JP2019031126A - 操舵制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者の負荷の変化を抑制できる操舵制御装置を提供する。【解決手段】操舵制御装置50は、操舵トルクTrqに基づき、操舵機構に対して各前輪を転舵させる動力としてアシスト力を発生させるようにモータ40の駆動を制御するマイコン51を備えている。そして、マイコン51は、操舵トルクTrqに基づいてモータ40に発生させるべきアシスト力を示すアシスト成分を演算するとともに、各前輪を回転自在に支持し、当該各前輪に作用する力を検出する各前輪センサ62L,62Rを有する各ハブユニット17L,17Rによって演算される各前輪の各上下力Fz(L),Fz(R)を取得し、当該取得した各上下力Fz(L),Fz(R)を用いて、各前輪のz軸方向の荷重Fzが変化する際に生じる運転者の負荷の変化を抑制するべく、アシスト成分を補償するようにしている。【選択図】図3

Description

本発明は、操舵制御装置に関する。
例えば、特許文献1には、車両の操舵機構にモータのトルクをアシスト力として付与する電動パワーステアリング装置が開示されている。電動パワーステアリング装置の操舵制御装置では、モータの駆動を制御するために、車両の走行に関わる各種の情報を得る必要があるところ、特許文献1においては、車両に搭載される着座センサの検出結果に基づいて、運転席及び助手席に着座した人間の数である着座数を判定するようにしている。
そして、特許文献1では、車両重量が重くなることによる運転者の負荷を軽減するべく、着座センサの検出結果に基づいた着座数が多いほど、大きなアシスト力を付与するようにモータの駆動を制御している。
特開2015−674号公報
ただし、運転席及び助手席に着座数が同数であっても、個々の人間の重量や荷物の重量によって車両重量は変化し、運転者がステアリング操作を重く感じたり、運転者がステアリング操作を軽く感じたり、運転者の負荷が変化すると考えられる。これと同様、運転席及び助手席に着座数が同数であっても、車両の加減速による車両のなかで生じる荷重移動によって運転者の負荷が変化すると考えられる。すなわち、運転者に良好な操舵感を付与するためには、運転者の負荷の変化を抑制する必要があり、この点で改善の余地がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、運転者の負荷の変化を抑制できる操舵制御装置を提供することにある。
上記課題を解決する操舵制御装置は、車両の操舵機構に対する運転者の操作によって変化する操作状態量に基づき、前記操舵機構に付与するアシスト力の発生源であるモータの駆動を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記操作状態量に基づいて前記モータに発生させるべき前記アシスト力を示すアシスト成分を演算するとともに、前記車両の転舵輪を回転自在に支持し、当該転舵輪に作用する力を検出するセンサを有する軸受装置によって取得する前記転舵輪の上下方向の荷重を示す情報である上下力を取得し、当該取得した前記上下力を用いて、前記転舵輪の上下方向の荷重が変化する際に生じる運転者の負荷の変化を抑制するべく、前記アシスト成分を補償するように構成されている。
上記構成によれば、制御部は、転舵輪を回転自在に支持し、当該転舵輪に作用する力を検出するセンサを有する軸受装置を通じて上下力を取得することができる。このように取得する上下力からは、乗員や荷物等の重量を加味した車両重量や、車両の加減速による車両のなかで生じる荷重移動によって転舵輪に作用する上下方向の荷重に関する情報を得ることができる。これにより、車両重量の変化や車両の加減速が原因で、転舵輪に作用する上下方向の荷重が変化する際に生じる転舵輪と路面との間の摩擦力の増減に基づいて、運転者がステアリング操作を重く感じたり、運転者がステアリング操作を軽く感じたり変化する、運転者の負荷の変化を検出することができるようになる。したがって、制御部は、操舵機構に対して転舵輪を転舵させる動力を発生させるようにモータの駆動を制御する際、車両重量の変化や車両の加減速が原因の運転者の負荷の変化を抑制するようにアシスト成分を補償することができ、運転者に良好な操舵感を付与することができる。
上記操舵制御装置において、前記制御部は、前記上下力について、前記上下方向の荷重が増加したことを示すように予め定めた値の場合に前記アシスト成分を増加させるように補償し、前記上下方向の荷重が減少したことを示すように予め定めた値の場合に前記アシスト成分を減少させるように補償するように構成されていることが好ましい。
上記構成によれば、車両重量の増加や車両の減速に基づいて、転舵輪に作用する上下方向の荷重が増加し、運転者の負荷が増加する場合には、これに伴って転舵輪と路面との間の摩擦力の増加に対してアシスト成分が増加する。つまり、運転者の負荷の増加、すなわち変化が抑制されるようになる。また、車両重量の減少や車両の加速に基づいて、転舵輪に作用する上下方向の荷重が減少する場合には、これに伴って転舵輪と路面との摩擦力の減少に対してアシスト成分が減少する。つまり、運転者の負荷の減少、すなわち変化が抑制されるようになる。したがって、車両重量の変化や車両の加減速が原因の運転者の負荷の変化をより好適に抑制することができる。
また、上記操舵制御装置において、前記制御部は、前記上下力を用いて、前記アシスト成分を補償することによって、前記モータの制御量の目標値であるトルク指令値を演算するトルク指令値演算部を含み、前記トルク指令値演算部は、前記アシスト成分を演算するアシスト成分演算部と、前記転舵輪の上下方向の荷重が変化する際に生じる運転者の負荷の変化を抑制するべく、前記アシスト成分を補償するための負荷補償成分を設定する負荷補償成分設定部と、を有していることが好ましい。
上記構成によれば、アシスト成分を補償する精度を高めるために、アシスト成分に対して最適化した負荷補償成分を設定するように構成すればよい。例えば、アシスト成分が複数の成分から得られる場合であっても、これら複数の成分から得られる最終的な成分であるアシスト成分に対して負荷補償成分を設定すればよく、負荷補償成分の特性を変更しなければいけない場合であっても、制御上の変更部分を極力減らすことができる。
