以下であることが好ましい。バックシート30の衣類側表面には、装着時のズレを防止するための固定部材を設けていてもよい。固定部材の基材としては、特に限定されないが、メカニカルフックテープ又は粘着剤であることが好ましい。また、固定部材を保護するための剥離シートを有していてもよい。
(立体ギャザー)
本発明の吸収性物品1は、短手方向の両端部に立体ギャザー60を備えることが好ましい。立体ギャザー60を短手方向の両端部に設けることにより、尿等の体液の短手方向からの漏れを効果的に防止することができる。立体ギャザー60としては、疎水性繊維にて形成された撥水性又は液不透過性のシート、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、ポリエチレンフィルムを用いることができる。これらの基材から適宜選択し、二重に接合したものを用いることもできる。また、立体ギャザー60の坪量は、加工性及び強度の点から、15g/m以上100g/m以下であることが好ましい。
(伸縮弾性部材)
また、立体ギャザー60は、自由端側及び基端側に少なくとも一本ずつの伸縮弾性部材を長手方向に沿って有することが好ましい。伸縮弾性部材を長手方向に沿って設けることで、立体ギャザー60が起立性を有し、着用者の体型に合わせて変形可能なものとなり、フィット性が向上することで、尿等の体液の漏れを効果的に防止することができるようになる。伸縮弾性部材としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状又は帯状の天然ゴム等が使用される。
なお、吸収性物品1の長手方向両端部においては、立体ギャザー60は、その自由端がトップシート10上に固定されていることが好ましく、このため、立体ギャザー60の内側側面が、トップシート10の身体側表面と接合していることが好ましい。これにより、立体ギャザー60は、長手方向両端部を除く部位のみにおいて起立することとなる。
<吸収性物品の製造方法>
本発明の吸収性物品1は、例えば、液拡散層シート40を製造する第一の工程と、衣類側から順に、バックシート30と、吸収体20と、液拡散層シート40と、トップシート10と、を積層し、トップシート10とバックシート30の一部又は全周を固定する第二の工程と、を備える方法により製造することができる。なお、第二の工程においては、基体不織布43の起毛した面を衣類側に配置する。なお、本発明の吸収性物品1の製造方法の説明において、流れ方向とは、液拡散層シート40及び吸収性物品1の製造において、基体不織布43が進行する方向を指す。また、幅方向とは、流れ方向に対して横又は直交する方向である。
以下、上記の第一の工程について、図3を用いて説明する。図3は、液拡散層シート40の製造方法を示す図面である。第一の工程は、図3に示すように、基体不織布43の片側表面を起毛させる工程Aと、工程Aの後に、基体不織布43の起毛した面及び親水性シート45の片側表面に接着剤を塗布する工程Bと、工程Bの後に、基体不織布43及び親水性シート45の接着剤を塗布した面を貼り合わせながら、第二の高吸収性ポリマー44を挿入する工程Cと、工程Cの後に、親水性シート45で全体を包む工程Dと、を有する。
(工程A)
工程Aは、基体不織布43の片側表面を起毛させる工程である。工程Aは、図3に示すように、原不織布を巻き出すアンリール部(図示せず)より送り出されて、ライン速度V1で走行する基体不織布43に対し、基体不織布43の流れ方向に略平行になるように、幅方向に複数枚並んで設置される回転刃100が、ライン速度V1よりも遅い回転速度V2で流れ方向に回転しながら基体不織布43の表面に接することで、基体不織布43の片側表面を起毛させる工程である。ライン速度V1は、特に制限されないが、適度な生産性を確保するために、50m/分以上300m/分以下であることが好ましく、100m/分以上200m/分以下であることがより好ましい。
[工程B]
工程Bは、工程Aの後に、基体不織布43の起毛した面及び親水性シート45の片側表面に、それぞれ第一の接着剤塗布装置200A及び第二の接着剤塗布装置200Bによって接着剤を塗布する工程である。第一の接着剤塗布装置200A及び第二の接着剤塗布装置200Bによる塗布パターンとしては特に制限はないが、スパイラル、細かいファイバー状に全面塗布、幅をもった筋状、点状、Ω状などのパターンに塗布することができる。
[工程C]
工程Cは、工程Bの後に、基体不織布43及び親水性シート45の接着剤を塗布した面を貼り合わせながら、高吸収性ポリマー散布装置300により第二の高吸収性ポリマー44を、接着剤を塗布した面に向かい、オンラインで定量的に担持させる工程である。高吸収性ポリマー散布装置300としては、特に限定されず、スクリューフィーダー、ロータリーフィーダー、振動フィーダーなど粉体に使用できる公知のフィーダーを使用することができる。
[工程D]
工程Dは、工程Cの後に、親水性シート折り装置400により、親水性シート45で全体を包む工程である。まず、親水性シート折り装置400に入る前に、親水性シート45の幅方向片側端部に、第三の接着剤塗布装置200Cを用いて接着剤が長手方向に沿って塗布される。親水性シート45の幅方向の寸法は基体不織布43の幅方向の寸法の二倍以上であり、親水性シート折り装置400の中で基体不織布43の幅方向両端部を起点に、基体不織布43が重なっていない部分の親水性シート45を基体不織布43の流れ方向に沿いながら折り畳んでいき、親水性シート45が折り重なった部分をあらかじめ塗布された接着剤で固定する。
