JP2019037536A - 入浴装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被介助者を搬送車で搬送しシャワー浴槽でシャワー浴させる場合において、介助作業を容易に行うことができるようにする。【解決手段】被介助者を乗せる乗部7を載置して搬送する搬送車1と、前面と両側面とに開口部を有し、かつ、複数の噴射ノズル13を備えたシャワー浴槽9と、を備えた入浴装置であり、前記シャワー浴槽9は、前記乗部7を載置するレール(載置手段)11a,11bを有すると共に、前記搬送車1との間で前記乗部7を移動させることが可能になっている。【選択図】図9

Description

本発明は、被介助者を搬送車で搬送してシャワー浴槽に入浴させる入浴装置に関する。
従来の入浴装置には図11に示すものがある。図11は、特許文献1の図2に図示された入浴装置を示す。この入浴装置においては、開閉蓋を備えた浴槽を備える。この浴槽の内部に、搬送車から乗部を移乗でき且つ乗部を昇降できるリフト機構と、このリフト機構に載置された乗部にシャワーを掛けるシャワー機構とを設けており、シャワーを浴びるシャワー浴と、湯中に浸かる湯中浴との両方を行うことができるようになっている。
特開平06−181964号公報
しかしながら、この入浴装置では、浴槽上方の約半分が固定カバーで覆われ、浴槽の中央上方に位置する固定カバーの端縁部に開閉蓋がヒンジで装着されて、固定カバーと、閉じ状態の開閉蓋とで浴槽の上方のほぼ全体が覆われるようになっている。
このため、乗部を搬送車から浴槽内に移乗するためには開閉蓋を開ける必要があり、固定カバーがあるため、開閉蓋側からしか浴槽内の入浴者を介助することができなかった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、被介助者を搬送車で搬送しシャワー浴槽に入浴させる場合において、その介助作業を容易に行うことができる入浴装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の手段を提供する。
(1)本発明に係る入浴装置は、被介助者を乗せる乗部を載置して搬送する搬送車と、前面と両側面とに開口部を有し、かつ、複数の噴射ノズルを備えたシャワー浴槽と、を備え、前記シャワー浴槽は、前記乗部を載置する載置手段を有すると共に、前記搬送車との間で前記乗部を移動させることが可能になっている、ことを特徴とする。
(2)本発明に係る入浴装置は、被介助者を乗せて搬送する搬送車と、前面と両側面とに開口部を有し、かつ、複数の噴射ノズルを備えたシャワー浴槽と、を備え、前記シャワー浴槽は、前記搬送車に乗った前記被介助者を当該搬送車から移乗させるための乗部を有する、ことを特徴とする。
上記(1)、(2)の本発明によれば、シャワー浴槽は前面と両側面とが開口している。そのため、介助者等がシャワー浴槽内に上半身を入れて被介助者の洗身やシャワー浴槽の清掃作業を行うことが容易になり、その作業性を向上できる。
(3)本発明の好ましい実施態様では、前記載置手段が、一対のレールである。
この実施態様では、前記乗部のスライド移動が容易である。
(4)本発明の好ましい実施態様では、前記シャワー浴槽が、固定台部と、前記固定台部の後方側に立設された側部と、前記側部に連成され前記固定台部と上下方向で対向する天井部とを備えて、前記前面と前記両側面とに開口部を有した形状となり、かつ、前記天井部は、前記固定台部に湯水を噴射する噴射ノズルを複数備えている。
この実施態様では、シャワー浴槽の構成がコンパクトとなり、また、被介助者に対するシャワー浴の作業が容易となる。
(5)本発明の好ましい実施態様では、前記複数の噴射ノズルは、前記両側面を横切る方向に並置され、かつ、湯水噴射中心軸が、前記固定台部の上面の前記並置方向の中心に向く方向に傾けられている。