例えば、アシスト成分が複数の成分から得られる場合には、複数の成分毎に転舵輪に作用する上下方向の荷重の影響が異なることも考えられる。
これに対して、上記操舵制御装置において、前記制御部は、前記上下力を用いて、前記アシスト成分を補償することによって、前記モータの制御量の目標値であるトルク指令値を演算するトルク指令値演算部を含み、前記トルク指令値演算部は、前記アシスト力の基礎成分である基本アシスト成分を演算する基本アシスト成分演算部と、前記基本アシスト成分を車両や当該車両の操舵機構の状態に適正化するべく補償する基本補償成分を演算する基本補償成分演算部とを含み、前記基本アシスト成分と、前記基本補償成分とを含む複数の成分から得られる前記アシスト成分を演算するアシスト成分演算部を有し、前記アシスト成分演算部は、前記転舵輪の上下方向の荷重が変化する際に生じる運転者の負荷の変化を抑制するべく、前記基本アシスト成分と、前記基本補償成分とを含む前記アシスト成分に含まれる複数の成分の少なくとも一つの成分を補償するための負荷補償成分を設定する負荷補償成分設定部を更に含むことが好ましい。
上記構成によれば、アシスト成分が複数の成分から得られる場合であっても、これら複数の成分毎に、それぞれの成分への影響を考慮して負荷補償成分を設定することができるようになる。この場合、車両重量の変化や車両の加減速が原因の運転者の負荷の変化に対して、適切な負荷補償成分を設定することができるようになる。これにより、運転者の負荷に対して、車両重量の変化や車両の加減速が原因の変化を適切に抑制することができる。
ここで、転舵輪に作用する上下方向の荷重、転舵輪と路面との間の摩擦力、それとアシスト力は、それぞれ比例関係を有している。つまり、転舵輪に作用する上下方向の荷重の変化割合は、摩擦力の変化割合であり、さらに言えばアシスト力の変化割合である。
そこで、上記操舵制御装置において、前記負荷補償成分は、前記転舵輪の上下方向の荷重が変化する際に生じる運転者の負荷の変化を抑制する補償を必要としないと予め定めた基準値に対する前記上下力の変化割合に応じて演算される補償ゲインであることが好ましい。
上記構成によれば、車両重量の変化や車両の加減速が原因の運転者の負荷の変化を抑制する際には、補償を必要としない基準値に対する上下力の変化割合に応じて補償ゲインを演算すればよい。この場合、例えば、マップ演算等を利用して簡素な制御構成で実現するのに効果的である。
また、上記操舵制御装置において、前記負荷補償成分設定部は、前記上下力として、前記車両の転舵輪である左右の転舵輪の前記上下力を加算して得られる合算上下力を演算する加算処理部を有しており、前記合算上下力を用いて、前記負荷補償成分を設定することが好ましい。
上記構成によれば、負荷補償成分の設定において、車両の転舵輪である左右の転舵輪の上下力を得た場合に加算処理部で演算された合算上下力を用いることができるので、負荷補償成分としてより適切な成分を設定することができるようになる。これにより、車両重量の変化や車両の加減速が原因の運転者の負荷の変化に対して適切に対処することができ、操舵感をより効果的に向上させることができる。
本発明によれば、運転者の負荷の変化を抑制することができる。
車両に搭載される電動パワーステアリング装置についてその概略を示す図。 同車両に搭載される軸受装置を具体化したハブユニットについてその仕様を説明する図。 同電動パワーステアリング装置についてその電気的構成を示すブロック図。 同電動パワーステアリング装置について第1実施形態の操舵制御装置におけるトルク指令値演算部の機能を示すブロック図。 同トルク指令値演算部についてその負荷補償成分設定部の機能を示すブロック図。 第2実施形態の操舵制御装置についてそのトルク指令値演算部の機能を示すブロック図。
(第1実施形態)
以下、操舵制御装置の第1実施形態を説明する。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置1は、運転者のステアリングホイール10の操作に基づいて左右一対の前方の車輪である転舵輪15(図1中、左側の左前輪15L及び右側の右前輪15R)を転舵させる操舵機構2、及び運転者のステアリング操作を補助する操舵補助機構を備えている。
操舵機構2は、ステアリングホイール10と、ステアリングホイール10と固定されたステアリングシャフト11とを備えている。ステアリングシャフト11は、ステアリングホイール10と連結されたコラムシャフト11aと、コラムシャフト11aの下端部に連結されたインターミディエイトシャフト11bと、インターミディエイトシャフト11bの下端部に連結されたピニオンシャフト11cとを有している。ピニオンシャフト11cの下端部は、ラックアンドピニオン機構13を介して転舵軸としてのラックシャフト12に連結されている。なお、ラックシャフト12は、ラックハウジング16に支持されている。ラックシャフト12の両端には、タイロッド14を介して、各前輪15L,15Rが連結されている。したがって、ステアリングホイール10、すなわちステアリングシャフト11の回転運動は、ピニオンシャフト11c及びラックシャフト12からなるラックアンドピニオン機構13を介してラックシャフト12の軸方向(図1の左右方向)の往復直線運動に変換される。当該往復直線運動が、ラックシャフト12の両端にそれぞれ連結されたタイロッド14を介して、各前輪15L,15Rにそれぞれ伝達されることにより、各前輪15L,15Rの転舵角が変化する。
ラックシャフト12の周囲には、操舵補助機構を構成する要素として、操舵機構2に対して付与する動力(アシスト力)の発生源であるモータ40が設けられている。例えば、モータ40は、表面磁石型同期電動機(SPMSM)であり、3相(U,V,W)の駆動電力に基づいて回転する3相ブラシレスモータである。モータ40は、ラックハウジング16に対してその外部から取り付けられている。また、ラックハウジング16の内部には、操舵補助機構を構成する要素として、ラックシャフト12の周囲に一体的に取り付けられたボールねじ機構20と、モータ40の出力軸40aの回転力をボールねじ機構20に伝達するベルト式減速機構30とが設けられている。モータ40の出力軸40aの回転力は、ベルト式減速機構30及びボールねじ機構20を介して、ラックシャフト12を軸方向に往復直線運動させる力に変換する。このラックシャフト12に付与される軸方向の力が動力となり、左右の転舵輪15の転舵角を変化させる。