このようにして作製された液拡散層シート40は、吸収性物品1のトップシート10と吸収体20の間に挟持され、吸収性物品1に組み込まれる。液拡散層シート40は、最終的に組み込む吸収性物品1の大きさや高吸収性ポリマー非担持領域42を所定の位置及び寸法に合わせてカットされるため、図4に示すように、流れ方向に、高吸収性ポリマー担持領域41と、高吸収性ポリマー非担持領域42を設けることが好ましい。なお、カットする際には、カット刃を傷めないように、高吸収性ポリマー非担持領域42をカットすることが好ましく、この場合、吸収性物品1に液拡散層シート40が配置される際には、図1に示すように、液拡散層シート40の長手方向両端側は高吸収性ポリマー非担持領域42となる。
以上、本発明を、実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に記載の発明の範囲には限定されないことは言うまでもなく、上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
以下、本発明について、実施例を挙げて詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。
[実施例1から4、比較例1]
下記の液拡散層シートを用いた吸収性物品を作製し、モニター評価を行った。
(液拡散層シート)
基体不織布としてエアスルー不織布(幅方向の寸法14cm、坪量90g/m)を用意し、上記に記載した方法により、基体不織布の片側表面を物理的に起毛させ、起毛した面及び親水性シート(スパンボンド不織布、幅方向の寸法30cm、坪量13g/m)にホットメルト接着剤を塗布し、塗布した面を貼り合わせながら、高吸収性ポリマー散布装置により第二の高吸収性ポリマーを、接着剤を塗布した面に向かい、オンラインで定量的に担持させた。なお、第二の高吸収性ポリマーを担持する際には、間欠的に担持させることにより、高吸収性ポリマー担持領域及び高吸収性ポリマー非担持領域を設け、さらに、流れ方向から順に、高吸収性ポリマー非担持領域(流れ方向の寸法5cm)、高吸収性ポリマー担持領域(流れ方向の寸法13cm)、高吸収性ポリマー非担持領域(長手方向の寸法3cm)、高吸収性ポリマー担持領域(流れ方向の寸法23cm)、高吸収性ポリマー非担持領域(流れ方向の寸法5cm)のパターンを作製し、各パターンの両端部の流れ方向5cm幅の高吸収性ポリマー非担持領域の中央部でカットし、長手方向の前側から順に、高吸収性ポリマー非担持領域(長手方向の寸法2.5cm)、高吸収性ポリマー担持領域(流れ方向の寸法13cm)、高吸収性ポリマー非担持領域(長手方向の寸法3cm)、高吸収性ポリマー担持領域(流れ方向の寸法23cm)、高吸収性ポリマー非担持領域(流れ方向の寸法2.5cm)の、長手方向の合計寸法か44cm、短手方向の寸法が14cmの略長方形上の液拡散層シートを得た。
(吸収性物品)
次に、このようにして得た液拡散層シートについて、当該液拡散層シートの基体不織布の起毛した面を衣類側に向くようにして、あらかじめ用意したフラッフパルプ及び第一の高吸収性ポリマーを有する吸収体(長手方向の寸法45cm、短手方向の最大寸法が23cm、長手方向中央付近に位置する短手方向の最小寸法が14cm、長手方向中央部の短手方向側端部に括れを有する略瓢箪形状、面積0.082m)の身体側に配置した。なお、第一の高吸収性ポリマーは、坪量が121g/m、吸収体に対する含有量を40質量%となるように調整した。次に、ホットメルト接着剤を塗布したバックシート(通気性ポリエチレンフィルム、坪量32g/m)の上に、上記の吸収体、液拡散層シートの順に配置し、更にトップシート(エアスルー不織布、坪量20g/m)を積層した。このようにして、短手方向29cm、長手方向53cmの実施例1から4及び比較例1の吸収性物品(長手方向中央部の短手方向側端部に括れを有する略瓢箪形状)を得た。なお、液拡散層シートを吸収性物品に配置するにあたり、2つの高吸収性ポリマー担持領域の間に設けた高吸収性ポリマー非担持領域の前側端部が、吸収性物品の長手方向中央部から前側3.5cmとなるように配置した。
このようにして得た実施例1から4、比較例1の吸収性物品について、液拡散層シートに用いる高吸収性ポリマーのゲル状態における通液時間及び坪量を表1に示し、以下のモニター評価を行い、結果を表1に示した。
(モニター評価)
吸収性物品の中央に0.9%の生理食塩水150mlをメスシリンダーを用いて5分間間隔で3回注ぎ、3回目に注いだ後から5分後に手で触れて表面に湿り気があるかを、10名のパネラーにより、以下の基準により評価し、着用感の指標とした。なお、○及び△を合格とした。
○:「湿り気を感じない」が8人以上10人以下のとき
△:「湿り気を感じない」が5人以上7人以下のとき
×:「湿り気が感じない」がいないか、4人以下のとき
Figure 0007024156000001
以上の結果から、本発明の吸収性物品を用いることにより、着用時の湿り気による不快感を抑制することができることが分かる。
1 吸収性物品
10 トップシート
20 吸収体
30 バックシート
40 液拡散層シート
41 高吸収性ポリマー担持領域
42 高吸収性ポリマー非担持領域
43 基体不織布
44 第二の高吸収性ポリマー
45 親水性シート
60 立体ギャザー
100 回転刃
200A 第一の接着剤塗布装置
200B 第二の接着剤塗布装置
200C 第三の接着剤塗布装置
300 高吸収性ポリマー散布装置
400 親水性シート折り装置

