JP2019041817A - 入浴介護方法 - Google Patents

入浴介護方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019041817A
JP2019041817A JP2017164892A JP2017164892A JP2019041817A JP 2019041817 A JP2019041817 A JP 2019041817A JP 2017164892 A JP2017164892 A JP 2017164892A JP 2017164892 A JP2017164892 A JP 2017164892A JP 2019041817 A JP2019041817 A JP 2019041817A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
care
bathroom
bathing
bath
care recipient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017164892A
Other languages
English (en)
Inventor
齋藤 浩之
Hiroyuki Saito
浩之 齋藤
宮崎 和由紀
Kazuyuki Miyazaki
和由紀 宮崎
健治 能登
Kenji Noto
健治 能登
杉 茂人
Shigeto Sugi
茂人 杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2017164892A priority Critical patent/JP2019041817A/ja
Publication of JP2019041817A publication Critical patent/JP2019041817A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)
  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)

Abstract

【課題】介護作業者等による浴室洗浄の負担を軽減するとともに、順次入浴する複数の要介護者の入浴介護作業を効率的に行なうことが可能な入浴介護方法を提供する。【解決手段】入浴介護方法は、第1要介護者の入浴が終了した後に、第1要介護者を浴室から退室させるステップと、第1要介護者の入浴が終了した後に、浴室の自動洗浄装置が作動するステップとを含む。自動洗浄装置は、浴槽から湯を抜く工程、浴室を洗浄する工程及び浴槽に湯を張る工程を自動的に実行するように構成されている。入浴介護方法は、第1要介護者の浴室からの退室後であって自動洗浄装置の作動中に、第2要介護者の入浴準備を実行するステップをさらに含む。この入浴介護方法においては、第2要介護者が入浴するまでに、自動洗浄装置により実行される全工程が完了している。【選択図】図3

Description

本発明は、入浴介護方法に関し、特に、介護施設における要介護者の入浴介護方法に関する。
特開2017−93981号公報(特許文献1)は、高齢者等の要介護者のための浴室を開示する。
特開2017−93981号公報
上記特許文献1に開示されるような浴室が一般の住宅に設置された場合には、家族全員が入浴を済ませた後に浴槽に貯まった湯を抜くことが多い。
一方、介護施設(たとえば、高齢者介護施設)の一部においては、衛生面を考慮して、入浴者が変わるたびに浴室の洗浄及び湯の入れ替えが行なわれる。したがって、たとえば浴室洗浄は、介護作業者にとって非常に大きな負担となる。介護作業者の負担の軽減のために、たとえば、介護作業者を増員することも考えられる。しかしながら、人件費や人材不足の観点から介護作業者の増員が難しい場合がある。
また、浴室の洗浄に長時間を要すると、介護施設における多数の要介護者の入浴が困難になる。その結果、各要介護者の入浴回数が減少し、衛生上及び健康上問題が生じる可能性がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、介護作業者等による浴室洗浄の負担を軽減するとともに、順次入浴する複数の要介護者の入浴介護作業を効率的に行なうことが可能な入浴介護方法を提供することである。
本発明のある局面に従う入浴介護方法は、浴槽を備える浴室での要介護者の入浴介護方法である。入浴介護方法は、第1要介護者の入浴が終了した後に、第1要介護者を浴室から退室させるステップと、第1要介護者の入浴が終了した後に、浴室の自動洗浄装置が作動するステップとを含む。自動洗浄装置は、浴槽から湯を抜く工程、浴室を洗浄する工程及び浴槽に湯を張る工程を自動的に実行するように構成されている。入浴介護方法は、第1要介護者の浴室からの退室後であって自動洗浄装置の作動中に、第2要介護者の入浴準備を実行するステップをさらに含む。この入浴介護方法においては、第2要介護者が入浴するまでに、自動洗浄装置により実行される全工程が完了している。
