JP2019041525A - Pwmコンバータの昇圧率が制御されるモータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】許容停電時間が長く発熱量が小さい、低コストかつ省スペースのPWMコンバータを有するモータ駆動装置を提供する。【解決手段】モータ駆動装置1は、交流電源2側から供給された交流電力をPWM制御により直流電力に変換してDCリンクへ供給するPWMコンバータ11と、DCリンクに設けられ、直流電力を蓄積し得るDCリンクコンデンサ12と、DCリンクにおける直流電力をモータ駆動のための交流電力に変換して出力するインバータ13と、PWMコンバータ11からDCリンクへの直流電力の供給遮断中に、インバータ13がDCリンクコンデンサ12に蓄積されている直流電力を変換することにより出力される交流電力にてモータ3を駆動することができるよう、交流電源2側から入力される交流電圧の波高値に対するPWMコンバータ11が出力する直流電圧の値の割合である昇圧率を制御する昇圧率制御部14と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、PWMコンバータの昇圧率が制御されるモータ駆動装置に関する。
工作機械、鍛圧機械、射出成形機、あるいは各種ロボット内のモータを駆動するモータ駆動装置においては、交流電源側から供給された交流電力を直流電力に一旦変換したのちさらに交流電力に変換し、この交流電力を駆動軸ごとに設けられたモータの駆動電力として用いている。モータ駆動装置は、交流電源側から供給された交流電力を整流して直流電力を出力するコンバータ(整流器)と、コンバータの直流側であるDCリンクに接続され、DCリンクの直流電力とモータの駆動電力もしくは回生電力である交流電力とを相互電力変換するインバータ(逆変換器)とを備え、当該インバータの交流側に接続されたモータの速度、トルク、もしくは回転子の位置を制御する。コンバータの直流出力側とインバータの直流入力側とを接続するDCリンクには、DCリンクコンデンサが設けられている。DCリンクコンデンサは、コンバータの直流出力の脈動分を抑えるための平滑コンデンサとしての機能と、直流電力を蓄積し得る蓄電器としての機能とを有する。
近年、モータ駆動装置におけるコンバータとして、モータ減速時に生じる回生電力を交流電源側に戻すことができるPWM制御方式のコンバータ(以下、単に「PWMコンバータ」と称する。)が広く用いられている。PWMコンバータは、半導体スイッチング素子およびこれに逆並列に接続されたダイオードのブリッジ回路で構成され、内部の半導体スイッチング素子のスイッチング動作がPWM制御されて、交流電源側の交流電力とDCリンク側の直流電力との間で電力変換を行う。PWMコンバータは、力率がほぼ1で、DCリンクにおける直流電圧を、交流電源側から入力される交流電圧の波高値以上の所望の電圧に昇圧することができる利点がある。交流電源側から入力される交流電圧の波高値に対するPWMコンバータが出力する直流電圧の値の割合(すなわち、PWMコンバータが出力する直流電圧の値/交流電源側から入力される交流電圧の波高値×100[%])は、「昇圧率」と称される。PWMコンバータの電力変換動作を昇圧率にて制御することにより、DCリンクにおける直流電圧を所望の値に調整することができる。
例えば、交流リアクトルを介して交流電源に接続されたPWMコンバータと、前記PWMコンバータの直流側に接続された平滑コンデンサと、その平滑コンデンサの電圧を電圧源とする負荷装置と、平滑コンデンサの電圧が直流電圧指令値に基づく電圧になるように前記PWMコンバータの入力電流を制御するPWMコンバータ装置において、平滑コンデンサへの充電電流を指示する手段を有し、起動時にその充電電流指令に基づいて平滑コンデンサの電圧を直流電圧指令に指示された設定電圧まで、昇圧するようにPWMコンバータを制御することを特徴とするPWMコンバータが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、一方の電極を接地した電力用コンデンサを設定電圧まで繰り返し充電するためのコンデンサの充電装置であって、3相3線式で1相が接地された交流電源を入力とし、V結線のダイオード整流器またはPWMコンバータ回路構成で整流・平滑し、前記交流電源の接地相および電力用コンデンサの接地電極に対して正負の直流電圧出力を得るコンバータ部と、前記コンバータ部の正負の直流出力でリアクトルに短絡電流を流す第1の半導体スイッチを有し、この半導体スイッチのオフ制御で該リアクトルから電力用コンデンサへの充電電流路形成用ダイオードを通して電力用コンデンサに昇圧した充電電流を供給する非絶縁形の昇圧チョッパ回路とを備えたことを特徴とするコンデンサの充電装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
例えば、低電圧交流電源から入力される交流電力をPWM制御により直流電力へ変換するPWMコンバータと、前記直流電力を受電し、モータを駆動するための交流電力へ変換するインバータと、前記PWMコンバータと前記インバータとの間に接続された蓄電器と、を備え、前記PWMコンバータは、入出力電流あるいは入出力電力をある設定された値に制限するように動作し、低電圧交流電源から、モータを駆動するために必要な電圧より低い電圧を供給され、出力電圧であるDCリンク電圧をモータ駆動可能な電圧まで昇圧することにより、前記蓄電器の容量を削減することを特徴とするモータ駆動装置が知られている(例えば、特許文献3参照。)。
特開平10−304668号公報 特開2004−15939号公報 特開2016−144374号公報
停電により交流電源からPWMコンバータへの交流電力の供給が遮断されると、PWMコンバータは、交流電力を直流電力に変換する電力変換動作を行えなくなり、DCリンクへは直流電力が供給されなくなる。ただし、DCリンクに設けられたDCリンクコンデンサには直流電力が蓄積されているので、交流電源の停電発生中であっても、インバータがDCリンクコンデンサに蓄積されている直流電力を変換することにより出力される交流電力にて、モータをある程度は駆動することはできる。交流電源の停電発生中においてインバータがDCリンクコンデンサに蓄積されている直流電力を変換することにより出力される交流電力にてモータを駆動することができる時間期間(以下、「許容停電時間」と称する。)の長さは、停電発生時のDCリンクコンデンサに蓄積されていた直流電力の量とインバータの出力とで決まる。つまり、交流電源の停電発生中においてモータを駆動することができる許容停電時間は、モータ駆動装置の停電に対する耐性のひとつの目安といえる。
正常時においてPWMコンバータを高い昇圧率にて制御している場合において、交流電源の停電が発生すると、停電発生時点においてDCリンクコンデンサに蓄積されている直流電力の量は多いので、交流電源の停電発生中においてモータを駆動することができる許容停電時間は長くなる。しかしながら、PWMコンバータ及びインバータのスイッチング損失による発熱が大きくなる欠点がある。また、DCリンク上にあるブリーダ抵抗、バランス抵抗、及びLED点灯用の電流制限抵抗、コンデンサの寄生抵抗などに代表されるモータ駆動装置内の抵抗成分による発熱が大きくなる欠点がある。
一方、正常時においてPWMコンバータを低い昇圧率にて制御している場合において、交流電源の停電が発生すると、停電発生時点においてDCリンクコンデンサに蓄積されている直流電力の量は少ないため、交流電源の停電発生中における許容停電時間は短くなる欠点がある。ただし、PWMコンバータ及びインバータのスイッチング損失による発熱が小さくなり、また、DCリンク上の抵抗成分による発熱は小さくなる。
