JP2011199996A - モータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 蓄電器の端子電圧を所定の値に制御して安定した充放電制御を行うことができると共に、モータ駆動装置の直流電源部の平滑コンデンサに供給される電力を抑制して、蓄電器に蓄えられた回生エネルギーを有効に再利用できるモータ駆動装置を提供する。
【解決手段】 インバータ部に平滑コンデンサ103と電流制限抵抗202とを直列接続する第2のスイッチと、ダイオード整流器102と平滑コンデンサ103とを並列接続する第1のスイッチと、DC/DCコンバータ制御部800に、蓄電器Bの端子電圧を所定の値に等しくするVb電圧制御器805と、蓄電器Bに流れる電流をVb電圧制御器の出力と等しくするように第1の電圧指令を演算するIb電流制御器と、蓄電器Bを充電する時に流れる蓄電器電流Ibが電流不連続モードとなるように、第2の電圧指令Vp1を演算出力するVb0演算器811と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明はモータ駆動装置に係り、特にDC/DCコンバータを介してモータ駆動装置と蓄電器との間においてエネルギーの授受を行うモータ駆動装置に関する。
モータ駆動装置はサーボプレス機等の高慣性負荷装置に用いられる場合が有り、このような場合に省エネルギー化のため、回生エネルギーを熱エネルギーに変換して消費させるのではなく有効利用するというニーズがある。このため、回生エネルギーを蓄電器に蓄え、これを効率よく再利用できるようにするという一般的な技術課題がある。
この一般的な技術課題を解決するために、従来のモータ駆動装置は、DC/DCコンバータを用いて、蓄電器にモータ回生時のエネルギーを蓄える充電動作、モータ力行時に蓄えた回生エネルギーを再利用する放電動作を行っている。
第1の従来技術によるモータ駆動装置として、交流電源を整流した直流電源に変換するコンバータ部と、変換した直流電源を交流電源に変換するインバータ部をDCリンク部を介して接続し、DCリンク部の電圧が回生開始電圧以上になったら、回生電流を帰還させる回生制御手段を備えたモータ駆動装置で、モータ減速中は回生電流で蓄電池を充電し、モータの加速中は蓄電池に蓄えられた電力を放電するDCリンク部に接続された蓄電装置を有するものがある(例えば特許文献1参照)。
第2の従来技術によるモータ駆動装置として、高圧側直流電源と低圧側直流電源を接続し、降圧用スイッチング素子と昇圧用スイッチング素子を有する昇降圧チョッパ回路と、直流リアクトル、平滑コンデンサ、高圧側電圧検出器、直流電流検出器、低圧側電圧検出器を有し、さらに高圧側直流電源電圧を目標電圧から減算する電圧減算器、PI制御によって電圧偏差が0となるように電流目標値を算出する電圧制御器、電流目標値から直流電流検出器によって検出された電流値を減算する電流用減算器、PI制御によって電流偏差が0になるように、降圧用スイッチング素子および昇圧用スイッチング素子へ出力するPWM(Pulse Width Modulation)制御信号を算出する電流制御器を有するものがある。
本昇降圧チョッパ装置は、高圧側にインバータ装置のDCリンク部を、また低圧側に蓄電池を接続され、電圧制御器の後段に電流制御器を配置することでDCリンク部電圧が変動した場合、電圧比例成分の電圧ゲインだけでなく、電流比例成分の電流比例ゲインも用いて制御でき、電流変動への応答性を向上させている(例えば特許文献2参照)。
特開2004−364462号公報(第4−6頁、図1) 特開2007−267582号公報(第10頁、図1)
特許文献1記載の発明では、回生エネルギーを蓄電池に蓄えるのに、三相電圧をDCリンク電圧に変換する回生機能付きコンバータ、変圧器、ダイオード整流器が必要となり、モータ駆動装置が大型化する。さらにモータ加速時の蓄電池放電制御は、DCリンク部の電圧を検出して行うため、応答性が良くないという問題が有った。
また特許文献2記載の発明によるDC/DCコンバータを用いて蓄電器との間でエネルギーの授受を行うモータ駆動装置では、モータ駆動装置の直流電源部に接続される平滑コンデンサの端子電圧の変動量によって充放電制御を行うため、蓄電器の端子電圧は制御できない。モータや蓄電池の充放電回路では損失が発生するため、加速時に放電したエネルギーの全てを減速時に回収することができなくなる。このようにDC/DCコンバータが蓄電器に充電するエネルギーと放電するエネルギーはつりあわず、蓄電器の端子電圧は降下してゆくことになる。損失の大きい充放電回路であれば蓄電器の端子電圧の降下も大きく、充放電動作時にリアクトルに印加される電圧は変化し、モータ駆動装置の運転を続けていると、DC/DCコンバータには最初の状態とは異なった充放電電流が流れるようになる。充放電電流が変化すると場合によってはDC/DCコンバータの過電流等の保護機能が働くようになり動作が不安定になるという問題がある。また、蓄電器の低電圧や過電圧が発生してシステム全体の停止を余儀なくされるという問題もある。さらには、蓄電池の充電状態が検出できないため、蓄電池の電圧が充放電可能な電圧になっていない状態でもモータ駆動を行ってしまうという問題点も有った。
