JP6428390B2 - ブラシレスモータ - Google Patents

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Description

本発明は、ブラシレスモータに関する。
従来、モータシャフトと、モータシャフトに軸受を介して回転可能に支持されたロータハウジングと、ロータハウジングの内側に収容されたステータとを備えるアウタロータ型のブラシレスモータがある。
また、この種のブラシレスモータのなかには、ロータハウジングの開口と対向する本体部を有し、モータシャフト及びステータを保持するセンターピースを備えるブラシレスモータがある(例えば、特許文献1参照)。このブラシレスモータでは、センターピースの本体部に形成されたシャフト収容部にモータシャフトが圧入されている。
特開2014−36525号公報
ところで、このようなセンターピースを備えるブラシレスモータでは、モータシャフトが鉄製とされ、センターピースがアルミニウム製とされる場合がある。しかしながら、モータシャフトが鉄製とされ、センターピースがアルミニウム製とされる場合、鉄とアルミニウムの線膨張差により、モータシャフトがシャフト収容部から抜けてしまうことが想定される。
そこで、シャフト収容部からのモータシャフトの抜けを抑制するために、鉄製のモータシャフトをアルミニウム製のセンターピースに鋳造により一体に成形することが考えられる。しかしながら、この場合には、専用のダイカストマシンが必要になり、製造コストが増加する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、製造コストを抑えつつ、モータシャフトの抜けを抑制できるブラシレスモータを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のブラシレスモータは、モータシャフトと、前記モータシャフトの径方向外側に設けられた円筒状の軸受収容部と、前記軸受収容部の径方向外側に形成された外筒部とを有するロータハウジングと、前記軸受収容部に収容されると共に、前記モータシャフトに組み付けられた軸受と、記軸受収容部の径方向外側に設けられた環状部と、前記環状部の周囲に放射状に形成された複数のティース部とを有し、前記外筒部の内側に収容されたステータコアと、前記環状部を覆う環状絶縁部と、前記複数のティース部の各々を覆う複数のティース絶縁部とを有するインシュレータと、前記ティース絶縁部を介して前記ティース部に巻回された複数の巻線巻回部と、前記外筒部の開口と対向して配置された本体部を有し、前記ステータコアが固定されたセンターピースと、前記モータシャフトと同一材料で形成されると共に、前記モータシャフトが圧入された圧入孔を有し、かつ、前記本体部に固定されたスペーサと、を備え、前記スペーサは、前記圧入孔を有する円筒部と、前記円筒部の周方向に沿って環状に形成されると共に前記円筒部の径方向外側に延出する延出部と、を有し、前記本体部には、前記モータシャフトの周方向に沿って環状に形成されると共に、前記モータシャフトの軸方向に沿って前記本体部から前記延出部に向けて延出され、先端部が前記モータシャフトの軸方向に前記延出部と対向する止水壁が形成され、前記延出部と前記止水壁とは、前記複数の巻線巻回部の径方向内側に位置するラビリンス構造を構成する
このブラシレスモータによれば、圧入孔を有するスペーサが用いられている。そして、このスペーサの圧入孔にモータシャフトが圧入された状態で、このスペーサがセンターピースの本体部に固定されることにより、モータシャフトは、センターピースの本体部に固定される。したがって、モータシャフトをセンターピースに鋳造(鋳込み)により一体に成形する必要が無く、しかも、スペーサを用いた簡単な構造でモータシャフトをセンターピースの本体部に固定できるので、製造コストを抑えることができる。
また、スペーサは、モータシャフトと同一材料で形成されている。したがって、スペーサ及びモータシャフトに線膨張差が生じることを抑制できるので、モータシャフトの抜けを抑制することができる。
さらに、このブラシレスモータによれば、スペーサに形成された延出部と、センターピースの本体部から延出部に向けて延出された止水壁とで、ラビリンス構造が構成される。したがって、例えば、ロータハウジングの開口周縁部とセンターピースの本体部との間の隙間から入り込んだ水滴がステータコアと本体部との間を通って軸受側に向かう場合でも、この水滴の浸入を上述のラビリンス構造によって阻止することができる。これにより、軸受の被水を抑制することができる。
しかも、このラビリンス構造は、環状に配列された複数の巻線巻回部の径方向内側に位置されている。したがって、巻線巻回部を冷却しブラシレスモータの径方向外側へ排出される冷却風の流れの経路にラビリンス構造が配置されていないので、この冷却風の流れがラビリンス構造によって阻害されることを抑制することができる。
