JP2020130717A - 風呂蓋および風呂システム - Google Patents
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Abstract
【課題】洗浄中に付着した洗浄水が残るのを防止することができる風呂蓋および風呂システムを提供する。【解決手段】底面から洗浄水が供給される浴槽100に配置される、風呂蓋20であって、少なくとも一部が、前記浴槽の框の上面に配置され、当該浴槽の上部開口を塞ぐように構成された本体部を備え、前記本体部が、前記浴槽に配置されたとき、当該本体部において前記浴槽の内部を向く内側面が、少なくとも一方向に傾斜するように構成されている。【選択図】図8
Description
本発明は、底面から洗浄水が供給される浴槽に配置される、風呂蓋および風呂システムに関する。
近年、浴槽の自動洗浄を行う種々の自動洗浄装置が提案されている。例えば、特許文献1の自動洗浄装置では、浴槽に風呂蓋が取り付けられた状態で、洗浄が行われる。すなわち、浴槽の底面に取り付けられたノズルから浴槽の内壁面及び風呂蓋に向けて洗浄水を噴出し、浴槽の内壁面に付着した汚れを洗浄するように構成されている。また、風呂蓋に向かって噴出された洗浄水は、蓋から跳ね返って浴槽の内壁面に飛散し、これによっても内壁面が洗浄される。
しかしながら、風呂蓋には、洗浄中に付着した洗浄水の泡等が残ることがあり、このような場合には、風呂蓋を外した後にシャワーなどで洗浄水を洗い流す必要がある。本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、洗浄中に付着した洗浄水(特に泡)が残るのを防止することができる風呂蓋及び風呂システムを提供することを目的とする。
本発明は、底面から洗浄水が供給される浴槽に配置される、風呂蓋であって、少なくとも一部が、前記浴槽の框の上面に配置され、当該浴槽の上部開口を塞ぐように構成された本体部を備え、前記本体部が、前記浴槽に配置されたとき、当該本体部において前記浴槽の内部を向く内側面が、少なくとも一方向に傾斜するように構成されている。
上記風呂蓋において、前記本体部の内側面の一端部に設けられた支持部材を備えることができ、前記本体部が、前記浴槽に配置されたとき、前記支持部材が、前記浴槽の框の上面に配置可能となっており、これによって、前記内側面が、前記一端部から他端部へ向けて傾斜するように構成することができる。
上記風呂蓋においては、前記本体部が、前記浴槽に配置されたとき、前記本体部の内側面が、当該本体部の中央に向かって下方に傾斜するように構成することができる。
上記風呂蓋においては、前記本体部を、複数に分割することができる。
上記風呂蓋においては、前記本体部の周縁に設けられ、前記浴槽の框に着脱自在に固定可能な複数の固定部材をさらに備えることができ、前記本体部を変形可能なシート状に形成することができる。
上記風呂蓋において、本体部をシート状に形成する場合には、前記本体部の中央付近に取り付けられ、当該本体部を吊り下げるための固定具をさらに備えることができる。
本発明に係る風呂システムは、浴槽と、前記浴槽の底面に配置されるノズルを有し、当該ノズルから空円錐状の洗浄水を噴射させるように構成された自動洗浄装置と、上述したいずれかの風呂蓋と、を備えている。
本発明に係る風呂蓋によれば、自動洗浄中に付着した洗浄水(特に泡)が残るのを防止することができる。
以下、本発明に係る浴槽システムの一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<1.風呂システムの概要>
図1は、本実施形態に従う自動洗浄装置を含む風呂システムの概略構成を示す図、図2は浴室の平面図、図3は浴槽の平面図である。この風呂システムは、主に高齢者介護施設のような様々な人々が同居する施設の内部に設置され、共用される。なお、図1においては、配管の一部が省略されている。
図1は、本実施形態に従う自動洗浄装置を含む風呂システムの概略構成を示す図、図2は浴室の平面図、図3は浴槽の平面図である。この風呂システムは、主に高齢者介護施設のような様々な人々が同居する施設の内部に設置され、共用される。なお、図1においては、配管の一部が省略されている。
