JP2013245573A - 気体圧縮機及びこれに用いる電磁クラッチ - Google Patents

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誠 川村
Toshikatsu Miyaji
俊勝 宮地
Yasuhisa Ishibashi
泰央 石橋
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Abstract

【課題】大きなトルク変動によっても破損することを防止でき、耐久性を向上させることが可能な電磁クラッチを提供する。
【解決手段】アウタープレート15とインナーハブ16の両壁面間に配置されアウタープレート側の保持面15cとインナーハブ側の保持面16cとで保持されてアウタープレート15とインナーハブ16とを結合してアウタープレート15の回転駆動力をインナーハブ16に伝達する環状ゴム部材31を設ける。環状ゴム部材31が多角形状に形成され、少なくとも角部32間の辺部33に弧状の凹み部34が形成されており、アウタープレート15側の保持面15c及びインナーハブ16側の保持面16cが環状ゴム部材31の外周面と内周面に倣って形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車用エアコン等に用いられる気体圧縮機及びこの気体圧縮機に用いられて動力伝達を断続する電磁クラッチに関する。
自動車用エアコン等に用いられる気体圧縮機は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機構と、圧縮機構による冷媒の圧縮動作を可能とするため、圧縮機構を駆動する電磁クラッチとを有している。電磁クラッチはエンジンからの回転駆動力を断続して圧縮機構に伝達するように機能する。
特許文献1には、自動車用エアコンに用いられる電磁クラッチが開示されている。この電磁クラッチは、エンジンからの駆動力を受けて回転するロータと、ロータに接離可能となるようにロータに対向して設けられたアーマチャと、アーマチャをロータに吸引するための磁気吸引力を発生する励磁コイルと、圧縮機構に回転駆動力を伝達するインナーハブと、アーマチャに連結された状態でインナーハブの外周側に設けられるアウタープレートと、インナーハブの外周壁とアウタープレートの内周壁との間に設けられてこれらを結合するクッションゴム部材とによって形成されている。
クッションゴム部材は、アウタープレートに伝達されるエンジンからの回転駆動力をインナーハブに伝達する部材であり、円環形状に形成されている。また、クッションゴム部材は回転駆動力のトルク変動を吸収するように作用する。
特開平5−133426号公報
従来の電磁クラッチでは、円環形状のクッションゴム部材がアウタープレートとインナーハブとの間のねじれ変動トルクを引っ張りによって吸収するが、気筒数が少ないエンジンやエンジンの低回転時では、トルクが大きく変動し易く、大きなトルク変動によりクッションゴム部材に作用する負荷が大きくなる。このような大きな負荷が作用することにより、クッションゴム部材が破損するため、電磁クラッチや電磁クラッチを用いた気体圧縮機の耐久性に乏しい問題がある。
そこで本発明は、大きなトルク変動によっても破損することを防止でき、耐久性を向上させることが可能な電磁クラッチ及びこの電磁クラッチを用いた気体圧縮機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明の気体圧縮機は、冷媒が吸入されるハウジングと、このハウジング内に配置されて吸入された冷媒を圧縮する圧縮機構と、該圧縮機構に対し駆動源からの回転駆動力を断続する電磁クラッチとを備え、前記電磁クラッチが、駆動源からの回転駆動力を受けるプーリと、このプーリに設けられて該プーリと一体回転するロータと、前記ロータに対して軸方向に接離自在に設けられたアーマチャと、このアーマチャを磁力による吸引力でロータ側へ吸引し前記ロータの回転駆動力を前記アーマチャに伝達させる励磁コイルと、前記アーマチャに設けられて該アーマチャに伝達された回転駆動力でアーマチャと一体回転するアウタープレートと、前記圧縮機構に連結されたインナーハブと、径方向に対向する前記アウタープレートと前記インナーハブの両壁面間に配置され前記アウタープレート側の保持面とインナーハブ側の保持面とによって保持されて前記アウタープレートと前記インナーハブとを結合して前記アウタープレートの回転駆動力をインナーハブに伝達する環状ゴム部材とで形成された気体圧縮機であって、前記環状ゴム部材が多角形状に形成され