JP2019038016A

JP2019038016A - 成形型の交換方法

Info

Publication number: JP2019038016A
Application number: JP2017162271A
Authority: JP
Inventors: 秀剛廣澤; Shugo Hirozawa
Original assignee: Daihatsu Motor Co Ltd
Current assignee: Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date: 2017-08-25
Filing date: 2017-08-25
Publication date: 2019-03-14

Abstract

【課題】本発明では、簡易な方法により短時間で成形型の交換を可能とする成形型の交換方法を提供することを課題としている。
【解決手段】上下に設けられたスライド１１とボルスター１２により、上型と下型をそれぞれ支持するプレス装置１０と、プレス装置１０に隣接する交換台車２０との間で、上型と下型からなる成形型５０，５１を出し入れする成形型の交換方法において、交換台車２０は、成形型を収容するための第一収容部２１と第二収容部２２とを有し、プレス装置１０は、スライド１１が成形型を支持するための支持機構を有し、ボルスター１２には成形型が載置され、ボルスター１２と第一収容部２１との間で成形型５０の搬出が行われ、スライド１１と第二収容部２２との間で成形型５１の搬入が行われることを特徴とする。
【選択図】図６

Description

本発明は、成形型の交換方法に関する。

成形装置として、例えばプレス装置における成形型の交換方法では、従来、成形型を積載可能な交換台車を用いた交換方法が一般的に行われていた。

例えば、図７（ａ）に示すように、第一台車１０１がボルスター１００に接近し、ボルスター１００に載置された第一成形型１０２を搬出する。その後、第一台車１０１が第一成形型１０２を搬出した側（図の右側）と同じ側から、第二成形型１０４を積載した第二台車１０３がボルスター１００に隣接し、第二台車１０３の収容部からボルスター１００へ第二成形型１０４を搬入する。このように、ボルスターの片側からアクセスして成形型を交換する交換方法が従来から存在する。

また、図７（ｂ）に示すように、ボルスター１００の一方側から第一台車１０１が第一成形型１０２を搬出し、ボルスター１００の他方側から第二台車１０３が第二成形型１０４を搬入する方法も存在する。さらに、ボルスターを可動式とし、ボルスターを交換することによりプレス装置で使用する成形型を交換する方法も存在する（例えば、特許文献１）。

特開平０８−９０１０１号公報

図７（ａ）に示すように、片側からのアクセスで成形型を交換する方法では、第一台車の搬出動作が終了してボルスターから離れるまで、第二台車が第二成形型を搬入することができず、成形型の交換に時間がかかり、成形品の生産性を阻害してしまうという課題があった。また、図７（ｂ）に示すように、ボルスターの一方側から第一成形型を搬出し、他方側から第二成形型を搬入する方法では、ボルスターの両側を成形型の搬送のためのスペースとして確保する必要があり、余分なスペースを必要としてしまう。さらに、特許文献１のように、ボルスターを可動式の構成にした場合、台車とボルスターとの間での成形型の移動が省略できるため、交換の時間を短縮することができるものの、ボルスターを可動式するためのコストが大きくかかるという問題があった。

このため、本発明では、簡易な方法により短時間で成形型の交換を可能とする成形型の交換方法を提供することを課題としている。

上記の課題を解決するため、本発明は、上下に設けられた一対の支持盤により上型と下型をそれぞれ支持する成形装置と、前記成形装置に隣接する交換台との間で、上型と下型とを連結した成形型を出し入れする成形型の交換方法において、前記交換台は、前記成形型を収容するための第一収容部と第二収容部とを有し、上方の前記支持盤は、前記成形装置に設けられた支持機構により、上型と下型とが連結された前記成形型を支持可能に設けられ、下方の前記支持盤は、前記成形型を載置可能に設けられ、一方の前記支持盤と前記第一収容部との間で一の成形型の搬入が行われ、他方の前記支持盤と前記第二収容部との間で他の成形型の搬出が行われることを特徴とするものである。

