JP2019032748A - 有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法 - Google Patents

有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】収納容器毎にセキュリティ装置を制御することが可能な有価媒体処理装置を提供する。【解決手段】有価媒体処理装置は、有価媒体を収納するとともにセキュリティ装置をそれぞれ個別に備える複数の収納部と、前記複数の収納部のうちの抜き取るべき収納部を特定する第1の信号を受信し、前記第1の信号の内容に従って、前記抜き取るべき収納部が備える前記セキュリティ装置のモードを切り替える制御部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、紙幣や硬貨等の有価媒体を処理する有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法、具体的には、セキュリティ装置を備えた有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法に関する。
従来、紙幣や硬貨等の有価媒体を種類(有価媒体の所有者、金種、正損等)別に分類し収納する有価媒体処理装置が実用化されている。このような有価媒体処理装置において、有価媒体は種類別に分類された後、それぞれ個別の収納部に収納される。
また、有価媒体処理装置から盗難された有価媒体が使用されることを防止するため、セキュリティ装置を収納部に設けることが提案され、実用化されている(例えば特許文献1)。このようなセキュリティ装置によれば、収納部に振動又は衝撃が加わった際に、有価媒体に向けてインクが噴霧される。インクが付着した有価媒体は盗難されたものであると一目でわかるので盗難者が使用することを防ぐことができる。このようなセキュリティ装置は、各収納部に個別に設けられる。
このような有価媒体処理装置から有価媒体を回収する際、警備輸送業者又は有価媒体の所有者等の回収者は、例えばリモコン操作によって、各収納部に設けられているセキュリティ装置の全てのセキュリティレベルを一時的に低下させる。その結果、有価媒体回収時、セキュリティ装置は作動しにくくなる。よって、回収者はセキュリティ装置を作動させることなく、回収目的の有価媒体が収納されている収納容器を抜き取り、当該有価媒体を回収することができる。
しかしながら、このような有価媒体処理装置では、一時的とはいえ、全てのセキュリティ装置のセキュリティレベルが低下する期間が生じるので好ましくない。
米国特許第6513444号明細書
本発明はこのような状況に鑑みなされたものであり、収納容器毎にセキュリティ装置を制御することが可能な有価媒体処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る有価媒体処理装置は、有価媒体を収納するとともにセキュリティ装置をそれぞれ個別に備える複数の収納部と、前記複数の収納部のうちの抜き取るべき収納部を特定する第1の信号を受信し、前記第1の信号の内容に従って、前記抜き取るべき収納部が備える前記セキュリティ装置のモードを切り替える制御部と、を備える。
また、本発明に係る有価媒体処理方法は、複数の収納部のうちの抜き取るべき収納部を特定する第1の信号を受信するステップと、前記第1の信号の内容に従って、前記抜き取るべき収納部が備えるセキュリティ装置のモードを切り替えるステップと、を含む。
本発明によれば、収納容器毎にセキュリティ装置を動作させることが可能な有価媒体処理装置を提供することができる。
紙幣処理装置の模式図。 紙幣処理装置要部の模式図。 抜き取る収納容器を特定する信号を受信した状態を示す説明図。 収納庫扉を開く操作が行われた状態を示す説明図。
以下、本発明について、有価媒体が紙幣である場合を例に挙げて、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下の説明において、紙幣処理装置の「前」とは、紙幣の投入及び排出の操作を投入口及び排出口を介して行う操作者側を意味する。言い換えると、紙幣処理装置の「前」とは、紙幣の投入口及び排出口が設けられた側を意味する。また、紙幣処理装置の「後」とは、その反対側を意味する。また、紙幣処理装置の「左」とは、上記操作者から見て左側を意味し、紙幣処理装置の「右」とは、上記操作者からみて右側を意味する。
