JP2017086578A - 吸収性物品 - Google Patents

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【課題】圧搾溝を有し、排泄された体液を、吸収性物品の長手方向両端部にも十分に拡散させることが可能な吸収性物品を提供すること。【解決手段】液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置される吸収体と、を有し、前部、股部、及び後部を有する吸収性物品であって、前部、股部、及び後部には、それぞれ圧搾溝が設けられ、股部の圧搾溝は、前部及び後部の圧搾溝とそれぞれ連通し、股部の圧搾溝の溝幅は、前部及び後部の圧搾溝の溝幅よりも広く、前部及び後部の圧搾溝の深さは、股部の圧搾溝の深さよりも深い、吸収性物品。【選択図】図1

Description

本発明は、圧搾溝が設けられ、長手方向への体液の拡散性が改善された吸収性物品に関する。
一般に吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体と、で構成されており、これにより、尿や血液等の体液は、トップシートを通って吸収体に吸収される。ここで、従来、吸収性物品においては、体液の吸収性を改善するため、トップシートから吸収体に亘るエンボス加工を施すことが広く行われている。また、軽失禁パッドや生理用ナプキン等においては、着用時のフィット性を向上させる目的も兼ねて、吸収性物品の長手方向両側縁部にエンボス溝(圧搾溝、フィットエンボス)を設けることも一般的であり、圧搾溝の底面や側壁に凹凸を設け、排泄された体液の拡散を促すことも行われている。
着用時のフィット性を向上させるために、圧搾溝を設けた吸収性物品としては、例えば、特許文献1に、少なくともトップシート、バックシート及び吸収体を有し、身体接触側表面における、吸収体の中央領域の長手方向両側縁部に圧搾溝が配置され、かつ複数の点状の圧搾部が間隔を空けて配置された吸収性物品が開示されている。また、特許文献2には、トップシートと、バックシートと、吸収体と、からなり、吸収体が位置する領域の身体接触側表面の両側に、長手方向に延びるとともに中央部において間隔が狭くなった一対の圧搾溝が形成され、この圧搾溝は、長手方向に相互に並列する高圧搾部と低圧搾部とを有することを特徴とする生理用ナプキンが開示されている。
特許文献1及び2の吸収性物品においては、その幅方向中央部に排泄された体液は幅方向に広がり、圧搾溝に達した後、圧搾溝を伝わって前後方向に拡散するものとされている。
特開2010−148708号公報 特開平09−108262号公報
しかしながら、特許文献1及び2のいずれの吸収性物品においても、圧搾溝に保持される体液は、前後方向に拡散するにつれて移動量が低下する傾向にあり、圧搾溝に保持される体液は、吸収性物品の長手方向両端部には到達しないまま、横漏れする可能性があった。したがって、本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、圧搾溝を有し、排泄された体液を、吸収性物品の長手方向両端部にも十分に拡散させることが可能な吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、トップシートと、バックシートと、吸収体とを有し、前部、股部及び後部にそれぞれ互いに連通する圧搾溝を有する吸収性物品において、圧搾溝の溝幅及び深さを、前部及び後部と、股部とで別々に調整することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は以下のものを提供する。
(1) 本発明の第1の態様は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、上記トップシート及び上記バックシートの間に配置される吸収体と、を有し、前部、股部及び後部を有する吸収性物品であって、上記前部、上記股部及び上記後部には、それぞれ圧搾溝が設けられ、上記股部の圧搾溝は、上記前部及び上記後部の圧搾溝とそれぞれ連通し、上記股部の圧搾溝の溝幅は、上記前部及び上記後部の圧搾溝の溝幅よりも広く、上記前部及び上記後部の圧搾溝の深さは、上記股部の圧搾溝の深さよりも深い、吸収性物品である。
