JP2019034773A - 扉連結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器構成壁と回動扉との連結強度が従来より高い扉連結構造を提供する。【解決手段】本発明の扉連結構造では、容器10の上面を構成する蓋体12に荷物収容口13が形成され、その開口縁に、回動扉30の外縁部がヒンジ連結されている。また、蓋体12における荷物収容口13の隣には、荷物収容口13との間に蓋体12の一部を開口区画部18Kとして備える突部受容口22が形成されている。そして、回動扉30には、閉塞位置では開口区画部18Kから離間し、開動作に伴って開口区画部18Kの内側に潜り込んで重なる回動係止部43が備えられている。【選択図】図11

Description

本発明は、容器の上面又は側面を構成する容器構成壁の荷物収容口を開閉する回動扉の扉連結構造に関する。
従来、この種の扉連結構造として、容器の上面を構成する容器構成壁が蓋体になっていて、その蓋体に形成された荷物収容口の開口縁に回動扉の外縁部がヒンジ連結されたものが知られている。また、回動扉は、外側に回動して開くようになっている(例えば、特許文献1参照)。
実公昭58−21403号公報(図1、図2)
上述した従来の扉連結構造では、回動扉を開いて容器に荷物を入れる際に、荷物収容口の開口縁が荷物に押されて変形し、ヒンジ連結部分が外れる事態が起こり得た。特に、養鶏の生きた鶏を荷物として容器に投入する場合に、投入を拒む鶏の脚が荷物収容口の開口縁に掛かって強く押され、上記事態が生じることが問題になっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、容器構成壁と回動扉との連結強度が従来より高い扉連結構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、容器の上面又は側面を構成する容器構成壁に形成された荷物収容口の開口縁に、回動扉の外縁部がヒンジ連結されて、前記回動扉が、前記荷物収容口を閉塞した閉塞位置から外側に回動して前記荷物収容口が開放される扉連結構造において、前記荷物収容口の隣に形成され、前記荷物収容口との間に前記容器構成壁の一部を開口区画部として備える係止部受容口と、前記回動扉に設けられ、前記閉塞位置では前記開口区画部から離間し、開動作に伴って前記開口区画部の内側に潜り込んで重なる回動係止部と、を有する扉連結構造である。
請求項2の発明は、前記回動扉のうち前記回動係止部より回動中心から離れた位置に設けられて、前記回動係止部が前記開口区画部の内側に重なるときに前記容器構成壁の外面に当接するストッパ部を備える請求項1に記載の扉連結構造である。
請求項3の発明は、前記回動扉の回動中心上に延び、前記係止部受容口の対向面間に差し渡された中間軸体と、前記回動扉に設けられ、前記閉塞位置で前記中間軸体に対して前記係止部受容口の内側から重なる係合突片と、前記係合突片に形成されて、前記中間軸体に係合する係合溝部とを備え、前記回動係止部は、前記係合突片から突出している請求項1又は2に記載の扉連結構造である。
請求項4の発明は、前記係合突片に設けられ、前記回動扉が前記容器構成壁から直立する直立姿勢になったときに、前記荷物収容口と前記係止部受容口との並び方向で前記開口区画部に対して隙間を介して対向する隙間規制部と、前記係合溝部のうち前記中間軸体より前記係合突片の先端側の溝側部から延設されて、前記中間軸体より前記係合溝部の外側に突出する溝側面延長部と、が備えられ、前記回動扉の前記直立姿勢において、前記荷物収容口と前記係止部受容口との並び方向で前記溝側面延長部が前記中間軸体から突出する突出量が、前記隙間規制部と前記開口区画部との間の前記隙間より大きくなっている請求項3に記載の扉連結構造である。
請求項5の発明は、前記回動扉が前記閉塞位置に配置された状態で、前記回動係止部の先端が、前記容器構成壁の外面より内側に位置する請求項3又は4に記載の扉連結構造である。
