JP2003111493A - 電動機駆動システム - Google Patents

電動機駆動システム

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JP2003111493A
JP2003111493A JP2001293577A JP2001293577A JP2003111493A JP 2003111493 A JP2003111493 A JP 2003111493A JP 2001293577 A JP2001293577 A JP 2001293577A JP 2001293577 A JP2001293577 A JP 2001293577A JP 2003111493 A JP2003111493 A JP 2003111493A
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Masato Koyama
正人 小山
Michio Kataoka
道雄 片岡
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流ラインの電圧値に応じて適切な制御がで
きる電動機駆動システムを提供すること。 【解決手段】 本発明に係る電動機駆動システムは、商
用電源1と、商用電源1から出力される電力を直流電力
に変換して直流ラインに出力する第1の電力変換器3
と、直流ライン4に電気的に接続され直流ライン4から
供給される電力により駆動する電動機5と、直流ライン
4と電動機5との間に配置され電動機5の駆動を制御す
る電動機駆動器6と、直流ライン4に電気的に接続さ
れ、放電時に直流ライン4に電力を放電し、充電時に直
流ライン4の電力により充電される蓄電手段7と、直流
ライン4の電圧を検出しこの検出結果に基づいて蓄電手
段7の充電/放電を制御する制御手段9とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流ライン共通方
式の電動機駆動システムに関し、特に商用電源を用いた
直流ライン共通方式の電動機駆動システムに関する。
【0002】
【従来の技術】直流ライン共通方式の電動機駆動システ
ムでは、変圧器、ダイオード整流回路を介して一台の商
用電源を直流ラインに接続し、この直流ラインに各々イ
ンバータ回路を介して複数の電動機を接続するようにし
ている。そのため、このような直流ライン共通方式で
は、商用電源からの電力を直流電力に変換して直流ライ
ンに供給するダイオード整流回路が一台ですみ、電動機
駆動システムの構成を簡単化できるようになっている。
【0003】このような電動機駆動システムでは、商用
電源が停電すると、直流ラインに電力が供給できなくな
り、直流ラインに接続されている電動機の運転継続がで
きなくなってしまう。そこで、商用電源とは別にバック
アップ電源を用意し、商用電源が停電した場合にこのバ
ックアップ電源により、電動機の運転継続を可能にする
電動機駆動システムが提案されている。
【0004】図5はこのような従来の電動機駆動システ
ムを示す図で、特開平9−168244号公報に開示さ
れた従来の電動機駆動システムを示す図である。図にお
いて、101は商用交流電源母線、102は遮断器、1
03は停電検出器、104は交流を直流に変換する整流
器、105は蓄電池、106は直流母線(直流ライ
ン)、107〜109は遮断器、110、111は逆変
換インバータ、112、113は電磁接触器、114、
115は交流電動機、116は直流負荷、117は直流
電圧検出器、118は速度制御設定器、119は停電警
報器である。
【0005】この従来の電動機駆動システムでは、正常
時には、商用交流電源母線101からの交流電力が整流
器104で直流に変換されて直流母線106に供給され
る。そして、直流母線106の直流電力は遮断器10
7、108を介してインバータ110、111に供給さ
れて交流に逆変換され、電磁接触器112、113を介
して電動機114、115に供給される。さらに、この
正常時には、直流母線106の直流電力で蓄電池105
