JP2019028109A - 複層フィルム及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】延伸フィルムの表面に有機溶媒A、有機溶媒B及び溶質を含む塗工液を塗工して塗工液の層を形成する第一工程と、塗工液の層を乾燥させる第二工程とを含む、複層フィルムの製造方法であって、溶媒の少なくとも一方が延伸フィルムの表面にある熱可塑性樹脂に対する良溶媒であり、複層フィルムの延伸フィルム内に溶媒が浸透した溶媒浸透層が形成されていて、複層フィルムの面内レターデーションRe、複層フィルムのヘイズHz、複層フィルムの厚みd及び溶媒浸透層の厚みtが、所定の関係を満たす。
【選択図】図1
Description
すなわち、本発明は、以下のものを含む。
前記塗工液の層を乾燥させる第二工程と、を含む、複層フィルムの製造方法であって、
前記有機溶媒A及び前記有機溶媒Bの少なくとも一方が、前記延伸フィルムの前記表面にある前記熱可塑性樹脂に対する良溶媒であり、
前記複層フィルムの前記延伸フィルム内に、前記有機溶媒A及び前記有機溶媒Bの少なくとも一方が浸透した溶媒浸透層が形成されていて、
前記複層フィルムの測定波長590nmにおける面内レターデーションRe、前記複層フィルムのヘイズHz、前記複層フィルムの厚みd、及び、前記溶媒浸透層の厚みtが、下記式(1)〜(3):
0.00470<Re/d<0.00900 (1)
0.5%<Hz<5% (2)
200nm<t<500nm (3)
を満たす、複層フィルムの製造方法。
〔2〕 前記有機溶媒A及び前記有機溶媒Bの一方が、前記延伸フィルムの前記表面にある前記熱可塑性樹脂に対する良溶媒であり、
前記有機溶媒A及び前記有機溶媒Bの他方が、前記延伸フィルムの前記表面にある前記熱可塑性樹脂に対する貧溶媒である、〔1〕に記載の複層フィルムの製造方法。
〔3〕 前記熱可塑性樹脂が、シクロオレフィン重合体を含む、〔1〕又は〔2〕に記載の複層フィルムの製造方法。
〔4〕 前記第一工程における前記有機溶媒A及び前記有機溶媒Bの合計量100%に対する、前記有機溶媒Aの重量割合Sa、及び、
前記第一工程における前記有機溶媒A及び前記有機溶媒Bの合計量100%に対する、前記有機溶媒Bの重量割合Sbが、下記式(4)及び(5):
75%≧Sa≧50% (4)
50%≧Sb≧25% (5)
を満たす、〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載の複層フィルムの製造方法。
〔5〕 前記製造方法が、前記第一工程以後、前記第二工程の前に、前記塗工液の層が露点温度Trの雰囲気に晒される第三工程を含み、
前記第一工程における前記塗工液の液温T、及び、前記第三工程における露点温度Trが、下記式(6)及び(7):
15℃>T−Tr>0℃ (6)
30℃>T>20℃ (7)
を満たす、〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載の複層フィルムの製造方法。
〔6〕 熱可塑性樹脂で形成された延伸フィルムと、前記延伸フィルムの表面に形成された溶質又は当該溶質の反応生成物を含む層とを備える複層フィルムであって、
前記溶質は、有機溶媒A及び有機溶媒Bを含む混合溶媒に溶解でき、
前記有機溶媒A及び前記有機溶媒Bの少なくとも一方は、前記延伸フィルムの前記表面にある前記熱可塑性樹脂に対する良溶媒であり、
前記延伸フィルムが、前記有機溶媒A及び前記有機溶媒Bの少なくとも一方を含む溶媒浸透層を含み、
前記複層フィルムの測定波長590nmにおける面内レターデーションRe、前記複層フィルムのヘイズHz、前記複層フィルムの厚みd、及び、前記溶媒浸透層の厚みtが、下記式(1)〜(3):
