JP2010055134A - 媒体収納装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】媒体汚損手段を媒体のサイズに応じて位置調節可能に取り付けることによって、サイズの異なる複数種類の媒体に対応することができるようにする。
【解決手段】インクを収容するインクタンクと、該インクタンクからインクを誘導するインク誘導体と、収納する媒体の位置を規制する媒体ガイドとを有する媒体収納装置であって、前記インク誘導体は、伸縮可能なチューブ及びインク噴射孔を含み、該インク噴射孔が前記媒体に向かうように前記媒体ガイドに取り付けられ、該媒体ガイドは、前記媒体のサイズに応じて移動可能である。
【選択図】図1
【解決手段】インクを収容するインクタンクと、該インクタンクからインクを誘導するインク誘導体と、収納する媒体の位置を規制する媒体ガイドとを有する媒体収納装置であって、前記インク誘導体は、伸縮可能なチューブ及びインク噴射孔を含み、該インク噴射孔が前記媒体に向かうように前記媒体ガイドに取り付けられ、該媒体ガイドは、前記媒体のサイズに応じて移動可能である。
【選択図】図1
Description
本発明は、媒体収納装置に関するものである。
従来、コンビニエンスストア、スーパーマーケット等の商店店舗内のブースや、駐車場、道路脇(わき)等に配設された無人契約機店舗、無人機コーナ等の屋外用ブースには、銀行、信用金庫、消費者金融会社、信販会社等の金融機関のATM(Automatic Teller Machine:現金自動預払機)、CD(Cash Dispenser:現金自動支払機)等の自動取引装置が配設されている。これにより、金融機関の顧客は、金融機関の支店等に出向くことなく、自宅や職場の近所等のように都合の良い場所に配設された自動取引装置を自分で操作して、入金、出金、振込、振替、通帳記帳等の金融取引を行うようになっている。
そして、前記自動取引装置は、該自動取引装置に内蔵され、顧客が入金した紙幣を受け取りカウントした後、収納して保管したり、保管している現金の中から顧客に払い出す紙幣を収納することが可能であるとともに、着脱可能であり、保守員、警備員等の係員が紙幣に触れることなく該紙幣の装填(てん)、補充及び回収が可能な紙幣カセット、紙幣スタッカ等の媒体収納装置を有する。
ところが、近年、ブルドーザ、パワーショベル等の重機を使用して、商店店舗や屋外用ブースごと自動取引装置を破壊して現金を盗み出したり、自動取引装置をそのまま持ち去ってしまうような盗難が増加している。また、媒体収納装置を輸送する際に盗難に遭遇したり、係員によって媒体収納装置の扉が不正に開放され、内部から紙幣が抜き取られたりすることもある。
そこで、媒体収納装置に収納された紙幣の盗難防止として、内部に設けられたセンサ群によって媒体収納装置や自動取引装置への不正行為を検出すると、紙幣の周囲に適宜設けられた警報出力部からインクを噴射し、紙幣を汚損してその価値を無効化する防犯対策が採用されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−175918号公報
しかしながら、前記従来の媒体収納装置においては、警報出力部が、紙幣のサイズに適合する位置にあらかじめセットされ、媒体収納装置のフレーム等の構造物に固定されているので、サイズの異なる紙幣を収納することができなかった。また、異なるサイズの紙幣を収納する必要がある場合には、媒体収納装置を構造的に作り直さなければならなかった。特に、海外では、金種毎に紙幣のサイズが長手及び短手とも大きく異なる国が多く、この場合、金種毎に媒体収納装置を別々に用意しなければならなかった。
本発明は、前記従来の媒体収納装置の問題点を解決して、媒体汚損手段を媒体のサイズに応じて位置調節可能に取り付けることによって、サイズの異なる複数種類の媒体に対応することができる媒体収納装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の媒体収納装置においては、インクを収容するインクタンクと、該インクタンクからインクを誘導するインク誘導体と、収納する媒体の位置を規制する媒体ガイドとを有する媒体収納装置であって、前記インク誘導体は、伸縮可能なチューブ及びインク噴射孔(こう)を含み、該インク噴射孔が前記媒体に向かうように前記媒体ガイドに取り付けられ、該媒体ガイドは、前記媒体のサイズに応じて移動可能である。
