JP2019042481A - 自動洗浄装置、及び、自動洗浄装置の使用方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(1−1.風呂システムの構成)
図1は、本実施の形態1に従う自動洗浄装置を含む風呂システムの概略構成を示す図である。この風呂システムは、主に高齢者介護施設のような様々な人々が同居する施設の内部に設置され、共用される。なお、図1においては、配管の一部が省略されている。
風呂システム1が設置される高齢者介護施設等の一部においては、衛生面を考慮して、入浴者(要介護者)が変わるたびに浴槽100の洗浄及び湯の入れ替えが行なわれる。このように、入浴者が変わるたびに湯の入れ替えが行なわれる場合には、湯の保温が必要ないため、風呂蓋が使用されない。
図3は、ノズル140の平面図である。図4は、図3のIV−IV断面図である。図3,4を参照して、ノズル140は、平面視において略円形である。ノズル140は、部品146,148を含んでいる。
図5は、洗浄水の軌道を説明するための浴槽100の平面図である。図6は、図5のVI−VI断面図である。図7は、図5のVII−VII断面図である。図5−7において、破線矢印は、ノズル140が噴出する洗浄水の軌道の一部を示す。図5に示されるように、ノズル140は、ノズル140の外周方向全体に洗浄水を噴出する。
図8は、風呂システム1における自動洗浄の流れを示すフローチャートである。図8のフローチャートに示される処理は、浴槽100に風呂蓋が置かれていない状態で、介護作業者がリモコン400を介して浴槽100の自動洗浄・お湯はりの開始指示を行なうと開始される。
図9は、高齢者介護施設における介護作業者の作業及び風呂システムの動作を示すタイムチャートである。図9を参照して、横軸は時間を示す。縦軸の上方は、風呂システム1が導入されていない施設における介護作業及び風呂システム(風呂システム1とは異なる風呂システム)の動作を示し、縦軸の下方は、風呂システム1が導入されている施設における介護作業及び風呂システム1の動作を示す。
以上のように、本実施の形態1において、ノズル140による洗浄水の噴出角度は、噴出された洗浄水が浴槽100の内壁面の最上部を超えないように設定されている。そのため、浴槽100を超えて外部に洗浄水が多量に飛び散るのを防止することができる。特に、本実施形態では、ノズルから噴出された洗浄水が、水位102と104との間の領域A1にかかるように設定されているため、浴槽において汚れやすい部分を効果的に洗浄でき、且つ洗浄水が外部に多量に飛び散るのを防止することができる。したがって、本実施の形態1によれば、風呂蓋が使用されなくても、洗浄水が浴槽100の外部に飛び散る可能性を低減することができる。なお、上記構成により、すべての洗浄水が厳密に浴槽100の外部に飛び散らないのではなく、ごく少量、例えば、噴出された洗浄水の重量の10%以内、好ましくは5%以内の重量の洗浄水が、浴槽100の最上部を超えて外部に飛び散ることは許容される。この点は、後述する実施形態を含め、本発明において同じである。
上記実施の形態1においては、ノズル140から噴出される洗剤水の軌道と、濯ぎ水の軌道とは同様であった。しかしながら、ノズル140から噴出される洗剤水の軌道と、濯ぎ水の軌道とは同様である必要はない。本実施の形態2においては、洗剤水の軌道と、濯ぎ水の軌道とが異なる。ここでは、実施の形態1と異なる部分を中心に説明し、同様部分については説明を繰り返さない。
上記実施の形態1においては、浴槽100の底面に設けられるノズルとして、ノズル140が用いられた。しかしながら、浴槽100の底面に設けられるノズルの形状は、ノズル140に限定されない。本実施の形態3においては、上記実施の形態1と比較して、浴槽100の底面に設けられるノズルの構造が異なる。ここでは、実施の形態1と異なる部分を中心に説明し、同様部分については説明を繰り返さない。
本実施の形態4においては、上記実施の形態3と同様、上記実施の形態1と比較して、浴槽100の底面に設けられるノズルの構造が異なる。ここでは、実施の形態1と異なる部分を中心に説明し、同様部分については説明を繰り返さない。
以上、実施の形態1−4について説明したが、本発明は、上記実施の形態1−4に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。以下、変形例について説明する。但し、以下の変形例は適宜組合せ可能である。
上記実施の形態1−4においては、介護作業者がリモコン400を操作することによって、浴槽の自動洗浄が開始されることとした。しかしながら、自動洗浄の開始のきっかけは、リモコン400の操作に限定されない。たとえば、浴室10に人感センサが設置され、人感センサによって介護作業者及び要介護者の浴室10からの退室が検知された場合に、自動洗浄が開始されるようにしてもよい。これにより、介護作業者がリモコン400の操作を忘れることによって、湯はりが行なわれないという事態を回避することができる。
