JP2014226460A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】尿を吸収すべく下着又は使い捨ておむつに取り付けられて使用される吸収性物品において、防漏壁部の防漏作用を確実に発揮させる。【解決手段】吸収性コア11と、液透過性の表面シート21と、を有する吸収性物品1の本体部1sにおいて、本体部の幅方向の各端部の位置にそれぞれ防漏壁部40が設けられる。外力が作用しない無負荷状態の吸収性物品を、肌側面が上方を向くようにしつつ水平面上に静置した状態において、本体部の幅方向及び長手方向の両方向における中央位置に、60gの模擬尿を、20g/secの滴下速度で滴下する3回の滴下処理を、5分の時間間隔をあけるようにしながら行った場合に、3回目の滴下処理が完了してから3分経過時における本体部の肌側面の中央位置の上下方向の高さが、中央位置を含む幅方向に沿った断面での防漏壁部の上下方向の高さよりも低くなるように規定する高さ規定構造を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、尿を吸収すべく下着又は使い捨ておむつに取り付けて使用される尿取りパッドなどの吸収性物品に関する。
従来、尿を吸収する吸収性物品として使い捨ておむつが使用されている。このおむつは、その本体部として、パルプ繊維等の液体吸収性素材で形成された吸収性コアと、吸収性コアを厚さ方向の肌側から覆う液透過性の表面シートと、同コアを非肌側から覆う液不透過性の裏面シートと、を有している。また、おむつの展開形状は、長手方向と幅方向と厚さ方向とを有した略砂時計形状をなしている。すなわち、長手方向の中央部が幅方向にくびれた形状をなしている。そして、くびれた部分が股下部として着用者の股間にあてがわれ、股下部よりも長手方向の前側部分が前身頃として着用者の下腹部にあてがわれ、股下部よりも長手方向の後側部分が後身頃として着用者の臀部にあてがわれて、これにより、着用者の下半身に装着される。そして、通常は、おむつを装着したら、その上に直接ズボンやスカート等の衣類を履くようになっており、つまり、かかるおむつは、パンツ等の下着の代わりに使用される。
また、一般に、同おむつの本体部における幅方向の各端部には、それぞれ立体ギャザーとも呼ばれる防漏壁部が設けられており、これにより、おむつの防漏性が高められている(例えば、特許文献1)。
特開2000−232993号公報
ところで、特に成人にあっては、おむつを履くことへの心理的抵抗は大きく、その必要性を感じながらも、おむつを使用できずにいる人もいる。
そのため、最近では、おむつの代用品として、下着に取り付けて使用される尿取りパッドも使用されている。そして、かかる尿取りパッドであれば、その使用形態が生理用ナプキンと類似しており、つまり、同パッドを下着に取り付けてその下着を履くことにより身体に装着する。そのため、生理用ナプキンと同じような使用感で使用可能であり、おむつのときのような心理的抵抗を感じずに使用することができる。
なお、かかる尿取りパッド1も、上記のおむつと同じような構造を有している(例えば図1及び2Bを参照)。すなわち、同パッド1の本体部1sは、吸収性コア11と、吸収性コア11を肌側から覆う表面シート21と、同コア11を非肌側から覆う裏面シート31とを有し、また、同本体部1sにおける幅方向の各端部には、それぞれ防漏壁部40,40が、本体部1sの肌側面から起立して設けられている。そして、防漏壁部40,40によって、本体部1sの肌側面に滞留する尿の外部への漏出を有効に防ぐ。
ここで、尿を吸収した吸収性コア11は、吸収量に応じて膨潤して肌側に隆起する(例えば図6Aを参照)。また、一般に、本体部1sのうちで幅方向及び長手方向の両方向における中央位置C1sが概ね排尿位置となる。そのため、特に本体部1sの当該中央位置C1sの部分1spが、肌側に大きく隆起し、そして、排尿量が多くなるに連れて、同中央位置C1sの部分1spの肌側への隆起量も大きくなる。従って、排尿量によっては、尿を吸収後の本体部1sの中央位置C1sの部分1spが、防漏壁部40よりも肌側に突出する恐れがある(例えば図6Aを参照)。すると、同中央位置C1sの部分1spが着用者の肌と当接して当該肌を押圧することから、尿取りパッド1は全体として肌から離れる方向に移動し、これに伴って、防漏壁部40は肌から離間してしまう。そして、その結果、防漏壁部40と肌との間に隙間Gが生じて、同隙間Gから尿が外部に漏出してしまう。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、防漏壁部の防漏作用を確実に発揮させることにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
尿を吸収すべく下着又は使い捨ておむつに取り付けられて使用され、厚さ方向と幅方向と長手方向とを有する吸収性物品であって、
前記吸収性物品の本体部は、液体吸収性素材を含む吸収性コアと、前記吸収性コアよりも前記厚さ方向の肌側に設けられる液透過性の表面シートと、を有し、
前記本体部において前記表面シートよりも前記肌側には、前記本体部の前記幅方向の各端部の位置にそれぞれ防漏壁部が設けられ、
前記防漏壁部は、前記本体部のうちで前記厚さ方向の肌側を向いた面たる肌側面から起立し、
外力が作用しない無負荷状態の前記吸収性物品を、前記肌側面が上方を向くようにしつつ水平面上に静置した状態において、
前記本体部の前記幅方向及び前記長手方向の両方向における中央位置に、0.9%の重量濃度で塩が水に溶解してなる60gの模擬尿を、20g/secの滴下速度で滴下する3回の滴下処理を、前記滴下処理同士の間に5分の時間間隔をあけるようにしながら行った場合に、
3回目の前記滴下処理が完了してから3分経過時における前記本体部の肌側面の前記中央位置の上下方向の高さが、前記中央位置を含む前記幅方向に沿った断面での前記防漏壁部の上下方向の高さよりも低くなるように規定する高さ規定構造を有することを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、防漏壁部の防漏作用を確実に発揮させることができる。
本実施形態に係る吸収性物品としての尿取りパッド1を平面に展開した状態の概略平面図である。 図2Aは、図1中のA−A断面図であり、図2Bは、図1中のB−B断面図であり、図2Cは、図1中のC−C断面図である。 尿取りパッド1を非肌側から見た概略平面図である。 防漏壁部40に係る基端部41bの位置を示す尿取りパッド1の概略平面図である。 図5Aは、長手方向に四つ折りされた尿取りパッド1の概略側面図であり、図5Bは、三つの折り曲げ線LB1,LB2,LB3の位置を示す尿取りパッド1の概略平面図である。 図6Aは、尿を吸収後の本体部1sと防漏壁部40との厚さ方向の位置関係の好ましくない例の説明図であり、図6Bは、同好ましい例の説明図である。 図7A乃至図7Cは、尿を吸収後の本体部1sと防漏壁部40との位置関係が、好ましい位置関係になっているか否かを判定する方法の説明図であって、何れの図も、左図に概略側面図を示し、右図には、左図中のR−R断面図を示している。 図8Aは、尿取りパッド1のうちで吸収性コア11以外のものを透視して示す概略平面図であり、図8B及び図8Cは、それぞれ図8A中のB−B断面図及びC−C断面図であって、吸収性コア11のみを示す図である。 図9Aは、吸収性コア11における専ら中央位置C1sの部分11Cだけが上方に高く隆起した状態の本体部1sの概略断面図であり、図9Bは、上方への隆起が高坪量部11Pによって分散された状態の本体部1sの概略断面図である。 尿取りパッド1の概略斜視図であって、同パッド1の本体部1sの中央位置C1sの部分1spが非肌側にへこんで、同本体部1sがカップ形状になった状態を示す図である。 本実施形態に係る変形例の尿取りパッド1の説明図であって、図1中のB−B断面図に相当する図である。 図12Aは、その他の実施形態の尿取りパッド1のうちで吸収性コア11以外のものを透視して示す概略平面図であり、図12B及び図12Cは、それぞれ図12A中のB−B断面図及びC−C断面図であって、吸収性コア11のみを示す図である。 図13Aは、折り曲げ線を一つだけ有する尿取りパッド1を水平面Shに静置した場合の概略側面図であり、図13Bは、折り曲げ線を二つだけ有する尿取りパッド1を水平面Shに静置した場合の概略側面図であり、図13Cは、折り曲げ線を有さない尿取りパッド1を水平面Shに静置した場合の概略側面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
