JP2019044494A - 間仕切り壁、及び、間仕切り壁の施工方法 - Google Patents

間仕切り壁、及び、間仕切り壁の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】施工性の向上を図る。【解決手段】建物内の空間を仕切る間仕切り壁であって、上階の床と下階の天井との間の天井懐内を複数のグリッドに分割するグリッド部材と、複数のグリッドのうちの少なくとも1つのグリッド内に設けられ、設備部材が貫通する貫通孔を有する耐火仕様の第1ユニット壁材と、複数のグリッドのうち前記第1ユニット壁材の設けられたグリッドを除いた残りのグリッド内に設けられ、前記貫通孔を有さない耐火仕様の第2ユニット壁材と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、間仕切り壁、及び、間仕切り壁の施工方法に関する。
間仕切り壁は、建物内の空間を仕切る(室と室を区画する)壁である。特に、防火区画に設けられる耐火仕様の間仕切り壁は、火災が発生したとき、火災の水平方向の延焼拡大を防止し、居住者の安全な避難や消火活動を容易にする。例えば、特許文献1では、鋼製下地を挟む両側に石膏ボードを張り付けて耐火仕様の間仕切り壁を形成している。このような間仕切り壁は、遮炎性能、遮熱性能、遮煙性能を満たすために、スラブコンクリートに直に接するように施工する必要がある。
特開2004−232452号公報
上階の床スラブと下階の天井との間(天井懐内)には、設備ダクトや配管などの設備部材が配置されることが多い。天井懐内において、間仕切り壁に設備部材を通す場合には、間仕切り壁(石膏ボード等)を部分的に開口し、設備部材を貫通させることになる。しかしながら、この施工の際に、建築工事と設備工事の異なる工種の作業の入れ替わりが複数あることにより、手間がかかったり、待ち時間が増加したりするなどの問題があった(施工性が悪かった)。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、その主な目的は、施工性の向上を図ることにある。
かかる目的を達成するために本発明の間仕切り壁は、建物内の空間を仕切る間仕切り壁であって、上階の床と下階の天井との間の天井懐内を複数のグリッドに分割するグリッド部材と、前記複数のグリッドのうちの少なくとも1つのグリッド内に設けられ、設備部材が貫通する貫通孔を有する耐火仕様の第1ユニット壁材と、前記複数のグリッドのうち前記第1ユニット壁材の設けられたグリッドを除いた残りのグリッド内に設けられ、前記貫通孔を有さない耐火仕様の第2ユニット壁材とを備えることを特徴とする。
このような間仕切り壁によれば、天井懐内を簡易に施工することができ、施工性の向上を図ることができる。
かかる間仕切り壁であって、前記天井懐内よりも下側には、壁面に耐火仕様のボードが張り付けられていることが望ましい。
このような間仕切り壁によれば、天井懐内とその下側とにおいて別々に壁の施工をすることができる。
かかる間仕切り壁であって、軽量鉄骨によって下地が形成されていることが望ましい。
このような間仕切り壁によれば、施工性を高めることができ、また、生産性が向上することにより、全体のコストを低減することができる。
かかる間仕切り壁であって、前記グリッド部材は、第1板状部材と、前記第1板状部材と交差する第2板状部材とを備えることが望ましい。
このような間仕切り壁によれば、天井懐内を整形の適切な大きさに分割することができる。
かかる間仕切り壁であって、前記第2板状部材は前記第1板状部材との交線を軸として回動可能に設けられていてもよい。
このような間仕切り壁によれば、現場への搬送時などに、コンパクトにすることができ場所をとらないようにできる。
かかる間仕切り壁であって、前記第2板状部材は、複数設けられており、前記第1板状部材は、隣接する前記第2板状部材の間において折り畳み可能であってもよい。
このような間仕切り壁によれば、現場への搬送時などに、コンパクトにすることができ場所をとらないようにできる。
かかる間仕切り壁であって、全体が耐火仕様であることが望ましい。
