JP6554043B2 - 駆動軸部材と従動軸部材との連結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、従動軸部材と発熱する駆動軸部材とを連結する駆動軸部材と従動軸部材との連結構造に関する。
近年では、エンジン(内燃機関)及び回転電機を駆動源としてオイルポンプを駆動するフォークリフト等の産業車両がある。例えば、上記の産業車両では、エンジンのクランクシャフトが回転電機のロータに接続され、回転電機のロータがオイルポンプのシャフトに接続されており、回転電機のシャフトがオイルポンプのシャフトとカップリング部材を介して接続されている。上記の産業車両では、回転電機が発電機として作動する場合には、エンジンが回転電機とオイルポンプの駆動源となり、回転電機が電動機として作動する場合には、回転電機がオイルポンプの駆動源となる。そしてオイルポンプは、エンジンあるいは回転電機から駆動され、荷役用の油圧を発生する。なお、オイルポンプのシャフトを従動軸部材とした場合、回転電機のロータが駆動軸部材に相当する。上記のように、カップリング部材を介して駆動軸部材と従動軸部材とを連結する連結構造には、種々の構造が提案されている。
例えば特許文献1には、エンジンの出力シャフトと、ダイナモのシャフトと、をカップリングを介して接続した回転装置が開示されている。この回転装置では、エンジンの出力シャフトは、カップリングにおける第2の部材に接続され、ダイナモのシャフトは、カップリングにおける第1の部材に接続され、第1の部材と第2の部材とが、ボルトで強固に連結されている。また、第1の部材と第2の部材との対向面には、放熱用の溝部が放射状に形成されている。
特開2011−223805号公報
特許文献1に記載の発明では、カップリングにおける第1の部材と第2の部材とがボルトで強固に連結されているので、エンジンのトルク変動が、ダイナモに直接伝達されるので、あまり好ましくない。エンジンのトルク変動を吸収するために、第1の部材と第2の部材との間に、弾性体を設けることが好ましい。しかし、第1の部材と第2の部材との間に、単純に弾性体を挟み込んだ場合、ダイナモやエンジンからの熱が、第1の部材や第2の部材から直接弾性体に伝導されてしまう。一般的に弾性体は熱に弱いので、カップリングの耐久性が低下する可能性があり、第1の部材と第2の部材との間に、単純に弾性体を挟み込む構造は、好ましくない。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、カップリング部材を介した、従動軸部材と発熱する駆動軸部材との連結構造において、駆動軸部材のトルク変動を吸収できるカップリング部材を用いるとともに、熱によるカップリング部材の耐久性の低下を抑制することができる駆動軸部材と従動軸部材との連結構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る駆動軸部材と従動軸部材との連結構造は次の手段をとる。まず、本発明の第1の発明は、従動軸部材と発熱する駆動軸部材とを連結する、駆動軸部材と従動軸部材との連結構造であって、前記従動軸部材は、カップリング部材を介して前記駆動軸部材と連結されており、前記カップリング部材は、前記駆動軸部材に接続される駆動側接続部材と、前記従動軸部材に接続される従動側接続部材と、前記駆動軸部材と前記従動軸部材との間に生じるトルク変動を吸収する弾性樹脂部材と、を有している。そして、前記カップリング部材における前記駆動軸部材の側の面であるカップリング面は、前記駆動側接続部材における前記駆動軸部材の側の面となる締結面と、前記弾性樹脂部材における前記駆動軸部材の側の面となる樹脂非締結面と、を有しており、前記駆動軸部材における前記カップリング部材の側の面である駆動軸接続面は、前記駆動軸部材の回転軸方向から見た場合に前記締結面と重なる領域の面である接続面と、前記回転軸方向から見た場合に前記樹脂非締結面と重なる領域の面である非接続面と、を有している。そして、前記接続面と前記締結面は、直接接続されており、あるいは前記駆動軸部材と前記カップリング部材との間に設けられた他部材を挟んだ状態で接続されており、前記非接続面と前記樹脂非締結面は、接続されることなく、所定の隙間をあけて離間されている、駆動軸部材と従動軸部材との連結構造である。
