JPH1055466A - 双方向紙葉鑑別装置 - Google Patents

双方向紙葉鑑別装置

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JPH1055466A
JPH1055466A JP8212328A JP21232896A JPH1055466A JP H1055466 A JPH1055466 A JP H1055466A JP 8212328 A JP8212328 A JP 8212328A JP 21232896 A JP21232896 A JP 21232896A JP H1055466 A JPH1055466 A JP H1055466A
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JP8212328A
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Kazuto Ito
一登 伊藤
Osamu Monno
修 門野
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Hitachi Ltd
Hitachi Asahi Electronics Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Asahi Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鑑別処理が不十分な場合が発生し、正常な紙
葉に対しても偽として鑑別してしまうことがある点。 【解決手段】 少なくとも紙葉の真偽の鑑別を行う紙葉
鑑別装置であって、紙葉1を双方向に往復させて搬送す
る双方向紙葉搬送手段(搬送駆動機構3)と、この搬送
駆動機構3で搬送される紙葉1の画像データを往路と復
路の双方で読み取り、紙葉1の鑑別を行う双方向鑑別手
段(鑑別用センサ4、演算処理部6、期待値データテー
ブル7、鑑別結果記憶用メモリ16)とを少なくとも有
することを特徴とする双方向紙葉鑑別装置10,10
a。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣などの紙葉の
真偽や種別等の鑑別を行う紙葉鑑別装置に係り、特に、
信頼性の高い鑑別を効率良く行なうのに好適な双方向紙
葉鑑別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙幣の真偽や金種の鑑別は、紙幣の搬送
路上にセンサを設け、このセンサで紙幣の特徴を読み取
り、読み取ったデータと期待値とを比較することで行っ
ている。本来、読み取ったデータと期待値が完全に一致
した場合にのみ正常な紙幣と判定すれば良い。しかし、
紙幣はその性質上、使用頻度や使用環境等の条件によ
り、画一のデータとなることは皆無であり、そのため、
読み取ったデータと期待値が完全に一致した場合にのみ
正常な紙幣と判定することでは、紙幣の鑑別は困難であ
る。そこで、センサや鑑別アルゴリズム等で、ある程度
の曖昧さを設けることにより、紙幣の受付率を向上させ
ている。この場合、鑑別装置の信頼性と受け付け率は、
この曖昧さに依存しており、装置固有の値である。
【0003】このような紙幣の鑑別装置で判定不能とな
った紙幣は返却口に返金される。ユーザは、このように
返金された紙幣を再度、装置に投入することが一般的で
あり、また、装置自体も、再投入された紙幣を、今度は
正常なものとして判定して受け付ける場合が多い。この
ような返金された紙幣に対するユーザの操作負荷を軽減
するために利用できる従来技術としては、例えば、特開
昭59−174689号公報に記載の技術がある。この
技術では、リジェクトした券を装置内のスタック・分離
部に戻して再び分離・搬送して鑑別処理等を行うことに
より、装置内のリジェクト券の数を減らすことができ
る。
【0004】このような装置を含め、紙幣の鑑別を2度
行う装置では、次の図5に示す装置のようにして紙幣の
戻しを行っている。図5は、従来の紙葉鑑別装置を設け
た紙幣取扱装置の構成例を示すブロック図である。図5
に示す紙葉鑑別装置50は、紙幣1の真偽や金種の鑑別
を行なうものであり、紙幣1が挿入されると、入金セン