この実施態様では、被介助者に当たらず無駄に噴射される湯水量を減らすことができ、被介助者に効率よくシャワーをあてることができる。
(6)本発明の好ましい実施態様では、前記天井部は、前記並置方向において上方に湾曲している。
この実施態様によれば、シャワー浴中に上面に付いた水滴が上面に沿って左右両側に流れて下に落ちるようになるため、上面から落下する水滴が被介助者に当たることが抑制され、被介助者に不快感を与えないようにすることができる。
(7)本発明の好ましい実施態様では、前記噴射ノズルは、前記天井面に設けた窪みに配置され、その周囲が前記窪みで包囲されている。
この実施態様によれば、介助者等がシャワー浴槽の上面を清掃する際に、噴射ノズルを気にすることなく作業を行うことができ、また、噴射ノズルに当たり怪我をする可能性を低減でき、作業性と安全性を向上できる。
(8)本発明の好ましい実施態様では、前記シャワー浴槽は、前記開口部を覆うカーテンを有し、前記カーテンには、介助者の作業用スリットが鉛直方向に形成されている。
この実施態様によれば、介助者がカーテンの外側からシャワー浴中の被介助者に対して介助作業を行う際、カーテンのスリットが鉛直方向に形成されているため、介助者がスリットに差し込んだ腕を鉛直方向に動かすことが容易であり、介助作業の作業性を向上できる。
(9)本発明の好ましい実施態様では、前記シャワー浴槽は、前記開口部を覆うカーテンを有し、前記カーテンは、前記シャワー浴槽の内部が透視可能である。
この実施態様によれば、介助者はカーテンを開けなくてもカーテンを介してシャワー浴槽内の被介助者の状態を確認することができる。
(10)本発明の好ましい実施態様では、前記乗部は、起立・倒伏可能なサイドフェンスが設けられている。
この実施態様によれば、サイドフェンスを倒伏することで、シャワー浴槽内での被介助者の洗身作業等が行い易くなる。また、シャワー浴槽に設けられた乗部のサイドフェンスを起立状態にすれば、シャワー浴槽の底面の清掃が容易となる。
(11)本発明の好ましい実施態様では、前記シャワー浴槽に前記搬送車を横付けして連結した状態で、前記搬送車と前記シャワー浴槽との間で前記乗部を前記載置手段を介して移動させる際、当該乗部の脱落を防止する乗部脱落防止機構を備えている。
この実施態様によれば、乗部の脱落を防止する乗部脱落防止機構を備えているので、搬送車とシャワー浴槽との間で乗部を脱落しないようにして移動させることが可能となる。そのため、安全性が向上し、介助者は安心して被介助者の介助作業を行うことができる。
(12)本発明の好ましい実施態様では、前記搬送車には、その長手方向の略中央部に介助者出入用のスペースが、前記搬送車の短手方向に横断するように設けられている。
この実施態様によれば、搬送車からシャワー浴槽へ乗部を移動させる際、介助者は搬送車の前記スペースに入ることができるため、乗部の移動を容易に行うことができる。
本発明によれば、シャワー浴槽は前面と両側面が開口しているため、介助者等がシャワー浴槽内に上半身を入れて被介助者の洗身やシャワー浴槽の清掃作業を行うことが容易になり、その作業性を向上できる。
実施形態1に係る搬送車の斜視図。 搬送車とシャワー浴槽の連結部分の内部構造を示す拡大斜視図。 乗部脱落防止機構を示す搬送車の一部の拡大斜視図。 乗部を載置した搬送車の斜視図。 シャワー浴槽の斜視図。 乗部脱落防止機構を示すシャワー浴槽の一部の拡大斜視図。 シャワー浴槽の天井下面の部分平面図。 図7aの天井の一部拡大斜視断面図。 図7bの一部拡大斜視断面図。 カーテンを設けたシャワー浴槽の斜視図。 搬送車とシャワー浴槽とからなる入浴装置の斜視図。 実施形態2に係る乗部を備えたシャワー浴槽の斜視図。 従来の入浴装置の正面図。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態1に係る入浴装置Aを説明する。この入浴装置Aは、搬送車1と、シャワー浴槽9とから構成されている。