請求項1の扉連結構造では、回動扉が開いた状態で荷物収容口の開口縁が荷物に外側から押されて回動扉から離間するように負荷がかかっても、回動扉の回動係止部が開口区画部の内側に重なっているので、回動扉と荷物収容口の開口縁との離間が抑えられる。これにより、回動扉のヒンジ連結部分が従来より外れ難くなる。即ち、本発明の扉連結構造によれば、容器構成壁と回動扉との連結強度が従来より高くなる。
請求項2の扉連結構造では、回動扉のうち回動係止部より回動中心から離れた位置に設けられたストッパ部と容器構成壁との当接により、回動扉が全開位置に位置決めされるので、回動係止部の負荷が軽減される。なお、回動扉のストッパ部と容器構成壁との当接と、回動係止部と開口区画部との当接との両方で、回動扉を全開位置に位置決めしてもよいし、何れか一方の当接のみによって、回動扉を全開位置に位置決めしてもよい。
請求項3の扉連結構造によれば、回動扉が少なくとも閉塞位置から直立姿勢になるまでの間は、回動扉の係合突片に備えた係合溝部と中間軸体との係合により、回動扉と荷物収容口の開口縁との離間が抑えられる。また、中間軸体は、回動係止部を受容する係止部受容口の対向面間に差し渡され、回動係止部は、係合突片から突出しているので、係止部受容口及び係合突片の有効利用が図られる。
なお、回動扉が全開位置で直立姿勢になる構成にして、その全開位置で係合溝部と中間軸体との係合と、回動係止部と開口区画部との係合との両方によりヒンジ連結部分の外れを防いでもよいし、回動扉が直立姿勢を超えて回動して全開位置になる構成にして、閉塞位置から直立姿勢になるまでは、係合溝部と中間軸体との係合のみによりヒンジ連結部分の外れを防ぎ、全開位置において、回動係止部と開口区画部との係合のみにより、回動扉のヒンジ連結部分の外れを防ぐようにしてもよい。
請求項4の扉連結構造の係合突片には、回動扉が直立姿勢になったときに、荷物収容口と係止部受容口との並び方向で開口区画部に対して隙間を介して対向する隙間規制部と、係合溝部のうち係合突片の先端側の溝側部から延設された溝側面延長部とが備えられている。そして、回動扉の直立姿勢において、荷物収容口と係止部受容口との並び方向で溝側面延長部が中間軸体から突出する突出量が、隙間規制部と開口区画部との間の隙間より大きくなっているので、回動扉の直立姿勢における係合溝部と中間軸体との係合外れが防がれる。
請求項5の扉連結構造では、回動扉が閉塞位置に配置された状態で、回動係止部の先端が容器構成壁の外面より内側に位置するので、荷物が回動係止部の先端に引っ掛かることが防がれる。
本発明の第1実施形態に係る容器の斜視図 回動蓋が直立姿勢の容器の斜視図 回動扉が全開位置にある容器の斜視図 蓋体の斜視図 回動扉の上面側の斜視図 回動扉の下面側の斜視図 閉塞位置の回動扉及び蓋体の斜視図 全開位置の回動扉及び蓋体の斜視図 閉塞位置の回動扉及び蓋体の側断面図 直立姿勢の回動扉及び蓋体の側断面図 全開位置の回動扉及び蓋体の側断面図 閉塞位置の回動扉及び蓋体の斜視図 全開位置の回動扉及び蓋体の側断面図 閉塞位置の回動扉及び蓋体の側断面図 全開位置の回動扉及び蓋体の側断面図
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。図1には、本発明に係る扉連結構造を有する容器10の全体が示されている。この容器10は、例えば、養鶏の生きた鶏を荷物として搬送するために使用されるものであって全体がメッシュ構造をなしている。また、容器10は、上面全体が開口した略直方体状の容器本体11の上面開口を、本発明の「容器構成壁」に相当する蓋体12で閉塞してなり、その蓋体12に荷物収容口13と回動扉30とが備えられている。
容器本体11の上面開口は、例えば、長方形になっていて、蓋体12は、容器本体11の上面開口に対応する長方形の板状の蓋板部20を、外縁溝部14で囲んだ構造をなしている。外縁溝部14は、下面が開口した角溝構造をなして、蓋板部20から上方に突出している。そして、容器本体11の上縁部から側方に張り出す図示しないフランジが外縁溝部14内に受容され、外縁溝部14の内側面の複数箇所に備えた係止突起14B(図4参照)がフランジに下方から係合して蓋体12が容器本体11に固定されている。なお、外縁溝部14のうち係止突起14Bの上方位置には、係止突起14Bの係止面を形成するための型抜き孔14Aが形成されている。