Claims (3)

  1. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体と、を有する吸収性物品であって、
    前記吸収体は吸収性繊維と第一の高吸収性ポリマーを有し、
    前記吸収性物品には、前記トップシートと前記吸収体の間に、液拡散層シートが設けられており、
    前記液拡散層シートは、衣類側表面が起毛した基体不織布と、第二の高吸収性ポリマーと、全体を包む親水性シートと、を有し、
    前記基体不織布の起毛した面に前記第二の高吸収性ポリマーが接着剤により担持されており、
    前記基体不織布の坪量は40g/m以上150g/m以下であり、
    前記第二の高吸収性ポリマーの坪量が80g/m以上200g/m以下であり、
    前記第二の高吸収性ポリマーのゲル状態における通液時間が130秒以下である、吸収性物品。
  2. 前記液拡散層シートは、前記吸収性物品の長手方向中央部から前側10cm以下の位置において、短手方向に前記第二の高吸収性ポリマーを担持しない略帯状の高吸収性ポリマー非担持領域を有しており、当該領域の長手方向の寸法は7cm以下である、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 液拡散層シートを製造する第一の工程と、衣類側から順に、バックシートと、吸収体と、液拡散層シートと、トップシートと、を積層し、トップシートとバックシートの一部又は全周を固定する第二の工程と、を備え、
    第一の工程において、基体不織布の片側表面を起毛処理し、その後、基体不織布の起毛した面に第二の高吸収性ポリマーがオンラインで間欠的に担持させることにより、高吸収性ポリマー担持領域及び高吸収性ポリマー非担持領域を設け
    第二の工程において、基体不織布の起毛した面を衣類側にして液拡散層シートを配置する、請求項1又は2に記載の吸収性物品の製造方法。
JP2017222988A 2017-11-20 2017-11-20 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 Active JP7024156B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017222988A JP7024156B2 (ja) 2017-11-20 2017-11-20 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017222988A JP7024156B2 (ja) 2017-11-20 2017-11-20 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019092651A JP2019092651A (ja) 2019-06-20
JP7024156B2 true JP7024156B2 (ja) 2022-02-24