さらに、特許文献1及び2に共通するものとして、モータ駆動装置に直流電源から流入する電力の影響により、蓄電器から放電するエネルギーが抑制される。蓄えた回生エネルギーが全て消費されないため、蓄電器の端子電圧は増加し続ける事態も招き得る。この結果、モータの加速時において蓄えた回生エネルギーを全て再利用できず、熱エネルギーによる消費手段を併用し、蓄電池の端子電圧の増加を抑制せざるをえないという問題が有った。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、モータ駆動装置の蓄電器の端子電圧を、常時充放電可能な一定の値に制御し、充放電制御の安定性を向上させると共に、蓄えた回生エネルギーを効率よく再利用することができる、小型で安価なモータ駆動装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のような構成および方法としたものである。
請求項1に記載の発明は、直流電源の直流電圧を交流電圧に変換しモータを駆動するインバータと、DC/DCコンバータと、該DC/DCコンバータにPWM制御信号を出力するDC/DCコンバータ制御部と、前記DC/DCコンバータによって充放電される蓄電器と、を備えたモータ駆動装置であって、
前記インバータの直流入力端子に並列に接続される第1の平滑コンデンサと、前記DC/DCコンバータの動作を切り替える動作切替手段と、を備え、
前記蓄電器に流れる電流を検出する蓄電器電流検出回路と、前記第1の平滑コンデンサの端子電圧を検出する主回路直流電圧検出回路と、前記蓄電器の端子電圧を検出する蓄電器電圧検出回路と、を有した前記DC/DCコンバータと、
直流電圧指令および蓄電器電圧指令と、前記DC/DCコンバータにおける主回路直流電圧検出値と蓄電器電圧検出値並びに蓄電器電流検出値とを入力し、前記モータの運転状態または前記主回路電圧検出値並びに前記蓄電器電圧検出値に応じて前記動作切替手段を動作させ、前記PWM制御信号を生成して出力する前記DC/DCコンバータ制御部と、を備えたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータ駆動装置において、前記動作切替手段は、第1のスイッチと、電流制限抵抗と、第2のスイッチと、制御切替手段と、を備え、前記第1のスイッチに、前記電流制限抵抗と前記第2のスイッチを直列接続したものを並列に接続し、前記第1のスイッチと前記電流制限抵抗の接続点を前記直流電源の正極に接続し、前記第1のスイッチと第2のスイッチの接続点を前記第1のコンデンサの正極側に接続し、前記電流制限抵抗と前記第2のスイッチの接続点を前記DC/DCコンバータの入力の正極側に接続し、前記直流電源の負極側を前記第1の平滑コンデンサの負極と前記DC/DCコンバータの入力の負極に接続し、前記制御切替手段にて、前記PWM制御信号を前記直流電圧指令と前記主回路直流電圧検出値と前記蓄電器電流検出値とから生成するか、前記蓄電器電圧指令と前記蓄電器電圧検出値と前記蓄電器電流検出値とから生成するか、前記主回路直流電圧検出値と前記蓄電器電圧検出値とから生成するか、のいずれか一つを選択することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のモータ駆動装置において、前記DC/DCコンバータ制御部が、前記直流電圧指令と前記主回路直流電圧検出値との偏差を増幅し、第1の電流指令を演算する直流電圧制御器と、蓄電池電圧指令値と前記蓄電器電圧検出値との偏差を反転増幅し、第2の電流指令を演算する蓄電器電圧制御器と、前記動作切替手段にて選択した前記第1の電流指令と前記第2の電流指令のいずれか一方と前記蓄電器電流検出値との偏差を増幅し、第1の電圧指令を演算する蓄電器電流制御器と、前記主回路直流電圧検出値と前記蓄電器電圧検出値との比から、前記蓄電器電流検出値が不連続となる第2の電圧指令を演算する初期充電動作演算器と、前記動作切替手段にて選択した前記第1の電圧指令もしくは前記第2の電圧指令のいずれか一方から前記PWM制御信号を生成出力するPWM制御器と、を備えたことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載のモータ駆動装置において、前記制御切替手段は、第1の制御スイッチと、第2の制御スイッチと、を備え
前記第1の制御スイッチは前記第1の電流指令と前記第2の電流指令のいずれか一方を選択し、選択した電流指令を前記蓄電器電流制御器に入力し、前記第2の制御スイッチは前記第1の電圧指令と前記第2の電圧指令のいずれか一方を選択し、選択した電圧指令を前記PWM制御器に入力することを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のモータ駆動装置において、前記DC/DCコンバータは、自己消弧型半導体素子とダイオードを逆並列に接続することにより構成した半導体スイッチを2個直列接続し、第1の半導体スイッチのダイオードカソード側端子と第2の半導体スイッチのダイオードアノード側端子間に直流電圧を供給し、前記二つの半導体スイッチの共通接続点にリアクトルの一端を接続したものであり、前記リアクトルの他端と前記第2の半導体スイッチのダイオードアノード側端子間を前記蓄電器に接続したことを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載のモータ駆動装置において、前記直流電源は、交流電源と前記交流電源の交流電圧を直流電圧に変換するダイオード整流器と、前記直流電圧を平滑化する第2の平滑コンデンサとを有することを特徴とするものである。
本発明によると、蓄電器に回生エネルギーを蓄えるのに、回生機能付きコンバータ、変圧器、ダイオード整流器が不要であり、モータ駆動装置を小型かつ安価に実現できる。