このような間仕切り壁によれば、火災の延焼拡大を防止し、居住者の安全な避難や消火活動を容易にすることができる。
また、かかる目的を達成するために本発明の間仕切り壁の施工方法は、建物内の空間を仕切る間仕切り壁の施工方法であって、上階の床と下階の天井との間の天井懐内にグリッド部材を設置し、前記天井懐内を複数のグリッドに分割するステップと、前記複数のグリッドのうちの少なくとも1つのグリッド内に、耐火仕様の第1ユニット壁材を設置するステップと、前記第1ユニット壁材の貫通孔に設備部材を貫通させるステップと、前記複数のグリッドのうち前記第1ユニット壁材の設けられたグリッドを除いた残りのグリッド内に、前記貫通孔を有さない耐火仕様の第2ユニット壁材を設置するステップと、を有することを特徴とする。
このような間仕切り壁の施工方法によれば、天井懐内を簡易に施工することができ、施工性の向上を図ることができる。
かかる間仕切り壁の施工方法であって、前記第1ユニット壁材を設置するステップの後、前記第1ユニット壁材に前記貫通孔を形成するステップをさらに有してもよい。
このような間仕切り壁の施工方法によれば、貫通孔の形成位置を調整しやすい。
かかる間仕切り壁の施工方法であって、前記第1ユニット壁材には予め前記貫通孔が形成されていてもよい。
このような間仕切り壁の施工方法によれば、現場での作業工数を削減することができる。
また、かかる目的を達成するために本発明の間仕切り壁の施工方法は、建物内の空間を仕切る間仕切り壁の施工方法であって、上階の床と下階の天井との間の天井懐内にグリッド部材を設置し、前記天井懐内を複数のグリッドに分割するステップと、前記複数のグリッドのうちの少なくとも1つのグリッド内に、貫通孔を有する耐火仕様の第1ユニット壁材であって、前記貫通孔に設備部材の一部が予め貫通した第1ユニット壁材を設置するステップと、前記設備部材の一部と前記設備部材の別の部位とを接合するステップと、前記複数のグリッドのうち前記第1ユニット壁材の設けられたグリッドを除いた残りのグリッド内に、前記貫通孔を有さない耐火仕様の第2ユニット壁材を設置するステップと、を有することを特徴とする。
このような間仕切り壁の施工方法によれば、現場での作業工数を削減することができる。
本発明によれば、新築時及び改修時における施工性の向上を図ることができる。
本実施形態の間仕切り壁10の概念図である。 貫通用ユニット壁材60に配管70が貫通している状態を示す概念図である。 従来の間仕切り壁の施工方法(比較例)を示す工程図である。 本実施形態の間仕切り壁10の施工方法を示す工程図である。 図5A〜図5Eは、本実施形態のLGS工事の説明図である。 図6A〜図6Eは、本実施形態のダクト・配管・配線工事の説明図である。 本実施形態の保温巻付け工事の説明図である。 本実施形態のボード工事の説明図である。 図9A及び図9Bは、貫通ユニット壁材60の変形例を示す概略側面図である。 図10A〜図10Cは、グリッド部材50の変形例を示す図である。
===実施形態===
<<間仕切り壁の構成について>>
図1は、本実施形態の間仕切り壁10の概念図である。
間仕切り壁10は、建物内の空間を仕切る(室と室を区画する)壁である。また、間仕切り壁10は、防火区画に設けられる壁であり、遮炎性能、遮熱性能、遮煙性能を満たす耐火仕様の壁である。間仕切り壁10の上端は上スラブ1(上階の床スラブ)に接続され、下端は下スラブ3(下階の床スラブ)に接続されている(すなわち、スラブtoスラブで施工されている)。このような耐火仕様の間仕切り壁10により、火災の水平方向の延焼拡大を防止し、居住者の安全な避難や消火活動を容易にすることができる。
図1において一点鎖線は、下階の天井の位置(位置Zとする)を示している。この位置Z(下階の天井)と上スラブ1(上階の床)との間は天井懐内である。