が充電されるようになっている。
【0006】一方、停電検出器103が商用交流電源1
01の停電を検出すると、直ちに蓄電池105が直流電
力を放電するようになっている。その結果、蓄電池10
5の電力が直流母線106に供給され、交流電動機11
4、115が継続運転できるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の電動機駆動シス
テムは上記のようになされていたので、直流ラインの電
圧値に応じて適切な放電、充電動作をすることができな
かった。そのため、交流電動機が急速減速するような緊
急停止時などの場合には、交流電動機の回転エネルギー
がインバータを介して直流電力に供給され直流ラインの
電圧値が上昇することになるが、この場合、この上昇分
の電圧値を蓄電池で吸収するようになっておらず、直流
ラインの電圧値は上昇したままの状態になる。その結
果、直流ラインに接続されている素子(例えば平滑コン
デンサ)に過電圧がかかり、この素子が破損してしまう
という問題点があった。
【0008】また、蓄電池で設定される放電量、充電量
が実際の直流ラインの電圧値に対して適した値になって
いない場合には、適切な放充電効率を得られなかった
り、性能劣化や破損を生じるという問題点があった。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、直流ラインの電圧値に応じて適切な制御
ができる電動機駆動システムを提供するものである。
【0010】また、蓄電手段の充放電の効率の向上、又
は性能劣化の防止が可能な電動機駆動システムを提供す
るものである。
【0011】また、交流電動機の急速減速させるような
場合に、コンデンサ等の素子の破損等が生じない電動機
駆動システムを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる電動機駆
動システムは、商用電源と、上記商用電源から出力され
る電力を直流電力に変換して直流ラインに出力する第1
の電力変換器と、上記直流ラインに電気的に接続され上
記直流ラインから供給される電力により駆動する電動機
と、上記直流ラインと上記電動機との間に配置され上記
電動機の駆動を制御する電動機駆動器と、上記直流ライ
ンに電気的に接続され、放電時に上記直流ラインに電力
を放電し、充電時に上記直流ラインの電力により充電さ
れる蓄電手段と、上記直流ラインの電圧を検出しこの検
出結果に基づいて上記蓄電手段の充電/放電を制御する
制御手段とを備えている。
【0013】また、直流ラインと蓄電手段との間に配置
され、放電時に上記蓄電手段から出力される電力を直流
電力に変換し、充電時に上記直流ラインから入力される
直流電力を交流電力に変換する第2の電力変換器を備
え、制御手段が、上記第2の電力変換器を制御すること
で、上記蓄電手段の充電/放電を制御するようにしても
よい。
【0014】また、制御手段が、直流ラインの電圧がほ
ぼ一定になるように、上記蓄電手段の充電/放電を制御
するようにしてもよい。
【0015】また、制御手段が、直流ラインの電圧値を
検出する電圧検出手段と、上記電圧検出手段で検出され
た電圧値に応じて電流指令値を求める電流指令値生成手
段と、蓄電手段の充電電流又は放電電流が許容値を超え
ないように、上記電流指令値生成手段で生成された電流
指令値の値を補正する電流指令値補正手段とを備え、上
記電流指令値に応じて蓄電手段の充電/放電を制御する
ようにしてもよい。
【0016】さらに、制御手段が、直流ラインの電圧値
を検出する電圧検出手段と、上記電圧検出手段で検出さ
れた電圧値に応じて電流指令値を求める電流指令値生成
手段と、蓄電手段の出力電圧を検出する蓄電手段電圧検
出手段と、上記蓄電手段の出力電圧が許容値を超えた場
合に、上記電流指令値生成手段で生成された電流指令値
の値を0に補正する電流指令値補正手段とを備え、上記
電流指令値に応じて蓄電手段の充電/放電を制御するよ
うにしてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの実施の