尿を吸収すべく下着又は使い捨ておむつに取り付けられて使用され、厚さ方向と幅方向と長手方向とを有する吸収性物品であって、
前記吸収性物品の本体部は、液体吸収性素材を含む吸収性コアと、前記吸収性コアよりも前記厚さ方向の肌側に設けられる液透過性の表面シートと、を有し、
前記本体部において前記表面シートよりも前記肌側には、前記本体部の前記幅方向の各端部の位置にそれぞれ防漏壁部が設けられ、
前記防漏壁部は、前記本体部のうちで前記厚さ方向の肌側を向いた面たる肌側面から起立し、
外力が作用しない無負荷状態の前記吸収性物品を、前記肌側面が上方を向くようにしつつ水平面上に静置した状態において、
前記本体部の前記幅方向及び前記長手方向の両方向における中央位置に、0.9%の重量濃度で塩が水に溶解してなる60gの模擬尿を、20g/secの滴下速度で滴下する3回の滴下処理を、前記滴下処理同士の間に5分の時間間隔をあけるようにしながら行った場合に、
3回目の前記滴下処理が完了してから3分経過時における前記本体部の肌側面の前記中央位置の上下方向の高さが、前記中央位置を含む前記幅方向に沿った断面での前記防漏壁部の上下方向の高さよりも低くなるように規定する高さ規定構造を有することを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、想定される如何なる排尿形態に対しても、排尿後に、本体部の中央位置よりも防漏壁部の方を着用者の肌側に位置させることができて、これにより、防漏壁部の防漏作用を確実に発揮することができる。詳しくは、次の通りである。
先ず、上記の模擬尿の3回の滴下処理は、切迫性失禁を模擬したものである。つまり、同処理によれば、想定される最大量の模擬尿が本体部の中央位置に集中して投入され、これにより、膨潤して本体部の中央位置の高さは、想定範囲において最も高い状態になっている。一方、当該吸収性物品は、上記の高さ規定構造を有している。そして、上記の3回の滴下処理の完了後においても、当該高さ規定構造に基づいて、本体部の中央位置の上下方向の高さは、防漏壁部の高さよりも低くなるようにされている。
従って、上記の高さ規定構造を有していれば、排尿形態の種類によらず、尿を吸収後の吸収性コアの本体部の中央位置よりも防漏壁部の方が、着用者の肌側に位置するようになる。そして、これにより、防漏壁部は、着用者の肌に確実に密着可能となって、結果、防漏壁部の防漏性を確実に発揮させることができる。
ちなみに、5分の時間間隔をおきながら3回の滴下処理に分けて模擬尿を滴下する理由は、本体部の中央位置に、より集中させて模擬尿を吸収させるためである。すなわち、瞬時に吸収しきれない分の模擬尿が本体部の肌側面上を滞留して四方に流れてしまうことを抑制し、そして、これにより、中央位置以外に模擬尿があまり拡散しないようにして、当該中央位置をより選択的に膨潤させるためである。そして、このようにすれば、中央位置の高さを、切迫性失禁に対応した状態、すなわち想定される最も高い状態にすることができて、結果、切迫性失禁の模擬を容易且つ確実に行うことができる。
かかる吸収性物品であって、
前記吸収性コアは、前記中央位置の部分よりも前記液体吸収性素材の坪量(g/m)が大きい高坪量部を、前記高さ規定構造として有し、
前記高坪量部は、前記中央位置の部分を囲む環状に設けられているのが望ましい。
このような吸収性物品によれば、高さ規定構造として、吸収性コアは高坪量部を有している。よって、尿を吸収後の本体部の中央位置の上下方向の高さを、防漏壁部の高さよりも確実に低くすることができる。詳しくは次の通りである。
先ず、高さ規定構造としての高坪量部は、吸収性コアの中央位置を囲むように環状に設けられている。そのため、中央位置に排出されて主に同位置で内部へ浸透した尿を、坪量差由来の毛細管現象などに基づいて、その周囲に位置する高坪量部に速やかに拡散することができて、つまり、その周囲の高坪量部でも尿を有効に吸収することができる。よって、中央位置の部分での集中的な吸収・膨潤を抑制できて、その結果、中央位置の部分のみが選択的に肌側に高く隆起してしまう事態を防ぐことができる。すなわち、中央位置の部分だけでなく、その周囲の高坪量部も吸収に寄与させることができるので、肌側への隆起を広い範囲に分散させることができる。そして、これにより、本体部の中央位置の部分での肌側への隆起、すなわち上方への隆起の抑制を図れて、結果、同中央位置の上下方向の高さを、防漏壁部の高さよりも確実に低くすることができる。
かかる吸収性物品であって、
前記本体部は、当該本体部の前記肌側面から前記防漏壁部が起立し始める起立開始位置を有し、
前記高さ規定構造として、前記起立開始位置が前記本体部における前記高坪量部に対応する位置に設定されているのが望ましい。
このような吸収性物品によれば、高さ規定構造としての高坪量部に加えて、更に高さ規定構造として、本体部における高坪量部に対応する位置に、防漏壁部の起立開始位置が設定されている。よって、尿を吸収後の本体部の中央位置の上下方向の高さを、防漏壁部の高さよりも、より一層確実に低くすることができる。詳しくは、次の通りである。
先ず、尿の吸収で吸収性コアは、膨潤して肌側に隆起するが、ここで、防漏壁部の起立開始位置は、高坪量部に対応する位置に設けられている。そして、当該高坪量部の坪量は、上記の中央位置の坪量よりも大きいことから、同高坪量部の膨潤量は、中央位置の膨潤量よりも大きい。そのため、尿による膨潤後には、中央位置の肌側への移動量よりも、高坪量部の肌側への移動量の方が大きくなっており、これに伴って、当該高坪量部に対応する位置に設けられた防漏壁部も、同高坪量部の膨潤に連動しつつ、中央位置よりも大きな移動量でもって肌側たる上方に移動される。よって、尿を吸収後の本体部の中央位置の上下方向の高さを、防漏壁部の高さよりも、より一層確実に低くすることができる。
かかる吸収性物品であって、
前記高坪量部は、前記吸収性コアにおける前記中央位置の部分よりも前記厚さ方向の肌側に突出しているのが望ましい。
このような吸収性物品によれば、高坪量部の膨潤前に、既に高坪量部は、中央位置よりも肌側へ突出している。よって、この高坪量部に対応する位置に起立開始位置が設定された防漏壁部を、中央位置よりも更に肌側たる上方に位置させることができる。そして、このことも、尿を吸収後の本体部の中央位置の上下方向の高さを、防漏壁部の高さよりも低くすることに有効に寄与する。
かかる吸収性物品であって、
前記本体部の前記肌側面には、前記高さ規定構造として、前記厚さ方向の肌側から前記表面シート及び前記吸収性コアの両者を一緒に圧搾してなる圧搾部がへこんで形成されているのが望ましい。
このような吸収性物品によれば、本体部には、肌側から圧搾部が形成されており、かかる圧搾部は、高さ規制構造として機能する。すなわち、当該圧搾部は、尿を吸収後の膨潤による本体部の中央位置の肌側への隆起、すなわち上方への隆起を抑制する。よって、尿を吸収後の本体部の中央位置の上下方向の高さを、防漏壁部の高さよりも確実に低くすることができる。
かかる吸収性物品であって、
前記圧搾部として、前記本体部のうちで前記中央位置の部分に設けられた第1圧搾部と、前記本体部のうちで前記中央位置の部分よりも前記長手方向の端側の部分に設けられた第2圧搾部と、を有し、
前記第1圧搾部は、前記長手方向に沿って設けられており、
前記第2圧搾部は、前記幅方向に一対並んで設けられているとともに、前記第2圧搾部は、前記長手方向の中央側から端側へ向かうに従って前記幅方向の中央側から端側へ向かうように設けられているのが望ましい。
このような吸収性物品によれば、下着を装着した着用者から股締め力の如き幅方向の中央側を向いた力が、幅方向の両側から吸収性物品の本体部に付与されると、第1圧搾部及び第2圧搾部に基づいて、本体部は、長手方向及び幅方向の両方向における中央位置の部分が非肌側の方にへこんだカップ形状に変形する。そして、これにより、上記中央位置の部分については股間から離れるが、本体部のうちの長手方向の端部及び幅方向の各端部については、それぞれ着用者の下腹部又は臀部、股間に密着した状態になって、本体部は、股間と協同して略閉じた空間を区画する。よって、切迫性失禁などで大量の尿が一気に排出された際にも、吸収性コアで瞬時に吸収し切れない分の尿を上記空間で一時貯留しておくことができる。すなわち、吸収性コアが尿を吸収し終えるまで本体部から尿が漏出しないように、当該吸液時間分の時間稼ぎをすることができて、結果、長手方向及び幅方向からの尿の漏出を有効に防ぐことができる。