また、本発明の別の局面に従う入浴介護方法は、洗い場を備える浴室での要介護者の入浴介護方法である。入浴介護方法は、第1要介護者の入浴が終了した後に、第1要介護者を浴室から退室させるステップと、第1要介護者の入浴が終了した後に、浴室の自動洗浄装置が作動するステップとを含む。自動洗浄装置は、浴室を洗浄する工程を自動的に実行するように構成されている。入浴介護方法は、第1要介護者の浴室からの退室後であって自動洗浄装置の作動中に、第2要介護者の入浴準備を実行するステップをさらに含む。この入浴介護方法においては、第2要介護者が入浴するまでに、自動洗浄装置による浴室の洗浄が完了している。
これらの入浴介護方法においては、浴室の洗浄が自動洗浄装置によって行なわれる。したがって、この入浴介護方法によれば、介護作業者による浴室洗浄の負担を軽減することができる。
また、これらの入浴介護方法においては、自動洗浄装置による浴室洗浄中に、第2要介護者(第1要介護者の次に入浴する要介護者)の入浴準備が行なわれ、第2要介護者が浴室に入室するまでに、浴室洗浄が完了している。したがって、この入浴介護方法によれば、浴室洗浄が完了した後に第2要介護者の入浴準備を行なう場合と比較して、より短い時間で第2要介護者の入浴を開始させることができ、効率的に入浴介護作業を行なうことができる。
好ましくは、上記入浴介護方法は、予定された全要介護者の入浴が終了した後に、手動で浴室の洗浄を実行するステップをさらに含む。
この入浴介護方法においては、全要介護者の入浴が終了した後に、手動で浴室洗浄が行なわれる。したがって、この入浴介護方法によれば、より衛星的な状態で、要介護者に、翌日の入浴を行なわせることができる。
本発明によれば、介護作業者等による浴室洗浄の負担を軽減するとともに、順次入浴する複数の要介護者の入浴介護作業を効率的に行なうことが可能な入浴介護方法を提供することができる。
風呂システムの概略構成を示す図である。 浴室を上方から見た図である。 入浴介護作業の具体的手順を示すフローチャートである。 高齢者介護施設における介護作業者の作業及び風呂システムの動作を示すタイムチャートである。 他の実施の形態における浴室を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
(1.風呂システムの構成)
図1は、風呂システム1の概略構成を示す図である。この風呂システム1は、主に高齢者介護施設のような様々な人々が同居する施設の内部に設置され、共用される。なお、図1においては、配管の一部が省略されている。
図1に示されるように、風呂システム1は、浴槽100、ノズル140及び制御機200等を含む浴室10と、リモコン400とを備えている。詳細については後述するが、風呂システム1においては、制御機200に含まれるポンプによって洗浄水がノズル140に供給される。風呂システム1においては、制御機200がリモコン400から制御信号を受信して各種制御を実行することによって、浴室10の洗浄が自動的に行なわれる。
浴室10は、浴槽100と、洗い場150と、壁面160と、照明165と、手摺り166と、ノズル140と、制御機200とを含んでいる。浴室10は、壁パネル、天井パネル及び防水パン等から構成されるユニット室である。浴槽100には、蛇口110と、洗剤タンク120と、排水口130とが設けられている。
蛇口110は、制御機200から湯の供給を受けて、浴槽100に湯をはるように構成されている。蛇口110は、浴槽100の框上面に設けられている。そして、蛇口110の吐水口は、浴槽100のあふれ面よりも上方に設けられている。したがって、風呂システム1においては、蛇口110から湯が制御機200側に逆流することがないため、蛇口110からの湯の逆流を防止するための逆流防止タンクを設ける必要がない。
洗剤タンク120は、浴室10の洗浄時に使用される液状の洗剤を貯えるように構成されている。詳細については後述するが、洗剤タンク120に貯えられた洗剤は、制御機200を経由してノズル140に供給される。洗剤タンク120の本体は、浴槽100の框の下方に取り付けられ、浴槽本体とエプロン125、浴室壁との間に収められている。洗剤タンク120の蓋122は、浴槽100の框の上方に突出している。たとえば、介護作業者は、蓋122を開けることによって、洗剤タンク120内に洗剤を注入することができる。
排水口130は、大口径であって下方開放された浴槽排水口である。排水口130は、制御機200からの制御信号S1に従って自動的に開閉するように構成されている。自動開閉のための機構は、通水面積の減少を抑制するために、コンパクトに形成されている。排水口130が閉鎖された状態で、蛇口110から湯が供給されると浴槽100内に湯が貯えられる。一方、浴槽100内に湯が貯えられた状態で、排水口130が開放されると、浴槽100内の湯が排水される。
洗い場150は、浴槽100に隣接して設けられている。洗い場150は、たとえば、介護作業者が要介護者の体を洗うためのスペースである。
