JP2004295782A - 貨幣取引装置及び紙幣情報の管理システム - Google Patents

貨幣取引装置及び紙幣情報の管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】真券でない又は疑わしいと判別された貨幣に関する詳細な情報を得ると共に、その紙幣を使用したATMの利用者を追跡するために貨幣情報を蓄積する。
【解決手段】貨幣の真偽判別及び金種判別を行う鑑別ユニットと、鑑別ユニットで真貨幣であると判別された貨幣を一時保持する第1のスタッカと、鑑別ユニットで、真ではない又は疑わしいと判別された貨幣を一時保持する第2のスタッカと、利用者に固有の個人情報とその利用者によって投入された貨幣の情報とを対応付けて記憶する記憶装置とを有するATMのような貨幣取引装置である。第2のスタッカに保持された貨幣は、条件を変えて鑑別ユニットで再度判別されるが、例えば通常の取引における貨幣の搬送速度よりも遅い速度で貨幣を搬送して、鑑別ユニットで貨幣の詳細な鑑別情報を得る。鑑別ユニットで真でない又は疑わしいと判別された貨幣については、その貨幣の情報と利用者の個人情報例えば口座番号とを対応付けて記憶装置に記憶する。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は貨幣取引装置に係り、特にATM(現金自動取引装置)や両替機などのように紙幣の預入れ機能を備える紙幣取引装置において、真券でないと判別される紙幣の取扱い、及びそれらの紙幣に関する情報とその利用者とを特定できる貨幣情報管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ATMや両替機などの紙幣取引装置は鑑別部を備え、預入れられる紙幣の真偽を判別している。預入れられた紙幣が偽札即ち真券でないと判別された場合、その紙幣が本当に偽札であるかを確認するためにその紙幣を本来の紙幣(真券)とは別に取り扱うようにしたり、またその紙幣の利用者を突き止めて偽札の流通ルートを追跡することが重要である。
【0003】
これに対処するために、従来例えば特開2000−322632号公報(特許文献1)には、鑑別部における紙幣の鑑別の結果、偽と判明した場合、その装置を使用した利用者の指紋等の身体的特徴を当該紙幣の番号やタイムスタンプ等の情報と共にメモリに記憶しておき、それらの情報に基づいて利用者を追跡できるようにした技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−322632号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載の技術では、メモリに記憶される指紋、及びタイムスタンプ、紙幣の番号等の情報は、貨幣の取扱装置の利用者を特定するための重要な証拠データとして保存される。しかし、貨幣取扱装置がそれらの証拠データに基づいて、どのように利用者を特定するかと言う紙幣追跡システムについては詳細に言及されていない。また、偽と判定された紙幣のその後の取扱いについても、特に詳述されていない。
【0006】
本発明の目的は、真券でないと判別された紙幣に関して詳細な情報を得ることできる貨幣取引装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、真券でない紙幣を使用した利用者を追跡するために紙幣に関する詳細な情報を得る紙幣情報システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、主として紙幣を含む貨幣の真偽判別及び金種判別を行う鑑別ユニットと、鑑別ユニットで真貨幣であると判別された貨幣を一時保持する第1のスタッカと、鑑別ユニットで、真ではないと判別された貨幣又は疑わしいと判別された貨幣を一時保持する第2のスタッカと、利用者に固有の個人情報とその利用者によって投入された貨幣の情報とを対応付けて記憶する記憶装置を有して構成される。
第2のスタッカに保持された貨幣に関して、鑑別ユニットでの鑑別の条件を変えて詳細な鑑別情報を得る。好ましい例では、第2のスタッカに保持された貨幣を、鑑別ユニットに、通常の取引時における貨幣の搬送速度よりも遅い速度で搬送する搬送機構を有し、遅い速度で搬送される貨幣の鑑別を鑑別ユニットで再び行って貨幣の鑑別情報を得る。他の例では、第2のスタッカから取り出された貨幣の姿勢を変える姿勢変換機構を有し、この姿勢変換機構で姿勢を変えた状態の貨幣の鑑別を鑑別ユニットで再び行い、貨幣の鑑別情報を得る。更に他の例では、第2のスタッカから取り出された紙幣に対して、鑑別ユニットの付近で複数回往復させる往復機構を有し、この往復機構によって往復搬送される貨幣の鑑別を鑑別ユニットで行い、貨幣の鑑別情報を複数回にわたって取得する。
好ましい例において、前記記憶装置は、該鑑別ユニットで真でない又は疑わしいと判別された貨幣についてその貨幣の情報と利用者の個人情報とを対応付けて記憶する。利用者に固有の情報としては利用者の口座番号を用いる。