図1〜図4を参照して、搬送車1を説明する。図1は、搬送車の斜視図、図2はワイヤー操作機構を示す搬送車の一部の内部構造を示す拡大斜視図、図3は乗部脱落防止機構を示す搬送車の一部の拡大斜視図、図4は乗部を載置した搬送車の斜視図である。
まず、図1を参照して、搬送車1は、台車部2と、フレーム部3a,3bと、上面部4a,4bと、を備える。フレーム部3a,3bは、台車部2の長手方向一方と他方に設けられ、上面部4a,4bを支持するとともに協働して該上面部4a,4bを平行に昇降するリンク機構を構成する。
台車部2は、複数の車輪2aと、操作ペダル2bと、連結部2cと、解除ペダル2dと、を備える。連結部2cは、後述のシャワー浴槽9との連結のための部材であり、図1に示すように、下方にフック形状をなして台車部2の側面から突出している。
図2に示すように、連結部2cは、台車部2の内部に設けた軸2eに取り付けられ、該軸2eに巻装されたバネ部材2fで時計回り方向(図中の矢印a方向)に付勢されている。
台車部2は、その側面が凹形状の係合部2gになっている。この係合部2gは、搬送車1がシャワー浴槽9に横付けされるとき、後述するシャワー浴槽9に突設された被係合部9a2に係合してその横付け位置が位置決めされるようになっている。
なお、操作ペダル2bは、搬送車1を動かないようにするためのブレーキペダルである。解除ペダル2dは、連結部2cとワイヤーでつながっており、連結部2cを上方に回動させるもので、搬送車1とシャワー浴槽9との連結を解除するときに操作されるペダルである。
図1に戻って、台車部2は、フレーム部3a,3b間に介助者出入用のスペースS1を有する。このスペースS1は搬送車1を短手方向(幅方向)に横断するように設けられている。介助者は、このスペースS1に入り込んで被介助者の介助作業を行うことができる。
上面部4a,4bは、それぞれ、フレーム部3a,3b上に設けられている。上面部4a,4bそれぞれには、レール(載置手段)5a,5bが搬送車の短手方向(幅方向)に互いに平行に設けられている。また、上面部4a,4bには、同じ構成の乗部脱落防止機構6a,6bが設けられている。なお、乗部脱落防止機構6a,6bはどちらか一方だけ設けていてもよい。
図3を参照して、一方の乗部脱落防止機構6aを説明する。乗部脱落防止機構6aは、レール5aの側部に沿って当該レール5a長さ方向2箇所に設けられている。乗部脱落防止機構6aは、一対の対向する板状部材6a1,6a2間に回転軸6a3が回転可能にピン部材で抜け止めされている。回転軸6a3には、L字形状の脱落防止部材6a4が一体に設けられている。
脱落防止部材6a4は、搬送車1がシャワー浴槽9に連結されていないときは図示略のバネ部材で時計回り方向(図中の矢印b方向)に付勢されて水平状態となり、また、搬送車1がシャワー浴槽9に連結されていると、その連結動作に連動する連動部材(例えばワイヤー)6a5によりバネ部材の付勢に抗して反時計回り方向(図中の矢印c方向)に回動させられて垂直状態となる。
被介助者を乗せるための乗部7が搬送車1に載置されている状態では、乗部7の下端に下向きに突出した状態で取り付けられている移動規制金具が2つの脱落防止部材6a4間に配置されており、乗部7は脱落防止部材6a4によって移動が防止される。搬送車1がシャワー浴槽9と連結すると、シャワー浴槽9が位置する側にある一方の脱落防止部材6a4が回動して水平状態となって、乗部7はシャワー浴槽9の方向に移動することが可能になり、逆の方向へは垂直状態にある他方の脱落防止部材6a4により移動できない。
