JP2001101479A - 紙葉類処理装置及び紙幣処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、紙葉類のサイズ別データに見合う
受入れガイド情報を装置本体に持たせることに着目し、
この受入れガイド情報を出力案内して係員に知らせるこ
とにより、誤調整や受入れ異常が直ちに分る受入れ管理
性能の高い紙葉類処理装置及び紙幣処理装置の提供を目
的とする。 【解決手段】この発明は、サイズの異なる紙葉類を受付
ける紙葉類処理装置であって、前記紙葉類のサイズ別デ
ータを予め記憶する記憶手段と、受付けた紙葉類のサイ
ズ別データを読取る読取手段と、この読取手段が紙葉類
のサイズ別データを読取ったとき、前記記憶手段が記憶
しているサイズ別データと比較する比較手段と、この比
較手段の比較結果に基づいて受付けた紙葉類のサイズ別
データに見合う受入れガイド情報を案内する出力手段と
を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、例えば国内紙幣
や外国紙幣等のサイズの異なる各種の紙幣を取扱う紙葉
類処理装置に関し、さらに詳しくは国別に取扱われる特
定サイズの紙幣に応じた大きさの収納部に容易に調整可
能な共通利用性能の高い紙葉類処理装置及び紙幣処理装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】以下、紙幣処理装置を例にとって説明す
ると、この紙幣処理装置は内部に紙幣の多数枚を収納許
容するカートリッジを装填しており、このカートリッジ
の内部は、図１０に示すように、取扱い許容する紙幣１
０１のサイズに応じた収納間隔に収納ガイド板１０２を
配置している。そして、ここに紙幣１０１が導かれる
と、紙幣１０１は収納ガイド板１０２間に搬入ガイドさ
れながら１枚ずつ整列集積される。

【０００３】この場合、カートリッジの収納ガイド板１
０２間は、予め紙幣処理装置の製造工程や紙幣処理装置
の利用設置される場所において、製造者や係員が取扱わ
れる紙幣の金種サイズ別にカートリッジの収納ガイド板
間を調整している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、この予め調整
されたカートリッジの収納ガイド板間の初期調整情報や
変更した後の収納ガイド板間の変更調整情報が係員に的
確に得られないため確認に時間がかかり、またカートリ
ッジの収納ガイド板間を変更する必要がある場合は、国
別に応じて扱われる紙幣のサイズを記載した調整指示書
を必要とし、この調整指示書を見て係員が収納ガイド板
間を調整するため手間がかかり、また信頼性に乏しいた
め誤調整されても間違ったまま利用されてしまうことが
ある。

【０００５】例えば、図１１に示すように、カートリッ
ジの収納ガイド板１１１間の内部寸法１１１ａに比べて
収納される紙幣１１２のサイズ１１２ａが小さい場合
は、この小さいサイズの紙幣１１２…が集積されるにし
たがって、弯曲状態に偏った集積不良が発生する。ま
た、逆に、収納ガイド板間よりも紙幣サイズが大きい場
合も、同様に紙幣は収納ガイド板間でＵ字形に弯曲した
集積不良が発生する。したがって、このような誤調整が
なされた場合は集積不良が発生したことに基づいて気付
いたり、係員が間違いに気付くまで誤調整を発見できな
かった。

【０００６】また、調整済のカートリッジを誤って対象
国以外の別の国の紙幣処理装置にセットしてしまうと、
その後、対象外の金種紙幣が利用されて集積不良が発生
するまで誤装填を発見できず、この場合は利用先でのト
ラブルの発生原因を誘起したり、信頼性を損なう問題を
有していた。

【０００７】そこでこの発明は、紙葉類のサイズ別デー
タに見合う受入れガイド情報を装置本体に持たせること
に着目し、この受入れガイド情報を出力案内して係員に
知らせることにより、誤調整や受入れ異常が直ちに分る
受入れ管理性能の高い紙葉類処理装置及び紙幣処理装置
の提供を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
サイズの異なる紙葉類を受付ける紙葉類処理装置であっ
て、前記紙葉類のサイズ別データを予め記憶する記憶手
段と、受付けた紙葉類のサイズ別データを読取る読取手
段と、この読取手段が紙葉類のサイズ別データを読取っ
たとき、前記記憶手段が記憶しているサイズ別データと
比較する比較手段と、この比較手段の比較結果に基づい
て受付けた紙葉類のサイズ別データに見合う受入れガイ
ド情報を案内する出力手段とを備えたことを特徴とす
る。

