JP2019029379A - 電子部品及びその製造方法 - Google Patents

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【課題】部品搭載面への振動の伝播が抑制され得る電子部品及びその製造方法を提供する。【解決手段】電子部品1は、複数の第1内部電極7と複数の第2内部電極8とが誘電体層9を介して交互に積層されている素体2と、素体2の複数の第1内部電極7が露出する端面を覆う第1外部電極と、素体の複数の第2内部電極8が露出する端面を覆う第2外部電極とからなる外部電極対と、を備える。複数の誘電体層9は、第1誘電体層9aと、該第1誘電体層9aよりも実装面から離れた第2誘電体層9bとを含む。第1誘電体層9aに積層方向において隣接する第1内部電極7と第2内部電極8とが積層方向において重なる第1重畳領域αの面積が、第2誘電体層9bに積層方向において隣接する第1内部電極7と第2内部電極8とが積層方向において重なる第2重畳領域βの面積より小さい。【選択図】図2

Description

本発明は、電子部品及びその製造方法に関する。
複数の第1内部電極と複数の第2内部電極とが誘電体層を介して交互に積層されており、積層方向に直交する第1方向において互いに対向する端面対を有する直方体形状を呈している素体と、それぞれ対応する端面上に配置されている第1外部電極及び第2外部電極とを有する電子部品が知られている(たとえば、特許文献1)。特許文献1に記載されている電子部品では、第1外部電極は、複数の第1内部電極が露出する端面を覆い、かつ、複数の第1内部電極に接続されている。第2外部電極は、複数の第2内部電極が露出する端面を覆い、かつ、複数の第2内部電極に接続されている。
特開平9−7879号公報
特許文献1に記載されているような電子部品では、第1外部電極及び第2外部電極の間に電圧が印加されると、第1内部電極及び第2内部電極に挟まれている誘電体層が電歪効果によって積層方向に沿って伸縮を繰り返す。特許文献1に記載された電子部品では、複数の内部電極と複数の誘電体層とが積層されている部分の下面が実装面として電子機器(基板等を含む)に直接接するように、電子機器上に実装されるため、誘電体層が繰り返し伸縮すると、それに応じて実装面が積層方向に沿って振動し、当該実装面から電子機器の部品搭載面に振動が伝播される。
本発明は、部品搭載面への振動の伝播が抑制され得る電子部品及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る電子部品は、複数の第1内部電極と複数の第2内部電極とが誘電体層を介して交互に積層されており、積層方向に直交する第1方向において互いに対向する端面対と、実装されるべき基板に対して積層方向において対面する実装面とを有し、端面対の一方から複数の第1内部電極それぞれが露出するとともに端面対の他方から複数の第2内部電極それぞれが露出する素体と、素体の複数の第1内部電極が露出する端面を覆う第1外部電極と、素体の複数の第2内部電極が露出する端面を覆う第2外部電極とからなる外部電極対と、を備え、素体の複数の誘電体層が、第1誘電体層と、該第1誘電体層よりも実装面から離れた第2誘電体層とを含み、第1誘電体層に積層方向において隣接する第1内部電極と第2内部電極とが積層方向において重なる第1重畳領域の面積が、第2誘電体層に積層方向において隣接する第1内部電極と第2内部電極とが積層方向において重なる第2重畳領域の面積より小さい。
上記電子部品では、第1重畳領域の面積が、第1重畳領域よりも実装面から遠い第2重畳領域の面積よりも小さい。重畳領域が実装面に近いほど、部品搭載面への振動伝播に対する影響が大きい。このため、部品搭載面への振動伝播に影響しやすい第1重畳領域を狭くして第1重畳領域における誘電体層の電歪効果が生じる範囲を低減しつつ、振動伝播に影響しにくい第2重畳領域を広くすることで第2重畳領域では大きな静電容量を確保している。したがって、部品搭載面への振動の伝播を抑制しながら、電子部品全体における静電容量を確保することができる。
積層方向において互いに隣り合う第1内部電極と第2内部電極とが積層方向において重なる重畳領域の面積は、実装面に近づくにつれて漸次狭くなっていてもよい。この場合、実装面に近づくにつれて重畳領域における誘電体層の電歪効果が生じる範囲が段階的に小さくなるとともに、実装面から遠ざかるにつれて重畳領域における静電容量が段階的に大きくなる。
素体は、複数の第1内部電極と複数の第2内部電極とが誘電体層を介して交互に積層されている第1素体と、誘電体材料で構成されている一対の第2素体とを有し、第1素体は、端面対に垂直であると共に複数の第1内部電極及び複数の第2内部電極が露出している側面対を有し、一対の第2素体のそれぞれは、第1素体の側面対のうち対応する側面の全面を覆い、かつ、実装面を有してもよい。この場合、実装面が、電歪効果による誘電体層の伸縮が生じる第1素体でなく第2素体に位置するため、部品搭載面への振動の伝播を更に効率的に抑制することができる。