形態1の電動機駆動システムの構成を示す図である。図
において、1は商用電源、2は変圧器、3は商用電源1
から出力される電力を直流電力に変換して直流ライン4
に出力する第1の電力変換器としてのダイオード整流回
路、4はダイオード整流回路3の出力側に接続される直
流ラインで、この直流ライン4は正極ライン4a、負極
ライン4bとで構成されている。
【0018】5は直流ライン4に電気的に接続された電
動機5で、この電動機5としては、例えば誘導電動機な
どの交流電動機などを用いればよい。6は直流ライン4
と電動機5との間に配置され電動機5の駆動を制御する
電動機駆動器で、この電動機駆動器6は、例えば直流ラ
イン4に接続された平滑コンデンサ6aと、入力端子が
平滑コンデンサ6aを介して直流ライン4に接続され、
出力端子が交流電動機5に接続されたインバータ回路6
bとで構成されている。
【0019】7は直流ライン4に電気的に接続され、放
電時に直流ライン4に電力を放電し、充電時に直流ライ
ン4の電力により充電される蓄電手段としてのバッテリ
ー、8はバッテリー7と直流ライン4との間に接続さ
れ、バッテリー7の放電時にバッテリー7から出力され
る電力を直流電力に変換して直流ライン4に出力し、充
電時に直流ライン4の直流電力を交流電力に変換してバ
ッテリー7に出力するチョッパ回路である。
【0020】9は直流ライン4の電圧を検出しこの検出
結果に基づいてバッテリー7の充電、放電を制御する制
御手段で、この制御手段は、直流ライン電圧の指令値を
設定する電圧指令設定器9aと、チョッパ回路8を制御
する電圧制御回路9bと、直流ライン4の電圧、すなわ
ち、直流ライン4a、直流ライン4b間の電圧を検出す
る電圧検出器9cと、チョッパ回路8のバッテリー7側
の電圧を検出する電圧検出器9dとで構成されている。
【0021】なお、この電圧制御回路9bは、例えば、
アナログ信号をディジタル信号へ変換するA/D変換回
路、ディジタル信号をアナログ信号へ変換するD/A変
換回路、RAMやROMなどからなるメモリやマイクロ
プロセッサを備えたディジタル制御回路であればよい。
マイクロプロセッサはメモリに格納された制御プログラ
ムに従って、直流ライン4の電圧を指令値に一致させる
ような電流指令値を求め、その電流指令値をチョッパ回
路7へ出力するものである。
【0022】図2は図1に示したチョッパ回路8の構成
を示す回路ブロック図である。図において、80a、8
0bは直流ライン4に接続される入力端子、81a〜8
1dはIGBTなどの半導体スイッチング素子、82a
〜82dは半導体スイッチング素子81a〜81dにそ
れぞれ逆並列接続されたダイオード、83はリアクト
ル、84は電流検出器、85は電流制御回路、86はP
WM回路、87a、87bはバッテリー7に接続される
出力端子である。
【0023】図3は図1に示した制御手段9を示すブロ
ック図である。図において、90は直流ライン4の直流
電圧値Vdcを検出する電圧検出手段、91はA/D変
換回路を介して電圧指令設定器9aで設定される直流電
圧指令値Vdcと電圧検出手段90で検出される直流
電圧値Vdcとに基づいて、電圧検出手段90で検出さ
れる電圧値に応じた電流指令値Ibを求める電流指令
値生成手段である。
【0024】92は電流指令値生成手段91で生成され
た電流指令値の値を補正する電流指令値補正手段91
で、この電流指令値補正手段92は、蓄電手段の充電電
流又は放電電流が許容値を超えないように、電流指令値
の値を補正するとともに、蓄電手段の出力電圧が許容値
を超えた場合に、電流指令値の値を0に補正するように
なっている。93は蓄電手段の出力電圧Vbを検出する
蓄電手段電圧検出手段である。なお、算出されたバッテ
リー電流指令値IbはD/A変換回路を介してチョッ
パ回路8に送出されることになる。
【0025】なお、図3に示した電圧検出手段90は図
1の電圧検出器9cに、電流指令値生成手段91は図1
の電圧指令設定器9a及び電圧制御回路9bの一部に、
電流指令補正手段92は図1の電圧制御回路9bに、そ
して、蓄電手段電圧検出手段93は図1の電圧検出器9