請求項2に記載のブラシレスモータは、請求項1に記載のブラシレスモータにおいて、前記本体部に、前記ステータコア側に開口するネジ穴が形成され、前記ステータコア及び前記スペーサに、前記モータシャフトの軸方向に沿って貫通し、前記ネジ穴と連通する貫通孔がそれぞれ形成され、前記ステータコア及び前記スペーサが、前記貫通孔に挿通されたネジが前記ネジ穴に螺入されることにより、前記本体部に固定されたものである。
このブラシレスモータによれば、ステータコア及びスペーサに形成された貫通孔にネジを挿通すると共に、このネジを本体部に形成されたネジ穴に螺入することにより、ステータコア及びスペーサをセンターピースの本体部に固定することができる。これにより、例えば、ステータコア及びスペーサをセンターピースの本体部に別々に固定する構造に比して、構造を簡素化できると共に、組付工数を減らすことができるので、コストダウンを図ることができる。
請求項3に記載のブラシレスモータは、請求項1又は請求項2に記載のブラシレスモータにおいて、前記延出部における径方向外側の端部が、前記止水壁の先端部よりも前記延出部の径方向外側に突出されたものである。
このブラシレスモータによれば、延出部における径方向外側の端部は、止水壁の先端部よりも延出部の径方向外側に突出されている。したがって、延出部における止水壁よりも径方向外側に突出する部分で水滴をより効果的に阻止することができるので、ラビリンス構造の止水性能を向上させることができる。
請求項4に記載のブラシレスモータは、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のブラシレスモータにおいて、前記止水壁としての第一止水壁と、前記モータシャフトの周方向に沿って環状に形成されると共に、前記モータシャフトの軸方向に沿って前記環状絶縁部から前記本体部に向けて延出された第二止水壁と、前記モータシャフトの周方向に沿って環状に形成されると共に、前記モータシャフトの軸方向に沿って前記本体部から前記環状絶縁部に向けて延出された第三止水壁と、を備え、前記延出部及び前記第一止水壁が、前記ラビリンス構造としての内側ラビリンス構造を構成し、前記第二止水壁及び前記第三止水壁が、前記複数の巻線巻回部の径方向内側で前記内側ラビリンス構造の径方向外側に位置する外側ラビリンス構造を構成するものである。
このブラシレスモータによれば、複数の巻線巻回部の径方向内側には、内側ラビリンス構造に加えて外側ラビリンス構造が設けられている。したがって、この二重のラビリンス構造によって軸受の被水をより一層効果的に抑制することができる。
また、この外側ラビリンス構造も、上述の内側ラビリンス構造と同様に、環状に配列された複数の巻線巻回部の径方向内側に位置されている。したがって、巻線巻回部を冷却しブラシレスモータの径方向外側へ排出される冷却風の流れの経路に外側ラビリンス構造が配置されていないので、この冷却風の流れが外側ラビリンス構造によって阻害されることを抑制することができる。
請求項5に記載のブラシレスモータは、請求項4に記載のブラシレスモータにおいて、前記第二止水壁の先端側が、前記モータシャフトの軸方向に前記第三止水壁の先端側とオーバーラップされたものである。
このブラシレスモータによれば、第二止水壁の先端側は、モータシャフトの軸方向に第三止水壁の先端側とオーバーラップされている。これにより、外側ラビリンス構造内の流路が屈曲されると共に流路長が長くなるので、外側ラビリンス構造の止水性能をより向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るブラシレスモータの縦断面図である。 図1に示されるブラシレスモータの分解斜視図である。 図1に示される一方のインシュレータ及びスペーサの斜視図である。 図1に示されるスペーサの周辺部の斜視図である。 図4に示される内側ラビリンス構造及び外側ラビリンス構造の周辺部の縦断面図である。
以下、図面に基づき、本発明の一実施形態について説明する。
図1に示されるように、本発明の一実施形態に係るブラシレスモータ10は、モータシャフト12と、ロータ14と、ステータ16と、センターピース18と、回路基板20と、コネクタ部材22と、基板ケース24とを備えている。
ロータ14は、ロータハウジング26とロータマグネット28とを備えている。ロータハウジング26は、モータシャフト12の径方向外側に設けられた円筒状の軸受収容部30と、軸受収容部30の径方向外側に形成された有底筒状の外筒部32とを有している。外筒部32の内周面には、ロータマグネット28が設けられている。
外筒部32の軸方向一方側は、開口されており、外筒部32の軸方向他方側には、底壁部34が形成されている。上述の軸受収容部30は、底壁部34の中心部からセンターピース18側に延出されている。この底壁部34には、複数の通気孔36が形成されている。