素体の表面のうち、一対の第2素体それぞれが有する実装面の間に位置している第1素体の面は、実装されるべき基板に対して凹となるように積層方向に湾曲していてもよい。これにより、第2素体の実装面が実装されるべき基板の部品搭載面に対面するようにして電子部品が実装された場合、第1素体の面が部品搭載面に直接接する事態が回避され得る。そのため、第1素体から部品搭載面に対する振動の伝播を更に抑制することができる。
第1素体は、側面対をそれぞれ含む一対の側面部分と、一対の側面部分の間に位置する中央部分とを有していてもよい。
一対の側面部分の空隙率は、中央部分の空隙率よりも高くてもよい。一般に、空隙率が高いほど、振動は伝播され難い。中央部分よりも第2素体の実装面に近い側面部分では振動が伝播され難いため、第1素体の伸縮が第2素体を伝わって実装面からの振動の伝播を更に抑制することができる。
第2素体の空隙率は、一対の側面部分の空隙率よりも高くてもよい。この場合、第2素体では、第1素体の側面部分よりも更に振動が伝播され難いため、実装面からの振動の伝播を更に抑制することができる。
第1素体の側面対は、端面対及び実装面に垂直な平面に対して傾斜していてもよい。この場合、第1素体と第2素体との接合面積を大きくすることができるため、第1素体と第2素体との接合強度を向上することができる。
端面対と平行な断面において、複数の第1内部電極及び複数の第2内部電極は、実装されるべき基板に対して凹となるように湾曲しており、断面において、複数の第1内部電極及び複数の第2内部電極それぞれにおける積層方向において最も実装面に近い部分の実装面を含む仮想面からの距離と最も実装面から遠い部分の仮想面からの距離との差分は、実装面に近づくにつれて漸次大きくなっていてもよい。一般に、誘電体層に隣接する第1内部電極及び第2内部電極が湾曲していると、当該湾曲の曲率半径方向に振動が伝播しやすい。したがって、第1素体における伸縮に起因する振動が第2素体に伝播し難く、第2素体の実装面からの振動の伝播を更に抑制することができる。
本発明の一態様に係る電子部品の製造方法は、誘電体シート上に第1内部電極がパターニングされた複数の第1グリーンシートと、誘電体シート上に第2内部電極がパターニングされた複数の第2グリーンシートとを準備する工程と、第1グリーンシート及び第2グリーンシートを交互に支持板上に積層して、第1内部電極と第2内部電極とが誘電体シートを介して交互に積層されている第1積層体を形成する工程と、支持板で支持された第1積層体の表面に、複数の第1溝を、第1積層体の積層方向に直交する第1方向に沿って所定間隔で形成して第1積層体を分断し、第1方向に沿って延びるとともに第1側面対を有する複数の第2積層体を形成する工程と、上方から第1溝にセラミックスラリーを充填することで、第2積層体を膨潤させる工程と、セラミックスラリーを固化して固体形状の誘電体とする工程と、第1溝に充填されている誘電体それぞれに、該誘電体よりも幅が狭い第2溝を第1方向に沿って形成する工程と、複数の第2積層体の表面に、複数の第3溝を第1方向に直交する第2方向に沿って所定間隔で形成し、第1内部電極及び第2内部電極のうちの第1内部電極のみが露出する端面と、該端面と対向するとともに第2内部電極のみが露出する端面とからなる端面対を有する複数の第3積層体を形成する工程と、複数の第3積層体を支持板から分離する工程と、分離された第3積層体を焼成して、誘電体シートを誘電体層にし、複数の誘電体層のうち第1誘電体層に積層方向において隣接する第1内部電極と第2内部電極とが積層方向において重なる第1重畳領域の面積が、複数の誘電体層のうち第1誘電体層よりも上に位置する第2誘電体層に積層方向において隣接する第1内部電極と第2内部電極とが積層方向において重なる第2重畳領域の面積より小さい素体を形成する工程と、焼成された第3積層体において、第1内部電極が露出する端面に第1外部電極を形成し、第2内部電極が露出する端面に第2外部電極を形成する工程と、を備える。
上記製造方法では、上方から第1溝にセラミックスラリーを充填することで、第2積層体を膨潤させる。さらに、第3積層体を焼成することで、第1重畳領域の面積が、第2重畳領域の面積より小さい素体を形成する。上記製造方法で製造された電子部品では、第1重畳領域よりも実装面から遠い第2重畳領域が、第1重畳領域よりも広い面積を有する。すなわち、部品搭載面への振動伝播に影響しやすい第2重畳領域を狭くして第1重畳領域における誘電体層の電歪効果が生じる範囲を低減しつつ、振動伝播に影響しにくい第2重畳領域を広くすることで第1重畳領域では大きな静電容量を確保している。このため、部品搭載面への振動の伝播を抑制しながら、電子部品全体における静電容量を確保することができる。
セラミックスラリーは、該セラミックスラリーの全体を100重量部とした場合、溶剤を30重量部〜60重量部含んでもよい。この場合、第2積層体をセラミックスラリーによって適切に膨潤させることができる。
本発明によれば、部品搭載面への振動の伝播が抑制され得る電子部品及びその製造方法を提供することができる。