図1に示すように、モータ40には、当該モータ40の駆動を制御する操舵制御装置50が接続されている。操舵制御装置50は、各種のセンサの検出結果に基づき、モータ40の制御量である電流の供給を制御することによって、モータ40の駆動を制御する。各種のセンサとしては、例えば、トルクセンサ60、回転角センサ61、及びハブユニットセンサ62(図1中、左側の左前輪センサ62L及び右側の右前輪センサ62R)がある。トルクセンサ60は、ピニオンシャフト11cに設けられている。回転角センサ61は、モータ40に設けられている。左前輪センサ62Lは、左前ハブユニット17Lに設けられている。右前輪センサ62Rは、右前ハブユニット17Rに設けられている。トルクセンサ60は、運転者のステアリング操作によってステアリングシャフト11に変化を伴って生じる操作状態量である操舵トルクTrqを検出する。回転角センサ61は、モータ40の出力軸40aの回転角度θmを検出する。左前輪センサ62Lは、左前輪15Lの回転速度である車輪速を検出する他、路面と、左前輪15Lとの間に発生する力として、当該左前輪15Lに作用する力を検出する。右前輪センサ62Rは、右前輪15Rの回転速度である車輪速を検出する他、路面と、右前輪15Rとの間に発生する力として、当該右前輪15Rに作用する力を検出する。
ここで、一例として、ハブユニット(例えば、特開2009−133680号公報参照)に設けられる各前輪センサ62R,62Lについて詳しく説明する。
図1に示すように、ハブユニットセンサ62は、転舵輪15を、車載される内燃機関の動力を伝達する図示しないドライブシャフトとともに車体に対して回転自在に支持する軸受装置としてのハブユニット17に内蔵されている。より詳しくは、左前輪センサ62Lは、左前輪15Lを支持する左前ハブユニット17Lに内蔵されている。右前輪センサ62Rは、右前輪15Rを支持する右前ハブユニット17Rに内蔵されている。つまり、本実施形態の各ハブユニット17L,17Rは、路面と、各前輪15L,15Rとの間に発生する力として、当該各前輪15L,15Rに作用する力を直接的に検出することができるセンサ機能付きのハブユニットである。
図2に、左前輪15Lについて、前後水平方向をx軸、左右水平方向をy軸方向、上下方向をz軸方向として示すように、左前輪センサ62Lは、左前輪15Lに作用する力に基づいて、x軸方向の荷重Fx、y軸方向の荷重Fy、z軸方向の荷重Fz、x軸回りのモーメント荷重Mx、z軸回りのモーメント荷重Mzをそれぞれ演算する。これは、右前輪センサ62Rについても同様であり、各前輪センサ62L,62Rの間で、各種荷重Fx,Fy,Fz,Mx,Mzの正負の方向が一致している。これら各種荷重Fx,Fy,Fz,Mx,Mz(単位:N(ニュートン))は、車両の車速等の走行状態に応じても変化するものであり、車速等の要素も含む成分である。特に、z軸方向の荷重Fzは、乗員や荷物等の重量を加味した車両重量や車両の加減速による車両のなかで生じる荷重移動に応じて変化するものである。
そして、本実施形態において、左前輪センサ62Lは、左前輪15Lにおいて検出される左前車輪速V(L)と、左前輪15Lにおいて検出されるz軸方向の荷重Fzを示す情報である左前上下力Fz(L)とを操舵制御装置50に対してそれぞれ出力する。これと同様、右前輪センサ62Rは、右前輪15Rにおいて検出される右前車輪速V(R)と、右前輪15Rにおいて検出されるz軸方向の荷重Fzを示す情報である右前上下力Fzとを操舵制御装置50に対してそれぞれ出力する。
次に、電動パワーステアリング装置1の電気的構成について説明する。
図3に示すように、操舵制御装置50は、モータ制御信号S_mを生成するマイコン(マイクロコンピュータ)51と、そのモータ制御信号S_mに基づいてモータ40に電流を供給する駆動回路52とを有している。マイコン51は、トルクセンサ60、回転角センサ61、左前輪センサ62L(左前ハブユニット17L)、右前輪センサ62R(右前ハブユニット17R)の検出結果や、モータ40の実電流Iを取り込む。そして、マイコン51は、モータ制御信号S_mを生成し、PWM信号として駆動回路52に対して出力する。本実施形態において、マイコン51は制御部の一例である。
次に、マイコン51の機能について詳しく説明する。マイコン51は、図示しない中央処理装置(CPU(Central Processing Unit))及びメモリをそれぞれ備えており、メモリに記憶されたプログラムをCPUが実行することによって、モータ40の駆動が制御される。
図3に、マイコン51が実行する処理の一部を示す。図3に示す処理は、メモリに記憶されたプログラムをCPUが実行することで実現される処理の一部を、実現される処理の種類毎に記載したものである。
マイコン51は、トルク指令値演算部53及び制御信号生成部54を有している。トルク指令値演算部53には、操舵トルクTrq、各車輪速V(L),V(R)、各上下力Fz(L),Fz(R)、及び回転角度θmがそれぞれ入力される。トルク指令値演算部53は、操舵トルクTrq、各車輪速V(L),V(R)、各上下力Fz(L),Fz(R)、及び回転角度θmに基づいて、モータ40に発生させるべきアシスト力に対応した電流量の目標値であるトルク指令値T*を演算する。
制御信号生成部54には、トルク指令値演算部53で演算されたトルク指令値T*、回転角度θm、及び実電流Iがそれぞれ入力される。制御信号生成部54は、トルク指令値T*、回転角度θm、及び実電流Iに基づき、モータ制御信号S_mを生成し、PWM信号として駆動回路52に対して出力する。
ここで、トルク指令値演算部53の機能についてさらに詳しく説明する。
図4に示すように、トルク指令値演算部53は、アシスト成分Ta*を演算(生成)するアシスト成分演算部70と、補償ゲインGrを設定(演算)する負荷補償成分設定部71とを有している。また、トルク指令値演算部53は、アシスト成分演算部70で生成されたアシスト成分Ta*に対して、負荷補償成分設定部71で設定された補償ゲインGrを乗算して得られるトルク指令値T*を演算(生成)する乗算処理部72を有している。