dに相当するものである。
【0026】次に動作について説明する。商用電源1の
正常時には、商用電源1の電力が変圧器2、ダイオード
整流器3で直流電力に変換されて直流ライン4に供給さ
れ、この直流ライン4の電力が電動機5、バッテリー7
に供給される。
【0027】一方、制御手段9では直流ライン4の電圧
値を検出しており、検出された直流ライン4の直流電力
に基づいて電流指令値を生成し、この電流指令値に基づ
いてバッテリー7の放電、充電を制御している。この制
御手段9での制御方法としては、例えば、直流ライン4
の直流電圧値が一定になるような制御方法をとればよ
い。
【0028】具体的には、商用電源1の停電や他の要因
により直流ライン4の直流電圧値が変動した場合に、直
流ライン4の電圧が一定なるように、バッテリー7の放
電/充電の切換え、あるいは、バッテリー7の放電量又
は充電量を変更すればよい。
【0029】このようにすることで、商用電源1の停電
時には、バッテリー7を放電状態に切り換えることによ
り電動機が運転継続できるようになり、さらに、複数の
交流電動機が急速減速するような場合には、バッテリー
7の充電量を増やすように制御することで、直流ライン
4の電圧上昇を押さえることができ、直流ライン4に接
続されているコンデンサ等に過電圧が生じるのを防止す
ることができる。その結果、コンデンサ等の破損等を防
止することができる。
【0030】次に、制御手段9での電流指令値の生成方
法を説明する。図4はこの実施の形態1における電圧制
御回路中のマイクロプロセッサの制御手順を示すフロー
チャートである。
【0031】まず、直流電圧指令値Vdcが読み込ま
れ(ST1)、次に、直流ライン4の直流電圧Vdcが
読み込まれて(ST2)、それぞれメモリに格納され
る。つづいて、ST3において、次式の演算が行われ、
バッテリー電流指令値Ibが求められる。
【0032】 △Vdc=Vdc−Vdc ・・・(1) Ib_p=Kp・△Vdc ・・・(2) Ib_i=Ib_i+Ki・△Vdc ・・・(3) Ib=Ib_p+Ib_I ・・・(4)
【0033】なお、式(1)〜(4)は、公知の比例積
分(PI)演算式で、Kp及びKiは比例定数である。
【0034】次に、ST4において、算出されたバッテ
リー電流指令値Ibが予め設定された最大値Ibma
xを超えているか否かの判定が行われる。最大値Ibm
axを超えている、即ち(Ib>Ibmax)の場合
には、最大値Ibmaxがバッテリー電流指令値Ib
として設定される(ST5)。なお、最大値Ibmax
を超えていない場合には、そのままIbの値がバッテ
リー電流指令値Ibとなる。
【0035】ここで、バッテリー電流Ibの極性は図2
において、リアクトル83から出力端子87aへIbが
流れる場合、すなわちバッテリー7が充電される場合を
正とする。
【0036】このように、バッテリー電流指令値Ib
を最大値Ibmax以下に制限することによって、バッ
テリー7の充電電流の最大値が制限され、バッテリー7
の寿命が短縮したり、充電効率が低下するのを未然に防
止することができる。
【0037】ついで、ST6において、算出されたバッ
テリー電流指令値Ibが予め設定された最小値Ibmi
nより小さいか否かの判定が行われる。最小値Ibmi
nより小さい、即ち(Ib<Ibmin)の場合に
は、最小値Ibminがバッテリー電流指令値Ib
して設定される(ST7)。なお、最小値Ibminよ
り小さくない場合には、そのままIbの値がバッテリ
ー電流指令値Ibとなる。
【0038】ここで、最小値Ibminの極性は負とす
る。したがって、Ibminはバッテリー7の放電電流
の最大値となる。このように、バッテリー電流指令値I
を最小値Ibmin以上に制限することによって、
バッテリー7の放電電流の最大値が制限され、バッテリ
ー7の寿命が短縮したり、放電効率が低下するのを未然
に防止することができる。
【0039】次に、ST8において、バッテリー電圧V
bが読み込まれ、ST9において予め設定された最大値
Vbmaxを超えているか否かの判定が行われる。バッ