【０００９】請求項２記載の発明は、出力手段の一例に
受入れガイド情報を表示する表示手段を用いたことを特
徴とする。

【００１０】請求項３記載の発明は、受入れガイド情報
に基づいて調整された調整適否の判定情報を表示案内す
る表示手段であることを特徴とする。

【００１１】請求項４記載の発明は、受入れガイド情報
として予め設定された対応紙葉類別の位置合せ情報を表
示案内する表示手段であることを特徴とする。

【００１２】請求項５記載の発明は、入金口に入金され
た紙幣を識別部で識別し、その識別された紙幣を一時保
留部で保留した後、収納部に収納処理する紙幣処理装置
であって、前記入金利用される紙幣の全金種別のサイズ
別データを予め記憶する記憶手段と、前記識別部にて受
付けた紙幣のサイズ別データを読取る読取手段と、この
読取手段が紙幣のサイズ別データを読取ったとき、前記
記憶手段が記憶しているサイズ別データと比較する比較
手段と、この比較手段の比較結果に基づいて受付けた紙
幣のサイズ別データに見合う対応金種別の受入れガイド
情報を表示する表示手段と、この表示手段に表示された
受入れガイド情報に基づいて調整した調整値を入力させ
る入力手段と、この入力手段により入力した調整値の適
否を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする。

【００１３】

【発明の作用及び効果】この発明によれば、紙葉類処理
装置に内蔵される収納部の収納サイズを調整する際、こ
の調整に先立って係員は扱われる紙葉類のサイズが予め
分かっているため、そのサイズに応じたデータを指定す
ると、その指定された紙葉類のサイズ別データを読取手
段が読取り、この読取ったデータと記憶手段が記憶して
いるサイズ別データとを比較手段が比較し、この比較結
果に基づいて受付けた紙葉類のサイズ別データに見合う
受入れガイド情報を出力手段より出力案内する。

【００１４】この結果、初期調整される収納部の初期受
入れガイド調整情報、その後に収納サイズを変更して調
整した変更受入れガイド調整情報等の様々な受入れガイ
ド情報を係員に出力案内して知らせることができるた
め、誤調整や受入れガイド異常を直ちに発見することが
できる。

【００１５】また、出力手段の一例に受入れガイド情報
を表示する表示手段を採用した場合は、この表示手段の
受入れガイド情報を係員が一目見るだけで必要な情報を
入手できる。

【００１６】ことに、受入れガイド情報に基づいて調整
された調整適否の判定情報を表示案内する表示手段を備
えた場合は、調整した後の調整適否を即座に確認できる
ため、調整に手間がかからず、また誤調整を直ちに発見
できる。

【００１７】さらに、受入れガイド情報として予め設定
された対応紙葉類別の位置合せ情報を表示案内する表示
手段を備えた場合は、この位置合せ情報にしたがって調
整すればよく、熟練者でなくても短時間に能率よく調整
することができる。

【００１８】例えば、入金口に入金された紙幣を識別部
で識別し、その識別された紙幣を一時保留部で保留した
後、収納部に収納処理する紙幣処理装置に適用した場合
は、係員は扱われる金種が予め分かっているため、その
金種データを入力指定すると、その入力された紙幣のサ
イズ別データを読取手段が読取り、この読取ったデータ
と記憶手段が記憶しているサイズ別データとを比較手段
が比較し、この比較結果に基づいて受付けた紙幣のサイ
ズ別データに見合う対応金種別の受入れガイド情報を表
示手段により表示し、この表示手段に表示された受入れ
ガイド情報に基づいて調整した調整値を入力手段により
入力し、この入力した調整値の適否を判定手段により判
定する。