本発明の他の媒体収納装置においては、内部に媒体を収納する箱体と、該箱体の一部に形成され、前記媒体を出し入れするための施錠可能な扉と、前記箱体の内部に配設され、前記箱体の破壊、又は、前記扉の不正な開放を検出する防犯センサと、前記媒体を汚損する媒体汚損手段とを有する持ち運び可能な媒体収納装置であって、前記媒体汚損手段は、前記媒体のサイズに応じて位置調整可能である。
本発明の更に他の媒体収納装置においては、内部に媒体を収納する箱体と、該箱体の一部に形成され、前記媒体を出し入れするための施錠可能な扉と、前記箱体の内部に配設され、前記箱体の破壊、又は、前記扉の不正な開放を検出する防犯センサと、前記媒体を汚損する媒体汚損手段とを有する持ち運び可能な媒体収納装置であって、前記媒体汚損手段は、複数であり、前記媒体のサイズに応じて選択される。
本発明の更に他の媒体収納装置においては、内部に媒体を収納する箱体と、該箱体の一部に形成され、前記媒体を出し入れするための施錠可能な扉と、前記箱体の内部に配設され、前記箱体の破壊、又は、前記扉の不正な開放を検出する防犯センサと、前記媒体を汚損する媒体汚損手段とを有する持ち運び可能な媒体収納装置であって、前記媒体汚損手段は、前記媒体の位置を規制する媒体ガイドと一体的に形成されている。
本発明によれば、媒体収納装置においては、媒体汚損手段が媒体のサイズに応じて位置調節可能に取り付けられている。これにより、サイズの異なる複数種類の媒体に対応することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における自動取引装置の斜視図である。
図において、12は紙幣を収納するための媒体収納装置としての紙幣収納庫であり、銀行、信用金庫、消費者金融会社、信販会社等の金融機関のATM、CD等の自動取引装置10内における下部に着脱可能に装着されている。そして、自動取引装置10は、図示されない自動取引装置用ブース内に配設されている。
ここで、前記自動取引装置10は、前記金融機関の顧客が自分で操作して入金、出金、振込、振替、通帳記帳、残高照会、送金、定期性預金設定等の金融取引を行うための装置である。なお、前記自動取引装置10は、他の機能、例えば、チケット予約機能、商品購入申込み機能、クレジットカードの与信確認機能、施設情報案内機能等を有するキオスク端末のような多機能端末であってもよいし、無担保ローン契約、無人カードローン契約等の無人契約端末としての機能を有するものであってもよい。
また、前記自動取引装置用ブースは、自動取引装置10が配設される区画であり、前記金融機関の本店、支店等、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、デパート等の商店店舗、駅の構内、地下街、市役所、病院等の公共施設、工場、事務所等の私企業、駐車場、道路脇等の屋外等、いかなる場所に配設されていてもよい。ここで、前記自動取引装置用ブースは、周囲が側壁で取り囲まれ、開閉可能な扉を備える出入口を有するものであることが望ましいが、必要に応じて、扉を省略することもできるし、側壁の一部又は全部を省略することもできる。例えば、前記自動取引装置用ブースが金融機関の本店、支店等に配設される場合、通常、自動取引装置10の正面には側壁がなく、両側に背の低い側壁が配設されるようになっている。また、例えば、前記自動取引装置用ブースがコンビニエンスストアのような狭い店舗内に配設される場合、一切の側壁が省略されることがある。さらに、例えば、前記自動取引装置用ブースが公共施設に配設される場合、自動取引装置10の正面の側壁だけが省略されることがある。なお、前記自動取引装置用ブースが屋外に配設される場合には、雨風を防ぐために、前記自動取引装置用ブースは、通常、周囲が側壁で取り囲まれ、開閉可能な扉を備える出入口を有し、更に天井も有する。