図1〜図3に示すように、風呂システム1は、浴室10に配置される浴槽100と、この浴槽100に配置可能な風呂蓋20(図8等参照)と、制御機200と、リモコン400と、を備えている。詳細については後述するが、風呂システム1においては、制御機200に含まれるポンプによって、湯及び洗浄水が浴槽100に供給される。そして、制御機200がリモコン400から制御信号を受信して各種制御を実行することによって、浴槽100の排水、洗浄及び湯はりが自動的に行なわれる。本実施形態に係る自動洗浄装置は、浴槽100の底面から洗浄水を噴射するための構成を意味し、上述した制御機200、リモコン400、後述する浴槽100の底面のノズル140、及びノズル140から洗浄水を噴射するための各種配管、洗剤タンク120等を含む。したがって、一般的な浴槽100に備えられている構成、例えば、湯や水を供給する蛇口110、浴槽100の排水口130は自動洗浄装置に含まれない。
浴室10は、例えば、壁パネル、天井パネル及び防水パン等から構成されるユニット室とすることができる。浴槽100は、上部に開口を有する浴槽本体101と、蛇口110と、洗剤タンク120と、排水口130と、ノズル140とを備えている。そして、浴槽本体101の上部開口には、後述する風呂蓋20によって塞がれるようになっている。
<1−1.浴槽の概要>
図2及び図3に示すように、浴槽本体101は、平面視矩形状に形成されており、上部開口の周縁には、フランジ状に框が形成されている。ここでは、説明の便宜のため、框のうち、長手方向に延び、対向する一対の部分を第1長手部103及び第2長手部104と称し、短手方向に延び、対向する一対の部分を第1短手部105及び第2短手部106と称することとする。この浴槽本体101は、第1長手部103が、浴室10の壁面に接するように配置されており、第1短手部105及び第2短手部106と浴室10の壁面との間には、隙間が形成されている。また、第2長手部104、第1短手部105、及び第2短手部106の下方には、浴槽本体101の周囲を覆うように、板状のエプロン125(図1参照)が配置されている。
図2及び図3に示すように、浴槽本体101は、平面視矩形状に形成されており、上部開口の周縁には、フランジ状に框が形成されている。ここでは、説明の便宜のため、框のうち、長手方向に延び、対向する一対の部分を第1長手部103及び第2長手部104と称し、短手方向に延び、対向する一対の部分を第1短手部105及び第2短手部106と称することとする。この浴槽本体101は、第1長手部103が、浴室10の壁面に接するように配置されており、第1短手部105及び第2短手部106と浴室10の壁面との間には、隙間が形成されている。また、第2長手部104、第1短手部105、及び第2短手部106の下方には、浴槽本体101の周囲を覆うように、板状のエプロン125(図1参照)が配置されている。
図3に示すように、蛇口110は、第1長手部103と第1短手部105とが交差する角部付近に配置されており、制御機200から湯の供給を受けて、浴槽本体101に湯をはるように構成されている。そして、蛇口110の吐水口は、浴槽本体101のあふれ面よりも上方に設けられている。したがって、風呂システム1においては、蛇口110の吐水口から湯が制御機200側に逆流することがないため、蛇口110からの湯の逆流を防止するための逆流防止タンクを設ける必要がない。
洗剤タンク120は、浴槽本体101の洗浄時に使用される液状の洗剤を貯えるように構成されている。詳細については後述するが、洗剤タンク120に貯えられた洗剤は、制御機200を経由してノズル140に供給される。洗剤タンク120は、浴槽100の框の下方に取り付けられ、浴槽本体101とエプロン125との間に収められている。また、洗剤タンク120の蓋122は、浴槽本体101の框の上方に突出している。したがって、介護作業者は、蓋122を開けることによって、洗剤タンク120内に洗剤を注入することができる。
排水口130は、浴槽本体101の底面102において、長手方向の中心付近で、且つ第2長手部104に近接する位置に設けられ、制御機200からの制御信号S1に従って自動的に開閉するように構成されている。排水口130が閉鎖された状態で、蛇口110から湯が供給されると浴槽本体101内に湯が貯えられる。一方、浴槽本体101内に湯が貯えられた状態で、排水口130が開放されると、浴槽本体101内の湯が排水される。
