JP6746852B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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図1は本発明の吸収性物品1の平面図及び断面図を示す図面であり、図2はセカンドシート15が圧縮される態様を示す図面である。本発明の吸収性物品1は、液透過性のトップシート10と、液不透過性のバックシート30と、トップシート10及びバックシート30の間に配置された吸収体20と、を有し、トップシート10及び吸収体20の間には、セカンドシート15が配置されたものである。
トップシート10は、吸収体20に向けて体液を速やかに通過させるものであり、吸収体20を挟んで、バックシート30と対向して配置されている。トップシート10は、肌と当接するシートとなることから、柔らかな感触で、肌に刺激を与えないような基材、例えば、エアスルー不織布を代表とするサーマルボンド不織布等の不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、又はこれらを積層した複合シートといった材料から形成される。トップシート10は、単層であっても、複数層積層されていてもよく、ドライタッチ性を付与するために多数の透孔が形成されていてもよい。
バックシート30は、吸収性物品1の外部に体液が漏れないよう、液不透過性を有し、遮水性を有するシート材が用いられるが、ムレ防止のために透湿性を有していてもよい。このような特性を有するバックシート30の材料としては、例えば、ポリエチレンシートやポリエチレンラミネート不織布等の厚みの薄いプラスチックシートを挙げることができる。バックシート30は、着用者の股部が位置づけられる長手方向中央に括れ部を有する砂時計形状、略矩形状等の形状を有していてもよく、吸収体20の側縁より若干外方に延在して設けられていてもよい。バックシート30の衣類接触側表面には、着用時に下着等に吸収性物品1を固着するための粘着剤層が設けられていてもよい。吸収性物品1が粘着剤層を有する場合、粘着剤層を保護するための剥離シートを有していてもよく、この剥離シートは、吸収性物品1の包装シートと一体となっていてもよい。トップシート10及びバックシート30は、長手方向端部等、端部の少なくとも一部において、吸収体20を挟まずに、ホットメルト接着剤やヒートシール等により固着されるフラップを形成していてもよい。
吸収体20は、基材としての吸収性繊維と、高吸水性ポリマー(以下、SAPとも称する)と、を含有する。吸収性繊維は、一般に生理用ナプキン、おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。斯かるフラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。
本発明の吸収性物品1においては、トップシート10と吸収体20との間に、セカンドシート15が配置されている。トップシート10と吸収体20との間に、セカンドシート15が配置されていることにより、トップシート10側から吸収体20への体液の移行が促進されて、吸収性物品1の吸収性能が向上するとともに、吸収した体液の逆戻りも効果的に防止され、トップシート10を乾燥した状態に維持することができる。セカンドシート15は、繊維材料から構成されており、エアスルー不織布のサーマルボンド不織布により構成することが好ましい。また、セカンドシート15を構成する繊維材料については、親水化処理がなされていることが好ましい。このような親水化処理により、体液を吸収体20に移行させる機能が最大化される。
水溶性バインダーとしては、水に溶解又は分散することができる高分子化合物を使用することができる。水溶性バインダーとしては、具体的には、デンプン又はその誘導体、アルギン酸ナトリウム、トラントガム、グアーガム、キサンタンガム、アラビアゴム、カラギーナン、ガラクトマンナン、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、プルプラン、ポリエチレンオキシド、ビスコース、ポリビニルエチルエーテル、ポリアクリル酸ソーダ、ポリメタアクリル酸ソーダ、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸のヒドロキシル化誘導体、ポリビニルピロリドン/ビニルピロリドン酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール及びその誘導体、エチレン酢酸ビニル共重合体、カルボキシメチルセルロース及びその誘導体等を挙げることができる。これらの中でも、アルファー化デンプンが好ましい。
図2に示すように、セカンドシート15は、その全面が厚み方向に圧縮乾燥されていてもよく、ストライプ状や、市松模様状等、一定のパターンに従って、厚み方向に圧縮乾燥されていてもよい。セカンドシート15を一定のパターンに従って、厚み方向に圧縮乾燥する場合には、上述の水溶性バインダーは、圧縮されたセカンドシート15の部位のみに局在していることが好ましい。
吸収性物品1の身体接触側表面には、立体ギャザーが設けられていてもよい。この立体ギャザーは、トップシート10とともに体液の閉じ込め空間を形成し、体液の横漏れを防止できるようになっている。立体ギャザーは、立体ギャザーシートと、立体ギャザーシートの自由端部に沿って配された伸縮性弾性部材と、を備えていることが好ましい。伸縮性弾性部材としては、天然ゴム、合成ゴム、及びポリウレタン等からなる、糸状、紐状、平型形状のものを適宜使用することができる。
吸収性物品1の製造方法としては、特に限定はなく、従来公知の方法を採用することができる。例えば、必要に応じて、液拡散性シート及び立体ギャザーをあらかじめトップシート10上に配置し、このトップシート10とバックシート30との間にセカンドシート15や吸収体20を挟持する。そして、トップシート10とバックシート30とを一部又は全周に亘ってホットメルト接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等を用いて固定することで製造することができる。最後に、これを包装体に個別包装した後、長手方向に3つ折り等にして折り畳めばよい。
10 トップシート
15 セカンドシート
20 吸収体
30 バックシート
Claims (5)
- 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体と、を有する吸収性物品において、
トップシートと、吸収体と、の間に、セカンドシートが配置されており、
前記セカンドシートが、非水解性エアスルー不織布に水溶性バインダーが含浸されたものを、吸収性物品の厚み方向に圧縮乾燥したものであり、かつ、吸水後には前記厚み方向に嵩高くなる、吸収性物品。 - 前記セカンドシートに用いられる不織布シートが、ポリエチレン及びポリプロピレンからなる複合繊維から構成されるエアスルー不織布、又はポリエチレン及びポリエステルからなる複合繊維から構成されるエアスルー不織布である、請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記セカンドシートに用いられる不織布シートの坪量が、15g/m2以上50g/m2以下である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記セカンドシートは、その全面が厚み方向に圧縮されている、請求項1から3のいずれかに記載の吸収性物品。
- 前記セカンドシートは、一定のパターンに従って、厚み方向に圧縮乾燥されており、水溶性バインダーは、圧縮されたセカンドシートの部位のみに局在している、請求項1から3のいずれかに記載の吸収性物品。
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- 2016-05-26 JP JP2016105038A patent/JP6746852B2/ja active Active
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