そして、前記自動取引装置10は、CPU、MPU等の演算手段、半導体メモリ、磁気ディスク等の記憶手段、通信インターフェイス等を備える制御手段を有する一種のコンピュータである。そして、図示されないタッチパネル等の表示入力兼用手段、顧客の音声を入力するためのマイクロフォン等の音声入力手段、音声案内のためのスピーカ等の音声出力手段等を備える顧客操作部、キャッシュカード等のカードを取り扱うカード処理部、紙幣及び硬貨の入金及び出金を行う紙幣入出金部及び硬貨入出金部等を有し、前記顧客が自分で操作して入金、出金、振込、振替、通帳記帳、残高照会、送金、定期性預金設定等の金融取引を行うことができるようになっている。
自動取引装置10の紙幣入出金部としての紙幣入出金ユニット11内には、単数又は複数の紙幣収納庫12が着脱可能に収納されている。図に示される例においては、3つの紙幣収納庫12が紙幣入出金ユニット11内に収納されている。
次に、前記紙幣収納庫12の構成について説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態における媒体収納装置の外観斜視図、図3は本発明の第1の実施の形態における媒体収納装置の面AにおけるB−B矢視図、図4は本発明の第1の実施の形態における媒体収納装置内に積層された紙幣を示す図である。
図2に示されるように、紙幣収納庫12は、概ね直方体の箱体19を有し、該箱体19の上部には、持ち運びを容易にするために取っ手部13が取り付けられている。また、前記箱体19の1面(図に示される例においては上面)には、媒体としての紙幣21が通過する紙幣通過口14形成されている。さらに、前記箱体19の他の1面(図に示される例においては正面)には、紙幣21を出し入れするための扉15が開閉可能に取り付けられるとともに、該扉15の施錠を行う鍵16が配設されている。
そして、前記箱体19の内部には、紙幣21を収納するためのエリアが形成されている。該エリアは、図3に示されるように、紙幣21の位置を規制する媒体ガイドとしてのガイド部材17によって四方を囲まれている。なお、該ガイド部材17は、移動可能に紙幣収納庫12に取り付けられており、紙幣21のサイズに応じて、その位置を調整することができる。
また、ガイド部材17には、媒体汚損手段としての警報出力部18が取り付けられている。該警報出力部18は、図に示される例において、円筒状の部材(直方体の柱状部材でも可能)であり、その内部には、カーボン粒子を混入したインクが通過することができる通路が形成されている。また、警報出力部18における紙幣21と対向する部分には、内部の通路内のインクを紙幣21に対して噴射することができるように、図示されないインク噴射孔が形成されている。
次に、前記紙幣収納庫12が備える防犯システムについて説明する。
図5は本発明の第1の実施の形態における媒体収納装置が備える防犯システムの概要を示す図、図6は本発明の第1の実施の形態における媒体収納装置が備える防犯システムの回路構成を示すブロック図である。
図5に示されるように、紙幣収納庫12の箱体19の内部、具体的には、扉15の内側には、蛇行する配線パターンから成り、箱体19の破壊を検出する破壊センサ22aが取り付けられている。さらに、前記箱体19の内部の他の部分には、扉15の不正な開放を検出する扉センサ22bが取り付けられている。また、紙幣収納庫12には、鍵16が施錠されたか否か、すなわち、ロックされたか否かを検出する鍵センサ23が取り付けられている。
前記破壊センサ22a及び扉センサ22bは、防犯センサ22として機能し、紙幣収納庫12に対する不正行為、例えば、ブルドーザ、パワーショベル等の重機によって外部から自動取引装置10とともに紙幣収納庫12を破壊する行為、バール、金槌(づち)、ドリル等の道具を使用して扉15をこじ開ける行為等を検出するセンサである。
また、箱体19の内側には、インク噴射器27が取り付けられている。該インク噴射器27は、内部に貯留したカーボン粒子を混入したインクを噴射する装置であり、図示されないインクタンクを備え、そのインク送出口は図示されない伸縮可能なチューブであるフレキシブルチューブを介して各警報出力部18に接続されている。これにより、インク噴射器27を作動させて該インク噴射器27からインクを送出させると、前記フレキシブルチューブを介して各警報出力部18に送り込まれたインクがインク噴射孔から紙幣21に対して噴出され、該紙幣21を汚損する。なお、警報出力部18及びフレキシブルチューブは、インクを誘導するインク誘導体として機能する。