蓋体12の長手方向の両端寄り位置には、1対の畝部15,15が外縁溝部14の1対の長辺部分の間を連絡するように延びている。各畝部15は、蓋板部20から上側に膨らむように幅方向で湾曲している。また、畝部15の長手方向の複数位置には、角孔15Aが形成され、各角孔15Aの開口縁から1対ずつの挟持突部15B(図4には、一方の挟持突部15Bのみが示されている)が垂下されて畝部15の幅方向で対向している。
図1に示すように、1対の畝部15,15に対応して、容器本体11の上端部には、1対の補強バー16,16が差し渡されている。各補強バー16は、両端寄り位置がクランク状にそれぞれ屈曲し、それらクランク状屈曲部より先端側が、容器本体11の側壁上部を貫通している。そして、蓋体12が容器本体11に装着されると、補強バー16における1対のクランク状屈曲部の間が、畝部15の下方に重なって挟持突部15Bに挟持される。なお、畝部15と外縁溝部14との交差分部には、補強バー16のクランク状屈曲部の一部を受容する孔15Dが備えられている。
図2に示すように、荷物収容口13は、1対の畝部15,15の間において外縁溝部14の一方の長辺部寄り位置に配置され、蓋体12の長手方向の延びた長方形をなしている。また、1対の畝部15,15の側縁部のうち荷物収容口13に臨む部分から孔内側壁15Cが垂下され、それら孔内側壁15Cによって荷物収容口13の内側面の一部が構成されている。
蓋板部20のうち荷物収容口13と外縁溝部14の一方の長辺部との間は、帯板状の開口補強部17になっている。開口補強部17では、蓋板部20のメッシュ構造の網目となる矩形の網目孔12Kが、開口補強部17以外の部分に比べて小さくかつ疎らになっている。また、開口補強部17の長手方向の中央部には、荷物収容口13に連通する長方形状の切欠部13Aが形成されている。さらには、図4に示すように、開口補強部17における荷物収容口13側の縁部からは孔内側壁17Cが垂下されて前述の孔内側壁15Cに連絡されている。
荷物収容口13を挟んで開口補強部17の反対側には、蓋板部20における荷物収容口13側の縁部を、荷物収容口13に向けて下るように傾斜させた傾斜板部21が備えられている。そして、傾斜板部21の下端部と、孔内側壁15C,17Cの下端部又は上下方向の中間部とから荷物収容口13の内側に蓋受部18が張り出している。なお、蓋受部18は切欠部13Aにおいて分断されている。
図1に示すように、荷物収容口13における傾斜板部21側の両コーナー部には、1対のヒンジ軸支持部19,19が設けられている。図4に示すように、各ヒンジ軸支持部19は、蓋受部18の上面と孔内側壁15Cとに接続された直方体状をなしている。また、1対のヒンジ軸支持部19,19のうち互いに対向面には、それぞれ回動支持孔19Aが形成されている。回動支持孔19Aは、一定幅の帯状をなしてヒンジ軸支持部19から蓋受部18に亘って形成されている。
蓋受部18のうち1対のヒンジ軸支持部19,19の間の中央部には、蓋受部18から傾斜板部21の上端部に亘って開口する係止部受容口22が形成されている。係止部受容口22は、平面形状が四角形をなし、その係止部受容口22の上辺部は、係止部受容口22の両横に並ぶ傾斜板部21の複数の網目孔12Kの上辺部と同一の直線上に並んでいる。また、係止部受容口22は、網目孔12Kより蓋体12の長手方向で大きくなっていて、その分が係止部受容口22の両横の網目孔12Kが他の網目孔12Kに比べて小さくなっている。
蓋受部18には、係止部受容口22が形成された部分を含む領域を荷物収容口13の内側に向けて台形状に張り出させた中央突部18Cが形成されている。そして、中央突部18Cのうち係止部受容口22と荷物収容口13との間に位置する部分が本発明に係る開口区画部18Kになっている。
係止部受容口22の両側縁部から上方に1対の対向壁23,23が突出し、それら対向壁23,23が係止部受容口22の内側面の一部を構成している。また、図9に示すように、対向壁23の上面は、蓋板部20(畝部15を除く)の上面と面一になっていると共に、対向壁23の上面のうち傾斜板部21の上方に位置する部分には、回動扉30との干渉を回避するための干渉回避凹部23Aを備えている。さらに、図4に示すように、1対の対向壁23,23の互いの対向面の反対側面と蓋受部18との間は、三角リブ25,25によって連結されている。