サ2aで紙幣1が挿入されたことを検知し、図中の矢印
aで示す向きに紙幣1を搬送するように搬送駆動機構5
3を駆動し、紙幣1を鑑別センサ4の下を通過させる。
【0005】そして、紙幣1の特徴を鑑別センサ4によ
り読み取り、読み取った鑑別用データ55を、図6に矢
印A示すように順番にs1、s2、・・・・snとして
演算処理部56に入力する。これと同時に、予め用意さ
れたデータテーブル57から期待値データ58としての
d'1、d'2、・・・d'nを演算処理部56に入力
し、演算処理部56で、それぞれのデータを比較して、
紙幣1の真偽を判定する。この後、紙幣1を、一時保留
部9に格納する。
【0006】ここで、紙幣1を真であると判定すれば、
次に、紙幣1の金種に対応した金庫11〜13への格納
処理を始める。まず、一時保留部9に格納した紙幣1
を、各金種ごとの金庫である千円札用の金庫11、5千
円札用の金庫12、一万円札用の金庫13へ格納するた
めに、金種を判定する必要がある。そこで、紙幣1を、
一時保留部9から再鑑別用搬送路20を経由して、入金
センサ2aまで搬送し、鑑別センサ4と演算処理部56
により金種の鑑別処理を行なう。そして、この鑑別処理
終了後、その鑑別結果に従い、格納用搬送路14の搬送
路を切り替え、紙幣1を当該する金庫11〜13のいず
れかに格納する。
【0007】このように、従来の紙葉鑑別装置50で
は、紙幣1の挿入口は1ヶ所であり、また1方向につい
てのみ鑑別を行っているため、再度鑑別を行うために紙
幣を挿入口まで搬送し直すための再鑑別用搬送路20を
別途設ける必要があり、装置の小型化および低価格化の
妨げとなっていた。このような再鑑別用搬送路20を不
要とするために、図7に示すように、紙幣1の真偽と金
種を同時に鑑別する装置もある。
【0008】図7は、再鑑別用搬送路を不要とした従来
の紙葉鑑別装置を設けた紙幣取扱装置の構成例を示すブ
ロック図である。図7に示す紙幣鑑別装置70は、紙幣
1を図中の矢印aの方向に挿入した場合、入金センサ2
aによって紙幣1の挿入を検知し、その後、矢印aの向
きの搬送方向となるよう、搬送駆動機構73を駆動し
て、紙幣1を鑑別センサ4の下を通過させる。
【0009】この間に、紙幣1の特徴を鑑別センサ4に
より読み取り、読み取った鑑別用データ75を演算処理
部76により、予め用意されたデータテーブル77から
の期待値データ78と比較することによって紙幣1の真
偽と金種を同時に判定する。ここで、紙幣1を正常な紙
幣として判定した場合、紙幣1を格納用搬送路14aを
経由して搬送し金庫15に格納する。また、この紙葉鑑
別装置70は、紙幣1を逆方向に搬送して挿入口まで戻
す機構を有し、紙幣1を判定不可とした場合、搬送駆動
機構73を図中の矢印bの方向に駆動させて、紙幣1を
利用者に返金する。
【0010】以上、図5〜図7を用いて述べたように、
従来の紙葉鑑別装置50,70では、1方向かつ1回の
搬送および読み取り処理のみでしか紙幣(紙葉)の鑑別
を行っていない。そのため、センサの読み取りが不十分
な場合、正常な紙幣であるにも関らず、受け付けない場
合がある。この場合、装置の利用者は、返却された紙幣
を再度挿入口に入れる操作を行わなければならない。ま
た、これに対処するために、鑑別の判定基準の曖昧さを
大きくした場合、受け付け率は向上するが、鑑別の信頼
性は低下し、偽造紙幣を摘出できない可能性があるとい
った問題が発生する。さらに、再度の鑑別を自動的に行
うことで対処する場合には、紙幣を挿入口まで搬送する
ための搬送路が必要となる上に、鑑別処理に2倍以上の
時間が必要となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、鑑別処理が不十分な場合が発生
し、正常な紙葉に対しても偽として鑑別してしまうこと
がある点である。本発明の目的は、これら従来技術の課
題を解決し、紙葉の鑑別を高信頼かつ高効率に行うこと
が可能な双方向紙葉鑑別装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の双方向紙葉鑑別装置は、(1)紙葉1を双
方向に往復させて搬送する双方向紙葉搬送手段(搬送駆
動機構3)と、この搬送駆動機構3で搬送される紙葉1
