JP2019054598A

JP2019054598A - 送風装置

Info

Publication number: JP2019054598A
Application number: JP2017176208A
Authority: JP
Inventors: 陽仁福澤; Akihito Fukuzawa
Original assignee: Shinano Kenshi Co Ltd
Current assignee: Shinano Kenshi Co Ltd
Priority date: 2017-09-13
Filing date: 2017-09-13
Publication date: 2019-04-04
Anticipated expiration: 2037-09-13
Also published as: CN109494912B; JP6560723B2; US20190081535A1; EP3456977B1; US10749406B2; CN109494912A; EP3456977A1

Abstract

【課題】組み立て作業性の低下を抑制した送風装置を提供することを課題とする。【解決手段】ファンと、前記ファンを回転させるモータと、前記モータのステータ及びコイルを覆うカバーと、前記コイルに電気的に接続され、前記カバーから突出したターミナルと、前記ターミナルに電気的に接続されたプリント基板と、前記ターミナルを逃がす逃げ孔を有し、前記ステータを支持するハウジングと、前記カバーと前記ハウジングとの間で挟まれた環状の弾性体と、を備え、前記弾性体は、前記逃げ孔内で前記ターミナルを包囲する第１シール部を有し、前記カバーは、当該カバーからの前記ターミナルの突出高さよりも低い突出高さを有した突出部を有し、前記突出部は、前記第１シール部を支持する、送風装置。【選択図】図３

Description

本発明は、送風装置に関する。

特許文献１に開示されているモータでは、モータのコイルは、接続端子を介してプリント基板に接続されている。接続端子は、ケーシングの孔を貫通しているが、接続端子と孔との間にはゴム製のシール部材が介在している。

特開２００２−２５２９５８号公報

上記特許文献１の技術では、接続端子にシール部材を取り付けたうえで、シール部材をケーシングの孔に挿入することが考えられるが、挿入の際にシール部材は弾性変形して、ケーシングの孔に容易に挿入することができない可能性がある。これにより、組み立て作業性が低下する可能性がある。

そこで本発明は、組み立て作業性の低下を抑制した送風装置を提供することを目的とする。

上記目的は、ファンと、前記ファンを回転させるモータと、前記モータのステータ及びコイルを覆うカバーと、前記コイルに電気的に接続され、前記カバーから突出したターミナルと、前記ターミナルに電気的に接続されたプリント基板と、前記ターミナルを逃がす逃げ孔を有し、前記ステータを支持するハウジングと、前記カバーと前記ハウジングとの間で挟まれた環状の弾性体と、を備え、前記弾性体は、前記逃げ孔内で前記ターミナルを包囲する第１シール部を有し、前記カバーは、当該カバーからの前記ターミナルの突出高さよりも低い突出高さを有した突出部を有し、前記突出部は、前記第１シール部を支持する、送風装置によって達成できる。

本発明によれば、組み立て作業性の低下を抑制した送風装置を提供できる。

図１は、本実施例の送風装置の外観図である。図２Ａは、図１のＡ−Ａ断面図であり、図２Ｂは、図２Ａの拡大図である。図３Ａは、図１のＢ−Ｂ断面図であり、図３Ｂは、図３Ａの拡大図である。図４Ａは、ステータの説明図であり、図４Ｂは、カバーが取り付けられたステータを示した図である。図５Ａ〜５Ｄは、ゴム部材の外観図である。

図１は、本実施例の送風装置Ａの外観図である。図２Ａは、図１のＡ−Ａ断面図である。図２Ｂは、図２Ａの拡大図である。図３Ａは、図１のＢ−Ｂ断面図である。図３Ｂは、図３Ａの拡大図である。尚、図３Ａでは、ケース２０及びケース２０側に配置される部品を省略してある。送風装置Ａは、ケース１０及び２０、モータＭ、モータＭにより回転されるファンＩ、モータＭに電気的に接続されたプリント基板ＰＢ等を含む。尚、ファンＩは、図２Ａのみにおいて示し、その他の図では省略してある。ケース１０の一方側にモータＭ及びファンＩが位置し、ケース１０の他方側にケース２０が取り付けられている。ケース１０及び２０は、それぞれ半ケース状に形成され、互いに組み付けられることにより、ケース１０及び２０内にプリント基板ＰＢが収納されている。ケース１０及び２０は合成樹脂製であるが、これに限定されず、金属製であってもよい。