このように、PWMコンバータを有するモータ駆動装置においては、従来より、PWMコンバータの制御に用いられる昇圧率を高くすると許容停電時間が長くなるがPWMコンバータ及びインバータのスイッチング損失とDCリンク上の抵抗成分による発熱量は大きくなり、昇圧率を低くするとPWMコンバータやインバータのスイッチング損失、DCリンク上の抵抗成分による発熱量は小さくなるが許容停電時間が短くなるという問題がある、例えば、許容停電時間を長くしかつPWMコンバータ及びインバータのスイッチング損失、DCリンク上の抵抗成分による発熱量を小さくするために、DCリンクコンデンサの容量を大きくしたり無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply等)を増設したりする対応も考えられるが、コスト及び設置面積が増大するという問題がある。したがって、許容停電時間が長くPWMコンバータ及びインバータのスイッチング損失とDCリンク上の抵抗成分による発熱量が小さい、低コストかつ省スペースのPWMコンバータを有するモータ駆動装置の実現が望まれている。
本開示の一態様では、モータ駆動装置は、交流電源側から供給された交流電力をPWM制御により直流電力に変換してDCリンクへ供給するPWMコンバータと、DCリンクに設けられ、直流電力を蓄積し得るDCリンクコンデンサと、DCリンクにおける直流電力をモータ駆動のための交流電力に変換して出力するインバータと、PWMコンバータからDCリンクへの直流電力の供給遮断中にインバータがDCリンクコンデンサに蓄積されている直流電力を変換することにより出力される交流電力にてモータを駆動することができるよう、交流電源側から入力される交流電圧の波高値に対するPWMコンバータが出力する直流電圧の値の割合である昇圧率を制御する昇圧率制御部と、を備える。
本開示の一態様によれば、許容停電時間が長くPWMコンバータ及びインバータのスイッチング損失とDCリンク上の抵抗成分による発熱量が小さい、低コストかつ省スペースのPWMコンバータを有するモータ駆動装置を実現することができる。
一実施形態によるモータ駆動装置のブロック図である。 第1の実施例において、モータを一定速で回転させる際に停電が発生した場合におけるモータ駆動に必要なインバータ出力(駆動必要電力量)、モータ回転速度、及び昇圧率の関係を例示する図である。 第1の実施例において、モータを加速させる際に停電が発生した場合におけるモータ駆動に必要なインバータ出力(駆動必要電力量)、モータ回転速度、及び昇圧率の関係を例示する図である。 切削加工機に第1の実施例によるモータ駆動装置を組み込んだ場合におけるモータ駆動に必要なインバータ出力(駆動必要電力量)、モータ回転速度、及び昇圧率の関係を例示する図である。 切削加工機に第2の実施例によるモータ駆動装置を組み込んだ場合におけるモータ駆動に必要なインバータ出力(駆動必要電力量)、モータ回転速度、及び昇圧率の関係を例示する図である。 切削加工機に第2の実施例によるモータ駆動装置を組み込んだ場合において、モータの加速開始前後に交流電源側の停電が発生したときにモータ駆動に必要なインバータ出力(駆動必要電力量)、モータ回転速度、及び昇圧率の関係を例示する図である。 切削加工機に第3の実施例によるモータ駆動装置を組み込んだ場合におけるモータ駆動に必要なインバータ出力(駆動必要電力量)、モータ回転速度、及び昇圧率の関係を例示する図である。 さらなる実施形態によるモータ駆動装置のブロック図である。
以下図面を参照して、PWMコンバータの昇圧率が制御されるモータ駆動装置について説明する。しかしながら、本発明は、図面又は以下に説明される実施形態に限定されるものではないことを理解されたい。各図面において、同様の部材には同様の参照符号が付けられている。また、理解を容易にするために、これらの図面は縮尺を適宜変更している。
図1は、一実施形態によるモータ駆動装置のブロック図である。ここでは、一例として、交流電源2に接続されたモータ駆動装置1により交流モータ(以下、単に「モータ」と称する。)3を制御する場合について説明する。交流電源2及びモータ3の相数は本実施形態を特に限定するものではなく、例えば三相であっても単相であってもよい。なお、図1に示す実施形態では、交流電源2を三相交流電源とし、モータ3を三相交流モータとした。また、モータ3の種類についても本実施形態を特に限定するものではなく、例えば誘導モータであっても同期モータであってもよい。また、図1では、説明を簡明にするために、DCリンクコンデンサ12の電圧を初期充電する初期充電部については図示を省略している。
一実施形態によるモータ駆動装置1は、PWMコンバータ11と、DCリンクコンデンサ12と、インバータ13と、昇圧率制御部14とを備える。
PWMコンバータ11は、交流電源2側から供給された交流電力をPWM制御により直流電力に変換してDCリンクへ供給する。PWMコンバータ11は、交流直流変換部21と、入力電源電圧検出部22と、DCリンク電圧検出部23と、停電検出部16とを有する。なお、図1では、一例として、入力電源電圧検出部22、DCリンク電圧検出部23及び停電検出部16をPWMコンバータ11内に設けたが、これらのうちのいくつかまたは全てを、PWMコンバータ11の外部に設けてもよい。
PWMコンバータ11内の交流直流変換部21は、スイッチング素子及びこれに逆並列に接続されたダイオードのブリッジ回路からなり、制御装置100から受信したPWM制御に基づく駆動指令に応じて各スイッチング素子がオンオフ制御されることにより、交流電源2側の交流電力とDCリンクにおける直流電力との間で電力変換する。図1に示す実施形態では、交流電源2を三相交流電源としたので、交流直流変換部21は三相のブリッジ回路として構成されるが、交流電源2が単相交流電源である場合は単相のブリッジ回路で構成される。交流直流変換部21内のスイッチング素子の例としては、FETなどのユニポーラトランジスタ、バイポーラトランジスタ、IGBT、サイリスタ、GTOなどがあるが、スイッチング素子の種類自体は本実施形態を限定するものではなく、その他のスイッチング素子であってもよい。なお、後述する昇圧率制御部14が、交流電源側2から入力される交流電圧の波高値に対するPWMコンバータ11が出力する直流電圧の値の割合(すなわち、PWMコンバータ11が出力する直流電圧の値/交流電源3側から入力される交流電圧の波高値×100[%])である「昇圧率」を適宜変更することにより、交流直流変換部21が出力する直流電圧の値が制御される。
入力電源電圧検出部22は、交流電源2側から入力される交流電圧の値を検出する。入力電源電圧検出部22により検出された交流電圧の値は、昇圧率制御部14及び停電検出部16へ送られる。
DCリンク電圧検出部23は、PWMコンバータ11が出力する直流電圧(すなわち、DCリンクコンデンサ12に印加される電圧)の値を検出する。DCリンク電圧検出部23により検出された直流電圧の値は、昇圧率制御部14及びインバータ制御部41へ送られる。
停電検出部16は、入力電源電圧検出部22によって検出された交流電源2側から入力される交流電圧の値に基づいて、交流電源2側に停電発生を検出する。以下、「停電」と記載したときは、交流電源2側の停電を指す。停電検出部16による停電発生の有無についての判定基準には、モータ駆動装置1の交流電源2側の交流電圧値の停電判断基準となる停電電圧閾値と、モータ駆動装置1の交流電源2側の交流電圧値が停電電圧閾値未満である状態の継続時間である停電時間閾値とが含まれる。停電検出部16は、入力電源電圧検出部22によって検出された交流電源2側から入力される交流電圧の値が停電電圧閾値未満である状態が停電時間閾値以上にわたって継続した場合に、停電が発生したと判定する。停電検出部16による判定結果は、昇圧率制御部14へ送られる。停電検出部16は、例えばソフトウェアプログラム形式で構築され、PWMコンバータ11内に設けられた演算処理装置(図示せず)がこのソフトウェアプログラムに従って動作することで、停電検出部16の機能を実現する。あるいは、停電検出部16は、各種電子回路とソフトウェアプログラムとの組み合わせで構築され、各部の機能を実現するソフトウェアプログラムを書き込んだ半導体集積回路として構築されてもよい。なお、図1では、一例として停電検出部16をPWMコンバータ11内に設けたが、PWMコンバータ11の外部に設けてもよく、例えば制御装置100内に設けてもよい。停電検出部16を制御装置100内に設ける場合は、停電検出部16は、ソフトウェアプログラム形式で構築され、制御装置100内の演算処理装置にこのソフトウェアプログラムを動作させることで停電検出部16の機能を実現する。