===本実施形態===
図1は、本実施形態に係る吸収性物品としての大人用の尿取りパッド1を平面に展開した状態の概略平面図である。また、図2Aは、図1中のA−A断面図であり、図2Bは、図1中のB−B断面図であり、図2Cは、図1中のC−C断面図である。
図1に示すように、尿取りパッド1は、互いに直交する三方向として長手方向と幅方向と厚さ方向とを有する。そして、尿取りパッド1の長手方向と幅方向とで規定される平面形状は、縦長形状の一例として略長方形をなしている。
なお、以下では、厚さ方向に関して、人体に接触する側のことを「肌側」とも言い、下着に接する側のことを「非肌側」とも言う。また、長手方向のことを「前後方向」とも言い、幅方向のことを「左右方向」とも言う。なお、人体への装着時には、尿取りパッド1の長手方向の前側は、人体の腹側を向き、後側は、人体の背側を向く。また、尿取りパッド1の長手方向の寸法は、幅方向の寸法よりも長く、幅方向の寸法は厚さ方向の寸法よりも長くなっている。
<<<尿取りパッド1の基本構成について>>>
図1及び図2Bに示すように、尿取りパッド1は、使用時に下着に取り付けられる本体部1sを有する。本体部1sは、尿を吸収する液体吸収性素材で形成された吸収性コア11と、吸収性コア11を厚さ方向の肌側から覆う液透過性の表面シート21と、同コア11を非肌側から覆う液不透過性の裏面シート31と、を有する。
吸収性コア11は、例えば二種類の液体吸収性素材として液体吸収性繊維と液体吸収性粒状物とが混合されてなる混合物を、所定形状の一例として略矩形平板形状に成形したものである。この例では、液体吸収性繊維としてパルプ繊維を使用し、また液体吸収性粒状物として高吸収性ポリマー(以下、SAPとも言う)を用いているが、何等これに限らない。例えば前者の液体吸収性繊維として、コットン等のセルロース、レーヨン等の再生セルロース、アセテート等の半合成セルロースなどを用いても良く、また後者の液体吸収性粒状物として、SAP以外の液体吸収性の粒状物を用いても良い。
また、この例では、かかる液体吸収性繊維とSAPとが、1:1の配合比(重量比)で混合されているが、これ以外の配合比でも良く、更には、どちらか一方だけを含んでいても良い。また、上記の二種類の液体吸収性素材に加えて、或いはどちらか一方に代えて、別種の液体吸収性素材が混合されていても良い。また、この例では、吸収性コア11は、ティッシュペーパー等の液透過性シートで被覆されていないが、被覆されていても良い。更に、この例では設けていないが、吸収性コア11と表面シート21との間に、液透過性のセカンドシートとして、適宜な不織布又はティッシュペーパー等を介挿しても良い。
図1及び図2Bに示すように、表面シート21は、人体から排泄された尿を受け止めて速やかに厚さ方向に吸い込んで吸収性コア11へと導くものであり、例えば吸収性コア11の平面形状よりも大きな略長方形のシートが使用される。この表面シート21の素材には、例えばエアスルー不織布やスパンボンド不織布等の不織布が使用され、不織布の構成繊維としては、例えばポリエチレンやポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂繊維が用いられる。また、表面シート21の肌側面には、厚さ方向の肌側から表面シート21及び吸収性コア11の両者が一緒に圧搾されてなる圧搾部Eが形成されており、これにより、表面シート21と吸収性コア11との両者は接合一体化されている。
図3に、尿取りパッド1を非肌側から見た概略平面図を示す。図3及び図2Bに示すように、裏面シート31は、尿取りパッド1の本体部1sの非肌側からの尿漏れを防止する防漏シート31であり、その平面形状は、吸収性コア11よりも大きな略長方形形状である。すなわち、その外周縁部は、全周に亘って吸収性コア11よりも外方にはみ出している。そして、この裏面シート31に吸収性コア11を載せた状態で、例えば長手方向の各端部及び幅方向の各端部にて表面シート21と熱溶着等で接合され、これにより、裏面シート31と表面シート21との間に吸収性コア11が保持されている。なお、この裏面シート31と表面シート21との間に吸収性コア11が保持された状態のものが、前述した尿取りパッド1の本体部1sに相当する。かかる裏面シート31の素材としては、例えばポリエチレンやポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂を素材とするフィルムなどが使用される。
また、裏面シート31の非肌側面には、下着に尿取りパッド1を移動不能に取り付けるためのずれ止め用粘着部33,33が形成されている。このずれ止め用粘着部33,33の形成は、例えば裏面シート31の非肌側面の所定位置にホットメルト系接着剤を塗布することでなされる。
図1及び図2Bに示すように、尿取りパッド1の本体部1sには、幅方向の端側への尿漏れを防ぐ目的で、吸収性コア11の幅方向の各端部に対応させて、一対の防漏壁部40,40が設けられている。一対の防漏壁部40,40は、それぞれ、撥水処理等されたSMS不織布等からなるサイドシート41,41によって形成されている。各サイドシート41,41は、長手方向に沿って表面シート21の幅方向の各端部を肌側から覆って設けられている。そして、吸収性コア11の幅方向の各端部に対応する位置で、表面シート21に熱溶着等で固定されており、これにより、基端部41bが形成されている。なお、この基端部41bから幅方向の略中央側に延びる部分41fは、自由端部分41fであり、つまり当該部分41fが基本的に防漏壁部40となる。一方、同基端部41bから幅方向の端側に延びる部分41sは、尿取りパッド1の幅方向の端縁にまで至っており、そして、かかる部分は、表面シート21又は裏面シート31に重ね合わせられて、同端縁で、熱溶着等で表面シート21又は裏面シート31に接合されている。
ここで、自由端部分41fには、長手方向に沿った糸ゴム等の弾性部材45が伸長状態でホットメルト系接着剤により固定されている。よって、表面シート21側が内周側となるように尿取りパッド1を長手方向に湾曲させると、弾性部材45が長手方向に収縮して当該収縮力が自由端部分41fに付与されるが、そうすると、自由端部分41fは長手方向に収縮して表面シート21から起立して、これにより同自由端部分41fは防漏壁部40として機能する。なお、図2Bの例では、自由端部分41f及び基端部41bが、折り返しにより二枚重ねのサイドシート41で構成されており、そして、自由端部分41fの二枚重ねの間に弾性部材45が介挿されているが、何等これに限らない。
また、図4の概略平面図中においては、基端部41bをハッチングで示しているが、この例では、基端部41bの幅方向の大きさは、長手方向の前端部41b1と後端部41b2とについては広く設定され、他方、これら前端部41b1と後端部41b2との間の中間部41b3については、幅方向の中央側がえぐれたように狭く設定されている。そして、これにより、防漏壁部40の起立高さを中間部41b3にて優先的に高くして、尿の堰き止め作用の最適化を図っているが、何等これに限らない。例えば、基端部41bの幅方向の大きさが、長手方向の全長に亘って一定幅とされていても良い。
また、図1、図2A、及び図2Cに示すように、自由端部分41fのうちの前端部41fa及び後端部41fbは、基端部41b上に伏せられた状態で、ホットメルト系接着剤等により同基端部41bに接合固定されており、これにより、前端部41fa及び後端部41fbは、起立しない未起立部とされている。よって、弾性部材45の収縮力は、専ら、自由端部分41fのうちの前端部41faと後端部41fbとの間に存在する中間部分41fmのみに選択的に付与されて、当該中間部分41fmが収縮して防漏壁部40として起立するようになっている。
なお、かかる尿取りパッド1は、梱包の際に、その長手方向の寸法を小さくする目的で、肌側面が内周側となるように四つ折りされる。図5Aは、四つ折り状態の尿取りパッド1の概略側面図である。また、図5Bは、四つ折りするために本体部1sに設定された折り曲げ線LB1,LB2,LB3の位置を示す尿取りパッド1の概略平面図である。