、少なくとも角部間の辺部に弧状の凹み部が形成されており、前記アウタープレート側の保持面及び前記インナーハブ側の保持面が前記環状ゴム部材の外周面と内周面に倣って形成されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の気体圧縮機であって、前記環状ゴム部材の前記角部には弧状の外周面が形成され、前記弧状の凹み部と前記弧状の外周面とが曲線でなだらかに連結されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明の電磁クラッチは、駆動源からの回転駆動力を受けるプーリと、このプーリに設けられて該プーリと一体回転するロータと、前記ロータに対して軸方向に接離自在に設けられたアーマチャと、このアーマチャを磁力による吸引力でロータ側へ吸引し前記ロータの回転駆動力を前記アーマチャに伝達させる励磁コイルと、前記アーマチャに設けられて該アーマチャに伝達された回転駆動力でアーマチャと一体回転するアウタープレートと、前記アウタープレートに対向して配置されたインナーハブと、径方向に対向する前記アウタープレートと前記インナーハブの両壁面間に配置され前記アウタープレート側の保持面とインナーハブ側の保持面とで保持されて前記アウタープレートと前記インナーハブとを結合して前記アウタープレートの回転駆動力をインナーハブに伝達する環状ゴム部材とで形成された電磁クラッチであって、前記環状ゴム部材が多角形状に形成され、少なくとも角部間の辺部に弧状の凹み部が形成されており、前記アウタープレート側の保持面及び前記インナーハブ側の保持面が前記環状ゴム部材の外周面と内周面に倣って形成されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の電磁クラッチであって、前記環状ゴム部材の前記角部には弧状の外周面が形成され、前記弧状の凹み部と前記弧状の外周面とが曲線でなだらかに連結されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、電磁クラッチの環状ゴム部材を多角形とし、角部間の辺部に弧状の凹み部を形成し、環状ゴム部材を挟むアウタープレート側の保持面及びインナーハブ側の保持面を環状ゴム部材の外周面と内周面とに倣って形成しているため、環状ゴム部材には剪断力だけでなく、圧縮力や引っ張り力が加わり、トルクの負荷形態を分散させることができる。このトルクの負荷形態の分散によって変動トルクを減衰することができ、環状ゴム部材の強度が向上し、破損することがないため耐久性が向上する。従って電磁クラッチの耐久性が向上し、気体圧縮機の耐久性も向上する。
請求項2記載の発明によれば、環状ゴム部材の角部に弧状の外周面を形成し、この弧状の外周面と弧状の凹み部とをなだらかな曲線で連結しているため、剪断力、圧縮力、引っ張り力をさらに広範囲に分散させることができる。このため環状ゴム部材の強度が向上して耐久性が向上し、電磁クラッチの耐久性が向上し、気体圧縮機の耐久性も向上する。
請求項3記載の発明によれば、環状ゴム部材を多角形とし、角部間の辺部に弧状の凹み部を形成し、環状ゴム部材を挟むアウタープレート側の保持面及びインナーハブ側の保持面を環状ゴム部材の外周面と内周面とに倣って形成しているため、環状ゴム部材には剪断力だけでなく、圧縮力や引っ張り力が加わり、トルクの負荷形態を分散させることができる。このようなトルクの負荷形態の分散によって変動トルクを減衰することができるため、環状ゴム部材の強度が向上し、破損することがなく、耐久性が向上する。これにより電磁クラッチの耐久性が向上する。
請求項4記載の発明によれば、環状ゴム部材の角部に弧状の外周面を形成し、この弧状の外周面と弧状の凹み部とをなだらかな曲線で連結しているため、剪断力、圧縮力、引っ張り力をさらに広範囲に分散させることができる。このため環状ゴム部材の強度が向上して耐久性が向上し、電磁クラッチの耐久性が向上する。
本発明の一実施形態の気体圧縮機の全体斜視図である。 気体圧縮機の内部構造を示す断面図である。 環状ゴム部材の形状を示す図1における左側面図である。 環状ゴム部材の別の実施形態の形状を示す側面図である。 環状ゴム部材のさらに別の実施形態の形状を示す側面図である。
以下、本発明を図示する実施形態により具体的に説明する。図1〜図3は本発明の一実施形態の気体圧縮機1であり、図1は全体斜視図、図2は電磁クラッチ5を示す断面図、図3は図2の左側面図である。
図1及び図2に示すように、気体圧縮機1はハウジング2と、ハウジング2内に配置された圧縮機構3及び電磁クラッチ5とを備えている。