また、箱体19の内側には、電池24が取り付けられている。該電池24は、破壊センサ22a、扉センサ22b、防犯センサ22及びインク噴射器27を含む防犯システムの電源として機能し、前記破壊センサ22a、扉センサ22b、防犯センサ22、インク噴射器27等に電力を供給する。
図6に示されるように、破壊センサ22a及び扉センサ22bから成る防犯センサ22は、増幅器(アンプ)25を介して、マイクロコンピュータから成るCPU制御部(CPU)26に接続されている。また、鍵センサ23及びインク噴射器27もCPU制御部26に接続されている。そして、電池24は、破壊センサ22a、扉センサ22b、防犯センサ22及びインク噴射器27に加えて、鍵センサ23、増幅器25及びCPU制御部26にも電力を供給する。
次に、前記構成の紙幣収納庫12の動作について説明する。
図7は本発明の第1の実施の形態における媒体収納装置のガイド部材を最小サイズの紙幣に対応させた状態を示す図である。
前述のように、ガイド部材17は、移動可能に紙幣収納庫12に取り付けられており、紙幣21のサイズに応じてその位置を調整することによって、各種サイズの紙幣21を適切にガイドすることができる。また、ガイド部材17に取り付けられた警報出力部18も、ガイド部材17とともに移動するので、紙幣21のサイズが変化しても、前記紙幣21から遠ざかることがなく、これにより、インク噴射孔から紙幣21までの距離を所定値内に維持することができ、インク噴射孔から噴射されたインクが確実に紙幣21を汚損することができる。なお、各警報出力部18は、伸縮可能なフレキシブルチューブを介してインク噴射器27に接続されているので、その位置が変化しても、インク噴射器27からのインクの供給を支障なく受けることができる。
図3に示されるガイド部材17の位置は、紙幣21のサイズがあらかじめ想定された最大のサイズである場合の位置である。また、図7に示されるガイド部材17の位置は、紙幣21のサイズがあらかじめ想定された最小のサイズである場合の位置である。このように、紙幣21のサイズに対応させてガイド部材17の位置を調整する。なお、ガイド部材17の位置の調整は、あらかじめオペレータが手動によって行うが、モータ等のアクチュエータによってガイド部材17を自動的に移動させることにより行ってもよい。
前記CPU制御部26は、防犯センサ22及び鍵センサ23からの信号に基づいて、紙幣収納庫12に対する不正行為の有無を監視する。そして、例えば、箱体19が破壊されたり、鍵16が解錠されて扉15が不正に開放された場合のように、不正行為が検出されると、CPU制御部26は、インク噴射器27に制御信号を与えてインクを噴射させる。すると、インク噴射器27から送出され、前記フレキシブルチューブを介して各警報出力部18に送り込まれたインクは、インク噴射孔から紙幣21に対して噴出され、該紙幣21を汚損する。これにより、インクが紙幣21に付着するので、盗難された紙幣21であることを目視によって容易に確認することができるようになる。その結果、不正行為による紙幣収納庫12からの紙幣21の盗難を抑止することができる。
このように、本実施の形態においては、警報出力部18が取り付けられたガイド部材17を移動可能として、紙幣21のサイズに応じて、ガイド部材17の位置を調整するようになっている。これにより、紙幣21のサイズが変化しても、インクが確実に紙幣21を汚損することができる位置に警報出力部18を移動させることができる。
そのため、紙幣21のサイズが変化しても、紙幣収納庫12を構造的に作り直す必要がない。特に、海外紙幣のように金種によって紙幣21のサイズが異なる場合であっても、金種毎に別々の紙幣収納庫12を用意することなく、同一の紙幣収納庫12を使用することができるので、製造コストの削減を期待することができる。また、金融機関が自動取引装置10の金種設定を変更する場合であっても、紙幣収納庫12を新たに手配する必要がなくなるため、金融機関の利便性向上を期待することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