図5Bに示すように、本体部1sの肌側面には、尿取りパッド1を長手方向に折り曲げるための幅方向に沿った直線状の折り曲げ線LB1,LB2,LB3が、長手方向の三つの位置に設定されている。そして、これら三つの折り曲げ線LB1,LB2,LB3のうちの一つの折り曲げ線LB3は、本体部1sにおける長手方向の中央位置CLLよりも前側の位置に設定されているとともに、三つの折り曲げ線LB1,LB2,LB3のうちの一つの折り曲げ線LB1は、同中央位置CLLよりも後側の位置に設定されている。
以下では、上記の後側の折り曲げ線LB1のことを「第1折り曲げ線LB1」とも言い、上記の前側の折り曲げ線LB3のことを「第3折り曲げ線LB3」とも言う。なお、残る一つの折り曲げ線LB2は、長手方向における第1折り曲げ線LB1と第3折り曲げ線LB3との間に位置しているが、かかる折り曲げ線LB2のことを「第2折り曲げ線LB2」とも言う。ちなみに、図5Bの例では、第2折り曲げ線LB2は、長手方向の中央位置CLLよりも若干後側の位置に設けられている。
また、この例では、第1乃至第3折り曲げ線LB1,LB2,LB3の各位置は、それぞれ、上述の防漏壁部40に係る中間部分41fm(図1)に含まれている。そのため、第1乃至第3折り曲げ線LB1,LB2,LB3の各位置には、防漏壁部40の弾性部材45の収縮力が作用している。よって、四つ折りを開いて展開後の尿取りパッド1を、そのまま外力の作用しない無負荷状態にしても、上記の収縮力に基づいて、同パッド1は、第1乃至第3折り曲げ線LB1,LB2,LB3の各位置でそれぞれ若干肌側に折れ曲がった湾曲状態になる(例えば図7Aを参照)。
以上、本実施形態の尿取りパッド1の基本構成について説明してきたが、本実施形態の尿取りパッド1には、高さ規定構造が設けられており、これにより、同パッド1の本体部1sが尿を吸収後においても、防漏壁部40,40が確実に防漏作用を発揮するようになっている。以下、この高さ規定構造について説明する。
<<<高さ規定構造について>>>
高さ規定構造の説明の前に、防漏壁部40と本体部1sとの厚さ方向の位置関係の好ましくない例と好ましい例との両者について説明する。図6A及び図6Bは、それぞれ、好ましくない例及び好ましい例の説明図である。なお、どちらの図も、着用者に装着されて尿を吸収後の状態の尿取りパッド1を図1中のB−B矢視で示している。
一般に尿の吸収後には、本体部1sは、その吸収性コア11の膨潤によって厚さ方向の肌側に隆起するが、ここで、図6Aの好ましくない例の場合には、本体部1sのうちの隆起した部分1spの方が、防漏壁部40よりも厚さ方向の肌側に位置してしまっている。すると、当該隆起した部分1spが肌に当接することによって、防漏壁部40を肌から離してしまう恐れがあって、その結果、防漏壁部40と肌との間に隙間Gが生じて、当該隙間Gから尿漏れを起こしてしまう。すなわち、この図6Aの好ましくない例では、防漏壁部40は、その防漏性を確実に発揮することが難しい。
これに対して、図6Bの好ましい例の場合には、尿の吸収後においても、防漏壁部40の方が、本体部1sのうちの隆起した部分1spよりも、肌側に位置している。そのため、当該隆起した部分1spの肌への当接起因で防漏壁部40が肌から離間してしまうことは有効に防止される。すなわち、防漏壁部40は着用者の肌にしっかり密着する。よって、防漏壁部40と肌との間の隙間Gの生成は確実に防がれて尿漏れを確実に防ぐことができる。すなわち、図6Bの好ましい例では、防漏壁部40は、その防漏性を確実に発揮することができる。
ここで、本体部1sと防漏壁部40との位置関係が、この好ましい例のような位置関係になっているか否かは、次の方法によって判定される。図7A乃至図7Cは、この方法の説明図であって、何れの図にも、左図に概略側面図を示し、右図には、左図中のR−R断面図を示している。
先ず、判定対象の新品の尿取りパッド1を用意する。ここで、例えば10個パック等のように、複数個の尿取りパッド1,1…が一つの収容袋に収容されて販売されている場合には、同収容袋から尿取りパッド1を一つだけ取り出す。また、取り出した尿取りパッド1が、包装袋(不図示)によって個別包装されている場合には、包装袋から尿取りパッド1を取り出して単体の状態にする。
更に、この単体の尿取りパッド1が、折り曲げ線LB1,LB2,LB3で折り畳まれている場合には、各折り曲げ線LB1,LB2,LB3の位置で尿取りパッド1を開いて展開する。例えば、この図7Aの例では、四つ折りされているので、四つ折りに係る三つの折り曲げ線LB1,LB2,LB3で尿取りパッド1を開いて展開する。そして、この展開した状態で暫く放置する。
すると、防漏壁部40に係る弾性部材45の収縮力の作用によって、尿取りパッド1は、その肌側面が内周側となるように若干湾曲した状態となる。ここで、図7Aのように折り曲げ線LB1,LB2,LB3を有する場合には、かかる湾曲状態は、折り曲げ線LB1,LB2,LB3で例えば鈍角に折れ曲がることよって形成される。すなわち、この例では四つ折りされているので、三つの折り曲げ線LB1,LB2,LB3で肌側に鈍角に折れ曲ることによって尿取りパッド1は全体として湾曲状になっている。そして、尿取りパッド1のうちで折り曲げ線LB1,LB2,LB3以外の部分は、概ね平坦な状態となっている。例えば、本体部1sのうちで第1折り曲げ線LB1よりも後側の部分1sbは、略平坦な状態とされており、また、本体部1sのうちで第1折り曲げ線LB1と第2折り曲げ線LB2との間の部分1sm1も、略平坦な状態とされており、また、本体部1sのうちで第2折り曲げ線LB2と第3折り曲げ線LB3との間の部分1sm2も、略平坦な状態とされており、更に、本体部1sのうちで第3折り曲げ線LB3よりも前側の部分1saも略平坦な状態とされている。
そして、尿取りパッド1に一切の外力が作用しない無負荷状態においては、この湾曲状態は概ね維持され、また、各折り曲げ線LB1,LB2,LB3では概ね鈍角で折れ曲がっていることから、同湾曲状態では、尿取りパッド1の肌側面は、互いに重なり合わずに、概ね外部に露出した状態となっている。
そうしたら、図7Aに示すように、この無負荷状態の尿取りパッド1を、その肌側面が上方を向くようにしつつ水平面Sh上に静置する。ここで、この静置の際には、尿取りパッド1の本体部1sの非肌側面が、本体部1sのうちの幅方向及び長手方向の両方における中央位置C1sにて上記水平面Shに当接した状態にされる。より詳しくは、この図7Aの例では、当該中央位置C1sは、本体部1sのうちで第3折り曲げ線LB3と第2折り曲げ線LB2との間の部分1sm2に位置している。そのため、かかる部分1sm2が、水平面Shに当接した状態とされる。そして、これに伴って、それ以外の部分1sa,1sm1,1sb、すなわち、第3折り曲げ線LB3よりも前側の部分1sa及び第2折り曲げ線LB2よりも後側の部分1sm1,2sbは、それぞれ水平面Shから浮いた状態とされる。
そうしたら、かかる静置状態の本体部1sの上方に、模擬尿滴下用のチューブ部材70を配置する。チューブ部材70の口部の内径は6mmであり、かかる口部が下方を向くようにチューブ部材70は配される。そして、かかるチューブ部材70の口部から、静置状態の本体部1sに向けて、上方から模擬尿を滴下する。
ここで、模擬尿は、0.9%の重量濃度で塩が水に溶解した水溶液であり、模擬尿の滴下目標位置は、本体部1sの上記中央位置C1sである。また、模擬尿の滴下は、3回に分けて行われ、1回の滴下処理につき60gの模擬尿を20g/secの滴下速度で滴下する。なお、滴下処理同士の間には、5分の時間間隔をあけるようにする。
そして、3回目の滴下処理が完了してから3分経過時に、図7Bに示すように、上記水平面Shからの本体部1sの肌側面(表面シート21の肌側面たる上面)の上下方向の高さHC1sと、同水平面Shからの防漏壁部40の上下方向の高さH40とを比較する。
ここで、当該高さHC1s,H40を比較する対象位置としては、本体部1sについては、模擬尿を滴下した上記中央位置C1sであり、他方、防漏壁部40については、上記中央位置C1sを含む幅方向に沿った断面での位置である。
そして、かかる比較の結果、図7Bに示すように本体部1sの高さHC1s方が、防漏壁部40の高さH40よりも低ければ、上述の好ましい例(図6B)の位置関係になっていると判定し、逆に、本体部1sの高さHC1sの方が、防漏壁部40の高さH40よりも高ければ、上述の好ましくない例(図6A)の位置関係になっていると判定する。