壁面160は、浴槽100及び洗い場150の周囲を囲むように構成されている。壁面160の一部には、ドア168(図2)が設けられている。介護作業者及び要介護者は、ドア168を開いて、出入り口167から、浴室10に入室したり、浴室10から退室したりする。また、壁面160の一部には、手摺り166が設けられている。たとえば、要介護者は、手摺り166を伝って、出入り口167から浴槽100に向かう。また、壁面160の上部には、照明165が設けられている。
ノズル140は、たとえば金属若しくは樹脂製であり、浴室10の天井に設置されている。ノズル140は、制御機200から供給される洗浄水を放射状に噴出(すなわち、散布)するように構成されている。ここで、「噴出」とは、液体を噴き出すことをいい、霧状及び粒状の液体を噴き出すことを含む。たとえば、ノズル140は、制御機200から供給される洗剤水(洗剤タンク120に貯えられた洗剤を湯で薄めたもの)及び濯ぎ水を、浴槽100、洗い場150及び壁面160に向かって噴出する。なお、洗浄水は、照明165よりも下側の位置に向けて散布される。
本実施の形態1においては、ノズル140から噴出される洗浄水によって、浴室10全体の自動洗浄が行なわれる。浴槽100の排水、浴室10の洗浄及び浴槽100の湯はりを自動的に行なう機能を、以下では「自動洗浄機能」とも称する。たとえば、浴室10の自動洗浄においては、ノズル140が浴槽100、洗い場150及び壁面160に向かって洗剤水を放射状に噴出し、その後、ノズル140が浴槽100、洗い場150及び壁面160に向かって濯ぎ水を放射状に噴出することによって、浴室10内部の汚れが落とされる。したがって、本実施の形態1においては、たとえば、多数の入浴者が触れる手摺り166や水栓金具等も洗浄されて衛生的に保たれるため、手摺り166や水栓金具等を介した病気の感染リスクが低減される。
図2は、浴室10を上方から見た図である。図2において、破線矢印は、洗浄水の軌道の一部を示す。図2に示されるように、ノズル140は、浴室10の天井の中央部分に設置されている。ノズル140は、浴槽100、洗い場150及び壁面160に向かって洗浄水を噴出する。なお、図2においては、ドア168が完全に閉まっていないが、洗浄水の噴出は、基本的にはドア168が閉まった状態で行なわれる。
再び図1を参照して、制御機200は、各種ポンプ210と、受信部230と、制御機本体240とを含んでいる。制御機200は、たとえば、浴室10の天井裏に設置されている。
各種ポンプ210の説明をする前に、風呂システム1における配管のうち、図1において省略されている配管の一部について説明する。風呂システム1においては、たとえば、各種ポンプ210のいずれかと蛇口110とをつなぐ配管、各種ポンプ210のいずれかとノズル140とをつなぐ配管、及び、各種ポンプ210のいずれかと洗剤タンク120とをつなぐ配管が設けられている。
各種ポンプ210は、1又は複数のポンプを含み、たとえば、以下の機能を実現するように構成されている。各種ポンプ210は、たとえば、給湯器300に接続された湯配管305から供給された湯と、水配管310から供給された水とを混ぜることによって温度が調整された湯を蛇口110に供給する機能を有する。なお、給湯器300としては、公知の種々の給湯器を用いることが可能である。
また、各種ポンプ210は、洗剤タンク120から供給された洗剤と、湯配管305から供給された湯とを混ぜることによって生成された洗剤水をノズル140に供給する機能を有する。また、各種ポンプ210は、湯配管305から供給された湯を濯ぎ水としてノズル140に供給する機能を有する。たとえば、各種ポンプ210は、洗剤水及び濯ぎ水の各々を一定水圧でノズル140に供給するように構成されている。
受信部230は、リモコン400と通信するように構成されている。受信部230は、たとえば、リモコン400から赤外線を受信し、受信された信号を電気信号に変換して、受信結果を制御機本体240に送信する。たとえば、受信部230は、介護作業者がリモコン400を介して浴室10の自動洗浄やお湯はりの開始指示を行なった場合に、所定の信号を受信し、受信結果を制御機本体240に送信する。
制御機本体240は、図示しないCPU(Central Processing Unit)及び内部メモリを含み、内部メモリに記憶された情報や受信部230からの信号等に基づいて各種ポンプ210及び排水口130等を制御するように構成されている。
(2.介護施設における入浴介護作業)
風呂システム1が設置される高齢者介護施設等の一部においては、衛生面を考慮して、入浴者が変わるたびに浴室の洗浄及び湯の入れ替えが行なわれる。したがって、たとえば、浴室洗浄は、介護作業者にとって非常に大きな負担となる。介護作業者の負担の軽減のために、たとえば、介護作業者を増員することも考えられる。しかしながら、人件費や人材不足の観点から介護作業者の増員が難しい場合もある。