図1は本発明に係る有価媒体処理装置の一例である紙幣処理装置1を右側から見た断面模式図である。紙幣処理装置1は、紙幣を入出金する紙幣入出金機である。紙幣処理装置1は、処理部10及び処理部10の下方に設けられた収納庫20、収納庫20の下に設けられた第2収納庫30を備える。
処理部10は上部筐体11によって囲われている。上部筐体11の前方、すなわち処理部10の前方には、入金口121と出金口131が設けられている。上部筐体11内、すなわち処理部10内には、搬送部15、識別部16、一時保留部17及び制御部18が配置されている。
入金口121の近傍には所定の周期で紙幣を1枚ずつ搬送部15に繰り出す紙幣繰り出し機構(図示略)が配置されている。入金口121と紙幣繰り出し機構によって入金部12が構成されている。
出金口131の近傍には、紙幣を積み重ねる集積機構(図示略)が配置されている。出金口131と集積機構によって出金部13が構成されている。必要に応じて、出金部13と同様の構成を有する第2出金部14を出金部13の隣に設けてもよい。
なお、処理部10の前方には、必要に応じて入金部12と出金部13のいずれか一方のみが設けられていてもよい。また、紙幣の入金及び出金の両方が行われる開口が設けられるとともに、この開口の周囲に紙幣繰り出し機構及び集積機構が配置されることによって、入出金部が設けられていてもよい。
搬送部15は、紙幣を所定の搬送速度で搬送する。搬送部15は、紙幣を搬送するベルト機構やローラ機構によって構成されている。搬送部15は、紙幣を双方向に搬送可能とするループ状搬送路150と、このループ状搬送路150から分岐する第1分岐路151、第2分岐路152、第3分岐路153及び第4分岐路154を有している。第1分岐路151〜第4分岐路154は、それぞれ、ループ状搬送路150と入金部12、出金部13、一時保留部17、並びに、収納庫20及び第2収納庫30とを接続する。
識別部16は、画像センサ、光学センサ、磁気センサ等のセンサを備えており、搬送部15で搬送される紙幣の真偽、金種、正損等を識別する。
一時保留部17は、紙幣を一時的に収納する。一時保留部17は、紙幣を1枚ずつ取り込んで収納し、収納している紙幣を1枚ずつ繰り出す。一時保留部17は、例えば、複数の紙葉類が回転体に巻き取られた状態で収納される巻き取り式の収納部で構成することができる。また一時保留部17は、複数の紙葉類が積層状態で収納される積層式の収納部で構成されていてもよい。
制御部18は、少なくともCPUとメモリを備えている。制御部18は、搬送部15を介して、入金部12、出金部13、一時保留部17、収納庫20及び第2収納庫30の間で紙幣が搬送されるように、紙幣処理装置1を構成する各部を制御する。
また、制御部18は、外部端末2と有線又は無線によって通信可能に接続され、セキュリティ装置40(図2参照)のモード変更と、誤操作防止装置50(図2参照)の制御を行う。この制御については後に詳述する。
収納庫20は、例えば金庫のような容易に内部にアクセスすることができない防護筐体で構成することができ、下部筐体21、及び、下部筐体21の前方又は後方に設けられた施錠可能な収納庫扉22を有している。なお、本明細書において、「収納庫扉」は、下部筐体21が有する開口部を閉鎖することができる部材を総称したものである。よって、「収納庫扉」には、例えば、下部筐体21にヒンジを介して取り付けられた扉、下部筐体21に沿ってスライド移動可能な引き戸、及び、下部筐体21に接離可能な板部材等が含まれる。
収納庫20内には、収納庫扉22を開いた後、前方に引き出し可能な引き出し部23が備え付けられている。引き出し部23内には、前方から順に、多目的収納部24が1つ、第1収納部25が1つ、第2収納部26が3つ配置されている。また、多目的収納部24と、第1収納部25の間に、第4分岐路154の1本が延長されて配置されている。
多目的収納部24は、引き出し部23に対して着脱自在なカセット式の収納部であり、複数の紙幣が積層状態で収納される積層式の収納領域Sを有している。多目的収納部24は、様々な目的で使用することができる紙幣収納部であり、例えば、オーバーフロー紙幣、出金リジェクト紙幣、取忘紙幣、偽券、疑券の収納に用いられる。オーバーフロー紙幣とは、それを収納すべき収納部(第1収納部25又は第2収納部26)が満杯になったために当該収納部に収納できなくなった紙幣である。また、出金リジェクト紙幣とは、紙幣の出金処理が行われる際に第1収納部25又は第2収納部26から繰り出された紙幣のうち、斜行等の搬送異常により識別部16で正常に識別することができなかった紙幣である。また、取忘紙幣とは、出金部13に一旦出金された後、出金部13から取り出されることなく所定時間が経過した紙幣である。