軸受収容部30には、一対の軸受38が収容されており、この一対の軸受38には、モータシャフト12が組み付けられている。軸受収容部30の軸方向両側は、開口されており、モータシャフト12の一端は、軸受収容部30の軸方向一方側の開口を通じて軸受収容部30からセンターピース18側に突出されている。
ステータ16は、ステータコア40と、一対のインシュレータ42,44と、複数の巻線46とを備えている。ステータコア40は、軸受収容部30の径方向外側に設けられた環状部48と、この環状部48の周囲に放射状に形成された複数のティース部50とを有している。このステータコア40は、外筒部32の内側に収容されており、軸受収容部30とロータマグネット28との径方向間に配置されている。
一対のインシュレータ42,44は、ステータコア40の軸方向に分割されており、ステータコア40の軸方向両側からステータコア40に固定されている。この一対のインシュレータ42,44は、環状部48を覆う環状絶縁部56と、複数のティース部50の各々を覆う複数のティース絶縁部58とをそれぞれ有する。この一対のインシュレータ42,44のうちステータコア40の軸方向一方側(すなわち、センターピース18側)に配置された一方のインシュレータ42は、本発明における「インシュレータ」の一例である。
複数の巻線46は、ティース絶縁部58を介してティース部50に巻回された複数の巻線巻回部60を有する。この巻線巻回部60は、一つのティース部50に巻回された集中巻きとされても良いし、複数のティース部50に亘って巻回された分布巻きとされても良い。
センターピース18は、例えば、アルミニウム製とされている。このセンターピース18は、平盤状の本体部62を有している。この本体部62は、外筒部32の開口と対向して配置されている。この本体部62には、後述する固定構造80により、モータシャフト12及びステータコア40が固定される。
回路基板20は、本体部62におけるステータコア40と反対側に固定されている。この回路基板20には、上述の複数の巻線巻回部60への通電を切り替えるための電子回路が形成されている。コネクタ部材22は、本体部62の片側に設けられている。このコネクタ部材22には、コネクタ部70が設けられており、このコネクタ部70に設けられたコネクタ端子は、回路基板20に形成された電子回路と電気的に接続されている。
基板ケース24は、扁平箱状に形成されており、本体部62に対するステータコア40と反対側から本体部62に組み付けられている。基板ケース24と本体部62との間には、収容空間72が形成され、この収容空間72には、回路基板20が収容されている。
このブラシレスモータ10は、例えば、車両用のファンモータとして好適に使用されるものであり、モータシャフト12が水平方向に沿って配置されるように車体に固定される。
ファン130は、ファン130の中央部に設けられた固定部132と、この固定部132の周囲に設けられた複数のブレード134とを有している。固定部132は、ロータハウジング26と同様に、外筒部142及び底壁部144を有しており、ロータハウジング26を覆うようにしてロータハウジング26に固定される。
このブラシレスモータ10では、回路基板20に形成された電子回路によって複数の巻線巻回部60への通電が切り替えられると、ステータ16に回転磁界が形成され、この回転磁界とロータマグネット28との間に作用する吸引及び反発力によりロータ14が回転される。
また、ロータ14と共にファン130が回転すると、複数のティース部50間に形成されたスロットを通り巻線巻回部60を冷却する冷却風Wの流れが形成される。この冷却風Wは、ロータハウジング26の底壁部34に形成された通気孔36を通じてロータハウジング26の外に排出されると共に、固定部132及びロータハウジング26の底壁部34,144間及び外筒部32,142間を通じてブラシレスモータ10の径方向外側に排出される。
次に、本発明の一実施形態に係るブラシレスモータ10において、モータシャフト12及びステータコア40をセンターピース18の本体部62に固定するための固定構造80について説明する。
図1,図2に示されるように、ステータコア40の環状部48の内周面には、環状部48の径方向内側に突出する固定部82が形成されており、この固定部82には、モータシャフト12の軸方向に沿って貫通し、ネジ84が挿通される貫通孔86が形成されている。
センターピース18の本体部62の中心部には、軸受収容部30側に開口する凹状のシャフト収容部88が形成されており、この本体部62におけるシャフト収容部88よりも径方向外側には、モータシャフト12の軸方向に沿ってステータコア40側に突出するボス部90が形成されている。このボス部90は、シャフト収容部88の周方向に間隔を空けて複数設けられている。ボス部90には、ステータコア40側に開口するネジ穴92が形成されている。