また、浴室の洗浄に長時間を要すると、介護施設における多数の要介護者の入浴が困難になる。その結果、各要介護者の入浴回数が減少し、衛生上及び健康上問題が生じる可能性がある。
そこで、本実施の形態に従う入浴介護方法においては、浴室10の自動洗浄機能が効果的に利用される。すなわち、本実施の形態に従う入浴介護方法においては、要介護者が入浴を終え、浴槽100の排水、浴室10の洗浄及び浴槽100の湯はりが自動的に行なわれている間に、次に入浴する要介護者の入浴準備が行なわれる。そして、次の要介護者が入浴を開始する頃には、浴室10の洗浄が終了し、浴槽100における湯の入れ替えも完了している。
この入浴介護方法によれば、浴室10の洗浄等が自動的に行なわれるため、介護作業者による浴室洗浄の負担を軽減することができる。
また、この入浴介護方法によれば、次に入浴する要介護者の入浴準備と浴室10の洗浄等とが並列的に行なわれるため、浴室洗浄等が完了した後に次の要介護者の入浴準備を行なう場合と比較して、より短い時間で次の要介護者の入浴を開始させることができる。以下、本実施の形態に従う入浴介護作業の具体的手順について説明する。
(3.入浴介護作業の具体的手順)
図3は、入浴介護作業の具体的手順を示すフローチャートである。図3を参照して、左方の処理は介護作業者によって実行され、右方の処理は制御機200によって実行される。
介護作業者は、要介護者を一人ずつ入浴させる。一人の要介護者の入浴が終了すると(ステップS100)、介護作業者は、その日に入浴する全員の入浴スケジュールがこなされたかを判断する(ステップS105)。
全員の入浴スケジュールがこなされたと判断されると(ステップS105においてYES)、介護作業者は、入浴を終えた要介護者の拭き取り、脱衣所への移動(浴室からの退室)、着衣等をサポートし、要介護者を自室に送り出す(ステップS110)。その後、介護作業者は、その日の全ての入浴スケジュールが完了したため、浴室10を手動で洗浄する(ステップS115)。これにより、要介護者は、翌日も衛生的な状態で入浴することができる。
ステップS105において、全員の入浴スケジュールがこなされていないと判断されると(ステップS105においてNO)、介護作業者は、リモコン400を介して浴室10の自動洗浄・お湯はりの開始指示を行なう(ステップS120)。
一方、制御機200は、自動洗浄・お湯はりの開始指示があるか否かの判定を継続している(ステップS125)。自動洗浄・お湯はりの開始指示がないと判定されると(ステップS125においてNO)、処理はリターンに移行する。
ステップS120において介護作業者によるリモコン400の操作が行なわれると、制御機200は、自動洗浄・お湯はりの開始指示があったと判定し(ステップS125においてYES)、ステップS140以降の自動洗浄・お湯はりのための処理を実行する。ステップS140以降の処理については後程説明する。
ステップS120においてリモコン400の操作を行なった後に、介護作業者は、要介護者の拭き取り、脱衣所への移動(浴室からの退室)、着衣等をサポートし、要介護者を自室に送り出す(ステップS130)。その後、介護作業者は、次に入浴する要介護者の入浴準備(たとえば、要介護者の脱衣サポート)を行なう(ステップS135)。すなわち、本実施の形態に従う入浴介護作業においては、ステップS130,S135の処理が、浴室10の自動洗浄・お湯はりと並列的に実行される。なお、介護作業者は、必ずしもステップS130よりも先にリモコン400の操作を行なう必要はなく、ステップS130を実行した後にリモコン400の操作を行なってもよい。この場合には、ステップS135の処理が、浴室10の自動洗浄・お湯はりと並列的に実行される。
ステップS125において自動洗浄・お湯はりの開始指示があったと判定されると、制御機200は、開放状態となるように排水口130を制御する(ステップS140)。
その後、制御機200は、所定時間が経過したかを判定する(ステップS145)。所定時間は、予め定められた時間であり、予め定められた水位まで貯められた湯の排水が終了する時間よりも短い時間である。所定時間がこのように定められている理由については、後程詳しく説明する。3分で浴槽100内の湯の排水が完了する場合に、所定時間は、たとえば、30秒〜2分とされる。所定時間が経過するまで、制御機200は待機する(ステップS145においてNO)。
所定時間が経過したと判定されると(ステップS145においてYES)、制御機200は、ノズル140に洗浄水を供給し、浴室10全体(浴槽100、洗い場150及び壁面160)の洗浄を開始する(ステップS150)。たとえば、制御機200は、洗剤水のノズル140への供給と、濯ぎ水のノズル140への供給とを複数回繰り返すことによって、浴室10全体の洗浄を行なう。
浴室10全体の洗浄が完了すると、制御機200は、閉鎖状態となるように排水口130を制御する(ステップS155)。その後、制御機200は、蛇口110に湯を供給することによって、浴槽100への給水(お湯はり)を開始する(ステップS160)。