アシスト成分演算部70には、操舵トルクTrq、各車輪速V(L),V(R)、及び回転角度θmがそれぞれ入力される。アシスト成分演算部70は、操舵トルクTrq、各車輪速V(L),V(R)、及び回転角度θmに基づいて、モータ40に発生させるべきアシスト力を示すアシスト成分Ta*を演算して生成する。なお、アシスト成分演算部70は、各車輪速V(L),V(R)のうち、予め定めた何れかの車輪速を用いるようにし、各車輪速V(L),V(R)の二乗平均和の演算等に基づいて用いる車輪速についての妥当性を判定するようにしている。また、アシスト成分演算部70は、回転角度θmを微分したものを回転角速度ωとして各種処理に用いる。回転角度θmは、ステアリングシャフト11の回転角度である操舵角θsと相関があり、当該操舵角θsを算出することができる。つまり、回転角速度ωは、ステアリングシャフト11の操舵角の変化量である操舵速度ωsと相関があり、当該操舵速度ωsを算出することができる。
具体的には、アシスト成分演算部70は、アシスト成分Ta*の基礎成分として基本アシスト成分Tb*を演算する基本アシスト成分演算部80を有している。基本アシスト成分演算部80は、操舵トルクTrq及び各車輪速V(L),V(R)に基づいて、基本アシスト成分Tb*を演算する。なお、基本アシスト成分演算部80は、操舵トルクTrqの絶対値が大きいほど、各車輪速V(L),V(R)が小さいほど、より大きな絶対値となる基本アシスト成分Tb*を演算する。
また、アシスト成分演算部70は、基本アシスト成分Tb*を車両や操舵機構2の状態に適正化するべく補償する基本補償成分の一つとして、ステアリングシャフト11の回転角度である操舵角θsの急変(小刻みな振動)を抑えるように補償するためのダンピング補償成分Td*を演算するダンピング補償成分演算部81を有している。ダンピング補償成分演算部81は、回転角速度ωに基づいて、ダンピング補償成分Td*を演算する。なお、ダンピング補償成分演算部81は、回転角速度ωを変換して得られる操舵速度ωsの絶対値に応じて、その操舵速度ωsの発生方向とは反対方向のダンピング補償成分Td*を演算する。
また、アシスト成分演算部70は、基本アシスト成分Tb*を車両や操舵機構2の状態に適正化するべく補償する基本補償成分の一つとして、ステアリングホイール10を中立位置へ復帰させるように補償するためのアクティブリターン補償成分Tar*を演算するアクティブリターン補償成分演算部82を有している。アクティブリターン補償成分演算部82は、回転角度θm及各車輪速V(L),V(R)に基づいて、アクティブリターン補償成分Tar*を演算する。なお、アクティブリターン補償成分演算部82は、回転角度θmを変換して得られる操舵角θsの絶対値が大きいほど、より強くステアリングホイール10を中立位置に復帰させる値となるアクティブリターン補償成分Tar*を演算する。
また、アシスト成分演算部70は、基本アシスト成分Tb*と、ダンピング補償成分Td*と、アクティブリターン補償成分Tar*とを加算して得られるアシスト成分Ta*を演算(生成)する加算処理部83を有している。これにより、ダンピング補償成分演算部81の処理を通じて生成されたダンピング補償成分Td*は、加算処理部83において加算されることによって、アシスト成分Ta*に反映される。また、アクティブリターン補償成分演算部82の処理を通じて生成されたアクティブリターン補償成分Tar*は、加算処理部83において加算されることによって、アシスト成分Ta*に反映される。
負荷補償成分設定部71には、各上下力Fz(L),Fz(R)が入力される。負荷補償成分設定部71は、各上下力Fz(L),Fz(R)に基づいて、各前輪15L,15Rのz軸方向(上下方向)の荷重Fzが変化する際に生じる運転者の負荷の変化を抑制するべく、アシスト成分Ta*を補償する負荷補償成分である補償ゲインGrを演算して設定する。
本実施形態において、乗員や荷物等の重量を加味した車両重量に応じて、車両重量が増加すれば各前輪15L,15Rのz軸方向の荷重Fzが増加し、車両重量が減少すれば各前輪15L,15Rのz軸方向の荷重Fzが減少する。これが原因となって、各前輪15L,15Rのz軸方向の荷重Fzが変化する際に生じる各前輪15L,15Rと路面との間の摩擦力の増減に基づいて、運転者がステアリング操作を重く感じたり、運転者がステアリング操作を軽く感じたり変化する、運転者の負荷の変化が生じる。これは、車両の加減速による車両のなかで生じる荷重移動が原因でも生じるものであり、車両が減速すれば車両の前方への荷重移動が生じて各前輪15L,15Rのz軸方向の荷重Fzが増加し、車両が加速すれば車両の後方への荷重移動が生じて各前輪15L,15Rのz軸方向の荷重Fzが減少する。つまり、負荷補償成分設定部71は、車両重量の変化や車両の加減速が原因の運転者の負荷の変化を抑制すべく、運転者の負荷の変化の発生に起因する各前輪15L,15Rのz軸方向の荷重Fzを検出するようにしている。
具体的には、図5に示すように、負荷補償成分設定部71は、左前輪15Lのz軸方向の荷重Fzとして検出された左前上下力Fz(L)と、右前輪15Rのz軸方向の荷重Fzとして検出された右前上下力Fz(R)とを加算して得られる合算上下力Fztを演算(生成)する加算処理部90を有している。加算処理部90は、各前輪15L,15Rのz軸方向の荷重Fzの合算であって、運転者の負荷を変化させる荷重を演算するためのものである。
また、負荷補償成分設定部71は、加算処理部90で生成された合算上下力Fztに基づいて、運転者の負荷の変化を抑制するようにアシスト成分Ta*を補償する補償ゲインGrを演算する補償ゲイン演算処理部91を有している。補償ゲイン演算処理部91は、合算上下力Fztに基づいて、補償ゲインGrを演算して設定する。補償ゲイン演算処理部91は、合算上下力Fztと、補償ゲインGrとの関係を定めたマップを備えており、合算上下力Fztを入力とし、補償ゲインGrをマップ演算する。
このマップは、合算上下力Fztが予め定めた基準値Fthの場合の補償ゲインGrとして「1」、すなわち補償を必要としないことを設定するように構成されている。この基準値Fthは、予め定めた基準体重の運転者一人で荷物がない車両重量の車両が加減速なしで走行中の場合の合算上下力として経験的に求められる範囲の値に設定される。そして、本実施形態では、予め定めた基準体重の運転者一人で荷物がない車両重量の車両が加減速なしで走行中である基準値Fthとして想定される運転者の負荷が、車両重量の変化や車両の加減速に関係なく維持されるようにする補償を補償ゲインGrの設定を通じて実現している。