ノズル140は、浴槽本体101の底面102の中央付近に設けられており、例えば金属若しくは樹脂で形成されている。そして、このノズル140は、制御機200から供給される洗浄水を放射状に噴出するように構成されている。ここで、「噴出」とは、液体を噴き出すことをいい、霧状及び粒状の液体を噴き出すことを含む。例えば、ノズル140は、制御機200から供給される洗剤水(洗剤タンク120に貯えられた洗剤を湯で薄めたもの)及び濯ぎ水を噴出する。以下では、これら洗剤水と濯ぎ水を合わせて洗浄水と称することがある。本実施形態においては、ノズル140から噴出される洗浄水によって、浴槽本体101の自動洗浄が行なわれる。浴槽本体101の自動洗浄においては、ノズル140が主として浴槽本体101の内壁面に向かって洗剤水を放射状に噴出し、その後、ノズル140が浴槽本体101の内壁面に向かって濯ぎ水を放射状に噴出することによって、浴槽本体101の内壁面の汚れが落とされる。但し、マニュアル操作により、洗剤水のみ、あるいは濯ぎ水のみを噴出することもできる。なお、ノズル140から噴出される放射状の洗浄水は、いわゆる充円錐状に噴出されるが、ノズル140の形状を変更することで、空円錐状に噴出されてもよい。
図1に戻って、制御機200について説明をする。制御機200は、各種ポンプ210と、逆流防止タンク220と、受信部230と、制御機本体240とを含んでいる。制御機200は、例えば、浴室10の天井裏に設置されている。
各種ポンプ210の説明をする前に、風呂システム1における配管のうち、図1において省略されている配管の一部について説明する。風呂システム1においては、例えば、各種ポンプ210のいずれかと蛇口110とをつなぐ配管、各種ポンプ210のいずれかとノズル140とをつなぐ配管、及び、各種ポンプ210のいずれかと洗剤タンク120とをつなぐ配管が設けられている。
各種ポンプ210は、1又は複数のポンプを含み、例えば、以下の機能を実現するように構成されている。各種ポンプ210は、例えば、給湯器300に接続された湯配管305から供給された湯と、水配管310から供給された水とを混ぜることによって温度が調整された湯を蛇口110に供給する機能を有する。なお、給湯器300としては、公知の種々の給湯器を用いることが可能である。
また、洗剤タンク120から供給された洗剤と、湯配管305から供給された湯とを混ぜることによって生成された洗剤水をノズル140に供給する機能を有する。さらに、湯配管305から供給された湯を濯ぎ水としてノズル140に供給する機能を有する。例えば、各種ポンプ210は、洗剤水及び濯ぎ水を一定水圧でノズル140に供給するように構成されている。
逆流防止タンク220は、ノズル140からの湯の逆流を防止するために設けられたタンクである。逆流防止タンク220は、いわゆる、シスターンタンクである。
受信部230は、リモコン400と通信するように構成されている。受信部230は、例えば、リモコン400から赤外線を受信し、受信された信号を電気信号に変換して、受信結果を制御機本体240に送信する。また、受信部230は、介護作業者がリモコン400を介して浴槽100の自動洗浄やお湯はりの開始指示を行なった場合に、所定の信号を受信し、受信結果を制御機本体240に送信する。
制御機本体240は、図示しないCPU(Central Processing Unit)及び内部メモリを含み、内部メモリに記憶された情報や各センサ(不図示)からの信号等に基づいて各種ポンプ210及び排水口130等を制御するように構成されている。
<1−2.風呂蓋の概要>
次に、風呂蓋20について、図4〜図7を参照しつつ説明する。図4は風呂蓋の平面図、図5は図4のC−C線断面図、図6は図4のD−D線断面図、図7は風呂蓋を分割した状態を示す平面図である。図4〜図6に示すように、この風呂蓋20は、平面視矩形状に形成され、矩形の枠状に形成された支持部21と、この支持部21によって囲まれる板状の本体部22とを備えている。支持部21は、浴槽本体101の框の第1長手部103、第2長手部104、第1短手部105、及び第2短手部106の上にそれぞれ配置される第1部位211、第2部位212、第3部位213、及び第4部位214により構成されている。また、以下では、支持部21の4つの角部を第1角部215、第2角部216、第3角部217、及び第4角部218と称することとする。各角部215〜218の位置は、図4に示すとおりであるが、例えば、第1角部215は、第1部位211と第3部位213とが交差する角部である。
次に、風呂蓋20について、図4〜図7を参照しつつ説明する。図4は風呂蓋の平面図、図5は図4のC−C線断面図、図6は図4のD−D線断面図、図7は風呂蓋を分割した状態を示す平面図である。図4〜図6に示すように、この風呂蓋20は、平面視矩形状に形成され、矩形の枠状に形成された支持部21と、この支持部21によって囲まれる板状の本体部22とを備えている。支持部21は、浴槽本体101の框の第1長手部103、第2長手部104、第1短手部105、及び第2短手部106の上にそれぞれ配置される第1部位211、第2部位212、第3部位213、及び第4部位214により構成されている。また、以下では、支持部21の4つの角部を第1角部215、第2角部216、第3角部217、及び第4角部218と称することとする。各角部215〜218の位置は、図4に示すとおりであるが、例えば、第1角部215は、第1部位211と第3部位213とが交差する角部である。