かかる構成により、成形装置の上側と下側で、それぞれ成形型の搬入および搬出を行うことができる。このため、成形型の搬入と搬出を同時に行うこともでき、成形型の交換を迅速に行うことができる。また、片側のみからのアクセスで成形型の搬入と搬出を行うことができるため、成形型の交換のために大きなスペースを必要としない。さらに、支持盤を可動式とする等、特別な機構を要することがなく、安価な構成により成形型の迅速な交換を可能とすることができる。

本発明によれば、成形装置の上側と下側でそれぞれ成形型の出し入れをすることができるため、成形型の交換を迅速、かつ、省スペースで、安価に行うことができる。

成形装置を示す正面図である。Ｔ溝に係合される上型の係合部の構造を示す断面図である。Ｔ溝から係合部を抜去する際の様子を示す断面図である。上型と下型の連結機構を示す図である。本発明の実施形態に係る成形型の交換の様子を示す図である。本発明の実施形態に係る成形型の交換の様子を示す図である。従来の成形型の交換方法を示す図である。

図１に示すように、成形装置としてのプレス装置１０は、支持盤としてのスライド１１と、支持盤としてのボルスター１２とを有する。スライド１１は上型５０ａを、ボルスター１２は下型５０ｂをそれぞれ支持する。

スライド１１は、上型５０ａを支持した状態でボルスター１２に対して昇降することができ、この昇降動作により、型開きおよび型締めをすることができる。

プレス装置１０には、スライド１１が上型５０ａを支持するための支持機構が設けられる。具体的には、スライド１１には型移動方向（図１の左右方向）に延在する複数のＴ溝１１ａが設けられる。そして、図２に示すように、上型５０ａの上部に設けられた係合部６０がＴ溝１１ａに係合することにより、上型５０ａが水平移動可能な状態でスライド１１に支持される。さらに上型５０ａは、ボルトナットやクランプ装置などの固定機構（図示省略）により、スライド１１に支持固定される。また図示は省略するが、下型５０ｂも同様に、ボルスター１２に設けられたＴ溝に下型５０ｂの下面に設けられた係合部を係合させた後、所定の固定機構によりボルスター１２に固定される。

ところで、図２に示すように、係合部６０は、その先端に、支軸６１ａを中心に回転可能なロール部６１を有する。ロール部６１がＴ溝１１ａに係合することにより、係合部６０がＴ溝１１ａから抜け落ちることが防止される。一方、図３に示すように、ロール部６１が支軸６１ａを中心に回転することで、ロール部６１がＴ溝１１ａから抜去可能な状態になり、上型５０ａがスライド１１に支持された状態を解除することができる。ロール部６１は、上型５０ａに設けられた駆動機構やレバー等により、外部から回転可能に構成される。

上型５０ａおよび下型５０ｂには、両者を連結する連結機構が設けられている。例えば、図４に示すように、一方の型の側方に支点６２ａを中心に回転可能な係止爪６２を、他方の型の側方に係止部６３を、それぞれ複数設け、各係止爪６２を各係止部６３に係止させることにより、両者を連結することができる。また、一方の型にスイングクランプ装置を設け、他方の型にスイング部が進入してクランプするためのクランプ溝を設けるような構成であってもよく、その他適宜の方法により上型５０ａと下型５０ｂを連結することができる。このように、上型５０ａと下型５０ｂとを連結することにより、スライド１１が、上型５０ａと下型５０ｂとを一体的に支持することができる。また、本実施形態では、上型５０ａと下型５０ｂとを連結した成形型５０の状態で、後述する成形型の交換を行う。

図５に示すように、本実施形態では、交換台としての交換台車２０を用いて成形型の交換を行う。

交換台車２０は、その下方に成形型を収容するための第一収容部２１と、第一収容部２１の上方に、成形型を収容するための第二収容部２２とを有する。それぞれの収容部には、成形型をスライド移動させるためのローラー２３が設けられる。

以下、本実施形態に係る成形型の交換方法について説明する。

プレス装置１０によるプレス加工が終了し、成形型の交換が必要になった場合には、スライド１１がボルスター１２に対して上昇して型開きがされ、ボルスター１２に下型５０ｂが支持され、その上方でスライド１１に上型５０ａが支持された状態（図１の状態）になる。なお、スライド１１がボルスター１２に対して上昇することにより、スライド１１とボルスター１２の間に、成形型２つ分以上の高さの空間を形成することができる。