更に他の好ましい例では、貨幣取引装置は、利用者による該貨幣取引装置の操作を案内するための操作画面の表示装置を備え、表示装置は、鑑別ユニットで、貨幣として認識できなかった貨幣に関しては利用者に返却する旨を表示し、一方鑑別ユニットで、真ではない又は疑わしいと判別された貨幣に関しては、装置に受取られた旨の表示をする。
【0008】
本発明はまた見方を変えた紙幣の鑑別処理方法として把握され、この方法は、紙幣の鑑別ユニットを用いて少なくとも紙幣の真偽判別を行う第1の鑑別モードと、第1の鑑別モードで、真ではないと判別された紙幣又は疑わしいと判別された紙幣を一時保持するステップと、第1の鑑別モードで真であると判別された紙幣を出金用として使用するために所定のカセットに収納するステップと、第1の鑑別モードで真でない又は疑わしいと判別された紙幣を、再び鑑別ユニットに送り、鑑別の条件を変えて鑑別する第2の鑑別モードとを有する。
【0009】
例えば、第2の鑑別モードで、真でないと判別された紙幣の情報とその紙幣の利用者に固有の情報を関連付けて記憶装置に記憶する。また、第2の鑑別モードでは、鑑別ユニットにおける紙幣の搬送速度を第1の鑑別モード時よりも遅い速度で搬送して鑑別を行う。また、鑑別ユニットで紙幣として認識できなかったものに関しては利用者に返却する旨を表示画面に表示し、鑑別ユニットで真ではない又は疑わしいと判別されたものに関しては、装置に受取られた旨を表示画面に表示する。
【0010】
本発明による紙幣情報の管理システムは、利用者に固有の情報を含むキャッシュカードのような媒体を用いて利用者の操作により取引される紙幣の真偽の鑑別を行う鑑別ユニットを有する複数のATMの如き紙幣取引装置と、複数の紙幣取引装置との間で情報の交換がなされ、利用者の預金情報の管理をする記憶装置を有するセンタにより構成され、記憶装置は、利用者毎に預金残高を記憶する第1エリアと、鑑別ユニットで真でない又は疑わしいと判別された紙幣の鑑別結果に関する情報をその紙幣を預入れた利用者の固有の情報例えば口座番号に対応付けて記憶する第2エリアとを有する。
好ましい例では、第2のエリアには、利用者がATMを利用した日時、利用されたATM毎に固有な情報、及びATMの鑑別ユニットで判別された紙幣を特定する情報例えば紙幣番号を記憶する。これにより、その紙幣を使用したATM及び利用者が特定され得る。
記憶装置はまた鑑別ユニットから取得された紙幣の画像情報を格納する第3のエリアを有し、第3のエリアに格納される紙幣の画像情報と、第2のエリアに格納される紙幣の情報とは関連付ける特定の情報を第2のエリアに記憶する。
【0011】
この管理システムにおいて実現される方法の発明としては、利用者が預入れる紙幣の真偽を、鑑別ユニットで判別するステップと、鑑別ユニットにおける判別で、真でない又は疑わしいと判別された紙幣の鑑別結果に関する情報を、利用者の所持する取引媒体に固有の情報と共に記憶装置に記憶するステップと、真でない又は疑わしいと判別された紙幣に関する情報を中央銀行に送るステップと、中央銀行で行われた紙幣の判別結果を、記憶装置のその紙幣に対応する場所に記憶するステップからなる。
また、上記記憶ステップは、紙幣が預入れられたATMを特定する情報と共に紙幣の判別結果の情報を記憶装置に記憶することが好ましい。
更に、中央銀行で、真でないと判別された紙幣に関して、記憶装置を参照して該紙幣が扱われたATMを特定するステップと、特定されたATMに紙幣を預入れ、鑑別ユニットで再度その紙幣の鑑別を行って紙幣に関する情報を得るステップを有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例によるATMの外観を示す斜視図である。ATM1の前面中央部には、取引内容を表示する機能および入力するための操作部を備えた操作画面2があり、操作画面2の奥には、利用者が入金、出金等するための紙幣がセットされる入出金口3が設けられている。
【0013】
図2は、ATMの内部構成を示す断面図である。
図中の矢印は紙幣の搬送方向を示している。入出金口3へ入金された紙幣4は、内装された分離部ローラ5により一枚ずつに分離される。分離された紙幣は順次搬送されて切替ゲート6を通過し、鑑別ユニット7へ搬送される。鑑別ユニット7では、紙幣の真偽判別と金種判別が行われ、また紙幣に関するデータが採取される。鑑別ユニット7における判別結果及びその結果に基づく処理については後で詳述する。
鑑別ユニット7で判別された紙幣のうち真券と判別されたものは、第1スタッカ11に一時的に保持される。また真券で無いと判別されたものは第2スタッカ12に一時的に保持される。第1スタッカ11及び第2スタッカ12は例えばローラの挟持により紙幣を保持する機構のものである。ATM1の下側部には、紙幣を還流させるために金種別の紙幣を収納する入出金カセット14、及び真券でないと判別された紙幣であって出金させるべきでないものを収納するリジェクトカセット13を備える。