この固定構造80において、モータシャフト12の本体部62への固定には、スペーサ94が用いられる。スペーサ94は、モータシャフト12と同一材料で形成されている。このスペーサ94及びモータシャフト12は、例えば、鉄製とされる。スペーサ94は、円筒部96と、延出部98と、複数の固定片100とを有する。円筒部96の内側は、圧入孔102として形成されており、この圧入孔102には、モータシャフト12が圧入される。
延出部98は、円筒部96の周方向に沿って環状に形成されると共に、円筒部96の径方向外側に延出されている。複数の固定片100は、延出部98の周方向に間隔を空けて形成されると共に、延出部98の径方向外側に延出されている。固定片100は、モータシャフト12の軸方向を厚さ方向として形成されており、この固定片100には、モータシャフト12の軸方向に沿って貫通する貫通孔104が形成されている。
このスペーサ94に形成された貫通孔104、及び、上述のステータコア40に形成された貫通孔86は、センターピース18の本体部62のボス部90に形成されたネジ穴92と整合する位置に形成されている。
この固定構造80では、スペーサ94の圧入孔102にモータシャフト12が圧入された状態で、複数のボス部90の上面に複数の固定片100が載置されると、スペーサ94の円筒部96及びモータシャフト12がシャフト収容部88に収容される。また、ステータコア40に形成された複数の固定部82が複数の固定片100に載置されると、スペーサ94に形成された貫通孔104、及び、ステータコア40に形成された貫通孔86がネジ穴92と連通される。
そして、貫通孔86,104にネジ84が挿通されると共に、このネジ84がネジ穴92に螺入されることにより、ステータコア40及びスペーサ94は、センターピース18の本体部62に固定される。また、このようにしてスペーサ94が本体部62に固定されることにより、モータシャフト12がスペーサ94を介して本体部62に固定される。
次に、本発明の一実施形態に係るブラシレスモータ10に設けられた内側ラビリンス構造110及び外側ラビリンス構造120について説明する。
図1〜図5に示されるように、ブラシレスモータ10には、内側ラビリンス構造110及び外側ラビリンス構造120が設けられている。内側ラビリンス構造110は、スペーサ94に形成された延出部98と、本体部62に形成された第一止水壁114とによって形成されている。
第一止水壁114は、モータシャフト12の周方向に沿って環状に形成されている。この第一止水壁114は、モータシャフト12の軸方向に沿って本体部62(シャフト収容部88の周囲部)から延出部98に向けて延出されている。この第一止水壁114の先端部は、モータシャフト12の軸方向に延出部98と対向されている。この延出部98と第一止水壁114の先端部との間には、隙間が確保されている。また、延出部98における径方向外側の端部98A(図5参照)は、第一止水壁114の先端部よりも延出部98の径方向外側に突出されている。
この延出部98及び第一止水壁114によって形成された内側ラビリンス構造110は、複数の巻線巻回部60の径方向内側に位置されており、より具体的には、軸受収容部30と本体部62(シャフト収容部88の周囲部)の軸方向間に位置されている(図1参照)。第一止水壁114は、本発明における「止水壁」の一例であり、内側ラビリンス構造110は、本発明における「ラビリンス構造」の一例である。
外側ラビリンス構造120は、モータシャフト12の周方向に沿って環状に形成された第二止水壁122及び第三止水壁124によって形成されている。この第二止水壁122及び第三止水壁124は、延出部98及び第一止水壁114の径方向外側に位置されている。
第二止水壁122は、一方のインシュレータ42に形成された環状絶縁部56から本体部62に向けてモータシャフト12の軸方向に沿って延出されている。一方、第三止水壁124は、モータシャフト12の軸方向に沿って本体部62から環状絶縁部56に向けて延出されている。
第二止水壁122は、第三止水壁124の径方向外側に配置されており、第二止水壁122の先端側と第三止水壁124の先端側とは、モータシャフト12の軸方向にオーバーラップされている。この第二止水壁122と第三止水壁124との径方向間には、隙間が確保されている。
第二止水壁122の先端部は、モータシャフト12の軸方向に本体部62と対向されている。また、第三止水壁124の先端部は、モータシャフト12の軸方向に環状絶縁部56と対向されている。第二止水壁122の先端部と本体部62との間、及び、第三止水壁124の先端部と環状絶縁部56との間には、隙間がそれぞれ確保されている。