0.00470<Re/d<0.00900 (1)
0.5%<Hz<5% (2)
200nm<t<500nm (3)
を満たす、複層フィルム。
図1は、本発明の一実施形態に係る製造方法で得られる複層フィルム100を模式的に示す断面図である。また、図2は、本発明の一実施形態に係る製造方法に用いる延伸フィルム110を模式的に示す断面図である。さらに、図3は、本発明の一実施形態に係る製造方法の第一工程において、延伸フィルム110の表面110Uに塗工液の層130を形成した様子を模式的に示す断面図である。
延伸フィルムは、熱可塑性樹脂で形成されたフィルムであって、少なくとも1方向に延伸する延伸処理を施されたフィルムである。
熱可塑性樹脂フィルムは、例えば、熱可塑性樹脂を任意のフィルム成形法で成形することによって製造できる。フィルム成形法としては、例えば、キャスト成形法、押出成形法、インフレーション成形法などが挙げられる。中でも、溶媒を使用しない溶融押出法は、揮発性成分の量を効率よく低減させることができ、地球環境の観点、作業環境の観点、及び、製造効率の観点から好ましい。溶融押出法としては、例えばダイスを用いるインフレーション法などが挙げられ、生産性及び厚み精度に優れる点で、Tダイを用いる方法が好ましい。
塗工液は、有機溶媒A、有機溶媒B及び溶質を含む。また、塗工液は、有機溶媒A、有機溶媒B及び溶質に組み合わせて、必要に応じて、任意の成分を含んでいてもよい。この塗工液において、有機溶媒A及び有機溶媒Bを含む混合溶媒中に、溶質が溶解している。
75%≧Sa≧50% (4)
50%≧Sb≧25% (5)
本発明の一実施形態に係る複層フィルムの製造方法では、塗工液及び延伸フィルムを用意した後で、塗工液を延伸フィルムの表面に塗工する第一工程を行う。塗工液は、延伸フィルムの少なくとも片面に塗工するものであり、両面に塗工してもよい。塗工液の塗工により、延伸フィルムの表面に塗工液の層が形成される。
30℃>T>20℃ (7)
複層フィルムの製造方法は、第一工程以後、第二工程の前に、延伸フィルム上に形成された塗工液の層を、露点温度Trの雰囲気に晒す第三工程を含むことが好ましい。第三工程において塗工液の層が晒される雰囲気の露点温度Trは、下記式(6)を満たすことが好ましい。
15℃>T−Tr>0℃ (6)
第一工程を行い、更に通常は第三工程を行った後で、延伸フィルム上に形成された塗工液の層を乾燥させる第二工程を行う。第二工程により、塗工液の層から有機溶媒A、有機溶媒B、並びに任意の揮発成分が除去されて、塗工層が形成される。これにより、延伸フィルム及び塗工層を備える複層フィルムが得られる。
本発明の一実施形態に係る複層フィルムの製造方法は、上述した工程に加えて、更に任意の工程を含んでいてもよい。
複層フィルムの製造方法は、例えば、塗工層に含まれる溶質等の成分を反応させる工程、塗工層を硬化させる工程、などを含んでいてもよい。以下、その例を説明する。上述した第二工程によって得られる塗工層は、通常、溶質を含む。この溶質が紫外線等の活性エネルギー線によって重合できる場合には、第二工程の後で、塗工層に活性エネルギー線を照射する工程を行ってもよい。活性エネルギー線の照射により溶質が重合して、溶質の反応生成物としての重合体を含む塗工層が得られる。こうして得られる塗工層では、通常、硬度が向上しているので、機械的強度の高い複層フィルムを得ることができる。
上述した製造方法により、延伸フィルムと、この延伸フィルムの表面に形成された塗工層とを備える複層フィルムを得ることができる。
0.00470<Re/d<0.00900 (1)