モータＭについて説明する。図２Ａに示すように、モータＭは、ファンＩとケース１０との間に位置している。モータＭは、コイル３０と、ロータ４０、ステータ５０、ターミナル６０、ハウジング８０、カバー９０等を有している。ステータ５０は、金属製であり詳しくは後述する。ステータ５０の各ティース部には、それぞれコイル３０が巻回されている。コイル３０は、ステータ５０に導通不能に支持されたターミナル６０を介して、プリント基板ＰＢと電気的に接続されている。プリント基板ＰＢには、コイル３０の通電状態を制御するための部品が実装されている。カバー９０については後述する。

ロータ４０は、回転軸４２、ヨーク４４、１つまたは複数の永久磁石４６、を有している。回転軸４２は、ハウジング８０を貫通して回転可能に支持されており、具体的には、ハウジング８０内で保持された軸受ＢＢにより回転軸４２は回転可能に支持されている。ヨーク４４は、ハウジング８０の外側で回転軸４２に固定されており、略円筒状であり金属製である。ハウジング８０は、プリント基板ＰＢ側の端部に、円筒部分よりも外径が大きい円板状のフランジ部８５が形成されている。フランジ部８５には、詳しくは後述するが、ターミナル６０が貫通した逃げ孔８５１が形成されている。ヨーク４４の内周側面には、１つまたは複数の永久磁石４６が固定されている。尚、ヨーク４４には、回転軸４２の周囲に複数の通気孔４４ａが設けられて、モータＭの放熱が促進されている。永久磁石４６は、ステータ５０のティース部の外側に対向している。コイル３０が通電されることにより、ステータ５０のティース部が励磁され、これにより永久磁石４６とティース部との間に磁気的吸引力及び反発力が作用し、ヨーク４４、即ち、ロータ４０はステータ５０に対して回転する。このように、モータＭはロータ４０が回転するアウターロータ型のモータである。

次に、ステータ５０とカバー９０について説明する。図４Ａは、ステータ５０の説明図である。図４Ａでは、ステータ５０にインシュレータ７０ａ及び７０ｂが組み付けられている。インシュレータ７０ａには、３つのターミナル６０が組み付けられている。ステータ５０は、環状部５１、ティース部５７、及び磁極部５８を有している。ティース部５７は、環状部５１から径方向外側に複数延びている。磁極部５８は、各ティース部５７の先端に形成され、上述した永久磁石４６と対向する。環状部５１の内周には、溝５２が複数設けられている。

インシュレータ７０ａ及び７０ｂは、合成樹脂製であり絶縁性を有している。インシュレータ７０ａは、ステータ５０のケース１０側に組み付けられており、インシュレータ７０ｂはステータ５０のファンＩ側に組み付けられる。インシュレータ７０ａは、環状被覆部７１ａ及びティース被覆部７７ａを有している。環状被覆部７１ａは、ステータ５０の環状部５１の軸心方向ＡＤでの一方側の端部の外周側と、環状部５１の外周面の一部とを覆うように、略環状に形成されている。ティース被覆部７７ａは、環状被覆部７１ａから径方向外側に複数延びており、ステータ５０の各ティース部５７の一方側を覆う。図４Ａに示すように、インシュレータ７０ｂも同様に環状被覆部７１ｂ及びティース被覆部７７ｂを有している。尚、インシュレータ７０ａ及び７０ｂは、磁極部５８は露出している。上述したコイル３０は、図３には示していないが、ティース被覆部７７ａ及び７７ｂを介してステータ５０のティース部５７に巻回されている。

図４Ａに示すように、環状被覆部７１ａには、保持部７２が形成されている。ターミナル６０は保持部７２により保持されている。各保持部７２には２つの係合ピン７３が設けられている。係合ピン７３は、溝５２内に嵌合している。ターミナル６０には、図４Ａに示すように、一部分が切り欠けられて径方向外側に折り曲げられた折曲部６３が形成されている。折曲部６３には、コイル３０の一部分が引き出されて引っ掛けられる。これによりコイル３０とターミナル６０とは導通接続される。ターミナル６０の先端は、図２Ａに示すように、所定の金属製の部品を介してプリント基板ＰＢに導通接続される。