また、モータ駆動装置の運転開始時の蓄電器への充電により、運転開始時から蓄電器の端子電圧を充放電可能な所定の値に設定できる。運転開始後の充放電においても蓄電器の端子電圧を設定した値に制御することが可能であるため、安定した充放電制御を行うことができる。
さらに、モータ加速時における放電動作中に、モータ駆動装置の直流電源部の平滑コンデンサに供給されるエネルギーを抑制することで、蓄電器に蓄えられた回生エネルギーを効率よく再利用できるので省エネルギー化を図ることができる。
本発明の実施例におけるモータ駆動装置の全体構成を示す図 本発明の実施例におけるモータ駆動装置の運転状態を表したタイムチャート 図1における蓄電器Bの過電圧および低電圧時の動作波形およびSW1の状態を示した図 図1におけるDC/DCコンバータ制御部800で実行する蓄電器電流指令I*の作成およびSW1の状態のフローチャートを示した図 図1における蓄電器Bの蓄電器電圧Vb=0から初期充電動作を実行した時の動作波形を示した図 図1におけるDC/DCコンバータ部700のリアクトル電圧VL1とEDLC電流Ibの動作波形を示す図 図1におけるDC/DCコンバータ制御部800で実行する初期充電動作のフローチャートを示した図
以下、本発明の実施の形態について図1〜図7に基づいて説明する。実際のモータ駆動装置には様々な機能や手段が内蔵されているが、図面には本発明に関係する機能や手段のみを記載し説明する。
図1は、本発明におけるモータ駆動装置の全体構成を示す図である。図において、モータ駆動装置は、ダイオード整流器102、第1の平滑コンデンサ103、インバータ制御部104、インバータ105、動作切替手段901、第2の平滑コンデンサ201、電流制限抵抗202、DC/DCコンバータ部700、蓄電器B、蓄電器電圧検出回路703、DC/DCコンバータ制御部800から構成される。ダイオード整流器102は交流電源101の交流電圧を直流電圧に変換し、第2の平滑コンデンサ201は整流した直流電圧を一定の値に維持する。動作切替手段901は第1のスイッチSW1、第2のスイッチSW2、電流制限抵抗202および制御切替手段から構成される。制御切替手段は後述する第1の制御スイッチ807、第2の制御スイッチ813より構成される。第1のスイッチSW1および第2のスイッチSW2は、DC/DCコンバータ制御部800によりONまたはOFFの状態に制御される。第1の平滑コンデンサ103はSW1がONした時に第2の平滑コンデンサ201に並列に接続されて、整流した直流電圧を一定の値に維持する。電流制限抵抗202はSW2がONした時に第1の平滑コンデンサ103に流れる突入電流を抑制する。インバータ105はインバータ制御部104から出力されるPWM制御信号Viに基づいて、第1の平滑コンデンサ103の直流電圧を交流電圧に変換しモータ106を駆動制御する。
DC/DCコンバータ部700は、第1の半導体スイッチング素子Q1と第1のダイオードD1を逆並列に接続して構成した第1の半導体スイッチ、第2の半導体スイッチング素子Q2と第2のダイオードD2を逆並列に接続して構成した第2の半導体スイッチとを直列接続した回路、リアクトルL1、主回路直流電圧検出回路701、蓄電器電流検出回路702から構成されている。このDC/DCコンバータ部700には蓄電器Bが接続されている。DC/DCコンバータ制御部800はPWM制御信号VdをDC/DCコンバータ部700に出力し、第1および第2の半導体スイッチはPWM制御信号Vdに従いオンオフ動作を行う。その結果DC/DCコンバータ部700で変換される電力の流れの向きが制御され充放電動作が行なわれる。その充電動作は、DC/DCコンバータ部700の降圧動作であり蓄電器Bへ流れる電流は図示する方向へ流れる。逆に放電動作は、DC/DCコンバータ部700の昇圧動作であり蓄電器Bへ流れる電流は図示する方向と反対方向へ流れる。基本的な動作である降圧動作、昇圧動作は公知の昇降圧チョッパの動作であり、その説明は省略する。
さらに、主回路直流電圧検出回路701は第1の平滑コンデンサ103の端子間の直流電圧Vpnを検出し、蓄電器電流検出回路702は蓄電器Bに流れる電流Ibを検出し、蓄電器電圧検出回路703は蓄電器Bの端子電圧Vbを検出する。これら主回路直流電圧Vpn、蓄電器電流Ib、蓄電器電圧VbはDC/DCコンバータ制御部800へ入力される。
図1においてDC/DCコンバータ制御部800は、直流電圧制御器であるVpn電圧制御器802、蓄電器電圧制御器であるVb電圧制御器805、蓄電器電流制御器であるIb電流制御器809、初期充電動作演算器であるVb0演算器811、リミッタ812、第2の制御スイッチ813、PWM制御器814で構成されている。さらに、Vpn制御器802は減算器801とPI制御器とから構成され、Vb電圧制御器805は減算器803と反転器804とPI制御器とリミッタ806とから構成され、Ib電流制御器809は減算器808とPI制御器とリミッタ810とから構成される。
以下に、DC/DCコンバータ制御部800の各構成要素の動作概要について説明する。
始めに、充放電制御の動作について説明する。Vpn制御器802は、減算器801にて主回路直流電圧指令V*と主回路直流電圧Vpnとの偏差を取り、主回路直流電圧制御量Vpn*を出力する。主回路直流電圧制御量Vpn*は、PI制御器にて増幅され、Vpn制御器802の出力信号として第1の電流指令I1が得られる。本実施例では主回路直流電圧制御量Vpn*の増幅に比例及び積分動作を行なうPI制御器を使用しているが、これに限らず、比例動作のみを行うP制御器、比例、積分及び微分動作を行うPID制御器であってもよい。
