JP2019027490A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁石が通電となった際の作動音を抑制する。【解決手段】アーマチュア14は、溝部141より内側に位置する内側プレート143と溝部141より外側に位置する外側プレート142と、を有し、アウタハブ16は、外側プレート142および内側プレート143と対向して配置されるとともに外側プレート142と連結されるアウタ側連結部161を有する。さらに、ハブ15は、外側プレート142および内側プレート143と、アウタ側連結部161との間に挟み込まれて配置された制振部183を備える。【選択図】図9

Description

本発明は、動力伝達装置に関するものである。
この種の装置として、ハウジングに設けられた電磁コイルと、ハウジングに回転自在に支持されたロータと、電磁コイルが通電されたときの磁力によってロータに吸着されるアーマチュアと、アーマチュアをロータから離れる方向に弾性力を作用させる板バネ部材と、を備えた電磁クラッチがある。
このような電磁クラッチにおいては、電磁コイルの通電によりアーマチュアがロータに吸引されて接触する際に接触音が発生する。また、このような電磁クラッチにおいては、アーマチュアがロータに回転しながら吸着されるため、滑りによって発生する振動を加振源とする共振音が発生する。これらの作動音は、大きくなると乗員にとって非常に耳障りとなる。このような音を低減するため、カップリングゴムと呼ばれるゴム部材を採用したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−169233号公報
上記特許文献1に記載されたものは、ハウジングの内周に挿通された回転軸に取り付けられるインナハブと、電磁コイルが通電されたときの磁力によってロータに吸着される円盤形状のアーマチュアと、アーマチュアに連結されるアウターハブと、アウターハブに対してロータから離れる方向に弾性力を作用させるゴム部材を備えている。
上記特許文献1に記載されたものは、アーマチュアの周方向に沿って溝部が形成されている。つまり、アーマチュアは、溝部より内側の内側プレートと溝部より外側の外側プレートとを有しており、外側プレートがアウターハブと連結されている。
この電磁クラッチは、電磁コイルへの通電時には、電磁コイルが発生する磁気吸引力によってアーマチュアがロータ側に吸着され、ゴム部材が弾性変形してアーマチュアとロータが連結する。
そして、電磁コイルへの通電が遮断されると、ゴム部材の弾性力によりアーマチュアがロータから引き離される。この際、アーマチュアはゴム部材により受け止められるので作動音は抑制される。
しかし、特許文献1に記載されたものは、電磁コイルへの通電を開始した際に、外側プレートはアーマチュアと接触しているため制振されるが、ゴム部材と内側プレートとの間の接触面積が小さくなる構造を有しているため、内側プレートのロータへの衝突に伴う音を十分に抑制できないといった問題がある。
本発明は上記問題に鑑みたもので、電磁石が通電となった際の作動音を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、駆動源(6)から出力される回転駆動力を駆動対象装置(2)に伝達する動力伝達装置であって、通電によって電磁吸引力を発生させる電磁石(12)と、回転駆動力によって回転軸(CL)を中心に回転するロータ(11)と、電磁石への通電時にロータに連結されてロータと一体に回転すると共に、電磁石への非通電時にロータから切り離されるアーマチュア(14)と、アーマチュアを駆動対象装置のシャフトに連結するハブ(15)と、を備えている。そして、アーマチュアには、回転軸を中心とする円周方向に沿って溝部(141)が形成されており、アーマチュアは、溝部より内側に位置する内側プレート(143)と溝部より外側に位置する外側プレート(142)と、を有し、ハブは、アウタハブ(16)と、シャフトに連結されたインナハブ(17)と、インナハブとアウタハブとの間に介在されアウタハブに対してロータから離れる方向に弾性力を作用させる第1弾性部材(181)と、を含んで構成されており、アウタハブは、外側プレートおよび内側プレートと対向して配置されるとともに外側プレートと連結されるアウタ側連結部(161)を有し、ハブは、外側プレートおよび内側プレートと、アウタ側連結部との間に挟み込まれて配置された第2弾性部材(183)を備えている。