PWMコンバータ11の交流入力側には、電磁接触器4及び交流リアクトル5が接続される。電磁接触器4は、制御装置100から受信した指令に応じて、交流電源2とPWMコンバータ11との間を結ぶ電路を開閉する。電磁接触器4の例としては、リレーやパワー半導体スイッチング素子などがある。
DCリンクコンデンサ12は、PWMコンバータ11の直流出力側とインバータ13の直流入力側とを接続するDCリンクに設けられる。DCリンクコンデンサ12は、DCリンクにおいて直流電力を蓄積する機能及びPWMコンバータ11の直流出力の脈動分を抑える機能を有する。DCリンクコンデンサ12には例えばブリーダ抵抗6が並列接続される。ブリーダ抵抗6以外に、バランス抵抗やLED点灯用電流制限抵抗などの抵抗器をDCリンクに設けてもよい。
インバータ13は、PWMコンバータ11に対してDCリンクを介して接続される。インバータ13は、DCリンクにおける直流電力をモータ駆動のための交流電力に変換して出力する。インバータ13は、直流交流変換部31と、電力量計算部15とを有する。電力量計算部15は、例えばソフトウェアプログラム形式で構築され、インバータ13内に設けられた演算処理装置(図示せず)がこのソフトウェアプログラムに従って動作することで、電力量計算部15の機能を実現する。あるいは、電力量計算部15は、各種電子回路とソフトウェアプログラムとの組み合わせで構築され、各部の機能を実現するソフトウェアプログラムを書き込んだ半導体集積回路として構築されてもよい。なお、図1では、一例として、電力量計算部15をインバータ13内に設けたが、この変形例として、インバータ13の外部に設けてもよく、例えば制御装置100内に設けてもよい。電力量計算部15を制御装置100内に設ける場合は、電力量計算部15は、ソフトウェアプログラム形式で構築され、制御装置100内の演算処理装置にこのソフトウェアプログラムを動作させることで電力量計算部15の機能を実現する。
インバータ13内の直流交流変換部31は、例えば、スイッチング素子及びこれに逆並列に接続されたダイオードのブリッジ回路からなり、制御装置100内のインバータ制御部41から受信した駆動指令に基づき各スイッチング素子がオンオフ制御されることにより、DCリンクにおける直流電力とモータ3の駆動電力または回生電力である交流電力との間で電力変換する。図1に示す実施形態では、モータ3を三相交流モータとしたので、直流交流変換部31は三相のブリッジ回路として構成されるが、モータ3が単相交流モータである場合は単相のブリッジ回路で構成される。なお、直流交流変換部31内のスイッチング素子の例としては、FETなどのユニポーラトランジスタ、バイポーラトランジスタ、IGBT、サイリスタ、GTOなどがあるが、スイッチング素子の種類自体は本実施形態を限定するものではなく、その他のスイッチング素子であってもよい。インバータ13は、後述するインバータ制御部41によって制御される。より詳細には、インバータ13内の直流交流変換部31は、インバータ制御部41から受信した駆動指令に基づき内部のスイッチング素子をスイッチング動作させ、DCリンクにおける直流電力を、モータ3を駆動するための所望の電圧及び所望の周波数を有する交流電力に変換する(逆変換動作)。これにより、モータ3は、例えば電圧可変及び周波数可変の交流電力に基づいて動作することになる。また、モータ3の例えば減速時などで回生電力が発生することがあるが、この場合、インバータ13内の直流交流変換部31は、インバータ制御部41から受信した駆動指令に基づき内部のスイッチング素子をスイッチング動作させ、モータ3で発生した交流の回生電力を直流電力へ変換して直流リンクへ戻す(順変換動作)。
電力量計算部15は、許容停電時間中にモータ3を駆動するのに必要な直流電力の量である駆動必要電力量を計算する。電力量計算部15による駆動必要電力量の計算処理の詳細については後述する。
制御装置100は、昇圧率制御部14及びインバータ制御部31を有する。昇圧率制御部14及びインバータ制御部31は、ソフトウェアプログラム形式で構築され、制御装置100内の演算処理装置にこのソフトウェアプログラムを動作させることで各部の機能を実現している。
昇圧率制御部14は、PWMコンバータ11からDCリンクへの直流電力の供給遮断中にインバータ13がDCリンクコンデンサ12に蓄積されている直流電力を変換することにより出力される交流電力にてモータを駆動することができるよう、昇圧率を制御する。すなわち、昇圧率制御部14は、交流電源2側の停電によるPWMコンバータ11からDCリンクへの直流電力の供給遮断中にインバータ13が出力する交流電力にてモータ3を駆動することができる時間期間として予め設定した許容停電時間に基づいて、昇圧率を制御する。昇圧率制御部14による昇圧率の制御には例えばPWM制御方式が用いられる。昇圧率制御部14による昇圧率の制御の詳細については後述する。
インバータ制御部41は、DCリンクにおける直流電力とモータ3の駆動電力または回生電力である交流電力との間で電力変換を行うインバータ13を制御する。インバータ制御部41は、速度検出器(図示せず)によって検出されたモータ3の(回転子の)速度(速度フィードバック)、モータ3の巻線に流れる電流(電流フィードバック)、所定のトルク指令、及びモータ3の動作プログラムなどに基づいて、モータ3の速度、トルク、または回転子の位置を制御するための駆動指令を生成する。インバータ制御部41によって作成された駆動指令に基づいて、インバータ13による電力変換動作が制御される。インバータ制御部41によるインバータ13の制御には例えばPWM制御方式が用いられる。なお、ここで定義したインバータ制御部41の構成はあくまでも一例であって、例えば、位置指令作成部、トルク指令作成部、及びスイッチング指令作成部などの用語を含めてインバータ制御部41の構成を規定してもよい。
続いて、昇圧率制御部14による昇圧率の制御について、より詳細に説明する。
交流電源2側で停電が発生しPWMコンバータ11からDCリンクへの直流電力の供給が遮断された場合、交流電源2側の停電が解消されるまで、インバータ13がDCリンクコンデンサ12に蓄積されている直流電力を変換することにより出力される交流電力のみにてモータ3を駆動することができれば、交流電源2側の停電があってもモータ3の駆動を継続することができる。本実施形態では、交流電源2側の停電によるPWMコンバータ11からDCリンクへの直流電力の供給遮断中にインバータ13が出力する交流電力にてモータ3を駆動することができる時間期間として、許容停電時間を予め設定しておく。昇圧率制御部14は、仮に交流電源2側で停電が発生しPWMコンバータ11からDCリンクへの直流電力の供給が遮断されたとしても、少なくとも許容停電時間中はモータ3を駆動することができる分だけの電力がDCリンクコンデンサ12に蓄積されていることになるよう、昇圧率を制御する。このような昇圧率制御部14による昇圧率の制御は、正常時または交流電源2側の停電発生時に限らず常に実行される。したがって、交流電源2側で停電が発生しPWMコンバータ11からDCリンクへの直流電力の供給が遮断されたとしても、その直流電力の供給が遮断された時間期間が許容停電時間以内であれば、モータ3は、インバータ13がDCリンクコンデンサ12に蓄積されている直流電力を変換することにより出力される交流電力にて、継続して駆動する。
交流電源2側で停電が発生した直後の時点におけるDCリンクコンデンサ12の直流電圧の値をV2[V]、DCリンクコンデンサ12の静電容量をC[F]としたとき、停電が発生した直後の時点においてDCリンクコンデンサ12に蓄積されている電力量Wf[J]は、式1で表される。