1対の対向壁23,23の間には、中間軸体24が差し渡されている。中間軸体24は、係止部受容口22における蓋受部18側の縁部より傾斜板部21側に僅かにずれた位置に配置されている。また、中間軸体24の中心軸は、例えば、ヒンジ軸支持部19における回動支持孔19Aの上下左右の中央を貫通するように配置されている。
図2に示すように、蓋受部18のうち孔内側壁17Cから張り出している部分には、切欠部13Aの両横に矩形状の1対の係止孔18A,18Aが形成され、更にそれら1対の係止孔18A,18Aより切欠部13Aから離れた両横には、係止孔18Aより小さい矩形状の1対の嵌合孔18B,18Bが形成されている。
図5及び図6には、回動扉30の全体が示されている。図5に示すように、回動扉30は、荷物収容口13に対応した長方形の板状の扉板部31を有し、その扉板部31の外縁部より内側部分に略正方形の網目孔30Kが縦横に並べて形成されて、前述したようにメッシュ構造をなしている。また、図6に示すように、扉板部31の下面には、網目孔30Kを縁取るように格子形突条36が形成されている。
荷物収容口13の開口縁に、回動扉30の外縁部の一辺の両端部がヒンジ連結されている。具体的には、扉板部31の一方の長辺側外縁部の両端部には、角部を四角形に切除してなるコーナー切欠部31C,31Cが備えられている。そして、扉板部31の一方の長辺側外縁部に沿って延びる1対のヒンジ軸体32,32が、扉板部31からコーナー切欠部31C,31C内へと突出している。それら1対のヒンジ軸体32,32は、断面円形の棒状をなして同軸上に配置されている。また、各ヒンジ軸体32は、先端部に円錐状のヘッド部33を有して矢尻状になっている。さらに、ヒンジ軸体32の基端部は、扉板部31の外縁部と一体になって延びている。なお、ヒンジ軸体32のうち扉板部31と一体になった部分は、扉板部31の外面と、外面と内面との間の側面とから突出し、扉板部31の内面からは突出していない。
図7に示すように、上記した1対のヒンジ軸体32,32は、ヒンジ軸支持部19,19の回動支持孔19A,19Aを貫通し、1対のヘッド部33,33(図5参照)がヒンジ軸支持部19,19内に収容されて回動支持孔19A,19Aの縁部に係止している。そして、回動扉30が、ヒンジ軸体32,32を中心に回動し、通常は、図9に示すように、蓋受部18に重なって荷物収容口13を閉塞する閉塞位置に位置決めされている。また、図7に示すように、回動支持孔19Aの幅方向において回動支持孔19Aの内側面とヒンジ軸体32の外面との間にはクリアランス(隙間)が備えられ、そのクリアランスの範囲で回動扉30が荷物収容口13の短手方向で僅かに移動可能になっている。
図5に示すように、回動扉30のうち回動中心と反対側の長辺側外縁部には、一端寄り位置から他端寄り位置の間を上方に膨出させて外縁補強部34が形成されている。また、外縁補強部34の外面及び内面は、回動中心から離れるに従って上方に迫り上がるように傾斜している。さらに、外縁補強部34の長手方向の両端寄り位置には、矩形の貫通孔34A,34が貫通形成され、図6に示すように、それら貫通孔34A,34Aのうち回動扉30の回動中心から離れた側の縁部からは1対の係止片38,38が垂下されている。また、係止片38,38のうち回動扉30の回動中心側を向いた面の下端部からは三角形の係止突部38A,38Aが突出している。また、扉板部31の下面のうち外縁補強部34の両横部分から直方体状の位置決突部39,39が突出している。なお、位置決突部39の下端部では、回動扉30の回動中心から離れた側の側面と下端面との角部が平坦に面取りされている。
そして、回動扉30の閉塞位置で、1対の位置決突部39,39が蓋体12の前述の嵌合孔18B,18B(図4参照)に凹凸係合し、1対の係止片38,38が蓋体12の前述の係止孔18A,18A(図4参照)に受容されて、係止突部38A,38Aが係止孔18A,18Aの下側開口縁に係止する。