図4を参照して、搬送車1の上面部4a,4bの一対のレール5a,5b上には、被介助者を乗せる乗部7が載置されている。乗部7は、載置部7aと、サイドフェンス7bと、枕部7cと、手摺7d等、を含む。サイドフェンス7bは、載置部7aの前部側に幅方向一対、後部側に幅方向一対で対向して設けられ、起立・倒伏可能になっている。手摺7dは、介助者が乗部7を移動させるときなどに掴む手摺である。
図5〜図8を参照してシャワー浴槽9を説明する。なお、図5に示すように、空間における方向として、シャワー浴槽9の長手方向を前後とし、シャワー浴槽9の短手方向(幅方向)を左右とし、鉛直方向を上下とする。
シャワー浴槽9は、図5に示すように、水平方向長手の固定台部9aと、固定台部9aの後部において垂直に立設された側部9bと、側部9bに連成され固定台部9aの上面9dと垂直方向で対向する天井部9cとで、側面視片仮名の「コ」の字形状となり、前面及び左右両側面が開放されて前面及び左右両側面に開口部を有した形状となる。シャワー浴槽9は、被介助者の洗髪、洗身等のためのハンドシャワー10を備えている。
固定台部9aは、その上面9dが側部9b方向に漸次低く傾斜し、かつ、左右両側縁の周囲が外壁9eで囲まれ、湯水が浴槽側方に漏れず上面9dの後方にある排水口9fから排出されるようになっている。
固定台部9aには、平行に延びる一対のレール11a,11b(載置手段)が固定されている。このレール11a,11bの対向間隔及び高さは、搬送車1のレール5a,5bの対向間隔及び高さとそれぞれ同じである。レール11a,11bは、搬送車1がシャワー浴槽9に横付けされ、搬送車1のレール5a,5b上に載置されている乗部7をシャワー浴槽9側にスライド移動させるためのものである。
固定台部9aの側面9a1には、搬送車1の係合部2gの凹形状に対応した凸形状の被係合部9a2が突設されている。
搬送車1は、シャワー浴槽9に横付けされるときに搬送車1の係合部2gがシャワー浴槽9の被係合部9a2に係合してシャワー浴槽9に横付け位置が位置決めされる。このシャワー浴槽9の被係合部9a2の上面には、搬送車1の一対の連結部2cが係入可能な一対の係入孔9a3が形成されている。
搬送車1がシャワー浴槽9に横付けされ、台車部2の係合部2gにシャワー浴槽9の被係合部9a2が係合してシャワー浴槽9に位置決めされるとき、搬送車1側の連結部2cはシャワー浴槽9側の被係合部9a2の係入孔9a3に係入されて搬送車1とシャワー浴槽9とが連結される。
かかるシャワー浴槽9は、一対のレール11a,11bのうち、少なくとも一方のレール11bの両端に図6で示す乗部脱落防止機構16aを備えている。
両端それぞれの乗部脱落防止機構16aは同様の構成を有する。
図6を参照して、一方の乗部脱落防止機構16aを説明すると、レール11bの一端側(搬送車1側)に一対の板状の取付部材16bが対向して固定され、これら一対の取付部材16b間に回転軸16cが回転可能に挿通されている。この回転軸16cは、ピン部材16d(一方のみ図示)で両端が取付部材16bに抜け止めされている。回転軸16cは、時計回り方向(矢印d方向)に図示略のバネ部材で付勢されている。この回転軸16cに、脱落防止部材16eが取り付けられている。
脱落防止部材16eには筒状部16fを介してワイヤー16gの一端側が接続されている。ワイヤー16gの他端側はシャワー浴槽9内を介して被係合部9a2内のワイヤー操作機構(後述)に接続されている。搬送車1の連結部2cが被係合部9a2の係入孔9a3に係入されると、搬送車1とシャワー浴槽9とが連結状態になるが、このとき、ワイヤー16gは、前記ワイヤー操作機構によりその他端側が引っ張られる構成になっている。
