JP2019052405A - 仮撚機用ディスク - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性に優れているとともに、糸条に撚りを掛ける際に生じる摩耗粉が少ない仮撚機用ディスクの提供。【解決手段】仮撚機用ディスク10は、セラミックスからなる円板状体であり、糸条との接触面3aにおける平均長さRSmの平均値が0.12mm以上であり、好ましくは、接触面3aにおける算術平均粗さRaに対する平均長さRSmの比の平均値が150以上である。このような構成を満たしていることにより、セラミックスからなるという点で耐久性に優れており、かつ、接触面において凸部である山の間隔が広く、糸条との接点が少ないため、摩耗粉が生じにくい。【選択図】図1

Description

本開示は、仮撚機用ディスクに関する。
従来、糸条に撚りを掛けるために、回転している複数の仮撚機用ディスクに接触させる方法が用いられている。そして、このような仮撚機用ディスクは、セラミックスからなることが知られている(特許文献1参照)。
特開平8−337936号公報
仮撚機用ディスクがセラミックスからなる場合、セラミックスは機械的特性に優れるものであるために優れた耐久性を有する。しかしながら、優れた機械的特性によって、撚りの対象となる糸条に大きなダメージを与えるものであってはならず、このダメージは、撚りを掛ける際に生じる摩耗粉の大小で判断することができる。そのため、仮撚機用ディスクには、撚りを掛ける際に生じる摩耗粉が少ないことが求められている。
本開示は、耐久性に優れているとともに、糸条に撚りを掛ける際に生じる摩耗粉が少ない、仮撚機用ディスクを提供することを目的とする。
本開示の仮撚機用ディスクは、セラミックスからなる円板状体であり、糸条との接触面における平均長さRSmの平均値が0.12mm以上である。
本開示の仮撚機用ディスクは、耐久性に優れているとともに、糸条に撚りを掛ける際に生じる摩耗粉が少ない。
本開示の仮撚機用ディスクの一例を示す、(a)は斜視図であり、(b)は断面図であり、(c)は糸条に撚りを掛けている状態を表す概略図である。 本開示の仮撚機用ディスクを備える仮撚機の模式図である。
以下、図面を参照して、本開示の仮撚機用ディスクの実施形態について詳細に説明する。図1は本開示の仮撚機用ディスクの一例を示す、(a)は斜視図であり、(b)は断面図であり、(c)は糸条に撚りを掛けている状態を表す概略図である。図2は、本開示の仮撚機用ディスクを備える仮撚機の模式図である。
図1に示す仮撚機用ディスク10(以下、単にディスクという。)は、セラミックスからなる円板状体であり、平面状の第1主面1および第2主面2と、第1主面1と第2主面2と連なり凸曲面状である外周面3と、第1主面1と第2主面2とを貫く貫通孔4とを備える。
ディスク10は、貫通孔4に図2に示す軸体5が挿通されて固定され、この軸体5の回転とともにディスク10が回転するものである。そして、ディスク10を用いて糸条Sに撚りを掛ける場合、図1(c)に示すように、ディスク10の外周面3に糸条Sが押し当てられる。なお、以下においては、外周面3のうち糸条Sに接する部分を接触面3aと記載して説明する。ここで、糸条Sは、例えば、ポリアミドあるいはポリエステルからなる繊維である。なお、図1においてディスク10は、貫通孔4を備えている例を示したが、仮撚機20において軸体5に固定されるものであればよく、必ずしも貫通孔4を備えていなければならないものではない。
そして、ディスク10は、例えば、酸化アルミニウム、炭化珪素または窒化アルミニウムを主成分とするセラミックスからなる。上記成分を主成分とするセラミックスは、熱伝導率が高いため、糸条Sとの摺接により発生した熱を速やかに放熱することができる。
ここで、セラミックスにおける主成分とは、セラミックスを構成する成分の合計100質量%のうち、80質量%以上を占める成分をいう。なお、成分の特定にあたっては、X線回折装置を用いて、JCPDSカードと照合することによって同定すればよい。