この第1の発明では、駆動軸部材とカップリング部材とは、駆動軸部材の接続面と、カップリング部材の締結面と、が直接接続、あるいは他部材を挟んだ状態で接続されている。そして、駆動軸部材の非接続面と、カップリング部材の樹脂非締結面と、は接続されることなく所定の隙間をあけて離間されているので、発熱する駆動軸部材の熱が弾性樹脂部材へと伝導されることを抑制することができる。従って、弾性樹脂部材にて駆動側軸部材のトルク変動を吸収できるとともに、駆動軸部材からの熱によるカップリング部材の耐久性の低下(熱による弾性樹脂部材の劣化等)を抑制することができる。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係る駆動軸部材と従動軸部材との連結構造であって、前記他部材は、板状のプレート部材であり、前記接続面と前記締結面は、前記プレート部材を挟んだ状態で接続されている、駆動軸部材と従動軸部材との連結構造である。
この第2の発明では、駆動軸部材の駆動軸接続面と、カップリング部材のカップリング面との間に、板状のプレート部材を挟んだ状態で接続されているので、駆動軸部材からカップリング部材に伝導される熱を、さらに抑制することができる。
次に、本発明の第3の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係る駆動軸部材と従動軸部材との連結構造であって、前記非接続面は、前記接続面に対して、前記カップリング面から離れる方向に凹んでおり、前記非接続面には、前記カップリング面から離れる方向に深さを有する溝を含む凹凸形状が設けられている、駆動軸部材と従動軸部材との連結構造である。
この第3の発明では、非接続面を、接続面に対して凹ませることで、所定の隙間を適切に形成することができる。また、非接続面に溝を設けることで、非接続面の一部を、弾性樹脂部材から更に遠ざけることができる。従って、駆動軸部材からの熱によるカップリング部材の耐久性の低下(熱による弾性樹脂部材の劣化等)を、更に抑制することができる。
第1の実施の形態におけるパワーユニットを説明する断面図である。 第1の実施の形態における駆動軸部材の駆動軸接続面の構造と、カップリング部材のカップリング面の外観等を説明する斜視図である。 第1の実施の形態において、駆動軸部材の駆動軸接続面に、プレート部材を挟んだ状態でカップリング部材を接続した状態を説明する側面図である。 第1の実施の形態において、回転電機の外観と、回転電機の駆動軸部材の駆動軸接続面へ、プレート部材を挟んで、カップリング部材を取り付ける様子と、カップリング部材の外観等を説明する斜視図である。 第2の実施の形態における駆動軸部材の駆動軸接続面の構造と、カップリング部材のカップリング面の外観等を説明する斜視図である。 第2の実施の形態において、駆動軸部材の駆動軸接続面に、カップリング部材を接続した状態を説明する側面図である。 従来の駆動軸部材の駆動軸接続面の構造を説明する斜視図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。
●[パワーユニットの構造(図1)]
本実施の形態では、産業車両としてのフォークリフトのパワーユニットに用いられる駆動軸部材と従動軸部材との連結構造を例として説明する。図1に示すように、パワーユニット10は、エンジン20と、回転電機30と、オイルポンプ40と、にて構成されている。なお、便宜上、エンジン20の側を後側とし、オイルポンプ40の側を前側として説明する。なお、以降の実施の形態の説明において、回転電機30のロータ32が、発熱する駆動軸部材に相当し、オイルポンプ40のポンプシャフト42が、従動軸部材に相当する。また、ロータ32とポンプシャフト42は、カップリング部材50を介して連結されている。またロータ32とカップリング部材50との間には、プレート部材70が挟み込まれている。また図2に示すように、プレート部材70におけるカップリング部材50の側には、締結孔70aの周囲に台座部70dが設けられている。
エンジン20は、回転電機30の後側に配置され、エンジン20のクランクシャフト22の一方端部(前端部)は、エンジンハウジング21の前面側から突出されている。そして当該クランクシャフト22の突出端部には、小径の接続軸部22aがクランクシャフト22と同軸状に形成されている。また、接続軸部22aは、回転電機30のロータ32の後端に接続されている。従って、クランクシャフト22の回転動力は、ロータ32に伝達される。また回転電機30が駆動源となった場合、ロータ32の回転動力はクランクシャフト22に伝達される。なお、エンジンハウジング21は、シリンダヘッド、シリンダヘッドカバー、シリンダブロック、クランクケース、オイルパン等を含む。