ワイヤー16gの他端側が引っ張られると、脱落防止部材16eは回転軸16c周りを反時計回り方向(矢印e方向)に回動して水平状態となる。ワイヤー16gは搬送車1とシャワー浴槽9との連結状態が解除されると緩む。ワイヤー16gが緩むと、脱落防止部材16eは前記バネ部材の付勢力で図6に示す垂直状態となる。
このようにして搬送車1がシャワー浴槽9に連結されると、脱落防止部材16eは、図6で示す垂直状態から水平状態に回動する。脱落防止部材16eが水平状態になると、搬送車1上の乗部6は、脱落防止部材16eにスライド移動を阻止されることなく、搬送車1のレール5a,5b上からシャワー浴槽9のレール11a,11b上にスライド移動することができる。
ここで、前記ワイヤー操作機構によってワイヤー16gの他端側が引っ張られる構成について、図2を用いて説明する。シャワー浴槽9の浴槽側フレーム22に回動軸23が回動可能に取り付けられ、回動軸23にはレバー部24および曲折部25が一体的に取り付けられている。また、回動体26が浴槽側フレーム22に支軸27で回動可能に取り付けられている。連結部2cが係入孔9a3に係入して搬送車1とシャワー浴槽9とが連結状態になると、連結部2cによってレバー部24が下方に押され、その結果、曲折部25が上方に移動して回動体26の一端26aが上方に押される。これにより、回動体26は時計回りに回動して、回動体26の他端26bに接続されたワイヤー16gが矢印g方向に引っ張られる。
上述したように、連結部2cが係入孔9a3に係入されて搬送車1がシャワー浴槽9に連結されることで、ワイヤー16gが前記ワイヤー操作機構により引っ張られて脱落防止部材16eが矢印e方向に回動して水平状態となると、乗部7はレール5a,5bとレール11a,11bとの間を移動できるようになる。
搬送車1とシャワー浴槽9とが連結されている間は、乗部7が移動可能であり、連結が解除されるとワイヤー16gが緩み、バネ部材の付勢力により脱落防止部材16eが矢印d方向に回動して垂直状態となって乗部7の移動が防止される。
図5において、シャワー浴槽9の左側に搬送車1が連結されれば、レール11bの左端に設けられた脱落防止部材16eは回動して水平状態になり、レール11bの右端に設けられた脱落防止部材16eは回動しないため、乗部7が搬送車1とシャワー浴槽9との間でスライド移動が可能になるとともに、乗部7がシャワー浴槽9の右側へ脱落することが防止される。シャワー浴槽9の右側にも被係合部9a2が設けられており、シャワー浴槽9の右側に搬送車1が連結されれば、レール11bの右端に設けられた脱落防止部材16eは回動して水平状態になり、レール11bの左端に設けられた脱落防止部材16eは回動しないため、乗部7が搬送車1とシャワー浴槽9との間でスライド移動が可能になるとともに、乗部7がシャワー浴槽9の左側へ脱落することが防止される。
なお、乗部7がシャワー浴槽9のレール11a,11bに載った状態で搬送車1の連結が解除されると、乗部脱落防止機構16a,16bにより乗部7の移動・脱落が防止される。すなわち、搬送車1とシャワー浴槽9との間で乗部6を受け渡す場合、乗部脱落防止機構16aの脱落防止部材16eは水平状態に制御され、搬送車1がシャワー浴槽9の左側に連結されていないとき、例えば、乗部7をレール11a,11b上に移動させた後に、シャワー浴槽9に対する搬送車1の連結を解除したときは、脱落防止部材16eは垂直状態に制御されレール11a,11bからの乗部7の脱落が防止されるようになっている。
上記構成のシャワー浴槽9は、その天井部9cに、図7aに示すように、複数の噴射ノズル13が左右両側において同数にて整列並置されている。これら噴射ノズル13は、天井部9cに、それらの対向方向の中心位置からほぼ等距離離れて配置され、かつ、それらの湯水の噴射方向が固定台部9aの上面9dの中心に向かう方向に傾けられて設置されている。