また、成分の含有量は、該当成分を構成する金属元素の含有量を蛍光X線分析装置(XRF)またはICP(Inductively Coupled Plasma)発光分析装置(ICP)で求め、X線回折装置を用いて同定された化合物に換算すればよい。
ここでディスク10が酸化アルミニウムを主成分とするセラミックスからなるときには、炭化珪素または窒化アルミニウムを主成分とするセラミックスに比べて、所望形状への加工が比較的容易でありつつ、ディスク10に求められる機械的特性を有しており、かつ安価である。酸化アルミニウムを主成分とするセラミックスの中でも、酸化アルミニウムの含有量が99質量%以上であるセラミックスからなるときには、熱伝導率に優れる。
本開示のディスク10は、接触面3aにおける平均長さRSmの平均値が0.12mm以上である。
ここで、平均長さRSmとは、基準長さにおける輪郭曲線要素の長さの平均を表したものである。また、輪郭曲線要素の長さとは、基準長さ方向において連なる1組の谷と山において、谷の入口(始点)から山の出口(終点)までの長さのことである。また、平均長さRSmの平均値の数値が大きいということは、接触面3aにおいて凸部である山の間隔が広いということである。
本開示のディスク10は、セラミックスからなるという点で耐久性に優れており、かつ、接触面3aにおける平均長さRSmの平均値が0.12mm以上であることから、接触面3aにおいて凸部である山の間隔が広く、糸条Sとの接点が少ないため、摩耗粉が生じにくい。
また、平均長さRSmの変動係数が0.15以下であってもよい。ここで、変動係数とは、標準偏差を平均長さRSmの値で割った値であり、対象とする値と標準偏差との関係を相対的に評価するために用いられ、この変動係数の値が小さいほど、平均長さRSmの値に対してばらつきが小さいということである。平均長さRSmの変動係数が0.15以下であるときには、接触面3aの表面性状のばらつきが小さいということであることから、糸条Sの接し方のばらつきが少なくなるため、摩耗粉がより生じにくくなる。
また、ディスク10は、接触面3aにおける算術平均粗さRaに対する平均長さRSmの比(Rsm/Ra)の平均値が150以上であってもよい。
接触面3aにおける算術平均粗さRaに対する平均長さRSmの比(RSm/Ra)は、接触面3aにおいて凸部である山の間隔が広い、または、算術平均粗さRaが小さい、若しくはいずれも満たすときに値が大きくなる。接触面3aにおける比(RSm/Ra)の平均値が150以上であるときには、糸条Sとの接点が少ないため、摩耗粉がより生じにくくなる。
なお、適度な摩擦によって優れた仮撚力を有し、撚り掛け性能(糸撚り数、糸強度、糸伸度および糸捲縮率等)に優れているという点で、接触面3aにおける比(Rsm/Ra)の平均値の上限は、例えば500以下である。
また、ディスク10は、比(Rsm/Ra)の変動係数が0.2以下であってもよい。接触面3aにおける比(RSm/Ra)の変動係数が0.2以下であるときには、糸条Sとの接点が少なく、表面性状のばらつきが少ないことから、摩耗粉がより生じにくくなる。
また、ディスク10は、接触面3aにおける最大山高さRpの平均値が3.5μm以下であってもよい。最大山高さRpの平均値が3.5μm以下であるときには、接触面3aにおける凸部は、頂部の形状が緩やかになる傾向にあることから、摩耗粉がより生じにくくなる。また、接触面3aにおける凸部の一部の欠けや、一部の欠けによって凸部全体が欠け落ちたりするおそれが少なくなる。
また、ディスク10は、接触面3aにおけるスキューネスRskの平均値が負の値であってもよい。接触面3aにおけるスキューネスRskの平均値が負の値であるときには、接触面3aにおける凸部の形状が釣鐘状のように丸みを帯びた形状となることから、糸条Sへのダメージが少なくなり、摩耗粉がより生じにくくなる。