【００１９】このように構成した場合は、収納部の調整
値を表示手段から容易に得られるため、係員は調整指示
書等の説明欄を詳しく見る必要がなく、必要な調整すべ
き受入れガイド情報を一目見るだけで正確に調整でき
る。また、誤調整等の異常発生時にもその旨を表示案内
して係員に知らせるため、間違ったまま利用されなくな
り、紙幣の集積不良を未然に回避する受入れ管理性能の
高い運用が図れる。

【００２０】

【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は紙幣処理装置を示し、図１に示すよう
に、この紙幣処理装置１１は上部一側に開口して紙幣を
出入れする入出金口１２と連通する内方に紙幣の真偽判
別及び金種判別を行なう識別部１３を設け、この識別部
１３に導いて適正と判定した紙幣を一時保留する一時保
留部１４を識別部１３の後段奥部に配設し、これに対
し、識別不良と判定した紙幣を返却保留する返却保留部
１５を識別部１３の後段上部に配設している。また、一
時保留部１４の前段には集積ホイール１６を配設してお
り、ここに導かれた紙幣を１枚ずつ集積して保留させ
る。

【００２１】さらに、一時保留部１４からは一時保留し
た紙幣を１枚ずつ繰出して下部の金種別の第１〜第４カ
ートリッジＣ1 〜Ｃ4 及びリジェクトカートリッジＣ5
に収納許容して搬送接続し、返却保留部１５からは元の
入出金口１２に返却可能に搬送接続している。

【００２２】これらの各要素１２〜１６，Ｃ1 〜Ｃ5 間
を搬送ラインＬでループ状に接続して、入金処理、出金
処理及び精査処理等の処理項目に応じた搬送処理を行
う。

【００２３】また、外部上面には係員用の表示器１７及
び入力キー（表示器１７のタッチパネル兼用の入力キー
も含む）１８を配設して処理項目の入力案内、操作手
順、受入れガイド情報等の各種案内情報を表示し、また
入力許容している。

【００２４】図２は一時保留部１４から各カートリッジ
Ｃ1 〜Ｃ5 への収納経路を示し、入金確定された紙幣を
一時保留部１４から１枚ずつ繰出し、再び識別部１３を
通して金種判定し、その金種に対応する第１〜第４カー
トリッジＣ1 〜Ｃ4 に分配収納する。また、損傷紙幣等
の流通に不適な紙幣はリジェクトカートリッジＣ5 に収
納する。

【００２５】図３は金種別の第１〜第４カートリッジＣ
1 〜Ｃ4 に内蔵される受入れガイド機構３１を示し、こ
の受入れガイド機構３１は底板３２とその両側に起立し
て一体に取付けられる起立ガイド板３３，３４とから紙
幣を受入れ収納する凹部３５を形成し、この凹部３５の
底板３２上に紙幣を積重ねて集積し、その集積された紙
幣の横長状態の両縁部を両側の起立ガイド板３３，３４
で集積ガイドして整列集積させる。

【００２６】この場合、紙幣は金種に応じて紙幣長さが
異なるため、一方の起立ガイド板（図中左側）３３を紙
幣長さに応じて取付け位置を変更許容する収納サイズ調
整用の調整起立ガイド板３３に設け、他方の起立ガイド
板（図中右側）３４を基準位置決め用の基準起立ガイド
板３４に設定している。

【００２７】一方の調整起立ガイド板３３は紙幣の端縁
をガイドするための平板状を有し、下端の細長い底面中
央部には底板連結用の螺合孔３６を開口し、ここに底板
３２に貫通する長孔３７を介して挿通させた取付けボル
ト３８を螺着して調整起立ガイド板３３を底板３２上に
直立させて一体に固定する。

【００２８】また、調整起立ガイド板３３の底面両側の
位置には位置決め対応用の半球形突起３９を突設し、こ
れらと対向する底板３２の上面位置には位置決め対応用
の半球形凹部４０を切欠き形成して、底板３２上の定位
置で半球形突起３９と半球形凹部４０が係合対応して調
整起立ガイド板３３を位置決めするように設けている。