天井部9cは、図7bに示すように、上ケース9c1と下ケース9c2とで囲まれ、内部に噴射ノズル13の配管13a等が収納されていると共に、噴射ノズル13は下ケース9c2に設けられている。
下ケース9c2は、噴射ノズル10から噴射された湯水が飛散し天井部9c下面に付着した水滴を側方に流して被介助者に当たり難くするため、上方に湾曲した形状に形成されている。
下ケース9c2には、図7cに示すように、噴射ノズル13の設置用の窪み9gが設けられている。噴射ノズル13は、窪み9gの底壁に配置され、窪み9gの内周壁で包囲されている。噴射ノズル13は、窪み9gの内周壁で包囲されていることで、噴射ノズル13から噴射される湯水が不要な方向に飛び散らず、被介助者に湯水を効率的にかけることができるようになっている。
シャワー浴槽9には、図8に示すように、その左右両側方及び前方を覆うカーテン14が取り付けられ、このカーテン14には、スリット15が鉛直方向に適宜箇所に適数形成されている。介助者は、スリット15を介して手や腕をシャワー浴槽9内に差し入れて、シャワー浴槽9内の被介助者の入浴の介助をすることができる。
なお、カーテン14は、シャワー浴槽9の内部が透視可能な半透明材、例えばポリ塩化ビニルで形成され、介助者は外部から被介助者の状態を正確に把握して入浴の介助を効率的にすることができる。
以上、実施形態1の入浴装置Aによれば、搬送車1が図9に示すように、シャワー浴槽9に横付けされると、搬送車1はシャワー浴槽9に連結機構で連結される。そして、搬送車1上の乗部7をシャワー浴槽9にスライド移動させ、乗部7に乗った被介助者にシャワー浴をさせることができる。被介助者にシャワー浴をさせるとき、搬送車1とシャワー浴槽9とが連結したままの状態でもよく、搬送車1とシャワー浴槽9との連結を解除して搬送車1をシャワー浴槽9から離した状態でもよい。
なお、担架脱落防止機構16aは上述の実施形態に限定されることなく、例えば、担架脱落防止機構6a,6bと同様の構成のものを採用してもよい。
図10に、実施形態2の入浴装置Bにおけるシャワー浴槽9Bを示している。図10において、図4及び図5と対応する部分には同一の符号を付している。実施形態2の入浴装置Bは、搬送車とシャワー浴槽9Bとによって構成される。シャワー浴槽9Bは、被介助者が乗ることができる乗部19を備える。搬送車は被介助者を乗せて搬送するものであればどのようなものでもよい。乗部19は、載置部20と、載置部20の両側縁に起立・倒伏可能なサイドフェンス21とを備える。
また、シャワー浴槽9Bは、固定台部9aと、固定台部9aの後方側に立設された側部9bと、側部9bに連成され固定台部9aと上下方向で対向する天井部9cとを備えて、前面と両側面とに開口部を有した形状となり、かつ、複数の噴射ノズルを備える。さらに、シャワー浴槽9Bの乗部19は固定台部9aに組み付けられている。
入浴装置Bでは、被介助者を乗せた搬送車をシャワー浴槽9Bの傍に停止させ、人手によって被介助者を搬送車からシャワー浴槽9Bの乗部19に移乗させて、被介助者をシャワー浴させるものである。
この入浴装置Bにおいても、シャワー浴槽9Bは前面と両側面が開口しているため、介助者等がシャワー浴槽9B内に上半身を入れて被介助者の洗身やシャワー浴槽9Bの清掃作業を行うことが容易になり、その作業性を向上できる。
以上説明したように、上述の実施形態によれば、シャワー浴槽9,9Bは前面と両側面が開口しているため、介助者等がシャワー浴槽9,9B内に上半身を入れて被介助者の洗身やシャワー浴槽9,9Bの清掃作業を行うことが容易になり、その作業性を向上できる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施できる。したがって、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。