この第二止水壁122及び第三止水壁124によって形成された外側ラビリンス構造120は、複数の巻線巻回部60の径方向内側で内側ラビリンス構造110の径方向外側に位置されている(図1参照)。
次に、本発明の一実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、本発明の一実施形態に係るブラシレスモータ10によれば、圧入孔102を有するスペーサ94が用いられている。そして、このスペーサ94の圧入孔102にモータシャフト12が圧入された状態で、このスペーサ94が本体部62に固定されることにより、モータシャフト12は、センターピース18の本体部62に固定される。したがって、モータシャフト12をセンターピース18に鋳造(鋳込み)により一体に成形する必要が無く、しかも、スペーサ94を用いた簡単な構造でモータシャフト12をセンターピース18の本体部62に固定できるので、製造コストを抑えることができる。
また、スペーサ94は、モータシャフト12と同一材料で形成されている。したがって、スペーサ94及びモータシャフト12に線膨張差が生じることを抑制できるので、モータシャフト12の抜けを抑制することができる。
このように、本発明の一実施形態に係るブラシレスモータ10によれば、製造コストを抑えつつ、モータシャフト12の抜けを抑制できる。
また、ステータコア40及びスペーサ94に形成された貫通孔86,104にネジ84を挿通すると共に、このネジ84を本体部62に形成されたネジ穴92に螺入することにより、ステータコア40及びスペーサ94をセンターピース18の本体部62に固定することができる。これにより、例えば、ステータコア40及びスペーサ94をセンターピース18の本体部62に別々に固定する構造に比して、構造を簡素化できると共に、組付工数を減らすことができるので、コストダウンを図ることができる。
また、スペーサ94に形成された延出部98と、センターピース18の本体部62から延出部98に向けて延出された第一止水壁114とで、内側ラビリンス構造110が構成される。したがって、例えば、ロータハウジング26の開口周縁部とセンターピース18の本体部62との間の隙間から入り込んだ水滴Lがステータコア40と本体部62との間を通って軸受38側に向かう場合でも、この水滴Lの浸入を上述の内側ラビリンス構造110によって阻止することができる。これにより、軸受38の被水を抑制することができる。
しかも、この内側ラビリンス構造110は、環状に配列された複数の巻線巻回部60の径方向内側に位置されている。したがって、巻線巻回部60を冷却しブラシレスモータ10の径方向外側へ排出される冷却風Wの流れの経路に内側ラビリンス構造110が配置されていないので、この冷却風Wの流れが内側ラビリンス構造110によって阻害されることを抑制することができる。
また、延出部98における径方向外側の端部98A(図5参照)は、第一止水壁114の先端部よりも延出部98の径方向外側に突出されている。したがって、延出部98における第一止水壁114よりも径方向外側に突出する部分で水滴Lをより効果的に阻止することができるので、内側ラビリンス構造110の止水性能を向上させることができる。
また、複数の巻線巻回部60の径方向内側には、内側ラビリンス構造110に加えて外側ラビリンス構造120が設けられている。したがって、この二重のラビリンス構造によって軸受38の被水をより一層効果的に抑制することができる。
また、この外側ラビリンス構造120も、上述の内側ラビリンス構造110と同様に、環状に配列された複数の巻線巻回部60の径方向内側に位置されている。したがって、巻線巻回部60を冷却しブラシレスモータ10の径方向外側へ排出される冷却風Wの流れの経路に外側ラビリンス構造120が配置されていないので、この冷却風Wの流れが外側ラビリンス構造120によって阻害されることを抑制することができる。
また、第二止水壁122の先端側は、モータシャフト12の軸方向に第三止水壁124の先端側とオーバーラップされている。これにより、外側ラビリンス構造120内の流路が屈曲されると共に流路長が長くなるので、外側ラビリンス構造120の止水性能をより向上させることができる。
次に、本発明の一実施形態の変形例について説明する。
上述の本発明の一実施形態において、ブラシレスモータ10は、より好適には、車両用のファンモータとして使用されるが、車両用のファンモータ以外の用途で使用されても良い。
また、ステータコア40は、より好適には、モータシャフト12が組み付けられたスペーサ94と共にセンターピース18の本体部62に固定されるが、ステータコア40及びスペーサ94は、センターピース18の本体部62に別々に固定されても良い。
また、ブラシレスモータ10は、より好適には、内側ラビリンス構造110に加えて、外側ラビリンス構造120を備えるが、外側ラビリンス構造120を備えなくても良い。