一実施形態に係るコンデンサ部品を示す概略斜視図である。 図1に示すコンデンサ部品のII−II線に沿った断面図である。 図1に示すコンデンサ部品のIII−III線に沿った断面図である。 コンデンサ部品の実装状態を示す図である。 コンデンサ部品の製造方法を説明するための図である。 コンデンサ部品の製造方法を説明するための図である。 コンデンサ部品の製造方法を説明するための図である。 コンデンサ部品の製造方法を説明するための図である。 コンデンサ部品の製造方法を説明するための図である。 コンデンサ部品の製造方法を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
まず、図1〜図3を参照して、本実施形態に係るコンデンサ部品1の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るコンデンサ部品を示す概略斜視図である。図2及び図3は、コンデンサ部品の断面構成を説明するための図である。本実施形態では、電子部品としてコンデンサ部品1を例に説明する。コンデンサ部品1は、図1〜図3に示されているように、素体2と、素体2の表面上に配置された互いに対向する第1外部電極3及び第2外部電極4からなる外部電極対と、素体2の内部に配置された複数の第1内部電極7及び複数の第2内部電極8とを備えている。
素体2は、第1素体21と一対の第2素体22とからなる。第1素体21は、Y軸方向(積層方向)に直交するZ軸方向(第1方向)において互いに対向する端面対21a,21bと、端面対21a,21bに垂直な第1側面対21c,21dと、端面対22a,22bに垂直であり、かつ、Y軸方向に直交するように延在する第2側面21eと、第2側面21eに対向するとともに後述の実装されるべき基板(電子機器50)の表面(部品搭載面50a)に対して積層方向において対面する湾曲面21fと、を有している。図2は、第1素体21の端面21a及び第2素体22の端面22aと平行な平面で、コンデンサ部品1を切断した断面図である。本実施形態において、「垂直」とは、製造誤差等を考慮したものである。
第1側面対21c,21dは、端面対21a,21b及び第2側面21eに垂直な平面に対して傾斜している。湾曲面21fは、後述する電子機器50の部品搭載面50aに対して凹となるようにY軸方向おいて素体2の内部側に湾曲している。すなわち、湾曲面21fは、Y軸方向おいて第2側面21e側に湾曲している。第1素体21は、複数の誘電体層9を有しており、各誘電体層9は、たとえば誘電体材料(BaTiO系、Ba(Ti,Zr)O系、又は(Ba,Ca)TiO系などの誘電体セラミック)を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。
一対の第2素体22は、Z軸方向において互いに対向する端面対22a,22bと、端面対22a,22bに垂直な第1側面対22c,22dと、端面対22a,22bに垂直であり、かつ、Y軸方向において互いに対向する第2側面対22e,22fとを有している。各第2素体22は、誘電体材料で構成されており、第1素体21の第1側面対21c,21dのうち対応する面の全面を覆っている。具体的には、一対の第2素体22の一方の第1側面22dが第1素体21の第1側面21cの全面を覆い、一対の第2素体22の他方の第1側面22dが第1素体21の第1側面21dの全面を覆っている。第1素体21の第1側面対21c、21d及び第2素体22の第1側面22dは、端面対21a,21b及び実装面である第2側面22fに垂直な平面に対して傾斜している。第2素体22の第1側面22cは、端面対22a,22b及び第2側面対22e,22fに垂直である。第1側面22dは、第1側面22cに対して傾斜している。
第2素体22は、たとえば誘電体材料(BaTiO系、Ba(Ti,Zr)O系、又は(Ba,Ca)TiO系などの誘電体セラミック)を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。すなわち、本実施形態では、各第2素体22を構成する誘電体材料は、第1素体21の誘電体層9を構成する誘電体材料と同一である。実際の素体2において、第1素体21の各誘電体層9と第2素体22との間の境界は、視認できない程度に一体化されている。
第1素体21の湾曲面21fは、一対の第2素体22のそれぞれが有する実装面である第2側面22fの間に位置している。第1素体21の第2側面21eと各第2素体22の第2側面22eとは、面一で構成されている。第1素体21の端面21aと各第2素体22の端面22aとは、面一で構成されている。第1素体21の端面21bと各第2素体22の端面22bとは、面一で構成されている。本実施形態では、素体2のY軸方向及びZ軸方向に直交するX軸方向の長さは370μmであり、Y軸方向の長さは380μmであり、Z軸方向の長さは630μmである。
第1素体21及び第2素体22は、その一部または全部が多孔体であり、その内部に多くの微細な気孔を含んでいる。第1素体21は、第1側面対21c,21dをそれぞれ含む一対の側面部分Aと、一対の側面部分Aの間に位置する中央部分Bとを有している。一対の側面部分Aは、第1側面対21c,21dから所定距離(本実施形態では、1μm〜30μm)の範囲内に含まれる部分である。一対の側面部分Aの空隙率は、中央部分Bの空隙率よりも高い。第2素体22の空隙率は、一対の側面部分Aの空隙率よりも高い。