Figure 2019041525
モータ3を駆動するのに必要最低限のDCリンクコンデンサ12の直流電圧の値をV1[V]としたとき、予め設定される停電許容時間Tの間に、モータ3を駆動するのに使用可能なDCリンクコンデンサ12に蓄積されている直流電力の量Wm[J]は、式2で表される。換言すれば、式2で表される電力量Wm[J]とは、停電が発生してPWMコンバータ11からDCリンクへの直流電力の供給が遮断されたと仮定したときに、停電発生時点から、DCリンクコンデンサ12に蓄積された直流電力(より正確には、この直流電力をインバータ13が変換して生成した交流電力)に基づいて駆動するモータ3が停電許容時間Tが経過する時点までの間に消費される電力量を意味する。すなわち、DCリンクコンデンサ12には、停電が発生した直後の時点では1/2×CV2 2の直流電力が蓄積されており、停電許容時間Tが経過する時点では1/2×CV1 2の直流電力が蓄積されている。
Figure 2019041525
停電発生によりPWMコンバータ11からDCリンクへの直流電力の供給が遮断された場合において許容停電時間T中にモータ3を駆動し続けるために必要な電力量である駆動必要電力量をWs[J]としたとき、式3で表される関係を満たす必要がある。
Figure 2019041525
式2及び式3より、停電発生によりPWMコンバータ11からDCリンクへの直流電力の供給が遮断された場合において許容停電時間T中にモータ3を駆動し続けるためには、停電が発生した直後の時点におけるDCリンクコンデンサ12の直流電圧の値V2[V]は、式4で表される関係を満たす必要がる。
Figure 2019041525
交流電源2側で停電が発生した直後の時点におけるDCリンクコンデンサ12の直流電圧の値V2[V]は、交流電源2側から入力される交流電圧の波高値V3[V]、PWMコンバータ11の昇圧率A[%]を用いて式5のように表される。
Figure 2019041525
式4に式5を代入すると、式6が得られる。
Figure 2019041525
よって、停電発生によりPWMコンバータ11からDCリンクへの直流電力の供給が遮断された場合において許容停電時間T中にモータ3を駆動し続けるためには、PWMコンバータ11の昇圧率Aを式6で表される値に設定すればよい。本実施形態による昇圧率制御部14では、仮に停電発生によりPWMコンバータ11からDCリンクへの直流電力の供給が遮断されたとしても、少なくとも許容停電時間Tの間はモータ3を駆動することができる分だけの電力量がDCリンクコンデンサ12に蓄積されていることになるよう、正常時または停電発生時に限らず、式6に従って昇圧率Aを制御する。換言すれば、昇圧率制御部14が式6に従って昇圧率Aを制御するということは、昇圧率制御部14が、DCリンクコンデンサ12に蓄積されている許容停電時間T中にモータ3を駆動するのに使用可能な直流電力の量Wmが、許容停電時間T中にモータ3を駆動し続けるために必要な電力量である駆動必要電力量Wsよりも大きくなるよう、式3に従って昇圧率Aを制御することを意味する。停電発生によりPWMコンバータ11からDCリンクへの直流電力の供給が遮断されたとしても、その直流電力の供給が遮断された時間期間の長さが許容停電時間T以内であれば、モータ3は、インバータ13がDCリンクコンデンサ12に蓄積されている直流電力を変換することにより出力される交流電力にて、駆動されることができる。
続いて、電力量計算部15による駆動必要電力量Wsの計算処理について、より詳細に説明する。
電力量計算部15は、許容停電時間T中にモータ3を駆動するのに必要な直流電力の量である駆動必要電力量Wsを計算する。駆動必要電力量Wsは、インバータ出力またはモータ出力に基づいて計算することができる。
インバータ出力を用いた計算方法によれば、電力量計算部15は、許容停電時間Tの間にインバータ13が出力する電力の総量に基づいて、駆動必要電力量Ws[J]として算出する。時刻tにおけるインバータ13が出力する交流電流をi(t)[A]、交流電圧をv(t)[V]としたとき、インバータ13の出力Pi(t)[W]は式7で表される。
Figure 2019041525
よって、許容停電時間T中における駆動必要電力量Wsは式8で表される。
Figure 2019041525
インバータ出力を用いた計算方法によれば、電力量計算部15は、式8で表されるように、許容停電時間Tの間にわたってインバータ13が出力する電力Pi(t)を積算することで、駆動必要電力量Wsを算出する。
また、モータ出力を用いた計算方法によれば、電力量計算部15は、許容停電時間Tの間おけるモータ3の出力の総量に基づいて、駆動必要電力量Ws[J]として算出する。時刻tにおけるモータ3の回転速度をω(t)[rpm]、トルクをN(t)[N・m]としたとき、モータ3の出力Pm(t)[W]は式9で表される。
Figure 2019041525
よって、許容停電時間T中における駆動必要電力量Wsは式10で表される。
Figure 2019041525
モータ出力を用いた計算方法によれば、電力量計算部15は、式10で表されるように、許容停電時間T中にわたってモータ3の出力Pm(t)を積算することで、駆動必要電力量Wsを算出する。
続いて、昇圧率制御部14による昇圧率の制御の実施例を列記する。以下の各実施例では、インバータ出力を用いて駆動必要電力量Wsを計算する場合について説明するが、モータ出力を用いて駆動必要電力量Wsを計算する場合にも同様に適用可能である。
第1の実施例では、電力量計算部15による駆動必要電力量Wsの計算処理に際し、式7で表されるインバータ13の出力Pi(t)が一定値であると近似して、昇圧率制御部14の演算処理量を低減する。すなわち、式8で表される駆動必要電力量Wsは、「時刻tstartの時点におけるインバータ13の出力の値(一定値)×許容停電時間T」のように単純化される。
図2は、第1の実施例において、モータを一定速で回転させる際に停電が発生した場合におけるモータ駆動に必要なインバータ出力(駆動必要電力量)、モータ回転速度、及び昇圧率の関係を例示する図である。ここでは一例として、時刻t3から時刻t4までの間において、時刻tstartから時刻tendまでの間に発生する停電によりPWMコンバータ11からDCリンクへの直流電力の供給が遮断された場合であっても、モータ3を一定速で回転させることができる昇圧率制御部14による昇圧率の制御について説明する。許容停電時間Tとして、時刻tstartから時刻tendまでの停電発生時間期間に相当する長さよりも大きい値を設定する。第1の実施例では、電力量計算部15は、インバータ13の出力Pi(t)が一定値であると近似し、駆動必要電力量Wsを「時刻tstartの時点におけるインバータ13の出力の値(一定値)×許容停電時間T」として計算する。電力量計算部15により算出された駆動必要電力量Wsは、図2の領域B1と一致する。このことは、モータ3を一定速で回転させる場合においては、インバータ13の出力Pi(t)が一定値であると近似して算出された「時刻tstartの時点におけるインバータ13の出力の値(一定値)×許容停電時間T」で表される駆動必要電力量Wsを用いた昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御の下で、停電発生時点にDCリンクコンデンサ12に蓄積されていた電力量にて賄うことができることを意味している。したがって、モータ3を一定速で回転させる際は、昇圧率制御部14は、DCリンクコンデンサ12に蓄積されているモータ3を駆動するのに使用可能な直流電力の量Wmが駆動必要電力量Wsよりも大きくなるよう、昇圧率Aを制御していれば、許容停電時間T内に収まる停電が発生してもモータ3の駆動を継続することができる。