一方、Vb電圧制御器805は、減算器803にて蓄電器電圧指令Vb0と蓄電器電圧Vbとの偏差を取り、蓄電器電圧制御量Vb*を出力する。蓄電器電圧制御量Vb*は、反転器804によって符号を反転した後、PI制御器にて増幅され、リミッタ806を介してVb電圧制御器805の出力信号として第2の電流指令I2が出力される。Vpn制御器と同様、PI制御器はこれに限らず、P制御器やPID制御器であってもよい。
Ib電流制御器809は、動作選択手段901の制御切替手段を構成する第1の制御スイッチ807により第1の電流指令I1または第2の電流指令I2のいずれかを選択して減算器808へ出力する。減算器808は第1の制御スイッチで選択された第1の電流指令I1または第2の電流指令I2のどちらかと蓄電器電流Ibとの偏差を取り、蓄電器電流制御量I*を出力する。蓄電器電流制御量I*は、PI制御器にて増幅され、リミッタ810を介してIb電流制御器809の出力信号として第1の電圧指令Vp0が出力される。Vpn制御器802やVb電圧制御器805と同様、PI制御器はこれに限らず、P制御器やPID制御器であってもよい。
第1の電圧指令Vp0は動作選択手段901の制御切替手段を構成する第2の制御スイッチ813に入力される。この第2の制御スイッチは第1の電圧指令Vp0と後述する第2の電圧指令を切り替えている。第2の制御スイッチが図1に示すX側を選択しているときに第1の電圧指令Vp0が選択される。第1の電圧指令Vp0は、公知のパルス幅変調手段により、三角波と比較をとることによりオンオフ信号であるPWM制御信号Vdに変換されてDC/DCコンバータ部700へ出力される。
次に、蓄電器電圧が安定した充放電を行うのに必要な最低の充電電圧より小さい場合の初期充電動作の各構成要素の動作概要について説明する。この時、第2の制御スイッチ813はY側を選択している。Vb0演算器811は、後述するように初期充電動作のために演算して求められた値を、リミッタ812を介して第2の電圧指令Vp1として出力する。第2の電圧指令Vp1はPWM制御器814に入力され、PWM制御信号Vdが作成されてDC/DCコンバータ部700へ出力される。
以下、本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明する。
図2(a)、(b)は、本発明におけるモータ駆動装置の運転状態を表したタイムチャートを示した図である。図2(a)は、図1に示したモータ106の運転状態を示した図である。
時間ta〜tbにおいて、モータ106は加速中(力行運転)である。時間tc〜tdにおいて、モータ106は減速中(回生運転)である。モータ106は時間tb〜tcは一定速度運転中であり、また時間td〜ta1では停止中である。本実施例においてモータ106の回転速度NおよびトルクTは、時間ta〜ta1を繰り返す運転パターンであるため、DC/DCコンバータ700は放電動作と充電動作を交互に繰り返すことになる。
図2(b)は、図1に示したDC/DCコンバータ700の主回路直流電圧Vpnと蓄電器電圧Vbの動作波形およびスイッチSW1の状態の関係を示した図である。
第1の制御スイッチ807はa側、第2の制御スイッチ813はX側が選択されている。時刻taにおいて、交流電源101からの電力の流入を抑制するためにスイッチSW1はOFFする。時間ta〜tbにおいて主回路直流電圧Vpnは、図2(b)上側の動作波形に示すように減少する。DC/DCコンバータ制御部800は、主回路直流電圧Vpnが主回路直流電圧指令V*になるようDC/DCコンバータ700に蓄電器Bを放電動作させる指令を与える。従って、主回路直流電圧Vpnは増加して時刻tbxに放電動作を完了する。蓄電器電圧Vbは、図2(b)下側の動作波形に示すように減少する。
時刻tbxにおいて、スイッチSW1をONする。スイッチSW1をONするタイミングはモータ106の加速が完了する時刻tbでも構わないが、本実施例では時刻tbxとする。
交流電源101からの電力が供給され主回路直流電圧Vpnは安定する。DC/DCコンバータ制御部800は、充放電動作を停止するため、主回路直流電圧Vpn、蓄電器電圧Vbの変動はない。
時刻tcにおいて、スイッチSW1はONの状態を維持する。時間tc〜tdにおいて主回路直流電圧Vpnは増加するが、DC/DCコンバータ制御部800は、主回路直流電圧Vpnが主回路直流電圧指令V*になるようDC/DCコンバータ700に蓄電器Bを充電動作させる指令を与える。
従って、主回路直流電圧Vpnは減少して時刻tdxに充電動作を完了する。蓄電器電圧Vbは増加する。
時刻tdxにおいて、スイッチSW1をONの状態を維持する。交流電源101からの電力が供給され主回路直流電圧Vpnは安定する。DC/DCコンバータ制御部800は、充放電動作を停止するため、主回路直流電圧Vpn、蓄電器電圧Vbの変動はない。時刻ta1からは、上述した時刻taからの動作を繰り返す。またこの動作の繰り返しの中でSW2は常時ONの状態を維持している。
モータ106の運転パターンにおいて、放電動作は時刻tcまでに、充電動作は時刻ta1までに動作を終了する必要がある。Vpn電圧制御器802のPI制御器の比例ゲインkpvを大きくしたり積分時定数Tivを短くしたりすることで、充放電する電力は増加し充放電動作時間は早くなる。尚、充電動作、放電動作の頻繁な切り替えを防止するために、放電開始電圧Vpnuv、充電開始電圧Vpnovを設定して、放電開始電圧Vpnuv≦主回路直流電圧指令V*≦充電開始電圧Vpnovとし、直流電圧が放電開始電圧Vpnuvと充電開始電圧Vpnovの間では充放電動作を行わないようにしている。一方で、運転中放電開始電圧Vpnuvと充電開始電圧Vpnovの間を直流電圧Vpnが変動することになるので、充放電の頻度と直電圧Vpnの変動のかね合いで、両電圧値を決定する。
