JP2019044497A - 標示シート、標示シートの製造方法、標示体シート、標示体シートの製造方法、及び標示体設置方法 - Google Patents

標示シート、標示シートの製造方法、標示体シート、標示体シートの製造方法、及び標示体設置方法 Download PDF

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充容 中野
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Abstract

【課題】面方向に均一に、良好な滑り止め性を有する標示シート及び標示体シート、標示シート及び標示体シートの製造方法、並びに標示体設置方法を提供する。【解決手段】標示シート5は、標示を含むシート1と、シート1の表面に設けられ、合成樹脂を含む第1層2と、第1層2の表面に設けられ、鋭角を有する粒子状の骨材を含む第2層3と、第2層3の表面に設けられ、合成樹脂を含む第3層4とを備える。各層の厚みは夫々均一であり、第1層2の厚みが均一であるので、第2層3の骨材が第1層2に均一に保持され、第3層4により、骨材が均一に強固に保持される。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の運転者及び歩行者への注意喚起、並びに視力が弱い視覚障害者の誘導等に用いられる標示を含み、路面等に貼着される標示シート、立体の標示体が設けられた標示体シート、標示シート及び標示体シートの製造方法、並びに標示体を路面に設置する標示体設置方法に関する。
路上、駅の通路、プラットホーム等においては、視覚障害者が容易に視認することができる黄色等の明色からなるシートの一面に、視覚障害者に通路状況を認識させるための標示体が複数列、突設されてなる標示体シートが敷設されている(例えば特許文献1等)。標示体には、側面視が角錐台状のもの、円錐台状のものがあり、角錐台状の標示体により視覚障害者の歩行を誘導し、また、円錐台状の標示体により視覚障害者に警告を発するようになっている。
特許文献1の標示体シートは、不織布、プラスチック製ネット、ガーゼ等の多孔構造の多孔質シートの一面に、複数の標示体を設けてなる。この標示体シートの敷設は、路面上に硬化性樹脂の接着層を形成し、該接着層に標示体シートを載せて多孔質シートの孔から前記接着層の一部を滲み出させ、滲み出した樹脂の硬化により多孔質シートを路面に接着することで行っている。接着層を黄色等に着色させることで、標示体シートに色を付与することができる。
特許第2847157号公報
特許文献1において、標示体の外表面に滑り止め性を付与する必要がある場合、シート本体に金型を載置し、型孔に樹脂材料を流し込み、硬化させて標示体を形成するときに、樹脂材料の硬化前に骨材を散布して固着させるか、又は押型で標示体の表面を押して凹凸状に仕上げていた。
従って、滑り止め性は標示体の面方向に均一には得られず、シート本体は滑り止め性を有さないという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、面方向に均一に、良好な滑り止め性を有する標示シート及び標示体シート、標示シート及び標示体シートの製造方法、並びに標示体設置方法を提供することを目的とする。
本発明に係る標示シートは、標示を含むシートと、該シートの表面に設けられ、合成樹脂を含む第1層と、該第1層の表面に設けられ、鋭角を有する粒子状の骨材を含む第2層と、該第2層の表面に設けられ、合成樹脂を含む第3層とを備えることを特徴とする。
本発明に係る標示シートの製造方法は、標示を含むシートの表面に、合成樹脂を吹き付けて第1層を形成し、該第1層の表面に、鋭角を有する粒子状の骨材を散布し、又は吹き付けて第2層を形成し、該第2層の表面に、合成樹脂を吹き付けて第3層を形成することを特徴とする。
本発明に係る標示体シートは、多孔質であるシートと、該シートの表面に設けられた、路面標示のための標示体と、前記シート及び前記標示体の表面を覆い、合成樹脂を含む第1層と、該第1層の表面に設けられ、鋭角を有する粒子状の骨材を含む第2層と、該第2層の表面に設けられ、合成樹脂を含む第3層とを備えることを特徴とする。
本発明に係る標示体シートの製造方法は、路面標示のための標示体が設けられた多孔質のシート、及び前記標示体の表面に、合成樹脂を吹き付けて第1層を形成し、該第1層の表面に、鋭角を有する粒子状の骨材を散布し、又は吹き付けて第2層を形成し、該第2層の表面に、合成樹脂を吹き付けて第3層を形成することを特徴とする。
本発明に係る標示体設置方法は、上述の標示体シートを路面に接着させることを特徴とする。