オイルポンプ40は、回転電機30の前側に配置され、オイルポンプ40のポンプシャフト42は、ポンプハウジング41の後面側から突出されている。そしてポンプシャフト42の先端部(後端部)には、小径の接続軸部42aがポンプシャフト42と同軸状に形成されている。そして接続軸部42aは、カップリング部材50の従動側接続部材52に接続されている。またポンプハウジング41の後側には、オイルポンプ40を回転電機30に対して支持するポンプ支持部材43が取り付けられている。ポンプ支持部材43は、例えば、回転電機30の側からオイルポンプ40の側に向かって径が徐々に小さくなる円錐筒状の形状を有しており、前面側がオイルポンプ40に締結され、後面側が回転電機30に締結されている。またポンプ支持部材43には、内部空間43kと外部とを連通して廃熱を行うための開口孔43aが複数形成されている。なお、開口孔43aの形成位置、形状、個数、サイズ等は適宜設定される。
回転電機30は、エンジン20の前側、かつオイルポンプ40の後側に配置されている。回転電機30は、モータハウジング31aからなるハウジング本体31と、エンドプレート35と、モータカバー36と、を備えている。ハウジング本体31は、略円筒状に形成されている。またエンドプレート35は、略円板状に形成され、中央部にはクランクシャフト22の先端部を挿通するための貫通孔が形成され、ハウジング本体31に対して後側の開口端面を閉鎖するように取り付けられている。そしてエンドプレート35は、エンジンハウジング21に締結されている。またモータカバー36は、略円板状に形成され、中央部にはカップリング部材50を取り付けるための貫通孔が形成され、ハウジング本体31に対して前側の開口端面を閉鎖するように取り付けられている。そしてモータカバー36はポンプ支持部材43と締結されている。またモータカバー36の中央部の貫通孔の孔縁部には、後側に突出した円筒状の2つの筒部36aが同軸となるように形成されている。そして2つの筒部36aの間には、プレート部材70の外周縁部に前側に突出した円筒状の筒部70hが配置され、ラビリンス構造を形成している。このラビリンス構造により、異物がモータハウジング31a内に入り込むことを防止している。
ハウジング本体31の内部には、フランジ部32aを有する略円筒状のロータ32が、回転軸32J回りに回転自在となるように支持されている。またロータ32の円筒面の外壁には、永久磁石等のロータコア33が取り付けられている。そして略円筒状のハウジング本体31の内壁には、ロータコア33との間に所定の微小隙間が空くようにコイル等を備えたステータコア34が取り付けられている。ロータ32は、内部空間32kを有する略円筒形状を有しており、少なくともカップリング部材50の側が開口している。そしてロータ32の前端(オイルポンプ40の側の端部)は、プレート部材70を介してカップリング部材50の駆動側接続部材51に締結(接続)されている。なお、カップリング部材50の外観について、以下に説明する。
●[カップリング部材50の外観(図2、図4)]
カップリング部材50は、図2、図4に示すように、駆動側接続部材51と、従動側接続部材52と、弾性樹脂部材53と、にて構成されている。また図2、図4に示すカップリング部材50は、駆動側接続部材51と、従動側接続部材52と、弾性樹脂部材53とを組み付けた状態のカップリング部材50の斜視図を示している。なお、図1におけるカップリング部材50の断面図は、図2に示すカップリング部材50のI−I断面図を示している。図2、図4に示すように、回転方向に隣り合う駆動側接続部材51と従動側接続部材52との間には、弾性樹脂部材53が挟み込まれている。駆動側接続部材51は、駆動軸部材に相当する回転電機30のロータ32に接続され、従動側接続部材52は、従動軸部材に相当するオイルポンプ40のポンプシャフト42(図1参照)に接続される。また弾性樹脂部材53は、駆動側接続部材51と従動側接続部材52との間となるように配置され、自身の弾性力にて、駆動側接続部材51からの回転動力を従動側接続部材52に伝達する際のトルク変動を吸収する。このように図2、図4に示す例では、カップリング部材50は円柱状の形状を有しており、回転方向に沿って駆動側接続部材51と従動側接続部材52とが交互に配置され、回転方向において駆動側接続部材51と従動側接続部材52との間には弾性樹脂部材53が配置されている。またカップリング部材50は、ロータ32の側の面となるカップリング面50mを有している。またカップリング面50mは、後述する締結面51mと樹脂非締結面53mとを有している。