このような構成によれば、アウタハブは、外側プレートおよび内側プレートと対向して配置されるとともに外側プレートと連結されるアウタ側連結部(161)を有し、ハブは、外側プレートおよび内側プレートと、アウタ側連結部との間に挟み込まれて配置された第2弾性部材(183)を備えているので、電磁石が通電となった際に、外側プレートおよび内側プレートは、アウタ側連結部との間に挟み込まれた第2弾性部材により制振され、電磁石が通電となった際の作動音を抑制することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態の動力伝達装置が適用された冷凍サイクルの全体構成図である。 第1実施形態の動力伝達装置の全体構成を示す模式的な断面図である。 第1実施形態の動力伝達装置の模式的な分解斜視図である。 図2の矢印IVの方向における動力伝達装置のハブの矢視図である。 図4のV−V断面図である。 インナハブの模式的な正面図である。 アウタハブの模式的な正面図である。 図4のVIII−VIII断面図である。 図5のIX拡大図である。 ゴム部材の模式的な正面図である。 ゴム部材の模式的な背面図である。 図10中のXII−XII断面図である。 図2中のIV矢視図であって、アウターハブを取り除いた図である。 第2実施形態のゴム部材の断面図であって、図5のIX拡大図に対応する図である。 第2実施形態のゴム部材の断面図であって、図10中のXII−XII断面図に対応する図である。 第3実施形態のゴム部材の断面図であって、図10中のXII−XII断面図に対応する図である。 第4実施形態のゴム部材の正面図である。 第5実施形態のゴム部材の断面図であって、図10中のXII−XII断面図に対応する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。以下の実施形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施形態同士を部分的に組み合わせることができる。
(第1実施形態)
冷凍サイクル1は、車室内の空調を行う車両用空調装置において車室内へ送風する空気の温度を調整する装置として機能する。冷凍サイクル1は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機2、圧縮機2から吐出された冷媒を放熱させる放熱器3、放熱器3から流出した冷媒を減圧する膨張弁4、膨張弁4で減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器5が環状に接続された閉回路で構成されている。
圧縮機2には、動力伝達装置10を介してエンジン6から出力される回転駆動力が伝達される。本実施形態では、エンジン6が回転駆動力を出力する駆動源を構成し、圧縮機2が駆動対象装置を構成している。
圧縮機2としては、例えば、斜板式可変容量型の圧縮機を採用することができる。なお、圧縮機2としては、回転駆動力の伝達により冷凍サイクル1の冷媒を圧縮して吐出するものであれば、他の形式の可変容量型の圧縮機や、スクロール型、ベーン型などの固定容量型の圧縮機が採用されていてもよい。
本実施形態の圧縮機2は、シャフト20の一端側が、図示しないハウジングの外側に露出している。そして、動力伝達装置10は、シャフト20における外側に露出した部位に取り付けられている。シャフト20は、圧縮機2の外殻を構成する図示しないハウジングとの間に、ハウジングの内部の冷媒がシャフト20とハウジングとの隙間から漏れないように、リップシール等のシール部材が介在されている。シール部材は、シャフト20とハウジングとの間において高いシール性が得られるように材料、形状等が最適化されている。
続いて、動力伝達装置10は、車両走行用の駆動源であるエンジン6から出力される回転駆動力を駆動対象装置である圧縮機2へ断続的に伝達する装置である。動力伝達装置10は、ベルト7を介してエンジン6の回転出力部6aに接続されている。
図2は、動力伝達装置10を圧縮機2のシャフト20の軸方向に沿って切断した際の断面図である。なお、図2に示すDRaxは、シャフト20の軸心CLに沿って延びるシャフト20の軸方向を示している。また、図2に示すDRrは、軸方向DRaxと直交するシャフト20の径方向を示している。なお、これらのことは、図2以外の図面においても同様である。
図2および図3に示すように、動力伝達装置10は、ロータ11、ロータ11に連結されることによって圧縮機2のシャフト20と共に回転する従動側回転体13、従動側回転体13とロータ11とを連結させる電磁吸引力を発生させる電磁石12を有する。
ロータ11は、エンジン6から出力される回転駆動力によって回転する駆動側回転体を構成する。本実施形態のロータ11は、図2に示すように、外側円筒部111、内側円筒部112、および端面部113を有する。
外側円筒部111は、円筒形状に構成されており、シャフト20に対して同軸上に配置されている。内側円筒部112は、円筒形状に構成されており、外側円筒部111の内周側に配置されると共に、シャフト20に対して同軸上に配置されている。
端面部113は、外側円筒部111と内側円筒部112の軸方向DRaxの一端側同士を結ぶ連結部である。端面部113は、円盤形状に構成されている。すなわち、端面部113は、シャフト20の径方向DRrに広がると共に、その中央部に表裏を貫通する円形状の貫通穴が形成されている。
本実施形態のロータ11は、シャフト20の軸方向DRaxの断面がC字形状となっている。そして、外側円筒部111と内側円筒部112との間には、端面部113を底面部とする円環状の空間が形成されている。
外側円筒部111と内側円筒部112との間に形成される空間は、シャフト20に対して同軸上となっている。外側円筒部111と内側円筒部112との間に形成される空間には、電磁石12が配置されている。