図3は、一対の第2素体22の第1側面22cと平行かつ各第1側面22cから等距離の平面でコンデンサ部品1を切断した断面図である。図3及び図4に示されているように、第1素体21では、複数の第1内部電極7と複数の第2内部電極8とが誘電体層9を介して交互に積層されている。各第1内部電極7及び各第2内部電極8は、Y軸方向から見て、矩形形状を呈している。各第1内部電極7と各第2内部電極8とは、Y軸方向において異なる位置(層)に交互に配置されており、Y軸方向から見て、互いに重なる領域を有している。
第1素体21では、端面21a、及び第1側面対21c,21dから複数の第1内部電極7のそれぞれが露出しており、端面21b、及び第1側面対21c,21dから複数の第2内部電極8のそれぞれが露出している。各第1内部電極7は、端面21b、第2側面21e、及び湾曲面21fからは露出していない。各第2内部電極8は、端面21a、及び第2側面21e、及び湾曲面21fからは露出していない。
各第1内部電極7及び各第2内部電極8は、積層型の電気素子の内部電極として通常用いられる導電性材料(たとえば、Ni又はCuなど)からなる。各第1内部電極7及び各第2内部電極8は、上記導電性材料を含む導電性ペーストの焼結体として構成されている。
素体2の複数の誘電体層9のうち、少なくとも第1内部電極7と第2内部電極8とに挟まれている誘電体層9は、略同一の厚さを有する。複数の誘電体層9は、第1誘電体層9aと、該第1誘電体層9aよりも実装面である第2側面22fから離れた第2誘電体層9bとを含む。本実施形態では、第1誘電体層9aは、第1内部電極7と第2内部電極8とに挟まれている誘電体層9のうち最も実装面である第2側面22f側(湾曲面21f側)に位置する誘電体層である。第2誘電体層9bは、第1内部電極7と第2内部電極8とに挟まれている誘電体層9のうち最も第2側面22e側(第2側面21e側)に位置する誘電体層である。
第1誘電体層9aにY軸方向において隣接する第1内部電極7と第2内部電極8とがY軸方向において重なる第1重畳領域αの面積は、第2誘電体層9bにY軸方向において隣接する第1内部電極7と第2内部電極8とがY軸方向において重なる第2重畳領域βの面積より小さい。Y軸方向において互いに隣り合う第1内部電極7と第2内部電極8とがY軸方向において重なる重畳領域の面積は、実装面である第2側面22fに近づくにつれて漸次狭くなっている。
図2に示されているように、端面対21a,21bと平行な断面において、複数の第1内部電極7及び複数の第2内部電極8は、実装面である第2側面22fとは反対側に湾曲している。換言すると、複数の第1内部電極7及び複数の第2内部電極8は、実装されるべき基板に対して凹となるようにY軸方向に湾曲している。上記断面において、第1内部電極7及び前記第2内部電極8それぞれにおけるY軸方向において最も第2側面22fに近い部分の実装面を含む仮想面からの距離と最も第2側面22fから遠い部分の実装面を含む仮想面からの距離との差分は、第2側面22fに近づくにつれて漸次大きくなっている。例えば、Y軸方向において最も第2側面22fに(最も湾曲面21fに)近い第2内部電極8の上述した差分T1は、Y軸方向において最も第2側面22fから遠い(最も第2側面21eに近い)第1内部電極7の上述した差分T2よりも大きい。本実施形態において、複数の第1内部電極7及び複数の第2内部電極8の湾曲面の曲率は、第2側面22fに近づくにつれて漸次大きくなっている。
第1外部電極3と第2外部電極4とは、互いに離間しており、Z軸方向で対向している。第1外部電極3は、第1素体21の端面21aと第2素体22の端面22aとを覆っており、複数の第1内部電極7に接続されている。具体的には、第1外部電極3は、端面対21a,22aを覆う導体部31と、第2側面21e,22eを覆う導体部32と、第2素体22の第1側面22cを覆う導体部33と、第1素体21の湾曲面21f及び第2素体22の第2側面22fを覆う導体部34とを有する。本実施形態において、「覆う」とは、面上の一部に位置していることを含む。
第1外部電極3において、導体部32,33,34は、導体部31から連続的に延びているとともにそれぞれ互いに連続的に接続されている。導体部31は、端面21a及び端面22aの全面を覆っている。本実施形態では、導体部32,33,34は、素体2の表面上における、Z軸方向に沿って端面21a又は端面22aから端面21b又は端面22b側に向かう方向に長さ100μmの部分の全ての領域を覆っている。
第2外部電極4は、第1素体21の端面21bと第2素体22の端面22bとを覆っており、複数の第2内部電極8に接続されている。具体的には、第2外部電極4は、端面対21b,22bを覆う導体部41と、第2側面21e,22eを覆う導体部42と、第2素体22の第1側面22cを覆う導体部43と、第1素体21の湾曲面21f及び第2素体22の第2側面22fを覆う導体部44とを有する。