図8は本発明の第2の実施の形態における媒体収納装置のガイド部材を最大サイズの紙幣に対応させた状態を示す図、図9は本発明の第2の実施の形態における媒体収納装置のガイド部材を最小サイズの紙幣に対応させた状態を示す図である。
図に示されるように、本実施の形態においては、前記第1の実施の形態よりも多数の警報出力部18がガイド部材17に取り付けられている。図において黒丸で示されている18aは、フレキシブルチューブが接続された警報出力部である。つまり、本実施の形態においては、複数の警報出力部18のうちの選択されたいくつか(図に示される例においては4つ)のみがフレキシブルチューブを介してインク噴射器27に接続されている。また、フレキシブルチューブを他の警報出力部18に付け替えることもできる。
これにより、インクによって汚損される紙幣21の部分を選択することができる。つまり、紙幣21において、フレキシブルチューブを介してインク噴射器27に接続されている警報出力部18aに対向する部分にインクが付着するので、フレキシブルチューブが接続される警報出力部18aを変更することによって、紙幣21のどの部分にインクが付着するかを選択することができる。また、インクが確実に紙幣21に付着する位置に取り付けられた警報出力部18aにフレキシブルチューブを接続することによって、確実に紙幣21を汚損することができる。
なお、その他の点の構成については、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
そして、本実施の形態においても、前記第1の実施の形態と同様に、ガイド部材17は、移動可能に紙幣収納庫12に取り付けられているので、紙幣21のサイズに応じてその位置を調整することによって、各種サイズの紙幣21を適切にガイドすることができる。また、ガイド部材17に取り付けられた警報出力部18も、ガイド部材17とともに移動するので、紙幣21のサイズが変化しても、紙幣21から遠ざかることがなく、これにより、インク噴射孔から紙幣21までの距離を所定値内に維持することができ、インク噴射孔から噴射されたインクが確実に紙幣21を汚損することができる。
図8に示されるガイド部材17の位置は、紙幣21のサイズがあらかじめ想定された最大のサイズである場合の位置である。また、図9に示されるガイド部材17の位置は、紙幣21のサイズがあらかじめ想定された最小のサイズである場合の位置である。
さらに、図8に示される例と図9に示される例とでは、フレキシブルチューブが接続されている4つの警報出力部18aのうちの2つが相違していることが分かる。フレキシブルチューブが接続される警報出力部18aを変更することによって、インクにより汚損される紙幣21の部分を選択することができる。また、紙幣21のサイズに応じてフレキシブルチューブが接続される警報出力部18aを選択することによって、紙幣21のサイズが変化しても、インクを確実に紙幣21に付着させて紙幣21を汚損することができる。
このように、本実施の形態においては、警報出力部18が各ガイド部材17に複数ずつ取り付けられているので、紙幣21のサイズが変化しても、警報出力部18から噴射されるインクによって確実に紙幣21を汚損することができる。そのため、紙幣21のサイズが変化しても、紙幣収納庫12を構造的に作り直す必要がなく、また、金種毎に別々の紙幣収納庫12を用意することなく、同一の紙幣収納庫12を使用することができるので、製造コストの削減を期待することができる。また、金融機関が自動取引装置10の金種設定を変更する場合であっても、紙幣収納庫12を新たに手配する必要がなくなるため、金融機関の利便性向上を期待することができる。