ここで、電磁石12は、ステータ121、およびステータ121の内部に配置されたコイル122等を有する。ステータ121は、鉄等の強磁性材料で環状に形成されている。コイル122は、エポキシ樹脂等の絶縁性の樹脂材料でモールディングされた状態でステータ121に固定されている。なお、電磁石12への通電は、図示しない制御装置から出力される制御電圧によって行われる。
外側円筒部111、内側円筒部112、および端面部113は、鉄等の強磁性材料で一体的に形成されている。外側円筒部111、内側円筒部112、および端面部113は、電磁石12に通電することによって生じる磁気回路の一部を構成する。
外側円筒部111の外周側には、複数のV字状の溝が形成されたV溝部114が形成されている。V溝部114には、エンジン6から出力される回転駆動力を伝達するベルト7が掛け渡されている。
内側円筒部112の内周側には、ボールベアリング19の外周側が固定されている。そして、ボールベアリング19の内周側には、圧縮機2の外殻を構成するハウジングから動力伝達装置10側へ向けて突出した円筒状のボス部21が固定されている。これにより、ロータ11は、圧縮機2のハウジングに対して回転自在に固定されている。なお、ボス部21は、シャフト20におけるハウジングの外側に露出した根元部分を覆っている。
また、端面部113における軸方向DRaxの一端側の外側面は、ロータ11と後述する従動側回転体13のアーマチュア14とが連結された際に、アーマチュア14と接触する摩擦面を形成している。
本実施形態では、図示しないが、端面部113の表面の一部に、端面部113の摩擦係数を増加させるための摩擦部材を配置している。この摩擦部材は、非磁性材料で形成される。摩擦部材としては、アルミナを樹脂で固めたものや、アルミニウム等の金属粉末の焼結体等を採用することができる。
続いて、従動側回転体13は、アーマチュア14およびハブ15を含んで構成されている。アーマチュア14は、径方向DRrに広がると共に、その中央部に表裏を貫通する貫通穴が形成された円環状の板部材である。アーマチュア14は、鉄等の強磁性材料で形成されている。アーマチュア14は、ロータ11と共に、電磁石12に通電された際に生じる磁気回路の一部を構成する。
アーマチュア14は、所定の微小間隙(例えば、0.5mm程度)を隔ててロータ11の端面部113に対向配置されている。アーマチュア14のうち、ロータ11の端面部113に対向する平坦部は、ロータ11とアーマチュア14とが連結された際に、端面部113と接触する摩擦面を形成している。
また、本実施形態のアーマチュア14には、径方向DRrの中間部分に磁気遮断用の溝部141が形成されている。この溝部141は、アーマチュア14の円周方向に沿って延びる円弧状の形状であり、アーマチュア14に対して複数個形成されている。本実施形態のアーマチュア14は、溝部141の外周側に位置する外側プレート142と、溝部141の内周側に位置する内側プレート143とに区分される。アーマチュア14の外側プレート142は、リベット等の締結部材144によりハブ15に接続されている。締結部材144は、アルミニウム等の金属製部材により構成されている。
ハブ15は、アーマチュア14を圧縮機2のシャフト20に締結する締結部材を構成している。換言すれば、アーマチュア14およびシャフト20は、ハブ15を介して連結されている。
図4、図5に示すように、本実施形態のハブ15は、アウタハブ16、インナハブ17およびゴム部材18を含んで構成されている。なお、図4に示す二点鎖線は、ゴム部材18の外周縁部を示している。
図2に示すように、アウタハブ16は、締結部材144によってアーマチュア14の外側プレート142に連結されている。アウタハブ16は、図5、図7に示すように、アーマチュア14に連結される板状のアウタ側連結部161、アウタ側連結部161の内周側からシャフト20の軸方向DRaxに沿って延びるアウタ側フランジ部162、アウタ側受部163を含んで構成されている。本実施形態のアウタハブ16は、アウタ側連結部161、アウタ側フランジ部162、アウタ側受部163が一体成形物として構成されている。本実施形態のアウタハブ16は、アルミニウム等の金属製部材により構成されている。
アウタ側連結部161の外形は、アーマチュア14と同程度の直径を有する円形状となっている。また、アウタ側連結部161は、アーマチュア14に連結される部位の内側にプラス状(すなわち、+記号状)の開口が設けられている。
アウタ側フランジ部162は、アウタ側連結部161の内周側からアーマチュア14から離れる方向に延びている。アウタ側フランジ部162は、シャフト20の回転方向RDにおいて後述するインナハブ17を囲む形状となっている。
具体的には、アウタ側フランジ部162は、インナハブ17の外形状に対応するプラス状(すなわち、+記号状)の筒状部で構成されている。アウタ側フランジ部162の内周側とインナハブ17の外周側との間には、所定の隙間が形成されている。本実施形態では、アウタ側フランジ部162が、シャフト20の回転方向RDにおいて後述するインナハブ17のフランジ部172cを囲む内周側壁部を構成している。
なお、アウタ側フランジ部162の形状およびアウタ側連結部161に形成される開口の形状は、プラス状に限定されるものではなく、例えば、Y字形状等の放射形状や多角形等としてもよい。
