JP2019049178A - 遮蔽装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スクリーンを昇降させるための駆動軸30と、駆動軸30に加えるための定荷重を出力する定荷重ユニット60と、を備える遮蔽装置であって、定荷重ユニット60は、駆動軸30に対し単体で使用される単体使用と、単体使用に対して上下反転した配置で、駆動軸30の回転を変速するギヤユニット50と連結し定荷重を駆動軸30に伝達する連結使用と、を切り換え可能とする。
【選択図】図16
Description
図1が示すように、プリーツスクリーンは、遮蔽部材の一例であるスクリーン10と、ヘッドボックス20とを備える。スクリーン10は、ヘッドボックス20から上下方向にジグザグ状に折り曲げられ、スクリーン10の上端は、ヘッドボックス20に接続され、スクリーン10の下端は、ウェイトバー11に接続されている。ウェイトバー11の左右方向での中央には、ハンドル12が取り付けられ、スクリーン10の昇降は、利用者によるハンドル12の昇降によって操作される。
図2(b)が示すように、定荷重ユニット60の外形は、姿勢基準線Cを中心として上下でほぼ対称となる上下壁を有する。定荷重ユニット60の上下壁は、ばねケース第1壁61Tおよびばねケース第2壁61Uとから構成される。なお、ギヤユニット50の上下壁は、ギヤケース第1壁51Tおよびギヤケース第2壁51Uとから構成される。
図3が示すように、ギヤユニット50は、ギヤケース51、ギヤカバー52、入力軸53、伝達軸54、および、出力軸55を備える。図4(a)は、ギヤユニット50の側面図であり、図4(b)は、ギヤユニット50の上面図である。
ギヤユニット50は、ヘッドボックス20のなかで、右側のユニット連結部51Jの位置と、左側のユニット連結部51Jの位置とを、ギヤユニット50の姿勢の左右反転によって反転できる。また、ギヤユニット50は、ヘッドボックス20のなかで、入力側嵌合孔53Hの位置と、出力側遊挿孔55Hの位置とを、ギヤユニット50の姿勢の左右反転によって反転できる。
図5が示すように、定荷重ユニット60は、ばねケース61、ばねカバー62、ばね支持軸63、定荷重ばね64、および、定荷重伝達軸65を備える。定荷重伝達軸65は、定荷重伝達部の一例である。図6(a)は、定荷重ユニット60の側面図であり、図6(b)は、定荷重ユニット60の上面図である。
定荷重ユニット60は、ヘッドボックス20のなかで、右側のユニット連結部61J,61Kの位置と、左側のユニット連結部61J,61Kの位置とを、定荷重ユニット60の姿勢の左右反転によって反転できる。また、定荷重ユニット60は、ヘッドボックス20のなかで、ばね側遊挿孔63Hの位置と、伝達側遊挿孔65Hの位置とを、定荷重ユニット60の姿勢の左右反転によって反転できる。左右反転とは、回転対称軸C2を中心として定荷重ユニット60を180°回転することである。
すなわち、定荷重ユニット60は、ヘッドボックス20のなかで、上側のユニット連結部61J,61Kの位置と、下側の各ユニット連結部61J,61Kの位置とを、定荷重ユニット60の反転姿勢によって反転できる。また、定荷重ユニット60は、ヘッドボックス20のなかで、ばね側遊挿孔63Hの位置と、伝達側遊挿孔65Hとの位置とを、定荷重ユニット60の反転姿勢によって反転できる。
次に、上記ユニットと駆動軸30との第1結合形態について図7を参照して説明する。
図7が示すように、ギヤユニット50、および、定荷重ユニット60は、基準姿勢でヘッドボックス20に搭載されている。ギヤユニット50と定荷重ユニット60とは、ユニット連結部51Jとユニット連結部61Jとの嵌合によって相互に連結されている(連結使用である。図2(a)参照)。また、ギヤユニット50の出力軸55は、被連結片55aと連結片65aの嵌合によって、定荷重ユニット60の定荷重伝達軸65と機械的に結合している。
次に、上記ユニットと駆動軸30との第2結合形態について図8〜図10を参照して説明する。第2結合形態は、定荷重ユニット60の単体使用を示す。すなわち、第2結合状態は、第1結合形態からギヤユニット50を割愛した構成であり、かつ、定荷重ユニット60の姿勢を、第1結合形態にて上下反転した構成である。