図４Ａに示すように、環状被覆部７１ａには、略等角度間隔に３つのスナップフィット爪７４が設けられている。スナップフィット爪７４は複数の保持部７２の間に設けられている。スナップフィット爪７４は、後述するカバー９０と係合して、カバー９０をインシュレータ７０ａに固定する。

図４Ｂは、カバー９０が取り付けられたステータ５０を示した図である。カバー９０は、合成樹脂製であり、円板部９１、円筒部９５、及び羽根部９８を有している。円板部９１は、中央部に開口部９２を有した略円板状である。尚、スナップフィット爪７４は、開口部９２の近傍で係合している。円筒部９５は、円板部９１の外周縁側に設けられている。羽根部９８は、円筒部９５に設けられ径方向外側に突出している。円筒部９５には、外周周りに亘って通気孔９６が形成されており、通気性が確保されている。

開口部９２周囲には、それぞれターミナル６０が突出した貫通孔９２ａが形成されている。貫通孔９２ａからはターミナル６０と共に折曲部６３の一部も突出している。円板部９１には、貫通孔９２ａの近傍に突出部９３ａ及び９３ｂが形成されている。突出部９３ａ及び９３ｂは、ターミナル６０をターミナル６０の幅方向から挟む位置に形成されている。円板部９１からの突出部９３ａ及び９３ｂの突出高さは、円板部９１からのターミナル６０の突出高さよりも低い。

次に、図２Ｂ、図３Ｂ、図５Ａ〜図５Ｄを参照して、ゴム部材１００について説明する。図５Ａ〜５Ｄは、ゴム部材１００の外観図である。図５Ａは、カバー９０に取り付けられる側からゴム部材１００を見た場合の図であり、図５Ｄは、反対側からゴム部材１００を見た場合の図である。ゴム部材１００は、略円環状に成形されている。ゴム部材１００は、弾性体の一例である。ゴム部材１００は、内周壁部１０１、接続部１０４、外周壁部１０５、シール部１０３、シール部１０７を有している。外周壁部１０５は、ゴム部材１００の外周部を画定し、略円筒形である。内周壁部１０１は、ゴム部材１００の内周部を画定する。接続部１０４は、内周壁部１０１と外周壁部１０５との間に位置して両者を接続している。接続部１０４の軸心方向ＡＤでの厚みは、内周壁部１０１及び外周壁部１０５のそれぞれよりも薄い。シール部１０３は、内周壁部１０１に連続して、等角度間隔に３つ形成されている。シール部１０３は、図５Ａに示すようにゴム部材１００の周方向の接線方向を長手方向とする長溝状である。シール部１０３には、ターミナル６０が貫通する貫通孔１０３ａがスリット状に形成されている。

シール部１０７は、シール部１０３から軸心方向ＡＤに連続して形成され、ゴム部材１００に対してカバー９０が取り付けられる側とは反対側に突出している。シール部１０３は、図５Ｄに示すように、ゴム部材１００の周方向の接線方向を長手方向とする形状である。貫通孔１０３ａは、シール部１０７をも貫通している。従って、シール部１０３及び１０７は、図３Ｂに示すように軸心方向ＡＤに並んでおり、換言すればターミナル６０が延びた方向に並んでいる。シール部１０７は、ゴム部材１００の周方向での長さは、シール部１０３よりも小さく形成されている。そのため、図３Ｂに示すように、シール部１０３及び１０７全体で段部を有した筒状に形成されている。シール部１０７は、第１シール部に相当する。シール部１０３は、第２シール部に相当する。

ゴム部材１００は、ターミナル６０が貫通孔１０３ａを貫通し、ターミナル６０に隣接している突出部９３ａ及び９３ｂがシール部１０３に包囲されるようにして、カバー９０に取り付けられる。この状態で、シール部１０７が、ハウジング８０のフランジ部８５の逃げ孔８５１を貫通するようにして取り付けられる。