ちなみに、防漏壁部40,40は一対、すなわち二つ有る。そのため、かかる一対の防漏壁部40,40のうちの少なくとも一方の防漏壁部40の高さH40よりも、本体部1sの高さHC1s方が低ければ、上述の好ましい例(図6B)の位置関係にあると判定しても良いが、望ましくは、一対の防漏壁部40,40の両方の高さH40よりも、本体部1sの高さHC1s方が低い場合に、上述の好ましい例の位置関係にあると判定すると良い。
図7Cは、この高さHC1s,H40の比較処理を簡単に行える方法例の説明図である。すなわち、この方法の場合には、先ず、無負荷状態の尿取りパッド1を、水平面Sh上に静置するとともに、水平な下面を有した板部材80を、尿取りパッド1の本体部1sの中央位置C1sの上方に配置する。次に、同板部材80を同中央位置C1sに向けて100(mm/分)の速度で下降させる。そして、板部材80の下面が、同本体部1sの中央位置C1sよりも一対の防漏壁部40,40の方に先に当接した場合には、好ましい例であると判定し、逆の場合には、好ましくない例であると判定する。
ちなみに、板部材80の平面形状は、長辺と短辺とを有する長方形形状であり、長辺を、尿取りパッド1の幅方向に平行にしつつ、短辺を尿取りパッド1の長手方向に平行にして配される。そして、板部材80の長辺の寸法は、尿取りパッド1の一対の防漏壁部40,40同士の間の間隔よりも長い任意の寸法とされ、また、同短辺の寸法は10mmとされている。
ところで、上記の模擬尿の3回の滴下処理は、切迫性失禁を模擬したものである。つまり、同3回の滴下処理によれば、想定される最大量の模擬尿が本体部1sの中央位置C1sに集中して投入され、これにより、膨潤して本体部1sの中央位置C1sの高さHC1sは、想定範囲において最も高い状態とされている。よって、当該3回の滴下処理後の上記の比較処理において、上記の好ましい例と判定された場合には、その尿取りパッド1に対して如何なる排尿形態で排尿しても、同パッド1の防漏壁部40は、尿を吸収後の本体部1sの中央位置C1sよりも着用者の肌側に位置するようになる。そして、これにより、防漏壁部40は、着用者の肌に確実に密着可能となって、結果、その防漏性を確実に発揮することができる。
ちなみに、5分の時間間隔をあけながら3回の滴下処理に分けて模擬尿を滴下する理由は、本体部1sの中央位置C1sに、より集中させて模擬尿を吸収させるためである。すなわち、瞬時に吸収しきれない分の模擬尿が本体部1sの肌側面上を滞留して四方に流れてしまうことを抑制し、そして、これにより、中央位置C1s以外に模擬尿があまり拡散しないようにして、当該中央位置C1sをより選択的に膨潤させるためである。そして、このようにすれば、本体部1sの中央位置C1sの高さHC1sを、切迫性失禁の際になり得る高さ、すなわち想定される最も高い高さにすることができて、結果、切迫性失禁の模擬を容易且つ確実に行うことができる。
ここで、本実施形態では、上述のような位置関係、すなわち「模擬尿を吸収後の本体部1sの中央位置C1sの上下方向の高さHC1sが防漏壁部40の高さH40よりも低い」という位置関係を、尿取りパッド1が具備する高さ規定構造によって実現している。そして、この例では、互いに種類の異なる三つの高さ規定構造を有しており、以下、各高さ規定構造について説明する。
(1)第1の高さ規定構造について
第1の高さ規定構造は、吸収性コア11が具備している。図8Aは、尿取りパッド1のうちで吸収性コア11以外のものを透視して示す概略平面図である。また、図8B及び図8Cは、それぞれ図8A中のB−B断面図及びC−C断面図であり、どちらの図も吸収性コア11のみを示している。
既述のように吸収性コア11の平面形状は略長方形であるが、ここで、図8A乃至図8Cに示すように、この吸収性コア11は、所定の坪量分布パターンに基づいて液体吸収性素材が、厚さ方向に積層されて形成されている。そして、この坪量分布パターンに基づいて積層形成された吸収性コア11は、上記の中央位置C1sの部分11Cよりも液体吸収性素材の坪量が大きい部分11Pを高坪量部11Pとして有しており、そして、かかる高坪量部11Pは、上記中央位置C1sの部分11Cを囲む環状に設けられている。詳しくは、この例では、高坪量部11Pは、吸収性コア11の外周縁部の全周に亘って略額縁状に設定されており、更に言い換えると、吸収性コア11の外周縁部の坪量は、当該外周縁部に囲まれた中央位置C1sの部分11Cの坪量よりも大きく設定されている。
そして、この高坪量部11Pが、第1の高さ規定構造として機能する。すなわち、かかる高坪量部11Pを有していれば、尿を吸収後の本体部1sの中央位置C1sの部分1spの上下方向の高さHC1sを、防漏壁部40の高さH40よりも低くすることができる。詳しくは次の通りである。
先ず、第1の高さ規定構造としての高坪量部11Pは、吸収性コア11の中央位置C1sの部分11Cを囲むように環状に設けられている。そのため、主に中央位置C1sの部分11Cに排出されて主に同部分11Cで内部へ浸透した尿を、坪量差由来の毛細管現象などに基づいて、その周囲に位置する高坪量部11Pに速やかに拡散することができる。つまり、その周囲の高坪量部11Pでも尿を有効に吸収することができる。よって、中央位置C1sの部分11Cでの集中的な吸収・膨潤を抑制できて、その結果、図9Aのように専ら中央位置C1sの部分11Cだけが肌側に高く隆起してしまう事態を防ぐことができる。すなわち、図9Bに示すように、中央位置C1sの部分11Cだけでなく、その周囲の高坪量部11Pも吸収に寄与させることができるので、肌側への隆起を広い範囲に分散させることができる。そして、これにより、本体部1sの中央位置C1sの部分1spでの肌側への隆起、すなわち上方への隆起の抑制を図れて、結果、尿の吸収後においても、同中央位置C1sの部分1spの上下方向の高さHC1sを、防漏壁部40の高さH40よりも低くすることができる。
ここで、望ましくは、図8A乃至図8Cの高坪量部11Pの坪量は、当該高坪量部11Pで囲まれた中央位置C1sの部分11Cの坪量の1.2〜4.0倍に設定されると良い。そして、このように設定されていれば、次のような問題を有効に回避可能となる。
先ず1.2倍未満の場合には、中央位置C1sの部分11Cにて内部に浸透した尿が、高坪量部11Pの方へと拡散し難くなってしまい、中央位置C1sの部分11Cの隆起が抑制され難くなるという問題を生じ、また、4.0倍を超える場合には、高坪量部11Pと中央位置C1sの部分11Cとの間の剛性差が大きくなって尿取りパッド1の着用時に違和感を感じ易くなるという問題を生じるが、上記のように1.2〜4.0倍に設定されていれば、これらの問題を回避することができる。
ちなみに、具体的数値で言えば、例えば、高坪量部11Pの坪量は、550〜850(g/m)の範囲に設定され、高坪量部11Pに囲まれた中央位置C1sの部分11Cの坪量は、200〜500(g/m)の範囲に設定される。
(2)第2の高さ規定構造について
第2の高さ規定構造は、吸収性コア11の高坪量部11Pと防漏壁部40とが協同することで形成されている。以下、詳説する。
先ず、図8A乃至図8Cに示すように、高坪量部11Pは、平面視略長方形の吸収性コア11の四辺に沿って略額縁状に形成されている。すなわち、高坪量部11Pは、吸収性コア11の幅方向の各端部に位置されつつ、長手方向に沿って平行に設けられた一対の第1高坪量部分11P1,11P1と、長手方向の各端部に位置されつつ、幅方向に沿って平行に設けられた一対の第2高坪量部分11P2,11P2と、を有している。
一方、図4に示すように、防漏壁部40が表面シート21から起立し始める起立開始位置41beは、防漏壁部40に係る基端部41bのうちで幅方向の中央側の縁部41beの位置となっているが、ここで、この起立開始位置41beは、高坪量部11Pの第1高坪量部分11P1に対応する位置に設定されている。詳しくは、第1高坪量部分11P1の肌側面11P1t上に起立開始位置41beが位置するように位置合わせしながら、防漏壁部40の基端部41bが表面シート21に固定されている。
そして、この「第1高坪量部分11P1の肌側面11P1tに防漏壁部40の起立開始位置41beが設定されている」という構成が、第2の高さ規定構造に相当する。すなわち、かかる構成によっても、尿を吸収後の本体部1sの中央位置C1sの部分1spの上下方向の高さHC1sを、防漏壁部40の高さH40よりも低くすることができる。詳しくは次の通りである。