図8が示すように、定荷重ユニット60は、上下の反転姿勢でヘッドボックス20に搭載されている。すなわち、第2結合形態での定荷重ユニット60では、図中の上位に定荷重伝達軸65が位置し、図中の下位にばね支持軸63が位置する。駆動軸30は、定荷重ユニット60の伝達側遊挿孔65Hに遊挿されている。定荷重伝達軸65と駆動軸30とは、結合部材70を介して機械的に結合している。
巻き取り軸41の巻き取り方向への回転は、駆動軸30と定荷重伝達軸65との結合部材70を介した機械的な結合を通じて、定荷重伝達軸65の定荷重ばね64をばね支持軸63に戻す。この間、定荷重ばね64は、巻き取り方向への定荷重を、定荷重伝達軸65に伝え続ける。
次に、上記ユニットと駆動軸30との第3結合形態について図11,12を参照して説明する。第3結合形態は、第1結合形態(連結使用)の定荷重ユニット60を第1定荷重ユニット601とし、他の定荷重ユニット60として第2定荷重ユニット602を備える構成である。なお、第3結合形態では、スクリーン10やウェイトバー11の荷重による回転トルクと、2つの定荷重ばね64の定荷重による回転トルクの合計とが、各定荷重伝達軸65でほぼ釣り合っている。
次に、上記ユニットと駆動軸30との第4結合形態について図13,14を参照して説明する。第4結合形態は、第1定荷重ユニット601と第2定荷重ユニット602との配置が第3結合形態と異なる構成である。すなわち、第4結合形態では、ギヤユニット50、第2定荷重ユニット602、第1定荷重ユニット601の順に、これらは並んでいる。
図15(a)が示すように、プリーツスクリーンは、遮蔽部材の一例である上段スクリーン101と、遮蔽部材の一例である下段スクリーン102と、中間レール111とをさらに備える。上段スクリーン101は、ヘッドボックス20から上下方向にジグザグ状に折り曲げられている。上段スクリーン101の上端は、ヘッドボックス20に接続され、上段スクリーン101の下端は、中間レール111に接続されている。下段スクリーン102は、中間レール111から上下方向にジグザグ状に折り曲げられている。下段スクリーン102の上端は、中間レール111に接続され、下段スクリーン102の下端は、ウェイトバー112に接続されている。ウェイトバー112の左右方向での中央には、ハンドル121が取り付けられ、中間レール111の左右方向での中央にも、ハンドル122が取り付けられている。上段スクリーン101の昇降は、利用者によるハンドル122の昇降によって操作される。下段スクリーン102の昇降は、利用者によるハンドル121の昇降によって操作される。
図18(a)は、巻き取りユニット40の正面構造を示す正面図であり、図18(b)は、巻き取りユニット40の側面構造を示す側面図である。
図18が示すように、巻き取りユニット40は、軸ケース42と軸カバー43とを備える。軸ケース42は、上面を開口した箱体形状を有する。軸ケース42は、前側巻き取り軸41Bと、後側巻き取り軸41Aとを、軸線が相互に平行となる状態で、これらを収納可能な大きさを有する。軸ケース42は、上方に延びる左右で一対のユニット側壁42aを備える。各ユニット側壁42aは、ユニット側壁42aを貫通する係止孔42bを備える。
(1)定荷重ユニット60を備えた遮蔽装置において、上記各結合形態が示すように、相互に異なる装置仕様での構成部材の共通化を図ることが可能となる。
(2)この際、相互に異なる装置仕様に、ギヤユニット50が1体である形態、ギヤユニット50が2体である形態、定荷重ユニット60が1体である形態、および、定荷重ユニット60が2体である形態を含めることが可能となる。
[変速手段]
・ギヤユニット50における動力の伝達ギヤは、円筒ギヤに限らず、例えば、伝達方向を変える傘歯車を含む構成とすることも可能である。
・ギヤユニット50は、入力軸53の回転を減速して出力軸55から出力する形態に限らず、例えば、入力軸53の回転を増速して出力軸55から出力する形態とすることも可能である。ギヤユニット50に求められる変速は、遮蔽部材の昇降に要する巻き取り軸41の回転と、定荷重の出力に要する定荷重伝達軸65の回転との整合であるため、これらの回転速度の差異に基づくギヤ比をギヤユニット50が有した構成であればよい。