天井懐内には、ダクト、配管、電気配線などの設備部材が配置される。本実施形態では、間仕切り壁10のうちの天井懐内の部位を、軽量鉄骨(以下、LGS)の下地やグリッド部材50などによって複数のグリッドに分割している。グリッド部材50は、天井懐内をグリッド状に分割するための部材であり、水平方向に沿って配置された板状の横枠部50a(第1板状部材に相当)と、横枠部50aと直交(交差)する板状の縦枠部50b(第2板状部材に相当)を有している。このようなグリッド部材50により、天井懐内を整形の適切な大きさに分割することができる。なお、本実施形態のグリッド部材50は、耐火仕様の材料(例えば、厚さが1.5mm以上の鋼板)で形成されている。
複数のグリッドのうち設備部材(後述する配管70など)が通るグリッド内には、グリッドに対応した形状にユニット化した貫通用ユニット壁材60(第1ユニット壁材に相当)が設置されている(嵌め込まれている)。そして、この貫通用ユニット壁材60に設備部材が貫通して配置される。このため、貫通用ユニット壁材60には後述する開口60a(貫通孔に相当)が形成される。図1の貫通用ユニット壁材60内に示す破線は、設備部材の貫通位置を示している。また、他のグリッド内(貫通用ユニット壁材60が設置されていないグリッド内)には、貫通用ユニット壁材60と同形状にユニット化し、且つ、開口を有さない区画用ユニット壁材62(第2ユニット壁材に相当)が設置されている(嵌め込まれている)。
また、間仕切り壁10のうち天井(位置Z)より下の部位には、LGS(後述のスタッド30やスタッド32など)が、上下方向に沿って、且つ、水平方向に間隔を空けて複数設けられている。このLGS上に耐火仕様のボード(後述のボード80)が張り付けられて壁仕上げ面が形成される。
図2は、貫通用ユニット壁材60に配管70が貫通している状態を示す概念図である。
貫通用ユニット壁材60は遮炎性能、遮熱性能、遮煙性能を確保した耐火仕様の部材であり、不燃材(断熱材)で形成されている。貫通用ユニット壁材60は、設備工が現場で簡易に加工できる材料で形成されていることが望ましい。このような部材としては、例えば、ガラス繊維強化石膏パネルなどを用いることができる。
また、図2のように貫通用ユニット壁材60の表面に格子状の模様(例えば、ミシン目や切り込みなど)を形成しておくと、配管70を貫通させるための開口60a(貫通孔に相当)を模様に沿って容易に形成(加工)することができる。この例では、配管70が円管(外形が円)であるので、一辺が配管70の直径よりも大きい矩形となるように開口60aを形成している。そして、開口60aに配管70を通すことにより、配管70は貫通用ユニット壁材60を貫通して配置される。
なお、開口60aと配管70との間(隙間)には不燃材(例えば、不燃材料パテ)を埋め込む。他の設備部材の場合も同様に、設備部材の外形に対応した開口60aを形成することにより、貫通用ユニット壁材60を貫通して配置することができる。
区画用ユニット壁材62についても貫通用ユニット壁材60と同じ材料(不燃材)を用いて形成することができる。ただし、区画用ユニット壁材62は、設備部材が通らない部位(グリッド内)に配置される(すなわち開口の形成が不要である)ので、加工し難い材料であってもよい。
<<間仕切り壁の施工について>>
図3は、従来の間仕切り壁の施工方法の一例(比較例)を示す工程図であり、図4は、本実施形態の間仕切り壁10の施工方法を示す工程図である。図3及び図4では、設備工が行う工程と、建築業者が行う工程を区別して示している。
設備墨出し工事が終わるまでは、図3(比較例)と図4(本実施形態)で工事内容は同じであるが、それ以降(LGS工事以降)は、工事内容が異なる。以下、主にLGS工事以降の施工方法について説明する。
<比較例の施工方法>
まず、比較例(図3)のLGS工事以降の施工方法について簡単に説明する。
LGS工事では、設備貫通部墨出し作業にて設備工が床面に記した墨に従い、あらかじめ設備貫通部を避けるようにLGSを建込む。そして、設備部材の配置位置の開口補強をした上で、耐火仕様のボード(例えば石膏ボード)を壁面全体(天井懐内も含む)に張り付ける。
その後、設備工又はボード工が、天井懐内のボードを切り欠き開口する。
ボード開口後、ダクトや配管の設置、保温材の巻付け、貫通部の処理をそれぞれ担当の設備工により行ない、その後、建築業者が仕上げ面の処理(クロス張り、塗装など)を行なう。