(2) 本発明の第2の態様は、(1)に記載の吸収性物品であって、上記前部の圧搾溝及び上記股部の圧搾溝の連結点、並びに上記後部の圧搾溝及び上記股部の圧搾溝の連結点において、上記前部の圧搾溝及び上記後部の圧搾溝が分岐していることを特徴とするものである。
(3) 本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載の吸収性物品であって、上記股部の圧搾溝の溝幅が、2mm以上12mm以下であり、上記前部及び上記後部の圧搾溝の溝幅が、1mm以上6mm以下であることを特徴とするものである。
(4) 本発明の第4の態様は、(1)から(3)のいずれかに記載の吸収性物品であって、上記股部の圧搾溝の深さが、上記吸収体の厚みに対して30%以上90%以下であり、上記前部及び上記後部の圧搾溝の深さが、上記吸収体の厚みに対して40%以上95%以下であることを特徴とするものである。
本発明の吸収性物品によれば、前部及び後部に設けられる圧搾溝の溝幅を、股部の圧搾溝の溝幅よりも狭くし、前部及び後部に設けられる圧搾溝の深さを、股部の圧搾溝の深さよりも深くしているので、股部の圧搾溝を拡散し、前部及び後部の圧搾溝に到達した体液が、より早い速度で圧搾溝を拡散し、体液を、吸収性物品の長手方向両端部にまで十分に拡散させることができる。
本発明の吸収性物品をトップシート側から見た平面図である。 本発明の吸収性物品の前部及び股部の境界部における圧搾溝の拡大平面図である。 本発明の吸収性物品の、(a)股部並びに(b)前部及び後部における、着用時の変形の様子を示す図面である。
以下、図1から図3を参照して、本発明の実施形態に係る吸収性物品1について詳細に説明する。なお、本実施形態の説明においては、全体を通して同じ要素には同じ符号を付している。本明細書における以下の説明において、体液とは、尿、血液、軟便中の水分等の体内から体外に排出される液体をいう。さらに、吸収性物品1の着用時とは、吸収性物品1の装着時及び装着後の少なくとも一方を示す。なお、本明細書の説明において、吸収性物品1の長手方向とは、吸収性物品1が着用されたときに着用者の前後に亘る方向であり、図中、符号Yで示す方向である。また、吸収性物品1の幅方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中、符号Xで示す方向である。さらに、本明細書において、吸収性物品1の身体接触側表面とは、吸収性物品1の着用時に着用者の肌に当接する表面を指し、衣類接触側表面とは、吸収性物品1の着用時に着用者の衣類に接触する表面を指す。本明細書においては、吸収性物品1の身体接触側表面側を上側と称し、衣類接触側表面側を下側と称することがある。
<吸収性物品>
図1は、本発明の吸収性物品1をトップシート10側から見た平面図である。本発明の実施形態に係る吸収性物品1としては、図1に示すような軽失禁パッドが例示されるが、本発明はこれに限定されるものではなく、軽失禁ライナー、生理用ナプキン、その他の吸収性物品であってもよい。吸収性物品1は、身体接触側表面に配置された液透過性のトップシート10と、トップシート10に対向し、衣類接触側表面に配置された液不透過性のバックシート30と、トップシート10及びバックシート30の間に配置された吸収体20と、を備え、これにより、吸収体20は、トップシート10とバックシート30との間に挟まれた構造となっている。吸収性物品1は、着用者の前側に位置する前部1aと、着用者の股間に位置する股部1bと、着用者の後側に位置する後部1cとを有し、それぞれの領域に圧搾溝21が形成されている。
[トップシート]
トップシート10は、吸収体20に向けて体液を速やかに通過させるものであり、吸収体20を挟んで、バックシート30と対向して配置されている。トップシート10は、肌と当接するシートとなることから、柔らかな感触で、肌に刺激を与えないような基材、例えば、エアスルー不織布を代表とするサーマルボンド不織布等の不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、又はこれらを積層した複合シートといった材料から形成される。トップシート10は、単層であっても、複数層積層していてもよく、ドライタッチ性を付与するために多数の透孔が形成されていてもよい。