さらに、フレキシブルチューブが接続される警報出力部18aを変更することによって、紙幣21のどの部分にインクが付着するかを選択することができる。そのため、例えば、自動取引装置10毎にフレキシブルチューブが接続される警報出力部18aの位置を変えておけば、インクが付着した位置によって、その紙幣21がどの自動取引装置10に収納された紙幣収納庫12から盗まれたものであるかを特定することができる。その結果、不正行為による紙幣収納庫12からの紙幣21の盗難を抑止することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1及び第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1及び第2の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
図10は本発明の第3の実施の形態における警報出力部が一体形成されたガイド部材の分解図である。
本実施の形態においては、警報出力部18がガイド部材17と一体化されている。具体的には、図に示されるように、厚板状のガイド部材17は、第1半体17a及び第2半体17bとから成り、前記第1半体17a及び/又は第2半体17bに警報出力部18を構成する警報出力部要素18bが一体的に形成されている。そして、第1半体17aと第2半体17bとを合わせて超音波溶着等の手段によって一体化することにより、警報出力部18が一体化されたガイド部材17が形成される。
なお、その他の点の構成及び動作については、前記第1及び第2の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
このように、本実施の形態においては、警報出力部18がガイド部材17と一体化されている。そのため、警報出力部18及びガイド部材17の製造が容易となり、製造コストを削減することができる。なお、その他の点の効果については、前記第1及び第2の実施の形態と同様である。
また、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
12 紙幣収納庫
15 扉
17 ガイド部材
17a 第1半体
17b 第2半体
18 警報出力部
19 箱体
21 紙幣
22 防犯センサ
22a 破壊センサ
22b 扉センサ
15 扉
17 ガイド部材
17a 第1半体
17b 第2半体
18 警報出力部
19 箱体
21 紙幣
22 防犯センサ
22a 破壊センサ
22b 扉センサ
Claims (4)
- (a)インクを収容するインクタンクと、該インクタンクからインクを誘導するインク誘導体と、収納する媒体の位置を規制する媒体ガイドとを有する媒体収納装置であって、
(b)前記インク誘導体は、伸縮可能なチューブ及びインク噴射孔を含み、該インク噴射孔が前記媒体に向かうように前記媒体ガイドに取り付けられ、
(c)該媒体ガイドは、前記媒体のサイズに応じて移動可能であることを特徴とする媒体収納装置。 - (a)内部に媒体を収納する箱体と、
(b)該箱体の一部に形成され、前記媒体を出し入れするための施錠可能な扉と、
(c)前記箱体の内部に配設され、前記箱体の破壊、又は、前記扉の不正な開放を検出する防犯センサと、
(d)前記媒体を汚損する媒体汚損手段とを有する持ち運び可能な媒体収納装置であって、
(e)前記媒体汚損手段は、前記媒体のサイズに応じて位置調整可能であることを特徴とする媒体収納装置。 - (a)内部に媒体を収納する箱体と、
(b)該箱体の一部に形成され、前記媒体を出し入れするための施錠可能な扉と、
(c)前記箱体の内部に配設され、前記箱体の破壊、又は、前記扉の不正な開放を検出する防犯センサと、
(d)前記媒体を汚損する媒体汚損手段とを有する持ち運び可能な媒体収納装置であって、
(e)前記媒体汚損手段は、複数であり、前記媒体のサイズに応じて選択されることを特徴とする媒体収納装置。 - (a)内部に媒体を収納する箱体と、
(b)該箱体の一部に形成され、前記媒体を出し入れするための施錠可能な扉と、
(c)前記箱体の内部に配設され、前記箱体の破壊、又は、前記扉の不正な開放を検出する防犯センサと、
(d)前記媒体を汚損する媒体汚損手段とを有する持ち運び可能な媒体収納装置であって、
(e)前記媒体汚損手段は、前記媒体の位置を規制する媒体ガイドと一体的に形成されていることを特徴とする媒体収納装置。
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