上記各種表面性状を示すパラメータは、JIS B 0601−2001に準拠し、表面粗さ測定機((株)小坂研究所製、サーフコーダ(SE500Aまたはその後継機種))を用いて測定することができる。測定条件としては、パラボラ測定を用い、触針の半径を5μm、測定長さを2mm(糸条の進行方向)、カットオフ値を0.8mm、走査速度を0.1mm/秒とすればよい。また、測定箇所は、外周面に沿って、略等間隔に8箇所以上とすればよい。
図2は、本実施形態の仮撚機用ディスクを用いた仮撚機の模式図である。
図2に示す仮撚機20は、所定の間隔で設置された複数の軸体5(5a、5b、5c)を備え、これらの軸体5a、5b、5cにディスク10(10a、10b、10c)が所定の間隔で位置している。なお、ディスク10a、10b、10cは、上面視において、少なくとも一部が重なり合うように配置される。そして、軸体5a、5b、5cは、下側に配置されたプレート6に回転可能に支持され、軸体5a、5bは、ベルト7(7a)に、軸体5b、5cは、ベルト7(7b)に連結されている。また、軸体5bは、下方に位置する駆動ベルトにも連結されている。
また、軸体5aの最上部には、糸条Sが最初に接することとなるガイドディスク8が位置する。ガイドディスク8はディスク10と同一形状であってもよい。また、糸条Sが最後に接する部分には、円錐台状のナイフエッジディスク9が位置する。
仮撚機20の駆動は、駆動源により駆動ベルトを介して軸体5bが回転し、ベルト7a、7bにより、軸体5a、5cが軸体5bの回転方向と同じ方向に回転し、この回転に伴
い、ガイドディスク8、ディスク10およびナイフエッジディスク9が回転する。そして各ディスクと摺接するように糸条Sを走行させると、糸条Sはディスク10との摺接時の摩擦力によって撚りが与えられる。
次に、本実施形態の仮撚機用ディスクの製造方法の一例として、仮撚機用ディスクが酸化アルミニウムを主成分とするセラミックスからなる場合について説明する。
まず、主成分である酸化アルミニウム粉末と、水酸化マグネシウム、酸化珪素および炭酸カルシウムの各粉末と、必要に応じて酸化アルミニウム粉末を分散させる分散剤と、有機結合剤とを、ボールミル、ビーズミルまたは振動ミルにより湿式混合してスラリーとする。
ここで、酸化アルミニウム粉末の平均粒径(D50)は3μm以下、好ましくは1μm以下であり、上記粉末の合計100質量%における水酸化マグネシウム粉末の含有量は0.3〜0.4質量%、酸化珪素粉末の含有量は0.02〜0.04質量%、炭酸カルシウム粉末の含有量は0.045〜0.055質量%である。
湿式混合する時間は、例えば、40〜50時間である。また、有機結合剤は、例えば、パラフィンワックス、ワックスエマルジョン(ワックス+乳化剤)、PVA(ポリビニールアルコール)、PEG(ポリエチレングリコール)、PEO(ポリエチレンオキサイド)等である。
次に、上述した方法によって得たスラリーを噴霧造粒して顆粒を得た後、この顆粒を粉末プレス成形法により、成形することで貫通孔を備えた円板状の成形体を得る。その後、得られた成形体を1600℃以上1800℃以下の温度で焼成して焼結体を得る。
次に、粒度番号が、例えば、#325のダイヤモンドを備えた砥石で焼結体を研削加工することにより凸曲面状である外周面を形成する。その後、少なくとも外周面にバレル振動処理あるいは研削加工を施すことにより、本実施形態のディスクを得ることができる。なお、凸曲面状の外周面は、成形時に形成されていてもよい。また、外周面の表面性状は、バレル振動処理での表面性状の変化を考慮した表面性状を有する金型を用いてもよい。
以下においては、接触面のみならず、接触面を含む外周面を所望の表面性状とするための方法について記載するため、対象面は外周面として記載する。
外周面における平均長さRSmの平均値を0.12mm以上とするには、バレル振動処理を施す場合、砥粒としてJIS R 6001−1:2017およびJIS R 6001−2:2017で規定されている粒度番号がF150〜F240であるGC(緑色炭化珪素研磨材)と酸化アルミニウムからなるメディアとを用い、焼結体とともにバレルに投入して、10時間以上14時間以下にわたって振動を付与すればよい。