【００２９】底板３２側に形成される半球形凹部４０
は、図４に示すように、収納調整方向となる底板は３２
の長手方向に沿って２個一組とする複数個（図において
は上下に４個ずつの４段階の調整ガイド位置を設定して
いる）を配設し、この配設数は利用国によって扱われる
金種サイズ別に応じた数を予め設定して形成している。
そして、金種別のカートリッジＣ1 〜Ｃ4 毎に受入れ決
定された金種長さに応じて調整起立ガイド板３３の取付
け位置が決定される。

【００３０】また、異金種の収納用に切換えるために調
整起立ガイド板３３の取付け位置の変更を要する場合
は、調整方向に沿って長く開口された長穴３７を通して
取付けられている取付けボルト３８の螺着位置を変更す
べき位置に変えて再螺着すれば、凹部３５の変更操作が
完了する。

【００３１】他方の基準起立ガイド板３４は同じく平板
状を有し、紙幣整列集積時の基準位置として底板３２上
に直立し、この基準起立ガイド板３４の底面が取付けボ
ルト３８で底板に一体に螺着固定されている。

【００３２】また、受入れガイド機構３１は金種別の第
１〜第４カートリッジＣ1 〜Ｃ4 に適用するだけでな
く、入出金口１２や一時保留部１４にも適用することが
できる。

【００３３】図５は紙幣処理装置１１の制御回路ブロッ
ク図を示し、ＣＰＵ５１はＲＯＭ５２に格納されたプロ
グラムに沿って各回路装置を制御し、その制御データを
ＲＡＭ５３で読出し可能に記憶する。また、ＣＰＵ５１
からの搬送制御信号に基づいて搬送モータＭを駆動また
は停止制御して、搬送ラインＬ上に１枚ずつ挟持搬送さ
れる紙幣を処理すべき方向に搬送・停止させる。

【００３４】そして、紙幣処理装置１１の製造工程や紙
幣処理装置１１が利用設置される場所において、この紙
幣処理装置１１が利用される利用国の使用金種に合わせ
て識別する専用の識別機能を持たせた識別部１３を内蔵
させる。また、この識別部１３には予め扱う金種サイズ
別のデータを記憶している。

【００３５】また、ＲＡＭ５３には利用対象金種に応じ
た調整起立ガイド板３３の調整ガイド位置を定めた各位
置決めデータを金種サイズ別に記憶させている。

【００３６】このため、ＣＰＵ５１は調整起立ガイド板
３３の調整時に、係員が扱われる金種が予め分かってい
るため、係員が入力キー１８を操作して金種データを指
定すると、これに連動してＣＰＵ５１は識別部１３から
転送された利用対象紙幣のデータと、ＲＡＭ５３で記憶
した金種サイズ別の位置決めデータとを比較照合して、
利用対象紙幣に応じた調整起立ガイド板３３の適正な位
置を決定する。

【００３７】そして、決定された調整起立ガイド板３３
の適正なガイド位置をＣＰＵ５１が表示器１７に表示案
内し、係員に必要な調整作業情報を知らせる情報提供機
能を有している。

【００３８】このときの受入れガイド情報にしたがって
係員は調整起立ガイド板３３をサイズ別に段階的に分け
られた取付け位置に変更する調整作業を実行し、実行し
た後にその調整した調整値を入力させて照合確認する。
このとき、ＣＰＵ５１は適正な調整が行われたか否かを
判定し、その判定結果を表示器１７に表示して係員に知
らせる判定出力機能を有している。このため、誤調整が
発生した場合は、直ちに間違いを発見して再調整するこ
とができ、万全を期した調整管理ができる。