テリー電圧Vbが最大値Vbmaxを超えている、即ち
(Vb>Vbmax)の場合には(ST9でYES)、
バッテリー電流指令値Ibを0に設定する(ST1
0)。なお、そうでない場合には、そのままIbの値
がバッテリー電流指令値Ibとなる。
【0040】このように、バッテリー電圧Vbが最大値
Vbmaxを超えた場合には、バッテリー電流指令値I
は0とすることによって、バッテリー7の充電動作
を停止することができるので、バッテリー電圧Vbを最
大値Vbmax以下に制限される。よって、最大値Vb
maxをバッテリー7の耐電圧以下に設定することによ
り、バッテリー7の性能劣化や破損といった不具合を未
然に防止することができる。
【0041】次に、ST11において、以上の手順によ
って求められたバッテリー電流指令値Ibが、チョッ
パ回路8に送出される。なお、電圧制御回路中のマイク
ロプロセッサは、図4に示す制御手順を所定の周期で繰
り返し行っている。
【0042】次に、上記のように算出された電流指令値
により制御されるチョッパ回路の動作を説明する。
【0043】図2に示すように、電流制御回路85に
は、制御手段で生成された電流指令値と電流検出器84
で検出された電流検出値とが入力され、これらに基づい
て電流制御回路85で電流検出値を電流指令値に追従さ
せるための直流電圧指令値が生成される。
【0044】そして、PWM回路86では、この直流電
圧指令値に基づいて、チョッパ回路8の出力電圧、即
ち、半導体スイッチング素子81a、81bの相互接続
点と、半導体スイッチング素子81c、81dの相互接
続点との間の直流電圧が上記直流電圧指令値に一致する
ようなオンオフ信号を生成し、このオンオフ信号により
半導体スイッチング素子81a〜81dを制御する。そ
の結果、チョッパ回路8の出力電流、即ち、リアクトル
83の電流は上記電流指令に一致するように制御され
る。なお、リアクトル83は電流を平滑化するために用
いられる。
【0045】このチョッパ回路8としては、例えば、フ
ルブリッジ形のものをもちいればよい。この場合、半導
体スイッチング素子のオンオフ動作によりリアクトルに
正負どちらの向きの電流を流せることは公知であるの
で、電流制御動作についての詳細説明は省略する。
【0046】この実施の形態では、直流ラインに電気的
に接続され、放電時に上記直流ラインに電力を放電し、
充電時に上記直流ラインの電力により充電される蓄電手
段と、上記直流ラインの電圧を検出しこの検出結果に基
づいて上記蓄電手段の充電/放電を制御する制御手段と
を備えているので、直流ラインの電圧値に応じて適切な
制御ができる。
【0047】また、直流ラインと蓄電手段との間に配置
され、放電時に上記蓄電手段から出力される電力を直流
電力に変換し、充電時に上記直流ラインから入力される
直流電力を交流電力に変換する第2の電力変換器を備
え、制御手段が、上記第2の電力変換器を制御すること
で、上記蓄電手段の充電/放電を制御するようにしてい
るので、チョッパ回路のような小型の回路で蓄電手段の
充電/放電を制御することができ、装置を小型化するこ
とができ、さらに安価にすることができる。
【0048】実施の形態2.実施の形態1では、第1の
電力変換手段として、ダイオード整流回路3を用いてい
るが、例えば、IGBTなどの半導体スイッチング素子
から構成され、直流ライン4の電圧Vdcを所定の値に
保持する制御動作が可能なPWM式整流回路を用いても
よい。
【0049】この場合、商用電源1の電圧変動がない場
合には、第1の電力変換手段により直流ライン4の電圧
Vdcの制御が行われるので、電圧指令値設定回路9a
では、第1の電力変換手段に入力される直流ライン4の
電圧指令値Vdcより低い値の指令電圧を設定するよ
うにすればよい。すると、商用電源1の電圧変動がない
場合は、バッテリー7で常時、充電動作が行われる。な
お、バッテリー7の電圧が上昇して最大値Vbmaxに
達すると、充電動作は停止する。
【0050】一方、商用電源1が停電したり、電圧変動
が生じて、第1の電力変換手段による直流電圧Vdcの