A 入浴装置
B 入浴装置
1 搬送車
2 台車部
2c 連結部
2g 係合部
S1 スペース
3a,3b フレーム部
4a,4b 上面部
5a,5b レール(載置手段)
7 乗部
7b サイドフェンス
9,9B シャワー浴槽
9a 固定台部
9a2 被係合部
9a3 係入孔
9b 側部
9c 天井部
9d 上面
9g 窪み
10 ハンドシャワー
11a,11b レール(載置手段)
13 噴射ノズル
14 カーテン
15 スリット
16a 乗部脱落防止機構
16e 脱落防止部材
16g ワイヤー
19 乗部
20 載置部
21 サイドフェンス

Claims (12)

  1. 被介助者を乗せる乗部を載置して搬送する搬送車と、
    前面と両側面とに開口部を有し、かつ、複数の噴射ノズルを備えたシャワー浴槽と、
    を備え、
    前記シャワー浴槽は、前記乗部を載置する載置手段を有すると共に、前記搬送車との間で前記乗部を移動させることが可能になっている、ことを特徴とする入浴装置。
  2. 被介助者を乗せて搬送する搬送車と、
    前面と両側面とに開口部を有し、かつ複数の噴射ノズルを備えたシャワー浴槽と、
    を備え、
    前記シャワー浴槽は、前記搬送車に乗った前記被介助者を当該搬送車から移乗させるための乗部を有する、ことを特徴とする入浴装置。
  3. 前記載置手段が平行一対のレールである、請求項1に記載の入浴装置。
  4. 前記シャワー浴槽が、固定台部と、前記固定台部の後方側に立設された側部と、前記側部に連成され前記固定台部と上下方向で対向する天井部とを備えて、前記前面と前記両側面とに開口部を有した形状となり、かつ、前記天井部は、前記固定台部に湯水を噴射する噴射ノズルを複数備えている、請求項1から3までのいずれか1項に記載の入浴装置。
  5. 前記複数の噴射ノズルは、前記両側面を横切る方向に並置され、かつ、湯水噴射中心軸が、前記固定台部の上面の前記並置方向の中心に向く方向に傾けられている、請求項4に記載の入浴装置。
  6. 前記天井部は、前記並置方向において上方に湾曲している、請求項4または5に記載の入浴装置。
  7. 前記噴射ノズルは、前記天井面に設けた窪みに配置され、その周囲が前記窪みで包囲されている、請求項4から6までのいずれか1項に記載の入浴装置。
  8. 前記シャワー浴槽は、前記開口部を覆うカーテンを有し、前記カーテンには、介助者の作業用スリットが鉛直方向に形成されている、請求項4から7までのいずれか1項に記載の入浴装置。
  9. 前記シャワー浴槽は、前記開口部を覆うカーテンを有し、前記カーテンは、前記シャワー浴槽の内部が透視可能である、請求項4から7までのいずれか1項に記載の入浴装置。
  10. 前記乗部は、起立・倒伏可能なサイドフェンスが設けられている、請求項1から9までのいずれか1項に記載の入浴装置。
  11. 前記シャワー浴槽に前記搬送車を横付けして連結した状態で、前記搬送車と前記シャワー浴槽との間で前記乗部を前記載置手段を介して移動させる際、当該乗部の脱落を防止する乗部脱落防止機構を備えている、請求項1若しくは請求項3に記載の、または、請求項2を引用しない請求項4から10までのいずれか1項に記載の入浴装置。
  12. 前記搬送車には、その長手方向の略中央部に介助者出入用のスペースが、前記搬送車の短手方向に横断するように設けられている、請求項1若しくは請求項3に記載の、または、請求項2を引用しない請求項4から11までのいずれか1項に記載の入浴装置。

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