【0014】
図10はATM1の制御ブロックを示す。図2と同様の部分については同一符号を付す。
制御部16には、入出金口3の駆動機構、紙幣搬送機構17、鑑別ユニット7、第1スタッカ11、第2スタッカ12、紙幣の姿勢変換機構15、入出金カセット14、リジェクトボックス13、が接続される。制御部16には更に、銀行センタ40にあるホストコンピュータとのデータの送受信を行う送受信部22と、ATMでの取引きに関して顧客操作への案内を表示する操作画面2を有する表示装置と、少なくとも取引きに関する情報を記憶するメモリ18が接続される。
上記紙幣搬送機構17は、紙幣の搬送、搬送路上にある切替ゲート、及びこれらの駆動機構を有する。紙幣の姿勢変換機構15は、紙幣の搬送路に結合されており、紙幣の表裏の反転を行い、及び又は紙幣の前後の反転を行う機構である。
鑑別ユニット7は、紙幣の鑑別処理を行うための鑑別処理部71を含む。この鑑別処理部71及び制御部16は、例えばマイクロプロセッサ又はコンピュータで構成される。
【0015】
上述のようなATMの構成において、鑑別ユニット7では通常、紙幣の寸法(縦横)の判定、金種の判定、真偽の判定が行われる。本実施例の特徴として、その判別結果から以下の4種類の紙幣群に分類される。
1.グループ1紙幣:紙幣として認識できなかったもの。(モード1)
寸法が異なるもの、及び寸法が同じであっても折れ曲がったりしているもの。例えば、折れ券や単なる紙切れなど。
2.グループ2紙幣:真券ではないと判別されたもの。(モード2)
寸法の判定結果及び金種の判定結果は許容値内(折れ曲がり無し)であるが、紙幣のセキュリティ情報が無く、真偽判定の結果が許容値外のもの。
3.グループ3紙幣:疑わしき紙幣と判別されたもの。(モード3)
寸法の判定結果及び金種の判定結果は許容値内であり、紙幣のセキュリティ情報は有るが、真偽判定の結果が許容値外のもの。例えば、紙幣の印刷模様のばらつきや紙幣の劣化等によって起こり得る。
4.グループ4紙幣:真券であると判別されたもの。(モード4)
寸法、金種、真偽の判定結果がいずれも許容値内であるもの。
【0016】
鑑別ユニット7のおける金種判別結果と上述ように4つのモードに分類された結果は、制御部16へ報告される。制御部16は、ATM内の各種機構の制御を行うが、紙幣の搬送制御を行う機能も有する。鑑別ユニット7での真偽判別結果に従って、以後の紙幣の取扱い制御が異なって来る。それぞれの場合、制御部16は切替ゲート6、8,9,10を適宜制御して、紙幣の搬送方向を決定し、各々のモードに合った制御を行う。
【0017】
以下、図3以降を参照して紙幣の判別結果に基づくそれぞれの制御について詳細に説明する。図3〜図6は、それぞれの処理時における紙幣の搬送制御を詳細に示す図である。
【0018】
1.モード1紙幣の制御
モード1の紙幣は入出金口3から顧客へ返却される。以下そのための紙幣の制御について説明する。
図3を参照するに、入金された紙幣4が、鑑別ユニット7でモード1の紙幣と判別された場合、その紙幣は順に切替ゲート8、切替ゲート9を通過しながら矢印a1,a2の方向に搬送される。切替ゲート9を通過した後、紙幣は矢印a3方向に送られて入出金口3へ返却される。尚、切替ゲート8は紙幣を搬送方向a2,へ搬送し、切替ゲート9は搬送方向a3へ搬送するように制御部6から制御されて、切れ替わる。
尚、このモード1の紙幣は返却されるので、顧客の口座は当該紙幣のみは加算されない。因みにこの場合、制御部6に制御されて、操作画面2には例えば「この紙幣は受取れませんので、お返しします。」の旨が表示される。
【0019】
2.モード2紙幣の制御
モード2の紙幣は顧客へは返却されずに、ATM1内の収納部に収納され、後に鑑別ユニット7で詳細な判別が行われることになる。以下そのための紙幣の制御について説明する。
図4を参照するに、入金された紙幣4が、鑑別ユニット7でモード2の紙幣と判別された場合、制御部6によって切替ゲート8、9、10が切れ替わる。それによって形成された搬送路上を紙幣は矢印a1,a2,b3,b4の方向に搬送され、切替ゲート10を通過した後、第2スタッカ12に一時的に収納される。
第2スタッカ12は、その顧客の入手金取引が成立するまでの間、当該紙幣を一時的に保持する。そして、取引きが成立した後、その紙幣を順次放出する機能を有する。当該紙幣がすべて第2スタッカ12に収納された後、顧客の確認のために入金された紙幣の合計金額が操作画面2に表示されることになる。この場合、モード2の紙幣を含めた合計金額は表示されず、モード3、4の紙幣(もし有るならば)の合計金額が操作画面2に表示される。
そして、操作画面2には、例えば「お客さまが入金した紙幣は、事情により受け付けできませんでした。」と言うような案内コメントが表示される。
モード2の紙幣は顧客に返却されず、その後装置内で再鑑別が行われることになる。そのため、操作画面2には、「お客さまが入金した紙幣は、申し訳有りませんが、事情により返却できません。」と言うような案内が表示される。その後、第2スタッカ12に一次的に保持されている紙幣の放出が開始される。