本発明の標示シート及び標示体シートによれば、面方向に均一に、良好な滑り止め性を有する。
第1実施形態に係る標示シートの平面図である。 標示シートの模式的断面図である。 標示シートの製造方法を示すフローチャートである。 標示シートを路面に設置した状態を示す模式的断面図である。 標示シートの変形例の平面図である。 第2実施形態に係る標示体シートの模式的平面図である。 標示体シートの模式的断面図である。 図7の一部拡大模式的断面図である。 標示体シートの製造方法を示すフローチャートである。 標示体シートを路面に設置した状態を示す模式的断面図である。
(実施形態の概要)
実施形態に係る標示シートは、標示を含むシートと、該シートの表面に設けられ、合成樹脂を含む第1層と、該第1層の表面に設けられ、鋭角を有する粒子状の骨材を含む第2層と、該第2層の表面に設けられ、合成樹脂を含む第3層とを備える。
上記構成によれば、各層の厚みは夫々均一であり、第1層の厚みが均一であるので、第2層の骨材が第1層に均一に保持され、第3層により、骨材が均一に強固に保持される。第3層は第1層及び第2層を保護し、汚れを防止し、退色を防止することができる。骨材は鋭角を有する粒子状をなすので、球状をなすガラスビーズと異なり、良好な滑り止め性が得られる。各層の厚みが均一であるので、滑り止め性は面方向に均一に得られる。
実施形態に係る標示シートは、標示を含むシートの表面に、合成樹脂を吹き付けて第1層を形成し、該第1層の表面に、鋭角を有する粒子状の骨材を散布し、又は吹き付けて第2層を形成し、該第2層の表面に、合成樹脂を吹き付けて第3層を形成する。
上記構成によれば、第1層、第2層、及び第3層夫々につき、厚みを均一にすることができる。従って、骨材は面方向に均一に配置され、標示シートは面方向に良好な滑り止め性を有する。
標示体シートは、多孔質であるシートと、該シートの表面に設けられた、路面標示のための標示体と、前記シート及び前記標示体の表面を覆い、合成樹脂を含む第1層と、該第1層の表面に設けられ、鋭角を有する粒子状の骨材を含む第2層と、該第2層の表面に設けられ、合成樹脂を含む第3層とを備える。
上記構成によれば、第2層の骨材が第1層に均一に保持され、第3層により、骨材が均一に強固に保持される。シートは多孔質であるので、通気性が良く、標示体シートを路面に接着するときの接着剤の浸透性も良好である。第3層は第1層及び第2層を保護し、汚れを防止し、退色を防止することができる。骨材は鋭角を有する粒子状をなすので良好な滑り止め性が得られ、各層の厚みが均一であるので、滑り止め性は面方向に均一に得られる。
実施形態に係る標示体シートの製造方法は、路面標示のための標示体が設けられた多孔質のシート、及び前記標示体の表面に、合成樹脂を吹き付けて第1層を形成し、該第1層の表面に、鋭角を有する粒子状の骨材を散布し、又は吹き付けて第2層を形成し、該第2層の表面に、合成樹脂を吹き付けて第3層を形成する。
上記構成によれば、ペイントローラで塗布する場合と異なり、吹き付けにより成膜するので、標示体のシートからの立ち上がり部分も含め、第1層、第2層、及び第3層夫々につき厚みを均一にすることができる。シートは多孔質であるので、空気だまりが出来にくく、シートを構成する繊維等に合成樹脂が浸透し易い。合成樹脂を吹き付けるので、孔が合成樹脂により詰まることがなく、標示体シートの路面への敷設時に孔に接着層の樹脂を浸透させて良好に標示体シートを路面に接着することができる。
鋭角を有する粒子状をなす骨材が面方向に均一に配置され、標示体シートは良好な滑り止め性を有する。
実施形態に係る標示体設置方法は、上述の標示体シートを路面に接着させる。
上記構成によれば、標示体シートの接着後に、凹凸がある路面上等で表面処理を行う場合と異なり、表面処理層は予め均一に容易に形成されている。上述したようにシートの孔が詰まっていないので、標示体シートは良好に路面に接着される。全体の工数も削減される。
以下、実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に係る標示シート5の平面図、図2は標示シート5の模式的断面図である。図2中、標示1aは省略している。
図2に示すように、標示シート5は、基材であるシート1の表面に設けられ、合成樹脂を含む第1層2と、第1層2の表面に設けられ、鋭角を有する粒子状の骨材を含む第2層3と、第2層3の表面に設けられ、合成樹脂を含む第3層4とを備える。