本体部22は、短手方向の中央付近で、長手方向に延びる中央線221を有しており、この中央線221の両端は、第3部位213及び第4部位214から離れている。また、図5及び図6に示すように、この中央線221は、支持部21よりも低い位置に形成されている。そして、中央線221の左端部から第1角部215及び第3角部217に向かっては、それぞれ斜め上方に延びる第1境界線226及び第2境界線227が形成されている。同様に、中央線221の右端部から第2角部216及び第4角部218に向かっては、それぞれ斜め上方に延びる第3境界線228及び第4境界線229が形成されている。したがって、本体部22は、支持部21、中央線221、及び4つの境界線226〜229で囲まれる4つの板状の部位によって形成されている。ここでは、短手方向に対向する台形状の部位を第1台形部222、第2台形部223と称し、長手方向に対向する三角形状の部位を第1三角部224、第2三角部225と称することとする。そして、これらの部位は平坦な板状に形成されているため、図5及び図6に示すように、本体部22の下面には中央線221に向かう傾斜面が形成されている。
傾斜面の勾配は、特には限定されないが、勾配が小さすぎると、後述するように、風呂蓋20の下面に付着した洗浄水が、傾斜面を伝って流れにくくなる。一方、勾配が大きすぎると、洗浄水が下面から跳ね返り飛散量が増えるため、好ましくない。この観点から、勾配は、例えば、5〜20%とすることができる。
また、図7に示すように、この風呂蓋20は、長手方向の中心において、短手方向に延びる分割線205により、2つの部位、つまり第1蓋片201及び第2蓋片202に分割されている。
なお、風呂蓋20は、樹脂成形品、ウレタンなどの発泡材料、金属など種々の材料で形成することができる。あるいは、これらの材料を少なくとも一つ用いて複数のパーツを組み合わせることで形成することができる。なお、発泡材料を用いることで、浴槽本体101に溜めた湯の保温性能を向上することができる。この点は、後述する変形例においても同じである。
<1−3.洗浄水の軌道及び到達位置>
次に、洗浄水の軌道及び到達位置について、図3,図8,及び図9を参照しつつ説明する。図8は、図3のA−A線断面図、図9は、図3のB−B断面図である。なお、図8及び図9には、説明のために風呂蓋を配置している。図3,図8,及び図9において、破線矢印は、ノズル140が噴出する洗浄水の軌道の一部を示す。図3に示されるように、ノズル140は、ノズル140の外周方向全体に洗浄水を噴出する。
次に、洗浄水の軌道及び到達位置について、図3,図8,及び図9を参照しつつ説明する。図8は、図3のA−A線断面図、図9は、図3のB−B断面図である。なお、図8及び図9には、説明のために風呂蓋を配置している。図3,図8,及び図9において、破線矢印は、ノズル140が噴出する洗浄水の軌道の一部を示す。図3に示されるように、ノズル140は、ノズル140の外周方向全体に洗浄水を噴出する。
図8及び図9に示すように、水位108は、要介護者が浴槽本体101に入る前の水位である。例えば、浴槽本体101には水位108(所定水位)まで自動的に湯をはる機能が搭載されており、水位108は、例えば、浴槽本体101の上端(溢れ面109)の70%〜80%の水位である。ノズル140から噴出された洗浄水は、水位108と溢れ面109との間の領域A1にかかるように調整される。すなわち、上述したノズル140の噴出角度や、水圧等を調整することで、洗浄水が領域A1にかかるように調整されている。
浴槽本体101においては、内壁面のうち、人が入っていない状態の水位(水位108)と人が入った状態の水位(溢れ面109)との間の領域A1が最も汚れやすい。この浴槽本体101においては、洗浄水が浴槽本体101の内壁面のうち人が入っていない状態の水位(水位108)よりも高い位置にかけられる。
すなわち、ノズル140における洗浄水の噴出角度は、噴出された洗浄水が、水位108より高い位置、かつ、溢れ面109を越えない位置にかけられる角度となっている。したがって、このノズル140によれば、浴槽本体101の内壁面のうち汚れが強い位置に洗浄水を適切にかけることができる。そして、浴槽本体101の内壁面に向かって噴出された洗浄水は内壁面において下方に垂れるため、浴槽本体101を全体的に洗浄することができる。