尚、モード2の場合、ホストコンピュータ(図示せず)の記憶装置のその顧客の口座残高にはこのモード2となった紙幣の金額は加算されない。
【0020】
3.モード3紙幣の制御
モード3の紙幣は顧客へは返却されずに、ATM1内の収納部に収納され、後に鑑別ユニット7で詳細な判別が行われることになる。以下そのための紙幣の制御について説明する。
図5を参照するに、入金された紙幣4が鑑別ユニット7で、モード3と判別された場合、制御部6によって切替ゲート8、9、10が切れ替わる。それによって形成された搬送路上を、紙幣は矢印a1,a2,b3,b4の方向に搬送され、切替ゲート10を通過した後、第2スタッカ12に一時的に収納される。
紙幣がすべて第2スタッカ12に収納された後、入金された紙幣の総金額が操作画面2に表示される。表示内容が正しければ、操作画面2上の図示しない確認ボタンを押下することを顧客に促す。確認ボタンが押下された時点で、取引が成立して、一旦保留された紙幣の放出が開始される。このモード3の紙幣の金額は、その顧客の口座に加算される。
上述の説明から理解されるように、モード3とモード2の相違は、判別結果の金額が顧客の口座に加算されるか否か、及び操作画面2の表示である。
【0021】
4.モード4紙幣の制御
モード4の紙幣は真券であり、後々出金のための紙幣として利用するために還流させて保管しておく。
図6を参照するに、鑑別ユニット7で、紙幣4がモード4と判別された場合、制御部6によって切替ゲート8、9、10が切れ替わる。それによって形成された搬送路上を、紙幣は矢印a1,a2,b3,a4の方向に搬送され、第1スタッカ11に収納される。第1スタッカ11に収納された紙幣は、取引が成立するまで保持され、取引きが成立した場合に、これらの紙幣は順次放出される。
紙幣がすべて第1スタッカ11に収納された後、入金された紙幣の合計金額が操作画面2に表示される。表示された総金額が正しければ、操作画面2上の確認ボタン(図示せず)を操作することを顧客に促す。確認ボタンが操作されると、その顧客の取引きが成立したものと扱い、第1のスタッカ11に一旦保持された紙幣の放出が開始される。第1カセットから放出された紙幣は後々出金用の紙幣として利用するために還流される。即ち入金出金カセット14に搬送されて、保管される。尚、このモード4の紙幣の合計金額はその顧客の口座に加算される。
【0022】
さて、真券で無い紙幣、及び疑わしき紙幣と判別された紙幣については、最終的はその紙幣は偽造紙幣なのか、或いは本当は真券なのかを確定することが好ましい。そのためにその紙幣の詳細な情報を得ることが必要である。また、その紙幣を使用したATMの利用者を特定し、紙幣の使用履歴を追跡するのが重要となる。
そこで、モード2,3と判別された紙幣については、鑑別の条件を変えて、紙幣の詳細な情報を取得することが望ましい。以下、モード2,3紙幣の詳細な情報を得るためのいくつかの実施例について説明する。
【0023】
第2スタッカ12に収納されたモード2,3の紙幣は順次出されて、切替ゲート10、9、8、及び鑑別ユニット7を通過し、切替ゲート6を通ってリジェクトカセット13へ搬送されて、収納される。
モード2,3の紙幣が鑑別ユニット7を通過する際、最初(第一回目に鑑別された)の紙幣の状態に比べて、条件が種々変更された状態で紙幣の詳細な鑑別情報が採取される。
【0024】
図7は他の実施例によるATMの内部における紙幣の搬送の様子を示す図である。
この例は、モード2,3と判別された紙幣に関して、鑑別ユニット7において、通常の取引時における紙幣の搬送速度よりも遅い速度で搬送させて、それらの紙幣の鑑別を行い、より詳細な情報を得ようとするものである。
第2スタッカ12に収納されたモード2,3の紙幣を繰り出し、リジェクトカセット13に搬送する際、制御部16は、鑑別ユニット7近辺における紙幣の搬送速度を低速にするように、紙幣搬送機構17の搬送速度を制御する。そして、対象とする全ての紙幣をリジェクトカセット13に収納したら、その搬送速度を元の通常の速度に戻すように制御する。
制御部16は、第2カセット12から紙幣を繰り出し、紙幣搬送機構17の切替ゲート10、9、8及び6を切替て、紙幣の搬送を制御する。
これにより紙幣は、矢印c4,c3,b2の方向に搬送され、鑑別ユニット7を通過して、矢印b1に搬送され、切替ゲート6を通過して、リジェクトカセット13に搬送されて、収納される。
鑑別ユニット7を紙幣が低速で搬送されながら、より高精度な鑑別情報が得られる。その鑑別情報は制御部16の制御の下、メモリ18に転送され、格納される。鑑別情報とは、鑑別ユニット7で鑑別に用いた複数種の画像情報、及び鑑別結果を示すデータである。通常、鑑別ユニット7は光学的イメージセンサや磁気センサを有するので、鑑別情報はそれらのセンサによって得られた情報をデジタル変換したデータである。