制御が不能となると、直流電圧Vdcが低下する。この
場合は、実施の形態1と同様の動作により、バッテリー
7、チョッパ回路8及び制御手段9により、直流電圧V
dcが電圧指令値設定回路9aから出力された電圧指令
値とほぼ一致するようにバッテリー7が放電するよう制
御することで、直流電圧BVdcの低下を防ぐことがで
きる。その結果、商用電源1が停電したり、電圧変動が
生じて第1の電力変換手段から電動機5に運転継続に必
要な電力を供給することができなくなった場合も、電動
機5の運転継続が可能となる。
【0051】
【発明の効果】本発明にかかる電動機駆動システムは、
商用電源と、上記商用電源から出力される電力を直流電
力に変換して直流ラインに出力する第1の電力変換器
と、上記直流ラインに電気的に接続され上記直流ライン
から供給される電力により駆動する電動機と、上記直流
ラインと上記電動機との間に配置され上記電動機の駆動
を制御する電動機駆動器と、上記直流ラインに電気的に
接続され、放電時に上記直流ラインに電力を放電し、充
電時に上記直流ラインの電力により充電される蓄電手段
と、上記直流ラインの電圧を検出しこの検出結果に基づ
いて上記蓄電手段の充電/放電を制御する制御手段とを
備えているので、直流ラインの電圧が変動しても適切な
制御ができる。
【0052】また、直流ラインと蓄電手段との間に配置
され、放電時に上記蓄電手段から出力される電力を直流
電力に変換し、充電時に上記直流ラインから入力される
直流電力を交流電力に変換する第2の電力変換器を備
え、制御手段が、上記第2の電力変換器を制御すること
で、上記蓄電手段の充電/放電を制御する場合には、装
置を小型化することができ、さらに安価にすることがで
きる。
【0053】また、制御手段が、直流ラインの電圧がほ
ぼ一定になるように、上記蓄電手段の充電/放電を制御
する場合には、直流ラインに過電圧が発生するのを防止
することができる。
【0054】また、制御手段が、直流ラインの電圧値を
検出する電圧検出手段と、上記電圧検出手段で検出され
た電圧値に応じて電流指令値を求める電流指令値生成手
段と、蓄電手段の充電電流又は放電電流が許容値を超え
ないように、上記電流指令値生成手段で生成された電流
指令値の値を補正する電流指令値補正手段とを備え、上
記電流指令値に応じて蓄電手段の充電/放電を制御する
場合には、電圧値に応じて適切な放電/充電が行え、放
充電効率を向上させることができる。
【0055】さらに、制御手段が、直流ラインの電圧値
を検出する電圧検出手段と、上記電圧検出手段で検出さ
れた電圧値に応じて電流指令値を求める電流指令値生成
手段と、蓄電手段の出力電圧を検出する蓄電手段電圧検
出手段と、上記蓄電手段の出力電圧が許容値を超えた場
合に、上記電流指令値生成手段で生成された電流指令値
の値を0に補正する電流指令値補正手段とを備え、上記
電流指令値に応じて蓄電手段の充電/放電を制御する場
合には、電圧値に応じて適切な放電/充電が行え、蓄電
手段の放電/充電の許容値を越えないように制御される
ので、蓄電手段の性能劣化や破損を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の電動機駆動システム
を示す図である。
【図2】 図1に示したチョッパ回路を示す図である。
【図3】 図1に示した制御手段を示すブロック図であ
る。
【図4】 図1に示した制御手段の動作を示すフローチ
ャートである。
【図5】 従来の電動機駆動システムを示す図である。
【符号の説明】
1 商用電源 2 変圧器 3 ダイオード整流回路 4 直流ライン 4a 正極ライン 4b 負極ライン 5 電動機 6 電動機駆動
器 6a 平滑コンデンサ 6b インバータ
回路 7 バッテリー 8 チョッパ回
路 9 制御手段 9a 電圧指令設
定器 9b 電圧制御回路 9c、9d 電圧
検出器 80a、80b 入力端子 81a〜81d 半導体スイッチング素子 82a〜82d ダイオード 83 リアクト
ル 84 電流検出器 85 電流制御
回路 86 PWM回路 87a、87b