研削加工を施す場合には、砥粒としてJIS R 6001−2:2017で規定されている粒度番号が♯700〜#1000であるGCを備えた砥石を用いればよい。このように、バレル振動処理および研削加工において、GCのサイズを調整することによって、外周面の表面性状を制御することができる。
また、外周面における算術平均粗さRaに対する平均長さRSmの比(Rsm/Ra)の平均値が150以上であるディスクを得るには、粒度番号がF180、F220、F230またはF240であるGC(緑色炭化珪素研磨材)と酸化アルミニウムからなるメディアとを用い、焼結体とともにバレルに投入して、11時間以上14時間以下にわたって
振動を付与すればよい。
また、外周面における最大山高さRpの平均値が3.5μm以下であるディスクを得るには、粒度番号がF220、F230またはF240であるGC(緑色炭化珪素研磨材)と酸化アルミニウムからなるメディアとを用い、焼結体とともにバレルに投入して、11時間以上14時間以下にわたって振動を付与すればよい。
また、外周面におけるスキューネスRskの平均値が負の値であるディスクを得るには、粒度番号がF220、F230またはF240であるGC(緑色炭化珪素研磨材)と酸化アルミニウムからなるメディアとを用い、焼結体とともにバレルに投入して、12時間以上14時間以下にわたって振動を付与すればよい。
以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
まず、主成分である酸化アルミニウム粉末と、水酸化マグネシウム、酸化珪素および炭酸カルシウムの各粉末と、酸化アルミニウム粉末を分散させる分散剤と、有機結合剤とをボールミルにより、湿式混合してスラリーとした。
ここで、酸化アルミニウム粉末の平均粒径(D50)は1μm以下であり、上記粉末の合計100質量%における水酸化マグネシウム粉末の含有量は0.37質量%、酸化珪素粉末の含有量は0.03質量%、炭酸カルシウム粉末の含有量は0.052質量%とした。また、湿式混合する時間は、45時間とした。
次に、上述した方法によって得たスラリーを噴霧造粒して顆粒を得た後、この顆粒を粉末プレス成形法により、成形することで軸心上に貫通孔を備えた円板状の成形体を得た。その後、成形体を1700℃で焼成して焼結体を得た。
そして、焼結体の外周面に、粒度番号が#325のダイヤモンドを備えた砥石で研削加工して凸曲面状である外周面を形成した。
次に、試料No.2〜4となる焼結体については、表1に示す粒度番号のGCと酸化アルミニウムからなるメディアとを用い、焼結体とともにバレルに投入し、表1に示す時間でバレル振動処理を施した。試料No.1となる焼結体には、バレル振動処理を施さなかった。
そして、各試料の接触面の平均長さRSmをJIS B 0601−2001に準拠し、表面粗さ測定機((株)小坂研究所製、サーフコーダ(SE500A)を用いて測定した。測定条件としては、パラボラ測定を用い、触針の半径を5μm、測定長さを2mm、カットオフ値を0.8mm、走査速度を0.1mm/秒とした。なお、測定箇所は糸条との接触面となるように、外周面において径方向に最も突出している部分を含むように、かつ、糸条の進行方向において測定した。また、測定箇所は、周方向に略等間隔に8箇所とし、各試料の8箇所の測定値の平均値を表1に示した。
次に、各試料を仮撚機に装着して、糸条を仮撚した。仮撚を施す糸条としては、径が4d(デニール)/f(フィラメント)のポリアミドを用いた。そして、仮撚後の摩耗粉の質量を測定し、試料No.1の摩耗粉の質量との相対値を表1に示した。
Figure 2019052405
表1に示すように、試料No.2〜4は、試料No.1よりも摩耗粉の発生量が少なかった。この結果より、接触面における平均長さRSmの平均値が0.12mm以上とすることにより、摩耗粉を生じにくくできることがわかった。