介護作業者は、浴槽100への給水が完了する頃に、次に入浴する要介護者の入浴準備を完了し、要介護者の入浴を開始させる(ステップS165)。これにより、本フローチャートに示される処理は終了する。
このように、本実施の形態に従う入浴介護方法においては、次に入浴する要介護者の入浴準備等と浴室10の洗浄等とが並行して行なわれる。したがって、この入浴介護方法によれば、より短い時間で次の要介護者の入浴を開始させることができる。
なお、上記ステップS145において、所定時間(排水開始から洗浄開始までの時間)を浴槽100の排水が終了する時間よりも短い時間としている理由について次に説明する。浴槽100においては、内壁面のうち、人が入っていない状態の水位と人が入った状態の水位との間の領域が最も汚れやすい。該領域は、浴槽100に貯まった湯の排水途中であっても外部に露出しているため、湯の排水途中であっても洗浄可能である。当然ではあるが、洗浄開始を早めれば、浴槽100の排水、洗浄及び湯はりという一連の動作に要する時間は短縮される。本実施の形態においては、浴槽100の排水、洗浄及び湯はりという一連の動作に要する時間を短縮するために、所定時間を浴槽100の排水が終了する時間よりも短い時間としている。
(4.作業効率の向上)
図4は、高齢者介護施設における介護作業者の作業及び風呂システムの動作を示すタイムチャートである。図4を参照して、横軸は時間を示す。縦軸の上方は、風呂システム1が導入されていない施設における介護作業及び風呂システム(風呂システム1とは異なる風呂システム)の動作を示し、縦軸の下方は、風呂システム1が導入されている施設における介護作業及び風呂システム1の動作を示す。
図4の上方を参照して、風呂システム1が導入されていない高齢者介護施設においては、たとえば、入浴者が変わるたびの湯の入れ替え及び浴槽の洗浄(浴槽清掃)が介護作業者によって手動で行なわれる。したがって、入浴が終わった要介護者の拭き取り、脱衣所への移動、着衣等の介護作業を一通り終えた後に、浴槽の洗浄及び浴槽の湯はりが介護作業者によって手動で行なわれる。また、この場合には、浴槽の洗浄が手動で行なわれるため、浴槽の洗浄は、浴槽の排水が終了した後に開始される。
一方、図4の下方を参照して、風呂システム1が導入されている高齢者介護施設においては、上述のように、介護作業者がリモコン400を操作するだけで(SW(スイッチ)操作)、浴槽100における湯の排水、洗浄及び湯はりが自動的に行なわれる。したがって、風呂システム1が導入されている施設においては、要介護者の入浴が終わった場合に、介護作業者が、要介護者の拭き取り等を行なう前にリモコン400の操作だけを行なえば、入浴を終えた要介護者の仕上げ及び次の要介護者の入浴準備と、浴槽100の自動洗浄等とを並列的に進めることができる。さらに、風呂システム1においては、浴槽100の排水と浴室10の自動洗浄とが並列的に進められる。
したがって、たとえば高齢者介護施設においては、風呂システム1を導入することによって、次に入浴する要介護者の準備等と浴室10の自動洗浄等とを並列的に進められるため、要介護者の入浴後、次の要介護者の入浴を開始するまでの時間を短縮することができる。さらに、風呂システム1においては、浴槽100の排水と浴室10の自動洗浄とが並列的に進められるため、要介護者の入浴後、次の要介護者の入浴を開始するまでの時間をさらに短縮することができる。
(5.特徴)
以上のように、本実施の形態に従う入浴介護方法においては、浴室10の自動洗浄機能が効果的に利用される。すなわち、本実施の形態に従う入浴介護方法においては、要介護者が入浴を終え、浴室10の洗浄が自動的に行なわれている間に、次に入浴する要介護者の入浴準備が行なわれる。そして、次の要介護者が入浴を開始する頃には、浴室10の洗浄が終了し、浴槽100における湯の入れ替えも完了している。この入浴介護方法によれば、浴室10の洗浄が自動的に行なわれるため、介護作業者による浴室洗浄の負担を軽減することができる。また、この入浴介護方法によれば、次に入浴する要介護者の入浴準備と浴室10の洗浄等とが並行して行なわれるため、浴室洗浄等が完了した後に次の要介護者の入浴準備を行なう場合と比較して、より短い時間で次の要介護者の入浴を開始させることができる。
なお、浴室10は、本発明の「浴室」の一例であり、浴槽100は、本発明の「浴槽」の一例であり、ノズル140、排水口130及び制御機200を含む構成は、本発明の「自動洗浄装置」の一例である。
[6.変形例]
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。以下、変形例について説明する。但し、以下の変形例は適宜組合せ可能である。
(6−1)