この比較例の場合、LGS工事とボード工事の両方が完了するまで、設備工事は着手できないことになる。また、異なる工種(設備工事と建築工事)の作業入れ替わりが複数あることにより、前工程の作業終了までの待ち時間が発生する。また、異なる工種間での作業調整が必要であり、特に、手戻りが発生した場合、負担が大きい(手間がかかる)。
そこで、本実施形態では、天井懐内の施工性の向上を図っている。
<本実施形態の施工方法>
以下、本実施形態(図4)のLGS工事以降について図面を参照しつつ説明する。
図5A〜図5Eは、本実施形態のLGS工事の説明図である。図6A〜図6Eは、本実施形態のダクト・配管・配線工事の説明図である。図7は、本実施形態の保温巻付け工事の説明図である。また、図8は、本実施形態のボード工事の説明図である。なお、これらの各図では、上スラブ1及び下スラブ3の図示を省略している。また、図1とは天井懐内のグリッドの構成が異なっている(図1では上下方向に3段のグリッドが形成されていたが、ここでは2段である)。
(LGS工事)
LGS工事(図5A〜図5E)は、建築業者が行う建築工事である。
まず、図5Aに示すように、上スラブ1の下面及び下スラブ3の上面に上下一対のランナー20を設け、さらに、上スラブ1と下スラブ3との間にスタッド30を建込む。本実施形態では、ランナー20はコの字状、スタッド30はC形のLGSを用いている。なお、この建込みは、例えば、上スラブ1及び下スラブ3に、あと施工アンカー等で取付け用金物100(以下の図では図示省略)を固定しておき、その取付け用金物100に、溶接あるいはボルトによって取り付ける。
次に、図5Bに示すように、隣接するスタッド30の間の位置Zの高さに、水平方向に沿ってランナー22を設置する。このランナー22は、補強材であるとともに、天井懐内と壁仕上げ面との境界部分(すなわち、天井懐内のグリッドの下端部分)を構成する部材でもある。
ランナー22設置後、図5Cに示すように、下側のランナー20とランナー22との間(壁仕上げ面)に、スタッド32を上下方向に沿って、且つ、水平方向に適宜の間隔を空けて複数配置する(建込む)。
その後、図5Dに示すように、位置Zよりも下側(壁仕上げ面側)の所定位置に、各スタッド(スタッド30、スタッド32)を通して振れ止め40を設置する。
振れ止め40設置後、図5Eに示すように、天井懐内にグリッド部材50を設置し、縦横(上下方向、水平方向)にそれぞれ一定ピッチの複数のグリッドに分割する。
(ダクト・配管・配線工事)
ダクト・配管・配線工事(図6A〜図6E)は、天井懐内の工事であり、設備工が行う設備工事である。
まず、図6Aに示すように、天井懐内に形成された複数のグリッドのうち、配管等の設備部材が通るグリッド内に、貫通用ユニット壁材60を設置する。このとき、グリッド内に隙間が生じないように貫通用ユニット壁材60を嵌め込む。本実施形態では、図6A´に示すように、貫通用ユニット壁材60を圧縮しながらグリッド(図ではグリッド部材50とランナー22の間のグリッド)内に挿入し、挿入後、元の状態に戻った貫通用ユニット壁材60をビスなどでグリッド部材50やランナー22に固定している。ただし、貫通用ユニット壁材60の設置方法はこれには限られず、例えば、貫通用ユニット壁材60が圧縮できない材料で構成されている場合、ランナー(ランナー20、ランナー22)の形状を変えて貫通用ユニット壁材60を挿入できるようにしてもよい。具体的には、図6A´のランナー22の側部を折り曲げ可能にして、側部を開いた状態で貫通用ユニット壁材60を挿入し、挿入後、貫通用ユニット壁材60側に向けて側部を折り曲げてビスなどで固定してもよい。このように、他の方法によって嵌め込んでもよい。
貫通用ユニット壁材60の設置後、図6Bに示すように、貫通用ユニット壁材60のうち配管等(後述の配管70、ダクト72)の通る部位を切欠き、貫通用ユニット壁材60を厚さ方向に貫通する開口60a(貫通孔に相当)を形成する。このように、本実施形態では、貫通用ユニット壁材60を設置した後、貫通用ユニット壁材60に開口60aを形成しているので、開口60aの形成位置を調整しやすい