の画像データを往路と復路の双方で読み取り、紙葉1の
鑑別を行う双方向鑑別手段(鑑別用センサ4、演算処理
部6、期待値データテーブル7、鑑別結果記憶用メモリ
16)とを少なくとも有することを特徴とする。また、
(2)上記(1)に記載の双方向紙幣鑑別装置におい
て、搬送駆動機構3の両端に、搬送対象の紙葉1の有無
を検知する第1、第2の紙葉検知手段(入金センサ2
a、2b)を設け、入金センサ2a、2bのいずれが紙
葉1の有状態を検知しているかで搬送駆動機構3による
紙葉1の搬送方向を決定することを特徴とする。また、
(3)上記(1)もしくは(2)のいずれかに記載の双
方向紙幣鑑別装置において、双方向鑑別手段は、紙葉1
の鑑別に用いる画像データ(期待値データ8,8a,8
b)を予め格納するテーブル手段(データテーブル7,
7a)と、紙葉1の画像データを読み取る画像読取手段
(鑑別用センサ4)と、搬送駆動機構3による紙葉1の
搬送方向に対応した順序でデータテーブル7,7aから
期待値データ8,8a,8bを読み出し、この読み出し
た期待値データ8,8a,8bと、鑑別用センサ4で読
み取った紙葉1の画像データ(鑑別用データ5,5a,
5b)とを照合して紙葉1の鑑別を行う手段(演算処理
部6)とを少なくとも具備することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明においては、紙葉を双方向
に往復させて搬送すると共に、往路および復路の双方で
紙葉の鑑別を行う。そして、双方向での鑑別結果に基づ
き、紙葉の鑑別結果を決定する。例えば、往路もしくは
復路のいずれか一方でも真との判別結果であれば、その
紙葉を真として判断する。このことにより、往路の鑑別
において偽となった紙幣に対しても、復路での再鑑別で
真と鑑別されれば、その紙幣を正常と判定する。このよ
うな処理にすることで、鑑別の曖昧さを拡大させずに、
かつ、信頼性を低下させることなしに、従来の装置より
も高い受け付け率を実現することが可能となる。また、
装置自体を左右対象に構成することができるので、紙葉
取扱装置内に設ける際に、その紙葉取扱装置の内部構造
あるいは外部構造に柔軟に対応して取付けることがで
き、紙葉取扱装置の設計を容易とすることができる。
【0014】以下、本発明の実施の形態例を、図面によ
り詳細に説明する。図1は、本発明の双方向紙葉鑑別装
置を設けた紙葉取扱装置の本発明に係る構成の第1の実
施例を示すブロック図である。本図1において、1は鑑
別対象の紙葉としての紙幣、2aは紙幣1の往路での挿
入を検知する入金センサ、2bは紙幣1の復路での挿入
を検知する入金センサ、3は紙幣1を双方向に往復搬送
する本発明の双方向搬送手段としての搬送駆動機構、4
は紙幣1の画像データを読み取る鑑別用センサ、5は鑑
別用センサ4で読み取った紙幣1の画像データ、6は画
像データ5を基に紙幣1の真偽および金種の鑑別を行う
本発明の双方向鑑別手段を構成する演算処理部、7は演
算処理部6が紙幣1の鑑別処理に用いるデータを格納す
るデータテーブル、8,8aはデータテーブル7から演
算処理部6に呼び出された期待値データ、9は往路方向
の搬送され鑑別処理を受けた紙幣1を一時的に格納する
一時保留部、10は本発明としての双方向紙葉鑑別装
置、11〜13は金種別に紙幣1を格納するための金
庫、14は紙幣1を金種別に分岐して搬送する格納用搬
送路である。
【0015】このような構成の双方向紙葉鑑別装置10
および紙葉取扱装置の動作を以下に説明する。尚、本実
施例では、紙葉1の挿入時の向き(表裏/先端後端)は
予め決められているものとする。紙幣1が挿入される
と、双方向紙葉鑑別装置10は、入金センサ2aで紙幣
1が挿入されたことを検知し、図中の矢印aで示す向き
に紙幣1を搬送するように搬送駆動機構3を駆動し、紙
幣1を鑑別センサ4の下を通過させる。鑑別センサ4
は、紙幣1の画像データを読み取り、読み取った鑑別用
データ5を順番に演算処理部6に送出する。
【0016】演算処理部6は、この鑑別用データ5を入
力すると共に、予め用意されたデータテーブル7から、
期待値データ8を入力し、それぞれのデータを比較し、
紙幣1の真偽を判定する。この後、紙幣1を、搬送駆動
機構3でa方向に搬送し、一時保留部9に格納する。演