図6に示すように、外縁補強部34の長手方向の中央には、下面に指掛部37が備えられている。指掛部37は、格子形突条36と同様に扉板部31の下面から突出する縦横の突条で構成され、外縁補強部34の長手方向の2つの升目を並べた格子構造をなしている。また、指掛部37と外縁補強部34の幅は同じになっている。さらに、指掛部37は、扉板部31からの突出量は、回動扉30の回動中心から離れるに従って小さくなっている。
扉板部31のうち指掛部37に対する回動扉30の回動中心側の隣には、四角形の手差部30Hが形成され、さらに、手差部30Hを挟んで指掛部37の反対側には、扉板部31の下面から格子形突条36を部分的に除去して指当部30Jが形成されている。そして、手差部30Hに挿入した指先を指掛部37か、又は、指当部30Jに宛がって回動扉30を開閉操作することができる。
回動扉30を開方向に回動していくと、図3、図8及び図11に示すように、蓋体12の外縁溝部14と回動扉30における回動半径方向の略中央位置とが当接して全開位置に位置決めされる。その際の回動扉30における外縁溝部14との当接部分が、本発明に係るストッパ部30S(図11参照)になっている。
図5に示すように、回動扉30のうち1対のヒンジ軸体32,32の間の中央には、回動扉30の回動半径方向に延びる1対のスリット31S,31Sが形成され、それらスリット31S,31Sの間に片持ち梁状の係合突片40が備えられている。係合突片40は、回動扉30の回動中心(即ち、ヒンジ軸体32の中心軸)を挟んで扉板部31の反対側まで突出し、その突出方向の途中部分を湾曲させて、回動扉30の回転中心に沿って延びる係合溝部41が形成されている。
以下、図9に示すように、回動扉30が閉塞位置に配置されているとして回動扉30の上下方向を特定して係合突片40の構造について詳説する。係合突片40は、扉板部31全体と同一の水平面内に位置する基端部40Kを有し、係合溝部41は、基端部40Kから斜め下方に屈曲する第1溝側部41Aと、第1溝側部41Aの下端部から水平方向に屈曲する溝底部41Bと、溝底部41Bから斜め上方に屈曲する第2溝側部41Cとからなる。また、第2溝側部41Cの上端部から垂直上方に本発明に係る溝側面延長部42が起立し、その溝側面延長部42の上端部から係合突片40の基端部40Kから離れる側の斜め下方に本発明に係る回動係止部43が張り出している。そして、係合溝部41が中間軸体24に対して下方から係合し、回動係止部43は、対向壁23,23の間に収まっている。また、中間軸体24と係合溝部41の内面との間には、前述のヒンジ軸体32と回動支持孔19A(図7参照)の内面との間のクリアランスと略同一のクリアランスが備えられている。
係合突片40の基端部から回動係止部43の先端部までの幅は、均一になっている。また、図6に示すように、係合突片40の幅方向の両端部からは、中間軸体24を中心とする半円状の1対の半円フランジ45,45が張り出している。そして、開口区画部18Kと半円フランジ45との間にもクリアランス(隙間)が設けられている。なお、半円フランジ45,45は、本発明に係る「隙間規制部」に相当する。
本実施形態の扉連結構造の構成に関する説明は以上である。次に、この扉連結構造による作用効果について説明する。図1に示すように閉塞位置に配置された回動扉30を開くには、手差部30Hに指先を入れ、回動中心から離れる側に回動扉30を押して引き上げればよい。すると、係止片38(図6参照)と係止孔18A(図4参照)の開口縁との係合が外れて回動扉30を開くことができる。
ここで、容器10に鶏を投入する場合に、一方の手を回動扉30にかけ、図2に示すように、回動扉30を蓋体12に対して概ね直立させた直立姿勢に維持して、他方の手で鶏を容器10に投入した直後に回動扉30を閉める作業が繰り返されることがある。このとき、投入を拒んだ鶏の脚が荷物収容口13の開口縁を押し下げられることがあり、従来の扉連結構造であると、荷物収容口13の開口縁と回動扉30とが間隔が広がって回動扉30のヒンジ連結部(即ち、ヒンジ軸支持部19とヒンジ軸体32の連結部分)が外れることが起こり得た。