次に、図6Cに示すように、複数のグリッドのうち、貫通用ユニット壁材60を設置していないグリッド(換言すると、設備部材が通らないグリッド)内に区画用ユニット壁材62を設置する(嵌め込む)。設置方法は貫通用ユニット壁材60と同様であるので説明を省略する。そして、図6Dに示すように、貫通用ユニット壁材60を設置していないグリッドの全てに区画用ユニット壁材62を設置する。
その後、図6Eに示すように、貫通用ユニット壁材60の開口60aに設備部材を挿入して貫通させる。また、開口60aと設備部材との間の隙間には不燃材(例えば、不燃材料パテ)を埋め込む。本実施形態では、天井懐内に貫通用ユニット壁材60を2つ設置しており、一方の貫通用ユニット壁材60には設備部材として配管70を貫通させ、他方の貫通用ユニット壁材60には設備部材としてダクト72を貫通させている。
なお、本実施形態では、貫通用ユニット壁材60及び区画用ユニット壁材62を設置した後に、貫通用ユニット壁材60の開口60aに設備部材(配管70やダクト72)を貫通させていたが、これには限らない。例えば、貫通用ユニット壁材60を設置して開口60aに設備部材を貫通させた後に、区画用ユニット壁材62を設置してもよい。
(保温巻き付け工事)
貫通用ユニット壁材60にダクト72を貫通させた後、図7に示すように、結露防止などのため、ダクト72の周囲に保温材74(例えば、グラスウールやロックウールなど)を巻き付ける。なお、この保温巻き付け工事も、設備工が行う設備工事であり、以上で天井懐内における工事が完了する。つまり、本実施形態では、LGS工事の後、設備工のみで天井懐内の施工を行うことができる。
(ボード工事及び仕上げ)
図8に示すように、間仕切り壁10のうち位置Zよりも下側(壁仕上げ面)には、建築業者が耐火仕様のボード80(石膏ボードなど)を張り付ける。さらに、クロス工や塗装工などがクロス張りや塗装(仕上げ)の工事を行い、これにより、間仕切り壁10の施工が完了する。
以上、説明したように、本実施形態の間仕切り壁10は、天井懐内を複数のグリッドに分割するグリッド部材50と、複数のグリッドのうちの少なくとも1つグリッド内に設けられ、設備部材(配管70やダクト72)が貫通する開口60aを有する耐火仕様の貫通用ユニット壁材60と、残りのグリッド内に設けられ、開口を有さない耐火仕様の区画用ユニット壁材62とを備えている。なお、貫通用ユニット壁材60は容易に加工できる材料で形成することが望ましい。これにより、設備工のみで天井懐内の施工を行うことが可能であり、壁仕上げ面と天井懐内で作業を明確に分担でき、異なる工種の作業入れ替わりを削減できる。また、待ち時間の低減や現場での生産性を向上することができ、施工性の向上を図ることができる。
また、比較例のように間仕切り壁のボード(石膏ボード等)を部分的に開口して設備部材を貫通させる場合、開口ごとに補強する必要があるが、本実施形態では開口ごとの補強が不要である。
また、本実施形態では、天井懐内を一定ピッチのグリッドに分割しているので、貫通用ユニット壁材60や区画用ユニット壁材62を、予め、グリッドのピッチに合わせた大きさに形成しておくことで、現場において寸法を実測することなく使用できる(グリッドに嵌め込むことができる)。
また、改修工事などで天井懐内の設備位置を変更する場合、比較例ではLGSの再施工やボードの張り替えなどが必要であり非常に労力がかかる。これに対し、本実施形態では、グリッド内の部材(貫通用ユニット壁材60あるいは区画用ユニット壁材62)を取り替えるだけでよく、施工が容易である。
===その他の実施形態について===
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<ランナー及びスタッドについて>
前述の実施形態では、ランナーやスタッドに断面略コの字状やC形のLGSを用いていたがこれには限らない。例えば、角型のLGSを用いてもよい。このように下地をLGSで形成すると、施工性を高めることができ、また、生産性が向上することにより、全体のコストを低減することができる。また、LGSには限られず、LGS以外の部材(枠補強材)を用いてもよい。
<貫通用ユニット壁材60について>