先ず、尿の吸収で吸収性コア11は、膨潤して肌側に隆起するが、ここで、図4に示すように、防漏壁部40の起立開始位置41beは、第1高坪量部分11P1の肌側面11P1tに設けられている。そして、図8A及び図8Bに示すように、当該第1高坪量部分11P1の坪量は、上記の中央位置C1sの部分11Cの坪量よりも大きいことから、同第1高坪量部分11P1の膨潤量は、中央位置C1sの部分11Cの膨潤量よりも大きい。そのため、図9Bに示すように、尿による膨潤後には、中央位置C1sの部分11Cの肌側への移動量よりも、第1高坪量部分11P1の肌側への移動量の方が大きくなっており、これに伴って、当該第1高坪量部分11P1の肌側面11P1t上の防漏壁部40も、第1高坪量部分11P1の膨潤に連動しつつ、中央位置C1sの部分11Cよりも大きな移動量でもって肌側たる上方に移動される。よって、尿を吸収後の本体部1sの中央位置C1sの部分1spの上下方向の高さHC1sを、防漏壁部40の高さH40よりも低くすることができる。
また、かかる高坪量部11Pは、その周辺の部分よりも坪量が高いことに基づいて、図8A乃至図8Cに示すように、同周辺の部分よりも厚さ方向の肌側に突出している。そして、このことから、前述の防漏壁部40の起立開始位置41be(図4)が設定される第1高坪量部分11P1についても肌側に突出している。
従って、この第1高坪量部分11P1に対応する位置に起立開始位置41beが設定された防漏壁部40を、尿の吸収前の時点から、本体部1sの中央位置C1sの部分1spよりも更に肌側たる上方に位置させることができる。そして、このことも、尿を吸収後の本体部1sの中央位置C1sの部分1spの上下方向の高さHC1sを、防漏壁部40の高さH40よりも低くすることに有効に寄与する。
なお、上記のように、第1高坪量部分11P1の平面形状は、長手方向に平行な帯状であり、また、第2高坪量部分11P2の平面形状は、幅方向に平行な帯状である。つまり、第1高坪量部分11P1及び第2高坪量部分11P2のどちらも、それぞれ、肌側へ突出した形状に由来して、頂面として帯状の略平坦な肌側面11P1t,11P2tを有しているが、ここで、各肌側面11P1t,11P2tの幅寸は、例えば10mm以上に設定されている。そして、このように設定されていれば、高坪量部11Pまで到達した尿を、高坪量部11Pの突出形状に基づいて確実に堰き止めることができる。
また、図8B及び図8Cに示す高坪量部11Pの突出高さL11Pは、望ましくは0.5mm〜5mmの範囲に設定され、より望ましくは、1.5mm〜3mmの範囲に設定され、この例では、2.0mmを目標値として設定されている。そして、このような範囲に設定されていれば、0.5mm未満の場合に起こり得る問題、すなわち、吸収前の尿を一時的に保管する空間SP11の不足の問題を解決でき、また5.0mmを超える場合に起こり得る問題、すなわち、着用者の肌と接触したときの違和感の問題を解決することができる。
ちなみに、本実施形態では、高坪量部11Pの全周に亘って、高坪量部11Pの突出高さL11Pを一定にしているが、何等これに限らず、高坪量部11Pの突出高さL11Pを場所に応じて異ならせても良い。また、上記の突出高さL11Pとは、高坪量部11Pに一切の外力が作用しない無負荷状態での高さのことであるが、このことは、上記の高坪量部11Pの幅寸についても同様である。
(3)第3の高さ規定構造について
以前に図1及び図2Bを参照しながら、本体部1sには肌側から圧搾部Eが形成されている旨を述べたが、かかる圧搾部Eが、第3の高さ規定構造として機能する。
すなわち、この図1の例では、かかる圧搾部Eの一種として、第1圧搾部E1が、本体部1sの中央位置C1sの部分1spに、長手方向に沿った直線状に形成されている。そして、かかる第1圧搾部E1により、尿の膨潤による本体部1sの中央位置C1sの部分1spの肌側への隆起、すなわち上方への隆起が抑制されて、その結果、尿を吸収後の本体部1sの中央位置C1sの部分1spの上下方向の高さHC1sを、防漏壁部40の高さH40よりも低くすることができる。
なお、この図1の例では、第1圧搾部E1は、長手方向に長い複数(例えば三つ)の溝部H1,H1,H1を有し、各溝部H1は、長手方向に隣り合う溝部H1との間に間隔をあけた状態に形成されているが、何等これに限らない。例えば、第1圧搾部E1は、長手方向に連続した一条の溝部であっても良い。
また、図1では、詳細には図示していないが、第1圧搾部E1の溝部H1は、深さが互いに異なる深部と浅部とを有している。しかし、何等これに限らない。すなわち、溝部H1の深さが、全長に亘って一定であっても良い。また、場合によっては、第1圧搾部E1が複数の島状のへこみ部で形成され、そして、各へこみ部の底面の形状が、円形や矩形であっても良い。なお、これについては、この後で説明する第2圧搾部E2についても同様である。
また、望ましくは、図1の例のように、本体部1sのうちで高坪量部11Pに囲まれた部分の長手方向の各端部に、第2圧搾部E2,E2が幅方向に一対並んで形成され、そして、各第2圧搾部E2が、長手方向の中央側から端側へ向かうに従って幅方向の中央側から端側へ向かうように設けられていると良い。なお、この例では、第2圧搾部E2は、全長に亘って一本の連続した溝部の形態で形成されている。
そして、このような第2圧搾部E2が形成されていれば、尿の膨潤による本体部1sの肌側たる上方への隆起をより一層抑制可能となる。
また、下着を装着した着用者から股締め力の如き幅方向の中央側を向いた力Fが、幅方向の両側から尿取りパッド1の本体部1sに付与された際に、第1圧搾部E1と第2圧搾部E2とが互いに協同することにより、本体部1sは、図10の概略斜視図に示すようなカップ形状に変形する。すなわち、本体部1sの中央位置C1sの部分1spが非肌側にへこんだ形状になる。そして、これにより、当該中央位置C1sの部分1spについては股間から離れるが、本体部1sのうちの長手方向の各端部1sLe,1sLe及び幅方向の各端部1sWe,1sWeについては、それぞれ着用者の下腹部、臀部、及び股間に密着した状態になる。すなわち、本体部1sは、股間と協同して略閉じた空間を区画する。よって、当該空間に、切迫性失禁などで吸収性コア11が瞬時に吸収し切れない分の尿を確実に一時貯留することができる。
ちなみに、上記の第1圧搾部E1及び第2圧搾部E2に基づいて、本体部1sが図10の如きカップ形状になり易い理由は、次の通りである。
先ず、下着に取り付けられた尿取りパッド1の本体部1sに、着用者の股間から幅方向の中央側を向いた力F(図1)が、幅方向の両側から作用すると、図10に示すように、本体部1sは、第1圧搾部E1に起因して上記の中央位置C1sの部分1spで非肌側にへこむように谷折りになる。
一方、当該中央位置C1sの部分1spよりも長手方向の端側の各部分には、それぞれ一対の第2圧搾部E2,E2が設けられているが、当該一対の第2圧搾部E2,E2は、その略V字形状に基づいて、長手方向の端側に向かうに従って第2圧搾部E2,E2同士の間隔が徐々に開いている。そのため、これら各部分では、第1圧搾部E1起因の谷折りの影響が、長手方向の端側に向かうに従って徐々に緩和されていき、これにより、一対の第2圧搾部E2,E2よりも長手方向の端側の部分たる端部1sLe,1sLeは、概ね長手方向と幅方向とで規定される平面に沿った平面状になる。そして、その結果として、本体部1sの長手方向の各端部1sLe,1sLe及び幅方向の各端部1sWe,1sWeについては、それぞれ着用者の下腹部、臀部、及び股間に密着しつつ、本体部1sの中央位置C1sの部分1spについては股間から離れた形状に本体部1sは変形する。つまり、本体部1sは、カップ形状になる。
<<<尿取りパッド1の製造方法について>>>
このような尿取りパッド1は、適宜な製造装置によって、例えば次のようにして製造される。
先ず、積繊装置によって吸収性コア11が生成される。詳しくは、積繊装置は、例えば上面を搬送面として搬送対象物を吸着しながら搬送するサクションベルトコンベアと、その上方に配されて回転する回転ドラムと、を有する。
回転ドラムは、外周面にへこみ部を有し、へこみ部は、液体吸収性素材を吸着する吸着機能を有する。また、へこみ部の底部には、更に深いへこみ部が、上記の吸収性コア11の高坪量部11Pに対応して形成されている。よって、適宜なダクトから散布される液体吸収性素材を、この外周面のへこみ部が吸着して堆積することにより、上述の環状の高坪量部11Pを有した吸収性コア11が生成される。そして、生成された吸収性コア11は、サクションベルトコンベアによって、搬送方向の下流側へ送られる。