こうした補償を実現するために、補償ゲインGrは、合算上下力Fztが基準値Fthよりも大きい値であり、合算上下力Fztが増加したこと、すなわち各前輪15L,15Rのz軸方向の荷重Fzの合算が増加したことを示す場合、当該合算上下力Fztが増加する(大きい)ほど1以上の範囲で増加するように設定されている。また、補償ゲインGrは、合算上下力Fztが予め定めた基準値Fthよりも小さい値であり、合算上下力Fztが減少したこと、すなわち各前輪15L,15Rのz軸方向の荷重Fzの合算が減少したことを示す場合、当該合算上下力Fztが減少する(小さい)ほど1未満の範囲で減少するように設定されている。
そして、上記マップは、基準値Fthに対する合算上下力Fztの変化割合分だけアシスト成分Ta*を増減させるように、当該合算上下力Fztの変化に対して線形性を有する補償ゲインGrが演算されるように構成されている。これは、各前輪15L,15Rのz軸方向の荷重Fz、各前輪15L,15Rと路面との間の摩擦力、それとアシスト力は、それぞれ比例関係を有しているからである。つまり、合算上下力Fztの変化割合、すなわち各前輪15L,15Rのz軸方向の荷重Fzの合算の変化割合は、摩擦力の変化割合であり、さらに言えばアシスト力の変化割合である。
例えば、上記マップでは、基準値Fthに対する合算上下力Fztの変化割合が10%増加の場合、摩擦力が10%増加すると判断し、当該摩擦力の増加に基づく運転者の負荷の増加を相殺するように、アシスト成分Ta*を10%増加させるように、補償ゲインGrとして「1.1」が設定されている。一方、基準値Fthに対する合算上下力Fztの変化割合が10%減少の場合、摩擦力が10%減少すると判断し、当該摩擦力の減少に基づく運転者の負荷の減少を相殺するように、アシスト成分Ta*を10%減少させるように、補償ゲインGrとして「0.9」が設定される。
なお、上記マップは、例えば、車両重量が想定される最大量の場合等、想定される最大の合算上下力として経験的に求められる範囲の値に設定される最大上下力FMの場合の補償ゲインGrとして、当該補償ゲインGrの最大値以下の「α」となるように構成されている。また、上記マップは、例えば、車両が急加速の場合等、想定される最小の合算上下力として経験的に求められる範囲の値に設定される最小上下力Fmの場合の補償ゲインGrとして、当該補償ゲインGrの最小値以上の「β」となるように構成されている。
そして、負荷補償成分設定部71の処理を通じて設定された補償ゲインGrは、乗算処理部72において乗算されることによって、トルク指令値T*に反映される。
このように構成されるマイコン51は、モータ40の駆動を制御する間、負荷補償成分設定部71において、各上下力Fz(L),Fz(R)を所定周期で繰り返し取得し、当該取得した各上下力Fz(L),Fz(R)に基づいて、補償ゲインGrを所定周期で繰り返し生成する。つまり、マイコン51は、モータ40の駆動を制御する間、車両重量の変化や車両の加減速が原因で、各前輪15L,15Rのz軸方向の荷重Fzが変化する際に生じる運転者の負荷の変化を抑制するための処理を所定周期で繰り返し実行する。
以下、本実施形態の作用及び効果を説明する。
(1)本実施形態によれば、マイコン51、各前輪15L,15Rを回転自在に支持し、当該各前輪15L,15Rに作用する力を検出する各前輪センサ62L,62Rを有する各ハブユニット17L,17Rを通じて各上下力Fz(L),Fz(R)を取得することができる。このように取得する各上下力Fz(L),Fz(R)からは、乗員や荷物等の重量を加味した車両重量や、車両の加減速による車両のなかで生じる荷重移動によって各前輪15L,15Rのz軸方向の荷重に関する情報を得ることができる。これにより、車両重量の変化や車両の加減速が原因で、各前輪15L,15Rのz軸方向の荷重Fzが変化する際に生じる各前輪15L,15Rと路面との間の摩擦力の増減に基づいて、運転者がステアリング操作を重く感じたり、運転者がステアリング操作を軽く感じたり変化する、運転者の負荷の変化を検出することができるようになる。したがって、マイコン51は、操舵機構2に対して各前輪15L,15Rを転舵させる動力を発生させるようにモータ40の駆動を制御する際、車両重量の変化や車両の加減速が原因の運転者の負荷の変化を抑制するようにアシスト成分Ta*を補償することができ、運転者に良好な操舵感を付与することができる。
(2)具体的には、マイコン51は、各上下力Fz(L),Fz(R)の合算である合算上下力Fztが基準値Fthよりも大きい値の場合にアシスト成分Ta*を増加させるように補償し、合算上下力Fztが基準値Fthよりも小さい値の場合にアシスト成分Ta*を減少させるように補償するように構成されている。
すなわち、本実施形態によれば、車両重量の増加や車両の減速に基づいて、各前輪15L,15Rのz軸方向の荷重Fzが増加し、運転者の負荷が増加する場合には、これに伴って各前輪15L,15Rと路面との間の摩擦力の増加に対してアシスト成分が増加する。つまり、運転者の負荷の増加、すなわち変化が抑制されるようになる。また、車両重量の減少や車両の加速に基づいて、各前輪15L,15Rのz軸方向の荷重Fzが減少する場合には、これに伴って各前輪15L,15Rと路面との摩擦力の減少に対してアシスト成分Ta*が減少する。つまり、運転者の負荷の減少、すなわち変化が抑制されるようになる。したがって、車両重量の変化や車両の加減速が原因の運転者の負荷の変化をより好適に抑制することができる。
(3)また、マイコン51は、各前輪15L,15Rのz軸方向の荷重Fz、すなわち合算上下力Fztを用いて、各種成分Tb*,Td*、Tar*を含むアシスト成分Ta*を補償するための補償ゲインGrを設定する負荷補償成分設定部71を有している。
すなわち、本実施形態によれば、アシスト成分Ta*を補償する精度を高めるために、アシスト成分Ta*に対して最適化した補償ゲインGrを設定するように構成すればよい。そして、本実施形態のように、アシスト成分Ta*が複数の成分から得られる場合であっても、これら複数の成分から得られる最終的な成分であるアシスト成分Ta*に対して補償ゲインGrを設定すればよく、補償ゲインGrの特性を変更しなければいけない場合であっても、制御上の変更部分を極力減らすことができる。