この高精度な鑑別情報は、ATM1の利用者に固有の情報、例えば口座番号と対応付けてメモリ18に格納される。勿論、同一利用者による紙幣が複数枚ある場合には、紙幣毎に鑑別情報を取得してメモリ18に格納される。
尚、紙幣の鑑別情報はメモリ18には一時的に格納され、一定時間経過後、例えば1日の取引きが終了する度に、メモリ18内の鑑別情報は送受信部22を介して銀行センタ40に送信され、センタにある記憶装置(例えばデータベース)402に格納される。この様子については図11を参照して後述する。
【0025】
図8は更に他の実施例によるATMの内部における紙幣の搬送の様子を示す図である。
この例は、モード2,3と判別された紙幣に関して、紙幣変換機構15で紙幣の姿勢を変更し、その姿勢を変更させた状態の紙幣を鑑別ユニット7へ搬送して、それらの紙幣の鑑別を行い、別のフェーズからの紙幣の鑑別情報を得ようとするものである。
第2スタッカ12に収納されたモード2,3の紙幣を繰り出し、リジェクトカセット13に搬送する際、制御部16は、第2スタッカ12から繰り出された紙幣の搬送機構17を制御して、紙幣を姿勢変換機構15に導く。
姿勢変換機15は、構紙幣の表裏を反転させる機構と、紙幣の前後を反転させる機構を備える。そして、姿勢が変更された状態の紙幣が再び鑑別ユニット7に案内され、そこで姿勢が変更された後の紙幣の鑑別情報が新たに得られる。
姿勢変換機構15では、同じ紙幣に対して、その表裏が変更され、かつその前後が変更されるので、合計4つの姿勢が変更された状態を取りえる。その各々の状態の紙幣を4回に渡って鑑別ユニット7に案内して、合計4つの状態の鑑別情報を得る。
【0026】
図8に示す紙幣の搬送系において、通常の場合には、鑑別ユニット7を通過した紙幣は、切替ゲート6を通過してリジェクトカセット13へ搬送されるが、この例の場合には、第2スタッカ12から繰り出された紙幣は、切替ゲート10、9、8を通るが、鑑別ユニット7を通過した後、切替ゲート6の切替えにより、姿勢変換機構15へ搬送されるように制御される。
姿勢変換機構15で姿勢の変換された紙幣は、切替ゲート8を通過して、再び鑑別ユニット7へ搬送され、そこで第1姿勢の紙幣の鑑別情報が取得される。その後、その紙幣は再び矢印c1の方向に搬送されて姿勢変換機構15で第2の姿勢に変更される。その状態の紙幣は矢印b2方向から再び鑑別ユニット7に案内されて、そこで第2姿勢の紙幣の鑑別情報が得られる。このような動作を繰り返して、第3姿勢及び第4姿勢の紙幣の鑑別情報を得る。
そして最後に第4姿勢の紙幣は矢印b1方向に搬送されて、リジェクトカセット13に収納される。
前述の実施例と同様に、鑑別ユニット7で取得された、同一紙幣に関して姿勢の変更された4種の紙幣の鑑別情報は、ATM1の利用者の口座番号と対応付けてメモリ18に格納される。勿論、同一利用者による紙幣が複数枚ある場合には、紙幣毎に鑑別情報を取得してメモリ18に格納される。
本実施例によれば、同一紙幣に関して複数の鑑別情報を得ることができ、これら複数の情報から紙幣の姿勢に依存しない高精度な平均紙幣データを作成することができる。鑑別ユニット7に、紙幣の情報を得るセンサが複数種在る場合、同一紙幣に関してセンサ毎に複数の鑑別情報を得ることができるので、センタ毎に平均紙幣データを作成できる。
【0027】
図9は更に他の実施例によるATMの内部における紙幣の搬送の様子を示す図である。
この例は、モード2,3の紙幣に関して、鑑別ユニット7の付近で紙幣を複数回往復させて、紙幣の鑑別情報を複数回にわたって取得する例である。
制御部16は、第2スタッカ12から紙幣を繰り出し、鑑別ユニット7の近傍で紙幣を複数回に渡って往復搬送するように、紙幣搬送機構17を制御する。
即ち、第2スタッカ12から繰り出された紙幣は、切替ゲート10、9、8に切替られて、搬送路を矢印c4,c3,b2の方向に搬送されて、鑑別ユニット7に案内され、そこで鑑別される。その後、その紙幣は切替ゲート6の切替えにより矢印d1方向に搬送されて、第4スタッカ20に一時的に保持される。複数枚の紙幣があるときには第4スタッカには複数枚の紙幣が保持される。
次に第4スタッカ20に保持されている紙幣は順次放出される。この場合、紙幣は切替ゲート6を通過して、再び鑑別ユニット7へ搬送される。これで、この紙幣は鑑別ユニット7を一往復したことになる。
この紙幣が鑑別ユニット7を通過した後、切替ゲート8で搬送方向をc2方向に切替えられて、第3スタッカ19に案内され、そこに一時的に保持される。複数枚の紙幣があるときには第3スタッカ19には複数枚の紙幣が保持される。
そして、第3スタッカ19に一時的に保持された紙幣は、順次放出される。矢印b2方向に搬送されて、再び鑑別ユニット7へ案内される。鑑別ユニット7で再度鑑別情報が得られる。
このように同一紙幣に関して、複数回の鑑別情報が採取された後、その紙幣は矢印b1方向に搬送されてリジェクトカセット13に収納される。