そして、スライド１１に支持される上型５０ａが取り外される。具体的には、係合部６０をＴ溝１１ａから抜去する（図３参照）と共に、固定機構による上型５０ａのスライド１１への固定を解除することにより、上型５０ａがスライド１１から取り外しされる。また、下型５０ｂのボルスター１２に対する固定も解除される。

図５に示すように、スライド１１から取り外された上型５０ａが下型５０ｂと連結され、成形型（一の成形型）５０としてボルスター１２に載置される。また、交換台車２０が第二収容部２２に新しい成形型（他の成形型）５１を収容した状態で、プレス装置１０に隣接する位置（図５の位置）まで移動する。なお、成形型５１は、上型５１ａと下型５１ｂとが連結された状態で第二収容部２２に収容されている。

そして、図６に示すように、ボルスター１２から第一収容部２１へ成形型５０が搬出される。この搬出動作と同時に、第二収容部２２からスライド１１へ新しい成形型５１が搬入される。具体的には、成形型５１がローラー２３上を滑りながら移動してプレス装置１０に隣接する位置まで移動し、成形型５１に設けられた係合部をＴ溝１１ａに係合させる。そして、成形型５１をスライド１１に支持された状態で水平移動させ、ボルスター１２に対向する図６の位置まで移動させる。

そして、スライド１１に支持された成形型５１の上型５１ａと下型５１ｂとの連結を解除して、下型５１ｂをボルスター１２の側に支持させると共に、それぞれの固定機構によって上型５１ａをスライド１１に、下型５１ｂをボルスター１２にそれぞれ固定する。これにより、新たな成形型５１の設置が完了する。

以上のように、本実施形態では、プレス装置１０の上方と下方（スライド側とボルスター側）のそれぞれで成形型の出し入れをすることができるため、成形型の搬出動作と搬入動作を同時に行うことができる。従って、例えば図７（ａ）に示すように、搬出動作と搬入動作を別々に行う場合と比較すると、成形型の交換にかかる時間を大きく短縮することができる。また、プレス装置１０の一方側（図６の右側）でのみの出し入れのため、図７（ｂ）に示すようなプレス装置の両側で成形型の出し入れを行う場合と比較すると、成形型の交換のために必要なスペースを最小限に留めることができる。さらに、ボルスターを可動式とする等、特別な機構も必要とせず、成形型をスライド側に固定する機構を設ければ実現できるため、安価に行うことができる。

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。

上記の実施形態では、プレス装置の上方で搬入動作を、プレス装置の下方で搬出動作を行う場合を示したが、これらは逆であってもよい。また、搬出動作および搬入動作を同時に行う場合を示したが、それぞれ任意のタイミングで行うことができる。

また、第二収容部２２からスライド１１への成形型５１の搬入動作について、プレス装置１０にスイングクランプ装置を設けた利用する構成であってもよい。例えば、このスイングクランプ装置によって成形型５１をクランプして、ボルスター１２に対向する位置まで成形型５１を引き込んだ後、スイングクランプ装置によりスライド１１に上型５１ａを固定支持させる。その他、成形型（上型）をスライド（支持盤）に支持および固定させる方法は、適宜既存の方法を用いることができる。

１０プレス装置（成形装置）
１１スライド（上方の支持盤）
１２ボルスター（下方の支持盤）
２０交換台車（交換台）
２１第一収容部
２２第二収容部
５０成形型（一の成形型）
５１成形型（他の成形型）

Claims

上下に設けられた一対の支持盤により上型と下型をそれぞれ支持する成形装置と、前記成形装置に隣接する交換台との間で、上型と下型とを連結した成形型を出し入れする成形型の交換方法において、
前記交換台は、前記成形型を収容するための第一収容部と第二収容部とを有し、
上方の前記支持盤は、前記成形装置に設けられた支持機構により、上型と下型とが連結された前記成形型を支持可能に設けられ、下方の前記支持盤は、前記成形型を載置可能に設けられ、
一方の前記支持盤と前記第一収容部との間で一の成形型の搬入が行われ、他方の前記支持盤と前記第二収容部との間で他の成形型の搬出が行われることを特徴とする成形型の交換方法。