不織布としては、ポリプロピレンやポリエチレン等の合成繊維やレーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いて、サーマルボンド法のほか、スパンレース法やスパンボンド法等の公知の加工法によって得られたものも用いることができる。加工性及び強度の点から、トップシート10の坪量は、18g/m以上40g/m以下であることが好ましい。トップシート10には、肌への刺激を低減させるために、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を適用してもよい。トップシート10は、着用者の股部が位置づけられる長手方向中央に括れ部を有する砂時計形状、略矩形状等の形状を有していてもよく、吸収体20の側縁よりも若干外方に延在して設けられていてもよい。
なお、本発明においては、吸収体20の上面への体液の拡散を促進するため、トップシート10と吸収体20との間に、液拡散性シートを設けてもよい。斯かる液拡散性シートとしては、例えば、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布等の不織布や、スパンボンド/メルトブロー、スパンボンド/メルトブロー/スパンボンドを積層した複合不織布を挙げることができる。液拡散性シートの厚さは0.1mm以上であることが好ましく、その坪量は15g/m以上であることが好ましい。液拡散性シートの形状は、特に制限はないが、尿等の液体がくまなく吸収体20に拡散するよう、吸収体20の表面を完全に覆うことができる形状であることが好ましい。
[バックシート]
バックシート30は、吸収性物品1の外部に体液が漏れないよう、液不透過性を有し、遮水性を有するシート材が用いられるが、ムレ防止のために透湿性を有していてもよい。このような特性を有するバックシート30の材料としては、例えば、ポリエチレンシートやポリエチレンラミネート不織布等の厚みの薄いプラスチックシートを挙げることができる。バックシート30は、着用者の股部が位置づけられる長手方向中央に括れ部を有する砂時計形状、略矩形状等の形状を有していてもよく、吸収体20の側縁より若干外方に延在して設けられていてもよい。バックシート30の衣類接触側表面には、着用時に下着等に吸収性物品1を固着するための粘着剤層が設けられていてもよい。吸収性物品1が粘着剤層を有する場合、粘着剤層を保護するための剥離シートを有していてもよく、この剥離シートは、吸収性物品1の包装シートと一体となっていてもよい。トップシート10及びバックシート30は、長手方向端部等、端部の少なくとも一部において、吸収体20を挟まずに、ホットメルト接着剤やヒートシール等により固着されるフラップを形成していてもよい。
[吸収体]
吸収体20は、基材としての吸収性繊維と、高吸水性ポリマー(以下、SAPとも称する)と、を含有する。吸収性繊維は、一般に生理用ナプキン、おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。斯かるフラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収体20の吸収性繊維は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、100g/m以上800g/m以下の坪量とすることが好ましい。
吸収体20の高吸水性ポリマーとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン−アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。吸収体20のSAP量は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、50g/m以上500g/m以下の坪量とすることが好ましく、15質量%以上60質量%以下の含有量とすることが好ましい。
吸収体20において、吸収性繊維及びSAPの形態は、吸収性繊維中にSAP粒子を混合して形成した積層マットの形態であることが好ましい。また、SAP粒子の漏洩防止や吸収体20の形状の安定化の目的から、吸収体20をキャリアシートに包むことが好ましい。キャリアシートの基材としては親水性を有するものであればよく、ティシュ、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布を挙げることができる。キャリアシートを複数備える場合は、キャリアシートの基材は同一のものであっても異なるものであってもよい。