・駆動伝達部材は、昇降コードに限らず、テープやベルトなどの帯状体に具体化することが可能である。また、駆動伝達部材は、糸や紐などの線状体に具体化することも可能である。要は、駆動伝達部材は、遮蔽部材を昇降するための駆動力を伝える機能を備え、かつ、巻き取り部材による巻き取りと巻き出しとが可能な構成であればよい。
・巻き取り部材は、姿勢基準線Cに延びる巻き取り軸に限らず、例えば、駆動軸に連結された1体のプーリーを含む構成に具体化することも可能である。要は、巻き取り部材は、駆動伝達部材の巻き取りと巻き出しとを駆動軸の回転に連動させる構造体であればよい。
・連結手段は、被連結片55aと嵌合する連結片65aに限らず、例えば、定荷重伝達軸65と出力軸55とを締結する締結部材に具体化することも可能である。要は、連結手段は、変速手段と定荷重ユニットとを解除可能に連結し、その連結を通じて、定荷重を駆動軸に伝達する構成であればよい。
・第1結合形態から第4結合形態の各々において、伝達側遊挿孔65Hは、入力側嵌合孔53Hと同じく、それに挿通された駆動軸30と相対的な回転が不能となる状態で、駆動軸30と機械的に結合する多角孔とすることも可能である。この構成においても、定荷重ユニットは、単体使用と連結使用とを、上下反転、あるいは、左右反転によって切り換えることが可能である。
・遮蔽装置は、プリーツスクリーンに限らず、横型ブラインドやロールスクリーンなど、要は、遮蔽部材を昇降する装置であればよい。
・ギヤユニット50、および、定荷重ユニット60は、以下のように変更することも可能である。
図22が示すように、ギヤユニット50は、ギヤケース51とギヤカバー52とを備える。ギヤケース51とギヤカバー52とは、相互にほぼ同一の矩形椀状であって、対向した状態で相互に嵌合に構成されている。ギヤケース51、および、ギヤカバー52は、各別の外側面に4つの嵌合孔Hを備える。各嵌合孔Hは、ギヤケース51の外側面における四隅、および、ギヤカバー52の外側面における四隅に位置している。ギヤケース51に収納された出力軸55は、上述した駆動軸30を遊挿可能とする六角形孔である出力側遊挿孔55Hを備える。
(11)ギヤユニット50の外側面、および、定荷重ユニット60の外側面は、駆動軸30とほぼ直交する面である。そして、ギヤユニット50の外側面において対角関係となる二隅に嵌合孔Hを備え、定荷重ユニット60の外側面において対角関係となる二隅に嵌合突起Aを備え、各嵌合突起Aが別々の嵌合孔Hと嵌合する。そのため、出力軸55の軸周りや、定荷重伝達軸65の軸周りにおいて、ギヤユニット50と定荷重ユニット60とが相対的に位置ズレすることが抑えられる。
・図28が示すように、カバー本体44は、前後で一対の抜け止め部43aと対向する位置に、本体抜け止め部45aを備える。本体抜け止め部45aは、カバー本体44から、上方、前方、および、後方に広がる板状を有する。本体抜け止め部45aは、前後で一対となる抜け止め部43aと対向する位置に加えて、前後で一対となる抜け止め部43aの間と対向する位置にも連続している。そして、本体抜け止め部45aと、前後で一対の抜け止め部43aとの間に、前後で一対のブレーキ部45が配置されている。
(13)本体抜け止め部45aは、ブレーキ部45に架け渡された昇降コード13が、ブレーキ部45からカバー本体44に向けて外れることを抑制可能である。
[付記1]
遮蔽部材を昇降させるための駆動軸と、
入力軸の回転数を変えて出力軸から出力するギヤユニットと、
前記駆動軸に加えるための定荷重を出力する定荷重ユニットと、
を備える遮蔽装置であって、
前記入力軸は、前記駆動軸と結合可能な結合部を備え、
前記出力軸は、前記駆動軸を遊挿可能な遊挿部を備え、
前記ギヤユニットは、
前記結合部と前記遊挿部との位置を前記ギヤユニットの姿勢の左右反転によって反転し、かつ、前記反転によって作動配置と非作動配置とを切り替え可能であり、
前記作動配置では、前記駆動軸と前記結合部との結合、および、前記出力軸と定荷重ユニットとの結合によって、前記出力軸に定荷重を加え、