第2外部電極4において、導体部42,43,44は、導体部41から連続的に延びているとともにそれぞれ互いに連続的に接続されている。導体部41は、端面21b及び端面22bの全面を覆っている。本実施形態では、導体部42,43,44は、素体2の表面上における、Z軸方向に沿って端面21b又は端面22bから端面21a又は端面22a側に向かう方向に長さ100μmの部分の全ての領域を覆っている。
第1外部電極3及び第2外部電極4は、導電性ペーストに含まれる金属成分(金属粉末)を焼結して形成された焼結金属層と、焼結金属層上に配置されためっき層から形成されている。本実施形態では、焼結金属層は、Cuからなる。焼結金属層は、Niからなる焼結金属層であってもよい。導電性ペーストには、金属(たとえば、Cu又はNi)からなる粉末に、ガラス成分、有機バインダ、及び有機溶剤を混合したものが用いられている。
めっき層は、Niめっきにより形成されたNiめっき層と、Snめっきにより形成されたSnめっき層とを含む。焼結金属層上にNiめっき層が位置し、Niめっき層上にSnめっき層が位置している。本実施形態におけるNiめっき層の代わりに、Snめっき層、Cuめっき層、又はAuめっき層が用いられてもよい。本実施形態におけるSnめっき層の代わりに、Cuめっき層又はAuめっき層が用いられてもよい。
次に、電子機器50に対するコンデンサ部品1の実装状態の一例について説明する。コンデンサ部品1は、図4に示されているように、電子機器(たとえば、回路基板又は他の電子部品など)50の部品搭載面50aに対面するようにはんだ実装される(以下、この状態を実装状態という)。図4は、図3と同様に、一対の第2素体22の第1側面22cと平行かつ各第1側面22cから等距離の平面で電子機器50に実装されたコンデンサ部品1を切断した断面図である。
実装状態では、第1素体21の湾曲面21fと第2素体22の第2側面22fが電子機器50に対向する。第1外部電極3及び第2外部電極4と電子機器50のパッド電極(不図示)との間には、はんだフィレット52が形成されている。はんだフィレット52は、第2側面22fに設けられている導体部34,44及び第2側面22fに設けられている。第1素体21の湾曲面21fと電子機器50の部品搭載面50aとの間には、中空部Sが形成されている。
次に、コンデンサ部品1を作製する手順について、図5〜図10を参照しつつ説明する。
コンデンサ部品1を作製する際には、まず、誘電体シート75上に第1内部電極7がパターニングされた複数の第1グリーンシートと、誘電体シート75上に第2内部電極8がパターニングされた複数の第2グリーンシートとを準備する。次に、図5に示されているように、第1グリーンシート及び第2グリーンシートを交互に支持板60上に積層して、第1内部電極7と第2内部電極8とが誘電体シート75を介して交互に積層されている第1積層体70Aを形成する。支持板60は、粘着性を有しており、第1積層体70Aを剥離可能に保持している。なお、支持板60は、たとえば0.1〜5mmの厚さを有する。当該支持板60は、シート工法、あるいは焼結体から切り出すなどによって用意する。
続いて、図6に示されているように、支持板60で支持された第1積層体70Aの表面に、複数の第1溝71を積層方向に直交する第1方向に沿って所定間隔で形成する。これにより、第1積層体70Aを分断し、第1方向に沿って延びるとともに第1側面対21c,21dを有する複数の第2積層体70Bを形成する。第1方向は、作製されるコンデンサ部品1のZ軸方向に相当する。第1溝71の形成には、一般に利用される切削工具(ダイシングソー等)を用いることができ、支持板60に達する深さまで切削する。切削工具として、1000番手又はそれより細かい番手(たとえば、1500番手)のブレードを用いる。
続いて、図7に示されているように、スクリーン印刷によって、上方から第1溝71にセラミックスラリー80を充填する。これにより、セラミックスラリー80が第2積層体70Bの第1側面対21c,21dに接触し、第2積層体70Bの一部がセラミックスラリー80によって膨潤する。セラミックスラリー80は、上方から第1溝71に充填されるため、第1側面対21c,21dの上方が下方よりも大きく膨潤しやすい。また、第2積層体70Bの下面は粘着性を有する支持板60によって保持されており、第2積層体70Bの変形がある程度制限されるため、第2積層体70Bの上方が下方よりも第1方向に直交する第2方向に広がる。この結果、第1側面対21c,21dが支持板60に対して傾斜し、複数の第1内部電極7及び複数の第2内部電極8は第2積層体70Bの上方側に湾曲する。セラミックスラリー80は、該セラミックスラリー80の全体を100重量部とした場合、溶剤を30重量部〜60重量部含む。溶剤の種類は、特に限定されず、たとえば、テルピネオールである。