シート1としては、例えば不織布等の多孔質のシート、写真用紙等の紙製のシートが挙げられる。シート1には、文字、記号、図、絵等の標示1aが転写等により印字されている。図1においては、標示1aとして、「自転車・原付放置禁止区域」及び「○○市」の文字、並びに禁止のマーク内に自転車及び原付の絵を表した図が示されている。文字及び外枠は青色、禁止のマークの枠は赤色、内部は青色、自転車及び原付は白色に彩色されている。
第1層2及び第3層4の合成樹脂としては、反応硬化型のアクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、ウレタン樹脂、及びシリコーン樹脂等が挙げられる。中でも、MMA(メチルメタクリレート)樹脂が、透明性及び耐候性に優れ、熱的特性及び機械的強度が良好であるので、好ましい。第1層2及び第3層4の合成樹脂は同一であっても、異なっていてもよい。合成樹脂には添加剤を配合してもよい。
鋭角を有する粒子状の骨材としては、珪砂、天然鉱石、ガラス粉砕品、セラミック骨材、アルミナ骨材、粉砕型溶融シリカ、クリスタルシリカ等からなり、平均粒子径が0.3〜1.5mmに分級されたもの等が挙げられる。中でも、クリスタルシリカが好ましい。
第1層2、第2層3、第3層4の合計質量を100質量%としたときの、第1層2:第2層3:第3層4の質量%は、5〜60質量%:5〜60質量%:5〜60質量%であるのが好ましい。第1層2:第2層3:第3層4の質量%は、10〜35質量%:25〜60質量%:10〜55質量%であるのが、より好ましい。
図3は、標示シート5の製造方法を示すフローチャートである。
標示を含むシート1の表面に、上述の合成樹脂をスプレー等により吹き付けて第1層2を形成する(S1)。
第1層2の表面に、鋭角を有する粒子状の骨材をスプレー等により吹き付けて第2層3を形成する(S2)。骨材は、散布して第2層3を形成することにしてもよい。
第2層3の表面に、合成樹脂を吹き付けて第3層4を形成する(S3)。
合成樹脂を例えば紫外線により硬化させる(S4)。
合成樹脂を一定量吹き付けるために定量ポンプを用いるのが好ましい。
骨材は、シート1を載せたベルトコンベアの搬送速度を一定値に設定して、上から散布するのが好ましい。
骨材を合成樹脂に配合して表面処理膜を形成するのではなく、第1層2、第2層3、第3層4を各別に形成するので、図2に示すように各層が順に均一に形成され、骨材が面方向に均一に介在する。ペイントローラで塗布する場合、シート1の表面に標示1a等により凹凸が生じることがあり、塗りムラが生じることがある。本実施形態においては、吹き付けにより各層を形成するので、表面に凹凸があっても各層の厚みは均一になる。鋭角を有する骨材が第1層2に保持された状態で面方向に均一に並ぶので、良好な滑り止め性が面方向に均一に得られる。第3層4により、骨材の保持を強固にすることができ、第1層2及び第2層3を保護し、汚れを防止し、退色を防止することができる。
図4は、標示シート5を路面に設置した状態を示す模式的断面図である。
路面7の標示シート5を接着する部分に接着剤が塗布されて接着層6が形成され、接着層6上に標示シート5が載置され、標示シート5を路面7側に押圧し、接着剤が硬化することで、標示シート5が路面7に固着されている。
接着剤としては、例えば反応硬化型樹脂を用いることができる。反応硬化型樹脂としては、常温で液状をなす樹脂液に硬化剤を混合することにより硬化反応する2液混合型樹脂が挙げられる。樹脂液としては、例えばアクリル樹脂、アクリル酸−2−エチルへキシル、フタル酸ジ−n−オクチル等の樹脂成分略20〜30質量%、これに炭酸カルシウム,珪砂粉等の骨材50〜57質量%と少量の顔料と添加剤を加えたものが挙げられる。硬化剤としては例えば有機過酸化物が挙げられる。シート1が多孔質である場合、孔に接着剤が浸透し、硬化することで、両面テープにより接着する場合と比較して、路面7により良好に接着される。
標示シート5を路面7に接着した後に滑り止め層を設ける場合と比較して、工数を削減できる。路面7が凹凸を有する場合、標示シート5の接着後に塗膜を形成するとき、塗りムラが生じることがあるが、本実施形態においては、3層を有する標示シート5を路面7に接着するので、各層の均一性は保持されている。
図5は、標示シート5の変形例の平面図である。
変形例の標示シート5のシートには、自転車通行ゾーンを示す矢羽根型のマークが標示1aとして印字されている。マークは青色に彩色され、縁部には、夜でも車両から見えやすいように、ライトで反射する白線が付されている。シート1上には、上記と同様に、順に第1層2、第2層3、及び第3層4が形成されている。