図２Ｂ及び図３Ｂに示すように、シール部１０７は、フランジ部８５の逃げ孔８５１内に挿入されて、ターミナル６０を包囲している。この際に、突出部９３ａ及び９３ｂの先端が、シール部１０７をハウジング８０のフランジ部８５とは反対側から接触して支持している。これにより、上述したようにカバー９０にゴム部材１００が取り付けられた状態でシール部１０７をフランジ部８５の逃げ孔８５１に挿入する際に、シール部１０７が変形して逃げ孔８５１への挿入が困難となることが抑制されている。即ち、突出部９３ａ及び９３ｂがシール部１０７の変形を制限するように支持することにより、シール部１０７を所望の形状に維持することができ、組み付けの作業性の低下が抑制されている。

また、図３Ｂに示すように、突出部９３ａ及び９３ｂは、シール部１０３の内周面にも接触している。更に、ターミナル６０の折曲部６３も、シール部１０３の内周面に接触している。これにより、シール部１０３が変形することが抑制されている。ここでシール部１０７は、上述したようにシール部１０３の軸心方向ＡＤに形成されている。従って、シール部１０３の変形を抑制することにより、シール部１０７も併せて変形が抑制される。このため、組み付け作業性の低下が抑制されている。シール部１０３が変形することを抑制している。これによっても、組み付けの作業性の低下が抑制されている。

また、シール部１０３は、ターミナル６０の一部と、折曲部６３と、カバー９０の貫通孔９２ａを包囲している。更に、シール部１０３は、軸心方向ＡＤでカバー９０の円板部９１とハウジング８０のフランジ部８５との間で圧縮されている。このため、シール部１０３内への防水性、防塵性が確保されている。更に、ロータ４０の回転に起因した、カバー９０とハウジング８０との間の振動の伝達も抑制され、防振性も確保されている。

尚、図３Ｂに示すように、外周壁部１０５は、ケース１０の内周縁面１５とハウジング８０のフランジ部８５との間で軸心方向ＡＤに圧縮されている。これによっても、防水性及び防塵性が確保されている。更に、ロータ４０の回転に起因した、ケース１０とハウジング８０との間の振動の伝達も抑制され、防振性も確保されている。尚、ケース１０の内周縁面１５は、ケース１０の略中心に形成された開口周辺の部分である。この開口内を、回転軸４２やハウジング８０が通過するように配置されている。

上記実施例では、一つのターミナル６０に対して２つの突出部９３ａ及び９３ｂが設けられていたが、これに限定されず、少なくとも一つの突出部が設けられていればよい。また、上述した用途を満たすのであれば、ゴム部材１００の代わりに、ゴム以外の弾性を有した材料を用いた部材を用いてもよい。

以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、変形・変更が可能である。

Ａ送風装置
Ｍモータ
３０コイル
４２回転軸
５０ステータ
６０ターミナル
６３折曲部
８０ハウジング
８５フランジ部
８５１逃げ孔
９０カバー
９３ａ、９３ｂ突出部
１００ゴム部材（弾性体）
１０３シール部（第２シール部）
１０７シール部（第１シール部）

Claims

ファンと、
前記ファンを回転させるモータと、
前記モータのステータ及びコイルを覆うカバーと、
前記コイルに電気的に接続され、前記カバーから突出したターミナルと、
前記ターミナルに電気的に接続されたプリント基板と、
前記ターミナルを逃がす逃げ孔を有し、前記ステータを支持するハウジングと、
前記カバーと前記ハウジングとの間で挟まれた環状の弾性体と、を備え、
前記弾性体は、前記逃げ孔内で前記ターミナルを包囲する第１シール部を有し、
前記カバーは、当該カバーからの前記ターミナルの突出高さよりも低い突出高さを有した突出部を有し、
前記突出部は、前記第１シール部を支持する、送風装置。
前記弾性体は、前記カバーと前記ハウジングとの間で圧縮されて前記ターミナル及び突出部の双方を包囲する第２シール部を有し、
前記第１及び第２シール部は、前記ターミナルが延びた方向に並んで形成されている、請求項１の送風装置。
前記ターミナルは、当該ターミナルから一部が折り曲げられた折曲部を有し、
前記折曲部は、前記コイルに電気的に接続されると共に前記第２シール部により包囲される、請求項２の送風装置。
前記ターミナルは、厚みよりも大きい幅を有し、
前記突出部は、前記ターミナルを幅方向から挟むように位置した第１及び第２突出部を含む、請求項１乃至３の何れかの送風装置。