凸曲面状の外周面を備えた焼結体を実施例1に記載と同様の方法により形成した後、表2に示す粒度番号のGCと酸化アルミニウムからなるメディアとともにバレルに投入し、表2に示す時間でバレル振動処理を施して、試料No.5〜9を得た。なお、試料No.5は、実施例1における試料No.3と同じ試料である。
そして、各試料の接触面の算術平均粗さRaおよび平均長さRSmを実施例1で示した方法と同じ方法で8箇所測定した。そして、得られた測定値からそれぞれ比(RSm/Ra)を算出し、算出値の平均値を表2に示した。
また、実施例1と同様に各試料を仮撚機に装着して、同様の条件にて糸条の仮撚を行い、仮撚後の摩耗粉の質量を測定し、試料No.5の摩耗粉の質量との相対値を表2に示した。
Figure 2019052405
表2に示すように、試料No.6〜9は、試料No.5よりも摩耗粉の発生量が少なかった。この結果より、接触面における比(Rsm/Ra)の平均値が150以上であることにより、摩耗粉をより生じにくくできることがわかった。
凸曲面状の外周面を備えた焼結体を実施例1に記載と同様の方法により形成した後、表3に示す粒度番号のGCと酸化アルミニウムからなるメディアとともにバレルに投入し、
表3に示す時間でバレル振動処理を施して、試料No.10〜14を得た。なお、試料No.10は、実施例1における試料No.4と同じ試料である。
そして、各試料の接触面の最大山高さRpを実施例1で示した方法と同じ方法で測定し、8箇所の測定値の平均値を表3に示した。
また、実施例1と同様に各試料を仮撚機に装着して、同様の条件にて糸条の仮撚を行い、仮撚後の摩耗粉の質量を測定し、試料No.10の摩耗粉の質量との相対値を表3に示した。
Figure 2019052405
表3に示すように、試料No.11〜14は、試料No.10よりも摩耗粉の発生量が少なかった。この結果より、接触面における最大山高さRpの平均値が3.5μm以下であることにより、摩耗粉をより生じにくくできることがわかった。
凸曲面状の外周面を備えた焼結体を実施例1に記載と同様の方法により形成した後、表4に示す粒度番号のGCと酸化アルミニウムからなるメディアとともにバレルに投入し、表3に示す時間でバレル振動処理を施して、試料No.15〜19を得た。なお、試料No.15は、実施例3における試料No.11と同じ試料である。
そして、各試料の接触面のスキューネスRskを実施例1で示した方法と同じ方法で測定し、8箇所の測定値の平均値を表4に示した。
また、実施例1と同様に各試料を仮撚機に装着して、同様の条件にて糸条の仮撚を行い、仮撚後の摩耗粉の質量を測定し、試料No.15の摩耗粉の質量との相対値を表4に示した。
Figure 2019052405
表4に示すように、試料No.16〜19は、試料No.15よりも摩耗粉の発生量が少なかった。この結果より、接触面におけるスキューネスRskの平均値が負の値であることにより、摩耗粉をより生じにくくできることがわかった。
1:第1主面
2:第2主面
3:外周面
3a:接触面
4:貫通孔
5:軸体
6:プレート
7:ベルト
8:ガイドディスク
9:ナイフエッジディスク
10:仮撚機用ディスク
20:仮撚機
S:糸条

Claims (4)

  1. セラミックスからなる円板状体であり、糸条との接触面における平均長さRSmの平均値が0.12mm以上である、仮撚機用ディスク。
  2. 前記接触面における算術平均粗さRaに対する平均長さRSmの比の平均値が150以上である、請求項1に記載の仮撚機用ディスク。
  3. 前記接触面における最大山高さRpの平均値が3.5μm以下である、請求項1または請求項2に記載の仮撚機用ディスク。
  4. 前記接触面におけるスキューネスRskの平均値が負の値である、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の仮撚機用ディスク。
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