アウタ側受部163は、シャフト20の軸方向DRaxにおいて後述するインナハブ17の延出部172bにおけるアーマチュア14と反対側の部位と対向するように、アウタ側フランジ部162からシャフト20の軸線CLに向かって近付くように延びている。アウタ側受部163は、その中央にプラス状(すなわち、+記号状)の開口部164が形成されている。
続いて、インナハブ17は、図5に示すように、圧縮機2のシャフト20に対して連結されている。インナハブ17は、図5、図6に示すように、シャフト20に連結されるボス部170、インナ側板状部171およびインナプレート172を含んで構成されている。ボス部170およびインナ側板状部171は鉄等の金属製部材を用いた一体成形物として構成されている。また、インナ側板状部171の一部は、インサート成形によりインナプレート172内に埋設され、インナ側板状部171およびインナプレート172は一体化されている。
ボス部170は、筒状部で構成されている。ボス部170の内周側には、シャフト20の外周側に形成された雄ネジに螺合する雌ネジが形成されている。インナハブ17は、ボス部170に形成された雌ネジとシャフト20の雄ネジとの螺合によってシャフト20に対して連結されている。
インナ側板状部171は、ボス部170の圧縮機2側と反対側の面からシャフト20の径方向DRrに拡がる部材である。インナ側板状部171は、シャフト20の径方向DRrの外側に向かって突出する4つの突出部171aを有している。また、インナ側板状部171には、4つの成型用の穴部171bが形成されている。
インナプレート172は、アウタハブ16とインナ側板状部171との間に配置されている。インナプレート172は、アウタハブ16とインナ側板状部171とを連結している。インナプレート172は、本体部172a、延出部172b、フランジ部172cおよび受部172dを含んで構成されている。本体部172a、延出部172b、フランジ部172cおよび受部172dは、樹脂により一体成型されている。本実施形態のインナプレート172は、融点が180〜300℃程度を有する樹脂により構成されている。具体的には、インナプレート172は、PBT(ポリブチレンテフタレート)、PO(ポリオレフィン)、66ナイロン、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等を用いることができる。
本体部172aは、円盤形状を成しており、シャフト20の径方向DRrに拡がる部位に配置される。本体部172aの外周側には、シャフト20の径方向DRrの外側に向かって延びる4つの延出部172bが設けられている。
フランジ部172cは、延出部172bの外縁部からアーマチュア14から離れる方向に延びている。フランジ部172cは、アウタ側フランジ部162と対向するように、シャフト20の軸方向DRaxに沿って延びている。
具体的には、フランジ部172cは、プラス状(すなわち、+記号状)の筒状部で構成されている。フランジ部172cの外周側とアウタハブ16の内周側との間には、所定の隙間が形成されている。
受部172dは、ゴム部材18がシャフト20の軸方向DRaxに移動することを防止するために設けられている。受部172dは、延出部172bの外縁部からシャフト20の径方向DRrの外側に向かって延びている。
ゴム部材18は、その弾性力によってインナハブ17に対してアウタハブ16をシャフト20の軸方向DRaxに移動可能に保持すると共に、アウタハブ16の回転力をインナ ハブ17に対して緩衝的に伝達する部材である。
このゴム部材18によって、アーマチュア14には、ロータ11から離れる方向に付勢力が作用する。電磁石12が非通電状態となっていて電磁吸引力が生じていないときには、ゴム部材18の付勢力によって、アーマチュア14の平坦部とロータ11の端面部113との間に隙間が生ずる。
本実施形態のゴム部材18は、図5、図8〜図12に示すように、厚肉のダンパ部181と、周囲部182と、薄肉の制振部183と、連結部184と、を有している。ダンパ部181、周囲部182、制振部183および連結部184は一体成形物として構成されている。なお、ダンパ部181は、第1弾性部材に相当し、制振部183は、第2弾性部材に相当する。
図10に示すように、ダンパ部181は、インナハブ17のフランジ部172cの外形状に対応するプラス状(すなわち、+記号状)の筒状部で構成されている。すなわち、ダンパ部181は、シャフト20の径方向外側へ突出する4つの突出部1811を有しており、制振部183は、4つの突出部1811の間に配置されている。換言すると、ダンパ部181は、シャフト20の軸を中心とする円形よりも径方向内側に凹む凹み部1812を有しており、制振部183は、凹み部1812に配置されている。
また、ダンパ部181は、シャフト20の軸方向DRaxと直交する面に投影した形状がプラス状(すなわち、+記号状)となっている。また、ダンパ部181は、その中央にプラス状(すなわち、+記号状)の開口部181cが形成されている。