図3は、第1の実施例において、モータを加速させる際に停電が発生した場合におけるモータ駆動に必要なインバータ出力(駆動必要電力量)、モータ回転速度、及び昇圧率の関係を例示する図である。ここでは一例として、モータ3を加速させるべき時刻t1から時刻t2までの間において、時刻tstartから時刻tendまでの間に発生する停電によりPWMコンバータ11からDCリンクへの直流電力の供給が遮断された場合であっても、モータ3を加速させることができる昇圧率制御部14による昇圧率の制御について説明する。第1の実施例では、電力量計算部15は、インバータ13の出力Pi(t)が一定値であると近似して駆動必要電力量Wmを計算するが、これを図3に表すと、駆動必要電力量Wmは、領域B1に相当する部分となる。しかしながら、時刻t1から時刻t2までの間においてモータ3を加速させるには図3に示すようにインバータ13の出力を上げる必要があるので、モータ3の加速に際しては領域B2に相当する電力量が不足する。そのため、モータ3を加速させる場合においては、領域B2の電力量不足により、時刻tendより前の時刻で、モータ3を駆動することができなくなる。そこで、モータ3を加速させる場合においては、式2で表されたDCリンクコンデンサ12に蓄積されている電力量Wm[J]に、モータ3を駆動するには不足する領域B2に相当する電力量が補われるように、昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行う。具体的には、例えば次の2通りが考えられる。
例えば、モータ3を加速させる場合においては、式2で表されたDCリンクコンデンサ12に蓄積されている電力量Wm[J]に、領域B2に相当する電力量に相当するM1(>0)[J]を加算することにより得られる式11で表される電力量が、DCリンクコンデンサ12に蓄積されるよう、昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行う。すなわち、昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行うに際し、DCリンクコンデンサ12に蓄積されているモータ3を駆動するのに使用可能な直流電力の量Wmとして、式11で表される電力量を用いる。
Figure 2019041525
また例えば、モータ3を加速させる場合においては、不足する領域B2に相当する電力量が補われるよう、式2で表されたDCリンクコンデンサ12に蓄積されている電力量Wm[J]にM2(>1)を乗算することにより得られる式12で表される電力量が、DCリンクコンデンサ12に蓄積されるよう、昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行う。すなわち、昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行うに際し、DCリンクコンデンサ12に蓄積されているモータ3を駆動するのに使用可能な直流電力の量Wmとして、式12で表される電力量を用いる。
Figure 2019041525
このように、モータ3を加速させる場合においては、式11または式12に示すような電力量WmがDCリンクコンデンサ12に蓄積されるよう、昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行う。このように制御することで、モータ3を加速する際においても、DCリンクコンデンサ12に蓄積されているモータ3を駆動するのに使用可能な直流電力の量Wmは、駆動必要電力量Wsよりも大きくなるので、仮に許容停電時間T内に収まる停電が発生したとしてもモータ3の駆動を継続することができる。
図4は、切削加工機に第1の実施例によるモータ駆動装置を組み込んだ場合におけるモータ駆動に必要なインバータ出力(駆動必要電力量)、モータ回転速度、及び昇圧率の関係を例示する図である。ここでは一例として、第1の実施例によるモータ駆動装置を組み込んだ切削加工機を、以下のような期間に分けて動作させる場合について説明する。図4において、時刻t0から時刻t1までの間をモータ3が完全に停止している停止期間、時刻t1から時刻t2までの間をモータ3を切削加工に適した回転速度まで加速させる加速期間とする。また、時刻t2から時刻t3までの間をモータ3が切削加工に適した回転速度に到達し時刻t3からの切削加工に備えている待機期間、時刻t3から時刻t4までの間をモータ3が切削加工に適した回転速度を維持しながら切削加工を行っている加工期間とする。また、時刻t4から時刻t5までの間を切削加工が終了しモータ3が切削加工に適した回転速度を維持している終了準備期間、時刻t5から時刻t6までの間をモータ3を減速させる減速期間、時刻t6以降をモータ3が完全に停止している停止期間とする。
時刻t0から時刻t1までの停止期間では、モータ3は停止しているので、インバータ13はモータ3に駆動電力を供給する必要はない。この間、昇圧率制御部14は昇圧率Aを一定値に制御し、昇圧率Aは、モータ駆動装置1内の発熱を小さくするために低い方が望ましい。
時刻t1から時刻t2までの加速期間では、インバータ制御部41の制御により、インバータ13は、モータ3を加速するために出力を増加させる。このため、図3を参照して説明したように、モータ駆動に必要なインバータ出力(駆動必要電力量)が増加する。これに合わせて昇圧率制御部14は、昇圧率Aを上昇させるが、この間は、式11または式12に示すような電力量WmがDCリンクコンデンサ12に蓄積されるよう昇圧率Aを上昇させる。このように制御することで、モータ3を加速する際においても、DCリンクコンデンサ12に蓄積されているモータ3を駆動するのに使用可能な直流電力の量Wmが、駆動必要電力量Wsよりも大きくなるので、仮に許容停電時間T内に収まる停電が発生したとしても、モータ3の駆動を継続することができる。
時刻t2から時刻t3までの待機期間では、モータ3が切削加工に適した回転速度に到達しているが、まだ切削加工は行われていないのでモータ3の負荷は軽い。したがって、インバータ制御部41の制御により、インバータ13は、軽負荷の下でモータ3が切削加工に適した回転速度を維持する程度まで、出力が低下する。この間、図2を参照して説明したように、昇圧率制御部14は、DCリンクコンデンサ12に蓄積されているモータ3を駆動するのに使用可能な直流電力の量Wmが駆動必要電力量Wsよりも大きくなるよう、昇圧率Aを制御する。なお、図4に示す例では、インバータ13の出力が低下しているので昇圧率Aも低下させているが、時刻t3から開示される切削加工に備えて、昇圧率Aを低下させずに例えば時刻t2の時点の昇圧率Aを維持しておいてもよい。
時刻t3から時刻t4までの加工期間では、切削加工によりモータ3の負荷が増加するので、モータ3は切削加工に適した回転速度に維持されるよう、インバータ制御部41の制御により、インバータ13は高出力に維持される。これに合わせて昇圧率制御部14は、昇圧率Aを高く設定する。この間、図2を参照して説明したように、昇圧率制御部14は、DCリンクコンデンサ12に蓄積されているモータ3を駆動するのに使用可能な直流電力の量Wmが駆動必要電力量Wsよりも大きくなるよう、昇圧率Aを制御する。
時刻t4から時刻t5までの終了準備期間では、切削加工が終了しているので、モータ3の負荷は軽い。したがって、インバータ制御部41の制御により、インバータ13は、軽負荷の下でモータ3が切削加工に適した回転速度を維持する程度まで、出力が低下する。これに合わせて昇圧率制御部14は、昇圧率Aを低く設定する。この間も、図2を参照して説明したように、昇圧率制御部14は、DCリンクコンデンサ12に蓄積されているモータ3を駆動するのに使用可能な直流電力の量Wmが駆動必要電力量Wsよりも大きくなるよう、昇圧率Aを制御する。