これに対し、本実施形態の扉連結構造では、図10に示すように、回動扉30が直立姿勢になると係合溝部41のうち中間軸体24より下側の第2溝側部41Cから延設され溝側面延長部42が中間軸体24より係合溝部41の外側に突出した状態になるので、係合溝部41と中間軸体24との係合外れが防がれる。しかも、回動扉30の直立姿勢において、荷物収容口13と係止部受容口22との並び方向で溝側面延長部42が中間軸体24から突出する突出量は、半円フランジ45と開口区画部18Kとの間のクリアランス(隙間)より大きくなっているので、回動扉30の直立姿勢における係合溝部41と中間軸体24との係合外れが確実に防がれる。
また、回動扉30が直立姿勢より全開位置側に傾斜して中間軸体24が係合溝部41から抜けるように荷物収容口13の開口縁が変形しても、溝側面延長部42と回動係止部43との屈曲部分が開口区画部18Kに係止して、中間軸体24が溝側面延長部42の先端まで移動することが防がれる。これらにより、係合溝部41と中間軸体24との係合外れが防がれ、そのことによりヒンジ軸支持部19とヒンジ軸体32とのヒンジ連結部分が外れることも防がれる。
図3,図8及び図11に示すように、回動扉30が全開位置まで開かれた状態で、容器10に鶏が投入される場合もある。回動扉30が全開位置に配置されると、図11に示すように、係合溝部41が中間軸体24の上方に位置してそれらの係合が、荷物収容口13の開口縁と回動扉30との上下方向への離間を規制する機能を果たさなくなる。しかしながら、回動扉30の回動係止部43が開口区画部18Kの内側(下側)に潜り込んで重なった状態に係合するので、回動扉30と荷物収容口13の開口縁との離間が抑えられる。これにより、投入を拒む鶏に荷物収容口13の開口縁が押されても、係合溝部41と中間軸体24との係合外れが防がれ、そのことによりヒンジ軸支持部19とヒンジ軸体32とのヒンジ連結部分が外れることも防がれる。
上述したように本実施形態の扉連結構造によれば、回動係止部43及び溝側面延長部42により回動扉30の回動中心に沿った部分と荷物収容口13の開口縁との離間が抑えられ、回動扉30と蓋体12との連結強度が従来より高くなる。また、図11に示すように、回動扉30のうち回動係止部43より回動中心から離れた位置に設けられたストッパ部30Sと蓋体12との当接により、回動扉30が全開位置に位置決めされるので、回動係止部43の負荷が軽減される。さらに、図9に示すように、回動扉30が閉塞位置に配置された状態で、回動係止部43の先端が蓋体12の外面より内側に位置するので、荷物が回動係止部43の先端に引っ掛かることが防がれる。
なお、回動係止部43を受容する係止部受容口22の対向面間に、回動扉30を回動可能に支持する中間軸体24が配置されると共に、回動係止部43は、係合突片40から突出しているので、係止部受容口22及び係合突片40の有効利用が図られる。
[第2実施形態]
本実施形態の扉連結構造は、図12及び図13に示されており、係合突片40から回動係止部43が排除され、回動係止部53が係合突片40とは別個に設けられている点が第1実施形態と異なる。具体的には、図12に示すように、蓋体12には、係止部受容口22の両側に1対の係止部受容口50,50が形成されて、蓋受部18のうち荷物収容口13と係止部受容口50との間が開口区画部55(図13参照)になっている。
図12に示すように、回動扉30には、扉板部31から1対の係止部受容口50,50に向かって1対の回動突片51,51が突出し、各回動突片51の先端部からは、中間壁部52が上方に起立し、さらに、中間壁部52の上端部から斜め下方に回動係止部53が屈曲している。
そして、回動扉30が全開位置に配置されると、図13に示すように回動係止部53が開口区画部55の内面に重なった状態に係合し、前記第1実施形態と同様に、回動扉30と荷物収容口13の開口縁との離間が抑えられ、回動扉30と蓋体12との連結強度を従来より高くすることができる。
なお、本実施形態の係合突片40にも第1実施形態と同様に回動係止部43を設け、回動係止部43と回動係止部53の両方により、回動扉30と荷物収容口13の開口縁との離間が抑えられるようにしてもよい。
[第3実施形態]