前記非作動配置では、前記作動配置に対する前記反転によって、前記駆動軸を前記遊挿部に遊挿して、前記駆動軸を前記出力軸に対して相対回転可能とする遮蔽装置。
遮蔽部材を昇降させるための駆動軸と、
前記駆動軸に加えるための定荷重を出力する定荷重ユニットと、
を備える遮蔽装置であって、
前記定荷重ユニットは、
前記駆動軸と平行、かつ、前記駆動軸と結合可能な定荷重伝達軸を備え、
前記定荷重伝達軸が前記駆動軸と同一軸線上に配置され、前記定荷重伝達軸と前記駆動軸との結合を通して前記定荷重を前記駆動軸に伝達する単体使用と、
前記駆動軸の回転を変速する変速手段の出力軸が、前記駆動軸と平行な平行軸線上に位置し、前記定荷重伝達軸が前記出力軸と同一軸線上に配置され、前記定荷重伝達軸と前記出力軸との結合を通じて前記定荷重を前記駆動軸に伝達する連結使用とを、
前記定荷重ユニットの上下反転または左右反転で切り換える遮蔽装置。
遮蔽部材を昇降させるための駆動軸と、
前記駆動軸に加えるための定荷重を出力する定荷重ユニットと、
を備える遮蔽装置であって、
前記定荷重ユニットは、
前記駆動軸に対し単体で使用される単体使用と、
前記単体使用に対して上下反転した配置で、前記駆動軸の回転を変速する変速手段と連結し前記定荷重を前記駆動軸に伝達する連結使用と、を切り換え可能とし、
前記変速手段と嵌合する複数の嵌合部を前記駆動軸の回転方向に備える
遮蔽装置。
手引き操作によって遮蔽部材を昇降可能に構成された遮蔽装置であって、
前記遮蔽部材を昇降するための駆動力を伝達する駆動伝達部材と、
前記駆動伝達部材の巻き取り、および、巻き出しを行う巻き取り部材と、
前記駆動伝達部材との接触を通じて、前記駆動伝達部材に対して移動の抵抗を付与するブレーキ機構とを備え、
前記ブレーキ機構は、前記巻き取り部材の軸方向で前記駆動伝達部材と接触する
遮蔽装置。
Claims (7)
- 遮蔽部材を昇降させるための駆動軸と、
前記駆動軸に加えるための定荷重を出力する定荷重ユニットと、
を備える遮蔽装置であって、
前記定荷重ユニットは、
前記駆動軸に対し単体で使用される単体使用と、
前記単体使用に対して上下反転した配置で、前記駆動軸の回転を変速する変速手段と連結し前記定荷重を前記駆動軸に伝達する連結使用と、
を切り換え可能とする
遮蔽装置。 - 前記定荷重ユニットと連結し定荷重を前記駆動軸に伝達する他の定荷重ユニットをさらに備える
請求項1に記載の遮蔽装置。 - 前記変速手段と連結し定荷重を前記駆動軸に伝達する他の定荷重ユニットをさらに備える
請求項1に記載の遮蔽装置。 - 遮蔽部材を昇降させるための駆動軸と、
前記駆動軸に加えるための定荷重を出力する定荷重ユニットと、
を備える遮蔽装置であって、
前記定荷重ユニットは、前記定荷重を出力する定荷重伝達部を備え、
前記定荷重伝達部は、結合部材の装着と脱離とを可能に構成され、
前記結合部材の装着によって前記駆動軸と前記定荷重伝達部とを一体回転し、前記結合部材の脱離によって前記駆動軸と前記定荷重伝達部とを相対回転する
遮蔽装置。 - 手引き操作によって遮蔽部材を昇降可能に構成された遮蔽装置であって、
前記遮蔽部材を昇降するための駆動力を伝達する駆動伝達部材と、
前記駆動伝達部材の巻き取り、および、巻き出しを行う巻き取り部材と、
前記駆動伝達部材との接触を通じて、前記駆動伝達部材に対して移動の抵抗を付与するブレーキ機構とを備え、
前記ブレーキ機構は、前記巻き取り部材の径方向での外側で前記駆動伝達部材と接触する
遮蔽装置。 - 前記駆動伝達部材は、コード、または、テープであり、
前記駆動伝達部材の移動時に前記駆動伝達部材が前記巻き取り部材の径方向の外側に浮くことを抑えるカバーをさらに備える
請求項5に記載の遮蔽装置。 - 前記ブレーキ機構は、前記巻き取り部材の上方に位置することによって、前記巻き取り部材に対する前側か後側から前記駆動伝達部材が前記巻き取り部材に巻かれはじめる態様で、前記駆動伝達部材と接触する
請求項5または6に記載の遮蔽装置。
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