0.5%<Hz<5% (2)
200nm<t<500nm (3)
式(1)に示されるRe/dは、は、複層フィルムの全体としての複屈折の大きさを表す。複屈折Re/dは、通常0.00470より大きく、好ましくは0.00480より大きく、特に好ましくは0.00482より大きく、また、通常0.00900未満、好ましくは0.00700未満、特に好ましくは0.00695未満である。複層フィルムの複屈折Re/dは、例えば、延伸フィルムの複屈折、及び、溶媒浸透層の厚みによって、調整できる。
一般に、大きい複屈折を有するフィルムにおいて、当該フィルムに含まれる重合体分子の配向が緩和すると、配向が緩和した部分において複屈折が低下して、その結果、フィルムのレターデーションが大きく変化する傾向があった。よって、このように大きい複屈折を有するフィルムにおいて、良溶媒を含む塗工液の塗工によるレターデーションの変化という、本発明が解決すべき課題が生じていた。式(1)は、このように従来の技術では解決困難であった課題を有していた複層フィルムの範囲を、その複屈折の値によって特定したものである。このような課題に対し、上述した複層フィルムは、式(3)に示すように、溶媒浸透層の厚みtを小さくしている。このように溶媒浸透層の厚みtが小さいことにより、良溶媒の浸透による重合体分子の配向の緩和が生じる部分を小さくできる。よって、複屈折の低下が生じる部分を小さくできるので、塗工液の塗工によるレターデーションの変化を小さくできる。
ただし、このように溶媒浸透層の厚みtが小さいと、重合体分子の配向の緩和による靱性向上の作用を得られる部分が小さくなる。そうすると、塗工層を剥離させようとする応力に対する延伸フィルムの耐性が低下する。そこで、上述した複層フィルムは、延伸フィルムと塗工層との界面、即ち、溶媒浸透層と塗工層との界面を所定の程度に粗くしている。この界面の粗れは、通常、塗工液の塗工によって形成される。粗い界面では、当該界面の凹部及び凸部の作用として、アンカー効果が得られる。そして、このアンカー効果という物理的作用によって、塗工層と延伸フィルムとの接着強度を高くできている。ここで、延伸フィルムと塗工層との界面の粗さにより、複層フィルムには前記粗さに対応した大きさのヘイズHzが生じる。また、延伸フィルムと塗工層との界面が粗くなることで、塗工層の延伸フィルムとは反対側の面も粗くなることがあり、この粗さも前記のヘイズHzに影響することが考えられるが、その粗さの程度は、延伸フィルムと塗工層との界面の粗さに対応しているので、このような塗工層の延伸フィルムとは反対側の面の粗さを考慮しても、前記のヘイズHzは、延伸フィルムと塗工層との界面の粗さに対応している。よって、式(2)に示される複層フィルムのヘイズHzは、アンカー効果が得られる延伸フィルムと塗工層との界面の粗さを間接的に表すものである。
このような仕組みによって、式(1)〜式(3)が満たされる複層フィルムは、塗工液の塗工による延伸フィルムのレターデーションの変化の抑制、及び、延伸フィルムと塗工層との接着強度の向上という、従来は同時に得ることが難しかった効果を達成している。
(面内レターデーションReの測定方法)
塗工液を塗工される前の延伸フィルムの面内レターデーションReを測定した。また、測定後、延伸フィルムの測定位置を示すマーキングをした。
その後、複層フィルムを製造した後で、その複層フィルムの面内レターデーションReを、前記の測定位置において測定した。
前記のようにして測定された延伸フィルムの面内レターデーションから複層フィルムの面内レターデーションを引き算して、位相差変化量ΔReを求めた。位相差変化量ΔReが3nmより小さい場合は「○」と判定し、3nm以上である場合は「×」と判定した。