(4)各前輪15L,15Rのz軸方向の荷重Fz、各前輪15L,15Rと路面との間の摩擦力、それとアシスト力がそれぞれ比例関係を有するので、補償ゲインGrは、予め定めた基準値Fthに対する合算上下力Fztの変化割合に応じて演算されるようにしている。
これにより、車両重量の変化や車両の加減速が原因の運転者の負荷の変化を抑制する際には、補償を必要としない基準値Fthに対する合算上下力Fztの変化割合に応じて補償ゲインGrを演算すればよい。この場合、例えば、マップ演算等を利用して簡素な制御構成で実現するのに効果的である。
(5)また、本実施形態において、負荷補償成分設定部71は、各上下力Fz(L),Fz(R)を加算して得られる合算上下力Fztを演算(生成)する加算処理部90を有している。これにより、補償ゲインGrの設定(演算)において、各上下力Fz(L),Fz(R)を得た場合に合算上下力Fztを用いることができるので、補償ゲインGrとしてより適切な成分を設定することができるようになる。これにより、車両重量の変化や車両の加減速が原因の運転者の負荷の変化に対して適切に対処することができ、操舵感をより効果的に向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、操舵制御装置の第2実施形態について説明する。なお、既に説明した実施形態と同一構成などは、同一の符号を付すなどして、その重複する説明を省略する。
以下、本実施形態の操舵制御装置50において、トルク指令値演算部53の機能について詳しく説明する。
図6に示すように、トルク指令値演算部53において、本実施形態のアシスト成分演算部700は、基本アシスト成分Tb*を演算する基本アシスト成分演算部80と、ダンピング補償成分Td*を演算するダンピング補償成分演算部81と、アクティブリターン補償成分Tar*を演算するアクティブリターン補償成分演算部82とを有している。また、アシスト成分演算部700は、各前輪15L,15Rのz軸方向(上下方向)の荷重Fzが変化する際に生じる運転者の負荷の変化を抑制するべく、各種成分Tb*,Td*、Tar*を成分毎に補償するための各補償ゲインGb,Gd,Garを設定(演算)する各負荷補償成分設定部710,720,730を有している。
具体的には、アシスト成分演算部700は、基本アシスト成分演算部80で生成された基本アシスト成分Tb*を補償する第1補償ゲインGbを設定(演算)する第1負荷補償成分設定部710を有している。また、アシスト成分演算部700は、基本アシスト成分Tb*に対して、第1負荷補償成分設定部710で設定された第1補償ゲインGbを乗算して得られるゲイン設定後基本アシスト成分Tb´*(Tb*・Gb)を演算(生成)する乗算処理部711を有している。
第1負荷補償成分設定部710は、各上下力Fz(L),Fz(R)に基づいて、上記第1実施形態の負荷補償成分設定部71と同様、合算上下力Fztと、第1補償ゲインGbとの関係を定めたマップを備えており、合算上下力Fztを入力とし、第1補償ゲインGbをマップ演算する。この場合のマップは、基準値Fthに対する合算上下力Fztの変化割合に応じて、基本アシスト成分Tb*への影響を考慮して経験的に求められる予め定めた割合だけ基本アシスト成分Tb*を増減させるように、当該合算上下力Fztの変化に対して線形性を有する第1補償ゲインGbが演算されるように構成されている。
また、アシスト成分演算部700は、ダンピング補償成分演算部81で生成されたダンピング補償成分Td*を補償する第2補償ゲインGdを設定(演算)する第2負荷補償成分設定部720を有している。また、アシスト成分演算部700は、ダンピング補償成分Td*に対して、第2負荷補償成分設定部720で設定された補償ゲインGdを乗算して得られるゲイン設定後ダンピング補償成分Td´*(Td*・Gd)を演算(生成)する乗算処理部721を有している。
第2負荷補償成分設定部720は、各上下力Fz(L),Fz(R)に基づいて、上記第1実施形態の負荷補償成分設定部71と同様、合算上下力Fztと、第2補償ゲインGdとの関係を定めたマップを備えており、合算上下力Fztを入力とし、第2補償ゲインGdをマップ演算する。この場合のマップは、基準値Fthに対する合算上下力Fztの変化割合に応じて、ダンピング補償成分Td*への影響を考慮して経験的に求められる予め定めた割合だけダンピング補償成分Td*を増減させるように、当該合算上下力Fztの変化に対して線形性を有する第2補償ゲインGdが演算されるように構成されている。
また、アシスト成分演算部700は、アクティブリターン補償成分演算部82で生成されたアクティブリターン補償成分Tar*を補償する第3補償ゲインGarを設定(演算)する第3負荷補償成分設定部730を有している。また、アシスト成分演算部700は、アクティブリターン補償成分Tar*に対して、第3負荷補償成分設定部730で設定された補償ゲインGarを乗算して得られるゲイン設定後アクティブリターン補償成分Tar´*(Tar*・Gar)を演算(生成)する乗算処理部731を有している。
第3負荷補償成分設定部730は、各上下力Fz(L),Fz(R)に基づいて、上記第1実施形態の負荷補償成分設定部71と同様、合算上下力Fztと、第3補償ゲインGarとの関係を定めたマップを備えており、合算上下力Fztを入力とし、第3補償ゲインGarをマップ演算する。この場合のマップは、基準値Fthに対する合算上下力Fztの変化割合に応じて、アクティブリターン補償成分Tar*への影響を考慮して経験的に求められる予め定めた割合だけアクティブリターン補償成分Tar*を増減させるように、当該合算上下力Fztの変化に対して線形性を有する第3補償ゲインGarが演算されるように構成されている。
そして、アシスト成分演算部700は、ゲイン設定後基本アシスト成分Tb´*と、ゲイン設定後ダンピング補償成分Td´*と、ゲイン設定後アクティブリターン補償成分Tar´*とを加算して得られるアシスト成分Ta*を演算(生成)する加算処理部740を有している。ここで得られるアシスト成分Ta*は、本実施形態のトルク指令値T*となる。