時刻t5から時刻t6までの減速期間では、インバータ制御部41の制御により、インバータ13は、モータ3の減速により発生した交流の回生電力を直流電力に変換してDCリンクへ戻す。この間、DCリンクコンデンサ12には、モータ3から回生されたエネルギーが蓄積されるが、昇圧率制御部14は、昇圧率Aを維持もしくは低下させることでモータ3から回生されたエネルギーをPWMコンバータ11を介して交流電源2側へ戻してもよいし、昇圧率Aを増加させてモータ3から回生されたエネルギーをDCリンクコンデンサ12に蓄積させてもよい。
時刻t6以降の停止期間における昇圧率制御部14の動作は、時刻t0から時刻t1までの停止期間におけるものと同様である。
続いて、昇圧率制御部14による昇圧率の制御の第2の実施例について説明する。第2の実施例は、駆動必要電力量Wsが小さい時は上述の第1の実施例における昇圧率制御部14による昇圧率の制御を適用し、駆動必要電力量Wsが大きい時は、駆動必要電力量Wsをインバータ13の出力の最大値(一定値)に設定して、昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行うものである。
図5は、切削加工機に第2の実施例によるモータ駆動装置を組み込んだ場合におけるモータ駆動に必要なインバータ出力(駆動必要電力量)、モータ回転速度、及び昇圧率の関係を例示する図である。ここでは一例として、第2の実施例によるモータ駆動装置を組み込んだ切削加工機を、上述の図4における第1の実施例による切削加工機と同様に動作させた場合について説明する。判定処理に用いる閾値として、例えば、時刻t2から時刻t3までの待機期間における駆動必要電力量Wsより大きく、かつ時刻t1から時刻t2までの加速期間または時刻t3から時刻t4までの加工期間における駆動必要電力量Wsよりも小さい値を、予め設定しておく。インバータ13の出力が閾値より大きくなったか否かの判定は、昇圧率制御部14により行われる。昇圧率制御部14は、駆動必要電力量Wsがこの閾値より大きくなった場合、駆動必要電力量Wsをインバータ13の出力の最大値(一定値)に設定して、昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行う。
図5に示す例では、切削加工機の各動作期間のうち、インバータ13の出力が閾値より大きくなるのは、時刻t1から時刻t2までの加速期間と、時刻t3から時刻t4までの加工期間である。よって、これらの期間では、駆動必要電力量Wsをインバータ13の出力の最大値(一定値)に設定して、図5に示すように昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行う。特に、時刻t1から時刻t2までの加速期間についていえば、第1の実施例ではインバータ13の出力の増加に対応して昇圧率Aを増加させたが、第2の実施例では、駆動必要電力量Wsをインバータ13の出力の最大値(一定値)に設定したので、昇圧率Aは一定値となる。なお、図5に示す例では、時刻t1から時刻t2までの加速期間と、時刻t3から時刻t4までの加工期間とで昇圧率Aを同じとしたが、異なるようにしてもよい。時刻t0から時刻t1までの停止期間、時刻t2から時刻t3までの待機期間、時刻t4から時刻t5までの終了準備期間、時刻t5から時刻t6までの減速期間、及び時刻t6以降の停止期間では、インバータ13の出力は閾値より小さいので、昇圧率制御部14は第1の実施例で説明したものと同様の昇圧率Aの制御を行う。
このように第2の実施例においては、駆動必要電力量Wsが所定の閾値より大きくなった場合、駆動必要電力量Wsをインバータ13の出力の最大値(一定値)に設定して、昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行う。駆動必要電力量Wsが所定の閾値より大きくなった場合に設定されるインバータ13の出力の最大値は、インバータ13自体の最大出力を用いてもよいし、モータ駆動装置1に組み込まれた際にインバータ13が出力することができる最大値を用いてもよい。特に後者の場合は、理論値を用いてもよく、モータ駆動装置1に組み込まれたインバータ13の出力の最大値の実測値を用いてもよく、任意の固定値を用いてもよい。第2の実施例は、第1の実施例に比べてPWMコンバータ11の発熱量が増大するものの、第1の実施例について図3を参照して説明したようなモータ3を駆動するのに必要な電力量が不足する可能性が少なくなる利点がある。
図6は、切削加工機に第2の実施例によるモータ駆動装置を組み込んだ場合において、モータの加速開始前後に交流電源側の停電が発生したときにモータ駆動に必要なインバータ出力(駆動必要電力量)、モータ回転速度、及び昇圧率の関係を例示する図である。例えば図6に示すように、交流電源2側の停電が、モータ3の加速を開始する時刻t1より前の時刻tstartで発生し、時刻t1より後の時刻tendで解消される場合を考える。なお、図6に示す例では、説明を簡明なものにするために、閾値を0に設定する。上述のように第2の実施例では、駆動必要電力量Wsが閾値より大きくなった場合、駆動必要電力量Wsをインバータ13の出力の最大値(一定値)に設定して、昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行う。図6に示す例では、時刻t1において、モータ3を加速させるためにインバータ制御部41の制御によりインバータ13の出力が増加する。インバータ13の出力が閾値(0)より大きくなるので、昇圧率制御部14は、駆動必要電力量Wsをインバータ13の出力の最大値(一定値)に設定し、昇圧率Aの制御を行う。モータ3の加速期間中の停電発生に備えて昇圧率Aが上昇するのは時刻t1以降であるので、時刻t1をまたがる停電が発生すると、時刻tstartから時刻t1までの間は昇圧率Aがまだ上昇していないので、モータ3の加速に際して領域B2に相当する電力量が不足してしまう。そこで、例えば、モータ3の加速を開始する時刻t1より前の段階で、駆動必要電力量Wsをインバータ13の出力の最大値(一定値)に設定した昇圧率Aの制御を開始し、モータ3の加速に必要な電力を確保する。この場合、例えばモータ3を駆動するための動作プログラムにてモータ3の加速開始時点を先読みして昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を開始するか、あるいは、事前のシミュレーションや実験により、モータ3を加速させるためのインバータ13の出力の増加のタイミング(図6の例では時刻t1)を把握しておき、駆動必要電力量Wsをインバータ13の出力の最大値(一定値)に設定した昇圧率Aの制御を行うタイミングを昇圧率制御部14の動作プログラムに予め規定しておけばよい。また例えば、図3を参照して説明したモータ3の加速の際の式11または式12に従った昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行ってもよい。
続いて、昇圧率制御部14による昇圧率の制御の第3の実施例について説明する。上述の第1及び第2の実施例では、インバータ13の出力を一定値に近似した駆動必要電力量Wsを用いて、昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行った。これに対して、第3の実施例は、式7で表されるインバータ13の出力Pi(t)の時間変化に対応して計算された駆動必要電力量Wsを用いて。昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行う。駆動必要電力量Wsの近似を伴う第1及び第2の実施例では、モータ3の加速の際における停電発生のタイミングによってはモータ3を駆動するための電力が不足する可能性がある。モータ3の加速時におけるこのような対処するために、第1の実施例では式11または式12に示すような電力量WmがDCリンクコンデンサ12に蓄積されるよう昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行い、第2の実施例ではモータ3の加速開始時点を先読みして昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行うか式11または式12に示すような電力量WmがDCリンクコンデンサ12に蓄積されるよう昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行った。これに対し、第3の実施例では、式7で表されるインバータ13の出力Pi(t)の時間変化に対応して計算された駆動必要電力量Wsを用いて昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行う。このように制御することにより、どのようなタイミングで停電が発生してもモータ3を駆動するための電力が不足することはなく、また、余分に電力を確保することもないので、モータ駆動装置1の発熱も抑えることができる。