上記実施の形態に従う浴室10は、浴槽100を備えていた。しかしながら、浴室10は、必ずしも浴槽100を備えていなくてもよい。浴室10は、浴槽100を備えず、洗い場150を備える浴室であってもよい。また、浴室10は、いわゆるシャワールームであってもよい。この場合には、要介護者の入浴が終了した場合に、要介護者を浴室10から退室させ、その後、浴室10の自動洗浄を開始させる。浴室10の自動洗浄と並行して、次の要介護者の入浴準備が行なわれる。浴室10には浴槽100がないため、次の要介護者の入浴準備と並行して行われるのは、浴室10の洗浄のみである。すなわち、浴槽100へのお湯はりは行なわれない。そして、次の要介護者の入浴準備が完了する前に、浴室10の自動洗浄が完了している。このような場合であっても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(6−2)
上記実施の形態に従う浴室10においては、ノズル140が天井に1つ設置され、ノズル140が浴室10全体に洗浄水を散布した。しかしながら、浴室に設置されるノズルの数等はこれに限定されない。たとえば、浴室内に、浴槽及び壁面を洗浄するノズルと、洗い場及び壁面を洗浄するノズルとが設けられてもよい。
図5は、他の実施の形態における浴室10Aを示す図である。図5に示されるように、浴室10Aは、ノズル1401,1402とを含んでいる。ノズル1401は、浴槽100の上方の天井に設けられており、浴槽100及び壁面160に向かって洗浄水を噴出するように構成されている。ノズル1402は、洗い場150寄りの壁面160に設けられており、洗い場150及び壁面160に向かって洗浄水を噴出するように構成されている。ノズル1402によって噴出される洗浄水は、洗い場150側の壁面160に設けられた手摺や水栓にも散布される。このように、各ノズルの洗浄範囲を狭くすることによって、浴室10Aにおける各部分(たとえば、浴槽100及び洗い場150)を確実に洗浄することができる。なお、ノズル1401は、浴槽100寄りの壁面160のうち浴槽100の框上面よりも高い位置に設けられてもよいし、ノズル1402は、洗い場150の上方の天井に設けられてもよい。
(6−3)
上記実施の形態においては、ノズル140から洗剤水及び濯ぎ水が一定水圧で噴出された。すなわち、ノズル140から噴出される洗剤水及び濯ぎ水の軌道は同一であった。しかしながら、ノズル140から噴出される洗剤水及び濯ぎ水の軌道は同一である必要はない。たとえば、ノズル140は、洗剤水よりも濯ぎ水を高い水圧で噴出してもよい。これにより、濯ぎ水は、洗剤水よりもより広範囲に散布される。その結果、浴室10に散布された洗剤水が濯ぎ水によってより確実に排水口に流される。
(6−4)
上記実施の形態において、ノズル140は、洗浄水を散布することとした。しかしながら、ノズル140が散布する液体は洗浄水に限定されない。たとえば、ノズル140は、浴室10の洗浄終了後に消毒液を浴室10内に散布してもよい。これにより、浴室10の洗浄のみならず、浴室10の消毒も行なうことができる。
(6−5)
上記実施の形態においては、介護作業者がリモコン400を操作することによって、浴室10の自動洗浄が開始されることとした。しかしながら、自動洗浄開始のきっかけは、リモコン400の操作に限定されない。たとえば、浴室10に人感センサが設置され、人感センサによって介護作業者及び要介護者の浴室10からの退室が検知された場合に、自動洗浄が開始されるようにしてもよい。これにより、介護作業者がリモコン400の操作を忘れることによって、湯はりが行なわれないという事態を回避することができる。なお、人感センサとしては、公知の種々のセンサを用いることができ、たとえば、赤外線センサを用いることができる。
また、上記人感センサに加えて、浴室10,においては、ドア168(図2)の開閉を検知するドアセンサが設置されてもよい。この場合には、人感センサによって介護作業者及び要介護者の浴室10からの退室が検知され、かつ、ドアセンサによってドア168が閉じていることが検知された場合に、自動洗浄が開始されるようにしてもよい。これにより、ドア168が開いた状態で、自動洗浄が行なわれるという事態を回避することができる。なお、ドアセンサとしては、公知の種々のセンサを用いることができ、たとえば、磁気型近接センサを用いることができる。
(6−6)
上記実施の形態においては、制御機200が浴室10の天井裏に設置された。しかしながら、制御機200の設置場所はこれに限定されない。たとえば、制御機200は、浴室10の内部に設置されてもよいし、浴室10に隣接する脱衣所に設置されてもよい。
(6−7)
上記実施の形態において、洗剤タンク120は、浴槽に取り付けられた。しかしながら、洗剤タンク120の設置位置はこれに限定されない。たとえば、洗剤タンク120は、浴室10に隣接する脱衣所に設置されてもよいし、制御機200の内部に設けられてもよい。
(6−8)
上記実施の形態においては、ノズル140と制御機200とは配管によって接続されることとしたが、ノズル140と制御機200との接続は、必ずしも配管による必要はない。たとえば、ノズル140は制御機200の下方に設けられ、浴室10の天井裏に配置された制御機200からノズル140が浴室10の天井側に貫通するようにしてもよい。