第1収納部25は、引き出し部23に対して着脱自在なカセット式の収納部であり、上下に並ぶ2つの収納領域Sを有している。上側の収納領域Sは第4分岐路154と接続されており、下側の収納領域Sは他の第4分岐路154から分岐する第5分岐路155に接続されている。これら2つの収納領域Sは、複数の紙葉類が積層状態で収納される積層式の収納領域、又は、複数の紙葉類が回転体に巻き取られた状態で収納される巻き取り式の収納領域である。これらの収納領域Sには、真偽、正損、金種等によって分類された紙幣のうちの特定の種類の紙幣が収納される。
第2収納部26は、引き出し部23に対して着脱自在なカセット式の収納部であり、第4分岐路154に接続された1つの収納領域Sを有している。この収納領域Sは、複数の紙葉類が積層状態で収納される積層式の収納領域である。この収納領域Sには、真偽、正損、金種等によって分類された紙幣のうちの特定の種類の紙幣が収納される。
多目的収納部24と第1収納部25との間に配置された第4分岐路154は、第2収納庫30内に配置された回収部33と接続される。
第2収納庫30は、例えば金庫のような容易に内部にアクセスすることができない防護筐体で構成することができ、底部筐体31、及び、底部筐体31の前方又は後方に設けられた施錠可能な第2収納庫扉32を有している。また、第2収納庫30は、その内部に回収部33を有する。回収部33は収納領域Sを有し、この収納領域S内には、入金部12から入金された紙幣や収納庫20内に収納された紙幣のうち、回収すべき紙幣が収納される。回収すべき紙幣が内部に収納された後、回収作業者によって回収部33内から紙幣が回収される。もしくは、回収すべき紙幣が内部に収納された後、回収部33は回収作業者によって紙幣処理装置1から取り外され、紙幣とともに回収される。また、空の回収部33が代わりに取り付けられる。
なお、紙幣処理装置1は、収納庫扉22及び第2収納庫扉32を覆い隠す化粧カバー(不図示)を備えていても良い。
図2は、紙幣処理装置1の要部を示す模式図である。紙幣処理装置1は、収納庫扉22を開くための操作が行われたことを検知する扉センサ27を有する。扉センサ27は例えば、収納庫扉22が下部筐体21(図1参照)から離れたとき、又は、収納庫扉22が有するハンドルが動いたときにこれらの動きを検知するリミットスイッチ又は近接センサ等のセンサとすることができる。扉センサ27は収納庫扉22を開くための操作が行われたことを検知すると、制御部18に当該操作が行われたことを知らせる信号を送出する。なお、収納庫扉22を開くための操作は、金庫開錠のための鍵による操作や、金庫に設けられたダイヤルキー等にパスワード等を入力する操作であってもよい。
多目的収納部24、第1収納部25及び第2収納部26(以下の説明では、必要に応じ、これらを総称して「収納部」と記載する)は、それぞれセキュリティ装置40を個別に備えている。セキュリティ装置40は、当該収納部が強盗等の犯罪に巻き込まれた際に、被害の拡大の防止等のために、犯罪があったことを示す証拠を残したり情報を出力する機能を有する。例えば本発明では、振動や衝撃を検知すると各収納部の収納領域S内に収納されている紙幣に向けてインクを噴霧し、紙幣に犯罪に巻き込まれた紙幣であることを示すインクを付着させるインク付着機構を有する。なお、インク付着機構の詳細な構造は本発明の本質では無いので説明を割愛する。
制御部18は、各セキュリティ装置40のモードを個別に設定することが可能である。設定されるモードは、セキュリティ装置40の動作条件を複数のモードのうちから選択可能に定義したものであり、例えば、モードA、モードB及びモードCの3つである。ただし、モードの数はこれに限定されるものではなく、要求仕様や用途、装置構成等に合わせて適宜設定してもよい。
モードAは収納部を紙幣処理装置1内に設置するときに設定されるモードである。モードAに設定されると、紙幣処理装置1内に設置されている収納部に通常加わらない振動又は衝撃、すなわち、比較的小さな第1の閾値以上の大きさの振動又は衝撃が加わったときにセキュリティ装置40は作動する。モードAは他のモードと比較して、最もセキュリティ装置40が作動しやすいモードである。モードAは収納部の紙幣処理装置1内での保管に適したモードである。
モードBはモードAよりもセキュリティ装置40が作動しにくいモードであり、収納部を紙幣処理装置1から取り外すとともに輸送するときに設定されるモードである。モードBに設定されると、引き出し部23から抜き出すときに収納部に通常加わる程度の振動又は衝撃、及び、輸送時に収納部に通常加わる程度の振動又は衝撃では、セキュリティ装置40は作動しない。すなわち、第1の閾値よりも大きな第2の閾値以上の大きさの振動又は衝撃が加わったときにセキュリティ装置40は作動する。