標示シート5は、路面7以外に、駅のプラットホーム、階段、公園、駐車場、建物外構、建物外壁等に貼着させることができる。骨材として鋭角を有する粒子状のものを用いているので、球状のガラスビーズを用いる場合と異なり、路面及び壁面に貼着し、人が踏んだり触れたりしたときにおいても滑りにくい。
(第2実施形態)
図6は第2実施形態に係る標示体シート16の模式的平面図、図7は標示体シート16の模式的断面図、図8は図7の一部拡大模式的断面図である。
標示体シート16は、シート12の一面に、標示体11を複数並設してなる。
シート12としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂等の熱可撓性樹脂を含む不織布からなる多孔質シート状のもの、熱可塑性樹脂製のフィルムで、0.5mm以下のもの等が挙げられる。
標示体11は、例えば「JIS T9251」規格の誘導ブロックであり、平面視が、縦長の矩形板状をなし、側面視が、角錐台状をなす。標示体11は、例えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ABS樹脂、AES(アクリロニトリル・エチレン−プロピレン−ジエン・スチレン)樹脂、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)樹脂等の合成樹脂を含む。標示体11は、例えば白,黄等の着色顔料、充填材、コロイダルシリカ,硬化油脂肪酸エステル,金属石鹸,ベントナイト等の揺変材等を含有することができる。標示体11の寸法の一例として、上面の矩形が17mm×270mm、下面の矩形が27mm×280mm、高さ5mmのものが挙げられる。標示体11、11の間隔は一例として75mmである。標示体11の並設方向が視覚障害者の歩行方向に相当する。
標示体11として、前方の危険の可能性を警告する警告ブロックを設けてもよく、この場合、標示体11は円錐台状をなすように構成される。
標示体シート16は、シート12及び標示体11の表面を覆い、合成樹脂を含む第1層13と、第1層13の表面に設けられ、鋭角を有する粒子状の骨材を含む第2層14と、第2層14の表面に設けられ、合成樹脂を含む第3層15とを備える。
第1層13及び第3層15の合成樹脂としては、反応硬化型のアクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、ウレタン樹脂、及びシリコーン樹脂等が挙げられる。中でも、MMA(メチルメタクリレート)樹脂が、透明性及び耐候性に優れ、熱的特性及び機械的強度が良好であるので、好ましい。第1層13及び第3層15の合成樹脂は同一であっても、異なっていてもよい。合成樹脂には添加剤を配合してもよい。
鋭角を有する粒子状の骨材としては、珪砂、天然鉱石、ガラス粉砕品、セラミック骨材、アルミナ骨材、粉砕型溶融シリカ、クリスタルシリカ等からなり、平均粒子径が0.3〜1.5mmに分級されたものが挙げられる。中でも、クリスタルシリカが好ましい。
第1層13、第2層14、第3層15の合計質量を100質量%としたときの、第1層13:第2層14:第3層15の質量%は、5〜60質量%:5〜60質量%:5〜60質量%であるのが好ましい。第1層13:第2層14:第3層15の質量%は、10〜35質量%:25〜60質量%:10〜55質量%であるのが、より好ましい。
図9は、標示体シート16の製造方法を示すフローチャートである。
標示体11は、以下のようにしてシート12上に設けられている。複数の、標示体11の形状に対応する矩形板状の型孔を有する金型を用い、該金型をシート12上に載置して、前記型孔に標示体11の樹脂材料を流し込む。この樹脂材料が硬化した後に前記金型を取り外すことにより、シート12上に矩形板状をなす標示体11が突設された標示体シート16が得られる。前記型孔の形状が異なる金型を用いることにより、所望形状の標示体11をシート12上に形成することができる。
なお、標示体11は、シート12上に接着剤により設けることにしてもよい。
標示体11及びシート12の表面に、合成樹脂をスプレー等により吹き付けて第1層13を形成する(S11)。
第1層13の表面に、鋭角を有する粒子状の骨材をスプレー等により吹き付けて第2層14を形成する(S12)骨材は、散布して第2層14を形成することにしてもよい。。
第2層14の表面に、合成樹脂をスプレー等により吹き付けて第3層15を形成する(S13)。
合成樹脂を例えば紫外線により硬化させる(S14)。
合成樹脂を一定量吹き付けるために定量ポンプを用いるのが好ましい。
骨材は、シート12を載せたベルトコンベアの搬送速度を一定値に設定して、上から散布するのが好ましい。