Family

ID=66970137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017222988A Active JP7024156B2 (ja) 2017-11-20 2017-11-20 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7024156B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7282614B2 (ja) * 2019-06-27 2023-05-29 日本製紙クレシア株式会社 吸収性物品
JP7129382B2 (ja) * 2019-06-28 2022-09-01 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002113800A (ja) 2000-10-11 2002-04-16 Nippon Kyushutai Gijutsu Kenkyusho:Kk 多機能複層吸収体およびその製造方法
JP2003260081A (ja) 2002-03-06 2003-09-16 Kao Corp 吸収性物品
JP2006297076A (ja) 2005-03-24 2006-11-02 Kao Corp 吸収性物品
WO2010107096A1 (ja) 2009-03-19 2010-09-23 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP2013005880A (ja) 2011-06-23 2013-01-10 Kao Corp 吸収体及びそれを用いた吸収性物品
JP2015167723A (ja) 2014-03-07 2015-09-28 株式会社リブドゥコーポレーション 吸収性物品
WO2017131014A1 (ja) 2016-01-27 2017-08-03 株式会社瑞光 粉粒体含有物品の製造装置および粉粒体含有物品の製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002113800A (ja) 2000-10-11 2002-04-16 Nippon Kyushutai Gijutsu Kenkyusho:Kk 多機能複層吸収体およびその製造方法
JP2003260081A (ja) 2002-03-06 2003-09-16 Kao Corp 吸収性物品
JP2006297076A (ja) 2005-03-24 2006-11-02 Kao Corp 吸収性物品
WO2010107096A1 (ja) 2009-03-19 2010-09-23 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP2013005880A (ja) 2011-06-23 2013-01-10 Kao Corp 吸収体及びそれを用いた吸収性物品
JP2015167723A (ja) 2014-03-07 2015-09-28 株式会社リブドゥコーポレーション 吸収性物品
WO2017131014A1 (ja) 2016-01-27 2017-08-03 株式会社瑞光 粉粒体含有物品の製造装置および粉粒体含有物品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019092651A (ja) 2019-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7069465B2 (ja) 吸収性物品
JP7024156B2 (ja) 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法
JP7095203B2 (ja) 軟便の漏れ防止用の吸収性補助パッド
JP2020081224A (ja) 吸収性物品
JP2020068804A (ja) 吸収性物品
JP6756427B2 (ja) 吸収性物品
JP7286280B2 (ja) 吸収体及び該吸収体を備えた吸収性物品
JP6992223B2 (ja) 吸収性補助パッド
JP7019888B2 (ja) 吸収性物品
JP6946600B2 (ja) 吸収性補助パッド及びその使用方法
JP7048168B2 (ja) 男性用吸収性物品
JP6746852B2 (ja) 吸収性物品
JP2021016542A (ja) 吸収性物品
JP7270079B2 (ja) 吸収体及び該吸収体を備えた吸収性物品
JP2020000462A (ja) 吸収性物品
JP7333264B2 (ja) 吸収性物品
JP6944575B2 (ja) 吸収性物品
JP7282614B2 (ja) 吸収性物品
JP2019042038A (ja) 高吸収性シート及び該高吸収性シートを備える吸収性物品
JP7385425B2 (ja) 吸収性物品
JP7295744B2 (ja) 吸収性物品
JP7019893B2 (ja) 吸収体及び該吸収体を備えた吸収性物品
JP6972469B2 (ja) 吸収性補助パッド
JP7087239B2 (ja) 軟便漏れ防止用吸収性パッド
JP7019889B2 (ja) 軟便用吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180704

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180826

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7024156

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150