モードCは、モードBよりもセキュリティ装置40が作動しにくいモードであり、収納部から紙幣を取り出すときに設定されるモードである。モードCに設定されると、収納部が有する蓋を無理矢理開いたり、当該蓋が有する電子錠等の錠を破損させたりするときに発生する強い振動又は衝撃が加わらないとセキュリティ装置40は作動しない。すなわち、第2の閾値よりも大きな第3の閾値以上の大きさの振動又は衝撃が加わらない限り、セキュリティ装置40は作動しない。
図2には、多目的収納部24、第1収納部25及び第2収納部26が備えるセキュリティ装置40とともに「A」の文字が表示されている。この表示は、これらのセキュリティ装置40がモードAに設定されていることを示している。
また、紙幣処理装置1は、抜き取るべき収納部以外の収納部を抜き取る誤操作を防止するための誤操作防止装置50を備えている。誤操作防止装置50は、多目的収納部24、第1収納部25及び第2収納部26をそれぞれ引き出し部23に固定する5つのロック機構51を有している。ロック機構51は収納部を引き出し部23に固定できる機構であればどのようなものであっても良い。5つのロック機構51によって、抜き取るべき収納部の固定を解除するとともに、他の収納部の固定を維持することにより、抜き取るべき収納部以外の収納部が抜き取られることを防止することができる。すなわち、抜き取り作業を行う者が、抜き取るべき収納部以外の収納部を抜き取るという誤操作をすることを防止できる。
誤操作防止装置50は、更に、多目的収納部24、第1収納部25及び第2収納部26にそれぞれ対応付けられた5つのランプ52を有している。ランプ52は例えばLEDである。5つのランプ52の内、抜き取るべき収納部に対応付けられたランプ52を点灯させるとともに、他のランプを消灯させることにより、誤操作防止装置50は、いずれの収納部が抜き取るべき収納部であるのかを光で報知する。よって、抜き取るべき収納部とそうではない収納部との区別が容易となる。したがって、抜き取り作業を行う者が、抜き取るべき収納部以外の収納部を抜き取るという誤操作をすることを防止できる。なお、光による報知は、点灯と消灯の組み合わせではなく、点滅と消灯の組み合わせ又は点滅と点灯の組み合わせであっても良い。また、光による報知は、発光色の変更によるものであってもよい。
セキュリティ装置40及び誤操作防止装置50は、例えば次のように作動する。まず、抜き取るべき収納部又は回収すべき金種を指定する情報を含む第1の信号が、外部端末2から制御部18に送出される。なお、外部端末2は、例えば、紙幣処理装置1が設置された銀行等の店舗、又は、紙幣回収業者が有する端末である。これらの端末は、据え置き型のコンピュータであっても良いし、タブレット型コンピュータ又はスマートフォン等の携帯型のコンピュータであっても良い。
この第1の信号を受信すると、制御部18は、特定された収納部が備えるセキュリティ装置40のモードを、モードAからモードB(必要に応じてモードC)に切り替える。図3には、多目的収納部24が備えるセキュリティ装置40のモードがモードBに切り替えられた状態が示されている。なお、回収すべき金種が指定された場合、制御部18は、当該金種を収納している第1収納部25又は第2収納部26のモードを切り替える。
また、図4に示されるように、紙幣回収を行う作業者によって収納庫扉22が開かれると、扉センサ27から制御部18に収納庫扉22を開くための操作が行われたことを知らせる信号が送出される。当該信号を受信すると、制御部18は、外部端末2から受信した第1信号によって特定された多目的収納部24を固定しているロック機構51の作動を解除し、多目的収納部24を取り外し可能な状態とする。更に、当該信号を受信すると、制御部18は、多目的収納部24に対応するランプ52のみを点灯させ、いずれの収納部が抜き取るべき収納部であるのかを区別可能な状態にする。
よって、収納庫扉22を開いた後に引き出し部23を引き出した作業者は、点灯しているランプ52に対応する多目的収納部24が抜き取るべき収納部であるということを容易に理解できる。したがって、抜き取るべき収納部ではない第1収納部25又は第2収納部26を抜き取るという誤操作が防止される。
また、抜き取るべき収納部である多目的収納部24はロック機構51によって固定されていない一方、第1収納部25及び第2収納部26はロック機構51によって固定されている。よって、仮に多目的収納部24以外の収納部を抜き出そうとしても、ロック機構51によって固定されているため抜き出すことができない。したがって、抜き取るべき収納部ではない第1収納部25又は第2収納部26を抜き取るという誤操作が防止される。