算処理部6で、紙幣1が真であると判定すれば、次に、
紙幣1の金種に対応した金庫11〜13への格納処理を
始める。すなわち、一時保留部9に格納した紙幣1を、
図中の矢印bの方向に送出して、入金センサ2bまで到
達させる。
【0017】双方向紙葉鑑別装置10は、入金センサ2
bにより紙幣1が復路側に送り出されてきたことを検知
し、搬送駆動機構3を矢印bの方向で起動し、紙幣1
を、再度、鑑別用センサ4へ搬送する。鑑別用センサ4
は、紙幣1を往路と逆の方向で読み取り、その鑑別用デ
ータ5aを演算処理部6に送出する。演算処理部6は、
データテーブル7から金種の鑑別に用いる期待値データ
8aを読み出し、鑑別用センサ4からの鑑別用データ5
aと比較し、紙幣1の金種の鑑別を行う。
【0018】この演算処理部6による鑑別処理結果に基
づき、すなわち、紙幣1の金種別に、格納用搬送路14
を切り換えて、紙幣1を、金庫11〜13のいずれかに
格納する。以上により、図5で示した従来の装置におい
て必要であった再鑑別用搬送路を不要とすることが可能
となり、小型化および低価格化することができる。本図
1における双方向紙葉鑑別装置10は、往路において紙
幣1の真偽の鑑別を行い、復路において紙幣1の金種の
鑑別を行うものであるが、次の図2を用いて、往路およ
び復路の双方で紙幣1の真偽を鑑別する装置の説明を行
う。
【0019】図2は、本発明の双方向紙葉鑑別装置を設
けた紙葉取扱装置の本発明に係る構成の第2の実施例を
示すブロック図である。本図2における双方向紙葉鑑別
装置10aは、図1における双方向紙葉鑑別装置10
に、往路での演算処理部6aによる鑑別処理結果を格納
する鑑別結果記憶用メモリ16を新たに設けたものであ
り、また、本例の紙葉取扱装置は、図1における紙葉取
扱装置から一時保留部9と金庫11〜13および格納用
搬送路14を取り除き、金庫11〜13の代わりに金庫
15を、格納用搬送路14の代わりに格納用搬送路14
aを設けたものである。
【0020】以下、紙葉1の挿入時の向き(表裏/先端
後端)は予め決められているものとして、双方向紙幣鑑
別装置10aおよび紙葉取扱装置の動作説明を行う。双
方向紙幣鑑別装置10aは、紙幣1が図中の矢印aの方
向に挿入された場合、入金センサ2aによって紙幣1の
挿入を検知し、搬送駆動機構3により、矢印a方向に紙
幣1を搬送し、鑑別センサ4の下を通過させる。鑑別セ
ンサ4は、紙幣1の画像データを読み取り、図3に矢印
Aで示す順序で、すなわち、t1、t2、t3、・・
・、tn−1、tnの順に、読み取った鑑別用データ5
aを演算処理部6aに送出する。演算処理部6aは、鑑
別センサ4からの鑑別用データ5aと、予め用意された
データテーブル7aからの期待値データ8a(図3にお
ける矢印Aで示すd1、d2、d3、・・・、dn−
1、dnの順)とを比較することによって紙幣1の真偽
を判定する。その判定(鑑別処理)結果を、鑑別結果記
憶用メモリ16に格納する。
【0021】そして、本実施例の双方向紙葉鑑別装置1
0aでは、紙幣1の矢印aの方向(往路)での鑑別処理
終了後、紙幣1を搬送路上の入金センサ2bの位置に一
旦停止させ、所定の時間の経過後、入金センサ2bのセ
ンサ出力により紙幣1が入金センサ2bの位置にあるこ
とを認識し、搬送駆動機構3を矢印bの方向(復路)に
起動し、紙幣1を、再度、鑑別用センサ4へ搬送する。
鑑別用センサ4は、ここでは、矢印aの方向(往路)と
は逆の順序で紙幣1の読み取りを行なうので、鑑別用デ
ータ5bは、図3に矢印Bで示すように、tn、tn−
1、・・・、t3、t2、t1の順に、読み取った鑑別
用データ5bを演算処理部6aに送出する。
【0022】演算処理部6aは、この鑑別用データ5b
をデータテーブル7aより搬送方向aとは逆の順序(図
3における矢印Bで示すdn、dn−1、・・・、d
3、d2、d1の順)で読み出した期待値データ8bと
比較して、紙幣1の真偽の鑑別を行う。この復路で、紙
幣1を不正な紙幣として判定した場合、演算処理部6a
は、鑑別結果記憶用メモリ16から搬送方向が矢印aの
時(往路)の鑑別結果を読み出す。そして、搬送方向が
矢印aの時の鑑別結果も不正な紙幣であった時は、格納
用搬送路14aの搬送経路を切り替えて、紙幣1を利用