駆動側接続部材51は、金属または合金等(例えばアルミニウム)にて形成されて、高い剛性と高い耐熱性を有している。また駆動側接続部材51は、ロータ32とボルト等にて締結するための締結孔51aを有している。そしてカップリング面50mは、駆動側接続部材51におけるロータ32の側の面となる締結面51mを有している。図1に示す例では、駆動側接続部材51の締結面51m(図2参照)は、プレート部材70を挟んでロータ32と対向して、ボルトBにてロータ32(駆動軸部材)に締結(連結)されている。
従動側接続部材52は、金属または合金等(例えばアルミニウム)にて形成されて、高い剛性と高い耐熱性を有している。また従動側接続部材52の中央部には開口孔52cが形成されており、図1に示すように、開口孔52c(図2参照)にポンプシャフト42の接続軸部42aがスプライン嵌合され、従動側接続部材52は、ポンプシャフト42(従動軸部材)に締結(連結)されている。そしてカップリング面50mは、図2及び図5に示すように、従動側接続部材52におけるロータ32の側の面となる非締結面が弾性樹脂部材53で覆われた樹脂非締結面53mを有している。なお、従動側接続部材52におけるロータ32の側の面が、弾性樹脂部材53に覆われておらず、プレート部材70の側またはロータ32の側、に露出する構成であってもよい。この場合、弾性樹脂部材53において駆動側接続部材51と従動側接続部材52に周方向に挟まれている個所が、ロータ32の側に露出する。従って、カップリング面50mは、締結面51mと、弾性樹脂部材53における駆動軸部材(ロータ32)の側の面となる樹脂非締結面53mと、を有している。
弾性樹脂部材53は、弾性力を有する樹脂にて形成されており、その弾性力にて、駆動側接続部材51からの回転動力を従動側接続部材52に伝達する際のトルク変動を吸収する。また弾性樹脂部材53は、上述したように、樹脂非締結面53mを有している。なお、弾性樹脂部材53は、樹脂であるため、金属や合金等と比較すると、耐熱性は低い。
駆動側接続部材51と弾性樹脂部材53と従動側接続部材52とを組み付けた状態のカップリング部材50は、図2に示すように、締結面51mと樹脂非締結面53mとを有するカップリング面50mを、ロータ32の側に有している。
●[第1の実施の形態における駆動軸部材と従動軸部材との連結構造(図2〜図4)]
図2に示すように、ロータ32におけるカップリング部材50の側の面である駆動軸接続面32mは、接続面32cと、非接続面32dと、を有している。接続面32cは、ロータ32の回転軸32Jの方向から見た場合に締結面51mと重なる領域の面であり、プレート部材70を挟んで締結面51mと対向する面である。非接続面32dは、ロータ32の回転軸32Jの方向から見た場合に樹脂非締結面53mと重なる領域の面であり、プレート部材70を挟んで樹脂非締結面53mと対向する面である。接続面32cには、締結面51mの締結孔51aに対応する位置に締結孔32eが形成されている。
そして図1及び図4に示すように、締結孔51aとプレート部材70の締結孔70aと締結孔32eにはボルトBが挿通され、接続面32cには、プレート部材70(ロータ32とカップリング部材50との間に設けられた他部材に相当)を挟んだ状態で駆動側接続部材51の締結面51mが締結(接続)される。また、非接続面32dは、接続面32cに対して、カップリング部材50から離れる方向(この場合、X軸方向)に凹んでおり、図3に示すように、非接続面32dと、弾性樹脂部材53の樹脂非締結面53m(図2参照)との間には、所定の隙間32sが形成されている。従って、非接続面32dと樹脂非締結面53mとは、接続されることなく所定の隙間32sをあけて離間されている。
そして、非接続面32dには、カップリング面50m(カップリング部材50)から離れる方向に深さを有する溝32fが形成されている。なお溝32fは、円周方向に延びるように形成されていてもよいし、径方向に延びるように形成されていてもよいし、径方向に対して所定角度だけ傾斜するように形成してもよく、非接続面32dに形成された溝32fの延びる方向は、どのような方向であってもよい。また、溝32fの深さや幅、溝32fの本数等は特に限定しない。
なお、非接続面32dに溝32fを形成することなく、非接続面32dに種々の凹凸形状を形成するようにしてもよい。例えば、非接続面32dに、径方向に延びる複数の凸部(カップリング部材50に近づく方向に突出した凸部)や、径方向に対して所定角度だけ傾斜した複数の凹部(カップリング部材50から離れる方向に凹んだ凹部)を形成するようにしてもよい。非接続面32dに溝32fを形成することは、非接続面32dに凹凸形状を形成することに含まれる。