スクリーン印刷には、スキージ91及びメタルマスク93が用いられる。スキージ91は、断面長方形のヘラ状ゴム板であり、金属製の取付治具92におって把持されている。メタルマスク93は、中央に矩形形状の開口94を有する。スクリーン印刷では、まず、第1溝71が200〜1000Paとなるように減圧される。これにより、セラミックスラリー80の充填時に気泡が混入することを抑制できる。続いて、スキージ91を、第1溝71の延在方向に沿う方向(図7に示す方向D)に移動することで、メタルマスク93の開口94を通してセラミックスラリー80を第1溝71に流し込む。これにより、第1溝71にセラミックスラリー80が充填され、余分なセラミックスラリー80はスキージ91によってかきとられる。
続いて、セラミックスラリー80を固化して固体形状の誘電体81とする。たとえば、セラミックスラリー80における溶剤を80℃の温風によって揮発させることで固化を行う。これによって、図8に示されているように、第1溝71に誘電体81が充填された状態となる。
続いて、図9に示されているように、第1溝71に充填された誘電体81のそれぞれに、該誘電体81よりも幅が狭い第2溝72を第1方向に沿って形成する。第2溝72の形成においても、上述した切削工具(ダイシングソー等)を用いることができる。第2溝72の深さは、第1溝71の深さと略同一である。
続いて、図10に示されているように、複数の第2積層体70Bの表面に、複数の第3溝73を、積層方向から見て第1方向に直交する第2方向に沿って所定間隔で形成する。これにより、第1内部電極7及び第2内部電極8のうち第1内部電極7のみが露出する端面21aと、該端面21aと対向するとともに第2内部電極8のみが露出する端面21bとからなる端面対21a,21bを有する複数の第3積層体70Cを形成する。第3溝73の形成においても、上述した切削工具(ダイシングソー等)を用いることができる。第3溝73の深さは、第1溝71及び第2溝72の深さと略同一である。
続いて、複数の第3積層体70Cを支持板60から分離する。次に、分離された第3積層体70Cを焼成して、誘電体シート75を誘電体層9にする。すなわち、焼成された第3積層体70Cは、素体2である。素体2では、上述したように、複数の誘電体層9として、第1誘電体層9aと、第1誘電体層9aよりも上に位置する第2誘電体層9bを有している。第1誘電体層9aに積層方向において隣接する第1内部電極7と第2内部電極8とが積層方向において重なる第1重畳領域αの面積は、第2誘電体層9bに積層方向において隣接する第1内部電極7と第2内部電極8とが積層方向において重なる第2重畳領域βの面積より小さい。
続いて、焼成された第3積層体70C、すなわち素体2において、第1内部電極7が露出する端面21a,22aに第1外部電極3を形成する。具体的には、端面21a,22aを導電性ペーストで覆い、焼成することで焼結金属層を形成する。次に、焼結金属層上にめっき処理を行うことで、めっき層を形成する。これにより、第1外部電極3が形成される。
続いて、第2内部電極8が露出する端面21b,22bに第2外部電極4を形成する。具体的には、端面21b,22bを導電性ペーストで覆い、焼成することで焼結金属層を形成する。次に、焼結金属層上にめっき処理を行うことで、めっき層を形成する。これにより、第2外部電極4が形成される。以上の手順により、コンデンサ部品1が作製される。
以上説明したように、コンデンサ部品1では、第1重畳領域αの面積が、第1重畳領域αよりも実装面から遠い第2重畳領域βの面積よりも小さい。誘電体層9に積層方向において隣接する第1内部電極7と第2内部電極8とが積層方向において重なる重畳領域が実装面に近いほど、部品搭載面50aへの振動伝播に対する影響が大きい。なぜなら、重畳領域が実装面から遠ければ、誘電体層9によって生じる振動エネルギーが実装面に到達するまでに減衰するためである。このため、部品搭載面50aへの振動伝播に影響しやすい第1重畳領域αを狭くして第1重畳領域αにおける誘電体層9の電歪効果が生じる範囲を低減しつつ、振動伝播に影響しにくい第2重畳領域βを広くすることで第2重畳領域βでは大きな静電容量を確保している。したがって、コンデンサ部品1は、電子部品全体における静電容量を確保と、部品搭載面50aへの振動の伝播の抑制を両立することができる。
Y軸方向において互いに隣り合う第1内部電極7と第2内部電極8とがY軸方向において重なる重畳領域の面積が、実装面に近づくにつれて漸次狭くなっている。実装面に近づくにつれて重畳領域における誘電体層9の電歪効果が生じる範囲が段階的に小さくなるとともに、実装面から遠ざかるにつれて重畳領域における静電容量が段階的に大きくなる。したがって、部品搭載面50aへの振動の伝播を更に効率的に抑制することができる。
第1素体21は、複数の第1内部電極7と複数の第2内部電極8とが誘電体層9を介して交互に積層されている。一対の第2素体22は、誘電体材料で構成されている。実装面は、第2素体22に設けられている。したがって、実装面が電歪効果による誘電体層9の伸縮が生じる第1素体21でなく第2素体22に位置しているため、部品搭載面50aへの振動の伝播を更に効率的に抑制することができる。