モータ106が加速時に、DC/DCコンバータ制御部800によってスイッチSW1をOFFすることで、交流電源101から第1の平滑コンデンサ103への電力の流入を抑制し、蓄電器Bの電力のみを利用して力行エネルギーに変換することができる。
図2に示す動作は、蓄電器電圧Vbが適切な範囲内にある時の充放電制御である。次に、蓄電器電圧Vbが蓄電器低電圧Vbuv以下および蓄電器過電圧Vbov以上になった時の充放電制御について説明する。ここで蓄電器低電圧Vbuvおよび蓄電器過電圧Vbovは、蓄電器Bの静電容量が第1および第2の平滑コンデンサ103および201と比べ大きいほど両者の差を小さく設定できる。通常蓄電器Bの静電容量は第1および第2の平滑コンデンサの容量が無視できるほど大きく、このような場合は、各々蓄電器電圧指令Vb0から10V未満程度の電圧に設定することが可能で、こうすることにより運転中の蓄電器電圧の変動の少ない安定した充放電制御が可能である。
図3は、図1に示した蓄電器Bの過電圧および低電圧時の動作波形およびスイッチSW1の状態を示した図である。
蓄電器電圧Vbは、蓄電器電圧検出回路703によりDC/DCコンバータ制御部800に出力されており、図3の動作波形に示す放電動作完了後の時刻tbxと充電動作完了後の時刻tdxにおいて、蓄電器Bの過電圧および低電圧の判定が行われる。
図3に示す蓄電器電圧Vbの上側の動作波形は、時刻tdxにおいて蓄電器電圧Vb≧蓄電器過電圧Vbovである。従って、時間tdx〜ta1において、第1の制御スイッチ807はb側が選択され、蓄電器電圧Vbを減少させるようにDC/DCコンバータ制御部800は放電動作指令をDC/DCコンバータ700へ出力する。時刻tbxにおいては、蓄電器電圧Vbは、Vbuv<Vb<Vbovであるため、時間tbx〜tcにおいては充放電動作を行わない。スイッチSW1の状態は、図2に示す動作と同じである。
尚、時間ta〜tbxおよび時間tc〜tdxは、第1の制御スイッチ807はa側が選択され、図2に示すVpn電圧制御器802を使用した充放電動作を実行している。
図3に示す蓄電器電圧Vbの下側の動作波形は、時刻tbxにおいて蓄電器電圧Vb≦蓄電器低電圧Vbuvである。従って、時間tbx〜tcにおいて、第1の制御スイッチ807はb側が選択され、蓄電器電圧Vbを増加させるようにDC/DCコンバータ制御部800は充電動作指令をDC/DCコンバータ700へ出力する。時刻tdxにおいては、蓄電器電圧Vbは、Vbuv<Vb<Vbovであるため、時間tdx〜ta1においては充放電動作はしない。
スイッチSW1の状態は、図2に示す動作と同じである。またスイッチSW2はON状態を維持する。
尚、時間ta〜tbxおよび時間tc〜tdxは、第1の制御スイッチ807はa側が選択され、図2に示すVpn電圧制御器802を使用した充放電動作を実行している。
DC/DCコンバータ制御部800は、蓄電器Bの過電圧、低電圧に応じた充放電制御を実施する。この時、図1に示す第1の制御スイッチ807はb側に、第2の制御スイッチ813はX側に設定され、Vb電圧制御器805により第2の電流指令I2が作成される。蓄電器電圧指令Vb0は、モータ106の運転開始時に初期充電動作により所定の値に設定されている。
減算器803において、蓄電器電圧制御量Vb*が演算され、その結果は反転器804において符号が反転される。蓄電器Bが過電圧であると判定した場合は、放電動作が必要であるため第2の電流指令I2>0でなければならない。また、低電圧であると判定した場合は、充電動作が必要であるため第2の電流指令I2<0でなければならない。
反転器804の出力は、Vb電圧制御器805においてPI制御されリミッタ806を介して第2の電流指令I2となる。リミッタ806においては、モータ106が一定速度運転中および停止中において、この充放電動作によって主回路直流電圧Vpnが設定値よりも過電圧、低電圧にならないように設定することができる。
本発明の実施例では、図1においてインバータ制御部104から出力されるモータ106を制御するためのトルク指令信号および回転速度指令信号は、インバータ制御部104からDC/DCコンバータ制御部800へアナログ信号または通信手段を用いて入力されている(図示しない)。よって、DC/DCコンバータ制御部800は、モータ106が加速中、一定速度運転中、減速中、停止中となる運転状態を判別できる。また、図2および図3に示す放電動作完了後の時刻tbxおよび充電動作完了後の時刻tdxも判別できる。
またインバータ制御部104とDC/DCコンバータ制御部800を一つの制御器にまとめる構成も当然ながら可能である。
Ib電流制御器809およびPWM制御部814のスキャン時間は蓄電器電流指令I*の作成およびVb0演算器811の出力である第2の電圧指令Vp1の作成のスキャン時間よりも短く設定する。尚、主回路直流電圧Vpnの変動が短時間の場合、蓄電器電流指令I*の作成のスキャン時間も第2の電圧指令Vp1の作成のスキャンより短く設定する。
図4は、図1におけるDC/DCコンバータ制御部800で実行する電流指令I*の作成およびスイッチSW1の制御のフローチャートを示した図である。電流指令I*の作成およびスイッチSW1の制御は低速スキャンで実行される(S0)。