前述した実施形態では、現場にて貫通用ユニット壁材60を設置した後に、貫通用ユニット壁材60に開口60aを形成していたがこれには限られない。例えば、工場において予め貫通用ユニット壁材60に開口60aを形成しておいてもよい。そして、その貫通用ユニット壁材60(開口60aが形成された貫通用ユニット壁材60)を現場で設置してもよい。なお、この場合、貫通用ユニット壁材60を加工しにくい材料(金属など)で構成してもよい。これにより、現場での作業工数を削減することができ、設備工の作業をより簡易にすることができる。
また、貫通ユニット壁材60として、設備部材の一部が予め貫通したものを用いてもよい。
図9A及び図9Bは、貫通ユニット壁材60の変形例を示す概略側面図である。
図9Aに示すように、この変形例の貫通ユニット壁材60は、例えば工場において、配管70の一部(配管70a)が開口60aを貫通した状態で形成されており、貫通ユニット壁材60の両側面から配管70aが突出している。
間仕切り壁10の施工の際には、現場において、図9Aの貫通ユニット壁材60をグリッドに設置した後、図9Bに示すように、配管70aの端と配管70の別の部位(配管70b)の端とを接合する。他の設備部材(ダクト72など)の場合についても同様にすればよい。この変形例の場合も設備工の作業をより簡易にすることができる。また、この変形例ではフレキシブルな設備部材の施工をすることができる。例えば、配管70aと配管70bが直線上にない場合、他の配管を入れて繋ぐことができる。また、例えば、配管70bを複数(例えば2つ)に分岐させて複数(例えば2つ)の貫通ユニット壁材60の配管70aに繋ぐこともできる。
また、本実施形態では、貫通用ユニット壁材60に配管70やダクト72を貫通させていたが、これ以外の設備部材(例えば、電気配線)を貫通させてもよい。
<グリッドについて>
前述の実施形態では、グリッド部材50を用いて天井懐内を一定ピッチのグリッドに分割していたが、これには限られない。例えば、図5B〜図5Dにおける天井懐内の各スペースをグリッドとしてもよい。そして、各グリッドに対応した貫通用ユニット壁材60や区画用ユニット壁材62を形成して嵌め込んでもよい。この場合、スタッド30、ランナー20、及び、ランナー22が、グリッド部材に相当する。
<グリッド部材について>
前述の実施形態では、グリッド部材50は耐火仕様であったが、耐火仕様でなくてもよい。例えば、間仕切り壁10におけるグリッド部材50の露出部分を、貫通用ユニット壁材60や区画用ユニット壁材62、あるいは、他の不燃材で覆うことにより、間仕切り壁10を耐火仕様に構成してもよい。
また、前述の実施形態では、グリッド部材50として横枠部50aと縦枠部50bが直交するように固設されたものを用いていたが、これには限らない。
図10A〜図10Cは、グリッド部材50の変形例を示す図である。
図10Aに示すように、横枠部50aと縦枠部50bにそれぞれ切り込みを入れて取り付け及び取り外し(着脱)可能に構成し、現場においてグリッド部材50を組立てるようにしてもよい。
また、図10Bに示すように、縦枠部50bを横枠部50aとの交線を軸に対して回動可能に設けてもよい。そして、設置時に、横枠部50aに対して直交する位置まで縦枠部50bを回動させるようにしてもよい。
また、図10Cに示すように、隣接する縦枠部50bの間の横枠部50aを、面の法線方向に向けて折り畳み可能にして、横枠部50aを折り畳んだ状態から開くようにしてもよい。
以上のような構成とすることにより、グリッド部材50を現場へ搬送する際などに、コンパクトにすることができ、場所をとらないようにできる。
1 上スラブ
3 下スラブ
10 間仕切り壁
20 ランナー
22 ランナー(兼補強材)
30 スタッド
32 スタッド
40 振れ止め
50 グリッド部材
50a 横枠部(第1板状部材)
50b 縦枠部(第2板状部材)
60 貫通用ユニット壁材(第1ユニット壁材)
60a 開口(貫通孔)
62 区画用ユニット壁材(第2ユニット壁材)
70 配管(設備部材)
70a 配管
70b 配管
72 ダクト(設備部材)
74 保温材
80 ボード
100 取付け用金物