実装されるべき基板に対して凹となるようにY軸方向に湾曲している第1素体21の湾曲面21fは、一対の第2素体22それぞれが有する実装面の間に位置している。これにより、第2素体22の実装面である第2側面22fが、実装されるべき基板の部品搭載面50aに対面するようにしてコンデンサ部品1が実装された場合、第1素体21の下面が部品搭載面50aに直接接する事態が回避され得る。そのため、第1素体21から部品搭載面50aに対して振動の伝播を更に抑制することができる。
換言すると、上記構成によれば、コンデンサ部品1が電子機器等に実装される場合に、電歪効果による誘電体層の伸縮が生じる第1素体と電子機器等との間に中空部Sが形成されやすい。当該中空部Sが設けられていれば、第1素体と電子機器等との間に中空部Sが設けられていない場合よりも部品搭載面50aへの振動の伝播を抑制することができる。
第1素体21において、一対の側面部分Aの空隙率は、中央部分Bの空隙率よりも高い。一般に、空隙率が高いほど、振動は伝播され難い。このため、コンデンサ部品1では、中央部分Bよりも第2素体の実装面に近い側面部分Aにおいて振動が伝播され難い。したがって、第2素体22の実装面からの振動の伝播を更に抑制することができる。
第2素体22の空隙率は、第1素体21の一対の側面部分Aの空隙率よりも高い。このため、コンデンサ部品1では、第1素体21の側面部分Aよりも実装面を有する第2素体22において更に振動が伝播され難い。したがって、実装面からの振動の伝播を更に抑制することができる。
第1素体21の第1側面対21c,21dは、端面対21a,21b及び実装面に垂直な平面に対して傾斜している。このため、第1側面対21c,21dが当該平面と平行である場合よりも、第1素体21と第2素体22との接合面積が大きい。したがって、第1素体21と第2素体22との接合強度が向上されている。
複数の第1内部電極7及び複数の第2内部電極8は、実装面とは反対側に湾曲している。一般に、誘電体層9に隣接する第1内部電極7及び第2内部電極8が湾曲していると、当該湾曲の曲率半径方向に振動が伝播しやすい。したがって、コンデンサ部品1では、振動が第1素体21の湾曲面21f側に伝播されやすく、第2素体22に振動が伝播し難い。このため、実装面からの振動の伝播を更に抑制することができる。
複数の第1内部電極7及び複数の第2内部電極8それぞれにおける積層方向において最も実装面に近い部分の実装面を含む仮想面からの距離と最も実装面から遠い部分の該仮想面からの距離との差分が、実装面に近づくにつれて漸次大きくなっている。したがって、振動が第1素体21の湾曲面21f側に更に伝播されやすく、第2素体22に振動が更に伝播し難い。
上記製造方法では、上方から第1溝71にセラミックスラリー80を充填することで、第2積層体70Bを膨潤させる。さらに、第3積層体70Cを焼成することで、第1重畳領域αの面積が、第2重畳領域βの面積より小さい素体2を有するコンデンサ部品1が製造される。当該コンデンサ部品1によれば、上述したように、実装面に近い第1誘電体層9a側で振動の伝播を抑制しつつ、実装面から遠い第2誘電体層9b側で静電容量を確保することができる。
セラミックスラリー80は、該セラミックスラリー80の全体を100重量部とした場合、溶剤を30重量部〜60重量部含んでいる。この場合、第2積層体70Bをセラミックスラリー80によって適切に膨潤させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
本実施形態では、電子部品としてコンデンサ部品を例に説明したが、本発明はこれに限られることなく、インダクタ部品、バリスタ部品、圧電アクチュエータ部品、及びサーミスタ部品と、コンデンサ部品との複合部品等の電子部品にも適用できる。
第1溝71にセラミックスラリー80を充填する方法は、スクリーン印刷に限定されない。たとえば、ディスペンサによってセラミックスラリー80を滴下してもよい。
1…コンデンサ部品、2…素体、3…第1外部電極、4…第2外部電極、7…第1内部電極、8…第2内部電極、9…誘電体層、9a…第1誘電体層、9b…第2誘電体層、21…第1素体、21a,21b…端面対、21c,21d…第1側面対、21f…湾曲面、22…第2素体、22f…第2側面、60…支持板、70A…第1積層体、70B…第2積層体、70C…第3積層体、71…第1溝、72…第2溝、73…第3溝、80…セラミックスラリー、81…誘電体、α…第1重畳領域、β…第2重畳領域、A…側面部分、B…中央部分。

Claims (11)

  1. 複数の第1内部電極と複数の第2内部電極とが誘電体層を介して交互に積層されており、積層方向に直交する第1方向において互いに対向する端面対と、実装されるべき基板に対して前記積層方向において対面する実装面とを有し、前記端面対の一方から前記複数の第1内部電極それぞれが露出するとともに前記端面対の他方から前記複数の第2内部電極それぞれが露出する素体と、
    前記素体の前記複数の第1内部電極が露出する端面を覆う第1外部電極と、前記素体の前記複数の第2内部電極が露出する端面を覆う第2外部電極とからなる外部電極対と、を備え、
    前記素体の複数の前記誘電体層が、第1誘電体層と、該第1誘電体層よりも前記実装面から離れた第2誘電体層とを含み、