骨材を合成樹脂に配合して表面処理膜を形成するのではなく、第1層13、第2層14、第3層15を各別に形成するので、図8に示すように各層が順に均一に形成され、骨材が面方向に均一に介在する。ペイントローラで塗布する場合、シート12には標示体11により凹凸が生じており、標示体11の立ち上がり部分を含め、塗りムラが生じ易い。本実施形態においては、吹き付けにより各層を形成するので、表面に凹凸があっても各層の厚みは均一になる。鋭角を有する骨材が第1層13に保持された状態で面方向に均一に並ぶので、良好な滑り止め性が面方向に均一に得られる。第3層15により、骨材の保持を強固にすることができ、第1層13及び第2層14を保護し、汚れを防止し、退色を防止することができる。
シート12は多孔質であるので、空気だまりが出来にくく、シート12を構成する繊維等に合成樹脂が浸透し易い。合成樹脂を吹き付けるので、孔が合成樹脂により詰まることがなく、標示体シート16の路面への敷設時に孔に接着層の樹脂を浸透させて良好に標示体シート16を路面に接着することができる。
図10は、標示体シート16を路面18に設置した状態を示す断面図である。
路面18の標示体シート16を接着する部分に接着剤を塗布して接着層17を形成し、接着層17上に標示体シート16を載置し、標示体11を路面18側に押圧して、接着剤を硬化させることで、標示体シート16を路面18に固着する。
接着剤としては、例えば反応硬化型樹脂を用いることができる。反応硬化型樹脂としては、常温で液状をなす樹脂液に硬化剤を混合することにより硬化反応する2液混合型樹脂が挙げられる。樹脂液としては、例えばアクリル樹脂、アクリル酸−2−エチルへキシル、フタル酸ジ−n−オクチル等の樹脂成分略20〜30質量%、これに炭酸カルシウム,珪砂粉等の骨材50〜57質量%と少量の顔料と添加剤を加えたものが挙げられる。硬化剤としては例えば有機過酸化物が挙げられる。
標示体シートの接着後にペイントローラで表面を塗布する場合と異なり、表面処理層が均一に形成されている。上述したようにシート12の孔が詰まっていないので、標示体シート16は良好に路面18に接着される。シート12への第1層13、第2層14、及び第3層15の形成工程、並びに標示体設置工程は簡単であり、全体の工数も削減される。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えるべきである。本発明の範囲は、上述した意味のみではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば標示体11は、視覚障害者等の誘導等に用いられるものに限定されず、車両の運転者への注意喚起等に用いられるものであってもよい。すなわち、標示体11により道路に凹凸を生じさせることで、運転者の居眠りを防止したりすることができる。
1、12 シート
1a 標示
2、13 第1層
3、14 第2層
4、15 第3層
5 標示シート
6、17 接着層
7、18 路面
16 標示体シート

Claims (5)

  1. 標示を含むシートと、
    該シートの表面に設けられ、合成樹脂を含む第1層と、
    該第1層の表面に設けられ、鋭角を有する粒子状の骨材を含む第2層と、
    該第2層の表面に設けられ、合成樹脂を含む第3層と
    を備えることを特徴とする標示シート。
  2. 標示を含むシートの表面に、合成樹脂を吹き付けて第1層を形成し、
    該第1層の表面に、鋭角を有する粒子状の骨材を散布し、又は吹き付けて第2層を形成し、
    該第2層の表面に、合成樹脂を吹き付けて第3層を形成する
    ことを特徴とする標示シートの製造方法。
  3. 多孔質であるシートと、
    該シートの表面に設けられた、路面標示のための標示体と、
    前記シート及び前記標示体の表面を覆い、合成樹脂を含む第1層と、
    該第1層の表面に設けられ、鋭角を有する粒子状の骨材を含む第2層と、
    該第2層の表面に設けられ、合成樹脂を含む第3層と
    を備えることを特徴とする標示体シート。
  4. 路面標示のための標示体が設けられた多孔質のシート、及び前記標示体の表面に、合成樹脂を吹き付けて第1層を形成し、
    該第1層の表面に、鋭角を有する粒子状の骨材を散布し、又は吹き付けて第2層を形成し、
    該第2層の表面に、合成樹脂を吹き付けて第3層を形成する
    ことを特徴とする標示体シートの製造方法。
  5. 請求項3に記載の標示体シートを路面に接着させることを特徴とする標示体設置方法。
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