吸収体20は、上層吸収体と下層吸収体とを積層してなるものであってもよい。この場合、上層吸収体と下層吸収体の長手方向及び幅方向の寸法は、上層吸収体の寸法が下層吸収体の寸法より大きくてもよく、上層吸収体の寸法が下層吸収体の寸法と同じであってもよく、上層吸収体の寸法が下層吸収体の寸法より小さくてもよい。
[圧搾溝]
図2は、本発明の吸収性物品1の前部1a及び股部1bの境界部における圧搾溝21の拡大平面図であり、図3は、本発明の吸収性物品1の、股部1b並びに前部1a及び後部1cにおける、着用時の変形の様子を示す図面である。本発明の吸収性物品1は、前部1a、股部1b及び後部1cのそれぞれに、トップシート10から吸収体20に亘る圧搾溝21を有しており、股部1bの圧搾溝21は、前部1a及び後部1cの圧搾溝21とそれぞれ連通している。換言すれば、本発明の吸収性物品1は、長手方向に沿って、前部1aから股部1bを通過して後部1cに至る圧搾溝21を有している。図2に示すように、本発明において、圧搾溝21は、吸収性物品1の幅方向中心線を軸として左右対称に1対設けられていることが好ましく、前部1a及び後部1cにおける左右一対の圧搾溝21は、吸収性物品1の長手方向両端部において連結し、弧を描く構成となっていることが好ましい。なお、圧搾溝21は、股部1bの幅方向中央部を避けて設けることが好ましいが、このような構成とすることにより、吸収性物品1の体液排出部付近における肌当たりを良好なものとすることができる。
ここで、本発明においては、股部1bの圧搾溝21の溝幅は、前部1a及び後部1cの圧搾溝21の溝幅よりも広くなっており、前部1a及び後部1cの圧搾溝21の深さは、股部1bの圧搾溝21の深さよりも深くなっている。前部1a、股部1b及び後部1cの圧搾溝21の溝幅及び深さを、そのような構成とすることにより、前部1a及び後部1cの圧搾溝21に到達した体液が、より早い速度で圧搾溝21を拡散しやすくなり、吸収性物品1上の体液を、その長手方向両端部にまで十分に拡散させることができる。また、股部1bにおいて、圧搾溝21の溝幅が広く設定されていることにより、図3に示すように、吸収性物品1の股部1bにおける着用時の変形が容易となり、排泄される体液の拡散が促進されるとともに、吸収性物品1のフィット性も改善する。したがって、吸収性物品1上の体液が、吸収体20の全面で吸収されるので、体液が迅速に吸収されるとともに、体液の横漏れがより防止される。
ここで、本発明の吸収性物品1における圧搾溝21の溝幅は、股部1bにおいては、2mm以上12mm以下であることが好ましく、3mm以上6mm以下であることがより好ましい。また、圧搾溝21の溝幅は、前部1a及び後部1cにおいては、1mm以上6mm以下であることが好ましく、1mm以上3mm以下であることがより好ましい。圧搾溝21の溝幅を上記の範囲内のものとすることにより、吸収性物品1の着用者への着用感やフィット性を良好に維持するとともに、排泄された体液を圧搾溝21で確実に保持し、かつ長手方向両端部に迅速に拡散させることができる。
本発明の吸収性物品1における圧搾溝21の深さは、股部1bにおいては、吸収体20の厚みに対して、30%以上90%以下であることが好ましく、40%以上80%以下であることがより好ましい。また、圧搾溝21の深さは、前部1a及び後部1cにおいては、吸収体20の厚みに対して、40%以上95%以下であることが好ましく、50%以上90%以下であることがより好ましい。圧搾溝21の深さを上記の範囲内のものとすることにより、吸収体20の吸収性能を良好に維持しつつも、圧搾溝21の底部及び周囲の吸収体20の密度が高密度となるため、排泄された体液を長手方向両端部に迅速に拡散させることができる。吸収体20の厚さは、吸収性物品1の吸収性能によって異なるが、圧搾溝21の深さは、吸収体20の厚さとの関係で上記の条件を充足する範囲内で、股部1bにおいて0.5mm以上5mm以下とすることが好ましく、前部1a及び後部1cにおいて0.7mm以上7mm以下とすることが好ましい。