このように、各負荷補償成分設定部710,720,730の処理を通じて設定された各補償ゲインGb,Gd,Garは、各乗算処理部711,721,731において乗算されて、各種成分Tb´*,Td´*,Tar´*にそれぞれ反映された状態で、これらが加算処理部740において加算されることによって、トルク指令値T*に反映される。
以下、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(6)本実施形態において、マイコン51は、各前輪15L,15Rのz軸方向の荷重Fz、すなわち合算上下力Fztを用いて、各種成分Tb*,Td*、Tar*を成分毎に補償するための各補償ゲインGb,Gd,Garを設定する各負荷補償成分設定部710,720,730を有している。
すなわち、本実施形態によれば、アシスト成分Ta*が各種成分Tb*,Td*、Tar*から得られる場合であっても、これら各種成分Tb*,Td*,Tar*毎に、それぞれの成分への影響を考慮して各補償ゲインGb,Gd,Garを設定することができるようになる。この場合、車両重量の変化や車両の加減速が原因の運転者の負荷の変化に対して、適切な各補償ゲインGb,Gd,Garを個別に設定することができるようになる。これにより、運転者の負荷に対して、車両重量の変化や車両の加減速が原因の変化を適切に抑制することができる。
なお、上記各実施形態は、以下の形態(変形例)にて実施することもできる。
・上記第1実施形態において、補償ゲイン演算処理部91のマップは、合算上下力Fztの変化に対して非線形性を有する補償ゲインGrが演算されるように構成されていてもよい。この場合、基準値Fth周辺(例えば、合算上下力Fztの変化割合が数%の範囲)の値では、不感帯として補償ゲインGrを「1」に保つ範囲を設定してもよいし、他と比較して勾配を小さくした範囲を設定してもよい。これは、上記第2実施形態においても同様に適用可能であり、合算上下力Fztの変化に対して非線形性を有する各補償ゲインGb,Gd,Garが演算されるように構成されていてもよい。
・上記第1実施形態において、補償ゲイン演算処理部91では、マップ演算に替えて関数(数式等の演算式)を用いて補償ゲインGrを設定することもできる。これは、上記第2実施形態においても同様に適用可能である。
・上記第1実施形態において、負荷補償成分設定部71は、合算上下力Fztに基づいて、アシスト成分Ta*に加減算する成分(制御量)をマップ演算して設定する構成としてもよい。この場合、トルク指令値演算部53は、乗算処理部72の替わりに、アシスト成分Ta*に対して、負荷補償成分設定部71で設定された成分を加算(又は減算)してトルク指令値T*を演算(生成)する加算処理部(又は減算処理部)を有していればよい。これは、上記第2実施形態において各負荷補償成分設定部710,720,730にも同様に適用可能である。
・上記第1実施形態では、加算処理部90を割愛し、各上下力Fz(L),Fz(R)のそれぞれに基づいて、補償ゲインGrを設定(演算)等するようにしてもよい。この場合であっても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。これは、上記第2実施形態において各負荷補償成分設定部710,720,730にも同様に適用可能である。
・上記第1実施形態において、アシスト成分演算部70は、基本アシスト成分演算部80を少なくとも有していればよく、他の基本補償成分を演算する演算部を割愛したり、他の基本補償成分を演算する演算部を追加したりしてもよい。他の基本補償成分としては、例えば、ステアリングシャフト11に各前輪15L,15Rを介して路面から伝達される逆入力振動を抑えるように補償するためのトルク微分補償成分や、ステアリングホイール10の切り始め時の引っ掛かり感や切り終わり時の流れ感を抑制するための慣性補償成分等が考えられる。トルク微分補償成分は、操舵トルクTrqを微分して得られるトルク微分値に基づいて演算される。慣性補償成分は、回転角速度ωを微分して得られる回転角加速度、すなわち操舵速度ωsを微分して得られる操舵加速度に基づいて演算される。これは、第2実施形態においても適用可能である。なお、第2実施形態に適用する場合には、基本補償成分を演算する演算部の種類に応じて、補償ゲインを設定するように構成すればよい。
・上記第2実施形態では、アシスト成分Ta*が含む各種成分Tb*,Td*、Tar*の成分毎に補償ゲインを設定するように構成したが、少なくとも一つの成分について補償ゲインが設定されていればよい。例えば、基本アシスト成分Tb*及びダンピング補償成分Td*に対しては補償ゲインを設定し、アクティブリターン補償成分Tar*に対しては補償ゲインを設定しないように構成してもよい。また、基本補償成分であるダンピング補償成分Td*及びアクティブリターン補償成分Tar*に対しては、これらを加算して得られる基本補償成分の合算に対して補償ゲインを設定するように構成してもよい。
・上記各実施形態では、合算上下力Fztが基準値Fthよりも大きい値の場合にアシスト成分Ta*を増加させるように補償することのみを実施し、合算上下力Fztが基準値Fthよりも小さい値の場合にアシスト成分Ta*を補償しないように構成してもよい。これとは逆に、合算上下力Fztが基準値Fthよりも大きい値の場合にアシスト成分Ta*を減少させるように補償することのみを実施するように構成してもよい。
・上記各実施形態において、基準値Fthについては、車両の仕様や使用環境等に応じて適宜変更可能である。例えば、使用環境として、荷物を載せて走行することが大部分を占める車両においては、いくらかの荷物を載せている状況を想定した基準値Fthを設定すればよい。
・上記各実施形態において、各ハブユニット17L,17Rでは、各前輪15L,15Rに作用する力に基づいて、各上下力Fz(L),Fz(R)を少なくとも出力することができるように構成されていればよい。このような条件を満たすのであれば、各ハブユニット17L,17Rにおいて、各前輪センサ62L,62Rは、超音波検出式や、磁気検出式や、歪みゲージを用いた接触式等、センサの仕様は問わない。