前記の面内レターデーションReの測定は、位相差計(AXOMETRICS社製「Axoscan」)を用いて、測定波長590nmで行った。
フィルムのヘイズは、濁度計(日本電色工業社製「NDH−2000」)を用いて測定した。
複層フィルムをエポキシ樹脂で包埋して、試料片を用意した。この試料片を、ミクロトームを用いて厚み0.05μmにスライスした。その後、スライスにより現れた断面を、透過型電子顕微鏡を用いて観察して、溶媒浸透層の厚みを測定した。
複層フィルムの塗工層側の面に、紫外線硬化型の接着剤(トーヨーケム社製「CRBシリーズ」)を介して、樹脂フィルム(日本ゼオン社製「ZF16」、厚み100μm)を貼り合わせた。次いで、紫外線を照射して接着剤を硬化させて、試料フィルムを得た。試料フィルムを、幅15mmに切り取り、その延伸フィルム側の面を、粘着剤(日東電工社製「CS9621T」)を介して、ガラスプレートの表面に貼り合わせた。その後、ガラスプレートに貼り合わせた試料フィルムの前記樹脂フィルムを、前記ガラスプレートの表面に対して垂直な方向に引っ張る90°剥離試験を行って、樹脂フィルムを剥がすために要する力を剥離強度として測定した。この測定の際、樹脂フィルムを引っ張る速度は300mm/分とした。測定された剥離強度は、複層フィルムの延伸フィルムと塗工層との接着強度に相当する。
測定された剥離強度について、下記の基準で判定を行った。
「○」:剥離強度が2N以上。
「△」:剥離強度が1Nより大きく2N未満。
「×」:剥離強度が1N以下。
(1−1.延伸フィルムの用意)
延伸フィルムとして、シクロオレフィン重合体を含む熱可塑性樹脂からなる長尺の一軸延伸フィルム(日本ゼオン社製「ゼオノアフィルム」、熱可塑性樹脂のガラス転移温度126℃、ヘイズ0.05%、厚み15μm、波長590nmにおける面内レターデーション100.2nm)を用意した。
有機溶媒Aとしてのアセトンと、有機溶媒Bとしてのメチルシクロヘキサンとを含む混合溶媒(重量比が、アセトン/メチルシクロヘキサン=75/25)を用意した。アセトンは、延伸フィルムに含まれる樹脂に対する貧溶媒であり、メチルシクロヘキサンは、延伸フィルムに含まれる樹脂に対する良溶媒である。
塗工液ストックタンク、ギアポンプ、送液チューブ及び塗工ダイからなるダイコーターを、塗工室に設置した。塗工液ストックタンク及び塗工ダイとしては、通水により温度調整可能なものを用いた。また、送液チューブは、通水ジャケットで覆うことにより、通水ジャケット中の通水によって温度調整できるように設置した。前記のストックタンク、塗工ダイ及び通水ジャケットには、26.5℃の水を流し、塗工液の液温Tが26.5℃に維持されるように調整した。
塗工液を塗工される前の延伸フィルムの厚み及び面内レターデーション、有機溶媒Aの種類及び量、有機溶媒Bの種類及び量、塗工時の混合溶媒の液温T、並びに、塗工室内の露点温度Trを、下記の表2に示すように変更した。以上の事項以外は、実施例1と同じにして、複層フィルムの製造及び評価を行った。
使用した有機溶媒のうち、酢酸エチル及び酢酸プロピルは、延伸フィルムに含まれる樹脂に対する貧溶媒である。また、トルエンは、延伸フィルムに含まれる樹脂に対する良溶媒である。
また、各実施例及び比較例で用いた塗工液を用いて、実施例1と同じように対照用塗工層を製造し、そのヘイズを測定して、いずれも0.1%未満であることを確認した。
前記の実施例及び比較例の結果を、下記の表2に示す。表2において、略称の意味は、下記の通りである。
COP:シクロオレフィン重合体。
UA:ウレタンアクリレート。