図10に示すように、ダンパ部181は、アウタハブ16の内周側とインナハブ17のフランジ部172cの外周側との間に配置される。具体的には、ダンパ部181は、アウタハブ16の内周側とインナハブ17の外周側との間において、シャフト20の回転方向RDに圧縮荷重が作用するように、アウタハブ16の内周側とインナハブ17のフランジ部172cの外周側との間に圧入されている。
連結部184は、ダンパ部181におけるシャフト20の軸方向DRaxの一端側からシャフト20の軸方向DRaxに沿って延びるように形成されており、ダンパ部181と制振部183を連結している。
制振部183は、連結部184におけるシャフト20の軸方向DRaxの一端側からシャフト20の径方向DRr外側に広がるように形成されている。制振部183は、その外径が略円形状となっている。
図11〜12に示すように、制振部183におけるアーマチュア14と対向する面には、複数の凸部183aおよび複数の凹部183bが形成されている。
制振部183は、外側プレート142と内側プレート143から成るアーマチュア14と、アウタハブ16のアウタ側連結部161との間に挟み込まれている。
アーマチュア14の外側プレート142は、制振部183を挟み込んだ状態で、締結部材144によりアウタハブ16のアウタ側連結部161に連結されている。
本実施形態では、ゴム部材18を耐摩耗性に優れたEPDM(すなわち、エチレン・プロピレン・ジエンゴム)、NBR(すなわち、ニトリルゴム)、H−NBR(すなわち、水素添加ニトリルゴム)、耐震性および接着剤等との相性(すなわち、耐薬品性)に優れたCl−IIR(すなわち、塩素化ブチルゴム)のいずれかのゴム材料で構成している。
インナプレート172は、アーマチュア14がロータ11に吸着された際に、ロータ11からアーマチュア14、締結部材144、アウタハブ16、ゴム部材18を介して伝達されるトルクをインナハブ17へと伝達する。アーマチュア14におけるシャフト20の軸方向位置により、インナプレート172とアーマチュア14との接触位置が決定される。
電磁石12が通電状態になっている場合、樹脂プレート172とアーマチュア14との間に所定の隙間が形成される。そして、電磁石12が非通電状態になると、樹脂プレート172は、アーマチュア14と当接してアーマチュア14の外側プレート142を受け止める。
また、図5に示したように、本実施形態のインナ側板状部171は、その中心がロータ11の回転軸CLと一致するよう配置されている。アーマチュア14は、ロータ11の回転軸CLを中心とする同心円状に形成された外側プレート142および内側プレート143を有している。内側プレート143は、中央部分に円形開口部が形成されるとともにロータ11とインナ側板状部171との間に配置されている。
また、アウタハブ16は、インナ側板状部171の外周側を覆うように外側プレート142に固定されている。
次に、本実施形態の動力伝達装置10の作動を説明する。電磁石12が非通電状態になっている場合には、電磁石12の電磁吸引力が生じない。このため、アーマチュア14は、ゴム部材18によってロータ11の端面部113から離れる方向に付勢される。
これにより、エンジン6からの回転駆動力はベルト7を介してロータ11に伝達されるだけで、アーマチュア14およびハブ15へは伝達されず、ロータ11だけがボールベアリング19上で空転する。このため、駆動対象装置である圧縮機2は停止した状態となる。
そして、電磁石12が通電状態になると、電磁石12の電磁吸引力が発生する。この電磁吸引力によって、アーマチュア14がロータ11の端面部113側に吸引されることで、アーマチュア14がロータ11に吸着される。
ここで、アーマチュア14の外側プレート142および内側プレート143は、アウタハブ16のアウタ側連結部161と、ゴム部材18の制振部183を介して接触している。したがって、この制振部183との接触により、アーマチュア14がロータ11に接触する際に生じる接触音およびアーマチュア14がロータ11に回転しながら吸着される際に生じる振動を加振源とする共振音等の作動音が抑制される。
また、アーマチュア14がロータ11に吸着されることで、ロータ11の回転が従動側回転体13を介して圧縮機2のシャフト20に伝達され、圧縮機2が作動する。すなわち、エンジン6から出力された回転駆動力が、動力伝達装置10を介して圧縮機2に伝達されることで、圧縮機2が作動する。
また、電磁石12が非通電状態になると、電磁石12の電磁吸引力が生じなくなる。このため、アーマチュア14は、ゴム部材18の弾性力によりロータ11から引き離される。
ここで、アーマチュア14の外側プレート142および内側プレート143は、それぞれアウタハブ16のアウタ側連結部161と、ゴム部材18の制振部183を介して接触している。したがって、この制振部183との接触により、アーマチュア14がロータ11から引き離される際に生じる作動音も抑制される。
以上、説明したように、本動力伝達装置は、駆動源6から出力される回転駆動力を駆動対象装置2に伝達する動力伝達装置であって、通電によって電磁吸引力を発生させる電磁石12と、回転駆動力によって回転軸CLを中心に回転するロータ11と、を備えている。さらに、電磁石12への通電時にロータ11に連結されてロータ11と一体に回転すると共に、電磁石12への非通電時にロータ11から切り離されるアーマチュア14と、アーマチュア14を駆動対象装置2のシャフトに連結するハブ15と、を備えている。