上記実施の形態1−4においては、制御機200が浴室10の天井裏に設置された。しかしながら、制御機200の設置場所はこれに限定されない。たとえば、制御機200は、浴室10の内部に設置されてもよいし、浴室10に隣接する脱衣所に設置されてもよい。
上記実施の形態1−4においては、洗剤タンク120は、浴槽に取り付けられた。しかしながら、洗剤タンク120の設置位置はこれに限定されない。たとえば、洗剤タンク120は、浴室10に隣接する脱衣所に設置されてもよいし、制御機200の内部に設けられてもよい。
上記実施の形態1−4においては、制御機200に湯配管305と水配管310とが接続された。しかしながら、制御機200が浴槽100に一定温度の湯を供給すれば足りる場合には、水配管310は、必ずしも制御機200に接続されなくてもよい。
上記実施の形態1においては、ノズル140の外周全体に吐水口142が形成されることとした。しかしながら、吐水口は、必ずしもノズル140の外周全体に形成される必要はない。たとえば、ノズル140の外周においては、所定間隔おきに複数の吐水口が設けられてもよい。この場合であっても、所定間隔をある程度短くすることによって、浴槽100の内周全体に洗浄水をかけることができる。
上記実施の形態1,3,4においては、角度An1,An3,An4がそれぞれ洗浄水の「噴出角度」とされた。しかしながら、洗浄水の噴出角度はこれに限定されない。洗浄水の「噴出角度」は、ノズルから噴出された洗浄水が浴槽100の内壁面の最上部を越えない角度であればよい。より好ましくは、洗浄水の「噴出角度」は、ノズルから噴出された洗浄水が水位102と水位104との間の領域A1(図6,7)にかかる角度であればよい。
上記実施の形態1−4においては、浴槽100内にノズルが1つだけ設けられた。しかしながら、浴槽100内に設けられるノズルの数は1つに限定されない。たとえば、ノズルを浴槽100の長手方向や短手方向に複数箇所設けてもよい。
Claims (7)
- 浴槽の自動洗浄装置であって、
前記浴槽の底面に配置されたノズルと、
前記ノズルに洗浄水を噴出させるように構成された制御機とを備え、
前記ノズルによる前記洗浄水の噴出角度は、噴出された前記洗浄水が前記浴槽の内壁面の最上部を越えないように設定されている、自動洗浄装置。 - 前記浴槽には、所定水位まで自動的に湯を張る機能が搭載されており、
前記ノズルによる前記洗浄水の噴出角度は、噴出された前記洗浄水が前記浴槽の内壁面のうち前記所定水位よりも高い位置にかかるように設定されている、請求項1に記載の自動洗浄装置。 - 前記洗浄水は、洗剤水及び濯ぎ水を含み、
前記制御機は、前記ノズルに、前記濯ぎ水を前記洗剤水よりも前記内壁面における高い位置にかけさせるように構成されている、請求項1又は請求項2に記載の自動洗浄装置。 - 前記ノズルは、
平面視において略円形であり、
平面視における前記ノズルの外周に形成された吐水口と、
前記吐水口から斜めに延びる通水路とを含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の自動洗浄装置。 - 前記ノズルは、
すり鉢状であり、上方及び下方に開口部が形成された部品と、
前記部品の下方の開口部から延びており、前記部品の内側表面に向けて前記洗浄水を供給するように構成された通水路とを含み、
前記通水路から前記内側表面に向けて前記洗浄水が供給された場合に、前記内側表面において前記洗浄水の渦が形成されて、前記洗浄水が前記ノズルの外周方向に散布される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の自動洗浄装置。 - 前記ノズルは、
すり鉢状であり、上方及び下方に開口部が形成された部品と、
前記部品の下方の開口部を貫通しており、前記底面の法線方向に延びる軸を中心に回転するように構成された回転体とを含み、
前記回転体は、
吐水口と、
前記吐水口に前記洗浄水を供給するように構成された通水路とを含み、
前記吐水口及び前記通水路は、前記底面に対して斜めに傾いている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の自動洗浄装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の自動洗浄装置の使用方法であって、
前記浴槽に蓋がされていない状態で、前記自動洗浄装置に前記浴槽の洗浄を行なわせるステップを含む、自動洗浄装置の使用方法。
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