搬送方向の下流側の所定位置では、一対のサイドシート41の連続体が組み付けられた表面シート21の連続体が上方から合流する。すなわち、表面シート21の連続体の幅方向の両側には、それぞれ各サイドシート41の連続体が熱溶着等で固定されており、また、各サイドシート41の連続体には、既に伸長状態の弾性部材45,45…が固定されている。そして、このような表面シート21の連続体によって吸収性コア11は上方から覆われた状態になる。そして、その後は、かかる吸収性コア11と表面シート21とが一体となって搬送方向に搬送されて、これにより、搬送方向の下流側のエンボスロール装置へと送られる。
エンボスロール装置は、例えば回転する上下一対のロールを有し、そのうちの上ロールの外周面には、第1圧搾部E1等の圧搾部Eに対応した形状の突起部が設けられている。よって、エンボスロール装置を通過する際に、表面シート21の連続体と吸収性コア11との両者には圧搾部Eが形成され、そして、更に搬送方向の下流側へ送られる。
搬送方向の下流側の所定位置では、下方から裏面シート31の連続体が合流する。そして、吸収性コア11を介して表面シート21の連続体を裏面シート31の連続体上に載置することにより、表面シート21の連続体と裏面シート31の連続体との間に吸収性コア11が介挿された状態にし、かかる状態のまま、その下流のラウンドシール装置へと送られる。
ちなみに、この時点では、既に裏面シート31の非肌側面には、ホットメルト系接着剤が塗布などされていて、これにより、ずれ止め用粘着部33,33が形成済みである。また、かかるずれ止め用粘着部33,33の粘着性を保護する目的で、同粘着部33,33は剥離シート等の保護シートで覆われている。
ラウンドシール装置は、例えば回転する上下一対のロールを有し、そのうちの上ロールの外周面には、尿取りパッド1の輪郭形状に対応した形状の突起部が設けられている。よって、ラウンドシール装置を通過する際に、表面シート21の連続体と裏面シート31の連続体との両者は、尿取りパッド1における長手方向の各端部及び幅方向の各端部に相当する位置で互いに熱溶着等で接合される。そして、これにより、尿取りパッド1の連続体が生成され、かかる尿取りパッド1の連続体は、更に搬送方向の下流側のダイカッター装置へと送られる。
ダイカッター装置は、回転する一対のロールを有し、そのうちの一方のロールの外周面には、尿取りパッド1の輪郭形状に対応した形状の抜き刃を有している。よって、尿取りパッド1の連続体がダイカッター装置を通過する際に、抜き刃によって尿取りパッド1の連続体から尿取りパッド1が個別に打ち抜かれて、これにより、単票状の尿取りパッド1が生成される。
そして、最後に単票状の尿取りパッド1は四つ折りされるが、この四つ折りされる前の時点では、尿取りパッド1は、所謂縦流れ搬送されている。すなわち、尿取りパッド1の長手方向が搬送方向を向いた状態で搬送されている。そのため、四つ折り処理に対する予備処理として、先ず、尿取りパッド1の搬送形態を、横流れ搬送に変更する。すなわち、尿取りパッド1の幅方向が搬送方向を向くように90°回転される。かかる90°回転処理は、回転可能な保持パッドを外周面に有する回転ドラム装置によって行われる。そして、保持パッドの90°回転によって横流れ搬送に変更された尿取りパッド1は、横流れ搬送されたまま、サクションベルトコンベアへと引き渡される。
ここで、同コンベア上には、尿取りパッド1の各折り曲げ線LB1,LB2,LB3にそれぞれ対応させて折り畳み板が配置されており、これら折り畳み板を通過する際に、各折り畳み板によって順次各折り曲げ線LB1,LB2,LB3で折り畳まれて、その結果、尿取りパッド1は四つ折り状態となる。
ちなみに、ここでは説明を省略したが、この四つ折り処理の直前で、包装シートの連続体を合流させて、同包装シートの連続体で、尿取りパッド1を非肌側面から覆うようにし、この包装シートの連続体ごと尿取りパッド1を上記の各折り畳み板で四つ折りする。そして、しかる後に、搬送方向の下流のエンドシール装置へと送られる。
エンドシール装置は、回転する一対のロールを有し、そのうちの一方のロールの外周面には、突起部が設けられている。そして、包装シートの連続体のうちの尿取りパッド1,1同士の間の部分がエンドシール装置を通過する際に、当該部分が上記の突起部によって挟圧されて熱溶着され、これにより、尿取りパッド1,1同士の間の部分に仕切り部が形成され、その結果、各尿取りパッド1は包装シートの連続体に個別収容された状態になる。そして、搬送方向の下流のエンドカット装置へと送られる。
エンドカット装置は、回転する一対のロールを有し、そのうちの一方のロールの外周面には、カッター刃が設けられている。よって、エンドシール装置を通過する際に、包装シートの連続体は、上記エンドシール装置で熱溶着された部分たる上記仕切り部で分断されて、これにより、四つ折り状態の尿取りパッド1が個別包装されてなる尿取りパッド1の個別包装体が生成される。
<<<尿取りパッド1の変形例について>>>
図11は、本実施形態の変形例の尿取りパッド1の説明図である。なお、同図11は、図1中のB−B断面図に相当する図である。
上述の実施形態の吸収性コア11の構造は、吸収性コア11を一つだけ有した単層構造であったが、この点につき、この変形例の吸収性コア11の構造は、図11に示すように、厚さ方向に複数の一例としての二つの吸収性コア11,11が重ね合わせられてなる二層構造である点で相違する。なお、これ以外の点は、上述の実施形態と概ね同じである。よって、以下では、上述の実施形態と同じ構成については同じ符号を付して、その説明については省略する。
図11に示すように、二つの吸収性コア11,11の各平面形状は、互いにほぼ同形であり、また、どちらの吸収性コア11,11も、その外周縁部の全周に亘って環状の高坪量部11Pを有し、当該環状の高坪量部11Pは、厚さ方向の肌側に突出している。そして、互いの外周縁部同士が重なるように位置合わせされながら、二つの吸収性コア11,11は、厚さ方向に重ね合わせられている。なお、ティッシュペーパー等の液透過性シートで被覆される場合には、これら二つの吸収性コア11,11が重なった状態で二つ一緒に同シートに覆われる。
そして、かかる変形例によれば、高坪量部11Pの吸液可能容量を高く確保しながら、着用時の高坪量部11Pの肌側への突出起因の違和感についても抑制することができる。詳しくは次の通りである。高坪量部11Pの突出高さL11Pが高い場合には、高坪量部11Pが着用者の股間に強く当たるなどして、着用者は違和感を感じ易い。一方、高坪量部11Pの突出高さL11Pを低くすると、高坪量部11Pの吸液可能容量が低くなる恐れがある。ここで、着用時に股間に当たるのは、最も肌側に位置する吸収性コア11だけである。よって、各吸収性コア11,11の高坪量部11Pの突出高さL11Pを例えば半分に低くしながら、当該高坪量部11Pを低くした吸収性コア11,11を厚さ方向に二つ重ね合わせれば、高坪量部11P,11Pの突出高さL11Pの合計値で概ね決まる吸液可能容量を高く維持しながら、一つの吸収性コア11の高坪量部11Pの突出高さL11Pで概ね決まる股間の違和感を抑制することができる。
ちなみに、この変形例では、液体吸収性素材の坪量の分布パターンを二つの吸収性コア11,11同士で互いに同じにしているが、何等これに限らず、場合によっては、相違させても良い。また、高坪量部11Pの突出高さL11Pについても、二つの吸収性コア11,11同士で互いに同じにしているが、何等これに限らず、場合によっては、相違させても良い。更に、吸収性コア11,11…を三つ以上厚さ方向に重ね合わせても良い。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、吸収性物品としての尿取りパッド1を下着に取り付けて使用していたが、何等これに限らない。例えば、当該尿取りパッド1を、テープ式の使い捨ておむつに取り付けて使用しても良い。なお、テープ式の使い捨ておむつと言うのは、同おむつの後身頃たる後側部分の幅方向の各端部にファスニングテープの雄材をそれぞれ有し、これら各雄材に対応させて同前身頃たる前側部分に雌材を有し、そして、各雄材を雌材に係合させることにより、着用者の下半身に装着されるタイプのおむつのことである。そして、かかる使い捨ておむつへの尿取りパッド1の取り付けは、同おむつの表面シートの肌側面に、尿取りパッド1の本体部1sの非肌側面が当接されて相対移動不能に固定されることによりなされる。