    前記第1誘電体層に前記積層方向において隣接する前記第1内部電極と前記第2内部電極とが前記積層方向において重なる第1重畳領域の面積が、前記第2誘電体層に前記積層方向において隣接する前記第1内部電極と前記第2内部電極とが前記積層方向において重なる第2重畳領域の面積より小さい、電子部品。
  2. 前記積層方向において互いに隣り合う前記第1内部電極と前記第2内部電極とが前記積層方向において重なる重畳領域の面積は、前記実装面に近づくにつれて漸次狭くなっている、請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記素体は、前記複数の第1内部電極と前記複数の第2内部電極とが誘電体層を介して交互に積層されている第1素体と、誘電体材料で構成されている一対の第2素体とを有し、
    前記第1素体は、前記端面対に垂直であると共に前記複数の第1内部電極及び前記複数の第2内部電極が露出している側面対を有し、
    前記一対の第2素体のそれぞれは、前記第1素体の前記側面対のうち対応する側面の全面を覆い、かつ、前記実装面を有する、請求項1又は2に記載の電子部品。
  4. 前記素体の表面のうち、前記一対の第2素体それぞれが有する前記実装面の間に位置している前記第1素体の面は、実装されるべき基板に対して凹となるように前記積層方向に湾曲している、請求項3に記載の電子部品。
  5. 前記第1素体は、前記側面対をそれぞれ含む一対の側面部分と、前記一対の側面部分の間に位置する中央部分とを有する、請求項3又は4に記載の電子部品。
  6. 前記一対の側面部分の空隙率は、前記中央部分の空隙率よりも高い、請求項5に記載の電子部品。
  7. 前記第2素体の空隙率は、前記一対の側面部分の空隙率よりも高い、請求項5又は6に記載の電子部品。
  8. 前記第1素体の前記側面対は、前記端面対及び前記実装面に垂直な平面に対して傾斜している、請求項3〜7のいずれか1項に記載の電子部品。
  9. 前記端面対と平行な断面において、前記複数の第1内部電極及び前記複数の第2内部電極は、実装されるべき基板に対して凹となるように湾曲しており、
    前記断面において、前記複数の第1内部電極及び前記複数の第2内部電極それぞれにおける前記積層方向において最も前記実装面に近い部分の前記実装面を含む仮想面からの距離と最も前記実装面から遠い部分の前記仮想面からの距離との差分は、前記実装面に近づくにつれて漸次大きくなっている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子部品。
  10. 誘電体シート上に第1内部電極がパターニングされた複数の第1グリーンシートと、前記誘電体シート上に第2内部電極がパターニングされた複数の第2グリーンシートとを準備する工程と、
    前記第1グリーンシート及び前記第2グリーンシートを交互に支持板上に積層して、前記第1内部電極と前記第2内部電極とが前記誘電体シートを介して交互に積層されている第1積層体を形成する工程と、
    前記支持板で支持された前記第1積層体の表面に、複数の第1溝を、前記第1積層体の積層方向に直交する第1方向に沿って所定間隔で形成して前記第1積層体を分断し、前記第1方向に沿って延びるとともに第1側面対を有する複数の第2積層体を形成する工程と、
    上方から前記第1溝にセラミックスラリーを充填することで、前記第2積層体を膨潤させる工程と、
    前記セラミックスラリーを固化して固体形状の誘電体とする工程と、
    前記第1溝に充填されている前記誘電体それぞれに、該誘電体よりも幅が狭い第2溝を前記第1方向に沿って形成する工程と、
    前記複数の第2積層体の表面に、複数の第3溝を前記第1方向に直交する第2方向に沿って所定間隔で形成し、前記第1内部電極及び前記第2内部電極のうちの前記第1内部電極のみが露出する端面と、該端面と対向するとともに前記第2内部電極のみが露出する端面とからなる端面対を有する複数の第3積層体を形成する工程と、
    前記複数の第3積層体を前記支持板から分離する工程と、
    分離された前記第3積層体を焼成して、前記誘電体シートを誘電体層にし、複数の前記誘電体層のうち第1誘電体層に前記積層方向において隣接する前記第1内部電極と前記第2内部電極とが前記積層方向において重なる第1重畳領域の面積が、前記複数の誘電体層のうち前記第1誘電体層よりも上に位置する第2誘電体層に前記積層方向において隣接する前記第1内部電極と前記第2内部電極とが前記積層方向において重なる第2重畳領域の面積より小さい素体を形成する工程と、
    焼成された前記第3積層体において、前記第1内部電極が露出する端面に第1外部電極を形成し、前記第2内部電極が露出する端面に第2外部電極を形成する工程と、を備える、電子部品の製造方法。
  11. 前記セラミックスラリーは、該セラミックスラリーの全体を100重量部とした場合、溶剤を30重量部〜60重量部含む、請求項10に記載の電子部品の製造方法。
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