【００３９】このように構成された紙幣処理装置１１の
受入れガイド機構３１の調整処理動作を図６のフローチ
ャートと、図７〜図９の表示図を参照して説明する。こ
の紙幣処理装置１１に内蔵される金種別の第１〜第４カ
ートリッジＣ1 〜Ｃ4 の収納サイズを初期調整する場
合、紙幣処理装置１１の製造工程や紙幣処理装置１１が
利用設置される場所において、係員は扱われる金種が予
め分かっているため、その金種データを入力キー１８よ
り入力指定すると、ＣＰＵ５１は識別部１３に記憶され
ている金種に対応するサイズ別データを読出し（ステッ
プｎ1 ）、ＣＰＵ５１は識別部１３から読出した利用対
象紙幣のサイズ別データと、予めＲＡＭ５３で記憶して
いる金種サイズ別の位置決めデータとを比較照合し、こ
れに応じてＣＰＵ５１は利用対象紙幣に見合う調整起立
ガイド板３３の適正な調整ガイド位置を決定する（ステ
ップｎ2 ）。

【００４０】この決定された調整ガイド位置を表示器１
７に表示案内する。例えば、図７に示すように、調整ガ
イド位置が７段階設けてあり、扱われる紙幣サイズ数が
４種類の場合について説明すると、入出金口１２と一時
保留部１４とは、扱われる紙幣の中で最大サイズの金種
を受付可能な第２の調整ガイド位置に設定し、第１カー
トリッジＣ1 は扱われる紙幣の中で最小サイズの金種の
紙幣を収納する第５の調整ガイド位置に設定し、第２カ
ートリッジＣ2 は３番目に大きいサイズの金種の紙幣を
収納する第４の調整ガイド位置に設定し、第３カートリ
ッジＣ3 は２番目に大きいサイズの金種の紙幣を収納す
る第３の調整ガイド位置に設定し、第４カートリッジＣ
4 は扱われる紙幣の中で最大サイズの金種の紙幣を収納
する第２の調整ガイド位置に設定する（ステップｎ3
）。

【００４１】このように、紙幣処理装置１１の紙幣受入
れ各部の最適な紙幣収納サイズを表示器１７に一覧表示
するため、係員が一目見るだけで必要な調整情報を入手
でき、さらに係員は表示器１７に表示された調整ガイド
位置の位置合せ情報にしたがって調整すればよく、熟練
者でなくても短時間に能率よく調整することができる。

【００４２】次に、表示器１７に表示案内された調整ガ
イド位置の位置合せ情報にしたがって係員が調整作業を
行った後の確認動作について説明する。今、調整起立ガ
イド板３３の取付け位置を変更する調整作業が終了する
と、表示器１７には、図８に示すように、調整した「ガ
イド位置を入力して下さい」と、入出金口１２、一時保
留部１４及び金種別の第１〜第４カートリッジＣ1 〜Ｃ
4 のガイド位置を調整した値を入力操作させる画面を表
示する（ステップｎ4 ）。

【００４３】これにしたがって係員が各調整値を入力操
作すると、ＣＰＵ５１はこの入力データと、第１ステッ
プにおいて先に識別部１３で読取った識別データとを照
合チェックし（ステップｎ5 ）、ＣＰＵ５１は適正に調
整されていれば、その旨を表示器１７に表示案内して調
整作業が完了する。これに対し、誤調整等の調整異常が
ある場合、例えば、図９に示すように、第３カートリッ
ジＣ3 の調整値が誤っていれば、表示器１７に「調整値
が間違っています。第３カートリッジの調整値は３で
す」のように、間違いを指摘すると共に、再調整すべき
ガイド情報を表示案内して係員に知らせる（ステップｎ
6 ）。

【００４４】このように、調整した後の調整適否を表示
器から即座に確認できるため、係員は誤調整や受入れガ
イド異常を直ちに発見することができ、また誤調整が生
じた場合には直ちに再調整することができるなど間違っ
たまま利用されなくなり、紙幣の集積不良を未然に回避
する受入れ管理性能の高い紙幣処理装置の運用が図れ
る。また、初期調整以外にも、その後に収納サイズを変
更して調整した変更調整時も同様に調整後のガイド位置
情報を係員に表示案内して知らせることができるため、
誤調整を回避して安定した運用が図れる。