また、アーマチュア14には、回転軸CLを中心とする円周方向に沿って溝部141が形成されており、アーマチュア14は、溝部141より内側に位置する内側プレート143と溝部141より外側に位置する外側プレート142と、を有している。また、ハブ15は、アウタハブ16と、シャフト20に連結されたインナハブ17と、インナハブ17とアウタハブ16との間に介在されアウタハブ16に対してロータ11から離れる方向に弾性力を作用させるダンパ部181と、を含んで構成されている。また、アウタハブ16は、外側プレート142および内側プレート143と対向して配置されるとともに外側プレート142と連結されるアウタ側連結部161を有し、ハブ15は、外側プレート142および内側プレート143と、アウタ側連結部161との間に挟み込まれて配置された第2弾性部材183を備えている。
このような構成によれば、アウタハブ16は、外側プレート142および内側プレート143と対向して配置されるとともに外側プレート142と連結されるアウタ側連結部161を有し、ハブ15は、外側プレート142および内側プレート143と、アウタ側連結部161との間に挟み込まれて配置された制振部183を備えているので、電磁石12が通電となった際に、外側プレート142および内側プレート143は、アウタ側連結部161との間に挟み込まれた第2弾性部材183により制振され、電磁石が通電となった際の作動音を抑制することができる。
制振部183は、板状を成しており、制振部183におけるアーマチュア14と対向する面には、凹凸183a、183bが形成されており、制振部183は、外側プレート142および内側プレート143と、アウタ側連結部161との間に圧縮された状態で挟み込まれて配置されている。
したがって、制振部183の上記圧縮を伴ってリベット等の締結部材144により外側プレート142をアウタハブ16へ連結する際に、その制振部183の厚さばらきを吸収することができる。また、制振部183におけるアーマチュア14と対向する面には、凹凸183a、183bが形成されているので、締め代を確保することもできる。
また、制振部183は、ダンパ部181と一体で形成されている。したがって、制振部183と、ダンパ部181とを別体で形成する場合と比較して、部品点数を少なくすることができ、さらに、組み付け作業を容易にすることができ、製造コストを低減することが可能である。
また、ダンパ部181は、シャフト20の径方向外側へ突出する複数の突出部1811を有し、制振部183は、複数の突出部1811の間に配置されている。
このように、ダンパ部181は、シャフト20の径方向外側へ突出する複数の突出部1811を有し、複数の突出部1811の間に制振部183を配置することもできる。
また、ダンパ部181は、シャフト20の軸を中心とする円形よりも径方向内側に凹む凹み部1812を有し、制振部183は、凹み部1812に配置されている。
このように、ダンパ部181は、シャフト20の軸を中心とする円形よりも径方向内側に凹む凹み部1812を有し、この凹み部1812に制振部183を配置することもできる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について図14〜図15を用いて説明する。本実施形態の動力伝達装置は、図14に示すように、ゴム部材18の制振部183の一面側に突起部183cが形成されている。図15に示すように、突起部183cは、アーマチュア14に形成された溝部141に挿入されている。
突起部183cの一面は、溝部141の外周側に位置する外側プレート142と、溝部141の内周側に位置する内側プレート143の両方と接触し、突起部183cの他面は、アウタ側連結部161と接触している。
このように、制振部183は、一面側に突出する突起部183cを有し、突起部183cは、アーマチュア14に形成された溝部141に挿入されている。したがって、リベット等の締結部材144により外側プレート142がアウタハブ16へ連結される際の作動音を低減することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について図16を用いて説明する。本実施形態のゴム部材18の制振部183は、第1の厚さを有する第1領域1831と、第1の厚さよりも厚い第2の厚さを有する第2領域1832と、を有している。さらに、第1領域1831および第2領域1832のアーマチュア14と対向する面には、それぞれ凹凸が形成されている。
このように、制振部183は、第1の厚さを有する第1領域1831と、第1の厚さよりも厚い第2の厚さを有する第2領域1832と、を有することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について図17を用いて説明する。本実施形態のゴム部材18のダンパ部181は、該ダンパ部181をシャフト20の軸方向DRaxと直交する面に投影した形状が角丸三角形を成している。なお、角丸三角形とは、角が丸まった三角形状である。
このように、ダンパ部181は、該ダンパ部181をシャフト20の軸方向と直交する面に投影した形状が角丸三角形を成すよう構成することができる。