なお、以上の説明においては、前部1a及び後部1cと、股部1bとで、圧搾溝21の溝幅及び深さを別々に調整する態様について説明したが、圧搾溝21の溝幅及び深さは、前部1a及び後部1c並びに股部1bで、それぞれ一定である必要はなく、股部1bから前部1a及び後部1cにかけて、圧搾溝21の溝幅を徐々に狭くし、圧搾溝21の深さを徐々に深くしてもよい。
本発明においては、前部1aの圧搾溝21及び股部1bの圧搾溝21の連結点、並びに後部1cの圧搾溝21及び股部1bの圧搾溝21の連結点において、前部1aの圧搾溝21及び後部1cの圧搾溝21が2本以上に分岐していることが好ましい。これにより、圧搾溝21に保持される体液を、吸収性物品1の前部1a及び後部1cの吸収体20の表面に、より広く拡散させることが可能となる。ここで、圧搾溝21を吸収性物品1の幅方向中心線を軸として左右対称に配置している場合、前部1a及び後部1cで分岐した2対以上の圧搾溝21は、長手方向両端部においてそれぞれ連結され、前部1a及び後部1cにおいて、圧搾溝21が二重の又はそれ以上に重なった弧を描くような構成となっていてもよい。
[立体ギャザー]
吸収性物品1の身体接触側表面には、立体ギャザー50が設けられていてもよい。この立体ギャザー50は、トップシート10とともに体液の閉じ込め空間を形成し、体液の横漏れを防止できるようになっている。立体ギャザー50は、立体ギャザーシートと、立体ギャザーシートの自由端部に沿って配された伸縮性弾性部材と、を備えていることが好ましい。伸縮性弾性部材としては、天然ゴム、合成ゴム及びポリウレタン等からなる、糸状、紐状、平型形状のものを適宜使用することができる。
<吸収性物品の製造方法>
吸収性物品1の製造方法としては、特に限定はなく、従来公知の方法を採用することができ、例えば、必要に応じて、液拡散性シート及び立体ギャザー50をあらかじめトップシート10上に配置し、このトップシート10とバックシート30との間に吸収体20を挟持し、トップシート10から吸収体20に亘る圧搾溝21を形成させつつ、トップシート10とバックシート30とを一部又は全周に亘ってホットメルト接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等を用いて固定することで製造することができる。そして、これを包装体に個別包装した後、長手方向に3つ折り等にして折り畳めばよい。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に記載の発明の範囲には限定されないことは言うまでもなく、上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 吸収性物品
1a 前部
1b 股部
1c 後部
10 トップシート
20 吸収体
21 圧搾溝
30 バックシート
50 立体ギャザー

Claims (4)

  1. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシート及び前記バックシートの間に配置される吸収体と、を有し、前部、股部及び後部を有する吸収性物品であって、
    前記前部、前記股部及び前記後部には、それぞれ圧搾溝が設けられ、前記股部の圧搾溝は、前記前部及び前記後部の圧搾溝とそれぞれ連通し、
    前記股部の圧搾溝の溝幅は、前記前部及び前記後部の圧搾溝の溝幅よりも広く、
    前記前部及び前記後部の圧搾溝の深さは、前記股部の圧搾溝の深さよりも深い、吸収性物品。
  2. 前記前部の圧搾溝及び前記股部の圧搾溝の連結点、並びに前記後部の圧搾溝及び前記股部の圧搾溝の連結点において、前記前部の圧搾溝及び前記後部の圧搾溝が分岐している、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記股部の圧搾溝の溝幅が、2mm以上12mm以下であり、前記前部及び前記後部の圧搾溝の溝幅が、1mm以上6mm以下である、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記股部の圧搾溝の深さが、前記吸収体の厚みに対して30%以上90%以下であり、前記前部及び前記後部の圧搾溝の深さが、前記吸収体の厚みに対して40%以上95%以下である、請求項1から3のいずれかに記載の吸収性物品。
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