前述の実施例と同様に、鑑別ユニット7で取得された、同一紙幣に関して複数回に渡って得られた鑑別情報は、ATM1の利用者の口座番号と対応付けてメモリ18に格納される。
【0028】
本実施例によれば、同一紙幣に関して複数の鑑別情報が得られるので、これらの情報から紙幣の鑑別情報の平均データを作成することができる。平均データを作成することにより、搬送状態等に依存しない高精度な紙幣データを採取することができる。
【0029】
次に、図11を参照して、紙幣の情報管理システムについての実施例について説明する。図11は、ある銀行のシステム30、40と中央銀行のシステム50がネットワークを介して接続される紙幣情報管理システムである。
【0030】
銀行のシステムは、通常複数の支店30と本店である銀行センタ40から構成される。複数の支店30と銀行センタ40とはネットワーク又は専用線60により接続されている。
各支店30は夫々固有の識別コードが付与されている。一般に支店30には複数のATM31が備えられ、各ATM31から上述したような紙幣の鑑別情報が得られる。勿論、ATM31に限らず、貨幣を受入れる両替機や預金専用機のような貨幣取引装置が含まれる。これらATM31を含む貨幣取引装置には固有の識別コードが付与される。ATM31で取得された上記の鑑別情報は、支店識別コード及びATM識別コードが付されて、ネットワーク60を介して銀行センタ40に送信される。
【0031】
銀行センタ40は、ホストコンピュータ41、データベース(DBと言う)42及びシステム管理用のPC(パーソナルコンピュータ)43が内部ネットワークに接続されて構成される。ホストコンピュータ41は銀行システム全体の業務管理のための情報処理を行う他に、銀行の顧客に対するサービスのための情報処理を行う。DB42は、紙幣情報管理テーブル記憶部421、紙幣画像記憶部422、口座情報記憶部423を有する。紙幣情報管理テーブル記憶部421は、本実施例に特有のものであり、モード2,3と判別された紙幣の情報の管理を行うテーブルを記憶する。テーブル4210の詳細については図12を参照して後述する。紙幣画像記憶部422は、テーブル4210で管理される紙幣の情報に対応して、紙幣の画像情報を記憶する。この紙幣画像情報は、紙幣の再度の鑑別時に鑑別ユニット7で得られた画像情報であり、後々利用者の追跡のための1つの情報として記憶される。口座情報記憶部423は、銀行の顧客の口座番号に対応して残高情報を記憶する。
PC43は、銀行システムの業務管理のために使用されると共に、本実施例ではDB42の紙幣情報の管理及び中央銀行との情報のやり取りのために用いられる。
【0032】
中央銀行50は固有の紙幣鑑別機を所有しており、本実施例において銀行から引き渡される、モード2,3と判定された紙幣の詳細な鑑別を行う。システムとしては、内部ネットワークに接続されるホストコンピュータ51、データベース(DBと言う)52及びシステム管理用のPC(パーソナルコンピュータ)53を有して構成される。ホストコンピュータ51は例えば各銀行との金融情報の送受信及び情報処理を行う。DB52は銀行から送られてくる紙幣情報を格納する紙幣情報記憶部521、及び紙幣の画像情報を記憶する紙幣画像記憶部522を有する。尚、図示していないが、各銀行との間でやり取りする金融情報を記憶するエリアも有する。PC53は中央銀行における業務や管理のための情報の入出力操作に用いられる。
【0033】
次に、図12を参照して紙幣情報管理テーブル4210の詳細について説明する。このテーブル4210は、紙幣の利用者を追跡するために必要される情報を記憶する。テーブルの内容としては、モード2,3の紙幣を使用した利用者の口座番号に対応付けて、取引き日付け、時刻、紙幣番号、紙幣の鑑別結果のモード(即ちモード2か3か)、金種、枚数、紙幣画像の有無、支店識別コード、ATM識別コード、中央銀行の判別結果、等の情報を含んで構成される。紙幣画像の有無に関して「有」の場合には、紙幣画像記憶部422にその画像情報が記憶されているので、この有無欄には、記憶部422の当該画像を同定する情報、例えば画像検索アドレスが格納される。中央銀行の判別結果欄は、当該紙幣に関して、中央銀行で鑑別を行った結果が格納される。例えば、真券と判別されればモード4を表す情報が記憶される。
【0034】
ATM1でモード2,3の紙幣の鑑別情報が得られると、その情報はその都度、銀行センタ40に送られ、DB42のテーブル4210に登録される。また、銀行の一日の取引きが終了すると預貯金残高が集計されるが、それに応じてモード2,3の紙幣についても取りまとめられ、中央銀行に引き渡される。中央銀行で受領した紙幣の鑑別を行う。
【0035】
中央銀行100で、真券でないと判別された紙幣は送付元の銀行に戻される。銀行では、DB42の紙幣情報管理テーブル4210を参照して、利用者が特定できる。更に利用日時、使用したATM、及びその紙幣の画像情報までも特定できる。
【0036】