・上記各実施形態において、基本アシスト成分演算部80では、基本アシスト成分Tb*を演算する際、操舵トルクTrqを少なくとも用いていればよく、各車輪速V(L),V(R)を用いなくてもよい。その他、基本アシスト成分Tb*を演算する際は、操舵トルクTrq及び各車輪速V(L),V(R)と、これら以外の要素とを用いるようにしてもよい。これは、ダンピング補償成分演算部81においても同様であり、ダンピング補償成分Td*を演算する際、回転角速度ωを少なくとも用いていればよく、各車輪速V(L),V(R)を用いるようにしたり、これら以外の要素とを用いるようにしてもよい。また、アクティブリターン補償成分演算部82においても同様であり、アクティブリターン補償成分Tar*を演算する際、回転角度θmを少なくとも用いていればよく、各車輪速V(L),V(R)を用いなくてもよいし、これら以外の要素とを用いるようにしてもよい。
・上記各実施形態において、ステアリングシャフト11の回転に基づき変化する操舵角θsを検出する舵角センサが車載されている場合、各補償成分演算部81,82では、上記舵角センサの検出結果である操舵角θsや当該操舵角θsを微分して得られる操舵速度ωsを用いて各補償成分Td*,Tar*を演算するようにしてもよい。
・上記各実施形態は、出力軸40aがラックシャフト12の軸線に対して平行に配置されたモータ40により操舵機構2にアシスト力を付与するラックアシスト型の電動パワーステアリング装置1に限らず、例えば、コラム型やピニオン型等の電動パワーステアリング装置であっても適用可能である。
・上記各変形例は、互いに組み合わせて適用してもよく、例えば、ステアリングシャフト11の回転に基づき変化する操舵角θsを検出する舵角センサの検出結果を用いて各補償成分Td*,Tar*を演算することと、その他の変形例の構成とは、互いに組み合わせて適用してもよい。
1…電動パワーステアリング装置、2…操舵機構、10…ステアリングホイール、12…ラックシャフト、15…転舵輪、15L…左前輪、15R…右前輪、17…ハブユニット、17L…左前ハブユニット、17R…右前ハブユニット、40…モータ、40a…出力軸、50…操舵制御装置、51…マイコン、53…トルク指令値演算部、60…トルクセンサ、62…ハブユニットセンサ、62L…左前輪センサ、62R…右前輪センサ、70…アシスト成分演算部、71…負荷補償成分設定部、80…基本アシスト成分演算部、81…ダンピング補償成分演算部、82…アクティブリターン補償成分演算部、90…加算処理部、91…補償ゲイン演算処理部、700…アシスト成分演算部、710…第1負荷補償成分設定部、720…第2負荷補償成分設定部、730…第3負荷補償成分設定部、Fx,Fy,Fz…荷重、Mx,Mz…モーメント荷重、Fz(L)…左前上下力、Fz(R)…右前上下力、Gb…第1補償ゲイン、Gd…第2補償ゲイン、Gar…第3補償ゲイン、Gr…補償ゲイン、T*…トルク指令値、Fth…基準値、Fzt…合算上下力、Ta*…アシスト成分、Tb*…基本アシスト成分、Td*…ダンピング補償成分、Tar*…アクティブリターン補償成分、Trq…操舵トルク。

Claims (6)

  1. 車両の操舵機構に対する運転者の操作によって変化する操作状態量に基づき、前記操舵機構に付与するアシスト力の発生源であるモータの駆動を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記操作状態量に基づいて前記モータに発生させるべき前記アシスト力を示すアシスト成分を演算するとともに、前記車両の転舵輪を回転自在に支持し、当該転舵輪に作用する力を検出するセンサを有する軸受装置によって取得する前記転舵輪の上下方向の荷重を示す情報である上下力を取得し、当該取得した上下力を用いて、前記転舵輪の上下方向の荷重が変化する際に生じる運転者の負荷の変化を抑制するべく、前記アシスト成分を補償するように構成されている操舵制御装置。
  2. 前記制御部は、前記上下力について、前記上下方向の荷重が増加したことを示すように予め定めた値の場合に前記アシスト成分を増加させるように補償し、前記上下方向の荷重が減少したことを示すように予め定めた値の場合に前記アシスト成分を減少させるように補償するように構成されている請求項1に記載の操舵制御装置。
  3. 前記制御部は、前記上下力を用いて、前記アシスト成分を補償することによって、前記モータの制御量の目標値であるトルク指令値を演算するトルク指令値演算部を含み、
    前記トルク指令値演算部は、
    前記アシスト成分を演算するアシスト成分演算部と、
    前記転舵輪の上下方向の荷重が変化する際に生じる運転者の負荷の変化を抑制するべく、前記アシスト成分を補償するための負荷補償成分を設定する負荷補償成分設定部と、を有している請求項1又は請求項2に記載の操舵制御装置。
  4. 前記制御部は、前記上下力を用いて、前記アシスト成分を補償することによって、前記モータの制御量の目標値であるトルク指令値を演算するトルク指令値演算部を含み、
    前記トルク指令値演算部は、
    前記アシスト力の基礎成分である基本アシスト成分を演算する基本アシスト成分演算部と、前記基本アシスト成分を車両や当該車両の操舵機構の状態に適正化するべく補償する基本補償成分を演算する基本補償成分演算部とを含み、前記基本アシスト成分と、前記基本補償成分とを含む複数の成分から得られる前記アシスト成分を演算するアシスト成分演算部を有し、
    前記アシスト成分演算部は、前記転舵輪の上下方向の荷重が変化する際に生じる運転者の負荷の変化を抑制するべく、前記基本アシスト成分と、前記基本補償成分とを含む前記アシスト成分に含まれる複数の成分の少なくとも一つの成分を補償するための負荷補償成分を設定する負荷補償成分設定部を更に含む請求項1又は請求項2に記載の操舵制御装置。
  5. 前記負荷補償成分は、前記転舵輪の上下方向の荷重が変化する際に生じる運転者の負荷の変化を抑制する補償を必要としないと予め定めた基準値に対する前記上下力の変化割合に応じて演算される補償ゲインである請求項3又は請求項4に記載の操舵制御装置。
  6. 前記負荷補償成分設定部は、前記上下力として、前記車両の転舵輪である左右の転舵輪の前記上下力を加算して得られる合算上下力を演算する加算処理部を有しており、前記合算上下力を用いて、前記負荷補償成分を設定する請求項3〜請求項5のうちいずれか一項に記載の操舵制御装置。
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