これに対して、図7に示す従来のロータ132の駆動軸接続面132mは、接続面と非接続面との区別が無く、凹凸の無い平面状の形状を有している。このため、駆動軸接続面132mは、カップリング部材150のカップリング面150mの締結面151mと樹脂非締結面153mとの双方に接触する。従って、ロータ132からの熱が、樹脂非締結面153mにも直接伝導される。
第1の実施の形態における駆動軸部材(この場合、ロータ32)と従動軸部材(この場合、ポンプシャフト42)との連結構造では、図2及び図3に示すように、カップリング部材50の樹脂非締結面53mと、ロータ32の非接続面32dとの間に、隙間32s(図3参照)を形成しているので、ロータ32からの熱が、樹脂非締結面53mに直接伝導されることが無い。従って、弾性樹脂部材53への熱の伝導を抑制できるので、カップリング部材50の耐久性の低下(熱による弾性樹脂部材の劣化等)を抑制することができる。また、熱によるカップリング部材50の耐久性の低下を抑制できるので、ロータ32に、薄板状のプレート部材70を挟んだ状態でカップリング部材50を近接させて連結することが可能であり、パワーユニット10の軸長を、より短くすることができる。従って、パワーユニット10を軸長方向において、よりコンパクトにすることができる。
また、非接続面32dに溝32fを設けることで、溝32fをカップリング部材50からさらに遠ざけるので、ロータ32から樹脂非締結面53mへの熱の伝導を、後述する第2の実施の形態と比較して、さらに低減することができる。またプレート部材70におけるカップリング部材50の側の締結孔70aの周囲には、カップリング部材50の側に凸状となる台座部70dが設けられている。従って、カップリング部材50の締結面51mは台座部70dにてプレート部材70と接触するが、カップリング部材50の樹脂非締結面53mはプレート部材70と接触することなく隙間をあけて離間されている。これにより、ロータ32から樹脂非締結面53mへの熱の伝導を、さらに低減することができる。
●[第2の実施の形態における駆動軸部材と従動軸部材との連結構造(図5、図6)]
次に図5及び図6を用いて、駆動軸部材と従動軸部材との連結構造の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、ロータ32の駆動軸接続面32nの構造が、図2に示す第1の実施の形態の駆動軸接続面32mの構造と異なり、非接続面32dに溝32fが形成されていない点と、プレート部材70が挟まれていない点と、が異なる。以下、この相違点について主に説明する。
図5に示す非接続面32dは、図2に示す非接続面32dと比較して、溝32fが形成されていないが、接続面32cに対して、カップリング面50m(すなわち、カップリング部材50)から離れる方向(この場合、X軸方向)に凹んでいる点は同じである。またプレート部材70が省略されている。従って、駆動軸接続面32nの接続面32cは、カップリング面50mの締結面51mと直接対向し、接続面32cと締結面51mは直接接続されている。また非接続面32dと樹脂非締結面53mは、直接対向しているが、接続されることなく所定の隙間32sをあけて離間されている。
第2の実施の形態における駆動軸部材(この場合、ロータ32)と従動軸部材(この場合、ポンプシャフト42)との連結構造では、第1の実施の形態と比較して、非接続面32dの溝が無くプレート部材も省略されているので、熱の伝導量はやや増加する。しかし、図5及び図6に示すように、第1の実施の形態と同様、カップリング部材50の樹脂非締結面53mと、ロータ32の非接続面32dとの間に、隙間32sが形成されているので、ロータ32からの熱が、樹脂非締結面53mに直接伝導されることが無い。従って、弾性樹脂部材53への熱の伝導を抑制できるので、カップリング部材50の耐久性の低下(熱による弾性樹脂部材の劣化等)を抑制することができる。また、熱によるカップリング部材50の耐久性の低下を抑制できるので、ロータ32に、カップリング部材50を直接連結することが可能であり(プレート部材70が挟まれていないので)、パワーユニット10の軸長を、第1の実施の形態よりも、より短くすることができる。従って、パワーユニット10を軸長方向において、よりコンパクトにすることができる。