(6−9)
上記実施の形態においては、ノズル140は、主に浴槽100、洗い場150及び壁面160に向けて洗浄水を散布するように構成された。しかしながら、ノズル140による主要な洗浄対象は、必ずしも浴槽100、洗い場150及び壁面160に限定されない。たとえば、ノズル140は、他にも手摺り166や、ドア168の把持部を主要な洗浄対象に加えることができる。この場合には、ノズル140から噴出する洗浄水が手摺り166やドア168の把持部に十分にかかるように、ノズル140の吐水口の位置、形状、大きさ等が調節されるとともに、各種ポンプ210のうちノズル140に洗浄水を供給するポンプの水圧等が調節される。
1 風呂システム、10,10A 浴室、100 浴槽、110 蛇口、120 洗剤タンク、122 蓋、130 排水口、140,1401,1402 ノズル、150 洗い場、160 壁面、165 照明、166 手摺り、167 出入り口、168 ドア200 制御機、210 各種ポンプ、230 受信部、240 制御機本体、300 給湯器、305 湯配管、310 水配管、400 リモコン、S1 制御信号。

Claims (3)

  1. 浴槽を備える浴室での要介護者の入浴介護方法であって、
    第1要介護者の入浴が終了した後に、前記第1要介護者を前記浴室から退室させるステップと、
    前記第1要介護者の入浴が終了した後に、前記浴室の自動洗浄装置が作動するステップとを含み、
    前記自動洗浄装置は、前記浴槽から湯を抜く工程、前記浴室を洗浄する工程及び前記浴槽に湯を張る工程を自動的に実行するように構成されており、
    前記入浴介護方法は、
    前記第1要介護者の前記浴室からの退室後であって前記自動洗浄装置の作動中に、第2要介護者の入浴準備を実行するステップをさらに含み、
    前記第2要介護者が入浴するまでに、前記自動洗浄装置により実行される全工程が完了している、入浴介護方法。
  2. 洗い場を備える浴室での要介護者の入浴介護方法であって、
    第1要介護者の入浴が終了した後に、前記第1要介護者を前記浴室から退室させるステップと、
    前記第1要介護者の入浴が終了した後に、前記浴室の自動洗浄装置が作動するステップとを含み、
    前記自動洗浄装置は、前記浴室を洗浄する工程を自動的に実行するように構成されており、
    前記入浴介護方法は、
    前記第1要介護者の前記浴室からの退室後であって前記自動洗浄装置の作動中に、第2要介護者の入浴準備を実行するステップをさらに含み、
    前記第2要介護者が入浴するまでに、前記自動洗浄装置による前記浴室の洗浄が完了している、入浴介護方法。
  3. 予定された全要介護者の入浴が終了した後に、手動で前記浴室の洗浄を実行するステップをさらに含む、請求項1又は請求項2に記載の入浴介護方法。
JP2017164892A 2017-08-30 2017-08-30 入浴介護方法 Pending JP2019041817A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017164892A JP2019041817A (ja) 2017-08-30 2017-08-30 入浴介護方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017164892A JP2019041817A (ja) 2017-08-30 2017-08-30 入浴介護方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019041817A true JP2019041817A (ja) 2019-03-22

Family

ID=65813115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017164892A Pending JP2019041817A (ja) 2017-08-30 2017-08-30 入浴介護方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019041817A (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10235301A (ja) * 1997-02-26 1998-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 浴室の洗浄システム
JP3187145B2 (ja) * 1992-07-14 2001-07-11 東京瓦斯株式会社 浴槽の自動洗浄装置
JP2002081861A (ja) * 2000-09-05 2002-03-22 Noritz Corp 浴室乾燥装置及び浴室洗浄装置
JP2006333909A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Osaka Gas Co Ltd 浴室自動洗浄装置