インバータ13の出力Pi(t)の時間変化に対応して計算された駆動必要電力量Wsをそのまま昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行うと、インバータ13の出力Pi(t)の時間変化が昇圧率Aの時間変化にほぼそのまま対応することになるので、第3の実施例では、インバータ13の出力Pi(t)の時間変化を先読みして制御率Aの制御を行う。例えばモータ3を駆動するための動作プログラムにてモータ3を実際に動作させてインバータ13の出力Pi(t)の時間変化を実測したり、モータ3を駆動するための動作プログラムをコンピュータ上でシミュレーション動作させてインバータ13の出力Pi(t)の時間変化を把握することで、式8に基づく駆動必要電力量Wsを事前に計算しておき、駆動必要電力量Wsを用いた昇圧率Aの制御に関する動作プログラムを予め作成しておく。シミュレーションは、コンピュータの代わりに制御装置で行ってもよく、この場合は、シミュレーションを行うと同時に、昇圧率Aの制御を行ってもよい。
図7は、切削加工機に第3の実施例によるモータ駆動装置を組み込んだ場合におけるモータ駆動に必要なインバータ出力(駆動必要電力量)、モータ回転速度、及び昇圧率の関係を例示する図である。ここでは一例として、第3の実施例によるモータ駆動装置を組み込んだ切削加工機を、上述の図4における第1の実施例による切削加工機と同様に動作させた場合について説明する。
時刻t0から時刻t1までの停止期間では、モータ3は停止しているので、インバータ13はモータ3に駆動電力を供給する必要はない。図6を参照して説明したように、仮にモータ3の加速を開始する時刻t1の前後で交流電源2側に停電が発生するとモータ3を駆動するための電力量が不足する可能性があるので、モータ3の加速を開始する時刻t1よりも許容停電時間Tだけ前の時刻t7で、昇圧率制御部14は、昇圧率Aを上昇させる制御を開始する。これにより、仮にモータ3の加速を開始する時刻t1の前後で許容停電時間T内に収まる停電が発生したとしても、モータ3を駆動するための電力量を確保することができるのでモータ3は時刻t1で加速を開始することができる。なお、時刻t0から時刻t7までの間は、昇圧率制御部14は昇圧率Aを一定値に制御し、昇圧率Aは、モータ駆動装置1内の発熱を小さくするために低い方が望ましい。
時刻t1から時刻t2までの加速期間では、インバータ制御部41の制御により、インバータ13は、モータ3を加速するために出力を増加させる。これに合わせて昇圧率制御部14は、昇圧率Aを上昇させる。ただし、時刻t2でモータ3の加速が終了しモータ3は軽負荷の下で回転させればよいことになるので、時刻t2でインバータ13の出力が低下することになる、つまり、時刻t2に近づくにつれ、停電に備えて確保すべき電力量は小さくて済む。よって、モータ3の軽負荷の下での回転を開始する時刻t2よりも許容停電時間Tだけ前の時刻t8で、昇圧率制御部14は、昇圧率Aを低下させる制御を開始する。これにより、仮に時刻t1から時刻t2までの加速期間中に許容停電時間T内に収まる停電が発生したとしても、モータ3を駆動するための電力量を確保することができるとともに、特に時刻t8から時刻t2までの間は、昇圧率Aを低下させることによりDCリンクコンデンサ12の電圧が下がり、過剰な電力が蓄積されないので、モータ駆動装置1の発熱量を抑えることができる。
時刻t2から時刻t3までの待機期間では、モータ3が切削加工に適した回転速度に到達しているので、インバータ制御部41の制御により、インバータ13は、軽負荷の下でモータ3が切削加工に適した回転速度を維持する程度の、低い出力を維持する。これに合わせて昇圧率制御部14は、昇圧率Aを低く設定する。ただし、時刻t3で切削加工が開始されモータ3の負荷が増加するので、時刻t3から時刻t4まではインバータ13の出力は高出力を維持することになる。つまり、時刻t3に近づくにつれ、停電に備えて確保すべき電力量を大きくしておく必要がある。よって、切削加工が開始されモータ3の負荷が増加する時刻t3よりも許容停電時間Tだけ前の時刻t9で、昇圧率制御部14は、昇圧率Aを上昇させる制御を開始する。これにより、仮に時刻t2から時刻t3までの待機期間中に許容停電時間T内に収まる停電が発生したとしても、モータ3を駆動するための電力量を確保することができる。また、仮に切削加工を開始する時刻t3の前後で許容停電時間T内に収まる停電が発生したとしても、モータ3を駆動するための電力量を確保することができる。
時刻t3から時刻t4までの加工期間では、切削加工によりモータ3の負荷が増加するので、モータ3は切削加工に適した回転速度に維持されるよう、インバータ制御部41の制御により、インバータ13は高出力に維持される。これに合わせて昇圧率制御部14は、昇圧率Aを高く設定する。ただし、時刻t4で切削加工が終了しモータ3は軽負荷の下で回転させればよいことになるので、時刻t4でインバータ13の出力が低下することになる、つまり、時刻t4に近づくにつれ、停電に備えて確保すべき電力量は小さくて済む。よって、モータ3の軽負荷の下での回転を開始する時刻t4よりも許容停電時間Tだけ前の時刻t10で、昇圧率制御部14は、昇圧率Aを低下させる制御を開始する。これにより、仮に時刻t3から時刻t4までの加工期間中に許容停電時間T内に収まる停電が発生したとしても、モータ3を駆動するための電力量を確保することができるとともに、特に時刻t10から時刻t4までの間は、昇圧率Aを低下させることによりDCリンクコンデンサ12の電圧が下がり、過剰な電力が蓄積されないので、モータ駆動装置1の発熱量を抑えることができる。
時刻t4から時刻t5までの終了準備期間では、切削加工が終了しているので、モータ3の負荷は軽い。したがって、インバータ制御部41の制御により、インバータ13は、軽負荷の下でモータ3が切削加工に適した回転速度を維持する程度まで、出力が低下する。これに合わせて昇圧率制御部14は、昇圧率Aを低く設定する。
時刻t5から時刻t6までの減速期間では、インバータ制御部41の制御により、インバータ13は、モータ3の減速により発生した交流の回生電力を直流電力に変換してDCリンクへ戻す。この間、DCリンクコンデンサ13には、モータ3から回生されたエネルギーが蓄積されるが、昇圧率制御部14は、昇圧率Aを維持もしくは低下させることでモータ3から回生されたエネルギーをPWMコンバータ11を介して交流電源2側へ戻してもよいし、昇圧率Aを増加させてモータ3から回生されたエネルギーをDCリンクコンデンサ12に蓄積させてもよい。
時刻t6以降の停止期間における昇圧率制御部14の動作は、時刻t0から時刻t7までの停止期間におけるものと同様である。
図7に示した例では、切削加工機におけるモータ3の状態によりインバータ13の出力は時刻t1、t2、t3、t4、t5及びt6で大きく切り換わるが、昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御に関しては、インバータ13の出力の切り換えに先行した時刻t7、t8、t9及びt10で、大きく切り換わる。このように第3の実施例では、インバータ13の出力Pi(t)の時間変化を先読みして昇圧率Aの制御を行う。