Ac:アセトン。
EA:酢酸エチル。
MCH:メチルシクロヘキサン。
To:トルエン。
PA:酢酸プロピル。
Sa:有機溶媒Aと有及び有機溶媒Bの合計量100%に対する有機溶媒Aの重量割合。
Sb:有機溶媒Aと有及び有機溶媒Bの合計量100%に対する有機溶媒Bの重量割合。
Hz:ヘイズ。
110 延伸フィルム
111 溶媒浸透層
120 塗工層
130 塗工液の層
Claims (6)
- 熱可塑性樹脂で形成された延伸フィルムの表面に、有機溶媒A、有機溶媒B及び溶質を含む塗工液を塗工して、前記塗工液の層を形成する第一工程と、
前記塗工液の層を乾燥させる第二工程と、を含む、複層フィルムの製造方法であって、
前記有機溶媒A及び前記有機溶媒Bの少なくとも一方が、前記延伸フィルムの前記表面にある前記熱可塑性樹脂に対する良溶媒であり、
前記複層フィルムの前記延伸フィルム内に、前記有機溶媒A及び前記有機溶媒Bの少なくとも一方が浸透した溶媒浸透層が形成されていて、
前記複層フィルムの測定波長590nmにおける面内レターデーションRe、前記複層フィルムのヘイズHz、前記複層フィルムの厚みd、及び、前記溶媒浸透層の厚みtが、下記式(1)〜(3):
0.00470<Re/d<0.00900 (1)
0.5%<Hz<5% (2)
200nm<t<500nm (3)
を満たす、複層フィルムの製造方法。 - 前記有機溶媒A及び前記有機溶媒Bの一方が、前記延伸フィルムの前記表面にある前記熱可塑性樹脂に対する良溶媒であり、
前記有機溶媒A及び前記有機溶媒Bの他方が、前記延伸フィルムの前記表面にある前記熱可塑性樹脂に対する貧溶媒である、請求項1に記載の複層フィルムの製造方法。 - 前記熱可塑性樹脂が、シクロオレフィン重合体を含む、請求項1又は2に記載の複層フィルムの製造方法。
- 前記第一工程における前記有機溶媒A及び前記有機溶媒Bの合計量100%に対する、前記有機溶媒Aの重量割合Sa、及び、
前記第一工程における前記有機溶媒A及び前記有機溶媒Bの合計量100%に対する、前記有機溶媒Bの重量割合Sbが、下記式(4)及び(5):
75%≧Sa≧50% (4)
50%≧Sb≧25% (5)
を満たす、請求項1〜3のいずれか一項に記載の複層フィルムの製造方法。 - 前記製造方法が、前記第一工程以後、前記第二工程の前に、前記塗工液の層が露点温度Trの雰囲気に晒される第三工程を含み、
前記第一工程における前記塗工液の液温T、及び、前記第三工程における露点温度Trが、下記式(6)及び(7):
15℃>T−Tr>0℃ (6)
30℃>T>20℃ (7)
を満たす、請求項1〜4のいずれか一項に記載の複層フィルムの製造方法。 - 熱可塑性樹脂で形成された延伸フィルムと、前記延伸フィルムの表面に形成された溶質又は当該溶質の反応生成物を含む層とを備える複層フィルムであって、
前記溶質は、有機溶媒A及び有機溶媒Bを含む混合溶媒に溶解でき、
前記有機溶媒A及び前記有機溶媒Bの少なくとも一方は、前記延伸フィルムの前記表面にある前記熱可塑性樹脂に対する良溶媒であり、
前記延伸フィルムが、前記有機溶媒A及び前記有機溶媒Bの少なくとも一方を含む溶媒浸透層を含み、
前記複層フィルムの測定波長590nmにおける面内レターデーションRe、前記複層フィルムのヘイズHz、前記複層フィルムの厚みd、及び、前記溶媒浸透層の厚みtが、下記式(1)〜(3):
0.00470<Re/d<0.00900 (1)
0.5%<Hz<5% (2)
200nm<t<500nm (3)
を満たす、複層フィルム。
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