者に返金する。復路での鑑別結果が紙幣1の真を示して
いれば、また、復路での鑑別結果が紙幣1の不正を示し
ていても、鑑別結果記憶用メモリ16の鑑別結果が真を
示していれば、格納用搬送路14aを経由して紙幣1を
金庫15に格納する。
【0023】このように、本例の双方向紙葉鑑別装置1
0aによれば、逆搬送時(復路)においても紙幣1の鑑
別を行うので、搬送路を増やすことなく自動的に2度鑑
別することが可能となり、真の紙幣1を不正なものとし
て誤鑑別してユーザに返却することを回避でき、従来の
紙葉鑑別装置よりも高い信頼性を得ることができる。ま
た、このように本例の双方向紙葉鑑別装置10aや図1
における双方向紙葉鑑別装置10は、双方向での紙葉1
の鑑別が可能であり、その構造を左右対象にすることが
でき、次の図4で示すように、紙幣取扱装置への取付に
柔軟性を持たせることができる。
【0024】図4は、本発明の双方向紙葉鑑別装置の紙
幣取扱装置への組込状態例を示す説明図である。図4に
おいて、10、10aは図1,2における本発明の双方
向紙葉鑑別装置、17a,17bは紙幣取扱装置として
の自動販売機、18は双方向紙葉鑑別装置10,10a
を自動販売機17a,17bに電気的に接続するための
コネクタ挿入口、19a、19bは自動販売機17a,
17bの保守面である。
【0025】自動販売機17aでは、その保守面19a
は右側面であり、通常、部品交換等でコネクタの抜き差
しが必要になることを考慮し、部品交換作業が容易とな
るようコネクタ挿入口18を右側面にして双方向紙葉鑑
別装置10,10aを、自動販売機17aに設ける。ま
た、同じ双方向紙葉鑑別装置10,10aを、保守面1
9bが左側面である自動販売機17bで使用する場合、
双方向紙葉鑑別装置10,10aは、自動販売機17a
との取付け方向を180度回転させてコネクタ挿入口1
8を左側面にして、自動販売機17bに取付ける。この
ように、双方向紙葉鑑別装置10,10aを変更するこ
となく、保守面を反対方向に持つそれぞれの自動販売機
17a,17bに組込むことが可能である。
【0026】以上、図1〜図4を用いて説明したよう
に、本実施例の双方向紙葉鑑別装置では、鑑別対象の紙
幣1を双方向で往復させて搬送し、かつ、往路および復
路のそれぞれで紙幣1に対する鑑別処理を行う。このこ
とにより、現状の鑑別アルゴリズムのままでも、信頼性
を向上させることができる。例えば、入金時に真偽の鑑
別が終了した紙幣1を金種ごとに格納するため再度鑑別
を行う場合にも、逆搬送するだけで金種の鑑別が可能な
ため、再鑑別のための専用の搬送路が不要となり、装置
の小型化・低価格化ができる。
【0027】また、往路での鑑別で不正との結果であっ
ても、復路の判別が真であれば、最終的な鑑別結果は真
とすることもでき、鑑別の曖昧さを拡大させずに、か
つ、信頼性を低下させることなく、従来の装置よりも高
い受け付け率とすることが可能である。このことによ
り、従来の装置で必要であったユーザの再挿入操作が不
要となる。尚、往路で真と鑑別した場合には、復路での
鑑別処理を省略することもできる。
【0028】また、本例の双方向紙葉鑑別装置は、紙幣
の挿入・搬送が前後2方向より可能な左右対称な構成と
することができる。このことにより、例えば、紙幣取扱
装置への組込み時において、保守管理等の観点から障害
となり易い突起部のぶつかり具合や、コネクタ位置、あ
るいは保守パネルの方向等についても、前後2方向のど
ちら側にしても取り付けることができるので、容易に対
処でき、取付け検討時の設計変更を軽減することが可能
である。
【0029】尚、本発明は、図1〜図4を用いて説明し
た実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能である。例えば、本実施
例では、往路と復路のいずれか一方で紙幣を真と鑑別す
れば、その紙幣を真として決定しているが、往路と復路
の両方で真との判別結果でなければ、その紙葉を偽りと
して判断することでも良い。このことにより、巧妙に作
られた不正な紙幣に対する鑑別性能を高めることもでき
る。また、往路と復路のそれぞれで異なる内容の鑑別を
行うことも容易にでき、例えば、往路での鑑別結果が真
であっても、その真を示す値が、偽りに近い場合には、