また、抜き取るべき収納部である多目的収納部24が備えるセキュリティ装置40のモードはモードAからモードBに切り替えられているので、多目的収納部24の抜き出し作業を行ってもセキュリティ装置40は作動しない。一方、第1収納部25及び第2収納部26のモードはモードAのままとされている。そのため、抜き取るべき収納部ではない第1収納部25又は第2収納部26が抜き取られた場合又は抜き取りが試みられた場合に、その収納部に設けられたセキュリティ装置40を作動させることができる。
紙幣処理装置1によれば、抜き取るべき収納部として特定された収納部が備えるセキュリティ装置40のみに関してモードを切り替えることができる。よって、それ以外の収納部のセキュリティレベルを高く保ったまま、紙幣処理装置1の運用を行うことができる。すなわち、全てのセキュリティ装置40のセキュリティレベルが低下する期間は生じない。なお、例えば異常発生時の対応等の必要に応じて、リモコンによって全てのセキュリティ装置40のモードを一括して変更できるようにしても良い。
上記実施形態では、抜き取るべき収納部として1つの収納部が特定されたが、抜き取るべき収納部として複数の収納部が特定されても良いことは勿論である。
上記実施形態では、第1の信号を受信することで、セキュリティ装置40のモードが切り替えられ、第1の信号を受信するとともに収納庫扉22が開かれることで誤操作防止装置50が作動する。すなわち、セキュリティ装置40のモードが切り替えられる条件と、誤操作防止装置50を作動させる条件とが異なる。よって、セキュリティ装置40によるセキュリティの確保と、誤操作防止装置50によるセキュリティの確保が、1つの操作によって一度に失われることを防止することができる。なお、第1の信号を受信することで、誤操作防止装置50が作動し、第1の信号を受信するとともに収納庫扉22が開かれることでセキュリティ装置40のモードが切り替えられてもよいことは勿論である。また、セキュリティ装置40のモードが切り替えられる条件および変更後のモード設定と、誤操作防止装置50を作動させる条件を、所定の権限を有する作業者が外部端末2から設定変更可能に構成してもよい。
上記実施形態では、誤操作防止装置50はロック機構51とランプ52の両方を備えていたが、誤操作防止装置50はこれらの何れか一方のみを備えていても良い。また、誤操作防止装置50は、いずれの収納部が抜き取るべき収納部であるのかを音声で報知するスピーカーを1つ又は複数有していても良い。
なお、外部端末2に外部端末2の操作者のID、所定のパスワード及び外部装置2の操作者の生体情報のいずれか1つ以上を入力しないと外部端末2から制御部18へ第1の信号を送出できないようにしてもよい。このようにすることで、紙幣処理装置1をより安全に運用することができる。紙幣処理装置1を更に安全に運用するために、パスワードとして、使用可能回数や使用可能時間に制限のあるパスワードを用いても良い。
また、制御部18は、紙幣回収スケジュールを予め記憶しておくとともに、外部端末2から、いつどの収納部の抜き出すかという情報を含む第1の情報を受信しても良い。この場合、制御部18は、記憶している情報と受信した第1の信号に含まれている情報とを照合し、それらの間に矛盾がない場合に、抜き取るべき収納部が備えるセキュリティ装置40のモードを切り替える。よって、紙幣処理装置1をより安全に運用することができる。なお、紙幣回収スケジュールの入力は、紙幣処理装置1が備える操作部(不図示)を介して行われても良いし、外部端末2を介して行われても良い。
また、セキュリティ装置40は、周囲にいる人の注目を集めるブザーのような大音量の音声を出力する音声出力機構(不図示)を有していても良い。
また、セキュリティ装置40は、作動状態となったときに第2の信号を送出する信号送出部を有しても良い。第2の信号の送信先は、紙幣の状態を監視する監視端末(不図示)である。この場合、抜き取るべき収納部ではない収納部が抜き取られたり、その抜き取りが試みられたりしてセキュリティ装置40を作動させる条件が満たされると第2の信号が監視端末に送出される。よって、警備員等の監視端末を有する者が、発生した事象に迅速に対応することができる。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、多目的収納部24、第1収納部25及び第2収納部26に加えて、回収部33がセキュリティ装置40を備えていても良い。また、誤操作防止装置50は、回収部33を第2収納庫30に固定するロック機構51、又は、回収部33に対応付けられたランプ52を更に有しても良い。