まず最初に主回路直流電圧Vpnの電圧判定を行う(S1)。放電開始電圧Vpnuv<主回路直流電圧Vpn<充電開始電圧Vpnovである場合は、I1=0としDC/DCコンバータ700は動作させず(S2)、Vb電圧制御器805による充放電制御ができるように、第1の制御スイッチ807をb側とする(S4)。スイッチSW1をONしてから(S5)、蓄電器電圧Vbの電圧判定を行い(S6)、蓄電器低電圧Vbuv<蓄電器電圧Vb<蓄電器過電圧Vbovである場合は、I2=0としDC/DCコンバータ700は動作させず(S7)、それ以外は、Vb電圧制御器805により第2の電流指令I2を作成する(S8)。これで充放電制御が実行される。
放電開始電圧Vpnuv<主回路直流電圧Vpn<充電開始電圧Vpnovでない場合は、Vpn電圧制御器802による充放電制御が必要となるので、第1の制御スイッチ807をa側とし(S3)、第1の電流指令I1を作成する(S9)。第1の電流指令I1の符号判定を実施し(S10)、第1の電流指令I1<0である場合、すなわち放電動作指令である場合は、スイッチSW1をOFFさせて(S12)、それ以外はスイッチSW1をONにする(S11)。これで充放電制御が実行される。
第1の電流指令I1および、第2の電流指令I2が作成され本処理を終了する(S13)。
本実施例では、モータ駆動装置によりモータの運転・停止を繰り返す中で、蓄電器電圧Vbを一定の値に維持することができて安定した充放電制御を行っている。
しかしながら、モータ駆動装置をしばらくの間停止させていた状態では、蓄電器Bの自然放電によって蓄電器電圧Vbは減少している場合がある。また、蓄電器Bを新規に設置する時には、蓄電されていない状態、すなわち蓄電器電圧Vb=0となっている場合もある。
従って、モータ駆動装置の運転を開始する直前には、常に蓄電器電圧Vbが所望の値である蓄電器電圧指令Vb0に設定されているかどうかを確認し、蓄電器電圧Vb<蓄電器電圧指令Vb0である場合は蓄電器Bを充電する必要がある。この動作を初期充電動作とする。
以下、蓄電器Bへの初期充電動作を行う実施例について説明する。図5は、図1における蓄電器Bの蓄電器電圧Vb=0から初期充電動作を実行した時の動作波形を示した図である。
初期充電動作を開始する時刻t=0において、蓄電器電圧Vb=0の時、スイッチSW1およびスイッチSW2を共にOFFし、さらに半導体スイッチング素子Q1をONして、第2の平滑コンデンサ201によって平滑された直流電圧を蓄電器Bに印加する。この時、電流制限抵抗202が蓄電器Bに直列に接続されて蓄電器Bへ流れる突入電流を抑制する。
蓄電器Bは充電され蓄電器電圧Vbは増加し続ける。蓄電器電圧Vb=第1の蓄電器充電電圧Vbcとなった時刻t=t1において半導体スイッチング素子Q1をOFFして、充電動作を一時中断する。本動作は、蓄電器電圧Vb=0の時に過大な突入電流が流れるのを防止することが目的であり、また電流制限抵抗202も小容量の小型のものが利用できるほうが有利であるため、第1の蓄電器充電電圧Vbcは小さな値に設定する。通常は蓄電器電圧指令Vb0の5〜10%程度の値とする。
次に、スイッチSW2をONして、電流制限抵抗202と第1の平滑コンデンサ103を直列に接続すると、交流電源101により第1の平滑コンデンサ103は充電される。第1の平滑コンデンサ103が、スイッチSW1の投入による突入電流が過大とならないような所定の値まで充電された後、スイッチSW1をONにして第1の平滑コンデンサ103の充電が完了し、このときの時刻をt=t2とする。この充電動作により、交流電源101の電力を第1の平滑コンデンサ103へ供給できる。
時刻t2において、第2の制御スイッチ813をY側とし、Vb0演算器811から出力される充電動作指令により充電動作を再開し充電する。蓄電器電圧Vb=蓄電器電圧指令Vb0になった時に初期充電動作を終了する。
時刻t=0の時点で、0<蓄電器電圧Vb<第1の蓄電器充電電圧Vbcである場合は上述した動作と同じであるが、第1の蓄電器充電電圧Vbc≦蓄電器電圧Vb<蓄電器電圧指令Vb0である場合は上述した動作の時刻t=t1以降の動作を実行する。
また、第1の蓄電器充電電圧Vbc≦蓄電器電圧Vb<蓄電器電圧指令Vb0であり、かつ蓄電器電圧Vbが図5に示す第2の蓄電器充電電圧Vbc1である場合は、前述した充放電制御の充電動作を利用し短時間で蓄電器Bの充電が可能である。第2の蓄電器充電電圧Vbc1は蓄電器電圧指令Vb0より小さい値で、両者の電圧差によって決まる突入電流が蓄電器BやDC/DCコンバータ部700を故障させるほど大きな値とならないような電圧値である。この時、図1に示すDC/DCコンバータ制御部800は、制御スイッチ807はb側を選択し、第2の制御スイッチ813はX側を選択して、Vb電圧制御器805、Ib電流制御器809及びPWM制御器814によりPWM信号Vdを作り出し、DC/DCコンバータ部700により蓄電器Bの充電動作を行う。本動作を実施させるには、第2の蓄電器充電電圧Vbc1を予めプログラムに設定しておいて、第2の蓄電器充電電圧Vbc1≦蓄電器電圧Vb<蓄電器電圧指令Vb0の場合に、上述した充電動作を開始するようにしておけばよい。
次に、Vb0演算器811による充電動作指令の演算方法について説明する。
図6は、図1に示したDC/DCコンバータ700のリアクトル電圧VL1と蓄電器電流Ibの動作波形を示した図である。
図6(a)、(b)においては、半導体スイッチング素子Q1をONすると、リアクトルL1にはVpn−Vbの電圧がかかり蓄電器電流Ibは正の向きに一定の割合で増加する。次に半導体スイッチング素子Q1をOFFすると、リアクトルL1には−Vbの電圧がかかり蓄電器電流Ibは一定の割合で減少する。