上述の実施形態では、複数の折り曲げ線として三つの折り曲げ線LB1,LB2,LB3を例示し、これにより尿取りパッド1を四つ折りしていたが、何等これに限らない。すなわち、図13Aの概略側面図のように、一つの折り曲げ線でのみ折り曲げる二つ折りにしても良いし、図13Bの概略側面図のように、二つの折り曲げ線でのみ折り曲げる三つ折りにしても良いし、4つ以上の折り曲げ線で折り曲げるようにしても良い。更に言えば、図13Cの概略側面図のように、折り曲げ線が無くても良い。ちなみに、かかる折り曲げ線が無い場合であっても、防漏壁部40の弾性部材45の収縮力に基づいて、吸収パッド1の本体部1sは、その肌側面が内周面となるように湾曲する。
また、上述の如き折り曲げ線が三つではない何れの場合であっても、前述の模擬尿の3回の滴下処理、及び、その後になされる高さHC1s,H40の比較処理は、尿取りパッド1の本体部1sの非肌側面が、上記中央位置C1sにて水平面Shに当接した状態で行われる。すなわち、上記の各処理は、本体部1sのうちの中央位置C1sの部分1spが、略水平な状態で行われる。なお、このとき、万一尿取りパッド1を水平面Shに単に静置するだけでは、上記中央位置C1sでの水平面Shへの当接状態を担保できない場合には、適宜尿取りパッド1を手で軽く支える等して、本体部1sの非肌側面が上記中央位置C1sにて水平面Shに当接するように尿取りパッド1を傾け、そして、この傾けた状態で上記の各処理を行っても良い。
上述の実施形態では、高さ規定構造として、互いに種類の異なる三つの高さ規定構造を全て具備していたが、何等これに限らない。三つのうちの何れか一つ又は二つの高さ規定構造を選択して、選択された高さ規定構造のみを具備するようにしても良いし、又は、更に上記以外の種類の高さ規定構造を備えていても良い。ちなみに、より多くの種類の高さ規定構造を具備しているのが好ましいのは、言うまでもない。
上述の実施形態では、図8A乃至図8Cに示すように、吸収性コア11は、その肌側面の外周縁部に沿って高坪量部11Pを有し、当該高坪量部11Pは、厚さ方向の肌側に突出していたが、何等これに限らない。例えば、図12A乃至図12Cに示すように、吸収性コア11の肌側面の外周縁部よりも幅方向及び長手方向の若干中央側の位置に環状に高坪量部11Pが形成されていても良い。ちなみに、図12Aは、尿取りパッド1のうちで吸収性コア11以外のものを透視して示す概略平面図であり、図12B及び図12Cは、それぞれ図12A中のB−B断面図及びC−C断面図であって、吸収性コア11のみを示す図である。
上述の実施形態では、図8Aに示すように、吸収性コア11の形状は略矩形平板形状であり、つまり、吸収性コア11の平面形状は矩形形状であったが、何等これに限らない。例えば、図12A乃至図12Cに示すように、平面形状が略砂時計形状であっても良い。
上述の実施形態では、図8B及び図8Cに示すように、吸収性コア11の高坪量部11Pに係る第1高坪量部分11P1及び第2高坪量部分11P2の断面形状を、略台形形状にしていたが、何等これに限らない。例えば、略長方形や略正方形にしても良いし、または、これら以外の形状にしても良い。
上述の実施形態では、一対の第1高坪量部分11P1,11P1は、長手方向に平行な直線形状に形成されていたが、何等これに限らない。すなわち、湾曲形状のように、長手方向の位置に応じて幅方向の位置が変化した形状であっても良い。
上述の実施形態では、一対の第2高坪量部分11P2,11P2は、幅方向に平行な直線形状に形成されていたが、何等これに限らない。すなわち、湾曲形状のように、幅方向の位置に応じて長手方向の位置が変化した形状であっても良い。
上述の実施形態では、一対の第2高坪量部分11P2,11P2同士を互いに同形状にしていたが、何等これに限らず、互いに異なる形状にしても良い。
1 尿取りパッド(吸収性物品)、1s 本体部、
1s 本体部、1sLe 端部、1sWe 端部、
1sa 部分、1sb 部分、1sm1 部分、1sm2 部分、
1sp 部分、
11 吸収性コア、11C 中央位置の部分、
11P 高坪量部、
11P1 第1高坪量部分、11P1t 肌側面、
11P2 第2高坪量部分、
21 表面シート、31 裏面シート、
33 ずれ止め用粘着部、
40 防漏壁部、
41 サイドシート、41b 基端部、
41b1 前端部、41b2 後端部、41b3 中間部、
41be 縁部(起立開始位置)、
41f 自由端部分、41fa 前端部、41fb 後端部、41fm 中間部分、
41s 部分、
45 弾性部材、
70 チューブ部材、80 板部材、
C1s 中央位置、CLL 長手方向の中央位置、CLW 幅方向の中央位置、
E 圧搾部、E1 第1圧搾部、E2 第2圧搾部、H1 溝部、
Sh 水平面、
LB1 第1折り曲げ線、LB2 第2折り曲げ線、LB3 第3折り曲げ線、
G 隙間、SP11 空間、

Claims (6)

  1. 尿を吸収すべく下着又は使い捨ておむつに取り付けられて使用され、厚さ方向と幅方向と長手方向とを有する吸収性物品であって、
    前記吸収性物品の本体部は、液体吸収性素材を含む吸収性コアと、前記吸収性コアよりも前記厚さ方向の肌側に設けられる液透過性の表面シートと、を有し、
    前記本体部において前記表面シートよりも前記肌側には、前記本体部の前記幅方向の各端部の位置にそれぞれ防漏壁部が設けられ、
    前記防漏壁部は、前記本体部のうちで前記厚さ方向の肌側を向いた面たる肌側面から起立し、
    外力が作用しない無負荷状態の前記吸収性物品を、前記肌側面が上方を向くようにしつつ水平面上に静置した状態において、
    前記本体部の前記幅方向及び前記長手方向の両方向における中央位置に、0.9%の重量濃度で塩が水に溶解してなる60gの模擬尿を、20g/secの滴下速度で滴下する3回の滴下処理を、前記滴下処理同士の間に5分の時間間隔をあけるようにしながら行った場合に、
    3回目の前記滴下処理が完了してから3分経過時における前記本体部の肌側面の前記中央位置の上下方向の高さが、前記中央位置を含む前記幅方向に沿った断面での前記防漏壁部の上下方向の高さよりも低くなるように規定する高さ規定構造を有することを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性コアは、前記中央位置の部分よりも前記液体吸収性素材の坪量(g/m)が大きい高坪量部を、前記高さ規定構造として有し、
    前記高坪量部は、前記中央位置の部分を囲む環状に設けられていることを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項2に記載の吸収性物品であって、
    前記本体部は、当該本体部の前記肌側面から前記防漏壁部が起立し始める起立開始位置を有し、
    前記高さ規定構造として、前記起立開始位置が前記本体部における前記高坪量部に対応する位置に設定されていることを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項3に記載の吸収性物品であって、
    前記高坪量部は、前記吸収性コアにおける前記中央位置の部分よりも前記厚さ方向の肌側に突出していることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の吸収性物品であって、
    前記本体部の前記肌側面には、前記高さ規定構造として、前記厚さ方向の肌側から前記表面シート及び前記吸収性コアの両者を一緒に圧搾してなる圧搾部がへこんで形成されていることを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項5に記載の吸収性物品であって、
    前記圧搾部として、前記本体部のうちで前記中央位置の部分に設けられた第1圧搾部と、前記本体部のうちで前記中央位置の部分よりも前記長手方向の端側の部分に設けられた第2圧搾部と、を有し、
    前記第1圧搾部は、前記長手方向に沿って設けられており、
    前記第2圧搾部は、前記幅方向に一対並んで設けられているとともに、前記第2圧搾部は、前記長手方向の中央側から端側へ向かうに従って前記幅方向の中央側から端側へ向かうように設けられていることを特徴とする吸収性物品。
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