また、有価媒体処理装置が処理対象とする有価媒体は紙幣に限定されず、小切手、硬貨、商品券、代用貨幣などの価値を有する媒体を含む。すなわち、有価媒体処理装置は紙幣処理装置には限られない。
本発明は、セキュリティ装置を有する有価媒体処理装置に適用することができるので、その産業上の利用可能性は多大である。
1 紙幣処理装置
2 外部端末
10 処理部
11 上部筐体
12 入金部
121 入金口
13 出金部
131 出金口
14 第2出金部
15 搬送部
150 ループ状搬送路
151 第1分岐路
152 第2分岐路
153 第3分岐路
154 第4分岐路
155 第5分岐路
16 識別部
17 一時保留部
18 制御部
20 収納庫
21 下部筐体
22 収納庫扉
23 引き出し部
24 多目的収納部
25 第1収納部
26 第2収納部
27 扉センサ
30 第2収納庫
31 底部筐体
32 第2収納庫扉
33 回収部
40 セキュリティ装置
50 誤操作防止装置
51 ロック機構
52 ランプ
S 収納領域

Claims (9)

  1. 有価媒体を収納するとともにセキュリティ装置をそれぞれ個別に備える複数の収納部と、
    前記複数の収納部のうちの抜き取るべき収納部を特定する第1の信号を受信し、前記第1の信号の内容に従って、前記抜き取るべき収納部が備える前記セキュリティ装置のモードを切り替える制御部と、
    を備える有価媒体処理装置。
  2. 前記抜き取るべき収納部以外の前記収納部を抜き取る誤操作を防止するための誤操作防止装置を更に備え、
    前記誤操作防止装置は、前記抜き取るべき収納部以外の前記収納部を抜き取り不能な状態にするとともに前記抜き取るべき収納部を抜き取り可能な状態にすることと、前記抜き取るべき収納部以外の前記収納部と前記抜き取るべき収納部とを区別可能とする報知を行うこととの、少なくとも一方を行う装置であり、
    前記制御部は、前記第1の信号の内容に従って、前記誤操作防止装置を作動させる、
    請求項1に記載の有価媒体処理装置。
  3. 前記誤操作防止装置は、前記収納部を固定することで前記収納部を抜き取り不能な状態にするとともに、前記収納部の固定を解除することで前記収納部を抜き取り可能な状態にするロック機構を有する、
    請求項2に記載の有価媒体処理装置。
  4. 前記セキュリティ装置のモードを切り替える条件と、前記誤操作防止装置を作動させる条件とは、互いに異なる、
    請求項2又は3に記載の有価媒体処理装置。
  5. 扉を有する防護筐体を更に備え、
    前記複数の収納部は前記防護筐体内に配置されており、
    前記セキュリティ装置のモードを切り替える条件は、前記第1の信号を受信したということと、前記第1の信号を受信し且つ前記扉を開くための操作が行われたということとの何れか一方であり、
    前記誤操作防止装置を作動させる条件は、前記第1の信号を受信したということと、前記第1の信号を受信し且つ前記扉を開くための操作が行われたということとの何れか他方である、
    請求項4に記載の有価媒体処理装置。
  6. 前記セキュリティ装置は、前記セキュリティ装置を備える前記収納部の内部に収納されている前記有価媒体にインクを付着させるインク付着機構を有する、
    請求項1乃至5の何れかに記載の有価媒体処理装置。
  7. 前記制御部は、前記抜き取るべき収納部が備える前記セキュリティ装置のモードを、切り替え前のモードよりも前記セキュリティ装置が作動しにくいモードに切り替える請求項1乃至6の何れかに記載の有価媒体処理装置。
  8. 前記セキュリティ装置は、前記セキュリティ装置の作動状態を示す第2の信号を送出する信号送出部を有する、
    請求項1乃至7の何れかに記載の有価媒体処理装置。
  9. 複数の収納部のうちの抜き取るべき収納部を特定する第1の信号を受信するステップと、
    前記第1の信号の内容に従って、前記抜き取るべき収納部が備えるセキュリティ装置のモードを切り替えるステップと、
    を含む、有価媒体処理方法。
JP2017154246A 2017-08-09 2017-08-09 有価媒体処理装置及び有価媒体処理方法 Pending JP2019032748A (ja)

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