また、紙幣情報管理テーブル4210を参照して、その紙幣が使用されたATM1を特定できるので、その紙幣を再度、同じATM1に投入してその鑑別結果を得ることができる。最終的に「真券でない」と判定されたこの紙幣から採取された鑑別情報を、「真券でない」紙幣の照合対象となる平均紙幣データとして保管しておくことができる。
【0037】
同じ紙幣でありなら、異なるATMの鑑別ユニット7から夫々採取された紙幣情報は、必ずしも同じになるとは限らず、少なからずATMに依存する。即ち鑑別ユニット7のセンサも、ATMごとに微妙に感度が相違し、設置されるATMに依存することがある。従って、中央銀行から返却された紙幣を、その紙幣が当初入金されたATMに投入して、そのATMでその紙幣情報を取得した方が、他のATMから紙幣情報を得たり、平均紙幣情報を用いるよりも、一層高精度の紙幣情報を取得できると言える。その紙幣情報を用いることによりその紙幣を使用した利用者をより高精度な情報に基づいて追跡できる。
【0038】
以上、本発明のいくつかの実施例について説明したが、本発明は上述の実施例に限定されず、他にも種々変形、代案が考えられる。
【0039】
例えば、上述の実施例で、モード2,3の紙幣は、最終的には1つのリジェクトカセット13へ収納されるが、他の例では、出金に適さないモード2,3と判別された紙幣を収納するリジェクトカセット13は、モード2紙幣を収納するためのカセットと、モード3紙幣を収納するためのカセットを夫々別に分けて設けてもよい。分けておけば、モード2,3に応じて後々紙幣を分ける手間が省ける。
【0040】
また、上記実施例において、再鑑別時には、紙幣の側の姿勢や搬送速度、搬送形態を変えて、再度の鑑別を行い、紙幣情報を得ているが、変形例では鑑別ユニット側の制御パラメータを変えて再鑑別を行うようにしてもよい。例えば紙幣の画像を得るセンサの制御電圧レベルを予め設定した複数段階に切り替えて、再鑑別してもよい。
【0041】
また本発明は紙幣に限らず、硬貨を含む貨幣の鑑別に基づく情報管理にも適用できる。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、真券でない又は疑わしいと判別された貨幣に関して詳細な情報を得ることができる。また、その貨幣に関する情報を利用者と関連付けて記憶しておくことにより、例えばその貨幣を使用した者を特定するためにも使用でき得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるATMの外観を示す斜視図である。
【図2】一実施例によるATMの内部構成を示す断面図である。
【図3】ATMの内部における紙幣の搬送の様子を示す図である。
【図4】ATMの内部における紙幣の搬送の様子を示す図である。
【図5】ATMの内部における紙幣の搬送の様子を示す図である。
【図6】ATMの内部における紙幣の搬送の様子を示す図である。
【図7】他の実施例によるATMの内部における紙幣の搬送の様子を示す図である。
【図8】他の実施例によるATMの内部における紙幣の搬送の様子を示す図である。
【図9】他の実施例によるATMの内部における紙幣の搬送の様子を示す図である。
【図10】ATM1の制御ブロックを示す図である。
【図11】一実施例による紙幣の情報管理システムの概略的な構成を示す図である。
【図12】銀行センタのDB102における紙幣情報管理テーブルのフォーマットを示す図である。
【符号の説明】
1、31 ATM
2 操作画面
3 入出金口
4 紙幣
5 分離ローラ
6.8.9.10.切替ゲート
7 鑑別ユニット
11 第1スタッカ
12 第2スタッカ
13 リジェクトカセット
14 入金出金カセット
15 姿勢変換機構
16 制御部
17 紙幣搬送機構
18 メモリ
19 第3スタッカ
20 第4スタッカ
30 支店
60 ネットワーク
40 銀行センタ
41 ホストコンピュータ
42 DB
43 PC
421 紙幣情報管理テーブル記憶部
4210 紙幣情報管理テーブル2
422 紙幣画像記憶部
423 口座情報記憶部
50 中央銀行
521 紙幣情報記憶部
522 紙幣画像記憶部。

Claims (18)

  1. 貨幣の真偽判別及び金種判別を行う鑑別ユニットと、該鑑別ユニットで真貨幣であると判別された貨幣を一時保持する第1のスタッカと、該鑑別ユニットで、真ではないと判別された貨幣又は疑わしいと判別された貨幣を一時保持する第2のスタッカと、利用者に固有の個人情報とその利用者によって投入された貨幣の情報とを対応付けて記憶する記憶装置と、を有することを特徴とする貨幣取引装置。
  2. 第2のスタッカに保持された貨幣を、通常の取引時における貨幣の搬送速度よりも遅い速度で搬送する搬送機構を有し、該鑑別ユニットで再び該貨幣の鑑別を行って該貨幣の鑑別情報を得ることを特徴とする請求項1記載の貨幣取引装置。
  3. 第2のスタッカから取り出された貨幣の姿勢を変える姿勢変換機構を有し、該姿勢変換機構で姿勢を変えた状態の貨幣の鑑別を該鑑別ユニットで再び行い、該貨幣の鑑別情報を得ることを特徴とする請求項1に記載の貨幣取引装置。