本実施形態の扉連結構造は、図14及び図15に示されており、前記第2実施形態で説明した回動突片51の先端部から回動係止部53Vが直角曲げされて扉板部31の内面側に張り出している。そして、図15に示した回動扉30の全開位置で回動扉30が直立姿勢になる構成になっている。なお、回動係止部53Vを受容する本実施形態の係止部受容口50Vは、前記第2実施形態の係止部受容口50に比べて小さくなっている。
本実施形態の扉連結構造によれば、全開位置で係合溝部41と中間軸体24との係合と、回動係止部53Vと開口区画部55との係合の協働によりヒンジ連結部分の外れを防ぐことができる。また、本実施形態では、回動突片51がストッパ部の役割を果たし、回動突片51と開口区画部55との当接により回動扉30が全開位置に位置決めされる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1〜第3の実施形態の扉連結構造では、ヒンジ軸体32,32の中間部において、回動扉30と荷物収容口13の開口縁とが、係合溝部41と中間軸体24との係合により回動可能に連結されていたが、係合溝部41及び中間軸体24による連結部分を有しない構成としてもよい。
(2)前記第1〜第3の実施形態の扉連結構造は、蓋体12の荷物収容口13を開閉する回動扉30に本発明が適用されていたが、蓋体ではない容器の上面壁に形成された荷物収容口を開閉する回動扉に本発明に係る扉連結構造を適用してもよいし、容器の側壁に形成された荷物収容口を開閉する回動扉に本発明に係る扉連結構造を適用してもよい。
10 容器
12 蓋体(容器構成壁)
13 荷物収容口
18 蓋受部
18K,55 開口区画部
20 蓋板部
22,50,50V 係止部受容口
24 中間軸体
30 回動扉
30S ストッパ部
40 係合突片
41 係合溝部
42 溝側面延長部
43,53,53V 回動係止部
45 半円フランジ(隙間規制部)

Claims (5)

  1. 容器の上面又は側面を構成する容器構成壁に形成された荷物収容口の開口縁に、回動扉の外縁部がヒンジ連結されて、前記回動扉が、前記荷物収容口を閉塞した閉塞位置から外側に回動して前記荷物収容口が開放される扉連結構造において、
    前記荷物収容口の隣に形成され、前記荷物収容口との間に前記容器構成壁の一部を開口区画部として備える係止部受容口と、
    前記回動扉に設けられ、前記閉塞位置では前記開口区画部から離間し、開動作に伴って前記開口区画部の内側に潜り込んで重なる回動係止部と、を有する扉連結構造。
  2. 前記回動扉のうち前記回動係止部より回動中心から離れた位置に設けられて、前記回動係止部が前記開口区画部の内側に重なるときに前記容器構成壁の外面に当接するストッパ部を備える請求項1に記載の扉連結構造。
  3. 前記回動扉の回動中心上に延び、前記係止部受容口の対向面間に差し渡された中間軸体と、
    前記回動扉に設けられ、前記閉塞位置で前記中間軸体に対して前記係止部受容口の内側から重なる係合突片と、
    前記係合突片に形成されて、前記中間軸体に係合する係合溝部とを備え、
    前記回動係止部は、前記係合突片から突出している請求項1又は2に記載の扉連結構造。
  4. 前記係合突片に設けられ、前記回動扉が前記容器構成壁から直立する直立姿勢になったときに、前記荷物収容口と前記係止部受容口との並び方向で前記開口区画部に対して隙間を介して対向する隙間規制部と、
    前記係合溝部のうち前記中間軸体より前記係合突片の先端側の溝側部から延設されて、前記中間軸体より前記係合溝部の外側に突出する溝側面延長部と、が備えられ、
    前記回動扉の前記直立姿勢において、前記荷物収容口と前記係止部受容口との並び方向で前記溝側面延長部が前記中間軸体から突出する突出量が、前記隙間規制部と前記開口区画部との間の前記隙間より大きくなっている請求項3に記載の扉連結構造。
  5. 前記回動扉が前記閉塞位置に配置された状態で、前記回動係止部の先端が、前記容器構成壁の外面より内側に位置する請求項3又は4に記載の扉連結構造。
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