Vb0演算器811は、半導体スイッチング素子Q1がONしたときを起点として時刻t=(キャリア周期T)において、蓄電器電流Ib=0である電流不連続モードにするためのtonを式(1)により演算して、充電動作指令とする。この充電動作指令はPWM制御器814へ出力される。
図6(a)は、一例として主回路直流電圧Vpn=300V、蓄電器電圧Vb=50Vの場合の動作波形であり、キャリア周期T=100μsecの場合はton≒16.7μsecとなる。
図6(b)は、他の例として主回路直流電圧Vpn=300V、蓄電器電圧Vb=150Vの場合の動作波形であり、キャリア周期T=100μsecの場合はton≒50μsecとなり、半導体スイッチング素子Q1をONする時間がキャリア周期Tの(1/2)である。
Figure 2011199996
初期充電動作においては、電流制限抵抗202による損失を最小限に抑え、またスイッチング素子Q1のON時には、蓄電器電流Ib=0であるためにスイッチング損失が発生せず、蓄電器Bへ効率の良い充電ができる。さらに、蓄電器Bより高圧である第1の平滑コンデンサ103の直流電圧により充電することによって、限流抵抗202を介して充電を続けるよりも短時間で充電することができる。
図7は、図1におけるDC/DCコンバータ制御部800で実行する初期充電動作のフローチャートを示した図である。
モータ駆動装置の運転開始時に初期充電動作を開始する(S20)。まず最初に、蓄電器電圧Vb=蓄電器電圧指令Vb0の状態であるかを確認する(S21)。確認できた場合は初期充電動作は必要ないので、初期充電動作完了フラグfVb0=0、第2の電圧指令Vp1=0として(S22)、本処理を終了する(S34)。蓄電器電圧Vb=蓄電器電圧指令Vb0でない場合は初期充電動作を実行する。
初期充電動作完了フラグfVb0=0である場合は、蓄電器電圧Vb≦第1の蓄電器充電電圧Vbcであるかどうかを判定する(S25)。蓄電器電圧VbがVb≦Vbcである場合は、半導体スイッチング素子Q1をONさせて(S26)、電流制限抵抗202を使用した充電動作を実行し、蓄電器電圧Vb=第1の蓄電器充電電圧Vbcとなった時に、半導体スイッチング素子Q1をOFFし、初期充電動作完了フラグfVb0=1とする(S27〜S28)。それ以外、すなわち蓄電器電圧Vb>Vbcである場合は、初期充電動作完了フラグfVb0=1とする(S29)。
初期充電動作完了フラグfVb0=1である場合は、スイッチSW2をONの状態にし(S24)、その後スイッチSW1をONの状態にする(S30〜S31)。制御スイッチ813をY側とし、Vb0演算器811による演算を実行して(S32)、第2の電圧指令Vp1を作成し(S33)、本処理を終了する(S34)。
上述の実施の形態において、DC/DCコンバータの構成は、本実施例で説明した構成に限らず、直流電圧をこれとは異なる直流電圧に変換し、双方向に電力変換が可能であり、かつ回路切替により入力側に接続された電流制限抵抗202と出力側に接続された蓄電器Bを直列に接続することができる直流直流電力変換器であればいかなる構成であってもよい。
また上述の実施の形態において、DC/DCコンバータ制御器は第1の制御スイッチおよび第2の制御スイッチから構成される制御切替手段を動作させ、PWM制御信号をVpn制御器およびIb制御器により主回路直流電圧指令V*と主回路直流電圧Vpnおよび蓄電器電流Ibとから生成するか、Vb制御器およびIb制御器により蓄電器電圧指令Vb0と蓄電器電圧Vbおよび蓄電器電流Ibとから生成するか、Vb0演算器により主回路直流電圧Vpnと蓄電器電圧Vbとから生成するかのいずれか一つを、モータ106の運転状態または主回路直流電圧Vpn並びに蓄電器電圧Vbに応じて選択している。このようにPWM制御信号を、主回路直流電圧指令、主回路直流電圧検出値および蓄電器電流検出値から生成するか、蓄電器電圧指令、蓄電器電圧検出値および蓄電器電流検出値から生成するか、主回路電圧検出値および蓄電器電圧検出値から生成するかのいずれか一つを、モータ駆動装置が駆動するモータの運転状態または主回路電圧検出値または蓄電器電圧検出値に応じて制御切替手段で選択するものであれば、他の構成であっても良い。
また上述の実施の形態において、蓄電器Bには鉛蓄電池、リチウムイオン電池、EDLC(電気二重層コンデンサ)、アルミ電解コンデンサを複数個使用し並列接続することで静電容量を大きくしたものが適用される。
さらに上述の実施の形態では、平滑コンデンサに接続されて供給される電力源として、商用の交流電源をダイオード整流器で整流して得られる直流電力の場合で説明したが、この他にも、エンジン発電装置や風力発電装置等から得られる直流電力、また鉛蓄電池やリチウムイオン電池、EDLC等の蓄電器から得られる直流電力が供給される用途のモータ駆動装置への適用が可能である。
また、DC/DCコンバータとその制御部を一体としてモータ駆動装置とは独立させて、DC/DCコンバータ制御装置として利用することにより、蓄電器から他の蓄電器に充放電させてエネルギーの授受を行うことができるので、自動車や搬送台車、フォークリフト等の移動体装置への充放電装置という用途にも適用できる。
101 交流電源
102 ダイオード整流器
103 第1の平滑コンデンサ
104 インバータ制御部
105 インバータ
106 モータ
201 第2の平滑コンデンサ
202 電流制限抵抗
SW1 第1のスイッチ