  4. 第2のスタッカから取り出された紙幣を、該鑑別ユニットの付近で複数回往復させる往復機構を有し、該往復機構によって往復搬送される貨幣の鑑別を該鑑別ユニットで行い、該貨幣の鑑別情報を複数回にわたって取得することを特徴とする請求項1に記載の貨幣取引装置。
  5. 前記記憶装置は、該鑑別ユニットで真でない又は疑わしいと判別された貨幣についてその貨幣の情報と利用者の個人情報とを対応付けて記憶することを特徴とする請求項1に記載の貨幣取引装置。
  6. 該貨幣取引装置は、利用者による該貨幣取引装置の操作を案内するための操作画面の表示装置を備え、該表示装置は、該鑑別ユニットで貨幣として認識できなかったものに関しては利用者に返却する旨を表示し、該鑑別ユニットで真ではない又は疑わしいと判別されたものに関しては、装置に受取られた旨を表示することを特徴とする請求項1に記載の貨幣取引装置。
  7. 紙幣の鑑別ユニットを用いて少なくとも紙幣の真偽判別を行う第1の鑑別モードと、
    該第1の鑑別モードで、真ではないと判別されたもの又は疑わしいと判別されたものを一時保持するステップと、
    該第1の鑑別モードで真であると判別された紙幣を出金用として使用するために所定のカセットに収納するステップと、
    該第1の鑑別モードで真でない又は疑わしいと判別された紙幣を、再び鑑別ユニットに送り、鑑別の条件を変えて鑑別する第2の鑑別モードと、
    を有することを特徴とする紙幣の鑑別処理方法。
  8. 第2の鑑別モードで真でないと判別された紙幣の情報とその紙幣の利用者に固有の情報を関連付けて記憶装置に記憶することを特徴とする請求項7記載の紙幣の処理方法。
  9. 第2の鑑別モードでは、鑑別ユニットにおける紙幣の搬送速度を第1の鑑別モード時よりも遅い速度で搬送して鑑別を行うことを特徴とする請求項7記載の紙幣の処理方法。
  10. 第2の鑑別モードでは、紙幣の姿勢変換機構で紙幣の姿勢を変えた状態の紙幣を鑑別ユニットに送り、該鑑別ユニットで再び鑑別を行うことを特徴とする請求項7記載の紙幣の処理方法。
  11. 利用者に固有の情報として利用者の口座番号を用いることを特徴とする請求項7記載の紙幣の処理方法。
  12. 該鑑別ユニットで紙幣として認識できなかったものに関しては利用者に返却する趣旨を表示画面に表示し、該鑑別ユニットで真ではない又は疑わしいと判別されたものに関しては、装置に受取られた趣旨を表示画面に表示することを特徴とする請求項7記載の紙幣の処理方法。
  13. 利用者に固有の情報を含む媒体を用いて利用者の操作により取引される紙幣の真偽の鑑別を行う鑑別ユニットを有する複数の紙幣取引装置と、該複数の紙幣取引装置との間で情報の交換がなされ、利用者の預金情報の管理をする記憶装置を有するセンタからなり、該記憶装置は、利用者毎に預金残高を記憶する第1エリアと、該鑑別ユニットで真ではない又は疑わしいと判別された紙幣の鑑別結果に関する情報をその紙幣を預入れた利用者の固有の情報に対応付けて記憶する第2エリアとを有することを特徴とする紙幣情報の管理システム。
  14. 前記第2のエリアには、利用者が利用した日時の情報、その利用された紙幣取引装置毎に固有の情報、鑑別ユニットで判別された紙幣を特定する情報を記憶することを特徴とする請求項13記載の紙幣情報の管理システム。
  15. 該記憶装置は、更に前記鑑別ユニットから取得された紙幣の画像情報を格納する第3のエリアを有し、該第3のエリアに格納される紙幣の画像情報と、該第2のエリアに格納される紙幣の情報とは関連付ける特定の情報を第2のエリアに記憶することを特徴とする請求項13記載の紙幣情報の管理システム。
  16. 利用者が取引媒体を用いてATMで現金の預入れを行うときの紙幣に関する情報を扱う方法において、
    利用者が預入れる紙幣の真偽を、鑑別ユニットで判別するステップと、
    該鑑別ユニットにおける判別で、真でない又は疑わしいと判別された紙幣の鑑別結果に関する情報を、利用者の所持する取引媒体に固有の情報と共に記憶装置に記憶するステップと、
    真でない又は疑わしいと判別された該紙幣に関する情報を中央銀行に送るステップと、
    中央銀行で行われた該紙幣の判別結果を、該記憶装置の該紙幣に対応する場所に記憶するステップと、
    を有する紙幣情報の管理方法。
  17. 前記記憶ステップは、該紙幣が預入れられたATMを特定する情報と共に紙幣の判別結果の情報を記憶装置に記憶することを特徴とする請求項16記載の紙幣情報の管理方法。
  18. 中央銀行で、真でないと判別された紙幣に関して、該記憶装置を参照して該紙幣が扱われたATMを特定するステップと、
    特定されたATMに該紙幣を預入れ、鑑別ユニットで該紙幣の鑑別を行って紙幣に関する情報を得るステップ
    を更に有する請求項17記載の紙幣情報の管理方法。
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