復路で、より詳細な鑑別を行うこともできる。また、本
実施例では、紙葉1の挿入方向は予め決められている
が、鑑別用センサ4で紙葉1の先端/後端を予め検出す
る構成とすることにより、任意の挿入方向でも対応可能
となる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、紙葉鑑別装置の受付率
を向上させることができ、例えば鑑別処理が不十分な場
合に発生する正常な紙葉に対する偽との鑑別誤りを回避
でき、紙葉の鑑別の高信頼化および高効率化が可能であ
ると共に、装置組込み時の柔軟性の向上、および、装置
の小型化ならびに低価格化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の双方向紙葉鑑別装置を設けた紙葉取扱
装置の本発明に係る構成の第1の実施例を示すブロック
図である。
【図2】本発明の双方向紙葉鑑別装置を設けた紙葉取扱
装置の本発明に係る構成の第2の実施例を示すブロック
図である。
【図3】図2における演算処理装置への鑑別用データの
入力例を示す説明図である。
【図4】本発明の双方向紙葉鑑別装置の紙幣取扱装置へ
の組込状態例を示す説明図である。
【図5】従来の紙葉鑑別装置を設けた紙幣取扱装置の構
成例を示すブロック図である。
【図6】図5における演算処理装置への鑑別用データの
入力例を示す説明図である。
【図7】再鑑別用搬送路を不要とした従来の紙葉鑑別装
置を設けた紙幣取扱装置の構成例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1:紙幣、2a,2b:入金センサ、3:搬送駆動機
構、4:鑑別用センサ、5,5a,5b:鑑別用デー
タ、6,6a:演算処理部、7,7a:データテーブ
ル、8,8a,8b:期待値データ、9:一時保留部、
10,10a:双方向紙葉鑑別装置、11〜13:金
庫、14,14a:格納用搬送路、15:金庫、16:
鑑別結果記憶用メモリ、17a,17b:自動販売機、
18:コネクタ挿入口、19a,19b:保守面、2
0:再鑑別用搬送路、50,70:紙葉鑑別装置、5
3,73:搬送駆動機構、55,75:鑑別用データ、
56,76:演算処理部、57,77:データテーブ
ル、58,78:期待値データ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも紙葉の真偽の鑑別を行う紙葉
    鑑別装置であって、紙葉を双方向に往復させて搬送する
    双方向紙葉搬送手段と、該双方向紙葉搬送手段で搬送さ
    れる上記紙葉の画像データを往路と復路の双方で読み取
    り、該紙葉の鑑別を行う双方向鑑別手段とを少なくとも
    有することを特徴とする双方向紙葉鑑別装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の双方向紙幣鑑別装置に
    おいて、上記双方向紙葉搬送手段の両端に、搬送対象の
    上記紙葉の有無を検知する第1、第2の紙葉検知手段を
    設け、該第1、第2の紙葉検知手段のいずれが上記紙葉
    の有状態を検知しているかで上記双方向紙葉搬送手段に
    よる上記紙葉の搬送方向を決定することを特徴とする双
    方向紙葉鑑別装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、もしくは、請求項2のいずれ
    かに記載の双方向紙幣鑑別装置において、上記双方向鑑
    別手段は、上記紙葉の鑑別に用いる画像データを予め格
    納するテーブル手段と、上記紙葉の画像データを読み取
    る画像読取手段と、上記双方向紙葉搬送手段による上記
    紙葉の搬送方向に対応した順序で上記テーブル手段から
    上記画像データを読み出し、該読み出した画像データ
    と、上記画像読取手段で読み取った上記紙葉の画像デー
    タとを照合して上記紙葉の鑑別を行う手段とを少なくと
    も具備することを特徴とする双方向紙葉鑑別装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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