以上説明したように、本実施形態によれば、交流電源2側の停電によるPWMコンバータ11からDCリンクへの直流電力の供給遮断中にインバータ13が出力する交流電力にてモータ3を駆動することができる許容停電時間Tを予め設定し、昇圧率制御部14は、仮に交流電源2側で停電が発生しPWMコンバータ11からDCリンクへの直流電力の供給が遮断されたとしても、少なくとも許容停電時間T中はモータ3を駆動することができる分だけの電力がDCリンクコンデンサ12に蓄積されていることになるよう、昇圧率Aを制御する。したがって、停電発生によりPWMコンバータ11からDCリンクへの直流電力の供給が遮断されたとしても、その直流電力の供給が遮断された時間期間が許容停電時間T以内であれば、モータ3は、インバータ13がDCリンクコンデンサ12に蓄積されている直流電力を変換することにより出力される交流電力にて、駆動することができる。許容停電時間Tは、ユーザによって任意に設定することが可能である。昇圧率制御部14は、仮に交流電源側の停電によりPWMコンバータ11からDCリンクへの直流電力の供給遮断があってもモータ3を駆動することができる程度の電力がDCリンクコンデンサ12に蓄積されるよう、設定された許容停電時間Tの長さに基づいて昇圧率Aを制御する。昇圧率制御部14により昇圧率Aが動的に変更されることで、モータ駆動装置1のスイッチング損失や抵抗成分による発熱が抑制される。したがって、許容停電時間Tを長くしかつ抵抗成分の発熱量を小さくするために、従来のようにDCリンクコンデンサの容量を大きくしたり無停電電源装置を増設したりする必要が無いので、許容停電時間Tが長くモータ駆動装置1のスイッチング損失や抵抗成分の発熱量が小さい、低コストかつ省スペースのPWMコンバータ11を有するモータ駆動装置1を実現することができる。
許容停電時間Tは、ユーザによって任意に設定可能であるが、許容停電時間Tの長さを超えた想定外の停電の発生が発生すると、モータ3が停止して、モータ3、モータ3を駆動するモータ駆動装置1、モータ駆動装置1が組み込まれた機器が故障もしくはワークが破損する可能がある。そこで、本開示のさらなる実施形態として、停電検出部16による停電発生の検出時点から許容停電時間経過後も交流電源2側の停電が継続していた場合、モータ3並びに当該モータ3が設けられた機械及び部材の損傷を防ぐための保護動作を行うようにしてもよい。
図8は、さらなる実施形態によるモータ駆動装置のブロック図である。本実施形態では、図1〜図7を参照して説明した実施形態において、さらに、停電検出部16による停電発生の検出時点から許容停電時間T経過後も交流電源2側の停電が継続していた場合に、モータ3、当該モータ3が設けられた機械、及び当該モータ3が接続された部材(例えば工具やワークなど)の損傷を防ぐための保護動作を行う保護動作部16をさらに備える。
例えば、式2で表されたDCリンクコンデンサ12に蓄積されている電力量Wm[J]に、保護動作部17がモータ3に対して保護動作させるのに必要な電力量WP[J]を加算することにより得られる式13で表される電力量が、DCリンクコンデンサ12に蓄積されるよう、昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行う。
Figure 2019041525
また例えば、式2で表されたDCリンクコンデンサ12に蓄積されている電力量Wm[J]において、モータ3を駆動するのに必要最低限のDCリンクコンデンサ12の直流電圧の値V1[V]を、保護動作部17がモータ3に対して保護動作させるのに必要な電力量がDCリンクコンデンサ12に蓄積されるときのDCリンクコンデンサ12の電圧V4に置き換えることにより式14で表される電力量が、DCリンクコンデンサ12に蓄積されるよう、昇圧率制御部14による昇圧率Aの制御を行う。
Figure 2019041525
保護動作部16は、許容停電時間Tを超える停電が発生した場合は、モータ3、当該モータ3が設けられた機械、及び当該モータ3が接続された部材(例えば工具やワークなど)の損傷を防ぐための保護動作を、モータ3が行うよう、インバータ制御部41に対して指令する。この指令を受けて、インバータ制御部41は、インバータ13に対してDCリンクコンデンサ13に蓄積された直流電力を交流電力に変換してモータ3へ供給するよう制御し、モータ3に対して、モータ3自体、当該モータ駆動装置1が設けられた機械、及び当該モータ3が接続された部材(例えば工具やワークなど)の損傷を防ぐための各種保護動作を行わせ、その後モータ3の動作を停止させる。保護動作には、例えば、モータ3が設けられた機械、モータ3が接続された工具及び当該工具により加工されるワークの損傷を防ぐための退避動作や安全停止動作などがある。
なお、これ以外の回路構成要素については図1に示す回路構成要素と同様であるので、同一の回路構成要素には同一符号を付して当該回路構成要素についての詳細な説明は省略する。
1 モータ駆動装置
2 交流電源
3 モータ
4 電磁接触器
5 交流リアクトル
6 ブリーダ抵抗
11 PWMコンバータ
12 DCリンクコンデンサ
13 インバータ
14 昇圧率制御部
15 電力量計算部
16 停電検出部
17 保護動作部
21 交流直流変換部
22 入力電源電圧検出部
23 DCリンク電圧検出部
31 直流交流変換部
41 インバータ制御部
100 制御装置

Claims (6)

  1. 交流電源側から供給された交流電力をPWM制御により直流電力に変換してDCリンクへ供給するPWMコンバータと、
    前記DCリンクに設けられ、直流電力を蓄積し得るDCリンクコンデンサと、
    前記DCリンクにおける直流電力をモータ駆動のための交流電力に変換して出力するインバータと、
    前記PWMコンバータから前記DCリンクへの直流電力の供給遮断中に前記インバータが前記DCリンクコンデンサに蓄積されている直流電力を変換することにより出力される交流電力にてモータを駆動することができるよう、交流電源側から入力される交流電圧の波高値に対する前記PWMコンバータが出力する直流電圧の値の割合である昇圧率を制御する昇圧率制御部と、
    を備える、モータ駆動装置。
  2. 前記昇圧率制御部は、交流電源側の停電による前記PWMコンバータから前記DCリンクへの直流電力の供給遮断中に前記インバータが出力する交流電力にてモータを駆動することができる時間期間として予め設定した許容停電時間に基づいて、前記昇圧率を制御する、請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記許容停電時間中にモータを駆動するのに必要な直流電力の量である駆動必要電力量を計算する電力量計算部を備え、
    前記昇圧率制御部は、前記DCリンクコンデンサに蓄積されている前記許容停電時間中にモータを駆動するのに使用可能な直流電力の量が、前記駆動必要電力量よりも大きくなるよう、前記昇圧率を制御する、請求項2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記電力量計算部は、前記許容停電時間中に前記インバータの出力に基づいて、前記駆動必要電力量を算出する、請求項3に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記電力量計算部は、前記許容停電時間中おけるモータ出力の総量に基づいて、前記駆動必要電力量を算出する、請求項3に記載のモータ駆動装置。
  6. 交流電源側の停電発生を検出する停電検出部と、
    前記停電検出部による停電発生の検出時点から前記許容停電時間経過後も交流電源側の停電が継続していた場合、モータ、当該モータが設けられた機械、及び当該モータが接続された部材の損傷を防ぐための保護動作を行う保護動作部と、
    をさらに備える、請求項2〜5のいずれか一項に記載のモータ駆動装置。
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