<2.自動洗浄の方法>
次に、上記のように構成された風呂システムにおける自動洗浄について、図10も参照しつつ説明する。図10は、風呂システム1における自動洗浄の流れを示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、図8及び図9に示すように、浴槽100に風呂蓋20を配置した状態で、介護作業者がリモコン400を介して浴槽100の自動洗浄・お湯はりの開始指示を行なうと開始される。
次に、上記のように構成された風呂システムにおける自動洗浄について、図10も参照しつつ説明する。図10は、風呂システム1における自動洗浄の流れを示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、図8及び図9に示すように、浴槽100に風呂蓋20を配置した状態で、介護作業者がリモコン400を介して浴槽100の自動洗浄・お湯はりの開始指示を行なうと開始される。
まず、介護作業者によって自動洗浄・お湯はりの開始指示が行なわれると、制御機200は、開放状態となるように排水口130を制御する(ステップS100)。
その後、制御機200は、所定時間が経過したかを判定する(ステップS110)。所定時間は、予め定められた時間であり、例えば、水位108まで貯められた湯の排水が終了する時間にマージンを加えた時間である。所定時間が経過するまで、制御機200は待機する(ステップS110においてNO)。
所定時間が経過したと判定されると(ステップS110においてYES)、湯の排水が完了しているため、制御機200は、ノズル140に洗浄水を供給し、浴槽本体101の洗浄を開始する(ステップS120)。例えば、制御機200は、洗剤水のノズル140への供給と、濯ぎ水のノズル140への供給とを複数回繰り返すことによって、浴槽本体101の洗浄を行なう。
浴槽本体101の洗浄が完了すると、制御機200は、閉鎖状態となるように排水口130を制御する(ステップS130)。その後、制御機200は、蛇口110に湯を供給することによって、浴槽100への給水を開始する(ステップS140)。水位108までの給水が終了することによって、本フローチャートに示される処理は終了する。
<3.特徴>
以上のように、本実施形態によれば、次の効果を得ることができる。
(1)上記のように、ノズル140からの洗浄水は、水位108と溢れ面109との間の領域A1に当たるように噴出されるが、一部は、浴槽本体101から外部に飛散することがある。そこで、自動洗浄中に、上記のような風呂蓋20によって浴槽本体101の上部開口を塞ぐことで、洗浄水が浴槽本体101の外部に飛散するのを防止することができる。
以上のように、本実施形態によれば、次の効果を得ることができる。
(1)上記のように、ノズル140からの洗浄水は、水位108と溢れ面109との間の領域A1に当たるように噴出されるが、一部は、浴槽本体101から外部に飛散することがある。そこで、自動洗浄中に、上記のような風呂蓋20によって浴槽本体101の上部開口を塞ぐことで、洗浄水が浴槽本体101の外部に飛散するのを防止することができる。
(2)風呂蓋20の下面は、中央線221に向かって傾斜しているため、自動洗浄中に風呂蓋20の下面に付着した洗浄水(泡を含む)を傾斜面に沿って中央線221付近まで流すことができる。したがって、風呂蓋20の支持部21と框との間に洗浄水(特に泡)が溜まるのを防止することができる。なお、ノズル140から充円錐状に洗浄水が噴射されると、中央線221付近に流れた洗浄水をしっかりと洗い流すことができる。
<4.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。以下、変形例について説明する。但し、以下の変形例は適宜組合せ可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。以下、変形例について説明する。但し、以下の変形例は適宜組合せ可能である。
<4−1>
上記実施形態では、風呂蓋20を分割可能としているが、一体的に形成することもできる。また、3以上に分割することもできる。
上記実施形態では、風呂蓋20を分割可能としているが、一体的に形成することもできる。また、3以上に分割することもできる。
<4−2>