ハウジング2はフロントハウジング2a、ミドルハウジング2bと、リヤハウジング2cとからなり、全体がアルミニウムにより円筒状に形成されている。これらのハウジング2a、2b、2cがボルトにより相互に連結されることによりハウジング2の全体が空洞状となっており、圧縮機構3及び電磁クラッチ5を収容している。
圧縮機構3はハウジング2に吸入された冷媒を圧縮するものであり、図示を省略するが、楕円形状の内壁面を有したシリンダ室内にロータ部材が回転可能に収容され、このロータ部材に複数のベーンが出没自在に設けられた周知の構造を用いることができる。このような構造では、ロータ部材の回転によってベーンがシリンダ室の内壁面に当接することによりシリンダ室が複数の圧縮室に仕切られ、ロータ部材の回転に伴う圧縮室の容積変化によって冷媒の吸引、圧縮及び吐出が行われる。
圧縮機構3への冷媒の吸引はハウジング2に形成された吸入ポート7から行われ、冷媒の吐出はハウジング2に形成された吐出ポート8から行われる(図1参照)。図2において、符号6はロータ部材が取り付けられることによりロータ部材を回転させる回転駆動軸であり、電磁クラッチ5から伝達される回転駆動力により回転する。
図2に示すように、電磁クラッチ5はプーリ11と、ロータ12と、アーマチャ13と、励磁コイル14と、アウタープレート15と、インナーハブ16とを有している。
プーリ11はハウジング2(フロントハウジング2a)の外側に設けられている。外径部にV字状のプーリ溝11aが複数形成されており、駆動源(エンジン)との間に掛け渡されたVベルトを介して駆動源の回転駆動力を受けて回転する。
ロータ12はプーリ11の内径側に一体形成されており、ハウジング2(フロントハウジング2a)に軸受17を介して回転可能に支持されている。ロータ12はプーリ11側の本体部12aと、軸受17に支持される支持部12bと、これらの本体部12a及び支持部12bを連結する連結部12cとが一体に形成された断面コ字形のリング状となっており、全体が磁性材料によって形成されている。ここで連結部12cは径方向に延びた状態で、すなわち回転駆動軸6と直交する方向に延びた状態で本体部12a及び支持部12bの一側端部を連結しており、連結部12cの外側の端面は摩擦面12dとなっている。
アーマチャ13はロータ12の摩擦面12dと対向するように配置されている。アーマチャ13は磁性材料によってリング状に形成されており、ロータ12の摩擦面12dと対向する面が摩擦面13dとなっている。この摩擦面13dが磁気吸引力によってロータ12の摩擦面12dに吸引されることにより、アーマチャ13はロータ12と一体回転する。
ロータ12において、本体部12a、支持部12b及び連結部12cで囲まれた空間内にはステータ18が配置されており、励磁コイル14はこのステータ18の内部に設けられている。これにより励磁コイル14はロータ12と接触しない状態でステータ18に保持されている。励磁コイル14は電圧が印加されることにより磁気吸引力を発生し、摩擦面13d及び12dが相互に密着するようにアーマチャ13をロータ12側へ吸引する。吸引されたアーマチャ13はロータ12と一体回転し、ロータ12の回転駆動力がアーマチャ13に伝達される。
アウタープレート15はアーマチャ13の外側に設けられている。アウタープレート15はアーマチャ13の摩擦面13dの反対側の面に臨むように配置されており、この配置状態でリベット19を介してアーマチャ13に取り付けられる。図3に示すように、リベット19は円周上の3箇所でアウタープレート15をアーマチャ13に固定している。このようなアウタープレート15はアーマチャ13が回転することによりアーマチャ13と一体回転する。
インナーハブ16はアウタープレート15の内径側に設けられている。インナーハブ16は回転駆動軸6の端部に取り付けられているハブ21にリベット22を介して連結されている。図3に示すように、リベット22は円周上の3箇所でインナーハブ16をハブ21に固定されている。
このようなインナーハブ16が回転することにより回転駆動軸6が回転駆動され、これにより圧縮機構3による冷媒の吸入、圧縮、吐出が行われる。インナーハブ16の回転はアウタープレート15との間に設けられた環状ゴム部材31を介して伝達されるアウタープレート15の回転駆動力によって行われる。