また、外側ラビリンス構造120では、第二止水壁122が第三止水壁124の径方向外側に配置されているが、第二止水壁122が第三止水壁124の径方向内側に配置されていても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10…ブラシレスモータ、12…モータシャフト、14…ロータ、16…ステータ、18…センターピース、20…回路基板、22…コネクタ部材、24…基板ケース、26…ロータハウジング、28…ロータマグネット、30…軸受収容部、32…外筒部、34…底壁部、36…通気孔、38…軸受、40…ステータコア、42,44…インシュレータ、46…巻線、48…環状部、50…ティース部、56…環状絶縁部、58…ティース絶縁部、60…巻線巻回部、62…本体部、70…コネクタ部、72…収容空間、80…固定構造、82…固定部、84…ネジ、86…貫通孔、88…シャフト収容部、90…ボス部、92…ネジ穴、94…スペーサ、96…円筒部、98…延出部、100…固定片、102…圧入孔、104…貫通孔、110…内側ラビリンス構造(ラビリンス構造の一例)、114…第一止水壁(止水壁の一例)、120…外側ラビリンス構造、122…第二止水壁、124…第三止水壁、130…ファン、132…固定部、134…ブレード、142…外筒部、144…底壁部、L…水滴、W…冷却風

Claims (5)

  1. モータシャフトと、
    前記モータシャフトの径方向外側に設けられた円筒状の軸受収容部と、前記軸受収容部の径方向外側に形成された外筒部とを有するロータハウジングと、
    前記軸受収容部に収容されると共に、前記モータシャフトに組み付けられた軸受と、
    前記軸受収容部の径方向外側に設けられた環状部と、前記環状部の周囲に放射状に形成された複数のティース部とを有し、前記外筒部の内側に収容されたステータコアと、
    前記環状部を覆う環状絶縁部と、前記複数のティース部の各々を覆う複数のティース絶縁部とを有するインシュレータと、
    前記ティース絶縁部を介して前記ティース部に巻回された複数の巻線巻回部と、
    前記外筒部の開口と対向して配置された本体部を有し、前記ステータコアが固定されたセンターピースと、
    前記モータシャフトと同一材料で形成されると共に、前記モータシャフトが圧入された圧入孔を有し、かつ、前記本体部に固定されたスペーサと、
    を備え
    前記スペーサは、
    前記圧入孔を有する円筒部と、
    前記円筒部の周方向に沿って環状に形成されると共に前記円筒部の径方向外側に延出する延出部と、
    を有し、
    前記本体部には、前記モータシャフトの周方向に沿って環状に形成されると共に、前記モータシャフトの軸方向に沿って前記本体部から前記延出部に向けて延出され、先端部が前記モータシャフトの軸方向に前記延出部と対向する止水壁が形成され、
    前記延出部と前記止水壁とは、前記複数の巻線巻回部の径方向内側に位置するラビリンス構造を構成する、
    ブラシレスモータ。
  2. 前記本体部には、前記ステータコア側に開口するネジ穴が形成され、
    前記ステータコア及び前記スペーサには、前記モータシャフトの軸方向に沿って貫通し、前記ネジ穴と連通する貫通孔がそれぞれ形成され、
    前記ステータコア及び前記スペーサは、前記貫通孔に挿通されたネジが前記ネジ穴に螺入されることにより、前記本体部に固定されている、
    請求項1に記載のブラシレスモータ。
  3. 前記延出部における径方向外側の端部は、前記止水壁の先端部よりも前記延出部の径方向外側に突出されている、
    請求項1又は請求項2に記載のブラシレスモータ。
  4. 前記止水壁としての第一止水壁と、
    前記モータシャフトの周方向に沿って環状に形成されると共に、前記モータシャフトの軸方向に沿って前記環状絶縁部から前記本体部に向けて延出された第二止水壁と、
    前記モータシャフトの周方向に沿って環状に形成されると共に、前記モータシャフトの軸方向に沿って前記本体部から前記環状絶縁部に向けて延出された第三止水壁と、
    を備え、
    前記延出部及び前記第一止水壁は、前記ラビリンス構造としての内側ラビリンス構造を構成し、
    前記第二止水壁及び前記第三止水壁は、前記複数の巻線巻回部の径方向内側で前記内側ラビリンス構造の径方向外側に位置する外側ラビリンス構造を構成する、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のブラシレスモータ。
  5. 前記第二止水壁の先端側は、前記モータシャフトの軸方向に前記第三止水壁の先端側とオーバーラップされている、
    請求項4に記載のブラシレスモータ。
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