上記実施形態では、風呂蓋20の本体部21は、中央線221に向かって平坦な面を組み合わせることで傾斜面を形成しているが、例えば、図11に示すように、本体部22を下方に凸の曲面状に形成することもできる。すなわち、本体部22の下面は、中央付近に向かって傾斜するように形成されていればよい。あるいは、図12に示すように、支持部21の代わりに、本体部22の端部に突部材23を配置し、この突部材23を框の上に配置することもできる。
上記実施形態では、風呂蓋20の本体部21は、中央線221に向かって平坦な面を組み合わせることで傾斜面を形成しているが、例えば、図11に示すように、本体部22を下方に凸の曲面状に形成することもできる。すなわち、本体部22の下面は、中央付近に向かって傾斜するように形成されていればよい。あるいは、図12に示すように、支持部21の代わりに、本体部22の端部に突部材23を配置し、この突部材23を框の上に配置することもできる。
<4−3>
上記実施形態では、風呂蓋20の下面を中心付近に向かって傾斜するように形成しているが、一方向に傾斜するように形成することもできる。例えば、図13に示すように、風呂蓋20を板状の本体部205と、本体部205の長手方向の一端部の下面に配置された突部材(支持部材)206とで構成することができる。突部材206は、本体部205の長手方向の一端部において、短手方向に延びる棒状の部材である。そして、図14に示すように、風呂蓋20を浴槽100に配置する際には、突部材206を框の第1短手部104に配置し、本体部205の他端部を第2短手部106に配置する。これにより、本体部205が、第1短手部105から第2短手部106に向かって下方に傾斜するように配置される。
上記実施形態では、風呂蓋20の下面を中心付近に向かって傾斜するように形成しているが、一方向に傾斜するように形成することもできる。例えば、図13に示すように、風呂蓋20を板状の本体部205と、本体部205の長手方向の一端部の下面に配置された突部材(支持部材)206とで構成することができる。突部材206は、本体部205の長手方向の一端部において、短手方向に延びる棒状の部材である。そして、図14に示すように、風呂蓋20を浴槽100に配置する際には、突部材206を框の第1短手部104に配置し、本体部205の他端部を第2短手部106に配置する。これにより、本体部205が、第1短手部105から第2短手部106に向かって下方に傾斜するように配置される。
風呂蓋20をこのように構成すると、本体部205の下面に付着した洗浄水が、本体部205の一端部側から他端部側に流れる。そして、他端部側においては、ノズル140からの濯ぎ水によって洗浄水が洗い流される。したがって、風呂蓋20の他端部と框との間に洗浄水が溜まるのを防止することができる。特に、ノズルから空円錐状に洗浄水が噴射されると、框付近に洗浄水をしっかりと当てることができ、泡などをきれいに洗い流すことができる。
なお、突部材206の構成は、特には限定されず、本体部205が傾斜するように構成されていればよい。したがって、突部材206は、棒状の部材以外であってもよく、少なくとも一つ以上の円柱状、多角柱状等の部材で構成されていてもよい。また、突部材206を本体部22の長手方向の端部に配置することもできる。あるいは、図15に示すように、本体部22の一端部を折り曲げることで本体部22を傾斜するようにもできる。
<4−4>
上記実施形態において、風呂蓋の本体部は、板状に形成されているが、変形可能なシート状の材料で形成することもできる。この点について、図16〜図18を参照し5つ説明する。
上記実施形態において、風呂蓋の本体部は、板状に形成されているが、変形可能なシート状の材料で形成することもできる。この点について、図16〜図18を参照し5つ説明する。
図16及び図17に示すように、この風呂蓋は、樹脂材料などで形成された可撓性を有するシート状の本体部209を備えており、この本体部209によって浴槽本体101の上部開口を塞ぐようになっている。但し、本体部209において、浴槽の蛇口110と干渉する角部には、矩形状の切り欠き207が形成されている。但し、蛇口110がない浴槽に用いられる場合には、切り欠き207を設けない。また、本体部209の周縁には、本体部209を框の上面に着脱自在に固定するための複数の固定部材208が取り付けられている。図16の例では、本体部209の角部を含む7箇所に固定部材208が取り付けられているが、本体部209を框の上面に固定することができれば、固定部材208の数は特には限定されない。