SW2 第2のスイッチ
700 DC/DCコンバータ
701 主回路直流電圧検出回路
702 蓄電器電流検出回路
703 蓄電器電圧検出回路
L1 リアクトル
B 蓄電器
Q1、Q2 半導体スイッチング素子
D1、D2 ダイオード
800 DC/DCコンバータ制御部
801 803 808 減算器
802 Vpn電圧制御器
804 反転器
805 Vb電圧制御器
806 810 812 リミッタ
807 第1の制御スイッチ
809 Ib電流制御器
811 Vb0演算器
813 第2の制御スイッチ
814 PWM制御器
901 動作切替手段

Claims (6)

  1. 直流電源の直流電圧を交流電圧に変換しモータを駆動するインバータと、DC/DCコンバータと、該DC/DCコンバータにPWM制御信号を出力するDC/DCコンバータ制御部と、前記DC/DCコンバータによって充放電される蓄電器と、を備えたモータ駆動装置であって、
    前記インバータの直流入力端子に並列に接続される第1の平滑コンデンサと、
    前記DC/DCコンバータの動作を切り替える動作切替手段と、
    前記蓄電器に流れる電流を検出する蓄電器電流検出回路と、前記第1の平滑コンデンサの端子電圧を検出する主回路直流電圧検出回路と、前記蓄電器の端子電圧を検出する蓄電器電圧検出回路と、を有した前記DC/DCコンバータと、
    直流電圧指令および蓄電器電圧指令と、前記DC/DCコンバータにおける主回路直流電圧検出値と蓄電器電圧検出値並びに蓄電器電流検出値とを入力し、前記モータの運転状態または前記主回路電圧検出値並びに前記蓄電器電圧検出値に応じて前記動作切替手段を動作させ、前記PWM制御信号を生成して出力する前記DC/DCコンバータ制御部と、
    を備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記動作切替手段は、第1のスイッチと、
    電流制限抵抗と、
    第2のスイッチと、
    制御切替手段と、を備え
    前記第1のスイッチに、前記電流制限抵抗と前記第2のスイッチを直列接続したものを並列に接続し、前記第1のスイッチと前記電流制限抵抗の接続点を前記直流電源の正極に接続し、前記第1のスイッチと第2のスイッチの接続点を前記第1のコンデンサの正極側に接続し、前記電流制限抵抗と前記第2のスイッチの接続点を前記DC/DCコンバータの入力の正極側に接続し、前記直流電源の負極側を前記第1の平滑コンデンサの負極と前記DC/DCコンバータの入力の負極に接続し、
    前記制御切替手段にて、前記PWM制御信号を前記直流電圧指令と前記主回路直流電圧検出値と前記蓄電器電流検出値とから生成するか、前記蓄電器電圧指令と前記蓄電器電圧検出値と前記蓄電器電流検出値とから生成するか、前記主回路直流電圧検出値と前記蓄電器電圧検出値とから生成するか、のいずれか一つを選択することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  3. 前記DC/DCコンバータ制御部が、前記直流電圧指令と前記主回路直流電圧検出値との偏差を増幅し、第1の電流指令を演算する直流電圧制御器と、
    前記蓄電池電圧指令と前記蓄電器電圧検出値との偏差を反転増幅し、第2の電流指令を演算する蓄電器電圧制御器と、
    前記動作切替手段にて選択した前記第1の電流指令と前記第2の電流指令のいずれか一方と前記蓄電器電流検出値との偏差を増幅し、第1の電圧指令を演算する蓄電器電流制御器と、
    前記主回路直流電圧検出値と前記蓄電器電圧検出値との比から、前記蓄電器電流検出値が不連続となる第2の電圧指令を演算する初期充電動作演算器と、
    前記動作切替手段にて選択した前記第1の電圧指令もしくは前記第2の電圧指令のいずれか一方から前記PWM制御信号を生成出力するPWM制御器と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記制御切替手段は、
    第1の制御スイッチと、
    第2の制御スイッチと、を備え
    前記第1の制御スイッチは前記第1の電流指令と前記第2の電流指令のいずれか一方を選択し、選択した電流指令を前記蓄電器電流制御器に入力し、
    前記第2の制御スイッチは前記第1の電圧指令と前記第2の電圧指令のいずれか一方を選択し、選択した電圧指令を前記PWM制御器に入力することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記DC/DCコンバータは、自己消弧型半導体素子とダイオードを逆並列に接続することにより構成した半導体スイッチを2個直列接続し、第1の半導体スイッチのダイオードカソード側端子と第2の半導体スイッチのダイオードアノード側端子間に直流電圧を供給し、前記二つの半導体スイッチの共通接続点にリアクトルの一端を接続したものであり、前記リアクトルの他端と前記第2の半導体スイッチのダイオードアノード側端子間を前記蓄電器に接続したことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  6. 前記直流電源は、交流電源と前記交流電源の交流電圧を直流電圧に変換するダイオード整流器と、前記直流電圧を平滑化する第2の平滑コンデンサとを有することを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
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