この実施形態において、アウタープレート15は径方向に延びてリベット19によってアーマチャ13に取り付けられる取付壁部15aと、取付壁部15aの内径端から軸方向に沿うように直角状に屈曲された保持壁部15bとによって形成されている。一方、インナーハブ16は径方向に延びてリベット22によってハブ21と取り付けられる取付壁部16aと、取付壁部16aの外径端から軸方向に沿うように直角状に屈曲された保持壁部15bとによって形成されている。そしてアウタープレート15の保持壁部15bと、インナーハブ16の保持壁部16bとが対向しており、これらの保持壁部15b、16bの対向面は環状ゴム部材31を保持する保持面15c、16cとなっている。
環状ゴム部材31はアウタープレート15の保持壁部15bと、インナーハブ16の保持壁部16bとに挟まれることにより、これらの保持面15c、16cに保持されている。環状ゴム部材31はアウタープレート15とインナーハブ16とを結合することにより、プーリ11、ロータ12及びアーマチャ13を介してアウタープレート15に伝達された駆動源(エンジン)の回転駆動力をインナーハブ16に伝達するものであり、これにより回転駆動軸6が回転駆動される。
次に、環状ゴム部材31の形状を図1及び図3により説明する。
環状ゴム部材31は全体が略同じ厚みとなっており、角部32を3箇所に有した略三角形のリング状に形成されている。また、3箇所の角部32の間の3つの辺部33には、内径側に向かって凹む弧状の凹み部34が形成されている。さらに3箇所の角部32には、弧状の外周面35が形成されており、この弧状の外周面35及び外周面35と隣接した弧状の凹み部34が曲線によってなだらかに連結されている。
この環状ゴム部材31を挟んだ状態で保持するアウタープレート15の保持面15c(保持壁部15b)は環状ゴム部材31の外周面に倣った曲線に形成されると共に、インナーハブ16の保持面16c(保持壁部16b)は環状ゴム部材31の内周面に倣った曲線に形成されている。
環状ゴム部材31の全体をこのような曲線状の三角形状とすると共に、環状ゴム部材31を保持するアウタープレート15の保持面15c及びインナーハブ16の保持面16cを環状ゴム部材31の外周面及び内周面に倣った曲線形状とした構造では、剪断力だけでなく圧縮力や引っ張り力が環状ゴム部材31に加わるため、トルクの負荷形態を分散させることが可能となる。
すなわち図3において、矢印F1は圧縮力、矢印F2は引っ張り力、矢印F3はずれ力(剪断力)であり、これらが変動トルクに起因して環状ゴム部材31に作用するが、これらの力が環状ゴム部材31の全体で分散するため、変動トルクを減衰することができる。これにより環状ゴム部材31の強度を向上させることができ、環状ゴム部材31の耐久性を向上させることができる。従って、電磁クラッチ5の耐久性及び電気クラッチ5を用いた気体圧縮機1の耐久性が向上する。
また、圧縮力F1で高周波領域のトルクを減衰させることができ、引っ張り力F2及びずれ力F3で低周波領域のトルクを減衰させることができる。このため減衰可能な周波数範囲を広くすることが可能となる。
図4及び図5は、環状ゴム部材31の別の実施形態をそれぞれ示す。
図4の環状ゴム部材31は全体が略同じ厚みとなっており、角部32を4箇所に有した略正方形のリング状に形成されている。そして4箇所の角部32の間の辺部33には、内径側に向かって凹む凹み部34が形成されている。さらに、4箇所の角部32には、弧状の外周面35が形成され、この弧状の外周面35及び外周面35と隣接した弧状の凹み部34が曲線によってなだらかに連結されることにより、環状ゴム部材31の全体が曲線状の正方形に形成されている。
また図3で示すと同様に、環状ゴム部材31を挟んだ状態で保持するアウタープレート15の保持面15c(保持壁部15b)は環状ゴム部材31の外周面に倣った曲線に形成されると共に、インナーハブ16の保持面16c(保持壁部16b)は環状ゴム部材31の内周面に倣った曲線に形成されている。
このような構造とすることにより、図3の環状ゴム部材31と同様に、剪断力だけでなく圧縮力や引っ張り力が環状ゴム部材31に加わるため、トルクの負荷形態を分散させることが可能となり、耐久性が向上し、電磁クラッチ5及び気体圧縮機1の耐久性が向上する。また、図3の環状ゴム部材31と同様に減衰可能な周波数範囲を広くすることができる。
図5の環状ゴム部材31においては、角部32を8箇所に有した全体が略同じ厚みの正八角形のリング状に形成されている。そして8箇所の角部32の間の辺部33には、内径側に向かって凹む凹み部34が形成されている。さらに、8箇所の角部32には、弧状の外周面35が形成され、この弧状の外周面35及び外周面35と隣接した弧状の凹み部34が曲線によってなだらかに連結されることにより、環状ゴム部材31の全体が波形状に形成されている。