なお、本実施形態では、ダンパ部181をシャフト20の軸方向DRaxと直交する面に投影した形状が角丸三角形となっているが、例えば、角丸六角形など、角丸多角形とすることもできる。また、ダンパ部181をシャフト20の軸方向DRaxと直交する面に投影した形状を多角形とすることもできる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について図18を用いて説明する。本実施形態では、ダンパ部181および周囲部182は一体成形されており、制振部183は、ダンパ部181および周囲部182と別体で成形されている。すなわち、ダンパ部181および周囲部182と、制振部183は、別体で構成されている。
さらに、ダンパ部181および周囲部182と、制振部183は、異なる材質のもので構成されている。具体的には、ダンパ部181および周囲部182は、耐摩耗性に優れたEPDM、NBR、H−NBRのいずれかのゴム材料で構成されており、制振部183は、耐震性に優れたCl−IIR等のゴム材料で構成されている。
このように、ダンパ部181と制振部183を別体で構成するとともに、ダンパ部181と制振部183を異なる材質のもので構成することもできる。例えば、ダンパ部181を耐摩耗性に優れたゴム材料で構成し、制振部183を耐震性に優れたゴム材料で構成することで、耐摩耗性と耐震性の両立を図ることが可能である。
(他の実施形態)
(1)上記各実施形態では、制振部183におけるアーマチュア14と対向する面に、凹凸183a、183bが形成されているが、制振部183におけるアーマチュア14と対向する面と反対面に凹凸183a、183bを形成してもよい。
(2)上記第5実施形態では、ダンパ部181および周囲部182と、制振部183を別体で構成し、ダンパ部181および周囲部182と、制振部183を異なる材質のもので構成した。これに対し、ダンパ部181および周囲部182と、制振部183を一体で構成するとともにに、ダンパ部181および周囲部182と、制振部183を異なる材質のもので構成してもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、駆動源から出力される回転駆動力を駆動対象装置に伝達する動力伝達装置であって、通電によって電磁吸引力を発生させる電磁石と、を備えている。また、回転駆動力によって回転軸を中心に回転するロータと、電磁石への通電時にロータに連結されてロータと一体に回転すると共に、電磁石への非通電時にロータから切り離されるアーマチュアと、を備えている。また、アーマチュアを駆動対象装置のシャフトに連結するハブを備えている。また、アーマチュアには、回転軸を中心とする円周方向に沿って溝部が形成されており、アーマチュアは、溝部より内側に位置する内側プレートと溝部より外側に位置する外側プレートと、を有している。また、ハブは、アウタハブと、シャフトに連結されたインナハブと、インナハブとアウタハブとの間に介在されアウタハブに対してロータから離れる方向に弾性力を作用させる第1弾性部材と、を含んで構成されている。そして、アウタハブは、外側プレートおよび内側プレートと対向して配置されるとともに外側プレートと連結されるアウタ側連結部を有し、ハブは、外側プレートおよび内側プレートと、アウタ側連結部との間に挟み込まれて配置された第2弾性部材を備えている。
また、第2の観点によれば、第2弾性部材は、板状を成しており、第2弾性部材の少なくとも一方の面には凹凸が形成されており、第2弾性部材は、外側プレートおよび内側プレートと、アウタ側連結部との間に圧縮された状態で挟み込まれて配置されている。
このように、第2弾性部材の少なくとも一方の面には凹凸が形成され、第2弾性部材は、外側プレートおよび内側プレートと、アウタ側連結部との間に圧縮された状態で挟み込まれて配置されている。
したがって、第2弾性部材の上記圧縮を伴ってリベット等の締結部材により外側プレートをアウタハブへ連結する際に、その第2弾性部材の厚さばらきを吸収することができる。また、第2弾性部材の少なくとも一方の面には凹凸が形成されているので、締め代を確保することもできる。
また、第3の観点によれば、第2弾性部材は、第1弾性部材と一体で形成されている。したがって、第2弾性部材と、第1弾性部材とを別体で形成する場合と比較して、部品点数を少なくすることができ、さらに、組み付け作業を容易にすることができ、製造コストを低減することが可能である。
また、第4の観点によれば、第2弾性部材は、第1弾性部材と別体で構成されている。このように、第2弾性部材と第1弾性部材とを別体で構成することもできる。
また、第5の観点によれば、第2弾性部材は、第1弾性部材と異なる材質のもので構成されている。例えば、第2弾性部材を耐摩耗性に優れたゴム材料で構成し、第2弾性部材を耐震性に優れたゴム材料で構成することで、耐摩耗性と耐震性の両立を図ることが可能である。
また、第6の観点によれば、第2弾性部材は、一面側に突出する突起部を有し、突起部は、溝部に挿入されている。したがって、外側プレート142がアウタハブ16へ連結される際の作動音を低減することができる。