【００４５】この発明と、上述の一実施例の構成との対
応において、この発明の紙葉類処理装置は、実施例の紙
幣処理装置１１に対応し、以下同様に、紙葉類は、紙幣
に対応し、記憶手段は、ＲＡＭ５３に対応し、読取手段
は、識別部１３に対応し、比較手段及び判定手段は、Ｃ
ＰＵ５１に対応し、出力手段及び表示手段は、表示器１
７に対応し、入金口は、入出金口１２に対応し、収納部
は、第１〜第４カートリッジＣ1 〜Ｃ4 に対応し、入力
手段は、入力キー１８に対応するも、この発明は、請求
項に示される技術思想に基づいて応用することができ、
上述の一実施例の構成のみに限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の紙幣処理装置を示す要部破断斜視
図。

【図２】 この発明の紙幣処理装置の収納系路を示す内
部構成図。

【図３】 この発明の紙幣処理装置の受入れガイド機構
を示す斜視図。

【図４】 この発明の紙幣処理装置の受入れガイド機構
を示す要部正面図。

【図５】 この発明の紙幣処理装置の制御回路ブロック
図。

【図６】 この発明の受入れガイド機構の調整処理動作
及び確認処理動作を示すフローチャート。

【図７】 この発明の受入れガイド機構調整時の表示器
の表示説明図。

【図８】 この発明の受入れガイド機構調整後の表示器
の入力説明図。

【図９】 この発明の調整値入力後の表示器の誤調整の
案内説明図。

【図１０】 従来の収納ガイド板による適正な紙幣集積
状態を示す正面図。

【図１１】 従来の収納ガイド板による紙幣の集積不良
状態を示す正面図。

【符号の説明】

１１…紙幣処理装置 １２…入出金口 １３…識別部 １４…一時保留部 １７…表示器 １８…入力キー Ｃ1 〜Ｃ4 …カートリッジ ３１…受入れガイド機構 ３２…底 板 ３３…調整起立ガイド板 ３４…基準起立ガイド板 ３５…凹 部 ５１…ＣＰＵ ５３…ＲＡＭ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】サイズの異なる紙葉類を受付ける紙葉類処
   理装置であって、前記紙葉類のサイズ別データを予め記
   憶する記憶手段と、受付けた紙葉類のサイズ別データを
   読取る読取手段と、前記読取手段が紙葉類のサイズ別デ
   ータを読取ったとき、前記記憶手段が記憶しているサイ
   ズ別データと比較する比較手段と、前記比較手段の比較
   結果に基づいて受付けた紙葉類のサイズ別データに見合
   う受入れガイド情報を案内する出力手段とを備えた紙葉
   類処理装置。
2. 【請求項２】出力手段は、受入れガイド情報を表示する
   表示手段であることを特徴とする請求項１記載の紙葉類
   処理装置。
3. 【請求項３】表示手段は、受入れガイド情報に基づいて
   調整された調整適否の判定情報を表示案内する請求項１
   または２記載の紙葉類処理装置。
4. 【請求項４】表示手段は、受入れガイド情報として予め
   設定された対応紙葉類別の位置合せ情報を表示案内する
   請求項１、２または３記載の紙葉類処理装置。
5. 【請求項５】入金口に入金された紙幣を識別部で識別
   し、その識別された紙幣を一時保留部で保留した後、収
   納部に収納処理する紙幣処理装置であって、前記入金利
   用される紙幣の全金種別のサイズ別データを予め記憶す
   る記憶手段と、前記識別部にて受付けた紙幣のサイズ別
   データを読取る読取手段と、前記読取手段が紙幣のサイ
   ズ別データを読取ったとき、前記記憶手段が記憶してい
   るサイズ別データと比較する比較手段と、前記比較手段
   の比較結果に基づいて受付けた紙幣のサイズ別データに
   見合う対応金種別の受入れガイド情報を表示する表示手
   段と、前記表示手段に表示された受入れガイド情報に基
   づいて調整した調整値を入力させる入力手段と、前記入
   力手段により入力した調整値の適否を判定する判定手段
   とを備えた紙幣処理装置。