以上、第1の実施の形態、及び第2の実施の形態にて説明した、カップリング部材50を介した駆動軸部材(この場合、ロータ32)と従動軸部材(この場合、ポンプシャフト42)との連結構造によれば、カップリング部材50の弾性樹脂部材53にて駆動側軸部材のトルク変動を吸収できる。さらに、接続面32cと締結面51mは、直接接続(第2の実施の形態)、あるいは他部材を挟んだ状態で接続(第1の実施の形態)されており、非接続面32dと樹脂非締結面53mは、接続されることなく、所定の隙間32sをあけて離間されている。このため、駆動軸部材からの熱がカップリング部材50の弾性樹脂部材53に伝導されることを抑制し、カップリング部材50の耐久性の低下(熱による弾性樹脂部材の劣化等)を抑制することができる。
本発明の、駆動軸部材と従動軸部材の連結構造は、本実施の形態で説明した構成、構造、形状等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、カップリング部材50の構造、駆動側接続部材51の形状や、従動側接続部材52の形状や、弾性樹脂部材53の形状等は、本実施の形態にて説明したものに限定されるものではない。
第1の実施の形態の説明では、ロータ32とカップリング部材50との間に設けられる他部材の例としてプレート部材70を用いて説明したが、他部材はプレート部材に限定されるものではなく、種々の部材を他部材とすることができる。
また、本実施の形態の説明では、産業車両としてのフォークリフトのパワーユニットに用いられる回転電機のロータを駆動軸部材、当該パワーユニットのオイルポンプのポンプシャフトを従動軸部材、とした例を説明したが、駆動軸部材は前記ロータに限定されるものではなく、従動軸部材は前記ポンプシャフトに限定されるものではない。従って、種々の機器及び種々の用途に用いられている駆動軸部材と従動軸部材との連結構造に適用することが可能である。
10 パワーユニット
20 エンジン
21 エンジンハウジング
22 クランクシャフト
30 回転電機
31 ハウジング本体
31a モータハウジング
32 ロータ(駆動軸部材)
32c 接続面
32d 非接続面
32e 締結孔
32f 溝
32J 回転軸
32k 内部空間
32m、32n 駆動軸接続面
32s 隙間
33 ロータコア
34 ステータコア
36 モータカバー
36a 筒部
40 オイルポンプ
42 ポンプシャフト(従動軸部材)
43 ポンプ支持部材
50 カップリング部材
50m カップリング面
51 駆動側接続部材
51a 締結孔
51m 締結面
52 従動側接続部材
53 弾性樹脂部材
53m 樹脂非締結面
70 プレート部材(他部材)
70a 締結孔
70d 台座部
70h 筒部

Claims (2)

  1. 従動軸部材と発熱する駆動軸部材とを連結する、駆動軸部材と従動軸部材との連結構造であって、
    前記従動軸部材は、カップリング部材を介して前記駆動軸部材と連結されており、
    前記カップリング部材は、前記駆動軸部材に接続される駆動側接続部材と、前記従動軸部材に接続される従動側接続部材と、前記駆動軸部材と前記従動軸部材との間に生じるトルク変動を吸収する弾性樹脂部材と、を有しており、
    前記カップリング部材における前記駆動軸部材の側の面であるカップリング面は、前記駆動側接続部材における前記駆動軸部材の側の面となる締結面と、前記弾性樹脂部材における前記駆動軸部材の側の面となる樹脂非締結面と、を有しており、
    前記駆動軸部材における前記カップリング部材の側の面である駆動軸接続面は、前記駆動軸部材の回転軸方向から見た場合に前記締結面と重なる領域の面である接続面と、前記回転軸方向から見た場合に前記樹脂非締結面と重なる領域の面である非接続面と、を有しており、
    前記接続面と前記締結面は、直接接続されており、あるいは前記駆動軸部材と前記カップリング部材との間に設けられた他部材を挟んだ状態で接続されており、
    前記非接続面と前記樹脂非締結面は、接続されることなく、所定の隙間をあけて離間されており
    前記非接続面は、前記接続面に対して、前記カップリング面から離れる方向に凹んでおり、
    前記非接続面には、前記カップリング面から離れる方向に深さを有する溝を含む凹凸形状が設けられている、
    駆動軸部材と従動軸部材との連結構造。
  2. 請求項1に記載の駆動軸部材と従動軸部材との連結構造であって、
    前記他部材は、板状のプレート部材であり、
    前記接続面と前記締結面は、前記プレート部材を挟んだ状態で接続されている、
    駆動軸部材と従動軸部材との連結構造。
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