Claims (11)

  1. 建物内の空間を仕切る間仕切り壁であって、
    上階の床と下階の天井との間の天井懐内を複数のグリッドに分割するグリッド部材と、
    前記複数のグリッドのうちの少なくとも1つのグリッド内に設けられ、設備部材が貫通する貫通孔を有する耐火仕様の第1ユニット壁材と、
    前記複数のグリッドのうち前記第1ユニット壁材の設けられたグリッドを除いた残りのグリッド内に設けられ、前記貫通孔を有さない耐火仕様の第2ユニット壁材と、
    を備えることを特徴とする間仕切り壁。
  2. 請求項1に記載の間仕切り壁であって、
    前記天井懐内よりも下側には、壁面に耐火仕様のボードが張り付けられている、
    ことを特徴とする間仕切り壁。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の間仕切り壁であって、
    軽量鉄骨によって下地が形成されている、
    ことを特徴とする間仕切り壁。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の間仕切り壁であって、
    前記グリッド部材は、第1板状部材と、前記第1板状部材と交差する第2板状部材とを備える、
    ことを特徴とする間仕切り壁。
  5. 請求項4に記載の間仕切り壁であって、
    前記第2板状部材は前記第1板状部材との交線を軸として回動可能に設けられている、
    ことを特徴とする間仕切り壁。
  6. 請求項4に記載の間仕切り壁であって、
    前記第2板状部材は、複数設けられており、
    前記第1板状部材は、隣接する前記第2板状部材の間において折り畳み可能である、
    ことを特徴とする間仕切り壁。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の間仕切り壁であって、
    全体が耐火仕様である、
    ことを特徴とする間仕切り壁。
  8. 建物内の空間を仕切る間仕切り壁の施工方法であって、
    上階の床と下階の天井との間の天井懐内にグリッド部材を設置し、前記天井懐内を複数のグリッドに分割するステップと、
    前記複数のグリッドのうちの少なくとも1つのグリッド内に、耐火仕様の第1ユニット壁材を設置するステップと、
    前記第1ユニット壁材の貫通孔に設備部材を貫通させるステップと、
    前記複数のグリッドのうち前記第1ユニット壁材の設けられたグリッドを除いた残りのグリッド内に、前記貫通孔を有さない耐火仕様の第2ユニット壁材を設置するステップと、
    を有することを特徴とする間仕切り壁の施工方法。
  9. 請求項8に記載の間仕切り壁の施工方法であって、
    前記第1ユニット壁材を設置するステップの後、前記第1ユニット壁材に前記貫通孔を形成するステップをさらに有する、
    ことを特徴とする間仕切り壁の施工方法。
  10. 請求項8に記載の間仕切り壁の施工方法であって、
    前記第1ユニット壁材には予め前記貫通孔が形成されている、
    ことを特徴とする間仕切り壁の施工方法。
  11. 建物内の空間を仕切る間仕切り壁の施工方法であって、
    上階の床と下階の天井との間の天井懐内にグリッド部材を設置し、前記天井懐内を複数のグリッドに分割するステップと、
    前記複数のグリッドのうちの少なくとも1つのグリッド内に、貫通孔を有する耐火仕様の第1ユニット壁材であって、前記貫通孔に設備部材の一部が予め貫通した第1ユニット壁材を設置するステップと、
    前記設備部材の一部と前記設備部材の別の部位とを接合するステップと、
    前記複数のグリッドのうち前記第1ユニット壁材の設けられたグリッドを除いた残りのグリッド内に、前記貫通孔を有さない耐火仕様の第2ユニット壁材を設置するステップと、
    を有することを特徴とする間仕切り壁の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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