また、図3及び図4に示すと同様に、環状ゴム部材31を挟んだ状態で保持するアウタープレート15の保持面15c(保持壁部15b)は環状ゴム部材31の外周面に倣った曲線に形成されると共に、インナーハブ16の保持面16c(保持壁部16b)は環状ゴム部材31の内周面に倣った曲線に形成されている。
このような構造とすることにより、図3の環状ゴム部材31と同様に、剪断力だけでなく圧縮力や引っ張り力が環状ゴム部材31に加わるため、トルクの負荷形態を分散させることが可能となり、耐久性が向上し、電磁クラッチ5及び気体圧縮機1の耐久性が向上する。また、図3の環状ゴム部材31と同様に減衰可能な周波数範囲を広くすることができる。
本発明は以上の実施形態に限定されることなく種々変形が可能である。例えば、多角形の環状ゴム部材は、角部32間の辺部33に弧状の凹み部34を形成したものであれば、角部32の外周面を弧状の外周面35とする必要がなく、この場合においても、トルク変動による負荷を分散させることができ、耐久性を向上させることができる。また、環状ゴム部材31の形状は、正六角形、その他の形状とすることが可能である。
1 気体圧縮機
2 ハウジング
3 圧縮機構
5 電磁クラッチ
11 プーリ
12 ロータ
13 アーマチャ
14 励磁コイル
15 アウタープレート
15b 保持壁部
15c 保持面
16 インナーハブ
16b 保持壁部
16c 保持面
31 環状ゴム部材
32 角部
33 辺部
34 弧状の凹み部
35 弧状の外周面

Claims (4)

  1. 冷媒が吸入されるハウジングと、このハウジング内に配置されて吸入された冷媒を圧縮する圧縮機構と、該圧縮機構に対し駆動源からの回転駆動力を断続する電磁クラッチとを備え、
    前記電磁クラッチが、駆動源からの回転駆動力を受けるプーリと、このプーリに設けられて該プーリと一体回転するロータと、前記ロータに対して軸方向に接離自在に設けられたアーマチャと、このアーマチャを磁力による吸引力でロータ側へ吸引し前記ロータの回転駆動力を前記アーマチャに伝達させる励磁コイルと、前記アーマチャに設けられて該アーマチャに伝達された回転駆動力でアーマチャと一体回転するアウタープレートと、前記圧縮機構に連結されたインナーハブと、径方向に対向する前記アウタープレートと前記インナーハブの両壁面間に配置され前記アウタープレート側の保持面とインナーハブ側の保持面とによって保持されて前記アウタープレートと前記インナーハブとを結合して前記アウタープレートの回転駆動力をインナーハブに伝達する環状ゴム部材とで形成された気体圧縮機であって、
    前記環状ゴム部材が多角形状に形成され、少なくとも角部間の辺部に弧状の凹み部が形成されており、
    前記アウタープレート側の保持面及び前記インナーハブ側の保持面が前記環状ゴム部材の外周面と内周面に倣って形成されていることを特徴とする気体圧縮機。
  2. 請求項1記載の気体圧縮機であって、
    前記環状ゴム部材の前記角部には弧状の外周面が形成され、前記弧状の凹み部と前記弧状の外周面とが曲線でなだらかに連結されていることを特徴とする気体圧縮機。
  3. 駆動源からの回転駆動力を受けるプーリと、このプーリに設けられて該プーリと一体回転するロータと、前記ロータに対して軸方向に接離自在に設けられたアーマチャと、このアーマチャを磁力による吸引力でロータ側へ吸引し前記ロータの回転駆動力を前記アーマチャに伝達させる励磁コイルと、前記アーマチャに設けられて該アーマチャに伝達された回転駆動力でアーマチャと一体回転するアウタープレートと、前記アウタープレートに対向して配置されたインナーハブと、径方向に対向する前記アウタープレートと前記インナーハブの両壁面間に配置され前記アウタープレート側の保持面とインナーハブ側の保持面とで保持されて前記アウタープレートと前記インナーハブとを結合して前記アウタープレートの回転駆動力をインナーハブに伝達する環状ゴム部材とで形成された電磁クラッチであって、
    前記環状ゴム部材が多角形状に形成され、少なくとも角部間の辺部に弧状の凹み部が形成されており、
    前記アウタープレート側の保持面及び前記インナーハブ側の保持面が前記環状ゴム部材の外周面と内周面に倣って形成されていることを特徴とする電磁クラッチ。
  4. 請求項3記載の電磁クラッチであって、
    前記環状ゴム部材の前記角部には弧状の外周面が形成され、前記弧状の凹み部と前記弧状の外周面とが曲線でなだらかに連結されていることを特徴とする電磁クラッチ。
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