JP2007298250A (ja) * 2006-05-02 2007-11-15 Matsushita Denko Bath & Life Kk 自動洗浄給湯装置
JP2009039452A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Max Co Ltd 湯水噴出装置
JP2009039542A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Dyson Technology Ltd 掃除機用取っ手組立体
JP2014128324A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Og Giken Co Ltd 入浴装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3187145B2 (ja) * 1992-07-14 2001-07-11 東京瓦斯株式会社 浴槽の自動洗浄装置
JPH10235301A (ja) * 1997-02-26 1998-09-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 浴室の洗浄システム
JP2002081861A (ja) * 2000-09-05 2002-03-22 Noritz Corp 浴室乾燥装置及び浴室洗浄装置
JP2006333909A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Osaka Gas Co Ltd 浴室自動洗浄装置
JP2007298250A (ja) * 2006-05-02 2007-11-15 Matsushita Denko Bath & Life Kk 自動洗浄給湯装置
JP2009039542A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Dyson Technology Ltd 掃除機用取っ手組立体
JP2009039452A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Max Co Ltd 湯水噴出装置
JP2014128324A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Og Giken Co Ltd 入浴装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7131972B2 (ja) 自動洗浄装置、及び、自動洗浄装置の使用方法
JPH0711677Y2 (ja) 一般的な浴槽用自浄式還流システム
KR100720736B1 (ko) 애완견 전용 목욕기 및 이를 이용한 애완견 목욕 방법
US11064845B2 (en) Semi-open showering device
WO2014206685A1 (en) Comfort shower
EP1569544A2 (en) High flow rate water supply assembly
WO2018022073A1 (en) Smart shower compartment
JP2019041817A (ja) 入浴介護方法
US20140083460A1 (en) Method and apparatus for energy efficient wash appliances
JP2019041816A (ja) 浴室
KR20150004222A (ko) 다용도 세족장치 및 이를 이용한 세족방법
JP2001037843A (ja) シャワ−入浴兼用車椅子入浴装置
JP2019180559A (ja) ノズル体
JP7129224B2 (ja) 吐水装置
JPH11206259A (ja) ペットの洗浄および乾燥方法ならびにそれに使用する装置
CN108371501A (zh) 浴室地面清洗装置及其系统
JP2018071851A (ja) 風呂システム
JP4988490B2 (ja) 食器洗浄機
JP2010119530A (ja) 洗浄装置
JPH0243389Y2 (ja)
JPH04270858A (ja) 浴槽洗浄機能付給湯器
JP2005264638A (ja) 自動手洗消毒装置
KR101849004B1 (ko) 애완동물용 목욕장치
JP5239844B2 (ja) 洗浄装置
JP2023005923A (ja) 浴槽洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20200518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220121

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220621