出力端子 90 電圧検出手段 91 電流指令
値生成手段 92 電流指令補正手段 93 蓄電手段
電圧検出手段 101 商用交流電源母線 102 遮断器 103 停電検出器 104 整流器 105 蓄電池 106 直流母線 107〜109 遮断器 110、111
逆変換インバータ 112、113 電磁接触器 114、115
交流電動機 116 直流負荷 117 直流電圧
検出器 118 速度制御設定器 119 停電警報
フロントページの続き Fターム(参考) 5G003 AA01 BA01 CA02 CA12 CC02 DA06 GB03 GB06 GC05 5H007 AA06 BB05 BB06 CB02 CC01 CC09 CC12 DB01 DB13 DC02 DC05 EA02 FA01 FA02 FA03 FA12 FA14 5H572 CC04 CC05 FF03 HA10 HB07 HC04 HC07 JJ03 JJ06 JJ16 JJ17 KK01 LL22 LL24 MM02 MM03 MM13 5H576 BB06 CC04 CC05 FF04 GG05 HA04 HB02 JJ03 JJ08 JJ16 JJ17 KK02 LL22 LL24 MM03 MM13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源と、上記商用電源から出力され
    る電力を直流電力に変換して直流ラインに出力する第1
    の電力変換器と、上記直流ラインに電気的に接続され上
    記直流ラインから供給される電力により駆動する電動機
    と、上記直流ラインと上記電動機との間に配置され上記
    電動機の駆動を制御する電動機駆動器と、上記直流ライ
    ンに電気的に接続され、放電時に上記直流ラインに電力
    を放電し、充電時に上記直流ラインの電力により充電さ
    れる蓄電手段と、上記直流ラインの電圧を検出しこの検
    出結果に基づいて上記蓄電手段の充電/放電を制御する
    制御手段とを備えたことを特徴とする電動機駆動システ
    ム。
  2. 【請求項2】 直流ラインと蓄電手段との間に配置さ
    れ、放電時に上記蓄電手段から出力される電力を直流電
    力に変換し、充電時に上記直流ラインから入力される直
    流電力を交流電力に変換する第2の電力変換器を備え、 制御手段は、上記第2の電力変換器を制御することで、
    上記蓄電手段の充電/放電を制御することを特徴とする
    請求項1記載の電動機駆動システム。
  3. 【請求項3】 制御手段は、直流ラインの電圧がほぼ一
    定になるように、上記蓄電手段の充電/放電を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の電動機駆動システム。
  4. 【請求項4】 制御手段は、直流ラインの電圧値を検出
    する電圧検出手段と、上記電圧検出手段で検出された電
    圧値に応じて電流指令値を求める電流指令値生成手段
    と、蓄電手段の充電電流又は放電電流が許容値を超えな
    いように、上記電流指令値生成手段で生成された電流指
    令値の値を補正する電流指令値補正手段とを備え、 上記電流指令値に応じて蓄電手段の充電/放電を制御す
    ることを特徴とする請求項1記載の電動機駆動システ
    ム。
  5. 【請求項5】 制御手段は、直流ラインの電圧値を検出
    する電圧検出手段と、上記電圧検出手段で検出された電
    圧値に応じて電流指令値を求める電流指令値生成手段
    と、蓄電手段の出力電圧を検出する蓄電手段電圧検出手
    段と、上記蓄電手段の出力電圧が許容値を超えた場合
    に、上記電流指令値生成手段で生成された電流指令値の
    値を0に補正する電流指令値補正手段とを備え、 上記電流指令値に応じて蓄電手段の充電/放電を制御す
    ることを特徴とする請求項1記載の電動機駆動システ
    ム。
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