また、第7の観点によれば、第2弾性部材は、第1の厚さを有する第1領域と、第1の厚さよりも厚い第2の厚さを有する第2領域と、を有している。このように、第2弾性部材は、第1の厚さを有する第1領域と、第1の厚さよりも厚い第2の厚さを有する第2領域と、を有することができる。
また、第8の観点によれば、第1弾性部材は、シャフトの径方向外側へ突出する複数の突出部を有し、第2弾性部材は、複数の突出部の間に配置されている。
このように、第1弾性部材は、シャフトの径方向外側へ突出する複数の突出部を有し、複数の突出部の間に第2弾性部材を配置することができる。
また、第9の観点によれば、第1弾性部材は、シャフトの軸を中心とする円形よりも径方向内側に凹む凹み部を有し、第2弾性部材は、凹み部に配置されている。
このように、第1弾性部材は、シャフトの軸を中心とする円形よりも径方向内側に凹む凹み部を有し、この凹み部に第2弾性部材を配置することもできる。
また、第10の観点によれば、第1弾性部材は、該第1弾性部材をシャフト20の軸方向と直交する面に投影した形状が多角形または角丸多角形を成している。このように、第1弾性部材は、該第1弾性部材をシャフト20の軸方向と直交する面に投影した形状が多角形または角丸多角形を成すよう構成することができる。
10 動力伝達装置
11 ロータ
12 電磁石
14 アーマチュア
141 溝部
142 外側プレート
143 内側プレート
15 ハブ
16 アウタハブ
161 アウタ側連結部
17 インナハブ
18 ゴム部材
181 ダンパ部
182 周囲部
183 制振部
184 連結部

Claims (10)

  1. 駆動源(6)から出力される回転駆動力を駆動対象装置(2)に伝達する動力伝達装置であって、
    通電によって電磁吸引力を発生させる電磁石(12)と、
    前記回転駆動力によって回転軸(CL)を中心に回転するロータ(11)と、
    前記電磁石への通電時に前記ロータに連結されて前記ロータと一体に回転すると共に、前記電磁石への非通電時に前記ロータから切り離されるアーマチュア(14)と、
    前記アーマチュアを前記駆動対象装置のシャフトに連結するハブ(15)と、を備え、
    前記アーマチュアには、前記回転軸を中心とする円周方向に沿って溝部(141)が形成されており、
    前記アーマチュアは、前記溝部より内側に位置する内側プレート(143)と前記溝部より外側に位置する外側プレート(142)と、を有し、
    前記ハブは、アウタハブ(16)と、前記シャフトに連結されたインナハブ(17)と、前記インナハブと前記アウタハブとの間に介在され前記アウタハブに対して前記ロータから離れる方向に弾性力を作用させる第1弾性部材(181)と、を含んで構成されており、
    前記アウタハブは、前記外側プレートおよび前記内側プレートと対向して配置されるとともに前記外側プレートと連結されるアウタ側連結部(161)を有し、
    前記ハブは、前記外側プレートおよび前記内側プレートと、前記アウタ側連結部との間に挟み込まれて配置された第2弾性部材(183)を備えた動力伝達装置。
  2. 前記第2弾性部材は、板状を成しており、
    前記第2弾性部材の少なくとも一方の面には凹凸(183a、183b)が形成されており、
    前記第2弾性部材は、前記外側プレートおよび前記内側プレートと、前記アウタ側連結部との間に圧縮された状態で挟み込まれて配置されている請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記第2弾性部材は、前記第1弾性部材と一体で形成されている請求項1または2に記載の動力伝達装置。
  4. 前記第2弾性部材は、前記第1弾性部材と別体で構成されている請求項1または2に記載の動力伝達装置。
  5. 前記第2弾性部材は、前記第1弾性部材と異なる材質のもので構成されている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の動力伝達装置。
  6. 前記第2弾性部材は、一面側に突出する突起部(183c)を有し、
    前記突起部は、前記溝部に挿入されている請求項1ないし5のいずれか1つに記載の動力伝達装置。
  7. 前記第2弾性部材は、第1の厚さを有する第1領域(1831)と、前記第1の厚さよりも厚い第2の厚さを有する第2領域(1832)と、を有している請求項1ないし6のいずれか1つに記載の動力伝達装置。
  8. 前記第1弾性部材は、前記シャフトの径方向外側へ突出する複数の突出部(1811)を有し、
    前記第2弾性部材は、前記複数の突出部の間に配置されている請求項1ないし7のいずれか1つに記載の動力伝達装置。
  9. 第1弾性部材は、前記シャフトの軸を中心とする円形よりも径方向内側に凹む凹み部(1812)を有し、
    前記第2弾性部材は、前記凹み部に配置されている請求項1ないし7のいずれか1つに記載の動力伝達装置。
  10. 前記第1弾性部材は、該第1弾性部材を前記シャフトの軸方向と直交する面に投影した形状が多角形または角丸多角形を成している請求項1ないし9のいずれか1つに記載の動力伝達装置。
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