図17の拡大図に示すように、各固定部材208は、本体部209の下面に設けられた吸盤251と、この吸盤251に取り付けられ、本体部209の上面から突出する紐材252とを備えている。したがって、吸盤251を框の上面に押しつければ、吸盤251が固定される。一方、紐材252を引っ張れば、吸盤251が框の上面から離脱する。したがって、これら複数の固定部材208により、本体部209を框の上面に着脱自在に固定することができる。なお、固定部材208が設けられている本体部209の周縁は、シートを折り返すなどして多層としてもよいし、単層であってもよい。
また、本体部209の中央付近には、貫通孔が形成された固定具253が設けられている。図18に示すように、この固定具253は、紐材254を介して浴室の壁面などに設けられた吊り下げ具255に吊り下げられる。すなわち、本体部209は、変形可能なシート状の材料で形成されているため、使用しないときには、浴槽の壁面に吊り下げることができる。
以上のように構成された風呂蓋はシート状の材料で形成されているため、図17に示すように、浴槽本体101の上部開口を覆うように配置されたときには、本体部209の重量で中央付近が下方に突出するように湾曲する。すなわち、本体部209の下面には、その中央付近に向かって傾斜する傾斜面が形成される。したがって、上述した各風呂蓋と同様に、本体部209の下面に付着した洗浄水(泡を含む)を傾斜面に沿って中央付近まで流すことができる。したがって、框付近に洗浄水(特に泡)が溜まるのを防止することができる。
なお、本体部209を框に固定するための固定部材208の構成は特には限定されず、框の上面に着脱自在に固定できるのであれば、種々の構成が可能である。また、本体部209の形状は浴槽本体101の形状に応じて適宜形成すればよい。さらに、固定具253は、必ずしも必要ではなく、必要に応じて設ければよい。
<4−5>
本発明に係る風呂蓋は、上記実施形態のような自動洗浄装置が設けられた浴槽以外にも適用可能である。すなわち、洗浄水の噴射が自動で制御されたものに限られず、底面から洗浄水が供給される浴槽全般に適用することができる。
本発明に係る風呂蓋は、上記実施形態のような自動洗浄装置が設けられた浴槽以外にも適用可能である。すなわち、洗浄水の噴射が自動で制御されたものに限られず、底面から洗浄水が供給される浴槽全般に適用することができる。
101 浴槽本体
20 風呂蓋
22,205,209 本体部
208 固定部材
253 固定具
206 突部材(支持部材)
20 風呂蓋
22,205,209 本体部
208 固定部材
253 固定具
206 突部材(支持部材)
Claims (6)
- 底面から洗浄水が供給される浴槽に配置される、風呂蓋であって、
少なくとも一部が、前記浴槽の框の上面に配置され、当該浴槽の上部開口を塞ぐように構成された本体部を備え、
前記本体部が、前記浴槽に配置されたとき、当該本体部において前記浴槽の内部を向く内側面が、少なくとも一方向に傾斜するように構成されている、風呂蓋。 - 前記本体部の内側面の一端部に設けられた支持部材を備えており、
前記本体部が、前記浴槽に配置されたとき、前記支持部材が、前記浴槽の框の上面に配置可能となっており、これによって、前記内側面が、前記一端部から他端部へ向けて傾斜するように構成されている、請求項1に記載の風呂蓋。 - 前記本体部が、前記浴槽に配置されたとき、前記本体部の内側面が、当該本体部の中央に向かって下方に傾斜するように構成されている、請求項1に記載の風呂蓋。
- 前記本体部の周縁に設けられ、前記浴槽の框に着脱自在に固定可能な複数の固定部材をさらに備え、
前記本体部はシート状に形成されている、請求項1に記載の風呂蓋。 - 前記本体部の中央付近に取り付けられ、当該本体部を吊り下げるための固定具をさらに備えている、請求項4に記載の風呂蓋。
- 浴槽と、
前記浴槽の底面に配置されるノズルを有し、当該ノズルから空円錐状の洗浄水を噴射させるように構成された自動洗浄装置と、
請求項1から5のいずれかに記載の風呂蓋と、
を備えている、風呂システム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022025298A1 (ja) | 2020-07-31 | 2022-02-03 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 | 組換えワクシニアウイルス |
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-
2019
- 2019-02-21 JP JP2019029411A patent/JP2020130717A/ja active Pending
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